JPH07127520A - 内燃機関の冷却構造 - Google Patents

内燃機関の冷却構造

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JPH07127520A
JPH07127520A JP29434793A JP29434793A JPH07127520A JP H07127520 A JPH07127520 A JP H07127520A JP 29434793 A JP29434793 A JP 29434793A JP 29434793 A JP29434793 A JP 29434793A JP H07127520 A JPH07127520 A JP H07127520A
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JP
Japan
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cooling water
cylinder bore
inlet passage
cooling
water
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JP29434793A
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English (en)
Inventor
Shigeru Tenjiku
茂 天竺
Ryuji Tanaka
竜司 田中
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、内燃機関の冷却構造にお
いて、冷却水がシリンダボア壁の一部分に当たっても、
冷却水流分配部の存在によってシリンダボア壁に温度差
をなくし、シリンダボアを均等に冷却し、シリンダボア
の変形を防止することにある。 【構成】 このため、この発明は、冷却水入口通路16
からの冷却水流をウォータジャケット12に分配する冷
却水流分配部48をシリンダ壁8に設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関の冷却構造
に係り、特にシリンダボア周辺に形成したウォータジャ
ケットへの冷却水流を均一に果し得る内燃機関の冷却構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関においては、各部を冷却して適
正な温度に保持する冷却システムが備えられている。こ
の冷却システムには、水冷式と空冷式とがある。
【0003】水冷式の冷却システムにあっては、図3に
示す如く、内燃機関のシリンダブロック102にシリン
ダボア104をシリンダボア壁106によって形成し、
このシリンダボア壁106周辺にウォータジャケット1
08を形成し、このウォータジャケット108に冷却水
を導く冷却水入口通路110を入口壁112によって形
成し、そして、ウォータポンプ(図示せず)により、こ
の冷却水入口通路110から冷却水をウォータジャケッ
ト108に送給させ、また、内燃機関で加温した冷却水
を、ラジエータ(図示せず)で冷却し、再びウォータポ
ンプに導いている。
【0004】このような冷却システムの冷却構造として
は、例えば、実公平3−30582号公報、実公昭64
−1451号公報に開示されている。実公平3−305
82号公報に記載のものは、シリンダブロックに、イン
ペラーの周囲を囲うようにした渦巻き室を凹み形成し、
渦巻き室内に、インペラーを挿入して、蓋板を略平面板
に構成する一方、シリンダブロックには、ラジエータか
らの冷却水を渦巻き室内に位置するインペラーの中心部
に導くようにした冷却水の吸入通路を一体的に形成する
と共に、渦巻き室における渦巻き方向の終端部をシリン
ダブロックにおける冷却水ジャケットに連通する吐出口
を形成したものである。実公昭64−1451号公報に
記載のものは、水ポンプをエンジン本体の後部一側に配
設し、サーモスタットをエンジン本体の後部他側に配設
し、吸気マニホルドを、水ポンプとサーモスタット間の
上方でエンジン本体の後部に連結したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来、図3
に示す如く、冷却水入口通路110の入口中心線110
Cがシリンダボア104の中心Oから外れて配置された
場合に、つまり、冷却水入口通路110の入口中心線1
10Cとシリンダボア104の中心Oを通るボア中心線
104Cとが距離Lで離間している場合に、冷却水入口
通路110の右側と左側とで冷却水の流量が不均一とな
り、また、左右へ流れる流量比率を調整することができ
なかった。このため、冷却水が冷却水入口通路110の
位置するシリンダボア壁106の一部分(図3のBで示
す)に当たるため、シリンダボア104がこの部分で局
部的に冷却され、温度差によってシリンダボア104に
変形が発生し易くなるという不都合があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、第1に、シリンダブロッ
クにシリンダボアをシリンダボア壁によって形成し、こ
のシリンダボア壁周辺にウォータジャケットを形成し、
このウォータジャケットに冷却水を導く冷却水入口通路
を形成し、この冷却水入口通路の入口中心線が前記シリ
ンダボアの中心から外れて配置された内燃機関の冷却構
造において、前記冷却水入口通路からの冷却水流を前記
ウォータジャケットに分配する冷却水流分配部を前記シ
リンダボア壁に設けたことを特徴とする。
【0007】第2に、前記冷却水流分配部は、前記シリ
ンダボア壁に肉盛りを施すことによって形成されたこと
を特徴とする。
【0008】
【作用】この発明の構成によれば、冷却水入口通路から
の冷却水は、冷却水流分配部に当たって分配されてウォ
ータジャケットの左右に均一に流入する。これにより、
冷却水が肉盛りされたシリンダボア壁の冷却水流分配部
に当っても、冷却水流分配部の存在によってシリンダボ
ア壁に温度差がなくなり、よって、シリンダボアが均等
に冷却され、シリンダボアが変形するのを未然に防止す
ることができる。
【0009】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1、2は、この発明の実施例
を示すものである。2は内燃機関、4はシリンダブロッ
クである。このシリンダブロック4には、シリンダボア
6がシリンダボア壁8によって形成されている。また、
シリンダボア6の周辺には、このシリンダボア壁8と、
ブロック外壁10とによってウォータジャケット12が
形成されている。このウォータジャケット12には、シ
リンダブロック4のポンプ取付座部14側に形成した冷
却水入口通路16が連通している。この冷却水入口通路
16は、入口壁18によって形成されている。
【0010】ポンプ取付壁部14には、冷却水流通管体
20が取付具(図示せず)によって取付けられる。この
ポンプ取付壁部14と冷却水流通管体20間には、Oリ
ング等のシール材22が介設されている。冷却水流通管
体20には、ラジエータ(図示せず)側からの冷却水を
導く吸入側通路24と、この吸入側通路24に連通する
インペラ室26と、このインペラ室26及び冷却水入口
通路16に連通する吐出側通路28とが形成されてい
る。
【0011】この冷却水流通管体20には、ウォータポ
ンプ30が取付けられる。
【0012】このオイルポンプ30は、冷却水流通管体
20に直接取付けられるポンプハウジング32と、この
ポンプハウジング32に軸受部34を介して回転可能に
支持されたポンプ軸36と、このポンプ軸36の一側端
部に固設され且つインペラ室26に配設されたインペラ
38とを有している。軸受部34とインペラ室26と
は、ポンプ軸36に嵌装したシール部40によってシー
ルされている。
【0013】ポンプ軸36の他側端部には、プーリ取付
体42が固設されている。このプーリ取付体42には、
プーリ取付ボルト44によってポンププーリ46が固設
されている。
【0014】このポンププーリ46には、ベルト(図示
せず)が巻掛けられる。このベルトは、クランクプーリ
(図示せず)に巻掛けられている。
【0015】前記冷却水入口通路16の入口中心線16
Cは、シリンダボア6の中心Oに向っておらず、つま
り、冷却水入口通路16の入口中心線16Cがシリンダ
ボア6の中心を通るボア中心線6Cから距離Lだけ離間
して外れて配置されている。
【0016】そこで、この実施例においては、冷却水入
口通路16部位のシリンダボア壁8の肉厚さを変更し、
つまりシリンダボア8のA部位で肉盛りを山形状に形成
し冷却水入口通路16の入口中心線16C上で冷却水入
口通路16側に突出する冷却水流分配部48を設ける。
【0017】この冷却水流分配部48は、シリンダボア
壁8の外周面8aから厚さTだけ突出した突出頂部50
と、この突出頂部50から左右にシリンダボア壁8の外
周面8a側に漸次傾斜する一側傾斜面52及び他側傾斜
面54とからなる。突出頂部50は、冷却水入口通路1
6内に少許入り込んで配設されている。
【0018】この冷却水流分配部48の肉盛りの形状及
び厚さTは、例えば、冷却水の流れの左右への振り分け
比率(最適な比率にできる)とシリンダボア壁8の温度
分布等の要因によって決定される。
【0019】次に、この実施例の作用を説明する。
【0020】ウォータポンプ30の駆動で圧送された冷
却水は、吐出側通路28と冷却水入口通路16とを経
て、ウォータジャケット12に送給される。このとき、
冷却水流は、山形状の冷却水流分配部48の存在によっ
て調整され、左右に理想的に均一に分配される。
【0021】よって、冷却水入口通路16に対応するシ
リンダボア壁8の部分に肉盛りして冷却水流分配部48
を形成するので、シリンダボア壁8において、冷却水の
流入によって局部的に冷却される部分が肉盛りをした冷
却水流分配部48によって冷却されにくくなり、局部冷
却部分をなくすことができる。
【0022】この結果、冷却水がウォータジャケット1
2に均一に流入し、シリンダボア6周りの温度分布を均
一にすることが可能となり、シリンダボア6の温度差に
よる変形を抑制し、シリンダボア6の熱による変形を最
小限に抑えることができる。これにより、オイル消費量
の低減や機械的損失(メカロス)の減少を図ることがで
きる。
【0023】また、シリンダボア壁8の肉厚を増加する
ので、シリンダヘッド締付ボルト(図示せず)の締付力
等の外力に対するシリンダボアの変形を少なくすること
ができる。
【0024】更に、シリンダボア壁8に肉盛りをして冷
却水流分配部48を形成するので、冷却水流の左右の振
り分けを容易に調整することができる。
【0025】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、冷却水入口通路からの冷却水流をウォー
タジャケットに分配する冷却水流分配部をシリンダボア
壁に設けたことにより、冷却水がシリンダボア壁に当た
っても、冷却水流分配部の存在によってシリンダボア壁
に温度差がなくなり、シリンダボアを均等に冷却し、シ
リンダボアの変形を未然に防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】冷却構造の断面図である。
【図2】図1の冷却構造の要部拡大図である。
【図3】従来における冷却構造の断面図である。
【符号の説明】
2 内燃機関 4 シリンダブロック 6 シリンダボア 8 シリンダボア壁 12 ウォータジャケット 16 冷却水入口通路 48 冷却水流分配部 50 突出頂部 52 一側傾斜面 54 他側傾斜面

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロックにシリンダボアをシリ
    ンダボア壁によって形成し、このシリンダボア壁周辺に
    ウォータジャケットを形成し、このウォータジャケット
    に冷却水を導く冷却水入口通路を形成し、この冷却水入
    口通路の入口中心線が前記シリンダボアの中心から外れ
    て配置された内燃機関の冷却構造において、前記冷却水
    入口通路からの冷却水流を前記ウォータジャケットに分
    配する冷却水流分配部を前記シリンダボア壁に設けたこ
    とを特徴とする内燃機関の冷却構造。
  2. 【請求項2】 前記冷却水流分配部は、前記シリンダボ
    ア壁に肉盛りを施すことによって形成されたことを特徴
    とする請求項1に記載の内燃機関の冷却構造。
JP29434793A 1993-10-30 1993-10-30 内燃機関の冷却構造 Pending JPH07127520A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7845316B2 (en) 2007-07-06 2010-12-07 Brp-Powertrain Gmbh & Co Kg Internal combustion engine cooling system
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