JPH07126027A - 板硝子の切断方法及び装置 - Google Patents

板硝子の切断方法及び装置

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JPH07126027A
JPH07126027A JP27081993A JP27081993A JPH07126027A JP H07126027 A JPH07126027 A JP H07126027A JP 27081993 A JP27081993 A JP 27081993A JP 27081993 A JP27081993 A JP 27081993A JP H07126027 A JPH07126027 A JP H07126027A
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cutter
plate glass
pressing force
cutting
ascending
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JP27081993A
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Shizunori Kaneko
静則 金子
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Asahi Glass Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B33/00Severing cooled glass
    • C03B33/02Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor
    • C03B33/023Cutting or splitting sheet glass or ribbons; Apparatus or machines therefor the sheet or ribbon being in a horizontal position
    • C03B33/037Controlling or regulating

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 カッタ49の下降時の衝撃力で板硝子28に
クラックが発生するようにカッタ49の下降速度を制御
し、板硝子28にクラックを発生させた後、カッタ49
の押付力を制御して板硝子に切線を形成する。また、切
線が板硝子28の縁部まで形成されたことを認識した
後、カッタ49を板硝子28から上昇するので、切線が
板硝子28の縁部まで形成された後のカッタ49の下降
を防止する。 【効果】 カッタの押付力を制御する手段を使用せず
に、カッタの下降速度を制御して板硝子にクラックを発
生させたので、ハンチングを防止した状態で切線の開始
点にクラックを入れることができ、かつ発生したクラッ
クを起点として切線を確実に形成する。また、切線が板
硝子の端部まで形成された後のカッタの下降を防止する
ので、板硝子を載置する切台の損傷を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、板硝子を切断するカッ
タを備え、板硝子製造ラインで搬送される板硝子をカッ
タで切断する板硝子の切断方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】板硝子の製造工程は、先ず溶融炉で硝子
原料を熔融し、溶融された原料を熔融金属浴でリボン状
に成形し、次に、溶融金属浴後段のレヤーでリボン状の
板硝子を板状に成形する。板状に成形された板硝子は、
レヤーの後段の切断工程で所定の形状に切断される。こ
の板硝子の切断は板硝子の切断装置で行い、板硝子の切
断装置は、一般にエアー又はスプリングの付勢力でカッ
タを板硝子に押し付けると共に、カッタを板状の板硝子
表面に沿って移動させて板硝子を切断する。
【0003】ところで、近年、板硝子の需要が増大し、
この需要増大に伴い板硝子生産量を向上させる為に、板
硝子生産ラインの高速化が要求されている。板硝子生産
ラインの高速化を図る為には、板硝子を高速切断するこ
とが出来る板硝子の切断装置が必要であり、現状では、
従来の板硝子の切断装置を高速移動させて対応させてい
る。即ち、エアー又はスプリングの付勢力でカッタを板
硝子に押付けると共にカッタを高速移動させて板硝子を
切断している。
【0004】しかしながら、従来の板硝子の切断装置は
エアー又はスプリングの一定の付勢力でカッタを板硝子
に押付けているので、板硝子表面に凹凸が形成されてい
る場合は、カッタの押付け力が板硝子の凹部で小さくな
り凸部で大きくなる。従って、切断面を均一に保つこと
が出来ず、また、凸部切断時に硝子切断粉が多量に発生
して板硝子表面に付着することがある。この結果、板硝
子の品質が低下するという問題がある。また、板硝子の
薄板化に伴いカッタの押付力が変化すると板硝子が切断
中に容易に割れて歩留が低下するという問題がある。
【0005】これらの問題を解決する方法として、本件
出願人は、板硝子に対するカッタの押付力をリアルタイ
ムに検出し、検出されたカッタの押付力に基づいて、カ
ッタの押付力が一定に制御され状態でカッタを板硝子表
面の凹凸に追従させて移動して板硝子を切断する方法を
開示した(特開平2−221134号公報)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、カッタで板
硝子に切線を入れる場合、先ず切線の開始点にクラック
を入れる必要があるが、そのために、カッタの下降速度
をある程度速くしてカッタが板硝子に当接したときの衝
撃力を大きくする必要がある。しかしながら、特開平2
−221134号公報に開示した方法の場合、カッタの
押付力を制御する手段を使用して、カッタを下降させる
のでカッタの下降速度が遅い。従って、カッタが板硝子
に当接したときの衝撃力が小さく、板硝子にクラックが
入らないので、板硝子に切線を入れることができないと
いう問題がある。
【0007】また、カッタの押付力を制御する手段のゲ
インを大きくすればカッタの下降速度を速くすることが
できるが、この場合、板硝子に接触したカッタが不安定
になりハンチングを起こすという問題がある。一方、板
硝子を一方の端面(始端)から他方の端面(終端)まで
カッタで切り抜く場合、カッタの押付力を制御する手段
でカッタ制御すると、板硝子の終端で押圧が減少してカ
ッタを下降する方向に制御が働くので、板硝子が載置さ
れている切台がカッタで損傷されるという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みて成されたもので、カッ
タのハンチングを防止した状態で切線の開始点にクラッ
クを入れることができ、さらに、切台の損傷を防止する
ことができる板硝子の切断方法及びその装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、カッタの押付
力が設定切圧になるように前記カッタを板硝子に押し付
けた状態で、前記板硝子の凹凸に追従させてカッタを移
動して前記板硝子に切線を入れる板硝子の切断方法にお
いて、前記カッタの下降時の衝撃力で前記板硝子にクラ
ックを発生させるように前記カッタの下降速度を制御す
る工程と、前記板硝子に対する前記カッタの押付力に基
づいて前記クラック発生を認識する工程と、該認識した
信号に基づいて、前記カッタの押付力が前記設定切圧に
なるように前記カッタの押付力を制御して、前記クラッ
ク発生点を起点とする切線を前記板硝子に形成する工程
とを備えを備えた板硝子の切断方法、及び、それを実施
するための装置である。
【0009】また、本発明は、前記板硝子に対する前記
カッタの押付力に基づいて、前記クラック発生点を起点
とする切線が前記板硝子の縁部まで形成されたことを認
識する工程と、該認識した信号に基づいて、前記カッタ
が上昇する際の上昇速度を制御する工程と、を備えた板
硝子の切断方法、及び、それを実施するための装置であ
る。
【0010】
【作用】本発明によれば、昇降速度制御手段はカッタの
下降時の衝撃力で板硝子にクラックが発生するようにカ
ッタの下降速度を制御して、検出手段は板硝子に対する
カッタの押付力を検出する。比較手段はカッタの押付力
に基づいてクラック発生を認識した後、検出手段で検出
されたカッタの押付力の信号を出力する。そして、押付
力制御手段は比較手段から出力された信号に基づいて、
カッタの押付力が設定切圧になるようにカッタの押付力
を制御してクラック発生点を起点とする切線を板硝子に
形成する。また、比較手段は、カッタの押付力に基づい
てクラック発生点を起点とする切線が板硝子の縁部まで
形成されたことを認識した後、検出手段で検出されたカ
ッタの押付力の信号を昇降速度制御手段に伝達する。さ
らに、昇降速度制御手段は比較手段から伝達された信号
に基づいて、カッタを板硝子から上昇させるときの上昇
速度を制御する。
【0011】このように、カッタの下降時の衝撃力で板
硝子にクラックが発生するようにカッタの下降速度を制
御し、板硝子にクラックを発生させた後にカッタで切線
を形成する。また、切線が板硝子の縁部まで形成された
ことを認識した後、カッタを板硝子から上昇するので、
切線が板硝子の縁部まで形成された後のカッタの下降を
防止する。
【0012】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係る板硝子の
切断方法及び装置の好ましい実施例を詳説する。図1は
本発明に係る板硝子の切断装置のブロック図、図2は本
発明に係る板硝子の切断装置の正面図である。図1に示
すように板硝子の切断装置10は押付力制御手段12、
検出手段14、昇降速度制御手段16及び比較手段18
を備えている。
【0013】板硝子の切断装置10は硝子切断ユニット
20を備えていて、切断ユニット20はガイド部材22
のレール22A、22Bに摺動自在に支持されている。
切断ユニット20はベルト24に固着されていて、ベル
ト24はプーリ26A、26Bに張設されている。従っ
て、プーリ26A、26Bが回動するとベルト24が周
回してユニット20が矢印A−B方向(板硝子28の幅
方向)に移動する。尚、図1上で29は搬送コンベアで
あり、搬送コンベア29は板硝子28を紙面と直交する
方向に搬送する。
【0014】図3に示すように、硝子切断ユニット20
はベース32を有し、ベース32には後述するブロック
75、プレート73等を介してホールド部32A、32
Aが固着されている。ホールド部32A、32Aは、ガ
イド部材22のレール22A、22Bにそれぞれ摺動自
在に支持されている。これにより、上述したように硝子
切断ユニット20がレール22A、22Bに摺動自在に
支持される。
【0015】ベース32には押付力制御手段12が設け
られていて、押付力制御手段12のボールねじ36は上
端部がベアリング34を介してベース32の中央部に回
転自在に支持されている。ボールねじ36の上端部は、
フレキシブルカップリング38を介してステッピングモ
ータ40の駆動軸42に同軸上に連結されている。この
ステッピングモータ40はベース32の上端部に搭載さ
れている。又、ボールねじ36にはナット部材44が螺
合され、ナット部材44の左側面部44Bはベース12
に上下方向摺動自在に支持されている。
【0016】図4に示すように、ナット部材44の下端
部44Aには検出手段14が設けられている。すなわ
ち、検出手段14は弾性体46を備えていて、弾性体4
6の上端部46Gがナット部材44の下端部44Aに固
着されている。弾性体46は全体に略逆コの字型に形成
され、上下にそれぞれ開口部46A、開口部46Bが形
成されている。開口部46Aを形成する上辺46Cと下
辺46Dは弾性変形可能に薄板状に形成されている。同
様に、開口部46Bを形成している上辺46Eと下辺4
6Fとは弾性変形可能に薄板状に形成されている。
【0017】弾性変形可能な上辺46Eと下辺46Fと
には歪みゲージ54、54、54、54が設けられてい
て、歪みゲージ54、54、54、54はホイートスト
ンブリッジ状に接続されている(図1参照)。弾性体4
6の下端部46Hには接触棒48が固着されていて、接
触棒48にはカッタ49が回転自在に支持されている。
従って、カッタ29が板硝子28からの反力を受けると
弾性体46の薄板状の上辺46E、下辺46Fが弾性変
形して、歪みゲージ54…が上辺26E、下辺26Fの
弾性変形による歪み量を検知する。これにより、板硝子
28に対するカッタ49の押付力が検出される。
【0018】また、ナット部材44にはキャップ50を
介して押付力制御手段12の圧電素子52の上端部が固
着され、圧電素子52の下端部は、弾性体46の上端部
に固着されている(図3、図4参照)。従って、圧電素
子52が変位すると、弾性体46、接触棒48を介して
カッタ49が上下移動する。一方、前述したステッピン
グモータ40を駆動すると、ボールねじ36が回転して
ナット部材44が上下移動するので、ナット部材44、
弾性体46、接触棒48を介してカッタ49が上下移動
する。
【0019】ここで、ステッピングモータ40と圧電素
子52の特性について説明する。ステッピングモータ4
0による移動量と圧電素子52による移動量とを比較す
ると、ステッピングモータ40の駆動により移動する弾
性体46の上下移動量は比較的大きく設定することがで
きるが、圧電素子52の変位による弾性体46の移動量
は究めて微小にしか設定することが出来ない。一方、圧
電素子52の応答性とステッピングモータ40の応答性
とを比較すると、圧電素子52の応答性がステッピング
モータ40の応答性より速い。
【0020】従って、圧電素子52とステッピングモー
タ40に同時に電圧が印加された場合、先ず、圧電素子
52が変位し、次にステッピングモータ40が駆動す
る。これにより、板硝子28の表面の状態が微小の凹凸
の場合には圧電素子52の変位でカッタ49を上下移動
させて板硝子28の凹凸状態に追従させることが出来
る。また、板硝子28の表面が大きな凹凸状態の場合に
はステッピングモータ40の作動でカッタ49の上下移
動させて板硝子28の凹凸状態に追従させることが出来
る。
【0021】このように構成された押付力制御手段12
には設定切圧(すなわち、板硝子28にカッタ49で切
線を入れるときのカッタ49の最適押付力)が入力され
ていて、押付力制御手段12は、歪みゲージ54…の検
出信号が入力されると、設定切圧と歪みゲージ54…が
検出した押付力の差を求める。さらに、押付力制御手段
12は、求められた差に基づいてしてモータコントロー
ラ39及び圧電素子コントローラ51を介してステッピ
ングモータ40及び圧電素子52を作動し、カッタ49
で板硝子28に切線を入れるときの押付力を設定切圧に
維持する。これにより、カッタ49は設定切圧で板硝子
28に切線を入れるように板硝子28の凹凸に追従して
上下移動する。
【0022】図1に示すように、昇降速度制御手段16
は硝子切断ユニット20に設けられている。昇降速度制
御手段16は、エアコントローラ60を介してエアシリ
ンダ62(図3参照)を作動してカッタ49を昇降する
ように構成されている。すなわち、エアシリンダ62は
前述したプレート73の上端部に固定されていて、シリ
ンダロッド62Aにはブロック75が固定されている。
ブロック75の右端部はベース32に固定されていて、
ブロック75の左端部にはガイド部材77が固定されて
いる。ガイド部材77はレール部材79に移動自在に支
持されていて、レール部材79はプレート73に固定さ
れている。従って、エアシリンダ62が伸縮するとベー
ス32等を介してカッタ49が昇降する。
【0023】そして、昇降速度制御手段16はカッタ4
9の下降時の衝撃力で板硝子28にクラックが発生する
ようにカッタ49の下降速度を制御する。また、昇降速
度制御手段16には、板硝子28の切断終了時に後述す
る比較手段18から歪みゲージ54…の検出信号が入力
される。この検出信号が入力されるとカッタ49を板硝
子28から引き上げるように昇降速度制御手段16が作
動する。
【0024】比較手段18には切線開始しきい値及び切
線終了しきい値が入力されている。切線開始しきい値
は、昇降速度制御手段16でカッタ49を下降したとき
の衝撃力で板硝子28にクラックが発生した後の所定の
押付力(例えば、板硝子28にカッタ49で切線を入れ
るときの設定押付力の90%の値(図5参照))が設定
される。また、切線終了しきい値は、板硝子28の切線
終了時の押付力(例えば、板硝子28にカッタ49で切
線を入れるときの設定押付力の50%の値(図5参
照))が設定される。また、比較手段18は、切線開始
しきい値及び切線終了しきい値と歪みゲージ54…が検
出した押付力を比較して、この押付け力が切線開始しき
い値以上の場合、歪みゲージ54…から出力された検知
信号を押付力制御手段12に出力し、押付け力が切線終
了しきい値以下の場合、歪みゲージ54…から出力され
た検知信号を昇降速度制御手段16に出力する。
【0025】尚、図4上で72は第1のストッパ、図3
上で74及び76は第2のストッパである。第1のスト
ッパ72は弾性体46のストッパとして使用され、第2
のストッパ74、76はボールねじ36のストッパとし
て使用される。前記の如く構成された本発明に係る板硝
子の切断装置の作用を図6のフローチャートに基づいて
説明する。
【0026】先ず、硝子原料を溶融して溶融金属浴で帯
状に成形して後工程のレヤーで板状の板硝子28に成形
する。板状に形成された板硝子28は、図1、図2に示
すように、搬送コンベア29で搬送される。そして、板
硝子28が所定寸法分送られるとプーリ26A、26B
を反時計回り方向に回転させてベルト58を周回させ
る。これにより、硝子切断ユニット10はレール22
A、22Bに沿って図1上で矢印B方向に移動する。同
時に、昇降速度制御手段16のエアコントローラ60に
信号が入力されてエアシリンダ62が作動してヘッド3
2が下降する(ステップ80、82)。これにより、カ
ッタ49が下降して板硝子28に当接し、このときの衝
撃力で板硝子28の切線開始点A(図5参照)にクラッ
クが発生する。
【0027】この場合、カッタ49に板硝子28からの
反力が作用するで弾性体46の薄板状の上辺46E、下
辺46Fが弾性変形する。従って、上辺46E、下辺4
6Fに設けられている歪みゲージ54…が、上辺46
E、下辺46Fの歪み量を検知する。この歪み量は板硝
子28に対するカッタ49の押付力に相当する。検知さ
れた押付力は電気信号に変換されてアンプ79を介して
比較手段18に伝達される。
【0028】比較手段18は、切線開始しきい値と歪み
ゲージ54…で検出された押付力を比較する(ステップ
84)。そして、切線開始しきい値が検出された押付力
より大きい場合、カッタ49の下降速度は引き続き昇降
速度制御手段16で制御される。一方、切線開始しきい
値が検出された押付力より小さい場合、比較手段18は
歪みゲージ54…から出力された信号を押付力制御手段
12に出力する。これにより、カッタ49の制御が昇降
速度制御手段16から押付力制御手段12に切り換わる
(ステップ86)。
【0029】この場合、カッタ49が図5上で矢印B方
向に移動する際に、板硝子28の表面に凹凸が生じてい
ると、カッタ49が板硝子28の凹凸に従って上下移動
するので、弾性体46の薄板状の上辺46E、下辺46
Fが弾性変形する。従って、上辺46E、下辺46Fに
設けられている歪みゲージ54…が、上辺46E、下辺
46Fの歪み量(すなわち、押付力)を検知し、検知し
た押付力がアンプ79及び比較手段18を介して押付力
制御手段12に伝達される。
【0030】押付力制御手段12は、設定押付力から歪
みゲージ54…が検出した押付力を減算し、この減算値
に基づいてしてモータコントローラ39及び圧電素子コ
ントローラ51を介してステッピングモータ40及び圧
電素子52を作動して、カッタ49の押付力を設定切圧
に維持する。この場合、板硝子28の切線開始点Sには
クラックが発生しているので、カッタ49を設定切圧で
矢印B方向に移動することにより板硝子28に切線が入
る。
【0031】尚、板硝子28の表面の状態が微小の凹凸
の場合には圧電素子52の変位でカッタ49を上下移動
させて板硝子28の凹凸状態に追従させ、また、板硝子
28の表面が大きな凹凸状態の場合にはステッピングモ
ータ40の作動でカッタ49の上下移動させて板硝子2
8の凹凸状態に追従させる。そして、図5に示すように
カッタ49が切線終了点E(すなわち、板硝子28の端
面)に到達すると、板硝子28に対するカッタ49の押
付力が低下して切線終了しきい値以下になると、比較手
段18は歪みゲージ54…から出力された信号を昇降速
度制御手段16に出力する(ステップ88)。これによ
り、カッタ49の制御が押付力制御手段12から昇降速
度制御手段16に切り換わる(ステップ90)。そし
て、比較手段18を介して歪みゲージ54…から出力さ
れた検知信号がエアコントローラ60に伝達され、エア
シリンダ62が作動してヘッド32が上昇する(ステッ
プ92)。従って、カッタ49による板硝子28に切線
入れが終了した後、カッタ49が搬送コンベア29を破
損することを防止する。
【0032】前記実施例では、板硝子28が移動してい
るときに切線を入れたが、板硝子28を固定状態にして
切線を入れてもよい。前記実施例では、板硝子28の縁
部まで切線を入れた場合について説明したが、これに限
らず、板硝子28の縁部の前で切線を停止してもよい。
この場合、カッタ49が下降して搬送コンベア29を破
損する恐れがないので、比較手段18で切線終了しきい
値と歪みゲージ54…が検出した押付力を比較して、こ
の押付け力が押付け力が切線終了しきい値以下の場合、
歪みゲージ54…から出力された検知信号を昇降速度制
御手段16に出力する必要がない。また、昇降速度制御
手段16は板硝子28の切断終了時にカッタ49を板硝
子28から引き上げる必要がない。
【0033】また、前記実施例ではステッピングモータ
40と圧電素子52とを使用して、板硝子28の表面が
微小の凹凸の場合には圧電素子52の変位でカッタ49
を上下移動させて板硝子28の凹凸状態に追従させ、ま
た、板硝子28の表面が大きな凹凸の場合にはステッピ
ングモータ40の作動でカッタ49の上下移動させて板
硝子28の凹凸状態に追従させる場合について説明した
が、これに限らず、圧電素子52を使用せずにステッピ
ングモータ40のみを使用してカッタ49を上下移動さ
せて板硝子28の表面凹凸に追従させることも可能であ
る。
【0034】前記実施例では昇降速度制御手段16を使
用して、カッタ49の下降時の衝撃力で板硝子28にク
ラックが発生するようにカッタ49の下降速度を制御す
る場合について説明したが、これに限らず、昇降速度制
御手段16を使用せずに、ステッピングモータ40のモ
ータコントローラをクラック発生制御と切圧制御とに切
り替え可能に設定して、ステッピングモータ40でカッ
タ49の下降速度を制御するようにしてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る板状材
の面取り方法及び装置によれば、カッタの下降時の衝撃
力で板硝子にクラックが発生するようにカッタの下降速
度を制御し、板硝子にクラックを発生させた後にカッタ
で切線を形成する。また、切線が板硝子の縁部まで形成
されたことを認識した後、カッタを板硝子から上昇する
ので、切線が板硝子の縁部まで形成された後のカッタの
下降を防止する。
【0036】このように、カッタの押付制御を使用せず
に、カッタの下降速度を制御して板硝子にクラックを発
生させたので、ハンチングを防止した状態で切線の開始
点にクラックを入れることができ、かつ発生したクラッ
クを起点として切線を確実に形成することができる。ま
た、切線が板硝子の縁部まで形成された後のカッタの下
降を防止するので、板硝子を載置する切台の損傷を防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る板硝子の切断装置のブロック図
【図2】本発明に係る板硝子の切断装置が使用されてい
る板硝子製造ラインの正面図
【図3】本発明に係る板硝子の切断装置の断面図
【図4】図3のA−A矢視図
【図5】本発明に係る板硝子の切断装置の作用を説明す
る説明図
【図6】本発明に係る板硝子の切断装置の作用を説明す
るフローチャート
【符号の説明】
10…板硝子の切断装置 12…押付力制御手段 14…検出手段 16…昇降速度制御手段 18…比較手段 28…板硝子 49…カッタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カッタの押付力が設定切圧になるように
    前記カッタを板硝子に押し付けた状態で、前記板硝子の
    凹凸に追従させてカッタを移動して前記板硝子に切線を
    入れる板硝子の切断方法において、 前記カッタの下降時の衝撃力で前記板硝子にクラックを
    発生させるように前記カッタの下降速度を制御する工程
    と、 前記板硝子に対する前記カッタの押付力に基づいて前記
    クラック発生を認識する工程と、 該認識した信号に基づいて、前記カッタの押付力が前記
    設定切圧になるように前記カッタの押付力を制御して、
    前記クラック発生点を起点とする切線を前記板硝子に形
    成する工程と、 を備えたことを特徴とする板硝子の切断方法。
  2. 【請求項2】 前記板硝子に対する前記カッタの押付力
    に基づいて、前記クラック発生点を起点とする切線が前
    記板硝子の縁部まで形成されたことを認識する工程と、 該認識した信号に基づいて、前記カッタが上昇する際の
    上昇速度を制御する工程と、 を備えたことを特徴とする請求項1記載の板硝子の切断
    方法。
  3. 【請求項3】 カッタの押付力が設定切圧になるように
    前記カッタを板硝子に押し付けた状態で、前記板硝子の
    凹凸に追従させてカッタを移動して前記板硝子に切線を
    入れる板硝子の切断装置において、 前記カッタの下降時の衝撃力で前記板硝子にクラックが
    発生するように前記カッタの下降速度を制御する昇降速
    度制御手段と、 前記板硝子に対する前記カッタの押付力を検出する検出
    手段と、 前記カッタの押付力に基づいて前記クラック発生を認識
    した後、前記検出手段で検出された前記カッタの押付力
    の信号を出力する比較手段と、 該比較手段から出力された信号に基づいて、前記カッタ
    の押付力が前記設定切圧になるように前記カッタの押付
    力を制御して前記クラック発生点を起点とする切線を前
    記板硝子に形成する押付力制御手段と、 を備えたことを特徴とする板硝子の切断装置。
  4. 【請求項4】 前記比較手段は、前記カッタの押付力に
    基づいて前記クラック発生点を起点とする切線が前記板
    硝子の縁部まで形成されたことを認識した後、前記検出
    手段で検出された前記カッタの押付力の信号を前記昇降
    速度制御手段に伝達し、 前記昇降速度制御手段は前記比較手段から伝達された信
    号に基づいて、前記カッタを前記板硝子から上昇させる
    ときの上昇速度を制御することを特徴とする請求項3記
    載の板硝子の切断装置。
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