JPH0712408B2 - フイルタ自動交換機 - Google Patents

フイルタ自動交換機

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JPH0712408B2
JPH0712408B2 JP61019780A JP1978086A JPH0712408B2 JP H0712408 B2 JPH0712408 B2 JP H0712408B2 JP 61019780 A JP61019780 A JP 61019780A JP 1978086 A JP1978086 A JP 1978086A JP H0712408 B2 JPH0712408 B2 JP H0712408B2
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filter
sealing lid
casing
bucket
unit
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照夫 郷
信夫 浅井
駿 宮田
秀二 小松
勝彦 佐藤
敏 岡田
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Toshiba Corp
Shin Nippon Air Technologies Co Ltd
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Toshiba Corp
Shin Nippon Air Technologies Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、周囲環境を汚染することなくフィルタユニッ
トのフィルタを交換する装置、例えば原子炉関連施設、
RI施設、あるいはバイオクリーンルーム等にて汚染され
た空気をろ過する目的で使用されているサイドアクセス
形フィルタユニットのフィルタを交換するフィルタ自動
交換機構に関する。
[従来の技術] 例えば、原子炉関連施設では放射ダストが施設外に漏れ
ないように高性能なフィルタを使用して排気処理してい
る。このフィルタはサイドアクセス形フィルタユニット
に装填されており、フィルタの交換は汚染度にもよる
が、通常1年に1回行なわれている。しかし、このフィ
ルタは施設内の放射性ダストを除塵するものであるか
ら、フィルタ交換にあたっては、集塵したダストにより
周囲環境が汚染されないようにフィルタユニットから旧
フィルタを取り出して処理する必要がある。また、新フ
ィルタをフィルタユニットに挿入する際にもフィルタユ
ニット内の汚染された空気が施設内に拡散しないように
行う必要がある。
このような取扱いをするため、原子炉施設で使用されて
いるフィルタユニットは第20図および第21図のように構
成されている。この種のフィルタユニット1は単独では
なく一般に複数段に重ね、かつ並列させてある。以下、
順次説明するとフィルタユニット1は前面にフィルタを
交換するためのフィルタ交換口2がある。このフィルタ
交換口2は略楕円形で前面に突出し、開閉用の扉3を備
えている。扉3は蝶番4によりフィルタ交換口2に丁着
され、閉時には複数個の扉締付金具5を使って、フィル
タ交換口2に固定される。扉3の裏面でフィルタ交換口
2と当接する部分にはパッキン6が貼着されている。こ
のパッキン6によりフィルタ交換口2の気密が保証され
る。
フィルタ交換口2の内部は、フィルタ交換のときに使用
するビニールバック7が折り畳んで格納されている。こ
のビニールバック7は袋状で開方端がパッキン6とフィ
ルタ交換口2との間を通ってフィルタ交換口2の外周に
嵌め込まれている。開方端はゴムバンド8によりフィル
タ交換口2に固定されている。
フィルタ9はフィルタユニット1の内部にてフィルタ締
付手段10により固定されている。フィルタ締付手段10
は、フィルタ9を載せる台11をカム12により上下させて
フィルタ9の締付・解放を行う。カム12は台11と平行し
て走る2本の回動軸13に固定され、回動軸13はリンク14
を介してフィルタユニット1の前面で水平に位置し、か
つ左右に移動可能な操作軸15に連結されている。
上記のように構成されたフィルタユニットでは、次のよ
うにしてフィルタ交換が行われる。
フィルタの交換準備としてフィルタ9の解放操作が行わ
れる。解放操作は、手動で操作軸15を正面に向って右に
動かすことにより行なわれる。この操作で、回動軸13が
操作軸15と連結するリンク14により回転し、カム14の位
置を下げる。カム14の位置の低下で台11が下がり、フィ
ルタ9がフィルタ締付手段10より解放される。
旧フィルタ9を取り出すときは、扉締付金具5をゆるめ
て扉3を開く。次にフィルタ交換口2の中に折り畳んで
入っているビニールバック7を取り出して広げる。この
とき、ゴムバンド8でフィルタ交換口2の外周に固定さ
れているビニールバック7の開方端がフィルタ交換口2
より外れないように慎重に行う。広げたビニールバック
7越しに旧フィルタ9をフィルタユニット1から取り出
し、ビニールバック7に入れる。この取り出し作業もビ
ニールバック7の開方端がフィルタ交換口2より外れな
いように慎重に行われる。取り出した旧フィルタ9をビ
ニールバック7の端に寄せ、更にビニールバック7の中
央部をビニール、溶着機などで溶着し、旧フィルタ9を
密封したままビニールバック7から切り離す。一部残っ
たビニールバック7はフィルタユニット1の蓋的な役目
をし、そのために旧フィルタ9の切り離しにあたっては
残余のビニールバック(以下旧ビニールバックと呼ぶ)
7に開孔が生じないように注意して行われる。
新フィルタの挿入は次のようにして行われる。新フィル
タを新ビニールバックに入れ、このビニールバックを旧
ビニールバック7の上から被せ、更に開方端をフィルタ
交換口2の外周まで移動させ、新ゴムバンドにより固定
する。その後で旧ビニールバック7を旧ゴムバンド8ご
と新ビニールバック内に外し、新フィルタとの位置換え
を行い、新フィルタをフィルタユニット1に挿入する。
挿入後、旧ビニールバック7およびゴムバンド8を新ビ
ニールバックの端に寄せ、旧フィルタの切り離しと同様
の手段で旧ビニールバック7およびゴムバンド8を新ビ
ニールバック7から切り離す。新フィルタをフィルタ締
付手段10を操作してフィルタユニット1に固定し、新ビ
ニールバックを折り畳んでフィルタ交換口2に格納す
る。最後に扉3を閉じ、扉締付金具5で固定してフィル
タ交換が終了する。
[従来技術の問題点] 従来のフィルタ交換方法は放射性ダストの飛散を防止す
るため、ビニールバック7で汚染物の密封状態を維持
し、かつ、ビニールバックの汚染された面を外に露出さ
せないでフィルタ交換を行うように工夫している。
しかしながら反面、ビニールバック上から新旧フィルタ
を取扱うため、作業性が著しく悪く、ややもすれば作業
員の被曝量を大きくする大きな要因ともなっている。ま
た、新フィルタをフィルタユニットに挿入する際、新ビ
ニールバックの中で新フィルタと旧ビニールバックとの
交換を必要とし、その際高性能なフィルタ効率を保証し
ているフィルタのメディアを傷つけてしまうおそれがあ
る。
また、作業中、ビニールバックがフィルタ交換口から外
れる可能性も高く、外れることがあると、周囲を放射性
ダストで汚染するおそれもある。また、フィルタユニッ
トが床から高い位置にあるときは、足場を組んでも作業
性が一段と悪く上記問題点が著しく現われる傾向にあ
る。問題点を特に原子炉関連施設におけるフィルタ交換
に限って述べたが、バイオクリーンルーム等でビニール
バックを用いてフィルタ交換を行うときも当然起り得る
ことである。本発明は、ビニールバックに代るものを用
いて上記問題点を解消することができるフィルタ自動交
換機を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、フィルタ交換口に嵌合するとともに内部に有
するフィルタとの間に係合関係を維持するユニット密封
蓋を備えたフィルタユニットから旧フィルタを取り出
し、新フィルタを挿入するフィルタ自動交換機であっ
て、少なくとも、該フィルタ交換口と密封するフィルタ
出入口を有し、かつ外部と隔離した状態でフィルタを一
時収納するケーシングと、該フィルタ出入口に嵌合する
とともに該ユニット密封蓋と密着状態を保ケーシング密
封蓋と、該ケーシング密封蓋を該ユニット密封蓋に密着
させる密着手段と、該ユニット密封蓋と密着状態にある
ケーシング密封蓋を該ケーシング内に移動させるケーシ
ング密封蓋移動装置と、該ケーシング内にあるフィルタ
を必要に応じて移動させる移動機構を備える構成とする
ことにより上記目的を達成した。
[作用] 新旧フィルタの交換に際し、フィルタ出入口をフィルタ
交換口に密接し、しかもケーシング密封蓋をユニット密
封蓋に密着させた状態でフィルタ交換を行うものである
から、分離後露出面となる両密封蓋を放射性ダスト等の
汚染物で汚染させることなくフィルタ交換を行うことが
できる。また、周囲に放射性ダスト等の汚染物を飛散さ
せることもない。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。第1
図ないし第3図に示す装置はフィルタの交換を行うフィ
ルタ自動交換機である。
このフィルタ自動交換機100は、ケーシング101に2つの
フィルタ出入口110,120を備えている。2つのフィルタ
出入口110,120のうち1のフィルタ出入口110を第1フィ
ルタ出入口110と呼び、他のフィルタ出入口120を第2フ
ィルタ出入口120と呼ぶ。
第1フィルタ出入口110はフィルタ自動交換機100の前面
に位置し、後述するフィルタユニットのフィルタ交換口
と密に接続する。第1フィルタ出入口110にはケーシン
グ密封蓋111が嵌合している。このケーシング密封蓋111
を後述する他の密封蓋と区別するため第1ケーシング密
封蓋と呼ぶ。
第1ケーシング密封蓋111は前面に位置決めピン112およ
び密着手段113Aを構成する第1回転キー113を備え、裏
面空洞部に回転キー113を回動させるための第1ロータ
リエアシリンダ114を内蔵している。また、第1ケーシ
ング密封蓋111の前面外縁にはパッキン115が設けられて
いる(詳細は第9図参照)。
第1ケーシング密封蓋111は第1ケーシング密封蓋移動
装置130によりケーシング101内で水平移動し、第1フィ
ルタ出入口110を開閉する。第1ケーシング密封蓋移動
装置130は第2図および第3図に示す如く、第1ケーシ
ング密封蓋111を水平移動させるために2本の平行な送
りネジ131,131を備えている。この送りネジ131,131を後
述する他の送りネジと区別するため第1送りネジと呼
ぶ。第1送りネジ131,131はケーシング101の前面から後
面にかけて延在するとともに前後面で気密に支承されて
いる。ケーシング101の背面には第1送りネジ131,131の
回動源となる第1原動機132および第1原動機132からの
回転を第1送りネジ131,131に伝達する第1伝達手段13
3,133を備えている。第1送りネジ131,131により水平移
動する第1ケーシング密封蓋111は両サイドに上記第1
送りネジ131,131に螺合する第1メネジ116,116を備えて
いる。更に水平移動の安定を図るため、第3図に示す如
く、ケーシング101内に設けた第1ガイド134,134により
第1ケーシング密封蓋110を支持する構成をとってい
る。
前述の第2フィルタ出入口120は、ケーシング101の側面
で第1フィルタ出入口110よりも高段に位置し、後述す
るバケットの格納口に密に接続する。第2フィルタ出入
口120には第2ケーシング密封蓋121が嵌合している。こ
の第2ケーシング密封蓋121は第1ケーシング密封蓋111
と同じ構成を有し、前面に位置決めピンおよび第2回転
キー123を備え、裏面空洞部に第2回転キー123を回動さ
せるための第2ロータリエアシリンダ124を内蔵してい
る。また前面外縁にパッキンを備えている。
第2ケーシング密封蓋121も第1ケーシング密封蓋111と
同様に、第2ケーシング密封蓋移動装置140によりケー
シング101内で水平移動し、第2フィルタ出入口120を開
閉する。この第2ケーシング密封蓋移動装置140も第1
ケーシング密封蓋移動装置130と同じく第2ケーシング
密封蓋121を水平移動させるために2本の平行な第2送
りネジ141,141を備えている。第2送りネジ141,141はケ
ーシング101の両側面にかけて延在し、側面にて気密に
支承されている。第2フィルタ出入口120と反対側にあ
るケーシング101の側面には第2送りネジ141,141の回動
源となる第2原動機142および第2原動機142からの回転
を第2送りネジ141,141に伝達する第2伝達手段413,143
を備えている。第2送りネジ141,141により水平移動す
る第2ケーシング密封蓋121は両サイドに上記第2送り
ネジ141,141に螺合する第2メネジ126,126を備えてい
る。この第2ケーシング密封蓋121においても水平移動
の安定を図るため、第1図に示す如くケーシング101内
に設けた第2ガイド144,144により第2ケーシング密封
蓋121を支持する構成をとっている。支持構造は第1ガ
イド134,134と異り、宙吊り形式である。また、第2フ
ィルタ出入口120の近くには、バケットを固定するロッ
ク装置150を備えている。
このフィルタ自動交換機100は、ケーシング101内でフィ
ルタを第1フィルタ出入口110から第2フィルタ出入口
にあるいはその逆に移動させて新旧フィルタの交換を行
うが、そのために昇降機構160を備えている。昇降機構1
60はパンタグラフ形式でフィルタを載せる支持台161
と、支持台161を昇降させるリンク162と、リンク162の
他端を水平に移動させる第3送りネジ163と、これを回
動させる第3原動機164とから成る。
また、昇降機構160と第1ケーシング密封蓋移動装置130
との干渉を避けるため、支持台161とリンク162との間に
干渉回避装置165を備えている。干渉回避装置165は支持
台161の四隅に備え付けられたエアシリンダから成り、
第2図に示す如く必要に応じて支持台161の一部161aを
上下させる。
このフィルタ自動交換機100は、高所にあるフィルタユ
ニットや並列するフィルタユニットのフィルタ交換を行
うため、台車170上に載せられた昇降機171上に設置され
ている。
フィルタ自動交換機100によりフィルタ交換がされるフ
ィルタユニット200は、従来のフィルタユニット1とは
多少異にする。第4図および第5図に示す如くフィルタ
交換口201にはユニット密封蓋202が嵌合している。ユニ
ット密封蓋202は内部が空洞で外周にシール用パッキン2
03を有する。このシール用パッキン203はフィルタ交換
口201の気密を保証するとともに第1ケーシング密封蓋1
11のパッキン115と密接する。ユニット密封蓋202の前面
仕切板204には、第1ケーシング密封蓋111の位置決めピ
ン112を挿入する穴205と第1回転キー113を挿入する横
長の溝206がある。仕切板204の裏面には第1回転キー11
3を90°回転したとき、第1ケーシング密封蓋111とユニ
ット密封蓋202を密着させる推力を第1回転キー113に与
えるクサビ状の当て板207が固定されている。ユニット
密封蓋202の空洞部には位置決めピン用穴205の近傍に位
置決めピンガイド208が更に第1回転キー113の回転を受
容するユニット密封蓋固定用ドグ209がある。ユニット
密封蓋固定用ドグ209はリンク機構211を介して後面仕切
板210の裏面にある伸縮ピン212に連結されている。リン
ク機構211はユニット密封蓋固定用ドグ209の回動をテコ
の原理で上下の運動に変え伸縮ピン212を伸縮させる。
伸縮ピン212が伸長しているときはピン212がフィルタ交
換口201に係合しユニット密封蓋202がフィルタ交換口20
1にロックされる。安全を確保するためにこのような機
構が設けられている。後面仕切板210の裏面にはフック2
13が固定されている。フック213はフィルタ9の係合部2
14と常時係合し、フィルタ9がフィルタ自動交換機100
すなわちケーシング101内で移動するときに外れる。
フィルタ交換口201の前面に有する扉215は、蝶番いで開
閉する必要がないので単に扉締付金具5により固定する
構成になっている。
フィルタ締付手段10は従来のフィルタ締付手段と変わら
ないので、その説明を省略する。
次にフィルタを格納するバケットについて説明する。第
6図および第8図はバケットの一例を示したものであ
る。バケット300はフィルタ9を格納する空間を有し、
格納口301にはバケット密封蓋302が嵌合する。バケット
密封蓋302はユニット密封蓋202と構成を同じくし、内部
が空洞で外周にシール用パッキン303を有する。バケッ
ト密封蓋302の前面仕切板304には、第2ケーシング密封
蓋121の位置決めをする穴305や第2回転キー123の挿入
溝306がある。また仕切板304の裏面には第2回転キー12
3と接触し、第2ケーシング密封蓋121とバケット密封蓋
302を密着させるクサビ状の当て板307が固定されてい
る。バケット密封蓋302の空洞部にはユニット密封蓋202
同様、位置決めピンガイド308、更に第2回転キー113の
回転を受容するバケット密封蓋固定用ドグ309がある。
バケット密封蓋固定用ドグ309はリンク機構311を介して
後面仕切板310の裏面にある伸縮ピン312に連結してい
る。リンク機構311はテコの原理を応用したものでバケ
ット密封蓋固定用ドグ309の回動で伸縮ピン312を伸縮さ
せる。バケット300には伸縮ピンの係合孔313がある。後
面仕切板310の裏面にはフィルタ9の係合部214と係合す
るフック314が固定されている。
なお、上記バケット300は伸縮ピン312を用いてバケット
密封蓋302を本体に確実にロックする構成をとっている
が、第2図および第3図に示す如く伸縮ピン312に代え
てノッチ機構320を採用することも可能である。この場
合、バケット密封蓋固定用ドグ309やリンク機構311が不
用となるので機構が簡素化する。
次に第3図〜第9図を参照してフィルタ交換を説明す
る。
フィルタ自動交換機100をフィルタユニット200に接続す
る当初においては、第1,第2ケーシング密封蓋111,121
がそれぞれ対応する第1,第2フィルタ出入口110,120に
嵌合し、また昇降機構160の支持台161が第1ケーシング
密封蓋111と干渉しない位置、すなわち第1ケーシング
密封蓋111の水平移動の妨げとならない位置まで下げら
れている。
フィルタユニット200から旧フィルタ9を取り出すとき
は、第4図に示すフィルタ締付手段10を緩めてフィルタ
9を開放し、更にフィルタユニット200のフィルタ交換
口201から扉215を外す。扉215は扉締付金具5を緩める
ことにより簡単に外れる。
次に第9図に示す如くフィルタ自動交換機100の高さ、
位置を台車170および昇降機171により調整し、第1フィ
ルタ出入口110をフィルタユニット200のフィルタ交換口
201に合わせ、扉締付金具5が螺合するメネジ部を利用
して第1フィルタ出入口110をフィルタ交換口に密に接
続する(第9図参照)。接続手段として扉締付金具5と
同径のボルトおよびナットを使用するとよい。
接続の際、第1ケーシング密封蓋111の位置決めピン112
および第1回転キー113がユニット密封蓋202の穴205お
よび溝206に嵌入する。位置決めピン112が位置決めピン
ガイド208により案内され定位置を確保する。
第1フィルタ出入口110をフィルタ交換口201に密に接続
した後、第1ロータリエアシリンダ114を作動させ、第
1回転キー113を90°回転させる。第1回転キー113が当
て板207上を摺動し、第1ケーシング密封蓋111のパッキ
ン115とユニット密封蓋202のパッキン203を密着させる
(第9図参照)。この密着構造は外縁におけるパッキン
115,203の密着で両密封蓋111,202の中央が密着しない構
造なので、汚染物が侵入し難く両密封蓋111,202の表面
の汚染がより確実に防止される。
第1回転キー113の回転で、これと連結するユニット密
封蓋固定用ドグ209も回転し、リンク機構211を介して伸
縮ピン212が短縮し、ユニット密封蓋202のロックを解除
する。
次に第1ケーシング密封蓋移動装置130を作動させ、第
1ケーシング密封蓋111とユニット密封蓋202を密着状態
のままケーシング101内に水平移動させる。それには第
1原動機132を回転させる。第1原動機132の回転によ
り、伝達手段133,133を介して第1送りネジ131、131が
回転し、この第1送りネジ131,131と螺合する第1メネ
ジ116,116の作用により、ユニット密封蓋202と密着する
第1ケーシング密封蓋111が第1ガイド134で支持案内さ
れながらケーシング101内に水平移動する(第2図参
照)。この水平移動でフィルタ交換口201および第1フ
ィルタ出入口110が開となる。また、ユニット密封蓋202
のフック213が旧フィルタ9の係合部214に係合している
ので、ユニット密封蓋202の開と同時に旧フィルタ9が
ケーシング101内に引き出される。この旧フィルタ9の
支持安定を図るため、ユニット密封蓋202が支持台161の
一部161aを通過した時点でその一部161aを順次干渉回避
装置165により旧フィルタ9の支持位置まで上げる。旧
フィルタ9の引き出しが完了したら、旧フィルタ9を支
持台161本体で支持するため、昇降機構160および干渉回
避装置165を同時に操作し、旧フィルタ9の支持位置を
変えることなく支持台161の一部161aと本体を同一レベ
ルに保つ。これには昇降機構160に備える第3原動機164
を回転させ、第3送りネジ163でリンク162の幅を収縮さ
せ、この収縮にあわせて干渉回避装置165のエア切換供
給を行なう。
引き出された旧フィルタ9は空のバケット300に格納さ
れることになるが、バケット300は予めフィルタ自動交
換機100の第2フィルタ出入口120に接続しておくことが
望ましい。しかし旧フィルタ9の引き出しと並列してあ
るいはフィルタ自動交換機100をフィルタユニットから
一旦切り離した後、バケット300を第2フィルタ出入口1
20に接続させることもできる。フィルタユニット200が
高所にあって格納作業に危険を伴うときは後者の方法を
とり、作業員の安全を確保した方が望ましい。
フィルタユニット200が低所にあるときは、空のバケッ
ト300を第2ケーシング出入口120の近傍にある台上に載
せ、ロック装置150を操作して格納口301を第2フィルタ
出入口120に接続する(第3図参照)。接続が完了した
ら、第2ロータリエアシリンダ124を作動させ、第2回
転キー123を90°回転させる。バケット密封蓋302の溝30
6内に挿入している第2回転キー123が当て板上を摺動
し、第2ケーシング密封蓋121とバケット密封蓋302を密
着する。第2回転キー123の回転と同時にバケット密封
蓋固定用ドグ309が回転し、リンク機構311を介して伸縮
ピン312を短縮し、バケット密封蓋302のロックを解除す
る。
両密封蓋121,302の密着が完了し、ロックが解除された
ら、第2ケーシング密封蓋移動装置140を作動させ、第
2ケーシング密封蓋121とバケット密封蓋302を密着させ
たままケーシング101内に水平移動させる。密着面は前
述した如く汚染から防止される。第2ケーシング密封蓋
121の移動は第2原動機142を回転させることにより行わ
れる。この際第2伝達手段143,143′第2送りネジ141,1
41′第2メネジ126,126の作用により、第2ケーシング
密封蓋121が宙吊り状態で第2ガイド144に沿って水平に
移動する。この移動はバケット密封蓋302と第2フィル
タ出入口120との間に旧フィルタ9を挿入できる間隔を
得る位置まで行われる。
所定の間隔が得られたら、昇降機構160を作動させ、支
持台161に載置された旧フィルタ9を第2フィルタ出入
口120の高さまで持ち上げる。これは前述した如く第3
原動機164を回転させて行う。旧フィルタ9の上昇でユ
ニット密封蓋202のフック213が旧フィルタ9の係合部21
4から外れ、替ってバケット密封蓋302のフック314が係
合する。
次に第2ケーシング密封蓋移動装置140を逆作動させ
て、旧フィルタ9をバケット300に挿入するが、昇降機
構160を第2ケーシング密封蓋121との干渉を避けるた
め、支持台161の一部161aをその位置に保ちながら本体
のみを第2ケーシング密封蓋121と接触しない位置まで
下げる。これは昇降機構160と干渉回避装置165の同時操
作によって行う。すなわち、干渉回避装置165の図示し
ないエアポート切り換えを行い、第3原動機164を逆回
転させ、本体が下ったら、その分、干渉回避装置165に
エアを供給して高さを保持する。このようのな操作を行
った後、第2ケーシング密封蓋移動装置140を逆作動さ
せ、フィルタ9の一端を第2フィルタ出入口120の底面
上に載せる。第2ケーシング密封蓋121の移動にともな
って支持台161の一部161aが干渉するが、これはその都
度干渉回避装置165により支持台161の一部161aを下げて
回避する。旧フィルタ9が第2ケーシング密封蓋121と
密着するバケット密封蓋302に押されてバケット300に侵
入する。バケット密封蓋302が格納口301に嵌合したなら
ば、第2ロータリエアシリンダ124を逆作動させる。こ
の逆作動で第2回転キー123が90°逆回転し、第2ケー
シング密封蓋121とバケット密封蓋302との密着を解き、
同時にバケット密封蓋302をバケット300にロックする。
このロックはバケット密封蓋固定用ドグ309が第2回転
キー123により回転させられることによりリンク機構311
が軸回りに回転し、テコ式にピン312,312がバケット300
の係合孔313に伸長して行われる。この状態で旧フィル
タ9の処分が終り、ロック装置150を操作してバケット3
00をフィルタ自動交換機100から離脱させる。
次に昇降機構160をそのままにして、新フィルタ9を格
納したバケット300をロック装置150を操作して第2フィ
ルタ出入口120に接続する。前述の空のバケットを接続
したときと同様の方法で第2ロータリエアシリンダ124
を作動させて第2回転キー123を90°回転させ、バケッ
ト密封蓋302のロックを解除するとともに第2ケーシン
グ密封蓋121をバケット密封蓋302に密着させる。
次に第2ケーシング密封蓋移動装置140を作動させ、密
着状態にある第2ケーシング密封蓋121とバケット密封
蓋302をケーシング101内に移動させる。バケット300内
にある新フィルタ9は予めバケット密封蓋302のフック3
14に係合しているため、バケット密封蓋302の移動とと
もケーシング101内に侵入する。第2ケーシング密封蓋1
21が中間点まで移動したら、第2フィルタ出入口120に
近い支持台161の一部161aを干渉回避装置165により第2
フィルタ出入口120の底面近くまで上昇させ、新フィル
タ9の移動案内的な役目をさせる。更に他の一部161aも
干渉を回避した時点で上述の一部161aと同レベルになる
まで上げる。新フィルタ9の引き出しが完了したなら
ば、干渉回避装置165および昇降機構160の両操作により
新フィルタ9を支持台161本体で支える。このようにし
て新フィルタ9の安定支持を確保した上で昇降機構160
を逆作動させ、新フィルタ9を第1フィルタ出入口110
の高さ位置まで下げる。このとき、新フィルタ9の係合
部214がバケット密封蓋302のフック314から外れ、替っ
てユニット密封蓋202のフック213に係合する。
次に昇降機構160および干渉回避装置165を同時操作し、
支持台161の一部161aをその位置に保持しながら、支持
台161本体を第1ケーシング密封蓋111の移動と干渉しな
い位置まで下げる。そのような状態にしておいてから、
第1ケーシング密封蓋移動装置130を逆作動させ、新フ
ィルタ9を第1ケーシング密封蓋111と密着するユニッ
ト密封蓋202により押し、新フィルタ9の先端を第1フ
ィルタ出入口110に載せる。ユニット密封蓋202の復帰で
支持台161の一部161aが干渉するに至ったならば、干渉
回避装置165により、その一部161aを下げ、干渉を避け
る。このようにして新フィルタをフィルタユニット200
に挿入する。挿入完了と同時にユニット密封蓋202がフ
ィルタ交換口201に嵌合する。
次に第1ロータリエアシリンダ114を逆作動させて第1
回転キー113を90°回転させる。この動作でユニット密
封蓋202との密着が解かれ、同時に伸縮ピン212が伸長
し、ユニット密封蓋202がフィルタユニット200にロック
される。
そのあと、フィルタ締付手段10により従来通り新フィル
タ9をフィルタユニット200に固定する。
次に第1フィルタ出入口110とフィルタ交換口201を接続
しているところのボルトを外し、フィルタ自動交換機10
0をフィルタユニット200から離脱させる。
最後に扉締付金具5を用いて扉215をフィルタ交換口201
に密封固定する。
上述の例では、第2フィルタ出入口をケーシングの一側
面で、しかも第1フィルタ出入口よりも高いところに設
けたが、第1フィルタ出入口よりも低いところに設ける
ことも可能であり、また、ケーシングの上面に設けると
ことも可能である。上記のようにしてもフィルタ交換は
基本的には変わらない。
次に第11図を参照して他の実施例を説明する。
第11図に示すフィルタ自動交換機400は前述の実施例と
基本的には同じであるが、フィルタ出入口がケーシング
401の前面にただ1カ所ある。
フィルタ出入口410に嵌合するケーシング密封蓋411およ
びケーシング密封蓋411を移動させるケーシング密封蓋
移動装置430の構成は前述した実施例の第1および第2
ケーシング密封蓋111,121並びに第1および第2ケーシ
ング密封蓋移動装置130,140の構成と変わらないので、
その説明を省略する。またフィルタを昇降させる昇降機
構460の構成も前述の実施例の昇降機構160の構成と同じ
であり、ただフィルタ交換における動作が異なるのみで
ある。簡単に説明すれば、この昇降機構460はフィルタ
自動交換機400の接続・離脱にあたって気密を保持する
ため、下降して新旧フィルタを一時保持する役目を有す
る。
なお、概略的に説明すれば、フィルタ自動交換機400の
構成は次の通りである。
ケーシング密封蓋411は、前面に位置決めピン412,回転
キー413を、内部空洞部に回転キ413を90°回動させるロ
ータリエアシリンダ414を、また外縁にパッキン415を備
え、更に両サイドに自身の移動を司どるメネジを有して
いる。
ケーシング密封蓋移動装置430は、上記メネジに螺合す
る2本の送りネジ431,431更に送りネジ431,431を回動さ
せる源動力となる原動機432,回転を伝達する伝達手段43
3,433およびケーシング密封蓋411を支持案内するガイド
434から成る。
昇降機構460は支持台461,支持台461を昇降させるリンク
462,送りネジ463,原動機464から成る。この実施例も前
実施例と同じく干渉回避装置465が支持台461とリンク46
2との間の四隅に備わっている。干渉回避装置465はエア
シリンダから成るもので支持台461の一部を上下させ
る。
470は台車である。
次にこの実施例におけるフィルタ交換を説明する。ここ
において、前述の実施例と重複する部分はその説明を省
略する。例えばフィルタユニット200の扉215の取り外
し、フィルタ出入口410の接続、ケーシング密封蓋411の
密着・移動は前述の実施例と同じである。以下、主とし
て異なる点のみ説明する。
フィルタ出入口410をフィルタ交換口201に接続した後、
ロータリエアシリンダ414を作動させてケーシング密封
蓋411をユニット密封蓋202に密着させ、同時に伸縮ピン
212を短縮させ、ロックを解除する。
次にケーシング密封蓋移動装置430を作動させてユニッ
ト密封蓋202を開にするわけであるがその前に昇降機構4
60を作動させて支持台461をケーシング密封蓋411の移動
と干渉しない位置まで下げておく。そのような状態にし
おいてから、ケーシング密封蓋移動装置430を作動さ
せ、密着状態にあるユニット密封蓋202をケーシング401
内に水平移動させる。この移動に連れてユニット密封蓋
202のフック213と係合する旧フィルタ9がケーシング40
1内に引き出される。ユニット密封蓋202が中間点に差し
掛ったところでユニット密封蓋202と干渉しないフィル
タ出入口410に近い支持台461の一部を干渉回避装置465
によりフィルタ出入口410の底面レベルまで持ち上げ旧
フィルタ9を支える。更にユニット密封蓋202の移動が
進み、他の一部も干渉が避けられるようになったら、干
渉回避装置465により上述の一部と同レベルまで上げ
る。
旧フィルタ9の引き出しが完了したならば、昇降機構46
0および干渉回避装置465を同時操作して旧フィルタ9を
支持台461本体で支持し、その後ユニット密封蓋202の復
帰を可能ならしめるため、昇降機構460を逆作動させて
旧フィルタ9を載置した支持台461の最下段位置まで下
げる。
次にケーシング密封蓋移動装置430を逆作動させ、ユニ
ット密封蓋202をフィルタ交換口201に嵌合させる。嵌合
終了後、ロータリエアシリンダ414を逆作動させ、ユニ
ット密封蓋202の密着を解くと同時にこれをロックす
る。更にフィルタ自動交換機400をフィルタユニット200
から離脱させ、替って空のバケット300をフィルタ出入
口410に接続する。
ロータリエアシリンダ414を作動させ、バケット密封蓋3
02を密着させるとともにロックを解除し、更にケーシン
グ密封蓋移動装置430を作動させ、ケーシング密封蓋411
と密着状態にあるバケット密封蓋302をケーシング401内
に水平移動させる。
水平移動が完了した後、昇降機構460を作動させ支持台4
61を上昇させる。上昇終了時において旧フィルタ9の係
合部214がバケット密封蓋302のフック314に係合する。
次に昇降機構460と干渉回避装置465を同時操作し、支持
台461の位置をそのままにして支持台461本体を干渉しな
い位置まで下げ、ケーシング密封蓋移動装置430を逆作
動させる。この逆作動で、旧フィルタ9がバケット300
に挿入される。バケット密封蓋302が支持台461の一部と
干渉する位置に来たときは前述した如く順次干渉回避装
置465により支持台461の一部を下げて回避する。
このようにしてバケット密封蓋302が格納口301に嵌合し
たならば、次にロータリエアシリンダ414を逆作動さ
せ、密着状態を解くとともにバケット密封蓋302をバケ
ット300自体にロックし。旧フィルタ9を格納したバケ
ット300をフィルタ自動交換機400から離脱させる。
替わって新フィルタ9を格納したバケット300をフィル
タ自動交換機400のフィルタ出入口410に接続する。
次にロータリエアシリンダ414を作動させ、バケット密
封蓋302に密着させるとともにロックを解除し、更にケ
ーシング密封蓋移動装置430を作動させ、バケット密封
蓋302をケーシング401内に水平移動させる。このとき、
バケット密封蓋302のフック314に係合する新フィルタ9
がバケット300内より引き出され、ケーシング401内に挿
入される。新フィルタ9が中間点まで引き出されたら、
干渉回避装置465により支持台461の一部をフィルタ出入
口410の底面まで持ち上げ、移動の際新フィルタ9が傷
つかないように支持する。支持台461の他の一部も、バ
ケット密封蓋302が移動して干渉しない位置に来たなら
ば、上述の一部と同レベルに保つ。その後、昇降機構46
0および干渉回避装置465を同時操作して旧フィルタ9を
支持台461本体で支持し、旧フィルタ9の支持安定を図
ってからバケット300をフィルタ自動交換機400から離脱
させるために昇降機構460を逆作動させ、支持台461を最
下段位置まで下げる。このとき新フィルタ9の係合部21
4がバケット密封蓋302のフック314から外れ、バケット
密封蓋302の水平移動が可能となる。そこでケーシング
密封蓋移動装置430を逆作動させ、バケット密封蓋302を
格納口301に嵌合させる。
旧フィルタの処分のときと同様にして、ロータリエアシ
リンダ414を逆作動させ、密着を解くとともにバケット
密封蓋302をバケット300本体にロックする。上記バケッ
ト300はフィルタ自動交換機400から外された後、次回に
おける旧フィルタの処分に使用される。
次に進フィルタ9をフィルタユニットに挿入するため、
フィルタ自動交換機400のフィルタ出入口410をフィルタ
ユニット200のフィルタ交換口201に接続し、旧フィルタ
の取り出しのときと同じ操作でケーシング密封蓋411を
ユニット密封蓋202に密着させ、これと同時にユニット
密着蓋202のロックを解く。更にケーシング密封蓋移動
装置430を作動させ、密着状態にあるユニット密封蓋202
をケーシング401内最奥部に水平移動させる。ケーシン
グ401内最下段位置にある新フィルタ9をユニット密封
蓋202の前に置くため、昇降機構460を作動させ、上段位
置まで上げる。新フィルタ9が昇降機構460により上昇
する過程において新フィルタ9の係合部214がユニット
密封蓋202のフック213に係合する。この係合によって次
回のフィルタ交換が容易になる。新フィルタ9の係合部
214がフック213に係合したならば、昇降機構460および
干渉回避装置465を同時操作して支持台461の一部をその
位置に保持しながら、支持台461本体をユニット密封蓋2
02の移動と干渉しない位置まで下げる。
次にケーシング密封蓋移動装置430を逆作動させ、ケー
シング密封蓋411が干渉位置に差し掛ったら、順次干渉
回避装置465を用いて支持台461の一部を下げる。ケーシ
ング密封蓋411の移動で、新フィルタ9が密着状態にあ
るユニット密封蓋202に押されてフィルタユニット200に
挿入される。ユニット密封蓋202がフィルタ交換口201に
嵌合したならば、ケーシング密封蓋411をユニット密封
蓋202から解き離し、同時にユニット密封蓋202をフィル
タユニット200にロックする。最後に新フィルタ9をフ
ィルタ締付手段10により固定し、フィルタユニット200
からフィルタ自動交換機400を離脱させた後、フィルタ
交換口201を扉215で閉じる。これでフィルタの新旧交換
が完了する。
以上、本発明の基本的構成を示したが、更に本発明の最
良の変形例を示せば、第13図以下に示す構成とすること
もできる。このフィルタ自動交換機500は、第15図に示
すフィルタユニット構成並びに第16図、第17図に示すバ
ケット構成に用いられるもので、最初の実施例と同じ
く、ケーシング501に2つのフィルタ出入口510,520を備
えている。これらフィルタ出入口を第1と第2に分ける
ならば、フィルタ自動交換機500の前面に有する第1フ
ィルタ出入口510は、後述するフィルタユニットのフィ
ルタ交換口と密接し、上面に有する第2フィルタ出入口
520は、バケットの格納口と密接する。
第1フィルタ出入口510に嵌合する第1ケーシング密封
蓋511は、前実施例と同じく密着手段513Aを備えてい
る。密着手段513Aは、第15図に示す如く第1ケーシング
密封蓋511の前面で回動自在に支承される回転キー513,
その裏面空洞部に内蔵されるエアシリンダ514、そのほ
かエアシリンダ514の往復動を回転運動に変えるラック5
14aとピニオン514bより構成される。このうち、回転キ
ー513には他に動力を伝達する一対のピン513aが設けら
れている。また、第1ケーシング密封蓋511の前面外縁
には、ユニット密封蓋との気密性を高めるためパッキン
515が配設されている。
第1ケーシング密封蓋511は、前実施例と同じくケーシ
ング密封蓋移動装置530によりケーシング501内に水平移
動されるが、そのケーシング密封蓋移動装置530の構成
は、前実施例と多少異にする。それは、動力伝達手段
と、ガイドにあるが、順を追って説明すれば、ケーシン
グ密封蓋移動装置530は第1ケーシング密封蓋511を水平
移動させるために2本の平行な第1送りネジ531,531を
備えている。この第1送りネジ531,531はケーシング501
の前面から後面にかけて延在するとともに前後面で気密
に支承されている。ケーシング501の背面には第1送り
ネジ531,531の回動源となる第1原動機532(第19図参
照)および第1原動機532からの回転を第1送りネジ53
1,531に伝達する第1伝達手段533を備えている。この第
1伝達手段533は前実施例と異なることは前述した通り
で、回転軸に替えて、減速機533aおよび第1送りネジ53
1,531の歯車に巻回した歯付ベルト533bから成る。第1
ケーシング密封蓋511の方は両サイドに上記第1送りネ
ジ531,531に螺合する第1メネジ516,516を有している。
更に水平移動の安定を図るため、ケーシング501内に
は、第1ガイド534,534が設けられている。第1ガイド5
34,534は第1送りネジ531,531の上方に位置し、ケーシ
ング501の前後方向に支持されたレール531a,531aおよび
レール531aを挟持するように第1ケーシング密封蓋511
の両サイドに備え付けられた複数の車輪531b,531b・・
・より成る。
前述の第2フィルタ出入口520は、第1フィルタ出入口5
10と大いに異なり、内側より第2ケーシング密封蓋521
で塞ぐ構成がとられている。第15図を参照して詳しく説
明すると、第2ケーシング密封蓋521は、平板な板材か
ら成り、その前面外縁にはパッキン525が配設されてい
る(第15図参照)。パッキン525はケーシング501の内壁
との間で気密を保持するとともに、後述するバケット密
封蓋と嵌合し、密着状態を達成する。この第2ケーシン
グ密封蓋521は特に専用の密封蓋移動装置により開閉さ
れるものでなく、後述するフィルタの移動機構として特
に設けられた昇降機構により開閉される。このため、第
2ケーシング密封蓋521の裏面、適所位置には昇降機構
と係脱可能なドク526が突設されている。そして、閉時
には、第2ケーシング密封蓋固定機構527によりケーシ
ング501内壁にしっかりと固定される。この第2ケーシ
ング密封蓋固定機構527は、第14図に示す如く、第2フ
ィルタ出入口520の四周に配設された固定クランプ527a,
固定クランプ527aの回動を促すロッド527b,各ロッド527
bに回転を伝達するギヤ527c,更に駆動源としてのモータ
527dより構成される。このモータ527dは正逆回転が可能
である。
前述した昇降機構560は、前実施例と同じくパンタグラ
フ形式で、三層重ねとなった第2ケーシング密封蓋521,
バケット密封蓋,およびフィルタを載置する支持台561,
支持台561を昇降させるリンク562,リンク562の他端を水
平に移動させる第3送りネジ563,更に第3送りネジ563
を回動させる第3原動機564とから成る。支持台561は前
述した通り、第2ケーシング密封蓋521の裏面に付設さ
れたドク526と台外縁との間で係脱関係をもつ。
また、前実施例では、昇降機構と第1ケーシング密封蓋
移動装置との間の干渉を避けるため、支持台とリンクと
の間に干渉回避装置を設けたが、本実施例では、それに
替わるものとしてフィルタ受け機構565を設けている
(第14図,第19図参照)。フィルタ受け機構565は、第1
4図に示す如く、ケーシング501内左右相前後して配置さ
れた2対のローラ566a,566bと、ローラ566a,566bを水平
旋回させるアーム567a,567bと、このアームの駆動源と
なるロータリエアシリンダ568a,568bより構成される。
各ローラ566a,566bの高さ位置は、フィルタユニットか
らケーシング501内に水平移動されるフィルタの下面延
長線上にある。このような構成を有するフィルタ受け機
構565は、後述するフィルタユニットからフィルタを取
り出すとき、あるいはフィルタを挿入するとき、密着状
態のユニット密封蓋と第1ケーシング密封蓋511の移動
に伴って干渉しないよう各アーム567a,567bがスイング
し、各ローラ566a,566bによりフィルタを担持する。
ところで、第1フィルタ出入口をフィルタ交換口に密接
するにあたって、前実施例では扉締付金具と同径のボル
トおよびナットを使用したが、本実施例では、特に密接
手段580を設け、第1フィルタ出入口510とフィルタ交換
口との密接度を強固ならしめると同時に接離容易ならし
めている。この密接手段580は、第15図に示す如くフィ
ルタ自動交換機500の前面適所に配置されたエアシリン
ダ581と、これに対応してフィルタユニット側に配置さ
れたガイド軸582とから成る。ガイド軸582にはクサビ状
の穴583が形成され、この穴583に挿抜されるようにエア
シリンダ582のピストン軸先端には同形のノッチ584が設
けられている。なお、ガイド軸582は、フィルタ自動交
換機500の設定位置を正しく定めるため、フィルタ自動
交換機500の前面に設けられたガイド穴585に挿入される
ようになっている。
更に第2フィルタ出入口520には、バケットの着脱を容
易ならしめ、また気密性を保持するため、バケット固定
機構590が第2フィルタ出入口520の周囲、数箇所に付設
されている。このバケット固定機構590は、第15図から
も判るように、バケット固定額縁591と、そこに載置さ
れたバケットフランジを押し付けるバケット固定ハンド
ル592より構成される。
このフィルタ自動交換機500は、前実施例同様、高所に
あるフィルタユニットや並列するフィルタユニットのフ
ィルタ交換を行うため、通常台車570上に載置された昇
降機571上に設置される。台車570には、フィルタユニッ
トと対峙する面にフィルタユニットの正確な位置を捉え
る。位置決めピン572が、更に定位置で台車570を固定す
るために複数のジャッキ573およびジャッキ573を動かす
モータ574が設けられている。昇降機571とフィルタ自動
交換機500との間には、第1フィルタ出入口510をフィル
タユニットのフィルタ交換口にさらに正確に合わせるた
め、フィルタ自動交換機500を前後、左右に移動させる
ことができる微動装置575が介装されている。この微動
装置575は、前後動に対しては前後方向に延びる一対の
第1ガイド576と昇降機571に回動自在に枢支される第1
ハンドル577とで構成され、左右動に対しては左右方向
に延びる一対の第2ガイド578と第2ガイド578の台座に
回動自在に枢支される第2ハンドル579とで構成され
る。各ハンドル577,579と微動対象物との間は、図示さ
れていないが、ラック・ピニオン構成である。
以上、フィルタ自動交換機500の構成を説明したので、
次にこの交換機の使用を可能にするフィルタユニットに
ついて説明する。
第15図および第18図に示すフィルタユニット600は、構
成上、前実施例のフィルタユニットと大きな差はなく、
フィルタ交換口601に嵌合するユニット密封蓋602の構成
がわずかに異なるのとフィルタ自動交換機500の位置を
決める位置決めドグが付設されていることにある。
以下順を追って説明すれば、フィルタ交換口601の内周
には、ユニット密封蓋602との気密を保証するためにシ
ール用パッキン601bが配設されている。ユニット密封蓋
602は前実施例と同じく、内部が空洞で、その前面仕切
板604には、回転キー513を挿入する横長の溝606があ
る。仕切板604の裏面には回転キー513を90°回転したと
き、第1ケーシング密封蓋511とユニット密封蓋602を密
着させる推力を回転キー513に与えるクサビ状の当て板6
07が固定されている。ユニット密封蓋602の空洞部には
回転キー513の回転を受容するユニット密封蓋固定用ド
グ609が内在する。ユニット密封蓋固定用ドグ609は回転
キー513のピン513aと対峙する位置に一対のピン挿入孔6
09aを有し、しかも回転−往復動機構611を介して後面仕
切板610の裏面にある伸縮ピン612に連結されている。回
転−往復動機構611は、回転キー513の回動と同様のラッ
ク611aとピニオン611bとから成る。
その他の構成は、前実施例のフィルタユニットと同じで
あるが、本実施例では、第18図に示す如くフィルタユニ
ット600の台座に台車570の位置決めピン572と挿通関係
を有する位置決めドグ620を設け、フィルタ自動交換機5
00の接続位置を確かなものとしている。
次に、この実施例で使用されるバケットを示せば、第16
図および第17図の如く構成されている。
バケット700は、フィルタ9を下方から出し入れできる
空間を有し、その格納口701はバケット密封蓋702により
蓋がされている。バケット密封蓋702は平面的で、その
表面外縁には第2ケーシング密封蓋521のパッキン525と
着脱可能に嵌合関係をもつバケット蓋結合パッキン720
が、その裏面外縁にはバケット蓋パッキン721が、それ
ぞれ配設され、更にバケット蓋パッキン721で囲繞され
る空間にはすのこ723が敷かれている。上記すのこ723の
上にフィルタ9が載せられるわけであるが、すのこ723
にはフィルタ受け機構565との干渉を避けアーム567a,56
7bがスイングできる程度の切欠き724がある。このバケ
ット密封蓋702はバケット蓋ボルト725により格納口701
の外周に突出するバケットフランジ726に固定される
が、そのバケットフランジ726は第2フィルタ出入口520
よりも大きく、しかもバケット固定額縁591に載置でき
る大きさに形成されている。
以上本実施例の構成を示したので、次に作用について説
明する。
フィルタユニット600内にあるフィルタ9をフィルタ締
付手段10により緩め、扉215を外すことは、前実施例と
同じである。
その後、台車570を用いてフィルタ自動交換機500を目的
とするフィルタユニット600の前面にもっていき、位置
決めピン572を位置決めドグ620に挿入する。これにより
大まかな位置が定まったら、モータ574を回転させてジ
ャッキ573を動かし、台車570を固定する。更に昇降機57
1を用いてフィルタ自動交換機500の第1フィルタ出入口
510をフィルタユニット600のフィルタ交換口601の高さ
に合せ、ついで、第1および第2ハンドル577,579を操
作し、微動装置575により前後左右に動かし第1フィル
タ出入口510をフィルタユニット600のフィルタ交換口60
1に接続する。このとき、フィルタユニット600側に配置
されたガイド軸582がガイド穴585に挿入し、第1フィル
タ出入口510をフィルタ交換口601に正確に誘導する。接
続が図られたら密接手段580のエアシリンダ581に圧を送
る。すると、ピストン軸先端に有するノッチ584が押し
下げられ、ガイド軸582に有するクサビ状の穴583に嵌合
する。このときクサビ効果により第1フィルタ出入口51
0がフィルタ交換口601に密接する。
次に旧フィルタ9を処分する空のバケット700をフィル
タ自動交換機500に取り付けるわけであるが、これは、
フィルタ自動交換機500をフィルタユニット600に密接す
る前あるいは密接途中であってもよい。高所で作業する
ような場合は安全性を考えて、密接前に取り付けておく
ことが望ましい。いずれの場合においても、バケット70
0は次のようにして取り付けられる。ところで、バケッ
ト700を取り付ける前のフィルタ自動交換機500の態様
は、第2ケーシング密封蓋521が第2ケーシング密封蓋
固定機構527により第2フィルタ出入口520に固定されて
おり、更に昇降機構560が最上位置を占め、支持台561が
ドグ526により第2ケーシング密封蓋521と当接してい
る。そのような状態にあるフィルタ自動交換機500にバ
ケット700を取り付けるわけであるが、まず最初、第2
フィルタ出入口520の外周囲に有するバケット固定額縁5
91にバケット700のバケットフタンジ726を重ねる。次に
数箇所あるバケット固定ハンドル592を操作し、格納口7
01を第2フィルタ出入口720に密接させる。このとき、
バケット蓋結合パッキン720が第2ケーシング密封蓋521
のパッキン525に嵌入し、バケット密封蓋702と第2ケー
シング密封蓋521とが密着状態になる。そこで、バケッ
ト蓋ボルト725を外し、更に第2ケーシング密封蓋固定
機構527を操作し、三層重ねになった第2ケーシング密
封蓋521,バケット密封蓋702および支持台561を第2フィ
ルタ出入口520から解き離す。これは、第2ケーシング
密封蓋固定機構527を構成するモータ527dを駆動させる
ことにより行われ、モータ527dの回転がギヤ527cを介し
て各ロッド527bに伝達され、固定クランプ527aが旋回し
て、第2ケーシング密封蓋521より離れることによりな
される。
このようにして準備が整ったら、昇降機構560を構成す
る第3原動機564を駆動させ、その回転を第3送りネジ5
63に伝達させ、支持台561を最下段位置、すなわち、第
1フィルタ出入口510のレベルより下で、ケーシング密
封蓋移動装置530と干渉しない位置まで下げる。このと
き、バケット密封蓋702は第2ケーシング密封蓋521と密
着状態を保ったまま、同位置まで下がる。
次に密着手段513Aを構成するエアシリンダ514に圧を送
り、ピストンを往動させる。その動きはラック514a,ピ
ニオン514bを介して回転運動に変えられ、フィルタユニ
ット600のユニット密封蓋602内に潜り込んだ回転キー51
3を90°回転させる。回転キー513は当て板607上を摺動
し、ユニット密封蓋602を第1ケーシング密封蓋511に密
着させると同時に、ユニット密封蓋固定用ドグ609を回
転させる。ユニット密封蓋固定用ドグ609の回転は、ユ
ニット密封蓋602の裏面に有するピニオン611b,ラック61
1aにより往復運動に変えられ、伸縮ピン612がフィルタ
交換口601から外れ、ユニット密封蓋602が抜き出し可能
となる。
そこで、ケーシング密封蓋移動装置530を操作し、ユニ
ット密封蓋602と密着状態にある第1ケーシング密封蓋5
11をケーシング501内に水平移動させる。これは、第1
原動機532を駆動することにより行なわれる。第1原動
機532の回転は減速機533a更に歯付きベルト533bを介し
て第1送りネジ531,531の回転により、これと螺合する
第1ケーシング密封蓋511の第1メネジ516,516が第1送
りネジ531,531に沿って直線移動し、これに伴い、第1
ケーシング密封蓋511の両サイドに備え付けられた複数
の車輪531b・・・がレール531a・・・により案内され
る。第1原動機532が回り続けることにより、第1ケー
シング密封蓋511がケーシング501内最奥部まで進行す
る。一方フィルタユニット600内の旧フィルタ9は、前
実施例と同じく、旧フィルタ9の係合部214がユニット
密封蓋602のフック213に係合しているため、第1ケーシ
ング密封蓋511の移動に伴ってフィルタユニット600内よ
りケーシング501内へと取り出される。このとき、旧フ
ィルタ9の移動に伴い、フィルタ受け機構565が作動
し、旧フィルタフィルタ9を支持する。この点について
詳しく述べると密着状態のユニット密封蓋602および第
1ケーシング密封蓋511が手前の一対のローラ566a地点
を通過し終ると、フィルタ受け機構565を構成する1の
ロータリエアシリンダ568aに圧が送り込まれ、これによ
り左右一対のアーム567aが旧フィルタ9の移動領域へス
イングし、旧フィルタ9を下方よりロータ566aにて支持
する。その後に続くアーム567bも同様に密着状態のユニ
ット密封蓋602が通過することにより、他のロータリエ
アシリンダ568bに圧が送り込まれ、後続の左右一対のア
ーム567bが旧フィルタ9の移動領域にスイングし、一対
のローラ566bにより支持する。
旧フィルタ9が第2フィルタ出入口520の真下に達した
ら、第1原動機532を停止し、替って昇降機構560を構成
する第3原動機564を逆回転させ、支持台561を上昇させ
る。再上位にあるバケット密封蓋702が旧フィルタ9の
底面と当接し、旧フィルタ9の係合部214がユニット密
封蓋602のフック213から外れたならば、第3原動機564
を停止し、再度第1原動機532を作動させ、密着状態に
あるユニット密封蓋602を支持台561と干渉しない最奥部
まで移動させる。これと平行して、フィルタ受け機構56
5を再度作動させ、支持台561の上昇移動の妨げとならな
いように各アーム567a,567bを元の位置に戻す。これは
各ロータリエアシリンダ568a,568bに逆方向から圧を送
ることにより行われ、各アーム567a,567bがバケット密
封蓋702のすのこ723に形成された切欠き724を通って復
帰する。フィルタ受け機構565との干渉が回避されたな
らば、再度第3原動機564を逆回転させ、第2ケーシン
グ密封蓋521の外縁に有するパッキン525の上面が第2フ
ィルタ出入口520の裏面に当接するまで第3原動機564を
作動し続ける。第3原動機564の停止とともに第2ケー
シング密封蓋521に密着するバケット密封蓋702がすのこ
723と共にバケット700の格納口701に嵌合し、旧フィル
タ9がバケット700内に格納される。
低所においては、直ちにバケット蓋ボルト725によりバ
ケット密封蓋702を格納口701に固定し、新フィルタ9を
格納した新バケット700と交換することもできるが、そ
のようなことができない高所にあっては、第2ケーシン
グ密封蓋521を前述の第2ケーシング密封蓋固定機構527
により第2フィルタ出入口720に固定し、昇降機571を用
いてバケット700交換できる高さ位置までフィルタ自動
交換機500を下げる。これを行うには、昇降機構560を一
旦最下位置まで下げ、干渉しないことを見定めてから、
前述のケーシング密封蓋移動装置530を逆操作させ、ユ
ニット密封蓋602をフィルタ交換口601に戻し、更に密着
手段513Aを逆操作し、両密封蓋602,511との密着を解
く。更に密接手段580を操作し、フィルタ交換口601から
第1フィルタ出入口510を切り離す。このようにして切
離し、作業をした後、昇降機571を駆動させ、フィルタ
自動交換機500をバケット700交換できる高さ位置までも
ってくる。旧フィルタ9を格納したバケット700は、バ
ケット固定機構590のバケット固定ハンドル592を緩める
ことにより、第2フィルタ出入口520から切り離され
る。フィルタ自動交換機500を一旦後退させた後、替っ
て新フィルタ9を格納した新バケット700を空のバケッ
トを取り付けたと同様の手段で取り付ける。以後の手順
は旧フィルタの取り付けと逆になるため、その説明を省
略する。
なお、実施例では、新旧フィルタの取り出し、挿入をユ
ニット密封蓋202の移動と同時に行っているが、個別に
行うことも可能である。また、ケーシング101,401内で
新旧フィルタを移動させるにあたって昇降機構160,460
を用いているが、フィルタ出入口の位置によっては、ケ
ーシング101,401の側面方向に水平移動する機構を用い
てもよい。昇降機構はパンタグラフ形式のものに限ら
ず、ケーシングの側面に鉛直に配設されたラックおよび
このラックに噛合するピニオンとの組み合せやチエン方
式、その他、ハンドリング等のものであってもよい。ま
た、この実施例ではケーシング密封蓋とユニット密封蓋
あるいはバケット密封蓋との密着にあたって機械的なク
サビ方式を用いているが、これに限らず、電磁力や真空
力を用いることも可能である。
更に、実施例では専ら旧フィルタをバケットに格納した
後、バケットから新フィルタを取り出してフィルタユニ
ットに挿入しているが、昇降機構に替えて回転移動機構
を用いれば新旧フィルタをケーシング内で同時に交換す
ることも可能である。
[発明の効果] 本発明によれば、ケーシングのフィルタ出入口をフィル
タユニットのフィルタ交換口に密に接続し、しかる後、
フィルタ出入口に嵌合するケーシング密封蓋をフィルタ
交換口に嵌合するユニット密封蓋に密着させてフィルタ
交換口を開閉し、その間に新旧フィルタの交換を行うも
のであるから、フィルタ交換中、交換後においてもユニ
ット密封蓋やケーシング密封蓋の外部露出面を放射性ダ
スト等の汚染物で汚染することもなく、また放射性ダス
ト等の汚染物を周囲環境に飛散させることなくフィルタ
の交換を行うことができる。また作業員の被曝線量を多
くする原因を解消できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すフィルタ自動交換機の
断面図、第2図は第1図のフィルタ自動交換機をフィル
タユニットに接続したところの一部切欠き平面図、第3
図は第1図のフィルタ自動交換機にバケットを接続した
ところの断面図、第4図はフィルタユニットの断面図、
第5図は第4図のフィルタユニットの一部切欠き正面
図、第6図はバケットの断面図、第7図は第6図のバケ
ットの一部切欠き正面図、第8図は多段フィルタユニッ
トに接続されているフィルタ自動交換機の断面図、第9
図はケーシングのフィルタ出入口をフィルタユニットの
フィルタ交換口に接続し、フィルタ出入口に嵌合するケ
ーシング密封蓋をフィルタ交換口に嵌合するユニット密
封蓋に密着させたところの拡大断面図、第10図は第9図
のC−C断面図、第11図は本発明の他の実施例を示すフ
ィルタ自動交換機で多段のフィルタユニットに接続され
たところを示す断面図、第12図は第11図のフィルタ自動
交換機でバケットと接続されたところを示す断面図、第
13図は本発明の他の実施例を示した断面図、第14図は第
13図でフィルタユニットと接続されたところを示す一部
切欠き平面図、第15図は第1及び第2フィルタ出入口を
フィルタ交換口及び格納口にそれぞれ密接させたところ
を示す拡大断面図第16図はバケットの断面図、第17図は
第16図の底面図、第18図は新旧フィルタの交換にあたっ
て第13図のフィルタ自動交換機をフィルタユニットに接
続させ更にバケットを取り付けたところを示す断面図第
19図は第18図の後方よりケーシングを破断してみたとこ
ろを示す背面図、第20図は従来のフィルタユニットの断
面図、第21図は第20図の一部切欠き正面図である。 100,400,500……フィルタ自動交換機 101,401,501……ケーシング 110,120,410,510,520……フィルタ出入口 111,121,411,511,521……ケーシング密封蓋 112,122,412,572,582……位置決めピン 113,123,413,513……回転キー 115,125,415,515,,525,601a,601b,720,721……パッキン 116,126,516……メネジ 130,140,430,530……ケーシング密封蓋移動装置 131,141,163,431,463,531,563……送りネジ 132,142,164,432,464,532,564……原動機 133,143,433,533……伝達手段 134,144,434,534……ガイド 150,590……ロック装置 160,460,560……昇降機構 161,461,561……支持台 162,462,562……リンク 165,465……干渉回避装置 170,470,570……台車 171,571……昇降機 200,600……フィルタユニット 202,602……ユニット密封蓋 203……パッキン 206,306,606……溝 207,307,607……当て板 209,309,609……ドグ 211,311……リンク機構 212,312,,612……伸縮ピン 213,314……フック 214……係合部 215……扉 300,700……バケット 301,701……格納口 302,702……バケット密封蓋 514……エアシリンダ 514a,611a……ラック 514b,611b……ピニオン 565……フィルタ受け機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮田 駿 東京都中央区日本橋本石町4丁目2番地 三井第2別館 新日本空調株式会社内 (72)発明者 小松 秀二 東京都中央区日本橋本石町4丁目2番地 三井第2別館 新日本空調株式会社内 (72)発明者 佐藤 勝彦 東京都港区芝浦1丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 岡田 敏 東京都港区芝浦1丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (56)参考文献 特公 平4−75762(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルタ交換口に嵌合するとともに内部に
    有するフィルタとの間に係合関係を維持するユニット密
    封蓋を備えたフィルタユニットから旧フィルタを取り出
    し、新フィルタを挿入するフィルタ自動交換機であっ
    て、少なくとも、該フィルタ交換口と密接するフィルタ
    出入口を有し、かつ外部と隔離した状態でフィルタを一
    時収納するケーシングと、該フィルタ出入口に嵌合する
    とともに該ユニット密封蓋と密着状態を保つケーシング
    密封蓋と、該ケーシング密封蓋を該ユニット密封蓋に密
    着させる密着手段と、該ユニット密封蓋と密着状態にあ
    るケーシング密封蓋を該ケーシング内に移動させるケー
    シング密封蓋移動装置と、該ケーシング内にあるフィル
    タを必要に応じて移動させる移動機構を備えたことを特
    徴とするフィルタ自動交換機。
JP61019780A 1986-01-31 1986-01-31 フイルタ自動交換機 Expired - Lifetime JPH0712408B2 (ja)

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