JPH07123373A - テレビジョン信号のデコード装置 - Google Patents

テレビジョン信号のデコード装置

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JPH07123373A
JPH07123373A JP5288596A JP28859693A JPH07123373A JP H07123373 A JPH07123373 A JP H07123373A JP 5288596 A JP5288596 A JP 5288596A JP 28859693 A JP28859693 A JP 28859693A JP H07123373 A JPH07123373 A JP H07123373A
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circuit
signal
motion
field
area
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JP5288596A
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Inventor
Masahiro Komoda
昌博 菰田
Ikuo Someya
郁男 染谷
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 サブサンプリングされて帯域圧縮されたテレ
ビジョン信号を、静止領域と動き領域とに分けてデコー
ドするとともに、静止領域についてはノイズ低減処理を
行うデコード装置において、動き領域の画質の改善を、
安価に実現する。 【構成】 静止領域処理部10では、ノイズ低減回路1
10においてノイズ低減処理を行うとともに、フィール
ドメモリF1〜F4を用いて、複数フィールドの情報か
らテレビジョン信号による画像の静止領域の情報を再生
する。動き領域処理部200では、現時点の信号だけで
なく、フィールドメモリF1〜F4からの遅延された信
号をも用いて画像の動き領域の情報を再生する。テレビ
ジョン信号による画像の動いている領域を動き検出手段
3で検出する。静止領域処理部10の出力と、動き領域
処理部200の出力を、動き検出手段3からの動き検出
量に応じて合成する。動き検出部3からの動き検出出力
に応じてノイズ低減回路110におけるノイズ低減量を
制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば多重サブナイ
キスト・サンプリング方式(いわゆるMUSE方式)の
ように、1フィールド当たりの画素サンプルが間引かれ
て帯域圧縮されたテレビジョン信号に対して、静止領域
(画像の静止している領域)と動き領域(画像の動いて
いる領域)とで異なるデコード処理を行うデコード装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】NTSC方式やPAL方式などよりも高
品位のテレビジョン方式の1つとして、ハイビジョン方
式が開発されているが、その規格は、 フィールド周波数fV =60Hz フレーム周波数fFR=fV /2 水平周波数fH =1125×fFR=33.75 kHz 縦横比=9:16 である。
【0003】したがって、ハイビジョン方式によるビデ
オ信号は、NTSC方式によるビデオ信号に比べ、情報
量が約5倍(赤、緑、青の信号帯域は各30MHz)と
なり、ハイビジョン方式によるビデオ信号を、放送衛
星、ビデオディスクなどにより、そのまま伝送すること
はできない。
【0004】そこで、ハイビジョン方式によるビデオ信
号は、いわゆるMUSE方式により、ベースバンド幅が
8MHz程度となるように、帯域圧縮してから伝送して
いる。このMUSE方式は、人間の視覚特性を利用して
伝送する画像情報量を減らす方式である。
【0005】すなわち、人間の視覚特性は、 画面上で水平、垂直方向に比べて斜め方向の解像度が
低い 動く物体に対して解像度が落ちる という特徴を有している。MUSE方式では、の特性
から、元のハイビジョン信号をデジタル信号にしてか
ら、に適合したサンプリング方式でサンプル点を間引
き、その後アナログ信号に戻して伝送する。また、の
特性から、画像の動き領域と静止領域とで処理を変え、
動き領域の解像度を落とすことで、伝送する情報量を減
らしている。
【0006】MUSE方式は、基本的には、ドットイン
タレース伝送であり、サンプリングパターンは、フレー
ム間、フィールド間、ライン間オフセットで、4フィー
ルド周期で繰り返されている。
【0007】また、このMUSE方式においては、ビデ
オ信号(輝度信号及び色信号)と、準瞬時圧伸DPCM
方式でエンコードされた音声データと、独立の付加情報
信号とが、時間軸上で多重化されている。ただし、MU
SE方式により帯域圧縮されたハイビジョン方式のビデ
オ信号においても、フレーム周波数及び水平周波数は、
もとのハイビジョン方式のビデオ信号のフレーム周波数
fFR及び水平周波数fH と等しい。
【0008】なお、以下の説明においては、簡単のた
め、MUSE方式により帯域圧縮されたハイビジョン方
式のビデオ信号を、「MUSE方式のビデオ信号」と呼
ぶ。以上説明したような高品位テレビジョン方式のビデ
オ信号の伝送媒体としては、前述したように、放送衛星
のほか、ビデオディスクやビデオテープが考えられてい
る。
【0009】ところで、MUSE方式のビデオ信号のデ
コーダは、従来、図6のように構成されている。この図
6では、輝度信号のデコード処理について説明するが、
クロマ信号についてもほぼ同様にしてデコードすること
ができる。
【0010】例えばBSチューナからのMUSE方式の
ビデオ信号は、入力端子1を通じて入力処理回路2に供
給される。この入力処理回路2では、入力信号をローパ
スフィルタにより帯域制限した後、A/Dコンバータに
よりデジタル信号Vsに変換する。このときのサンプリ
ング周波数は、16.2MHzである。
【0011】入力処理回路2は、また、水平、垂直同期
信号を検出し、これに同期したクロックを発生し、後述
の各デジタル信号処理回路に供給する。さらに、MUS
E方式のビデオ信号のデジタル信号は、この入力処理回
路2でデエンファシスが行なわれ、伝送用逆Γ特性がか
けられた後、静止領域処理回路10及び動き領域処理回
路20に供給される。
【0012】静止領域処理回路10では、先ず、フレー
ム間補間回路11で、現時点の信号Vsと、1フレーム
分遅延された信号が用いられてフレーム間内挿処理が行
われて、サンプリング周波数が32.4MHzの静止領
域のデータが再生される。このフレーム間内挿のため、
また、後述する静止領域についてのノイズ低減処理のた
め、フレーム間補間回路11に対しては、4枚のフィー
ルドメモリF1〜F4が設けられ、現時点の信号Vs
と、フィールドメモリF2からの信号が用いられてフレ
ーム間内挿処理が行われる。
【0013】このフレーム間補間回路11からの輝度信
号は、サンプリングレート変換回路12に供給され、3
2.4MHzから48.6MHzに、サンプリング周波
数が変換される。
【0014】静止領域処理回路10では、さらに、サン
プリングレートが変換された信号は、フィールド間補間
回路13に供給されて、フィールド間内挿される。この
結果、4フィールドの信号から静止領域のビデオ信号が
復元されることになる。
【0015】一方、動き領域処理回路20では、フィー
ルド内補間回路21において、1フィールド内のデータ
のみから内挿補間が行われて、サンプリング周波数が3
2.4MHzとされる。このフィールド内補間回路21
からの信号は、サンプリングレート変換回路22に供給
され、32.4MHzから48.6MHzに、サンプリ
ング周波数が変換される。
【0016】静止領域処理回路10からの信号と、動き
領域処理回路20からの信号とは、後述するように、動
き量に応じた割合で混合される。動き量は、動き検出回
路3で検出される。動き検出回路3には、入力処理回路
2からの信号が供給される。
【0017】動き検出は、通常は、フレーム間の差分を
取ることにより行うことができる。しかし、MUSE方
式では、静止領域は、フレーム間オフセットサンプリン
グして、2フレームで1画面が構成されるようにエンコ
ードされているため、単純に1フレーム前の信号では、
同一サンプリング点の画素にならず、2フレーム離れた
信号を使用して、動き領域の検出を行う必要がある。ま
た、特種な画像では現フレームと2フレーム前との差分
によっては動きが検出できないため、4フレームのデー
タを用いて動き検出が行われる。
【0018】動き検出回路3では、上記のことから、動
き量が、2フレーム間の画素データの差分の絶対値とし
て検出される。この動き検出回路3からの動き検出出力
MDは、画像の動きの時間方向の周波数(テンポラル周
波数という)を横軸にとると、図7に示すように、
「0」から「1」の間の値となる。
【0019】上述もしたように、MUSE方式では、静
止領域は、2フレームで1画面が構成されるようにエン
コードされているため、ナイキストのサンプリング定理
から、静止領域の画像として歪み無く再現可能な、画像
の動きの時間方向の周波数(テンポラル周波数という)
は、最大、7.5Hz(フレーム周波数の1/4)であ
り、動き検出信号MDは、テンポラル周波数が7.5H
z以下の部分で「0」となる。つまり静止領域として検
出する。
【0020】そして、テンポラル周波数が7.5Hz以
上の部分は、動きとして検出し、テンポラル周波数が
7.5Hzを越えると、動き検出信号MDは急峻に
「1」に変化する。なお、「0」から「1」に変化する
7.5Hzから所定幅(例えば3Hz)の領域は、0<
MD<1となる。
【0021】静止領域処理回路10の出力信号は、係数
乗算回路4において、係数Ks=1−MD(これは検出
出力MDの反転信号に等しく、静止量であって、これも
動き検出回路3から得られる)が乗算され、また、動き
領域処理回路20の出力信号は、係数乗算回路5におい
て、係数Km=MD(動き量)が乗算される。そして、
これら乗算回路4及び5の出力が混合回路6に供給され
る。
【0022】したがって、MD=0であるテンポラル周
波数が7.5Hz以下の画像領域のときは、静止領域処
理回路10からの出力信号が混合回路6から取り出され
る。また、0<MD<1である領域では、静止領域処理
回路10からの信号と、動き領域処理回路20からの信
号とが、動き検出信号MDに応じて加重されて混合され
た信号が混合回路6から取り出される。さらに、MD=
1であるテンポラル周波数の領域では、動き領域処理回
路20からの信号が混合回路6から取り出される。混合
回路6の出力信号は、図示しないが、D/A変換され
て、アナログ信号に戻される。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に、従来のMUSEデコーダは、動き領域処理では、フ
ィールド内補間のみを行って画像を再生するため、解像
度が静止領域に比べて劣化する。
【0024】そして、図7に示したように、従来のMU
SEデコーダでは、テンポラル周波数が7.5Hzを越
える領域は、すべて動き領域として処理されるので、比
較的ゆっくりと動く画像部分も、動き領域として処理さ
れることになり、そのような動き領域はボケてしまう不
都合がある。
【0025】この問題を改善するため、エンコーダ側
で、動き領域についてフィールド間処理を導入すること
により、動き領域の画質を向上させる手法が提案されて
いる(電子情報通信学会論文誌 B-I Vol.J75-B-I No.1
0 P639〜P646 1992 年10月参照)。しかし、この手法で
は、放送局のシステム自体の変更となる問題がある。
【0026】そこで、本出願人は、先に、エンコーダ側
は、何等変更することなく、デコーダ側だけを変更する
ことによって、比較的、動きの遅い動き領域の画質を向
上させる手法を提案した(特願平5−121686号、
平成5年5月24日出願)。
【0027】図9は、この先に提案のデコード装置の一
実施例のブロック図である。この例は、静止領域処理回
路10は、図6の従来例と全く変わらないが、動き領域
処理回路は、回路20Aとされて、フィールド間処理機
能が付加された点が図6の例と異なる。
【0028】すなわち、この例においては、フィールド
内補間回路21からの、サンプリング周波数が32.4
MHzとされた信号は、混合回路27に供給されると共
に、減算回路23に供給される。一方、入力処理回路2
からの信号は、サンプル内挿回路24により、1画素ご
とに例えば「0」の画素サンプルが挿入されて、サンプ
リング周波数が32.4MHzとされた後、減算回路2
3に供給され、これよりフィールド内補間回路21の出
力信号が減算される。
【0029】サンプル内挿回路24の画素サンプルの内
挿の様子を図8に示す。すなわち、図8Aは、入力処理
回路2からの信号のサンプル列を示し、図8Bは、デー
タ「0」の画素サンプルが内挿された状態のサンプル列
を示している。
【0030】ここで、フィールド内補間回路21の空間
周波数特性は、図10に示すようなものとなっており、
減算回路23からは、入力処理回路2からの信号のう
ち、フィールド内補間回路21で帯域制限されて失われ
た、図11に示すような空間周波数帯域の成分が得られ
る。
【0031】この減算回路23の出力信号は、12MH
zのローパスフィルタ25により帯域制限される。フィ
ールド間補間では、静止領域の12MHz以上の再生が
できないためである。
【0032】このローパスフィルタ25の出力は、フィ
ールド間補間回路26に供給され、フィールド間補間が
なされる。このフィールド間補間回路26は、3フィー
ルドに跨がる信号を用いて補間処理をすることにより、
1フレーム分の信号を復元する。このフィールド間補間
回路26の空間周波数特性を図12に示す。したがっ
て、このフィールド間補間回路26からは、図13に示
すような空間周波数帯域を示す信号が得られる。
【0033】このフィールド間補間回路26の出力が混
合回路27に供給されて、フィールド内補間回路21の
出力信号と混合される。この混合回路27の出力信号
は、テンポラル周波数の低い部分(例えば7.5Hz〜
15Hz)は静止領域と同じ空間周波数帯域となり、高
い部分は、従来の動きと同じ空間周波数帯域とした信号
になっている。
【0034】テンポラル周波数が7.5Hz〜15Hz
の中間の動き領域の信号に対して静止領域処理回路10
による処理を施した場合には、4フィールドの信号を用
いた補間処理により画像のずれ(2重、3重になる)等
の、画質劣化が発生する。また、上記の中間の動き領域
の信号を動き領域処理回路20Aのフィールド内補間の
みを施した場合には、前述したように、再生画像の解像
度が図10の空間周波数帯域に制限されるため、いわゆ
るボケが問題となる。
【0035】これに対して、図9の例のように、フィー
ルド間補間回路26を動き領域処理回路20Aに加えた
場合には、折り返し歪みによる多少の画質劣化は発生す
るが、テンポラル周波数が7.5Hz〜15Hzの中間
の動き領域の信号に対してボケが少なく、しかも、画像
のずれのない再生画像が得られるものである。
【0036】しかし、この図9の例の場合には、フィー
ルド間補間回路26のために、2フィールド分のメモリ
を新たに増設する必要があり、コスト高となると共に、
デコード装置が大型になる問題がある。
【0037】図14は、フィールド間補間回路26の具
体構成例である。この例では、3フィールドに渡る信号
の相関を用いて4ライン分の情報を作成し、この4ライ
ンの各ラインの複数画素を用いて、FIR型のデジタル
フィルタにより作成した情報の混合信号として1画素分
の補間出力信号を得る。
【0038】図14において、31〜38は1ライン分
(図中、1Hは1ラインを意味している)の遅延回路で
ある。また、41、42は560ライン分の遅延回路で
ある。51〜54及び55〜57は加算回路、61〜6
4は1/2係数乗算回路である。
【0039】さらに、71〜74はFIR型デジタルフ
ィルタで、Dは1画素分の遅延回路である。この例で
は、FIR型デジタルフィルタ71〜74のそれぞれ
は、8画素分のデータから1画素分のデータを作成す
る。各FIRデジタルフィルタ71〜74の加重係数C
00〜C04,C10〜C14,C20〜C24、C30〜C34の値が
選定されることにより、フィールド間補間回路26が目
的とする周波数特性を有するように設定される。
【0040】図14で、遅延回路41の出力Sf1は、ロ
ーパスフィルタ25の出力が1フィールド遅延された信
号であり、遅延回路42の出力Sf2は、ローパスフィル
タ25の出力が1フィールド遅延された信号である。つ
まり、フィールド間補間回路26は、実質的に2フィー
ルド分のメモリを備えており、図9に示すように、フィ
ールドメモリF5、F6の2個が、増設されていること
に等しい。
【0041】なお、フィールド間補間回路の代わりにフ
レーム間補間回路を動き領域処理回路に用いても良い
が、その場合には、フィールドメモリの代わりにフレー
ムメモリ(2フィールドメモリ)が2個必要になる。
【0042】そこで、出願人は、上記のMUSE方式の
ビデオ信号のデコード装置のように、静止領域と、動き
領域とを別個の処理とすると共に、動き領域の処理にも
複数フィールドの信号を用いる補間処理を導入して動き
領域の画質の向上を図るデコード装置を得る場合に、静
止領域の処理に使用するフィールド(あるいはフレー
ム)メモリを、動き領域処理にも用いることにより、新
たなメモリの増設を伴わない新規のデコード装置を提案
している(平成5年10月18日付けの特許出願、整理
番号S93060838)。
【0043】ところで、静止領域処理回路10のフレー
ム間補間回路11では、フレーム間補間処理のほかに、
静止領域の信号についてのノイズ低減処理も行う場合も
あり、その場合には、フィールドメモリF1〜F4から
の信号は、このノイズ低減処理が掛かっている信号とな
る。このノイズ低減処理は、画像は空間方向に相関性を
有しているのに対し、ノイズは相関性を有していない点
を利用したものである。
【0044】図15は、ノイズ低減処理機能を有する従
来のフレーム間補間回路11の一例のブロック図であ
り、100はノイズ低減回路である。この場合、図15
に示すように、入力処理回路2からのMUSE方式のデ
ジタルビデオ信号Vs(サンプリング周波数は16.2
MHz)は、加算回路101を通じてフィールドメモリ
F1に供給されるとともに、減算回路102に供給され
る。また、フィールドメモリF4からの、ビデオ信号V
sが2フレーム遅延された信号が減算回路102に供給
される。MUSE方式のビデオ信号の場合、フィールド
メモリF4からの信号は、入力ビデオ信号Vsと同一サ
ンプリング位置の画素サンプルとなる。
【0045】減算回路102では、現フィールドの信号
Vsと2フレーム前の信号との間の同一サンプリング位
置の各画素サンプルについて差分を求める。画像の静止
領域では、その相関性から差分は零であるはずであり、
差分の絶対値が零レベル以上であれば、それはノイズ成
分であると考えられる。
【0046】この減算回路102からの差分の絶対値出
力は、係数乗算回路103において所定の係数が乗算さ
れた後、加算回路101に供給されて、入力ビデオ信号
Vsと加算され、その結果、入力ビデオ信号Vsのノイ
ズ成分が相殺される。係数乗算回路103に供給される
乗算係数Kは、この例ではノイズ検出回路104で検出
される1画面分についてのノイズ量に応じて決定され
る。
【0047】すなわち、MUSE信号の場合、563ラ
インと、1125ラインには、クランプレベルを表す平
坦なレベル信号が挿入されている。ノイズが存在する場
合には、このクランプレベルにそのノイズ分が乗る。そ
こで、ノイズ検出回路114では、この563ライン及
び1125ラインのクランプレベル区間をサンプリング
して、1画面(1フィールドあるいは1フレーム)につ
いてのノイズ量を検出し、その検出値に応じて乗算回路
103に供給する係数Kを決定する。
【0048】こうして、加算回路101からは、画像の
静止領域についてノイズ低減された信号が得られる。そ
して、このノイズ低減された信号が、フィールドメモリ
F1〜F4により順次1フィールドづつ遅延される。そ
して、加算回路101からの現フィールドの信号と、フ
ィールドメモリF2からの現フィールドの信号が1フレ
ーム遅延された信号とが、スイッチ回路10Sに供給さ
れ、このスイッチ回路10Sが切り換え信号SWにより
サブサンプルタイミング切り換えられることにより、こ
のスイッチ回路10Sからサンプリング周波数が32.
4MHzとされたフレーム間補間出力信号Vssが得られ
る。
【0049】なお、乗算回路103に供給する係数K
は、上述のノイズ検出回路104により形成する方法の
ほか、種々の方法が提案されている(例えば特開昭62
−172879号公報参照)。
【0050】ところで、前述もしたように、このノイズ
低減処理は静止している画像領域に対しては有効である
が、動き領域に対して行うと、残像が残ってしまう。図
6の従来例や図9の例のように、動き領域処理をノイズ
低減処理を行っていない信号を用いて行う場合には、乗
算回路4及び5で動き検出信号MD−1及びMDにより
加重を掛けて混合回路6で混合することにより、動き領
域についてのノイズ低減処理による残像の問題を回避す
ることができる。
【0051】しかしながら、先に出願したデコード装置
のように、動き領域の高画質化のための処理を、静止領
域処理の補間処理に用いるフィールドメモリF1〜F4
からの信号を用いて行おうとすると、動き領域について
のノイズ低減処理による残像の影響が無視できなくな
る。
【0052】この発明は、以上のように、動き領域につ
いての高画質化のためにフィールド(あるいはフレー
ム)間処理を行う場合に、静止領域処理について使用す
るフィールド(あるいはフレーム)メモリを兼用する場
合に、静止領域処理にノイズ低減処理が施されていて
も、動き領域についての、その影響を軽減することがで
きるようにすることを目的としている。
【0053】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めのこの発明のデコード装置を、後述の実施例の参照符
号を対応させる説明すると、サブサンプリングにより1
フィールド(または1フレーム)当たりの画素サンプル
が間引かれて帯域圧縮されたテレビジョン信号のデコー
ド装置であって、フィールド(またはフレーム)メモリ
F1〜F4を用いて、複数フィールド(またはフレー
ム)の情報から上記テレビジョン信号による画像の静止
領域の情報を再生するための静止領域処理部10と、上
記テレビジョン信号の現時点のフィールド(またはフレ
ーム)の画像情報だけでなく、上記フィールド(または
フレーム)メモリからの画像情報をも用いて、上記テレ
ビジョン信号による画像の動き領域の情報を再生する動
き領域処理部200と、上記テレビジョン信号の画像の
動いている領域を検出する動き検出部3と、上記静止領
域処理部10の出力と、上記動き領域処理部200の出
力を、上記動き検出部3からの動き検出出力に応じて混
合する混合回路6とを備え、上記静止領域処理部10に
は、上記フィールド(またはフレーム)メモリからの信
号を用いて、上記テレビジョン信号の現時点のフィール
ドの信号のノイズ低減処理を行うノイズ低減回路110
を設けるとともに、上記動き検出部からの動き検出出力
に応じて上記ノイズ低減回路110におけるノイズ低減
量を制御するようにしたことを特徴とする。
【0054】
【作用】上記の構成のこの発明においては、ノイズ低減
回路110のノイズ低減量が、画素サンプルごとに、動
き検出出力に応じて制御され、画素サンプルが静止領域
のものであるときには、ノイズ低減量が従来のままとさ
れるが、動き領域のものであるときには、動き検出出力
に応じてノイズ低減量が下げられる。
【0055】したがって、フィールドメモリF1〜F4
からの信号は、動き領域については、ノイズ低減処理が
施されていない、あるいは、ノイズ低減量が僅かのもの
とされた信号となる。このため、この信号を動き領域処
理のフィールド間補間あるいはフレーム間補間に用いて
も、残像の影響が少なくなる。この結果、フィールドメ
モリF1〜F4からの信号を静止領域処理と、動き領域
処理とで、兼用することができる。
【0056】
【実施例】以下、この発明によるテレビジョン信号のデ
コード装置の一実施例を、前述したMUSEデコード装
置の場合を例をとって、図1〜図4を参照しながら説明
する。
【0057】この例の場合の動き領域処理回路200
は、後述の図2の構成を備え、この回路200には、フ
ィールド間補間の処理に際して使用される複数フィール
ドの信号が、静止領域処理のためのフィールドメモリF
1〜F4から入力される。すなわち、この例の場合に
は、現フィールドの信号S0と、静止領域処理に使用さ
れるフィールドメモリF1からの1フィールド前の信号
S1(図9の例の信号Sf1に対応)と、フィールドメモ
リF2からの2フィールド前の信号S2(図9の例の信
号Sf2に対応)とが、入力される。
【0058】そして、図2に示すように、動き領域処理
回路200においては、これら各入力信号S0、S1、
S2について、図9の回路におけるフィールド内補間処
理及び減算処理の動き信号処理回路を、それぞれ設けて
いる。これは、前記各フィールドの入力信号S0、S
1、S2を用いて後述する動き領域についてのフィール
ド間補間処理を行えるようにするためである。
【0059】すなわち、各信号S0、S1、S2は、そ
れぞれフィールド内補間回路210、211、212に
供給されて、それぞれのフィールド内の信号で内挿処理
が施され、サンプリング周波数が16.2MHzから3
2.4MHzとされる。そして、これらフィールド内補
間回路210、211、212の出力は、減算回路23
0、231、232に供給される。
【0060】また、各信号S0、S1、S2は、それぞ
れサンプル内挿回路240、241、242により、1
画素ごとに例えば「0」の画素サンプルが挿入されて、
サンプリング周波数が32.4MHzとされた後、減算
回路230、231、232に供給され、それぞれ、こ
れら信号からフィールド内補間回路210、211、2
12の出力信号が減算される。
【0061】すなわち、減算回路230、231、23
2からは、前述の図9の例で説明したように、それぞれ
の入力信号S0、S1、S2のうち、フィールド内補間
回路21で帯域制限されて失われた、図11に示したよ
うな空間周波数帯域の成分が得られる。
【0062】これら減算回路230、231、232の
出力信号は、それぞれ12MHzのローパスフィルタ2
50、251、252により帯域制限され、フィールド
間補間回路260に供給される。このフィールド間補間
回路260は、これらローパスフィルタ250、25
1、252からの3フィールドに跨がる信号を用いて補
間処理をすることにより、1フレーム分の信号を復元す
る。
【0063】そして、このフィールド間補間回路26の
出力が混合回路27に供給されて、フィールド内補間回
路211の出力信号と混合される。前述したように、こ
の混合回路27の出力信号は、テンポラル周波数の低い
部分(例えば7.5Hz〜15Hz)は静止領域と同じ
空間周波数帯域となり、高い部分は、従来の動きと同じ
空間周波数帯域とした信号になっている。このため、テ
ンポラル周波数が7.5Hz〜15Hzの中間の動き領
域の信号に対してボケが少なく、しかも、画像のずれの
ない再生画像が得られるものである。
【0064】なお、フィールド間補間回路260と混合
する信号として、フィールド内補間回路211の出力を
用いるのは、このフィールドは、フィールド間補間回路
260で処理に使用する3フィールドの中央のフィール
ドであり、群遅延特性を考慮(群遅延特性を合わせる)
したからである。
【0065】この例の場合、フィールド間補間回路26
0は、図14の例のように、フィールドメモリを内蔵す
る必要はなく、図3のように構成されている。なお、図
3において、図14のフィールド間補間回路26と同一
部分には、同一符号を付す。
【0066】図3と図14との比較から明らかなよう
に、図3の補間回路260には、フィールドメモリに相
当する560H(1Hは1水平ライン)分の遅延回路4
1、42が存在しない。
【0067】つまり、この例においては、静止領域処理
回路10のフィールドメモリF1、F2の出力信号を用
いることにより、図9の動き領域処理回路20Aでは、
必要としているフィールドメモリF5、F6(図14の
遅延回路41、42)が不要となり、構成を簡略化でき
ると共に、コスト安になる。
【0068】なお、以上の例は、輝度信号についてのブ
ロック図として説明したが、クロマ信号の処理について
も同様に行うことができる。また、動き領域処理回路2
00において、フィールド間補間処理は、3フィールド
の信号を用いて行ったが、2フィールドの信号を用いて
も良い。
【0069】次に、この例の静止領域処理回路10につ
いて説明する。この例の場合には、フレーム間補間回路
が回路110とされ、図6及び図9の例とは異なる。こ
のフレーム間補間回路110の構成例を図4に示す。な
お、この図4において、図15に示したフレーム間補間
回路100と同様の回路については同一符号を付してあ
る。
【0070】図4に示すように、この例においては、係
数乗算回路103と加算回路101との間に、ノイズ低
減量を制御するための乗算回路105が設けられる。そ
して、動き検出回路3からの静止領域に対する係数Ks
=(1−MD)がレート変換回路303に供給されて、
48.6MHzから16.2MHzにサンプリング周波
数が変換されて、係数乗算回路103からの画素データ
のサンプリング周波数と一致された後、前記乗算回路1
05に供給される。
【0071】これにより、ノイズ低減回路110におい
ては、動き量MDが0である静止領域では、従来と同様
にしてノイズ低減回路110が働き、ノイズ低減動作が
良好に行われるが、動き量MDが1である動き領域で
は、ノイズ低減量が零となり、ノイズ低減が行われな
い。また、0<MD<1の領域では、動き量が大きくな
るにしたがってノイズ低減量が小さくなるように制御さ
れることになる。
【0072】図5は、この発明によるノイズ低減の様子
を説明するための図で、PVは画面を表し、P1、P
2、P3は絵柄を表している。ここで、絵柄P1、P2
は、静止しており、絵柄P3は、図中、矢印で示すよう
に順次動くものである。この場合、絵柄P1、P2の部
分に対しては、ノイズ低減が行われるが、図中、斜線を
付して示す絵柄P3が動く領域ARにおいては、ノイズ
低減が行われない。
【0073】したがって、図1のように、フィールドメ
モリF1、F2からの信号を動き領域処理回路200に
供給して、動き領域についての高画質化処理を施して
も、残像の影響は、軽減されるものである。
【0074】なお、この例の場合、乗算回路105の両
入力については、画素サンプル位置を合わせる必要があ
る。遅延回路301は、そのための遅延回路である。す
なわち、デジタル画像信号Vsは、そのまま動き検出回
路3に供給されるとともに、この遅延回路301を介し
て、静止領域処理回路10及び動き領域処理回路200
に供給される。前述した現フィールドの信号S0は、こ
の遅延回路301の出力信号である。
【0075】この遅延回路301の遅延量Lについて考
える。ここで、静止領域処理回路10及び動き領域処理
回路200の処理遅延時間、また、動き検出回路3での
遅延時間はすべて等しく、遅延量Xであるとする。
【0076】今、レート変換回路303での遅延量をγ
とし、また、ノイズ低減回路110の入力端から乗算回
路105までの遅延量をβとすると、L+β=X+γで
あるから、 L=X+γ−β となり、遅延回路301の遅延量Lを上記の値とすれ
ば、乗算回路105の両入力の画面上の画素位置タイミ
ングが一致する。
【0077】この遅延回路301を設けたため、乗算回
路4及び5の入力信号と、係数Ks及びKmとのタイミ
ングがずれる。このため、動き検出回路3からの動き量
の信号MD及び静止量の信号(1−MD)は、遅延量L
の遅延回路302により遅延されて、信号MDd及び
(1−MD)dとされた後、これら乗算回路4及び5に
供給される。
【0078】なお、ノイズが多い画像信号の場合、ノイ
ズ部分を動きとして検出し易い。これを防止するために
は、ノイズが多い場合に、動き検出回路3の動き検出感
度を下げるようにすればよい。このため、この例の場
合、ノイズ検出回路104のノイズ検出出力が動き検出
回路3に供給され、動き検出感度がノイズ量に反比例す
るように制御される。
【0079】すなわち、この例の場合、ノイズ検出回路
104は、MUSE信号の563ライン及び1125ラ
インのクランプレベルの部分から、1画面についてのノ
イズを検出している。動き検出回路3では、このノイズ
検出出力に応じて、1画面の間の動き検出感度が、ノイ
ズ量に応じた感度とされ、1画面のノイズが多い時に
は、低くなるように制御される。
【0080】以上の例は、フィールド内補間及びフィー
ルド間補間を行う場合の例であるが、フレーム内補間や
フレーム間補間を行う場合、さらには、両者をともに行
う場合にも、この発明が適用できることは言うまでもな
い。
【0081】さらに、以上は、この発明をMUSEデコ
ーダに適用した場合として説明したが、この発明は、サ
ブサンプリングにより画素データを間引いて伝送し、デ
コード時に、静止領域処理と動き領域処理とを別々に行
うテレビジョン信号のデコード装置のすべてに適用可能
である。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、動き領域処理回路においても、複数フィールドある
いは複数フレームの信号を用いた処理を行い、動き領域
の画質を改善するようにするテレビジョン信号のデコー
ド装置において、複数フィールドあるいは複数フレーム
の信号を用いた処理に必要なフィールドあるいはフレー
ムの信号を、静止領域処理の際に使用するフィールドメ
モリあるいはフレームメモリから得るようにしたので、
フィールドメモリあるいはフレームメモリを、静止領域
処理と、動き領域処理のときとで、メモリを兼用するこ
とができ、デコード装置を安価に製造できると共に、構
成を簡略することができる。
【0083】しかも、静止領域についてのノイズ低減回
路によるノイズ低減量を、動き検出出力により制御した
ので、上記のようにフィールドメモリを兼用しても、動
き領域についての残像の影響を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明によるテレビジョン信号のデコード装
置の一実施例のブロック図である。
【図2】図1の例の要部の一実施例のブロック図であ
る。
【図3】図2の一部回路の一実施例のブロック図であ
る。
【図4】図1の例のフレーム間補間回路110の一実施
例のブロック図である。
【図5】この発明の動作を説明するための図である。
【図6】従来のテレビジョン信号のデコード装置の一実
施例のブロック図である。
【図7】動き検出出力の特性を示す図である。
【図8】サンプル内挿を説明するための図である。
【図9】出願人が先に提案したテレビジョン信号のデコ
ード装置の一実施例のブロック図である。
【図10】図9の例を説明するための空間周波数特性を
示す図である。
【図11】図9の例を説明するための空間周波数特性を
示す図である。
【図12】図9の例を説明するための空間周波数特性を
示す図である。
【図13】図9の例を説明するための空間周波数特性を
示す図である。
【図14】図9の例の要部の一実施例のブロック図であ
る。
【図15】従来の静止領域処理回路におけるノイズ低減
回路を含むフレーム間補間回路の例を示す図である。
【符号の説明】
2 入力処理回路 3 動き検出回路 4、5 係数乗算回路 6 混合回路 10 静止領域処理回路 101 加算回路 102 減算回路 103 係数乗算回路 104 ノイズ検出回路 105 乗算回路 110 フレーム間補間回路 200 動き領域処理回路 210〜212 フィールド内補間回路 230〜232 減算回路 260 フィールド間補間回路 27 混合回路 S0 現フィールドの信号 S1 1フィールド前の信号 S2 2フィールド前の信号
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】静止領域処理回路10では、さらに、サン
プリングレートが変換された信号は、フィールド間補間
回路1に供給されて、フィールド間内挿される。この
結果、4フィールドの信号から静止領域のビデオ信号が
復元されることになる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】このローパスフィルタ25の出力は、フィ
ールド間補間回路26に供給され、フィールド間補間が
なされる。このフィールド間補間回路26は、3フィー
ルドに跨がる信号を用いて補間処理をすることにより、
フィールド分の信号を復元する。このフィールド間補
間回路26の空間周波数特性を図12に示す。したがっ
て、このフィールド間補間回路26からは、図13に示
すような空間周波数帯域を示す信号が得られる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】さらに、71〜74はFIR型デジタルフ
ィルタで、Dは1画素分の遅延回路である。この例で
は、FIR型デジタルフィルタ71〜74のそれぞれ
は、画素分のデータから1画素分のデータを作成す
る。各FIRデジタルフィルタ71〜74の加重係数C
00〜C04,C10〜C14,C20〜C24、C30〜C34の値が
選定されることにより、フィールド間補間回路26が目
的とする周波数特性を有するように設定される。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】こうして、加算回路101からは、画像の
静止領域についてノイズ低減された信号が得られる。そ
して、このノイズ低減された信号が、フィールドメモリ
F1〜F4により順次1フィールドづつ遅延される。そ
して、加算回路101からの現フィールドの信号と、フ
ィールドメモリF2からの現フィールドの信号が1フレ
ーム遅延された信号とが、スイッチ回路10Sに供給さ
れ、このスイッチ回路10Sが切り換え信号SWにより
サブサンプルタイミング切り換えられることにより、
このスイッチ回路10Sからサンプリング周波数が3
2.4MHzとされたフレーム間補間出力信号Vssが得
られる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】ところで、前述もしたように、このノイズ
低減処理は静止している画像領域に対しては有効である
が、動き領域に対して行うと、残像が残ってしまう。図
6の従来例や図9の例のように、動き領域処理をノイズ
低減処理を行っていない信号を用いて行う場合には、動
き領域についてのノイズ低減処理による残像の問題は発
生しない。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めのこの発明のデコード装置を、後述の実施例の参照符
号を対応させながら説明すると、サブサンプリングによ
り1フィールド(または1フレーム)当たりの画素サン
プルが間引かれて帯域圧縮されたテレビジョン信号のデ
コード装置であって、フィールド(またはフレーム)メ
モリF1〜F4を用いて、複数フィールド(またはフレ
ーム)の情報から上記テレビジョン信号による画像の静
止領域の情報を再生するための静止領域処理部10と、
上記テレビジョン信号の現時点のフィールド(またはフ
レーム)の画像情報だけでなく、上記フィールド(また
はフレーム)メモリからの画像情報をも用いて、上記テ
レビジョン信号による画像の動き領域の情報を再生する
動き領域処理部200と、上記テレビジョン信号の画像
の動いている領域を検出する動き検出部3と、上記静止
領域処理部10の出力と、上記動き領域処理部200の
出力を、上記動き検出部3からの動き検出出力に応じて
混合する混合回路6とを備え、上記静止領域処理部10
には、上記フィールド(またはフレーム)メモリからの
信号を用いて、上記テレビジョン信号の現時点のフィー
ルドの信号のノイズ低減処理を行うノイズ低減回路11
0を設けるとともに、上記動き検出部からの動き検出出
力に応じて上記ノイズ低減回路110におけるノイズ低
減量を制御するようにしたことを特徴とする。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】これら減算回路230、231、232の
出力信号は、それぞれ12MHzのローパスフィルタ2
50、251、252により帯域制限され、フィールド
間補間回路260に供給される。このフィールド間補間
回路260は、これらローパスフィルタ250、25
1、252からの3フィールドに跨がる信号を用いて補
間処理をすることにより、1フィールド分の信号を復元
する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】そして、このフィールド間補間回路26
の出力が混合回路27に供給されて、フィールド内補間
回路211の出力信号と混合される。前述したように、
この混合回路27の出力信号は、テンポラル周波数の低
い部分(例えば7.5Hz〜15Hz)は静止領域と同
じ空間周波数帯域となり、高い部分は、従来の動きと同
じ空間周波数帯域とした信号になっている。このため、
テンポラル周波数が7.5Hz〜15Hzの中間の動き
領域の信号に対してボケが少なく、しかも、画像のずれ
のない再生画像が得られるものである。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0071
【補正方法】変更
【補正内容】
【0071】これにより、ノイズ低減回路110におい
ては、動き量MDが0である静止領域では、従来と同様
にしてノイズ低減回路110が働き、ノイズ低減動作
われるが、動き量MDが1である動き領域では、ノイ
ズ低減量が零となり、ノイズ低減が行われない。また、
0<MD<1の領域では、動き量が大きくなるにしたが
ってノイズ低減量が小さくなるように制御されることに
なる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正12】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正13】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】
【手続補正14】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図15
【補正方法】変更
【補正内容】
【図15】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サブサンプリングにより1フィールド
    (または1フレーム)当たりの画素サンプルが間引かれ
    て帯域圧縮されたテレビジョン信号のデコード装置であ
    って、 フィールド(またはフレーム)メモリを用いて、複数フ
    ィールド(またはフレーム)の情報から上記テレビジョ
    ン信号による画像の静止領域の情報を再生するための静
    止領域処理部と、 上記テレビジョン信号の現時点のフィールド(またはフ
    レーム)の画像情報だけでなく、上記フィールド(また
    はフレーム)メモリからの画像情報をも用いて、上記テ
    レビジョン信号による画像の動き領域の情報を再生する
    動き領域処理部と、 上記テレビジョン信号による画像の動いている領域を検
    出する動き検出部と、 上記静止領域処理部の出力と、上記動き領域処理部の出
    力を、上記動き検出部からの動き検出出力に応じて混合
    する混合回路とを備え、 上記静止領域処理部には、上記フィールド(またはフレ
    ーム)メモリからの信号を用いて、上記テレビジョン信
    号の現時点のフィールドの信号のノイズ低減処理を行う
    ノイズ低減回路を設けるとともに、 上記動き検出部からの動き検出出力に応じて上記ノイズ
    低減回路におけるノイズ低減量を制御するようにしたこ
    とを特徴とするテレビジョン信号のデコード装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記動き検出部の検
    出感度が、上記テレビジョン信号に含まれるノイズ量に
    応じて制御されるようになされたテレビジョン信号のデ
    コード装置。
  3. 【請求項3】 上記テレビジョン信号は、多重サブナイ
    キスト・サンプリング方式により帯域圧縮されたハイビ
    ジョン方式のビデオ信号である請求項1または請求項2
    に記載のテレビジョン信号のデコード装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US11300646B2 (en) 2014-11-10 2022-04-12 Canon Medical Systems Corporation Magnetic resonance imaging apparatus, image processing apparatus, and image processing method
US11747424B2 (en) 2014-11-10 2023-09-05 Canon Medical Systems Corporation Magnetic resonance imaging apparatus, image processing apparatus, and image processing method

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