JP2950140B2 - Museデコーダ動き補正回路 - Google Patents

Museデコーダ動き補正回路

Info

Publication number
JP2950140B2
JP2950140B2 JP6070209A JP7020994A JP2950140B2 JP 2950140 B2 JP2950140 B2 JP 2950140B2 JP 6070209 A JP6070209 A JP 6070209A JP 7020994 A JP7020994 A JP 7020994A JP 2950140 B2 JP2950140 B2 JP 2950140B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
correction
circuit
motion
muse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP6070209A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07264630A (ja
Inventor
秀樹 前納
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP6070209A priority Critical patent/JP2950140B2/ja
Publication of JPH07264630A publication Critical patent/JPH07264630A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2950140B2 publication Critical patent/JP2950140B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color Television Systems (AREA)
  • Television Systems (AREA)
  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は帯域圧縮されたMUSE
信号を元の広帯域な高品位テレビジョン信号に復調して
再生するMUSEデコーダに関し、特にMUSEデコー
ダにおける動き補正処理回路に関する。
【0002】
【従来の技術】広帯域な高品位テレビ信号を、伝送上実
用的なレベルに帯域圧縮する方式として、元の高品位テ
レビ信号に4フィールドで一巡するサブナイキストサン
プルを施すMUSE(Multiple Sub-Nyquist Sampling
Encoding)方式がある。
【0003】MUSE方式はNHK(日本放送協会)が
開発した方式であり、各種文献(例えば、二宮 佑一
著,“MUSE−ハイビジョン伝送方式”,社団法人電
子情報通信学会,平成2年12月1日発行)に記載され
ているため、詳細な説明は省略する。
【0004】MUSE方式では、輝度信号(「Y信号」
という)で22MHz、色信号(「C信号」という)で
7MHz程度までの帯域を持つ高品位テレビ信号(「ベ
ースバンド信号」という)を、帯域幅27MHzの衛星
放送1チャンネルで伝送するために、約8MHzの幅ま
で帯域圧縮処理をしている。MUSEデコーダはこの帯
域圧縮された信号(以下「MUSE信号」という)を元
のベースバンド信号に復調するものである。
【0005】図8は、従来のMUSEデコード処理の一
部を示すブロック図である。入力端子1にはMUSE信
号が供給される。セレクタ2は、静止画信号のフレーム
間内挿のためのセレクタであり、1フレーム前の信号
(フレーム間内挿用信号)7と現フレームの信号とを3
2MHzのサンプリングクロックで交互に切り替えて内
挿を行う。
【0006】内挿する信号には、2つのフィールドメモ
リ3、4で遅延された1フレーム前の信号を、コントロ
ール信号検出部10で検出された動きベクトル信号11
を基にY信号部には動き補正処理部5にて動き補正処理
が施され、動き補正処理部5の出力はセレクタ45の一
側の接点に供給される。また、C信号部には動き補正処
理は施されずセレクタ45の他側の接点に供給される。
【0007】MUSE信号はTCI(Time Compressed
Integration)エンコードされているために、図9に示す
信号形態とされており、図8中のセレクタ45は、C信
号49とY信号50をX点、Y点で切り替えている。な
お、TCIとは、時分割多重方式として、1ライン中の
Y信号とC信号を両方あるいはC信号のみを時間圧縮し
て多重化した信号方式を総称したものである。
【0008】MUSEデコーダにおける動き補正処理
は、例えば特開昭59−221090号公報により提案
されている。同公報によれば、動き補正処理では、エン
コーダ側で検出した動き情報(「動きベクトル」とい
う)に相隣るフレーム間における所定のサンプル位置関
係に基づくサンプル位置の移動情報を加えた位置情報に
基づき、遅延させて補間するサンプル値の補間位置を補
正するようにしている。
【0009】二宮著の前記文献“MUSE−ハイビジョ
ン伝送方式”、第120頁によれば、動きベクトルの検
出はエンコーダ側で行なわれ、得られた動きベクトルは
コントロール信号として伝送されるが、動きベクトルは
コントロール信号32ビットの内の7ビットを用い、4
ビットは水平ベクトル、3ビットは垂直ベクトルに割り
当てられ、従って、水平で+7〜−8クロック、垂直で
+3〜−4ラインの範囲(表1、表2参照)の動きベク
トルが送出される。
【0010】また、C信号には動き補正処理を施さない
ことが記載されている(同文献第51頁)。このため、
図8に示すようにフレーム間内挿用の信号は、セレクタ
45にてY信号部とC信号部が切り替えられる。
【0011】図8に示すように、従来のMUSEデコー
ダでは、フィールドメモリ内にY信号の動き補正処理部
5と、Y信号部とC信号部の切り替えセレクタ45を内
蔵した構成(図中破線6cで示す)とされるものが多
い。
【0012】全画面一様な動きベクトル補正を行なう動
き補正処理は、バッファ量の増減(例えば垂直に+3〜
−4ラインの範囲の補正はバッファ量の増減に対応す
る)であるため、メモリのアドレス制御(例えば動きベ
クトルに対応してメモリの書込み開始アドレスと読出し
開始アドレスのオフセットを制御する等)により、バッ
ファ量を増減することにより実現できる。
【0013】破線6cで示すブロックは、動き補正の際
にコントロール信号検出部10からの動きベクトルに対
応してY信号のバッファ量の増減をC信号とは別途制御
しなければならず、このため、通常、Y信号用とC信号
用の2つのテーブルが個別に設けられている。なお、フ
ィールドメモリ3は動き補正を考慮する必要がないので
FIFO型メモリで構成される。
【0014】図8のセレクタ2にてフレーム間内挿され
た信号は、図10に示す信号形態となり、静止画信号と
して端子12より出力される。
【0015】一方、セレクタ2でフレーム間内挿された
信号は、セレクタ46でフレーム間内挿前の状態に間引
きされた後、フィールド内内挿処理部8にてフィールド
内内挿されて動画信号として端子13より出力される。
【0016】動画部分のフィールド内内挿処理について
は、例えば前記文献“MUSE−ハイビジョン伝送方
式”、第71〜72頁に記載されているように、2次元
ローパスフィルタによって構成され、2次元ローパスフ
ィルタは例えば5ライン×9画素程度のタップの広がり
が好適とされている。
【0017】図11に、2次元ローパスフィルタで構成
されたフィールド内内挿処理の一例を示す。このフィル
タは空間内挿フィルタとして作用し、端子14に入力さ
れた入力信号はラインメモリ47,21でY信号に対し
て1ライン毎、C信号に対しては2ライン毎に遅延され
る。C信号においては、2つの色差信号(R−Y,B−
Y)について1ライン毎にR−Y信号とB−Y信号が繰
り返されるため2H(2水平走査期間)の遅延回路47
が設けられている。
【0018】遅延後の信号は、Y信号の1ライン遅れと
C信号の2ライン遅れ、Y信号の2ライン遅れとC信号
の4ライン遅れ、Y信号の3ライン遅れとC信号の6ラ
イン遅れ、Y信号の4ライン遅れとC信号の8ライン遅
れを図9に示したY信号とC信号の切替点(Y点、X
点)でそれぞれセレクタ23,24,25,26にて切
り替え、5つの信号27,28,29,30,31を得
る。
【0019】セレクタ23〜26で選択出力される5つ
の信号について、信号29を水平ローパスフィルタ(L
PF)34に入力し、信号28と信号30、信号27と
信号31はそれぞれを加算器33,32で足し合わせて
水平ローパスフィルタ35,36に入力される。
【0020】3つの水平ローパスフィルタ34〜36の
出力信号を加算器37で混合して動画信号(フィールド
内内挿信号)として端子38より出力する。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】このようにMUSEデ
コーダでは、Y信号にのみ動き補正処理を行うためにフ
レーム間内挿用の信号は、Y信号部とC信号部で、動き
補正処理したものと動き補正処理していないものとを切
り替えなければならない。
【0022】そして、従来例のように、フィールドメモ
リ内にY信号の動き補正処理と、Y信号部とC信号部の
切り替えセレクタを内蔵した場合には、アドレス制御だ
けでメモリを構成することはできず、回路構成が複雑化
していた。
【0023】また、図8に示す従来例において、破線6
cで示すブロックを一つのメモリで構成した場合、動き
補正の際にY信号とC信号のバッファ量を切り替えなけ
ればならず、このため、Y信号用とC信号用の2つのテ
ーブルを個別に備えることが必要とされ、単純なFIF
O(先入れ先出し)型のメモリ構造とするこはできなか
った。
【0024】これに対して、フィールドメモリ3は動き
補正を考慮する必要がないので単純なFIFO型メモリ
で構成できる。
【0025】このため、MUSEデコーダにおいては、
フィールドメモリ3と破線6cで示すブロックを構築す
るフィールドメモリとは互いに構成が異なり、この結
果、構成が異なる2種類のメモリが必要とされるという
問題が生ずる。
【0026】従って、本発明はMUSE信号を元の広帯
域の高品位テレビジョン信号に復調して再生するMUS
Eデコーダにおける前記問題点を解消し、フィールドメ
モリの構成を簡易化すると共に、それに伴う回路規模増
大を抑えることを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のMUSEデコーダは、4フィールドの周期
で一巡するサブサンプルによって帯域圧縮されたMUS
E信号を元の広帯域な高品位テレビジョン信号に復調し
て再生するMUSEデコーダにおいて、動き補正処理部
がY信号部及びC信号部の両方について動き補正を行
い、動き補正されたC信号部の補正位置に対する逆補正
を行なう回路を映像動画信号の再生処理回路と共用した
ものであり、以下のような構成とされる
【0028】本発明のMUSEデコーダ、映像動画信
号の再生処理回路と逆補正を行なう回路(「逆補正回
路」という)とがライン遅延回路網を共用し、逆補正回
路は、ライン単位の複数の遅延出力のいずれか一を垂直
動き補正情報に基づき選択する第1のセレクタと、水平
動き補正情報に基づき水平方向に逆補正する回路と、一
の入力端子には水平方向に逆補正する回路の出力が接続
され、他の入力端子にはライン単位の遅延回路の複数出
力のうちゼロ遅延の出力が接続され、これら2つの入力
を所定の周波数で切り替えて出力する第2のセレクタ
と、を備えてなる。
【0029】また、本発明は、別の視点として、動き補
正処理部が色(C)信号部については垂直方向の動き補
正のみを行なうMUSEデコーダを提供する。
【0030】上記本発明の別の視点の好ましい態様とし
て、映像動画信号の再生処理回路と逆補正回路とがライ
ン遅延回路網を共用し、逆補正回路が、ライン遅延回路
網のライン単位の複数の遅延出力のいずれか一を垂直動
き補正情報に基づき選択する第1のセレクタと、一の入
力端子には第1のセレクタの出力が接続され、他の入力
端子にはライン遅延回路網のゼロ遅延相当の出力が接続
され、これら2つの入力を所定の周波数で切り替えて出
力するセレクタと、を備えてなる。
【0031】
【作用】本発明は上記構成のもと、動き補正処理部のメ
モリ構成を簡易化すると共に回路規模の増大を抑え、更
に2つのフィールドメモリを同一構成のメモリで構成す
ることができる。
【0032】また、本発明によれば、映像動画信号の再
生処理回路と逆補正回路がライン遅延回路を共用する回
路構成により、回路規模の増大を抑止することができ
る。そして、逆補正回路は、C信号部について逆補正さ
れない現フレームと、逆補正により動き補正処理されな
い状態の信号をセレクタにより切り替え出力し、この逆
補正回路の出力をフレーム間内挿された信号のC信号部
と置き換え、静止画信号として出力される。
【0033】そして、本発明の別の視点によれば、動き
補正処理部がC信号部については垂直方向の動き補正の
みを行なうことにより、逆補正回路の構成が簡易化す
る。
【0034】
【実施例】図面を参照して、本発明を実施例に即して以
下に説明する。
【0035】
【実施例1】本発明の第1の実施例について図1〜図5
及び表1〜表3を参照して説明する。
【0036】前述した通り、フレーム間内挿用の信号
は、1フレーム前の信号に動き補正処理を施したもので
ある。従来例ではY信号部にのみ動き補正処理を施して
いたが、本実施例は、Y信号部及びC信号部の両方に動
き補正処理を施し、フィールド内内挿部にて動き補正さ
れたC信号部の逆補正を行うものである。
【0037】図1に、本実施例の構成を示すブロック図
を示す。同図に示すように、本実施例の構成は、従来例
におけるフレーム間内挿信号用のY/C信号切替セレク
タ45が存在しないこと、及びフレーム間内挿信号のY
信号部とフィールド内内挿処理部8から出力されるC信
号とを切り替えるY/C信号切替セレクタ9が追加され
たことが、図8に示した従来例との大きな相違点であ
る。
【0038】本実施例では、Y信号部とC信号部のバッ
ファ量が同一になるため、破線6aで示すブロックは、
表1、表2に示した動きベクトルを考慮してアドレス制
御を行えばFIFO型メモリで構成することができる。
【0039】図1のセレクタ2にてフレーム間内挿され
た後の信号形態を図2に示す。図2に示すように、前フ
レームデータは全て動き補正されているので、C信号部
とY信号部が同じ形態となっている。図2において○点
は現フレームのデータを、×点は動き補正された一フレ
ーム前のフレームデータを表わしている。
【0040】MUSEデコーダ処理において、C信号部
静止画信号では、図2に示すC信号部の×点のデータ
は、動き補正されていない前フレームのデータであるこ
とが必要とされるため、このデータに対して動き補正と
は逆方向に補間位置を補正をする必要がある。逆補正量
は、動き補正量と時間的に反対であればよいので、水平
方向には表1、垂直方向には表2にそれぞれ示す値とな
る。
【0041】ところで、従来例で説明したように、動画
用のフィールド内内挿は図11に示すような2次元ロー
パスフィルタの構成となっており、C信号は2ライン毎
に遅延させられる。
【0042】2次元ローパスフィルタにおけるこの2ラ
イン毎の遅延を、図3に示すように、1ライン毎に分割
すると、入力信号について1ライン毎に1〜8ライン遅
れのデータB〜Iが取り出せる。本実施例は、このB〜
Iの信号成分を用いて垂直方向に動き補正されたC信号
の逆補正を行う。
【0043】なお、図1において、フィールド内内挿部
8に入力する信号は、フレーム間内挿したデータを消さ
ないために、従来例(図8)とは異なり、間引きをしな
い信号である。
【0044】図3を参照して、フィールド内内挿処理部
8について説明する。
【0045】端子14に入力された信号はC信号部につ
いて、1H(1水平走査期間)ラインメモリ15にて1
ライン毎に1〜8ライン遅れのデータB〜Iを得る。C
信号部について、動き補正処理ブロック6aで施された
垂直動き補正の逆補正は、コントロール信号検出部10
からの垂直動きベクトル信号に基づきセレクタ16を切
り替えデータB〜Iのいずれか一を選択することにより
行う。
【0046】表3に、垂直動きベクトルとセレクタ16
で選択するデータの対応を示す。セレクタ16は、表3
に従い、動き補正処理ブロック6aが例えば+3ライン
の垂直動き補正を行なった場合、セレクタ16はセンタ
位置E点より−3ライン分遅延した信号Bを選択出力す
る。
【0047】次に、水平動き補正逆補正処理部17に
て、セレクタ16が出力した信号に水平方向の逆補正を
施す。水平動き補正の逆補正処理部17では、コントロ
ール信号検出部10からの水平動きベクトル信号に基づ
き、表1に示した画素単位の逆補正が行なわれる。
【0048】垂直・水平の逆補正が行なわれた信号のC
信号部は図4の形態になる。図4には、図3の水平動き
補正逆補正処理部17の出力の信号形態が示されてい
る。図中、△点は逆補正回路により動き補正処理が施さ
れない状態に戻された前フレームデータを、□点は逆補
正された現フレームデータをそれぞれ表わしている。
【0049】図4の信号形態では、現フレームのデータ
が逆補正されているので、C信号部静止画信号として用
いることができない。なお、未だ動き補正処理が施され
ていない現フレームのデータは入力端子1からセレクタ
2を介してフィールド内内挿処理部8に入力され逆補正
が施される。
【0050】そこで、図3に示したフィールド内内挿処
理部8において、時間的に中心位置にあるデータEを現
フレームのデータとしてセレクタ18の一側の接点に入
力し、水平動き補正逆補正処理部17の出力をセレクタ
18の他側の接点に入力し、セレクタ18にて32MH
zのサンプリングクロックで切り替え出力する。
【0051】こうして得られるデータは図5に示す形態
となり、従来例の図10で示したフレーム間内挿後のC
信号部静止画信号と同一になる。図5において、○点は
図3の時間的に中心位置にあるE点より得た現フレーム
データを表わし、また△点は逆補正により動き処理のな
い状態とされた前フレームデータを表わし、これは図4
の△点に対応している。
【0052】一方、図3における動画のフィールド内内
挿では、C信号についてデータAをセレクタ20で、デ
ータC、E、G、Iをセレクタ22でそれぞれ間引き、
Y信号についてはデータAをセレクタ20で間引いてフ
レーム間内挿前の信号状態に戻してから、2次元ローパ
スフィルタにてフィールド内挿される。2次元ローパス
フィルタの基本構成は、前述した従来例と同一であるた
め説明は省略する。
【0053】図1において、フィールド内内挿処理部8
から出力されたC信号部静止画信号は、セレクタ9でフ
レーム間内挿後の信号のC信号部と置き換えられて、静
止画信号として端子12より出力される。
【0054】従って、上述の本発明の第1の実施例によ
れば、フレーム間内挿用信号の遅延量をY信号とC信号
で同一とし、C信号の逆補正(動き補正に対する戻しの
処理)をフィールド内内挿部と共用できるため、回路規
模の増大を抑え、2つのフィールドメモリ3,4を同じ
FIFO型メモリで構成することができる。このため、
本実施例においては、2つの互いに構成の異なるメモリ
を必要とする従来例と比較して、メモリの回路構成を簡
易化すると共に低コスト化が達成される。
【0055】
【実施例2】次に、図6、図7を参照して、本発明の第
2実施例について説明する。
【0056】図6は、本発明の第2の実施例に係るMU
SEデコード処理を示すブロック図であり、図7は、本
発明の第2の実施例に係るMUSEデコーダのフィール
ド内内挿部のブロック図である。
【0057】図6において、フレーム間内挿用の信号は
1フレーム前の信号に動き補正処理を施したものである
が、本実施例では、垂直動き補正処理部43においてY
信号部、C信号部の両方に垂直動き補正を施し、垂直動
き補正処理部43の出力信号について、Y信号部には水
平動き補正処理部44で水平動き補正を施したもの、C
信号部には水平動き補正処理を施さないものをフレーム
間内挿用の信号とする。
【0058】セレクタ45では従来例と同様にY信号と
C信号の切り替えを行う。
【0059】本実施例の構成では破線6bで示すブロッ
クにおいて、表2に示した垂直動き補正量を考慮してア
ドレス制御を行えばFIFO型メモリで構成することが
できる。
【0060】本実施例では、前記第1の実施例とは異な
り、フレーム間内挿後の信号について垂直動き補正のみ
の逆補正をすればよい。垂直動き補正の逆補正は前記第
1の実施例と同様にフィールド内内挿処理部8の回路を
用いて行う。
【0061】本実施例のフィールド内内挿処理部8は、
図7に示すように、図3の水平動き補正逆補正処理部1
7がないことが前記第1の実施例の構成との相違点であ
る。そして、信号B〜Iのいずれか一を選択して垂直動
き補正を行なうセレクタ16の出力と、E点の出力がセ
レクタ18の接点にそれぞれ接続されている。その他の
回路構成については、前記第1の実施例と同様とされ
る。
【0062】本実施例では、フィールド内内挿処理部8
の前段において、水平の動き補正処理はY信号にだけ施
されているので、C信号についての水平の逆補正は行わ
ない。なお、垂直の動き補正に対する逆補正は前記第1
実施例と同じであるので説明を省略する。
【0063】従って、上述の本発明の第2の実施例にお
いても、フレーム間内挿用信号の遅延量をY信号とC信
号で同一にし、C信号の逆補正(垂直動き補正に対する
戻しの処理)をフィールド内内挿処理部と共用できるた
め、回路規模の増大を抑え、2つのフィールドメモリを
同じFIFO型メモリで構成することができる。
【0064】以上、本発明を各種実施例に即して説明し
たが、本発明は上記態様に限定されるものではなく、本
発明の原理に準ずる各種態様を含むことは勿論である。
【0065】なお、表1は水平動きベクトルとそれに対
応する逆補正量を示す対応表であり、表2は垂直動きベ
クトルとそれに対応する逆補正量を示す対応表であり、
表3は垂直動きベクトルとセレクタ16で選択するデー
タを示す対応表である。
【0066】
【表1】
【0067】
【表2】
【0068】
【表3】
【0069】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、MUSE
デコーダの動き補正処理をY信号部、C信号部の両方に
行い、C信号部の動き補正の補正位置に対する逆補正回
路を映像動画信号再生処理の回路と共用するように構成
したため、動き補正処理ブロックにおけるフィールドメ
モリを簡単なFIFO型メモリで構成することを可能と
し、メモリ構成を簡易化すると共に、回路規模の増大を
抑え、低コスト化を達成するものである。
【0070】また、本発明は動画用のフィールド内内挿
回路と逆補正回路がライン遅延回路を共用する構成とし
たことにより、回路規模の増大を抑制することができ
る。そして、逆補正回路は、C信号部について逆補正さ
れない現フレームと、逆補正により動き補正処理されな
い状態の信号をセレクタにより切り替え出力し、この逆
補正回路の出力をフレーム間内挿された信号のC信号部
と置き換え、静止画信号として出力される。
【0071】本発明の別の視点によれば、C信号部は垂
直方向の動き補正処理のみを行なうように構成すること
によって、逆補正回路における水平動き補正回路が不要
とされ、逆補正回路の回路構成が簡易化する。また、本
発明の別の視点のMUSEデコーダにおいても、動き補
正処理ブロックにおけるメモリ構成を簡易化すると共
に、回路規模の増大を抑え、低コスト化を達成するとい
う効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すブロック図であ
る。
【図2】本発明の第1の実施例を信号形態を示す模式図
である。
【図3】本発明の第1の実施例のフィールド内内挿処理
を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施例のC信号領域の信号形態
を示す模式図である。
【図5】本発明の第1の実施例のC信号領域の信号形態
を示す模式図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示すブロック図であ
る。
【図7】本発明の第2の実施例のフィールド内内挿処理
を示すブロック図である。
【図8】従来のMUSEデコーダの構成を示すブロック
図である。
【図9】MUSE信号の信号形態を示す模式図である。
【図10】フレーム間内挿後の信号形態を示す模式図で
ある。
【図11】従来のMUSEデコーダにおけるフィールド
内内挿処理を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…MUSE信号入力端子 2…フレーム間内挿用セレクタ 3,4…フィールドメモリ 5…動き補正処理部 6a,6b,6c…フィールドメモリで対応する処理ブ
ロック 7…フレーム間内挿用信号 8…フィールド内内挿処理部 9…Y/C信号切替セレクタ 10…コントロール信号検出部 11…動きベクトル信号 12…静止画信号出力端子 13…動画信号出力端子 14…入力端子 15…C信号1Hラインメモリ 16…C信号逆補正用セレクタ 17…水平動き補正逆補正処理部 18…セレクタ 19…C静止画出力端子 20…動画間引き用セレクタ 21…Y信号1Hラインメモリ 22…C動画間引き用セレクタ 23,24,25,26…Y/C信号切替セレクタ 27,28,29,30,31…二次元フィルタ用デー
タ 32,33…加算器 34,35,36…水平ローパスフィルタ 37…加算器 38…動画出力端子 39…現フレームデータ 40…動き補正処理した前フレームデータ 41…動き補正処理のない前フレームデータ 42…逆補正した現フレームデータ 43…垂直動き補正処理部 44…水平動き補正処理部 45…Y/C信号切替セレクタ 46…動画間引き用セレクタ 47…C信号2Hラインメモリ 48…同期信号 49…C信号 50…Y信号 A…フィールド内内挿部への入力データ B…データAの1ライン遅れのデータ C…データAの2ライン遅れのデータ D…データAの3ライン遅れのデータ E…データAの4ライン遅れのデータ F…データAの5ライン遅れのデータ G…データAの6ライン遅れのデータ H…データAの7ライン遅れのデータ I…データAの8ライン遅れのデータ X点…MUSE信号1ライン中でC信号の始まる点 Y点…MUSE信号1ライン中でY信号の始まる点

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】4フィールドの周期で一巡するサブサンプ
    ルによって帯域圧縮されたMUSE信号を元の広帯域な
    高品位テレビジョン信号に復調して再生するMUSEデ
    コーダにおいて、 動き補正処理部が輝度信号部及び色信号部の両方につ
    いて動き補正を行い、動き補正された色信号部の補正位
    置に対する逆補正を行なう回路(「逆補正回路」とい
    う)映像動画信号の再生処理回路と、ライン遅延回
    路網について共用前記逆補正回路が、前記ライン遅延回路網のライン単位
    の複数の遅延出力のいずれか一を垂直動き補正情報に基
    づき選択する第1のセレクタと水平動き補正情報に基づき水平方向に逆補正する回路
    と、 一の入力端子には前記水平方向に逆補正する回路の出力
    が接続され、他の入力端子には前記ライン遅延回路網の
    ゼロ遅延相当の出力が接続され、これら2つの入力を所
    定の周波数で切り替えて出力する第2のセレクタと、 を備えてなる ことを特徴とするMUSEデコーダ。
  2. 【請求項2】 4フィールドの周期で一巡するサブサン
    プルによって帯域圧縮されたMUSE信号を元の広帯域
    な高品位テレビジョン信号に復調して再生するMUSE
    デコーダにおいて、 動き補正処理部が輝度信号部及
    び色信号部の両方について動き補正を行い、動き補正さ
    れた色信号部の補正位置に対する逆補正を行なう回路
    (「逆補正回路」という)映像動画信号の再生処理
    回路と、ライン遅延回路網について共用し、 前記動き補正処理部が色信号については垂直方向の動き
    補正のみを行なうことを特徴とするMUSEデコーダ。
  3. 【請求項3】4フィールドの周期で一巡するサブサンプ
    ルによって帯域圧縮されたMUSE信号を元の広帯域な
    高品位テレビジョン信号に復調して再生するMUSEデ
    コーダにおいて、 動き補正処理部が、輝度信号部及び色信号部の両方につ
    いて動き補正を行い、 動き補正された色信号部の補正位
    置に対する逆補正を行なう回路(「逆補正回路」とい
    う)を、映像動画信号の再生処理回路と、ライン遅延回
    路網について共用し 、 前記逆補正回路が、前記ライン
    遅延回路網のライン単位の複数の遅延出力のいずれか一
    を垂直動き補正情報に基づき選択する第1のセレクタ
    と、 一の入力端子には第1のセレクタの出力が接続され、
    の入力端子には前記ライン遅延回路網のゼロ遅延相当の
    出力が接続され、これら2つの入力を所定の周波数で切
    り替えて出力するセレクタと、 を備え、 前記動き補正処理部が色信号については垂直
    方向の動き補正のみを行なう、ことを特徴とするMUS
    Eデコーダ。
JP6070209A 1994-03-16 1994-03-16 Museデコーダ動き補正回路 Expired - Lifetime JP2950140B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6070209A JP2950140B2 (ja) 1994-03-16 1994-03-16 Museデコーダ動き補正回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6070209A JP2950140B2 (ja) 1994-03-16 1994-03-16 Museデコーダ動き補正回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07264630A JPH07264630A (ja) 1995-10-13
JP2950140B2 true JP2950140B2 (ja) 1999-09-20

Family

ID=13424910

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6070209A Expired - Lifetime JP2950140B2 (ja) 1994-03-16 1994-03-16 Museデコーダ動き補正回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2950140B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000024194A1 (fr) * 1998-10-20 2000-04-27 Sony Corporation Dispositif et procede de traitement d'images

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07264630A (ja) 1995-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2576612B2 (ja) 信号変換装置
US5144427A (en) Television receiver decoder apparatus for bandwidth-compressed high definition television signal
JPH06113175A (ja) ビデオ雑音低減装置
KR930002143B1 (ko) 텔레비젼신호 처리장치
JPH06113176A (ja) 順次走査システム
US5365274A (en) Video signal converting apparatus with reduced processing for aliasing interference
EP0460928A2 (en) Video signal converting apparatus
US5247353A (en) Motion detection system for high definition television receiver
US5148270A (en) Television signal receiving apparatus
JP2950140B2 (ja) Museデコーダ動き補正回路
JPH0548669B2 (ja)
JP2517651B2 (ja) 帯域圧縮テレビジョン信号の受信装置
JP2557474B2 (ja) Museデコーダの静止表示制御回路
JP2517652B2 (ja) 帯域圧縮テレビジョン信号の受信装置
JP2784817B2 (ja) 映像信号処理装置
JP3285892B2 (ja) オフセットサブサンプリングデコード装置
JPH07123373A (ja) テレビジョン信号のデコード装置
JP2604856B2 (ja) 高品位テレビ受信機の信号処理回路
JP2517650B2 (ja) 帯域圧縮テレビジョン信号の受信装置
JP3097140B2 (ja) テレビジョン信号の受信、処理装置
JP2941415B2 (ja) テレビジョン信号処理装置
JPH01320887A (ja) 伝送テレビジョン信号の再生方式
JPH03179987A (ja) テレビジョン信号伝送及び受信装置
JPH07115626A (ja) テレビジョン信号のデコード装置
JPH0662433A (ja) Muse/ntscコンバータのフレーム間内挿装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990608