JPH07118695A

JPH07118695A - 高濃度中性液体洗浄剤組成物

Info

Publication number: JPH07118695A
Application number: JP28417093A
Authority: JP
Inventors: Akira Hasegawa; 章長谷川; Masanori Miyamoto; 政則宮本; Akio Tanaka; 昭男田中; Toshiharu Uehara; 利晴上原
Original assignee: TESHIMA KAKEN KK
Current assignee: TESHIMA KAKEN KK
Priority date: 1993-10-20
Filing date: 1993-10-20
Publication date: 1995-05-09

Abstract

(57)【要約】【目的】界面活性剤濃度が６０〜９０重量％の高濃度
品で、通常使用濃度に希釈した場合も比較的高い粘度を
保つ中性液体洗浄剤組成物を提供する。【構成】直鎖アルキルベンゼンスルホン酸エタノール
アミン塩１０〜５０重量％及び脂肪酸アルカノールアミ
ド１０〜５５重量％よりなり且つこれらの合計が６０〜
９０重量％の界面活性剤成分と、エタノール、ＰＧ及び
ＰＥＧの中の少なくとも一種よりなる減粘剤成分５〜１
５重量％、並びに塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム及び
ベタイン型両性界面活性剤の中の少なくとも一種よりな
る粘度調整剤成分を界面活性剤成分に対して０〜３．５
重量％含有し、２５℃における粘度が５００ｃＰ以下
で、且つ界面活性剤成分が１５重量％になるように希釈
した水溶液の２５℃における粘度が７０〜４００ｃＰと
なるように減粘剤量及び粘度調整剤量を調節したもので
ある。ノニオン界面活性剤を含んでいても良い。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は食器洗い用の中性液体洗
浄剤組成物に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】食器洗い用中性液体洗浄剤は家庭用と飲
食店等で使用される業務用とに大別されるが、家庭用は
界面活性剤濃度１６〜２２重量％、粘度７０〜１２０セ
ンチポイズ（２５℃で）であるのに対し、業務用は界面
活性剤濃度１０〜２０重量％、特に安物ではアルキルフ
ェノール系ノニオン界面活性剤を１０〜１６重量％配合
したものが大半を占めているが、昨今界面活性剤の生分
解性が重要視されてきており、生分解性の良い高級アル
コール系ノニオン界面活性剤を配合し界面活性剤濃度１
５〜２２重量％としたものが高級品とされている。粘度
は２５℃で１００〜４００センチポイズ、中でも１２０
〜３００センチポイズが中心的で、業務用のものは使い
過ぎを避けるため家庭用のものよりかなり高粘度の液体
となっているのが特徴である。

【０００３】家庭用のものは４００〜８００ｍｌ（ミリ
リッター）のプラスチックボトル、又は最近廃棄物の減
量化を計るためポリ袋に充填したものが市販され、一方
業務用のものは一斗（１８リッター）缶に充填して市販
されていた。使用後家庭用のボトルはゴミとして廃棄さ
れ、一方業務用の一斗缶は、かつては再使用又は鉄くず
として回収されていたが、人件費の高騰と鉄くず価格の
低下のため、昨今は空缶となったものの引き取り手がな
く、廃棄処分問題が発生した。

【０００４】そこで廃棄物をより少なくすることを目的
として、業務用洗浄剤を製造する各社は通常品の約３倍
の３０〜５０重量％の高濃度品として容器を小型化し、
４〜６リッターのプラスチック容器入りのものを商品化
した。しかしこのようにしても空となったプラスチック
容器の処分にユーザーが困る状況となってきた。また食
器洗い従業員に高濃度品であることの認識が徹底せず使
い過ぎるため、コスト上昇や手荒れの問題も発生してい
る。

【０００５】そこで考えられたのが、界面活性剤を更に
高濃度とする一方、皿洗い現場に予め用意された専用ポ
リ容器（４〜６リッター）に湯又は水を一定量入れ、こ
れに高濃度品を投入溶解し、通常使用濃度とすることで
ある。また家庭用の場合は、手持ち台所洗剤の空となっ
た容器に湯又は水を一定量入れ、これに高濃度品を投入
し溶解して使用することができる。このような方法で包
装資材を著しく減量化することができる。

【０００６】しかし界面活性剤を高濃度にするほど液の
粘度が上昇する。食器洗い用中性液体洗浄剤において
は、洗浄力及び泡立ちの点で直鎖アルキルベンゼンスル
ホン酸の水溶性塩、具体的にはナトリウム塩、カリウム
塩又はエタノールアミン塩が不可欠の界面活性剤成分で
あるが、これらアニオン界面活性剤単独の６０重量％水
溶液はペースト状で、１０重量％のエタノールを加えて
もやはりペースト状であるので、希釈作業が容易でな
い。

【０００７】高濃度品の希釈作業に支障を来さないため
には２５℃における粘度は５００センチポイズが限界
で、好ましくは４００センチポイズ以下が良い。一方、
溶剤を添加するなどして２５℃における粘度を５００セ
ンチポイズ以下に調整した高濃度品を希釈して通常使用
濃度にすると粘度が７０センチポイズ未満になってしま
い、家庭用では７０〜１２０センチポイズ（２５℃
で）、業務用では１００〜４００センチポイズ（２５℃
で）、特に１２０〜３００センチポイズの従来品を使用
し慣れた消費者（家庭の主婦又は食器洗い従業員）はど
うしても使い過ぎるるようになり、洗浄剤コストの上昇
と手荒れの問題を生じる。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、界面活性剤
濃度が６０重量％を越える高濃度品であっても２５℃に
おける粘度が５００センチポイズ以下と希釈が容易で、
しかも通常使用濃度になるように希釈した水溶液の粘度
を、従来の食器洗い用の中性液体洗浄剤の粘度である７
０〜４００センチポイズになるようにした高濃度中性液
体洗浄剤組成物を提供し、空容器の減量を可能にすると
共に、使いすぎや手荒れを未然に防止することを目的と
する。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明にかかわる高濃度
液体洗浄剤組成物は、直鎖アルキルベンゼンスルホン酸
エタノールアミン塩１０〜５０重量％及び脂肪酸アルカ
ノールアミド１０〜５５重量％よりなり且つこれらの合
計が６０〜９０重量％の界面活性剤成分と、エタノー
ル、プロピレングリコール及びポリエチレングリコール
の中の少なくとも一種よりなる減粘剤成分５〜１５重量
％、並びに塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム及びベタイ
ン型両性界面活性剤の中の少なくとも一種よりなる粘度
調整剤成分を界面活性剤成分合計量に対して０〜３．５
重量％含有し、２５℃における粘度が５００センチポイ
ズ以下で、且つ界面活性剤成分が１５重量％になるよう
に希釈した水溶液の２５℃における粘度が７０〜４００
センチポイズとなるように減粘剤量及び粘度調整剤量を
調節したものであることを特徴とする。

【００１０】ＬＡＥＡは従来から食器洗い用中性液体洗
浄剤の有効成分として一般的に使用されている界面活性
剤であるが、その６０重量％水溶液はペースト状である
ため希釈が容易でない。ＬＡＥＡに減粘剤としてエタノ
ールを１０重量％添加してもやはりペースト状である。
しかし、ＬＡＥＡと脂肪酸アルカノールアミド（食器洗
い用中性液体洗浄剤に手荒れ防止剤として少量添加する
ことは知られている）を組み合わせた界面活性剤合計６
０重量％以上の配合物（それだけではペースト状）にエ
タノール、プロピレングリコール及びポリエチレングリ
コールの中の少なくとも一種よりなる減粘剤成分を５〜
１５重量％配合することにより、高濃度原液の２５℃に
おける粘度が５００センチポイズ以下となり希釈が容易
になる。さらに、このような配合系では、例えば界面活
性剤合計濃度６０重量％の場合、図１に示すように、原
液の粘度はＬＡＥＡ量の増加と共に増加するが、界面活
性剤濃度１５重量％に希釈した液の濃度はＬＡＥＡ量の
増加と共にまず上昇してＬＡＥＡ３０重量％（脂肪酸ア
ルカノールアミド３０重量％）付近で最大になり、その
後はＬＡＥＡ量の増加と共に粘度は減少し、ＬＡＥＡ４
５重量％を越える辺り（脂肪酸アルカノールアミド１５
重量％弱）までは希釈液の粘度の方が原液の粘度より高
いという特異な現象を示していることが分かる。またＬ
ＡＥＡ１０〜５０重量％の範囲で希釈液の粘度は１００
ｃＰを上回っている。このような新規な知見に基づいて
本発明は完成されたものである。ＬＡＥＡの配合量を１
０〜５０重量％とする理由は、配合量が５重量％では希
釈液が白濁し、配合量が５５重量％又はそれ以上の場合
は希釈液の粘度が低くなりすぎて、いずれも好ましくな
いからである。

【００１１】脂肪酸アルカノールアミドとしては、ラウ
リン酸又はヤシ脂肪酸１モルとジエタノールアミン２モ
ルを脱水縮合させた１：２モル型脂肪酸アルカノールア
ミド或はラウリン酸メチル又はヤシ脂肪酸メチル１モル
とジエタノールアミン１モルを脱メタノール縮合させた
１：１モル型脂肪酸アルカノールアミドなどが知られて
いるが、これらはいずれも使用できる。脂肪酸アルカノ
ールアミドの配合量は１０〜５５重量％とする。上限を
５５重量％とする理由は、脂肪酸アルカノールアミド６
０重量％を配合した場合は希釈液の粘度が著しく高くな
るからである。下限を１０重量％とする理由は、ＬＡＥ
Ａの上限濃度５０重量％を用いて界面活性剤合計濃度６
０重量％とするためのバランス上の問題であり、後述の
ように、第２級高級アルコール又は炭素数が偶数の第１
級高級アルコールよりなる群から選ばれる高級アルコー
ルのエチレンオキサイド付加物であるノニオン界面活性
剤を加えた配合系にする場合は脂肪酸アルカノールアミ
ドの配合量は５重量％でも良い。

【００１２】ペースト状の高濃度界面活性剤組成物の粘
度を下げて５００センチポイズ以下とし常温の水による
希釈を容易にするための減粘剤成分としては、エタノー
ル、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、
又はこれらの混合物を使用する。減粘剤としてこれらを
選び且つ５〜１５重量％の範囲であれば、希釈水溶液の
粘度を著しく低下させる恐れはない。減粘剤成分を１５
重量％以上とする配合もあり得るが、高濃度化という目
的からは好ましくない。界面活性剤濃度９０重量％とす
るためには減粘剤成分の量は１０重量％が上限になる。
配合量の下限を５重量％とするのは、３重量％では粘度
低下が不十分だからである。

【００１３】本発明の高濃度液体洗浄剤組成物の希釈液
の粘度を消費者の希望に応じて調整するため、塩化ナト
リウム、硫酸ナトリウム及びベタイン型両性界面活性剤
の中の少なくとも一種よりなる粘度調整剤成分を界面活
性剤成分合計量に対して０〜３．５重量％添加しても良
い。

【００１４】上記のＬＡＥＡ及び脂肪酸アルカノールア
ミドよりなる２元系高濃度液体洗浄剤組成物は、ＬＡＥ
Ａ及び脂肪酸アルカノールアミドの一部を高級アルコー
ル系ノニオン界面活性剤で置き換えることができる。

【００１５】ＬＡＥＡ、高級アルコール系ノニオン界面
活性剤及び脂肪酸アルカノールアミドとよりなる三元系
の洗浄剤組成物で界面活性剤成分の合計が６０〜９０重
量％のものは、原料となる高級アルコールが（Ａ）炭素
数が奇数のものを含む第１級高級アルコールであるか、
或は（Ｂ）第２級高級アルコール及び／又は炭素数が偶
数の第１級高級アルコールであるかによって配合比率が
異なる。高濃度液の粘度、溶解性及び希釈液の粘度の点
で、（Ａ）炭素数が奇数のものを含む第１級高級アルコ
ールのエチレンオキサイド付加物は脂肪酸アルカノール
アミドの配合量以下の量しか配合することができない
が、（Ｂ）第２級高級アルコール又は炭素数が偶数の第
１級高級アルコールのエチレンオキサイド付加物は５０
重量％を上限とする任意の量を配合できる。

【００１６】炭素数が奇数のものを含む第１級高級アル
コール系のノニオン界面活性剤を使用する場合の高濃度
液体洗浄剤組成物は、ＬＡＥＡ１０〜５０重量％、脂肪
酸アルカノールアミド１０〜５５重量％及び脂肪酸アル
カノールアミド以下の量の炭素数が奇数のものを含む第
１級高級アルコールのエチレンオキサイド付加物である
ノニオン界面活性剤よりなり且つこれらの合計が６０〜
９０重量％の界面活性剤成分と、エタノール、プロピレ
ングリコール及びポリエチレングリコールの中の少なく
とも一種よりなる減粘剤成分５〜１５重量％、並びに塩
化ナトリウム、硫酸ナトリウム及びベタイン型両性界面
活性剤のうのち少なくとも一種よりなる粘度調整剤成分
を界面活性剤成分合計量に対して０〜３．５重量％含有
し、２５℃における粘度が５００センチポイズ以下で、
且つ界面活性剤成分が１５重量％になるように希釈した
水溶液の２５℃における粘度が７０〜４００センチポイ
ズとなるように減粘剤量及び粘度調整剤量を調節したも
のである。

【００１７】第２級高級アルコール及び／又は炭素数が
偶数の第１級高級アルコール系のノニオン界面活性剤を
使用する場合の高濃度液体洗浄剤組成物は、ＬＡＥＡ１
０〜５０重量％、脂肪酸アルカノールアミド５〜５５重
量％及び第２級高級アルコール及び炭素数が偶数の第１
級高級アルコールよりなる群から選ばれる高級アルコー
ルのエチレンオキサイド付加物であるノニオン界面活性
剤５０重量％以下よりなり且つこれらの合計が６０〜９
０重量％の界面活性剤成分と、エタノール、プロピレン
グリコール及びポリエチレングリコールの中の少なくと
も一種よりなる減粘剤成分５〜１５重量％、並びに塩化
ナトリウム、硫酸ナトリウム及びベタイン型両性界面活
性剤の中の少なくとも一種よりなる粘度調整剤成分を界
面活性剤成分合計量に対して０〜３．５重量％含有し、
２５℃における粘度が５００センチポイズ以下で、且つ
界面活性剤成分が１５重量％になるように希釈した水溶
液の２５℃における粘度が７０〜４００センチポイズと
なるように減粘剤量及び粘度調整剤量を調節したもので
あることを特徴とする。

【００１８】ノニオン界面活性剤として、（Ａ）炭素数
が奇数のものを含む第１級高級アルコールのエチレンオ
キサイド付加物と、（Ｂ）第２級高級アルコール又は炭
素数が偶数の第１級高級アルコールエチレンオキサイド
付加物を混合して使用することもできる。その場合はそ
れぞれについて、上記の配合条件を満たすようにすれば
良い。

【００１９】高級アルコールのエチレンオキサイド付加
物であるノニオン界面活性剤は５〜１０モルのエチレン
オキサイドを付加したものが好ましい。５モル以下のも
のは液が濁る傾向があり、１２モル以上の場合はその物
が常温で固化しており取り扱いに不便なので好ましくな
い。異なるモル数のエチレンオキサイド付加物を混合し
て使用する場合は平均付加モル数が上記の範囲であれば
差し支えなく当業者の常識の範囲で選択できる。

【００２０】本発明の高濃度中性液体洗浄剤組成物は界
面活性剤濃度が６０〜９０重量％であるので、４〜６
倍、或はそれ以上に希釈して使用することができる。例
えば前記のように皿洗い現場に予め４〜６リッターの専
用ポリ容器を用意した場合は、希釈用の高濃度洗浄剤原
液は０．６〜１リッター程度で良いので、例えばマヨネ
ーズ容器のような薄肉のポリ容器、ポリ袋型容器又は紙
パック型容器とすることができ、廃棄物を著しく減少さ
せることができる。

【００２１】以上、業務用洗浄剤を例として説明した
が、本発明の高濃度中性液体洗浄剤組成物は家庭用食器
洗い洗浄剤としても使用することができ、家庭からゴミ
として廃棄されるプラスチック容器の減量にも有効であ
る。

【００２２】本発明の高濃度中性液体洗浄剤組成物に、
通常の液体洗浄剤組成物に添加される防腐料、着色料、
香料等を添加することは自由である。

【００２３】以上のごとく本発明により開示された基本
的知見、及び各種の実施例に示された具体的知見に基づ
いて、市場及び顧客の要望に応じた高濃度中性液体洗浄
剤組成物を任意に設計することができる。

【００２４】以下実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明は下記の実施例に限定されるものではな
い。なお希釈液の粘度は界面活性剤成分が１５重量％の
状態で測定した。これは現在市販されている業務用皿洗
い洗剤の大半の濃度が高級アルコール系では１３〜１８
重量％であることからその中間の濃度として、及びＪＩ
Ｓ規格が１５重量％以上であることから定めたものであ
る。また粘度の測定はすべて２５℃で行った。

【００２５】

【実施例１〜３及び比較例１〜３】直鎖アルキルベンゼ
ンスルホン酸エタノールアミン塩（ＬＡＥＡ：ライオン
株式会社製）と脂肪酸アルカノールアミド（川研ファイ
ンケミカル株式会社製；商品名アミゾールＦＤＥ）とか
ら、表１に示す組成の界面活性剤濃度６０重量％の高濃
度中性液体洗浄剤組成物（原液）を調製し、原液の粘度
・性状及び原液を水で希釈して界面活性剤濃度１５重量
％にした希釈液の粘度・性状を測定した結果を表１に示
す。ＬＡＥＡが１０〜５０重量％（脂肪酸アルカノール
アミド５０〜１０重量％）の範囲で、減粘剤としてエタ
ノール１０重量％を配合した場合（実施例１，２，
３）、ＬＡＥＡの配合量にかかわり無く原液の粘度は５
００ｃＰ以下で且つ希釈水溶液の粘度は１００〜４００
ｃＰの範囲であったが、減粘剤を添加しない場合（比較
例１，２，３）の原液はいずれもペースト状で希釈が困
難であった。なお表中比較例において×印を付した項目
は、本発明で規定する要件を満たしていないことを示
す。

【００２６】

【表１】

【００２７】表１記載のデータに基づいて、エタノール
１０重量％を添加したＬＡＥＡ／脂肪酸アルカノールア
ミド２元系（界面活性剤濃度６０重量％）について原液
及び希釈液の粘度を図１に示す。原液の粘度はＬＡＥＡ
量の増加と共に増加するが、希釈液の濃度はＬＡＥＡ量
の増加と共にまず上昇してＬＡＥＡ３０重量％付近で最
大になり、その後はＬＡＥＡ量の増加と共に粘度は減少
し、ＬＡＥＡ４５重量％を越える辺りまでは希釈液の粘
度の方が原液の粘度より高いという特異な現象を示して
いることが分かる。またＬＡＥＡ１０〜５０重量％の範
囲で希釈液の粘度は１００ｃＰを上回っている。このよ
うな新規な知見、及びＬＡＥＡと脂肪酸アルカノールア
ミドの一部を高級アルコール系ノニオン界面活性剤で置
き換えても上記の傾向は内在して維持されると言う新規
な知見（後記の実施例参照）に基づいて、高濃度でも粘
度が低く希釈作業が容易であると共に希釈液の粘度が従
来品と同程度で使い勝手が変わらない高濃度中性液体洗
浄剤組成物を調製することができる。またノニオン界面
活性剤を配合する場合、図１に示した原液粘度と希釈液
粘度の逆転現象を利用するには、脂肪酸アルカノールア
ミドの配合量は１５〜４５重量％、特に２０〜４０重量
％の範囲が好ましいことが予想される。

【００２８】

【比較例４〜５及び参考例１〜４】ＬＡＥＡが５重量％
（比較例４）及び５５重量％（比較例５）の場合につい
て表２に示す組成の界面活性剤濃度６０重量％の原液を
調製し、原液及び希釈液の粘度・性状を測定した結果を
表２に示す。エタノール１０重量％を配合してあるので
原液の性状及び溶解性は良好であったが、ＬＡＥＡが５
重量％では希釈液が白濁し、ＬＡＥＡが５５重量％では
希釈液の粘度が低くなり過ぎて、いずれも好ましくな
い。参考のため、ＬＡＥＡのみの６０重量％液（参考例
１）、ＬＡＥＡ６０重量％＋エタノール１０重量％液
（参考例２）、脂肪酸アルカノールアミドのみ６０重量
％（参考例３）、脂肪酸アルカノールアミド６０重量％
＋エタノール１０重量％液（参考例４）の粘度を表２に
示す。ＬＡＥＡ単独の場合（参考例１）はもとより、エ
タノール１０重量％を添加（参考例２）してもＬＡＥＡ
はペースト状である。一方、脂肪酸アルカノールアミド
のみ６０重量％（参考例３）の場合は原液が濁り希釈液
は白濁し、脂肪酸アルカノールアミド＋エタノール１０
重量％液（参考例４）では希釈液が白濁してしまう。

【００２９】

【表２】

【００３０】

【実施例４〜５及び比較例６〜９】更に高濃度化を図る
ため、ＬＡＥＡと脂肪酸アルカノールアミド（商品名ア
ミゾールＦＤＥ又はアミゾールＣＤ：川研ファインケミ
カル株式会社製）とから、表３に示す組成の界面活性剤
濃度９０重量％の原液を調製し、原液及び希釈液の粘度
・性状を測定した。結果を表３に示す。実施例４から、
脂肪酸アルカノールアミド５５重量％（残りＬＡＥＡ）
までは減粘剤成分を配合すれば原液及び希釈液の粘度は
所望の範囲であるが、脂肪酸アルカノールアミド６０重
量％（比較例８）では希釈液の粘度が高くなりすぎるこ
とが分かる。即ち脂肪酸アルカノールアミド配合量の上
限は５５重量％である。また実施例５から、ＬＡＥＡ５
０重量％までは減粘剤成分を配合すれば原液及び希釈液
の粘度は所望の範囲であるが、ＬＡＥＡ５５重量％（比
較例９）では原液に濁りを生じ好ましくないことが分か
る。界面活性剤濃度６０重量％の場合と同様に、減粘剤
を添加しない場合（比較例６，７）の原液はいずれもペ
ースト状で希釈が困難であった。

【００３１】

【表３】

【００３２】

【実施例６〜９及び比較例１０〜１１】ＬＡＥＡと脂肪
酸アルカノールアミド及び減粘剤よりなる系に、更に炭
素数が奇数のものを含む第１級高級アルコール（オキソ
アルコール；シェル化学株式会社製：商品名ドバノー
ル：Ｃ₉ ，Ｃ₁₀，Ｃ₁₁混合合成アルコール）のエチレン
オキサイド付加物であるノニオン界面活性剤（シェル化
学株式会社製：商品名ノニデットＬＥ−６Ｔ，ＬＥ−８
Ｔ）を添加して表４に示す組成の高濃度液体洗浄剤組成
物の原液を調製し、原液及び希釈液の粘度・性状を測定
した結果を表４に示す。ここで注目すべきことは、炭素
数が奇数のものを含む第１級高級アルコールのエチレン
オキサイド付加物であるノニオン界面活性剤の配合量は
脂肪酸アルカノールアミドの配合量以下の量（実施例
６，７，８，９）でなければならず、脂肪酸アルカノー
ルアミド以上の量を配合した場合（比較例１０，１１）
は希釈液の粘度が著しく低くなる。界面活性剤濃度９０
重量％でＬＡＥＡが上限値の１０重量％の場合、炭素数
が奇数のものを含む第１級高級アルコールエチレンオキ
サイド付加物の上限は肪酸アルカノールアミドと同量の
４０重量％（実施例９）となる。

【００３３】

【表４】

【００３４】

【実施例１０〜１４，比較例１２】ＬＡＥＡと脂肪酸ア
ルカノールアミド及び減粘剤よりなる系に、更に第２級
高級アルコール（日本触媒株式会社製）のエチレンオキ
サイド付加物であるノニオン界面活性剤（ライオン株式
会社製：レオコールＳＣ−５０，ＳＣ−７０，ＳＣ−９
０）を添加して表５に示す組成の高濃度液体洗浄剤組成
物の原液を調製し、原液及び希釈液の粘度・性状を測定
した結果を表５に示す。ノニオン界面活性剤が第２級高
級アルコールのエチレンオキサイド付加物の場合は、脂
肪酸アルカノールアミドの配合量にかかわり無く、ノニ
オン界面活性剤を５０重量％配合したもの（実施例１
０，１１）でも、原液の粘度は５００ｃＰ以下で且つ希
釈水溶液の粘度は１００〜４００ｃＰの範囲となる。ま
たノニオン界面活性剤が第２級高級アルコールのエチレ
ンオキサイド付加物の場合は脂肪酸アルカノールアミド
の配合量が５重量％（実施例１２）でも良いことが分か
る。脂肪酸アルカノールアミド３０重量％を含有する場
合（実施例１３）では原液粘度と希釈液粘度の逆転現象
が認められた。ノニオン界面活性剤配合系でも、減粘剤
成分を加えない場合（比較例１２）は高濃度原液はペー
スト状であったが、同じ界面活性剤組成物に減粘剤成分
を加えた場合（実施例１４）の原液粘度は２１０ｃＰに
なった。

【００３５】

【表５】

【００３６】

【実施例１４〜１８】脂肪酸アルカノールアミドの種類
を変え、表６に示す組成の高濃度液体洗浄剤組成物の原
液を調製し、原液及び希釈液の粘度・性状を測定した結
果を表４に示す。脂肪酸アルカノールアミドの種類（実
施例１５，１６，１７，１８，１９）にかかわり無く、
原液の粘度は５００ｃＰ以下で且つ希釈水溶液の粘度は
１００〜４００ｃＰの範囲となる。なおアミゾールＦＤ
（ヤシ脂肪酸１モルとジエタノールアミン２モルを窒素
気流下で撹拌しながら加熱して脱水縮合させた１：２モ
ル型脂肪酸アルカノールアミド、アミゾールＣＤはヤシ
脂肪酸１モルとジエタノールアミン２モルを窒素気流下
で撹拌しながら加熱して脱水縮合させた１：２モル型脂
肪酸アルカノールアミド、アミゾールＦＤＥ（ヤシ脂肪
酸メチル１モルとジエタノールアミン１モルを窒素気流
下で撹拌しながら加熱して脱メタノール縮合させた１：
１モル型脂肪酸アルカノールアミド、アミゾールＣＤＥ
（ヤシ脂肪酸メチル１モルとジエタノールアミン１モル
を窒素気流下で撹拌しながら加熱して脱メタノール縮合
させた１：１モル型脂肪酸アルカノールアミドである。

【００３７】

【表６】

【００３８】

【実施例２０〜２５】ＬＡＥＡと脂肪酸アルカノールア
ミド及び減粘剤よりなる系に、更に炭素数が偶数の第１
級高級アルコールのエチレンオキサイド付加物、即ちＣ
₁₂＋Ｃ₁₄ヤシアルコールのエチレンオキサイド付加物で
あるノニオン界面活性剤（シェル化学株式会社製ノニデ
ット１２６５−８）又はＣ₁₂ヤシアルコールのエチレン
オキサイド付加物であるノニオン界面活性剤（三洋化成
株式会社製：エマルミンＮＬ−７０，ＮＬ−９０）を添
加して表７に示す組成の高濃度液体洗浄剤組成物の原液
を調製し、原液及び希釈液の粘度・性状を測定した結果
を表７に示す。ノニオン界面活性剤が炭素数が偶数の第
１級高級アルコールのエチレンオキサイド付加物の場合
（実施例２１，２２）は、第２級高級アルコールのエチ
レンオキサイド付加物の場合（実施例２０）と同様に、
脂肪酸アルカノールアミドの配合量より多い量を配合し
ても、原液の粘度は５００ｃＰ以下で且つ希釈水溶液の
粘度は１００〜４００ｃＰの範囲となる。またノニオン
界面活性剤が炭素数が偶数の第１級高級アルコールのエ
チレンオキサイド付加物の場合は、第２級高級アルコー
ルのエチレンオキサイド付加物の場合と同様に、脂肪酸
アルカノールアミドの配合量が５重量％（実施例２３）
でも、５０重量％（実施例２４）でも良いことが分か
る。

【００３９】

【表７】

【００４０】

【参考例５〜７】参考のため、ノニオン界面活性剤のみ
の高濃度原液及び希釈液の粘度・性状を測定した結果を
表８に示す。界面活性剤がノニオン界面活性剤のみでは
希釈液の粘度は１０ｃＰ以下となってしまう。

【００４１】

【表８】

【００４２】

【実施例２５〜２８，比較例１３〜１４】本発明の構成
要素の一つである減粘剤の種類及び添加量について検討
した結果を表９に示す。ＬＡＥＡ１０重量％、脂肪酸ア
ルカノールアミド（アミゾールＦＤＥ）２０重量％及び
ノニオン界面活性剤３０重量％（界面活性剤成分合計６
０重量％）よりなる配合物に減粘剤を加えない場合（比
較例１３）及びエタノールを減粘剤として３重量％配合
した場合（比較例１４）は高濃度組成物（原液）がペー
スト状であったのに対し、減粘剤としてエタノールを５
重量％を配合した場合（実施例２５）及び１０重量％を
配合した場合（実施例２６）や、減粘剤としてプロピレ
ングリコール１０重量％を配合した場合（実施例２７）
及びポリエチレングリコール（エチレンオキサイド付加
数２００）１０重量％を配合した場合（実施例２８）は
いずれも原液の粘度は５００ｃＰ以下でしかも希釈水溶
液の粘度は１００〜４００ｃＰの範囲であった。表９記
載のデータより見て、減粘剤を１０重量％より多く、例
えば１５重量％配合することも可能であると判断される
が、減粘剤を多量に配合することは界面活性剤の高濃度
化と言う目的に反するので、好ましくは１０重量％を上
限とする。

【００４３】

【表９】

【００４４】

【実施例２９〜３０及び比較例１５】界面活性剤が更に
高濃度（８４重量％）の場合の減粘剤の使用量について
検討した結果を表１０に示す。ＬＡＥＡ２４重量％、脂
肪酸アルカノールアミド（アミゾールＦＤＥ）３０重量
％及びノニオン界面活性剤３０重量％（界面活性剤成分
合計８４重量％）よりなる配合物にエタノールを減粘剤
として３重量％配合した場合（比較例１５）は高濃度組
成物（原液）の粘度は４５００ｃＰで希釈が容易でなか
ったのに対し、減粘剤５重量％を配合した場合（実施例
２９）及び１０重量％を配合した場合（実施例３０）は
いずれも原液の粘度は５００ｃＰ以下でしかも希釈水溶
液の粘度は１００〜４００ｃＰの範囲であった。表１０
記載のデータより見て、減粘剤を１０重量％より多く、
例えば１５重量％配合することも可能であると判断され
るが、減粘剤を多量に配合することは界面活性剤の高濃
度化と言う目的に反するので、好ましくは１０重量％を
上限とする。

【００４５】

【表１０】

【００４６】表９及び表１０に示された結果より、エタ
ノール、プロピレングリコール及びポリエチレングリコ
ールのうち少なくとも一種を減粘剤成分として使用で
き、その配合量は５〜１５重量％、好ましくは５〜１０
重量％とするのが適当であることが分かる。

【００４７】

【実施例３１】表１１に示す組成の界面活性剤濃度６０
重量％の原液Ａ，Ｂ，Ｃに、粘度調整剤として塩化ナト
リウム、硫酸ナトリウム又はベタイン型両性界面活性剤
を原液中に１重量％又は２重量％（界面活性剤成分合計
量６０重量％に対して１．６７重量％又は３．３３重量
％）加えた液を界面活性剤濃度１５重量％に希釈した液
の粘度を表１１及び図２，３，４に示す。希釈液Ｃのよ
うに未添加の液の粘度が低い時にはこれらを添加するこ
とにより粘度が増加し、希釈液Ａのように未添加の液の
粘度が高い時にはこれらを添加することにより粘度が低
下し、その中間粘度の希釈液Ｂでは添加量に応じていっ
たん粘度が上昇した後下降に転じるという複雑な挙動を
示すが、全体的傾向として希釈液の粘度を適正範囲に調
整する効果を有することがわかる。

【００４８】

【表１１】

【００４９】表１１に示された結果より、塩化ナトリウ
ム、硫酸ナトリウム及びベタイン型両性界面活性剤のう
ち少なくとも一種を粘度調節剤成分として使用でき、そ
の配合量は界面活性剤成分合計量に対して０〜３．５重
量％とするのが適当であることが分かる。

【００５０】

【実施例３２，３３】２例の高濃度組成物について、希
釈率を変えた場合の希釈液の粘度を測定した結果を表１
２に示す。ＬＡＥＡ３６重量％、脂肪酸アルカノールア
ミド２１重量％及びノニオン界面活性剤２４重量％（界
面活性剤成分合計８１重量％）、減粘剤成分９重量％及
び粘度調節剤成分１．２重量％（残りは水）を含有する
配合物（実施例３２）の原液粘度は３５０ｃＰと５００
ｃＰ以下で、界面活性剤濃度１５重量％、１６重量％、
２０重量％とした希釈液の粘度はそれぞれ１６５ｃＰ、
１９０ｃＰ、１４０ｃＰと、いずれも１００〜４００ｃ
Ｐの範囲であった。一方ＬＡＥＡ２４重量％、脂肪酸ア
ルカノールアミド３０重量％及びノニオン界面活性剤３
０重量％（界面活性剤成分合計８４重量％）及び減粘剤
成分５重量％を含有する配合物（実施例３３）の原液粘
度は１５７ｃＰであるのに対し、界面活性剤濃度１５重
量％、２０重量％、２５重量％とした希釈液の粘度はそ
れぞれ１７４ｃＰ、２３０ｃＰ、１８０ｃＰと原液の粘
度よりも増加していることは注目に値する。

【００５１】

【表１２】

【００５２】実施例及び比較例で使用した原料の一覧表
を表１３に示す。

【００５３】

【表１３】

【００５４】以上のごとく本発明により開示された基本
的知見、及び各種の実施例に示された具体的知見に基づ
いて、市場及び顧客の要望に応じた高濃度中性液体洗浄
剤組成物を任意に設計することができる。

【００５５】

【発明の効果】界面活性剤濃度が６０重量％以上の高濃
度であっても２５℃（室温）における粘度が５００セン
チポイズ以下で、且つ通常使用濃度である界面活性剤成
分が１５重量％になるように希釈した水溶液であっても
２５℃における粘度が７０〜４００センチポイズと、使
用者が使い慣れた食器洗い用洗浄剤の粘度を維持し使い
すぎや手荒れを未然に防止すると共に、商品包装をコン
パクトにして、空容器の減量を可能にする高濃度液体洗
浄剤組成物が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】エタノール１０重量％を添加した界面活性剤
濃度６０重量％のＬＡＥＡ／脂肪酸アルカノールアミド
２元系高濃度中性液体洗浄剤組成物の原液について、Ｌ
ＡＥＡ濃度の変化に伴う原液及び界面活性剤濃度１５重
量％に希釈した液の粘度変化を示す図である。

【図２】表１１に示した組成の界面活性剤濃度６０重
量％の原液Ａに、粘度調整剤として塩化ナトリウム、硫
酸ナトリウム又はベタイン型両性界面活性剤を原液中に
１重量％又は２重量％（界面活性剤成分６０重量％に対
して１．６７重量％又は３．３３重量％）加えた液を界
面活性剤濃度１５重量％に希釈した液の粘度を示す図で
ある。

【図３】表１１に示した組成の界面活性剤濃度６０重
量％の原液Ｂに、粘度調整剤として塩化ナトリウム、硫
酸ナトリウム又はベタイン型両性界面活性剤を原液中に
１重量％又は２重量％（界面活性剤成分６０重量％に対
して１．６７重量％又は３．３３重量％）加えた液を界
面活性剤濃度１５重量％に希釈した液の粘度を示す図で
ある。

【図４】表１１に示した組成の界面活性剤濃度６０重
量％の原液Ｃに、粘度調整剤として塩化ナトリウム、硫
酸ナトリウム又はベタイン型両性界面活性剤を原液中に
１重量％又は２重量％（界面活性剤成分６０重量％に対
して１．６７重量％又は３．３３重量％）加えた液を界
面活性剤濃度１５重量％に希釈した液の粘度を示す図で
ある。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｃ１１Ｄ 1:90 1:22）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】直鎖アルキルベンゼンスルホン酸エタノ
ールアミン塩１０〜５０重量％及び脂肪酸アルカノール
アミド１０〜５５重量％よりなり且つこれらの合計が６
０〜９０重量％の界面活性剤成分と、エタノール、プロ
ピレングリコール及びポリエチレングリコールの中の少
なくとも一種よりなる減粘剤成分５〜１５重量％、並び
に塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム及びベタイン型両性
界面活性剤の中の少なくとも一種よりなる粘度調整剤成
分を界面活性剤成分合計量に対して０〜３．５重量％含
有し、２５℃における粘度が５００センチポイズ以下
で、且つ界面活性剤成分が１５重量％になるように希釈
した水溶液の２５℃における粘度が７０〜４００センチ
ポイズとなるように減粘剤量及び粘度調整剤量を調節し
たものであることを特徴とする高濃度液体洗浄剤組成
物。
【請求項２】直鎖アルキルベンゼンスルホン酸エタノ
ールアミン塩１０〜５０重量％、脂肪酸アルカノールア
ミド１０〜５５重量％及び脂肪酸アルカノールアミド以
下の量の炭素数が奇数のものを含む第１級高級アルコー
ルのエチレンオキサイド付加物であるノニオン界面活性
剤よりなり且つこれらの合計が６０〜９０重量％の界面
活性剤成分と、エタノール、プロピレングリコール及び
ポリエチレングリコールの中の少なくとも一種よりなる
減粘剤成分５〜１５重量％、並びに塩化ナトリウム、硫
酸ナトリウム及びベタイン型両性界面活性剤のうのち少
なくとも一種よりなる粘度調整剤成分を界面活性剤成分
合計量に対して０〜３．５重量％含有し、２５℃におけ
る粘度が５００センチポイズ以下で、且つ界面活性剤成
分が１５重量％になるように希釈した水溶液の２５℃に
おける粘度が７０〜４００センチポイズとなるように減
粘剤量及び粘度調整剤量を調節したものであることを特
徴とする高濃度液体洗浄剤組成物。
【請求項３】直鎖アルキルベンゼンスルホン酸エタノ
ールアミン塩１０〜５０重量％、脂肪酸アルカノールア
ミド５〜５５重量％及び第２級高級アルコール及び炭素
数が偶数の第１級高級アルコールよりなる群から選ばれ
る高級アルコールのエチレンオキサイド付加物であるノ
ニオン界面活性剤５０重量％以下よりなり且つこれらの
合計が６０〜９０重量％の界面活性剤成分と、エタノー
ル、プロピレングリコール及びポリエチレングリコール
の中の少なくとも一種よりなる減粘剤成分５〜１５重量
％、並びに塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム及びベタイ
ン型両性界面活性剤の中の少なくとも一種よりなる粘度
調整剤成分を界面活性剤成分合計量に対して０〜３．５
重量％含有し、２５℃における粘度が５００センチポイ
ズ以下で、且つ界面活性剤成分が１５重量％になるよう
に希釈した水溶液の２５℃における粘度が７０〜４００
センチポイズとなるように減粘剤量及び粘度調整剤量を
調節したものであることを特徴とする高濃度液体洗浄剤
組成物。
【請求項４】直鎖アルキルベンゼンスルホン酸エタノ
ールアミン塩１０〜５０重量％、脂肪酸アルカノールア
ミド１０〜５５重量％及び脂肪酸アルカノールアミド以
下の量の炭素数が奇数のものを含む第１級高級アルコー
ルのエチレンオキサイド付加物と５０重量％以下の第２
級高級アルコール及び炭素数が偶数の第１級高級アルコ
ールよりなる群から選ばれる高級アルコールのエチレン
オキサイド付加物の混合物であるノニオン界面活性剤よ
りなり且つこれらの合計が６０〜９０重量％の界面活性
剤成分と、エタノール、プロピレングリコール及びポリ
エチレングリコールの中の少なくとも一種よりなる減粘
剤成分５〜１５重量％、並びに塩化ナトリウム、硫酸ナ
トリウム及びベタイン型両性界面活性剤の中の少なくと
も一種よりなる粘度調整剤成分を界面活性剤成分合計量
に対して０〜３．５重量％含有し、２５℃における粘度
が５００センチポイズ以下で、且つ界面活性剤成分が１
５重量％になるように希釈した水溶液の２５℃における
粘度が７０〜４００センチポイズとなるように減粘剤量
及び粘度調整剤量を調節したものであることを特徴とす
る高濃度液体洗浄剤組成物。