JPH07118051A - 擬石及びその製造方法 - Google Patents

擬石及びその製造方法

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JPH07118051A
JPH07118051A JP28393593A JP28393593A JPH07118051A JP H07118051 A JPH07118051 A JP H07118051A JP 28393593 A JP28393593 A JP 28393593A JP 28393593 A JP28393593 A JP 28393593A JP H07118051 A JPH07118051 A JP H07118051A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 庭石や工事用石に使用してもあたかも天然石
のように見え然も工事施工面に自然を取戻せる擬石を提
供する。 【構成】 使用目的に応じた形状の擬石模型から合成樹
脂20等を使用して転写によって擬石型枠20を製作
し、当該枠20を使用して白色珪砂モルタル22、カラ
−珪砂モルタル24、水性樹脂等により擬石表面層をあ
たかも天然石の如くその模様形状色彩を構成し次いでコ
ンクリ−ト27を型枠20に流し込んで擬石を構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は群馬県産出の三波石な
ど天然石で庭石その他に使用されている主として水成岩
からなる天然石の擬石又はその集合体としての擬石とそ
の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の擬石はコンクリ−トやモルタルな
どに砕石を混ぜ着色して天然の石のように製造していた
(広辞苑。第4版)。即ち前記材料を使用し表面に或程
度の凹凸のみを設けてコンクリ−トやモルタルを塗り重
ねたいわゆるコンクリ−トの塊となし、これに着色料で
彩色して天然擬石と称して製造するとか、或程度凹凸形
状を表現した鉄製型枠でコンクリ−トやモルタルをもっ
て擬石原形を造りこれに彩色するか、コンクリ−トの中
に着色材を混入して擬石全体を単色として表現したり、
当該単色擬石の表面を更に着色材で彩色して天然擬石と
称している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
水成岩からなる天然石の最大の特色である石の目、模様
の流れ(流れ模様)、細い凹凸、断層、石灰石系統の層
などは到底つくり出すことが不可能であるという問題が
存在し、又採堀石山から堀り出した荒い石肌の擬石又は
河川の流水に磨かれた滑らかな石肌の擬石を製作するこ
とも困難であるという問題点が存在する。更に、形状、
模様、大きさ等の異る擬石が複数一体として連設した集
合擬石を製造する技術も存在しないのが現状である。そ
こで本発明は上記の問題点をすべて解決し、然も天然石
には全く同一の形状模様の石は存在しないように、本発
明においても型枠生産であるから形状や大きさは同一で
あるが色彩とか模様には差異のある天然擬石を多量生産
し提供せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、石の目及び石
の凹凸部、断層部、石灰石層部などを有し所要適宜大き
さの創作された天然石形状の擬石模型を樹脂塊などを材
料として使用し当該材料により彫刻体(模型)として製
作し、この彫刻体により擬石本体部と土中に埋まる擬石
脚部との二つの擬石型枠を合成樹脂等精巧に転写可能な
材料を使用してそれぞれ転写製作し、当該両型枠を使用
し、初めに本体部型枠面に剥離剤を塗布し然る後型枠に
形成されている凹部に適宜量の白色珪砂モルタルを充填
又は本体部型枠全面に散布若しくは塗布して速やかに刷
毛等を使用し凹部に寄せ集めて当該部を充填する。この
際白色珪砂モルタルの材料は白色セメントと珪砂を主材
とするが、水性合成樹脂やセメントの硬化促進剤を加入
使用してもよい。又この凹部は天然石の石灰石層を現出
するためのものであるが、場合によっては白色珪砂モル
タルの中に顔料等所要色の着色剤を適宜混入してもよ
い。次に白色珪砂モルタルの硬化前又は硬化後カラ−珪
砂モルタルを前記凹部を含む本体部型枠全面に散布又は
塗布しつつ石の目、断層部、模様等々を形成する。この
際カラ−珪砂モルタルのカラ−の種類その配合量濃淡等
は現出せんとする天然石模様に対応して各種各様に予め
調整しておいて使用するものとし、石灰石層部の白色珪
砂モルタルがすでに着色されている場合又は白色珪砂モ
ルタルの硬化後にカラ−珪砂モルタルを使用する場合は
当該モルタル充填部はカラ−珪砂モルタルでもって塗り
潰さないないようにする。カラ−珪砂モルタルは白セメ
ント、珪砂、顔料等着色剤を主材とするものであるが、
これに水性合成樹脂、セメント硬化促進剤を加入混合し
てもよい。カラ−珪砂モルタルの散布塗布による色彩模
様の形成或いは石の目や断層及び凹凸等をより明確に形
成後これが硬化前又は硬化後コンクリ−トを本体部型枠
いっぱいに投入する。次に本体部型枠の枠縁面に剥離剤
を塗布し次いで脚部型枠を本体部型枠上に載置し両型枠
を支持納置している両金枠を互に締結し、脚部型枠内に
コンクリ−トを投入する。このコンクリ−ト投入は本体
部型枠内のコンクリ−トが硬化前に行うのが普通である
が作業の都合で硬化後に投入してもよい。両型枠に投入
するコンクリ−ト内に硬化促進剤を使用してもよい。両
型枠に投入したコンクリ−トが硬化したならば脱型す
る。然るときは所望の擬石が得られる。又集合体擬石の
製造方法においても全く同一の手段であり、異なる点は
型枠が単体擬石型枠か単体擬石型を複数連設(一体化)
した集合体としての擬石型枠かの差であり、型枠の製作
手段から脱型までの手段は前記手段と全く同一である。
なお、本体部型枠又は脚部型枠のいずれか又は両方の型
枠及びその樹脂縁面に剥離剤を塗布し両型枠を当初から
重置締結し、然る後白色珪砂モルタル及びカラ−珪砂モ
ルタルの散布、塗布等により石の目、断層部、模様、形
状等を形成後コンクリ−ト投入等の作業工程を実施して
もよいこと勿論である。以上のように本発明は前記の課
題を、天然石の形状、特に断層や石の目等まで彫刻によ
って精緻に模型を製作し、当該模型から合成樹脂等で型
枠を製造し、白色珪砂モルタル及びカラ−珪砂モルタル
等の材料で擬石の流れ模様やボカシ模様、断層或は石灰
石層更には石の目等迄自由に表現することによって実現
したのである。
【0005】
【実施例】図1乃至図8は本発明の実施例を示す説明図
ある。図1及び図2は合成樹脂を使用しては擬石模型を
創作彫刻し、これを使用して擬石型枠を転写製作する断
面説明図で、(1)は擬石模型、(2)は脚部金枠、
(3)は本体部金枠であり、(4)は両金枠(2)(3)
の締結具である。擬石模型(1)はその凹部(6)、凸
部(7)を初め断層(8)、石灰石層(5)、石の目
(10)、平面部(11)等々なるべく天然石例えば河
川の上流から産出される流水に磨かれた三波石(水成岩
で群馬県産出)など全国的に有名な天然石の形状に限り
なく近似せしめて擬石模型本体部(17)をその脚部
(12)と一体として合成樹脂を材料として彫刻により
創作したものである。水成岩天然石は全く同一の形状模
様、色彩及びその大きさ等のものは存在することはない
から、その擬石の使用目的、使用場所、運搬の難易など
を考慮して彫刻創作するものとする。このようにして製
作した合成樹脂製の擬石模型(1)を適宜広さを有する
脚部金枠(2)内に設置し、擬石脚部(12)と脚部金
枠(2)のとの空間部に合成樹脂(14)を投入硬化さ
せる。然るときは合成樹脂の内面は擬石脚部(12)の
形状そのままに転写形成され脚部型枠(13)が脚部金
枠(2)内に構成される。次に脚部型枠(13)の(合
成樹脂よりなる)縁面(15)に剥離剤(16)を塗布
すると共に擬石模型本体部(17)全面にも剥離剤(1
6)を合わせて塗布し、更に本体部金枠(3)を脚部金
枠(2)上に擬石模型本体部(17)を覆うて載置し両
金枠(2)(3)を金枠締結具(4)で締結する。次い
で本体部金枠底(18)に開口してある合成樹脂投入口
(19)から合成樹脂(14)を本体部金枠(3)内に
投入し、投入した合成樹脂(14)が硬化すれば擬石模
型(1)の本体部表面と接する合成樹脂面は擬石模型本
体部(17)の形状をそのまま転写した形状に形成され
る。即ちここに合成樹脂製の本体部型枠(20)が形成
される。投入した合成樹脂(14)が硬化したならば擬
石模型(1)から両金枠(2)(3)内に両型枠(1
3)(20)を納置したまま脱型し脚部型枠(13)と
本体部型枠(20)に分割する。剥離剤(16)はこの
脱型を容易にする。
【0006】次に擬石(21)の製造であるが、図5に
示すように本体部型枠(20)を本体部金枠(3)に納
置した状態で本体部金枠底(18)を下にして、先ず該
型枠全面に剥離剤(16)を塗布し別に用意してある白
色珪砂モルタル(22)を本体部型枠(20)に形成さ
れている凹部(6)に適宜量投入するか又は本体部型枠
(20)の全面に当該モルタル(22)を適宜量散布又
は塗布して刷毛などを使用して速やかに凹部(6)に寄
せ集めて当該部(6)に充填する。この凹部(6)に充填
する白色珪石モルタル(22)は天然石、特に水成岩に
おける石灰石層を形成する個所である。天然水成岩は石
灰石層が殆んど白色を呈するが、生成過程の自然的條件
により濁白色となり又は或程度いろいろな色に薄く着色
された状態の層となっていることもあるからこれらの着
色状態を表現するために白色珪砂モルタル(22)に所
要の色の顔料等着色剤(23)を適宜混入してもよい。
なお、前記のような着色剤混入の白色珪砂モルタル(2
2)を使用した場合は、次に散布又は塗布するカラ−珪
砂モルタル(24)の使用は前記モルタル(22)の硬
化後に使用且つ該モルタル(22)の上には塗布しない
ようにすることが望ましい。
【0007】次に白色珪砂モルタル(22)が硬化しな
いうちに用意してあるカラ−珪砂モルタル(24)を本
体部型枠(20)全面に散布又は塗布する。カラ−珪砂
モルタル(24)は擬石の模様(41)を表現すると共
に凹凸や断層部或は石の目等の立体的表現をより顕著に
するために使用する材料であるから、予めどのような色
彩模様に仕上げるか決定しおき、それに必要なカラ−珪
砂モルタル(24)を、白色セメント、珪砂、各種色の
顔料など着色剤(23)をもって混配合し又色の濃度の
異なる該モルタル(24)を用意しておき刷毛やスプレ
−などを使用して適宜散布又は塗布して擬石の色彩模様
(41)(42)(43)を手早く仕上げてゆく。未硬化
の白色珪砂モルタル(22)上に適宜散布又は塗布する
と着色剤(23)が滲透し白色がボカシ色(43)に変
化してあたかも天然のボカシ色の石灰石層(5)の如く
形成される。然もボカシ色(43)に濃淡も生じて天然
石のような感を呈する。又カラ−珪砂モルタル(24)
を使いわけると流れ模様(42)も表現可能であるし、
更に本体部型枠に形成してある石の目(10)(天然石
表面に條状に縦又は横に複数條形成された細い線の層)
或は断層(8)(石の目を横又は縦に遮断して巾広に出
現している陥没層)などもカラ−珪砂モルタル(24)
で天然石のようにその立体形状を一層顕著且つ容易に表
現することができる。特に天然石の流れ模様(42)や
ボカシ模様(43)も簡単に刷毛一本で表現可能であ
る。白色珪砂モルタル(22)及びカラ−珪砂モルタル
(24)に適宜量の合成樹脂(14)を混入した場合は
出来上った擬石(25)の肌色、肌ざわりは流水によっ
て磨かれた天然石の如く滑らかに仕上がる。これに反し
合成樹脂(14)を混入しない場合は採石場から採掘し
たばかりの天然石のように石肌が多小荒いものとなる。
従って用途や使用場所或は発注者の希望に応じて製造す
ることが可能である。
【0008】以上のようにして白色珪砂モルタル(2
2)とカラ−珪砂モルタル(24)をもって、当該モル
タル(22)(24)に合成樹脂(14)を混入又は混
入しないで擬石本体部(26)の表層部や石灰石層(5)
を形成したならば当該部の両モルタル(22)(24)が
硬化しないうちに、又は硬化後にコンクリ−ト(27)
を本体部型枠(20)一杯に投入し、次いで本体部型枠
(20)の合成樹脂縁面(28)と脚部型枠(13)の
全面及び縁面(15)に剥離剤(16)を塗布して脚部
型枠(13)を本体部型枠(20)に、その両金枠
(2)(3)に形成してある周縁鍔(29)を重ね合せ
て載置し金枠締結具(4)をもって締結し、然る後脚部
型枠(13)内にコンクリ−ト(27)を投入する。然
るときは擬石本体部(26)と擬石脚部(12)とが一
体化される。両型枠(13)(20)に投入したコンク
リ−ト(27)が完全に硬化したならば脱型する。な
お、コンクリ−ト(27)内に硬化速進剤を混合してそ
の硬化を早め製造時間を短縮することも可能である。脱
型したならば適宜コンクリ−トの養生を行うものとす
る。
【実施例】図7及び図8は集合体としての擬石(集合体
擬石)(30)の実施例を示す説明図である。本実施例
は大小異形の擬石(9)(31)(32)(33)(34)
からなりこれを台座部(35)とその脚部(38)とで
一体として連設配置構成している。(36)は排水等の
ための開口部である。この集合体擬石(30)を前記実
施例と同様に合成樹脂材料等をもって彫刻模型を創作
し、当該模型からその本体部(37)と台座部(35)
を含む脚部(38)のそれぞれ型枠を合成樹脂等を材料
として転写製作し当該型枠を使用しすでに述べた擬石の
製造法と同一の方法で製造する。
【0009】
【発明の作用】本発明は前記実施例に示したような構成
を有するから、擬石型枠はすでに述べたように擬石の彫
刻模型から合成樹脂等をもって転写製作するので、溶解
された合成樹脂(14)等は模型外面に速やかに且つく
まなく流れた広がり硬化する。従って完全に模型と同一
形状即ち石の目、断層、凹凸等々彫刻によって表現(創
作)された擬石模型と全く同一形状を有する型枠が得ら
れる。次に、擬石製造に際しては型枠の全面に剥離剤
(16)を塗布してあるから白色珪砂モルタル(22)
やカラ−珪砂モルタル(24)或はコンクリ−ト(2
7)は型枠と一体化することがない。両モルタル(2
2)(24)に水性合成樹脂(14)を混入した場合は
擬石(9)(21)(31)(32)(33)(34)の表
面肌ざわりは、合成樹脂(14)を混入ないモルタル
(22)(24)使用のそれよりも滑めらかな状態とな
り、合成樹脂(14)の混入量を多くすればする程完成
擬石の表面肌ざわりは滑らかさを増加する。又両モルタ
ル(22)(24)への混入水量を増せば増す程モルタ
ルは柔軟さを増し、白色珪砂モルタル(22)が硬化し
ないうち(乾かないうち)にカラ−珪砂モルタル(2
4)を、またカラ−珪砂モルタル(24)が硬化しない
うち(乾かないうち)にコンクリ−ト(27)を、又は両
モルタル(22)(24)が硬化しないうち(乾かない
うち)にコンクリ−ト(27)をそれぞれ投入するとカ
ラ−珪砂モルタル(24)の顔料など着色剤(23)が
白色珪砂モルタル(22)内やカラ−珪砂モルタル(2
4)内に互に滲潤拡散してゆくと共にコンクリ−ト(2
7)のセメント色も幾分カラ−珪砂モルタル(24)内
に滲潤拡散してゆき、それぞれの色がボカシ色(43)
となったり、時には流れ模様(42)となるという作用
を有する。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように本発明の擬石は、型
枠を使用して製造するのであるが擬石製造に使用する型
枠は、想定した擬石を樹脂塊等にその凹凸形状、石に現
われている目、断層等々を精緻に彫刻した擬石模型又は
集合体擬石模型を使用し、当該模型から合成樹脂などの
型枠材に転写によって型枠を製作し当該型枠によって擬
石を製造する方法を採用するから容易且つ迅速にして精
緻な擬石を製造することが可能である。通常庭園等に配
置する天然石の多くは群馬県産の三波石や四国の青石、
北海道日高石、福島の染川石等当業界において有名な石
はそのすべてが水成岩であってそれぞれ色彩や模様に特
色があるが水成岩の生成過程からしても硬いのが特徴で
あり、又石灰石層や断層が走っているのも特徴である。
又当該天然石にはいわゆる「石の目」と称される條状
(スジ状)の形状又は模様がすべて縦状に又は横状に数
條走っていること、更に前記の断層はこの「石の目」と
交叉する如く形成されていることも顕著な特徴である。
各種色彩や模様も、明確に或は流れ模様状に更にはボカ
シ模様状等に現れていることも特徴で、各地の庭園や家
庭の庭先にも使用配置されていることは周知のことであ
るが、これら天然石は同一の形状模様のものは全く存在
しないのも現実である。従って本発明においても特定の
形状にとらわれることなく自由に多種多様の擬石模型を
彫刻創作し当該模型によって擬石型枠を精緻に製作可能
であるから擬石も自然界で形成された天然石の如く特定
の形状にとらわれることなく多種多様の形状に製造可能
という利点がある。次に天然石に現われている色彩や模
様の表現であるが、石灰石層は白色セメントと珪砂(自
然珪砂、人工珪砂の何れでもよい。)を使用し、これに
必要に応じて樹脂(殆んどは合成樹脂を使用する。)を
混入し、又必要に応じて硬化速進剤を混入使用すると共
に硬軟調節した各種の白色セメント珪砂モルタルを用意
して使用し、石灰石層以外の部分は所要カラ−の顔料等
着色剤を白色セメント及び珪砂に混入してカラ−珪砂モ
ルタルとなし、カラ−の種類、カラ−の濃淡、モルタル
の硬軟等必要に応じて調整用意して使用するので、模様
や色彩の表現特に天然石に現われている流れ模様やボカ
シ模様を当該モルタルの散布、塗り重ね等によって容易
に形成することが可能であり、この際白色珪砂モルタル
や順次使用するカラ−珪砂モルタルが硬化しないうちに
次のカラ−珪砂モルタルを散布したり塗り重ねるので、
先に使用した白色珪砂モルタルやカラ−珪砂モルタルの
カラ−と後から散布や塗り重ねたカラ−モルタルのカラ
−とが互に滲潤して天然石に現われているようなボカシ
模様や流れ模様が不特定の形態であたかも自然石の如く
現れるという顕著な効を奏する。又刷毛などを使用して
カラ−珪砂モルタルで流れ模様を形成することも可能で
ある。又断層部や石の目部においても、カラ−珪砂モル
タルの使い分けにより塗布し且つ塗り重ね更に着色する
ことによってこれを天然石の如く立体観を明瞭精緻に現
出することが可能であるという極めて大きな功を奏す
る。又白色珪砂モルタルやカラ−珪砂モルタルに樹脂
(合成樹脂を含む)を調整混入することによって河水の
流水で洗い磨かれた天然石状の石肌の擬石を得ることが
可能という功をも奏する。更に集合体擬石においては、
特に狭い庭の場合、擬石の大小等複数種類の然も所要面
積の小なる型枠を製造しておくことによって客の好みの
集合体擬石を速やかに提供することが可能という利点も
あり、更には単体擬石及び集合体擬石の平面積と平面形
状を特定化した単体擬石ブロック或は集合体擬石ブロッ
クとして構成した場合は、河川や湖沼の護岸用ブロック
として連設施工が可能であるという利点もあり、山腹等
傾斜面の擁壁やブロックとしても使用可能で然もこのよ
うな使用方法を採用する場合、集合体擬石の台座部に設
けた開口部に小灌木等を植え付ければ施工場所の自然を
取り戻せるという大きな功をも奏する。特に個々の擬石
間に風や水の流れのよどみによって土砂のたまりがで
き、そこに草等が生え施工面に自然が回復するという極
めて大きな功を奏するものである。又天然石には同一の
形状模様の石は存在しないが、本発明擬石又は集合体擬
石においても白色珪砂モルタルやカラ−珪砂モルタルの
刷毛や器具による吹き付け或は散布、塗り重ね工程はそ
の都度多かれ少かれ相違があり、然も手早く能率的に作
業を進める関係からしてモルタルの使用量においても差
を生じ、同一カラ−のモルタルでも個々の擬石において
は吹き付けや散布、塗布等の範囲にも差が生じ、更に使
用着色料の滲潤にも差が生ずるから同一の型枠を使用し
た同一形状の擬石又は集合体擬石であっても全く同一模
様や色彩の天然擬石を製造することができないので、こ
の点においても天然石と同様に全く同一の擬石の製造は
不可能であり、逆説的にいえば製造された擬石はすべて
天然石と同様の擬石を得ることができるという大きな功
を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
図面はすべて実施例を示すものである。
【図1】擬石模型により、擬石脚部の型枠を製作する説
明図で、脚部金枠は断面図で示した説明図である。
【図2】擬石模型により擬石本体部の型枠を本体部金枠
を使用して製作する断面説明図である。
【図3】擬石本体部型枠の断面説明図
【図4】擬石脚部型枠の断面説明図
【図5】擬石本体部製造説明断面図
【図6】擬石脚部製造による擬石全体の製造説明断面図
【図7】集合体擬石ブロックの平面説明図(土木工事
用)
【図8】集合体擬石ブロックの斜視説明図(土木工事
用)
【符号の説明】
1 擬石模型 2 脚部金枠 3 本体部金枠 4 金枠締結具 5 石灰石層 6 凹部 7 凸部 8 断層 9 小擬石 10 石の目 11 平面部 12 擬石脚部 13 脚部型枠 14 樹脂(合成樹脂、天然樹脂) 15 脚部型枠縁面 16 剥離剤 17 擬石模型本体部 18 本体部金枠底 19 合成樹脂投入口 20 本体部型枠 21 擬石 22 白色珪砂モルタル 23 顔料等着色剤 24 カラ−珪砂モルタル 25 擬石 26 擬石本体部 27 コンクリ−ト 28 合成樹脂縁面(本体部型枠の) 29 金枠の周縁鍔 30 集合体擬石 31 擬石 32 擬石 33 擬石 34 擬石 35 台座部 36 開口部 37 集合擬石の本体部 38 集合擬石の脚部 41 模様部 42 流れ模様 43 ボカシ模様

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 擬石を擬石形状の型枠を使用して形成す
    ると共にその外面における凹凸部や断層部石の目或いは
    石灰石層なとせ擬石の形状及び構成層とその色彩並びに
    模様を白色珪砂モルタル及びカラ−珪砂モルタルをもっ
    てあたかも天然石の形状模様なる如く構成してなること
    を特徴とする擬石。
  2. 【請求項2】 複数擬石を一体的に配置構成してなるこ
    とを特徴とする集合体としての前記請求項1記載の擬
    石。
  3. 【請求項3】 一定の平面積を有する特定の平面形状内
    に複数の擬石を一体的に配置構成してなることを特徴と
    する前記請求項2記載の擬石。
  4. 【請求項4】 擬石の脚部型枠と本体部型枠の二枠を使
    用し、本体部型枠を下にし脚部型枠を上にし、型枠全面
    に剥離剤を塗布した後本体部型枠に形成されている擬石
    外面形状のうち凹部に適宜量の白色珪砂モルタルを投入
    して石灰石層を形成し、 次いで所要の色に着色したカラ−珪砂モルタルを凹部を
    含む本体部型枠全面に適宜量散布又は塗布しながら色彩
    と模様を形成し、更に石の目、断層部、凹凸部を顕著に
    形成し然る後本体部及び脚部の主材料であるコンクリ−
    トを両型枠に投入することを特徴とする擬石及び集合体
    としての擬石製造法。
  5. 【請求項5】 初めに本体部型枠で擬石本体を、次いで
    本体部型枠に脚部型枠を載置締結し当該枠にコンクリ−
    トを流し込むことを特徴とする前記請求項4記載の擬石
    及び集合体としての擬石。
  6. 【請求項6】 白色珪砂モルタルの硬化前にカラ−珪砂
    モルタルを散布又は塗布し、更にカラ−珪砂モルタルが
    硬化する前にコンクリ−トを投入することを特徴とする
    前記請求項4又は5記載の擬石及び集合体としての擬石
    製造法。
  7. 【請求項7】 白色珪砂モルタルを、白セメント及び珪
    砂を材料としてなることを特徴とする前記請求項4又は
    5又は6記載の擬石及び集合体としての擬石製造法。
  8. 【請求項8】 カラ−珪砂モルタルを、白セメント及び
    珪砂並びに着色料を材料としてなる前記請求項4又は5
    又は6又は7記載の擬石及び集合体としての擬石製造
    法。
  9. 【請求項9】 白色珪砂モルタル及びカラ−珪砂モルタ
    ルに水性樹脂を材料として混入してなる前記請求項4又
    は5又は6又7又は8記載の擬石及び集合体としての擬
    石製造法。
  10. 【請求項10】 カラ−材料として顔料を使用してなる
    ことを特徴とする前記請求項4又は5又は6又は7又は
    8又は9記載の擬石及び集合体としての擬石製造法。
  11. 【請求項11】 白色珪砂モルタル及びカラ−珪砂モル
    タルの何れか又は両方並びにコンクリ−トに硬化促進剤
    を使用してなることを特徴とする前記請求項4又は5又
    は6又は7又は8又は9又は10記載の擬石又は集合体
    としての擬石製造法。
  12. 【請求項12】 石膏、木材、樹脂、パテ、粘土など精
    巧に彫刻可能な材料を使用して擬石模型を彫刻製作し、
    当該模型から天然樹脂、合成樹脂、溶解アルミニュ−ム
    等容易且つ精緻に模型形状を転写可能な型枠材料を使用
    して擬石型枠を製作し、当該型枠を使用して製造してな
    ることを特徴とする前記請求項1又は2又は3記載の擬
    石。
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