JPH07117813B2 - 点字標示板の製作方法及び点字頂点がアール加工された点字標示板 - Google Patents

点字標示板の製作方法及び点字頂点がアール加工された点字標示板

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JPH07117813B2
JPH07117813B2 JP34621693A JP34621693A JPH07117813B2 JP H07117813 B2 JPH07117813 B2 JP H07117813B2 JP 34621693 A JP34621693 A JP 34621693A JP 34621693 A JP34621693 A JP 34621693A JP H07117813 B2 JPH07117813 B2 JP H07117813B2
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健藏 藤田
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Fujita Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金属板又は合成樹脂板
上にエッチング法にて形成された点字の頂点をアール加
工した点字標示板の製作方法及び点字頂点がアール加工
された点字標示板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】目の不自由な障害者が社会の一員として
安全かつ安心して生活できように、アメリカなどでは建
築物に点字による標示板を設置するよう義務づけられて
いる。しかし、日本では、これら社会福祉の面において
未だ充分ではなく、目の不自由な障害者が社会の一員と
して安全かつ安心して生活できように、今後、病院その
他の各種施設において点字標示板が広く設置されること
が望まれる。そのためには、優れた品質の点字標示板が
安価に提供されることが必要である。
【0003】ところで、点字には、目の不自由な障害者
の使用の便宜を考えて、一定の規格が定められている。
例えば、点字の幅や点字の高さ、そして点字頂点にアー
ルを付けることなどである。しかし、従来、特に点字頂
点にアールを付ける方法が難しく、点字標示板の普及を
妨げている主な原因の一つであった。
【0004】従来、頂点がアール加工された点字15を
有する点字標示板11は図3(a)〜(d)に示すよう
な方法で製作されていた。すなわち、先ず、(a)に示
すようなオス型の金型原型17を製作した後、頂点の角
張った点字18をヤスリ研磨などでアール加工し頂点が
丸まった点字19を有するオス型原型17を製作し、次
に、図3(b)〜(d)で示すように該オス型原型17
を鉄、アルミニウム、銅などの金属板や合成樹脂板など
からなる基材13の裏面へ押圧するいわゆるプレス法に
より製作されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、使用者
の要望に応じて製作する多品種少量生産の多い点字表示
板の製作にとって、上記従来のプレス法は原稿オス型で
ある金型の製作に時間と手間がかかり、且つコストも高
くつくため、点字表示板の普及を妨げている原因の一つ
となっており、改善が望まれていた。その上、前述のよ
うに、従来、正式な点字表示板を得るために、オス型の
金型原型17の角張った点字頂点をヤスリなどで研磨し
アール加工しているが、ヤスリ加工は人的作業であり、
長時間を要し、コストがかかるなど問題点が多く、この
点でも普及の妨げとなっており、早急な改善が必要であ
った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、安価で品質
の優れた点字標示板を提供し社会福祉に貢献したいと考
え、鋭意検討の結果、本発明を完成したものである。本
発明は容易かつ安価に製作でき、また大量生産も可能な
点字標示板の製作方法及び点字標示板を提供するもので
ある。
【0007】すなわち、本発明は、金属板、合成樹脂板
又は合成樹脂フイルムからなる基板上にコーティングし
た光硬化性樹脂層を原版フイルムを通じて露光させ、次
に未露光部を現像液で除去して得た点字の頂点に液状U
Vインクを注下した後、紫外線で該インクを硬化させた
ことを特徴とする点字頂点がアール加工された点字標示
板の製作方法(請求項1)、及び金属板、合成樹脂板又
は合成樹脂フイルムからなる基板上にコーティングした
光硬化性樹脂層を原版フイルムを通じて露光させ、次に
未露光部を現像液で除去して得た点字の頂点に液状UV
インクを注下した後、紫外線で該インクを硬化させた、
点字頂点がアール加工された点字標示板(請求項2)に
関するものである。
【0008】該光硬化性樹脂がコーティングされる基板
(ベース)としては、例えば、鉄、アルミニウム、銅、
真鍮などの金属板や、ポリエステルなどの合成樹脂フイ
ルムが挙げられる。基板の材質は点字標示板の種類によ
り区々である。しかし、点字は指で触ったときの感触が
重要であり、通常、金属に比べてソフトで温かみのある
合成樹脂板や合成樹脂フイルムが好ましく、とりわけ柔
軟でソフトな輪転印刷などの樹脂版として用いられてい
るポリエステルフイルムが特に好ましい。ポリエステル
フイルムとしては、例えば、三菱樹脂(株)製のダイヤ
ホイルなどが挙げられる。
【0009】光硬化性樹脂としては、変性ポリビニルア
ルコール、ポリアミドなどの高分子をバインダーとし多
官能アクリレート、光重合開始剤等を混合した市販のも
のが使用でき、例えば、ミラクロン(東京応化工業社
製)、プリンタイト(登録商標名)(東洋紡績社製)な
どが挙げられる。
【0010】基板上にコーティングされる光硬化性樹脂
の厚みは、正式な点字標示板として提供する場合には、
点字の高さを規定する規格に応じて決定される。現在、
正式な点字の規格ではその高さは約0.4(0.4±
0.2)mmであるから、該光硬化性樹脂の厚みT1は
後述する頂点のアール加工に使用されるUVインク(紫
外線硬化性樹脂)の厚みをT2とし、上記正式な点字の
高さをTとすると、T1=T−T2により決定できる。
例えば、T2が0.1mmの場合には、T1は約0.3
mmとすればよい。もちろん、非公式な点字標示板にあ
っては、点字の高さはその用途に応じて決定できる。
【0011】紫外線照射の後、未露光の光硬化性樹脂を
洗い流すための現像液は光硬化性樹脂の種類により相違
するが、該樹脂の溶剤や水が用いられる。
【0012】標示板原型の点字頂点に注下されるUVイ
ンクは注下時に液状であることを要し、ポリエステルア
クリレート、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレ
ートなどのプレポリマーを基材とし光重合開始剤その他
を配合した通常使用されるものでよく、例えば、スリー
ボンド社製UVインク3052Fなどが挙げられる。U
Vインクは紫外線の照射を受けると速やかに硬化する。
【0013】点字標示板の製作方法は次の通りである。
基板上若しくは該基板上に塗布した接着剤層上に所定厚
(例えば0.3mm)の光硬化性樹脂をナイフコーター、
刷毛塗りその他の方法でコーティングした後、紫外線を
照射して当該光硬化性樹脂層上方の製作原稿すなわち原
版フイルムを通じて該光硬化性樹脂を露光し、次に未露
光部を溶剤及び/又は水などからなる現像液で洗い流し
た後、乾燥すると、頂点が角張った点字を有する点字標
示板原型が得られる。当該点字標示板原型の点字頂点上
に極細の先端径を有するスポイド等を用いて液状のUV
インクを注下する。スポイドの先端径は点字の幅やUV
インクの粘度などにより適宜、決定される。該インクは
表面張力によって図1 (c) 、図2に示すように先端が
丸まった状態で点字頂点に乗っている。この状態で直ち
に原型標示板の上方からUVランプを用いて紫外線を照
射すると該インクは光硬化し、本発明の点字標示板が製
作できる。得られた点字標示板は必要により樹脂液その
他の保護膜がコーティングされる。
【0014】
【作用】本願発明では、点字頂点のアール加工法とし
て、角張った点字頂点を有する原型標示板の該点字頂点
に液状のUVインクを注下した後、該インクが表面張力
により丸まっている間に速やかに紫外線を標示板全面又
は必要部分に照射しインクを丸まった状態で光硬化させ
る方法を採用した。したがって、本願発明の製作方法
は、オス型の金型原型の点字頂点をヤスリで加工する従
来の方法に比べて、原版フイルムの製作及び点字頂点の
アール加工の何れにおいても、極めて短時間且つ安価に
製作でき、得られた各点字の精度も高く、しかもアール
加工されているので、正式な点字として公的施設での使
用が可能である。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図により説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。図1及び
図2は本発明の点字標示板の製作方法および得られた点
字標示板を図示したものである。図1 (a) は基板およ
び該基板上にコーティングされた光硬化性樹脂層を示
し、図1 (b) は上記図1 (a) の光硬化性樹脂に原版
フイルムを通じて紫外線を照射した後、未露光部を除去
して得た点字標示板原型を示し、図1 (c) は上記図1
(b) の点字の頂点にUVインクを注下した後、紫外線
を照射し光硬化させた本発明の点字標示板、すなわち点
字頂点がアール加工されたものを示す。図2は本発明点
字標示板における、頂点がアール加工された点字を拡大
して示したものである。
【0016】点字標示板の製作方法は以下の通りであ
る。三菱樹脂(株)製のポリエステルフイルムであるダ
イヤホイルの基板(4)上に液状の東洋紡績社製光硬化
性樹脂プリンタイト(登録商標名)(3)をナイフコー
ターで3mm厚に塗布した後、300〜400nmの紫
外線を照射し別途作製済の原版フイルム(図示せず)を
通じて上記樹脂(3)に露光すると、樹脂(3)の露光
部は光重合により硬化した。次に、樹脂(3)の未露光
部を水にて洗浄除去し乾燥すると、頂点周辺部が角張っ
た点字(5)を有する点字標示板の原型(2)が得られ
た。該標示板原型(2)の点字(5)の頂点に液状のス
リーボンド社製UVインク3052F(6)を極細の先
端径を有するスポイドにて注下し、直ちに該標示板原型
(2)の全面に紫外線を照射すると、UVインク(6)
はその表面張力により丸まった状態で硬化し、点字頂点
がアール加工された点字(7)を有する本発明の点字標
示板(1)が得られた。
【0017】
【発明の効果】本発明における点字標示板の製作方法
は、従来の方法すなわちオス型の原稿金型の角張った点
字頂点をヤスリなどでアール加工したのち、基材に押圧
し点字標示板を得るプレス法に比べると、点字標示板の
原型の製作及び点字頂点のアール加工の両者において、
製作時間が大幅に短縮でき、低コストであり、且つ得ら
れた標示板の点字頂点のアール加工も滑らかであり、優
れた品質を有し、正式の点字標示板として使用可能であ
るなどの多くの利点を有する。本発明の点字標示板は、
病院その他の諸施設における案内、指示、説明用の点字
標示に広く適用でき、且つ安価であるから、極めて有用
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の点字標示板の製作工程の1部を示す断
面図である。
【図2】本発明の点字標示板における頂点がアール加工
された点字を拡大して示す断面図である。
【図3】従来の点字標示板の製作方法を示す断面図であ
る。 1 …本発明の点字標示板 2 …点字標示板の原型 3 …光硬化性樹脂 4 …基板 5 …点字 6 …UVインク 7 …頂点がアール加工された点字

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板、合成樹脂板又は合成樹脂フイル
    ムからなる基板上にコーティングした光硬化性樹脂層を
    原版フイルムを通じて露光させ、次に未露光部を現像液
    で除去して得た点字の頂点に液状UVインクを注下した
    後、紫外線で該インクを硬化させたことを特徴とする点
    字頂点がアール加工された点字標示板の製作方法。
  2. 【請求項2】 金属板、合成樹脂板又は合成樹脂フイル
    ムからなる基板上にコーティングした光硬化性樹脂層を
    原版フイルムを通じて露光させ、次に未露光部を現像液
    で除去して得た点字の頂点に液状UVインクを注下した
    後、紫外線で該インクを硬化させた、点字頂点がアール
    加工された点字標示板。
JP34621693A 1993-12-22 1993-12-22 点字標示板の製作方法及び点字頂点がアール加工された点字標示板 Expired - Lifetime JPH07117813B2 (ja)

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