JPH071173A - 観察機能付レーザ加工装置 - Google Patents

観察機能付レーザ加工装置

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JPH071173A
JPH071173A JP5147599A JP14759993A JPH071173A JP H071173 A JPH071173 A JP H071173A JP 5147599 A JP5147599 A JP 5147599A JP 14759993 A JP14759993 A JP 14759993A JP H071173 A JPH071173 A JP H071173A
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JP
Japan
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observation
optical path
analyzer
liquid crystal
laser
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JP5147599A
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English (en)
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Susumu Tateoka
進 舘岡
Katsunao Suzuki
克尚 鈴木
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Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 偏光観察とレーザ加工とを同時に実行でき
る、アナライザがレーザ光によって損壊されることがな
い、レーザ加工時にもアナライザの離脱を不要にでき
る、レーザ加工がアナライザの影響を受けないようにす
る。 【構成】 ポラライザ52、73及びアナライザ66を
備えて試料56の偏光観察像を得ることができる、試料
に向かう加工用レーザ光の光路と、この加工用レーザ光
に逆進する試料の像を含む光の観察系光路とが一部光路
を共有する観察機能付レーザ加工装置を前提とする。そ
して、試料に向かう加工用レーザ光の光路から分離して
いる観察系の専用光路上にアナライザを設けたことを特
徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被加工対象物(試料)
の観察機能及び被加工対象物のレーザ光を用いた加工機
能を有する観察機能付レーザ加工装置に関し、特に、液
晶表示パネルの欠陥のレーザ光による修正装置に適用し
て好適なものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示パネルは、周知のようにクリー
ンルーム内で行なわれる微細加工等を製造工程に含むも
のであるが、埃や塵等によって欠陥が生じるものであ
る。クリーン度を高めて欠陥を抑えることも考えられる
が、欠陥をほぼ完全に抑えるクリーン度を有するクリー
ンルームを完成するための設備投資は膨大であり、その
ため、ある程度のクリーン度を有する既存のクリーンル
ームで製造されていることが多く、欠陥発生率は高い
(例えば80%)。また、液晶表示パネルは高価なもの
であり、欠陥が存在する液晶表示パネルを廃棄すること
は経済的な損失が大きい。最近の技術発達によって大型
の液晶表示パネルが実現可能となり、ますます高価にな
る傾向にある。
【0003】そこで、液晶表示パネルの欠陥を発見して
修正する工程が液晶表示パネルの製造工程の一部工程と
して設けられ、観察機能付レーザ加工装置によって欠陥
の存在の検査(観察)及び欠陥の修正が行なわれてい
る。例えば、配線パターンの短絡やはみ出しを発見して
レーザ光によって切断、除去したり、異物を発見してレ
ーザ光を照射し、粉砕して問題がない大きさにしたりす
るようなことが実行される。
【0004】図3は、液晶表示パネルの概略断面構造を
示すものである。液晶表示パネル1は、例えば、上部側
から、偏光板2、ガラス基板3、コモン電極4、分子配
向処理層5、液晶層6、分子配向処理層7、スイッチン
グアレイ層(走査電極や信号電極やスイッチング素子を
含む層)8、ガラス基板9、偏光板10及び光拡散性反
射板(バックライト)11からなる。
【0005】このような液晶表示パネル1の各要素は、
概ね以下のような順番で形成される。(1) まず、ガラス
基板3上にコモン電極4が形成され、また、並行してガ
ラス基板9上にスイッチングアレイ層8が形成される。
(2) 次に、コモン電極4の表面に対して分子配向処理層
5が形成され、また、スイッチングアレイ層8の表面に
対して分子配向処理層5が形成される。(3) 以上のよう
にして表面に所定層が形成されたガラス基板3及び9が
図示しないスペーサを介在させて張り合わされ、その間
に液晶が封入されて液晶層6が形成される。(4) その
後、偏光板2、偏光板10及び光拡散性反射板(バック
ライト)11が形成される。
【0006】そして、欠陥の検査及び修正は、上記(1)
(又は(2) )の形成処理が終了したガラス基板3上にコ
モン電極4(及び分子配向処理層5)が形成された状態
や、ガラス基板9上にスイッチングアレイ層8(及び分
子配向処理層7)が形成された状態等の第1の形成状態
で行なわれることもあり、また、上記(3) の形成処理が
終了した液晶層6も形成された第2の形成状態で行なわ
れることもあり、さらに、上記(4) の形成処理が終了し
た液晶表示パネル1として完成した第3の形成状態で行
なわれることもある。
【0007】第1の形成状態での検査は、コモン電極4
やスイッチングアレイ層8が表面に露出しているので、
通常の顕微鏡構成を用いて視覚的に欠陥が発見し易い状
態である(なお、電気的にも欠陥検査がし易い状態であ
る)。しかし、第1の形成状態での検査によって欠陥を
発見し、その欠陥を修正しても液晶の封入工程で異物が
入り込むこともある。そのため、液晶表示パネル1を廃
棄しないで済むように、第2又は第3の形成状態での検
査、修正も必要となる。
【0008】しかし、例えば、第2の形成状態は、ガラ
ス基板3、コモン電極4、分子配向処理層5、液晶層
6、分子配向処理層7、スイッチングアレイ層8及びガ
ラス基板9からなる状態であり、すなわち、第1の形成
状態以上に構成要素が多く、しかも厚いガラス基板や液
晶層が存在するため、通常の顕微鏡構成を用いて欠陥を
発見しようとしても、第1の形成状態のように容易に発
見することができない。そのため、従来は、欠陥発見を
熟練者の経験にたよっている。
【0009】このような不都合を解決するため、偏光顕
微鏡構成を利用した偏光観察によって欠陥を高精度に発
見できるようにした、図4に示すような観察機能付レー
ザ加工装置20も既に提案されている。このような観察
機能付レーザ加工装置20を用いれば、第2の形成状態
で欠陥を発見して修正が可能であるので、第1の形成状
態での欠陥発見、修正を省略することもできる。
【0010】図4は、説明を簡単にするため落射照明系
だけを備えた観察機能付レーザ加工装置20を示してい
る。
【0011】以下、欠陥発見動作及びレーザ光を用いた
修正動作を順次説明し、この動作説明を通じて、従来の
観察機能付レーザ加工装置20の構成も明らかにする。
【0012】図4において、落射照明光源21から射出
された光線は、集光光学系22を介して集束された後、
ポラライザ23を介して偏光光にされ、ハーフミラー2
4によって光路が折曲され、対物レンズ25を介してほ
ぼ平行光にされて試料としての液晶表示パネル26に照
射される。この液晶表示パネル26によって反射された
光(液晶表示パネル26の像を含む光)は、逆に対物レ
ンズ25を透過してハーフミラー24に到達し、このハ
ーフミラー24を直進した後、装着状態にある着脱自在
なアナライザ27によって偏光検出(検光)され、光路
切換プリズム28に至る。この観察機能付レーザ加工装
置20は、観察系として接眼系及びモニタ系が設けられ
ており、光路切換プリズム28は接眼系及びモニタ系
(場合によってはレーザ照射系)の光路切換用のもので
ある。光路切換プリズム28を介して接眼レンズ29側
に光路が折曲された光は、接眼レンズ29によって、そ
の接眼部に液晶表示パネル26の像を結像させる。一
方、光路切換プリズム28によって直進光路(モニタ系
光路)に選択された光は、ハーフミラー30によって光
路が折曲され、リレーレンズ31によって像点位置が変
化され、全反射ミラー32によって光路が折曲されて2
次元CCDセンサを中心として構成されているビデオカ
メラ部33の入射面上に液晶表示パネル26の像を結像
させる。このような偏光観察像がモニタ34によって表
示される。
【0013】以上のように、1個のアナライザ27によ
って、偏光観察像を接眼系及びモニタ系のいずれにも結
像させることができるようになっている。
【0014】例えば、モニタ34によって表示された液
晶表示パネル26の偏光観察像によって、欠陥を知得し
たオペレータは、アナライザ27を装置20から離脱さ
せた後、レーザ発振器35を起動させる。レーザ発振器
35から射出されたレーザ光は、ハーフミラー30を直
進し、直進光路選択状態にある光路切換プリズム28の
部位を直進し、さらにハーフミラー24を直進し、対物
レンズ25によって集光されて液晶表示パネル26の欠
陥部位に照射される。
【0015】この照射レーザ光の集光エネルギーによっ
て、配線パターンの短絡やはみ出しの切断、除去が行な
われたり、混入異物が粉砕されたりして、液晶表示パネ
ル26の欠陥が修正される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
観察機能付レーザ加工装置20においては、液晶表示パ
ネル(試料)26の欠陥検査時(観察時)にはアナライ
ザ27を装着し、レーザによる欠陥修正時にはアナライ
ザ27を離脱しなければならず、多くの液晶表示パネル
26の検査、修正を行なうことを考慮すると、その着脱
操作に係るオペレータの手間は非常に大きい。
【0017】また、アナライザ27が装着されているか
否かによって偏光観察できるか、修正できるかが決まっ
ており、偏光観察と修正とを同時に行なうことができな
いという問題がある。勿論、レーザ光を用いた修正時に
は、オペレータの眼を保護するために接眼系による観察
は必ず防止しなければならない。しかし、モニタ34に
よる偏光観察像の表示がレーザ光の照射時(欠陥修正
時)にもなされていることは修正の評価を迅速にできて
好ましい。なお、偏光観察以外の通常観察の像は修正と
同時に表示することはできるが、偏光観察像に比較して
観察精度は低くなる。
【0018】ところで、アナライザ27としては、図1
2に示すような偏光性を有するプラスチックフィルム4
0をガラス板41及び42で挾み込んだものが入手面や
偏光特性等の利点から採用されていることが多い。オペ
レータがこのような構成のアナライザ27の装置20か
らの離脱を行なうことなく、レーザ発振器35を誤って
起動した場合には、レーザ光エネルギーによって、アナ
ライザ27(特にプラスチックフィルム40)が損壊し
てしまい、以降の欠陥検査に利用できないものとなる可
能性が高い。当該観察機能付レーザ加工装置20に適用
される上述のような構成のアナライザ27は、実際上数
万円程度するものであり、損壊の問題は大きい。しか
も、アナライザ27を装着した状態でのレーザ修正は、
レーザ光とアナライザ27の偏光面の相違によって、液
晶表示パネル26に到達するレーザ光のエネルギーが小
さくなるため、十分にはなされない。
【0019】そこで、アナライザ27の光路上への着脱
を動作モードに応じて自動的に実行させる機構や構成を
設けることも考えられるが、このような機構や構成を設
ける分だけ装置全体が複雑、高価になると共に、このよ
うな対策を施しても、偏光観察とレーザ修正の同時実行
をなし得ないという問題は残る。
【0020】以上のような問題は、落射照明光源に代え
又は落射照明光源に加えて透過照明光源を有する観察機
能付レーザ加工装置や、装置が意図している試料が液晶
表示パネル以外の観察機能付レーザ加工装置についても
同様に生じている。
【0021】本発明は、以上の点を考慮してなされたも
のであり、偏光観察のために必要なアナライザに関連し
て生じている上述した問題を一挙に解決できる観察機能
付レーザ加工装置を提供しようとしたものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明は、ポラライザ及びアナライザを備えて試料
の偏光観察像を得ることができる、試料に向かう加工用
レーザ光の光路と、この加工用レーザ光に逆進する試料
の像を含む光の観察系光路とが一部光路を共有する観察
機能付レーザ加工装置において、試料に向かう加工用レ
ーザ光の光路から分離している観察系の専用光路上にア
ナライザを設けたことを特徴とする。
【0023】ここで、観察系として接眼系及びモニタ系
を有し、モニタ系の専用光路上にのみ偏光観察機能を担
うアナライザを設けることは好ましい一態様である。
【0024】
【作用】本発明は、偏光観察機能を担うアナライザを、
試料に向かう加工用レーザ光の光路から分離している観
察系の専用光路上に設けたものである。
【0025】これにより、偏光観察とレーザ加工とを同
時に実行できる、アナライザがレーザ光によって損壊さ
れることがない、レーザ加工時にもアナライザの離脱を
不要にできる、レーザ加工がアナライザの影響を受けな
いようにできる。
【0026】なお、レーザ光を用いた欠陥修正時には、
オペレータの眼を保護するため接眼系光路を確実に遮断
するので、接眼系による観察は2次的なものであり、そ
こで、装置の小形化や低廉化を考慮するとモニタ系にの
みアナライザを設けることが好ましい。
【0027】
【実施例】以下、本発明による観察機能付レーザ加工装
置の一実施例を図面を参照しながら詳述する。ここで、
図1がこの実施例の構成を示すものである。
【0028】この実施例は、上述した第2の形成状態に
ある液晶表示パネル、すなわち、ガラス基板、コモン電
極、分子配向処理層、液晶層、分子配向処理層、スイッ
チングアレイ層及びガラス基板からなる状態にある液晶
表示パネル(図3参照)を、試料として特に意識したも
のである。勿論、他の形成状態にある液晶表示パネルを
対象とすることもできる。
【0029】また、この実施例も、高精度の観察を実行
すべく、ポラライザ及びアナライザを利用した偏光観察
を観察の基本としている。
【0030】以下では、この実施例の観察機能付レーザ
加工装置50の欠陥発見動作及びレーザ光を用いた修正
動作を順次説明し、これら動作説明を通じて、実施例の
観察機能付レーザ加工装置50の構成も明らかにする。
【0031】図1において、例えば最下部に位置する透
過照明光源(ここでは集光光学系を含んでいるとする)
51から射出された光は、ポラライザ52を介して偏光
光に変換される。ポラライザ52は、ステージコントロ
ーラ54によって十字動可能になされているステージ5
3の下面に90°以上回転可能に設けられており、自己
の外周に設けられているレバー52aの操作位置に応じ
て射出偏光光の偏光面を規定している。ポラライザ52
を通過した光(偏光光)は、ステージ53の中央部分に
設けられている貫通孔53aを通過し、さらにステージ
53上面に設けられている試料載置用のガラス板55を
透過して、そのガラス板55に載置されている液晶表示
パネル56を照明する。
【0032】液晶表示パネル56を透過した光(偏光照
明光による液晶表示パネル56の像)は、対物レンズ5
7によって拡大され、ハーフミラー58を直進して光路
切換プリズム59の位置に至る。
【0033】すなわち、この実施例においては、観察動
作時にも光路切換プリズム59に至る前の光路上にアナ
ライザは存在しない。
【0034】この実施例の観察機能付レーザ加工装置5
0も、観察系として接眼系及びモニタ系が設けられてお
り、光路切換プリズム59は接眼系及びモニタ系(場合
によってはレーザ照射系)の光路切換用のものである。
すなわち、接眼系による観察と、モニタ系による観察と
は択一的にしか実行できない。例えば、蟻溝をガイドと
した直進機構に取り付けられて光路切換プリズム59が
設けられており、接眼系による観察時には、光路切換プ
リズム59はハーフミラー58を直進してきた光の光路
を折曲し、モニタ系による観察時には、光路切換プリズ
ム59はハーフミラー58を直進してきた光の光路から
ずれてその光をそのまま直進させる。
【0035】光路切換プリズム59によって光路が折曲
された光(液晶表示パネル56の像)は、その時点で開
放状態にあるメカニカルシャッタ(従来でも設けられて
いるが、従来説明では省略している)60を通過して接
眼レンズ61に到達し、この接眼レンズ61によって、
その接眼部に液晶表示パネル56の像を結像させる。
【0036】一方、光路切換プリズム59による光路操
作がなされることなく直進した光(液晶表示パネル56
の像)は、その時点で開放状態にあるメカニカルシャッ
タ(従来でも設けられているが、従来説明では省略して
いる)62を通過した後ハーフミラー63によって光路
が折曲され、リレーレンズ64によって像点位置が変化
され、全反射ミラー65によって光路が折曲される。
【0037】この実施例の場合、全反射ミラー65によ
って光路が折曲された光(液晶表示パネル56の像)
は、光電変換部であるビデオカメラ部67上に直接照射
されるのではなく、ビデオカメラ部67の入射面側に9
0°以上回転可能に設けられているアナライザ66によ
って偏光検出(検光)された後ビデオカメラ部67上に
照射され、ビデオカメラ部67上に液晶表示パネル56
の像を結像される。このような偏光観察像がモニタ68
によって表示される。
【0038】なお、上述した光路切換プリズム59、メ
カニカルシャッタ60及びメカニカルシャッタ62は、
オペレータの機構構成に対する手動操作によって、又
は、後述する電気的コントローラ69からの指令によっ
て連動動作するものであり、上述したように、接眼系観
察時とモニタ系観察時とでは逆の動作及び状態をとるも
のである。
【0039】また、この実施例のアナライザ66は、上
述したようにビデオカメラ部67の入射側に回転可能に
設けられており、例えば、自己の外周に設けられている
レバー66aの操作位置に応じて検出し得る偏光面を任
意に規定できるようになされている。
【0040】この実施例においては、ポラライザ52及
びアナライザ66を共に回転可能としているので、偏光
観察を種々の観点から行なうことができる。
【0041】上述したように、この実施例は、ガラス基
板、コモン電極、分子配向処理層、液晶層、分子配向処
理層、スイッチングアレイ層及びガラス基板からなる状
態にある液晶表示パネル56を試料として特に意識して
おり、逆に言えば、完成品から上下の偏光板及び光拡散
性反射板(バックライト)がない状態にある液晶表示パ
ネル56を試料として特に意識している(図3参照)。
しかし、あたかも完成品と同様なパネルとして、液晶表
示パネル56内部の欠陥検査を行なうことができる。透
過照明光源51は、バックライト(図3符号11参照)
として見なすことができる。ポラライザ52の偏光面を
バックライト側偏光板(図3符号10参照)と同じにす
ることでその偏光板と見なすことができる。アナライザ
66の偏光面を液晶層透過側偏光板(図3符号2参照)
と同じにすることでその偏光板と見なすことができる。
【0042】以上のような静的な観察だけでなく、図2
に示すように、液晶表示パネル56に液晶ドライバ80
を接続して駆動すれば、あたかも完成品と同様なパネル
状態にある液晶表示パネル56内部の欠陥検査を動的に
行なうことができる。すなわち、現実に近い状態で観察
できて欠陥を評価できる。
【0043】また、ポラライザ52及び又はアナライザ
66を適宜回転し、モニタ68による偏光観察像のコン
トラストを最大にすれば、欠陥を評価し易くなる。
【0044】なお、この実施例のアナライザ66も着脱
自在になされている。しかし、着脱できるようにしてい
る理由は、観察を偏光観察と通常観察とで切り替えるた
めであり、従来のような観察時と修正時とで着脱状態を
切り替えるためではない。
【0045】モニタ68によって表示された液晶表示パ
ネル56の偏光観察像によって、修正し得る欠陥を知得
したオペレータは、アナライザ66を離脱させることな
く、電気的コントローラ69を操作してレーザ発振器7
0を起動させてレーザ光をパルス発振させる。なお、電
気的コントローラ69に対して、パルス周期やレーザパ
ワーやレーザ光のスポット形状や発振時間等を適宜設定
できる(なお、この実施例ではパルス幅は固定)。
【0046】レーザ発振器(ここではレーザ光の発散又
は集束やスポット形状を所定のものとする構成を含む)
70から射出されたレーザ光は、ハーフミラー63を直
進し、開放状態にあるメカニカルシャッタ62を通過
し、光路切換プリズム59によって光路が操作されるこ
となく、ハーフミラー58に到達し、このハーフミラー
58を直進し、対物レンズ57によって集光されて液晶
表示パネル56の欠陥部位に照射される。
【0047】この照射レーザ光の集光エネルギーによっ
て、配線パターンの短絡やはみ出しの切断、除去が行な
われたり、混入異物が粉砕されたりして、液晶表示パネ
ル56の欠陥が修正される。
【0048】なお、照射エネルギーが液晶表示パネル5
6によってほとんど吸収されるため、液晶表示パネル5
6を透過したレーザ光がポラライザ52等に悪影響を与
えることはない。
【0049】この実施例の場合、このようなレーザ光に
よる欠陥修正時にも、透過照明光源51からの射出光が
上述したようなモニタ系の観察光路によってビデオカメ
ラ部67に到達し、偏光観察像が継続してモニタ68に
表示される。従って、今回のレーザ発振によって修正が
十分になされたか否かを直ちに認識でき、観察動作状態
への切換を行なうことなく、修正が不十分な場合には直
ちに次のレーザ発振を指示することができる。
【0050】なお、この実施例の場合、試料が所定の液
晶表示パネル56に限定された装置を意図しており、そ
のため、対物レンズ57の焦点距離は液晶表示パネル5
6の上部側ガラス(図3符号3参照)を考慮して選定さ
れている。また、レーザ発振器70の発振レーザ周波数
及び波長も固定のものであり、対物レンズ57はその波
長において収差が少ないように選定されている。
【0051】従って、試料としての液晶表示パネル56
を変更する場合や、レーザ周波数をレーザ発振器70を
取り替えることで変更する場合には、対物レンズ57も
変更することが好ましい。
【0052】この実施例の観察機能付レーザ加工装置5
0は、上述のような透過照明光源51からの照明光によ
る観察機能に加えて、落射照明による観察も可能となさ
れている。試料としての液晶表示パネル56が完成した
状態のものであると、すなわち、光拡散性反射板(バッ
クライト)(図3符号11参照)を備えていると、透過
照明光源51からの照明光が液晶表示パネル56を透過
できないので、落射照明による観察しか適用できない。
【0053】落射照明光源71から射出された光線は、
集光光学系72を介して集束された後、ポラライザ73
を介して偏光光にされ、ハーフミラー58によって光路
が折曲され、対物レンズ57を介してほぼ平行光にされ
て試料としての液晶表示パネル56を照明する。液晶表
示パネル56から反射された以降の光路は、透過照明に
よる観察の場合と同様であり、モニタ系による偏光観察
が可能となる。また、モニタ系で偏光観察しているとき
には、透過照明による観察の場合と同様に、レーザ光を
用いた欠陥修正を同時に行なうことができる。
【0054】このような落射照明による偏光観察は、上
述した第2の形成状態にある液晶表示パネル、すなわ
ち、ガラス基板、コモン電極、分子配向処理層、液晶
層、分子配向処理層、スイッチングアレイ層及びガラス
基板からなる状態にある液晶表示パネル(図3参照)に
対しても適用できる。しかし、この形成状態では、液晶
表示パネル56に反射構成要素がないため反射光強度が
弱くなり、そのため、透過照明による場合に比べて偏光
観察像のコントラストが弱くなる。
【0055】以上のように、上記実施例の観察機能付レ
ーザ加工装置50によれば、アナライザ66を修正用レ
ーザ光の光路とは無関係な位置に設けているので、偏光
観察像を表示させた状態で、レーザによる欠陥修正を行
なうことができる。従って、修正内容を直ちに評価で
き、必要ならば続いて修正させることができる。
【0056】また、上記実施例によれば、アナライザ6
6を修正用レーザ光の光路とは無関係な位置に設けてい
るので、修正動作時にアナライザ66を離脱する必要が
なく、従来に比べてオペレータの手間を省くことができ
る。
【0057】さらに、上記実施例によれば、同じ理由に
より、当然にアナライザ66がレーザ光によって損壊さ
れることもなくなり、また、アナライザ66が修正用レ
ーザ光の強度を減少させることもなくなる。
【0058】以上のように、上記実施例によれば、偏光
観察機能を確保した状態で、従来の課題を解決すること
ができる。
【0059】なお、上記実施例においては、アナライザ
66をビデオカメラ部67の入射面に設けたものを示し
たが、アナライザ66の設置位置はこれに限定されるも
のではなく、ハーフミラー63でレーザ光の光路から分
離されたモニタ系専用の光路上であればいかなる位置で
あっても良い。
【0060】また、上記実施例においては、モニタ系に
のみアナライザ66を設けて偏光観察が可能なものを示
したが、光路切換プリズム59によってレーザ光光路か
ら分離された接眼系専用の光路部分にアナライザを設け
て接眼系による偏光観察を可能にしても良い。なお、安
全機構(メカニカルシャッタ)が設けられているとは言
え、オペレータの眼の保護を考慮すると、オペレータは
モニタ68による表示を目視してレーザ修正を行なうの
で、接眼系は観察系としては2次的なものであり、その
ため、上記実施例のようにモニタ系にのみアナライザ6
6を設けても観察機能として十分である。むしろ、アナ
ライザ66が1個で済むので構成面及び経済面での利点
がある。
【0061】さらに、上記実施例においては、レーザ光
による修正の起動を手動で行なう装置を示したが、標準
パターンを記憶しておき、ビデオカメラ部67による撮
像画像とのマッチングにより自動的に欠陥を発見して起
動する装置にも本発明を適用することができる。要は、
偏光観察機能を担うアナライザが観察系専用光路上に介
在されているものであれば良い。
【0062】さらにまた、上記実施例においては、試料
が液晶表示パネルとして説明したが、他の試料を対象と
した装置にも適用できる。例えば、有機膜材質でなるコ
ンパクトディスクや、光学的窓(ガラス)を有するEE
PROMが試料であっても良い。また、加工も欠陥修正
に限られず、製造としての加工であっても良い。
【0063】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、偏光観
察機能を担う構成要素であるアナライザを、加工用レー
ザ光の光路から分離された観察系専用の光路上に介在さ
せたので、偏光観察とレーザ加工とを同時に実行でき
る、アナライザがレーザ光によって損壊されることがな
い、レーザ加工時にもアナライザの離脱を不要にでき
る、レーザ加工がアナライザの影響を受けない観察機能
付レーザ加工装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の構成を示すブロック図である。
【図2】実施例の図1とは異なる使用態様を示すブロッ
ク図である。
【図3】液晶表示パネルの概略断面構造を示す断面図で
ある。
【図4】従来の構成例を示すブロック図である。
【図5】アナライザの構成を示す断面図である。
【符号の説明】
50…観察機能付レーザ加工装置、51…透過照明光
源、52…ポラライザ、56…液晶表示パネル(試
料)、57…対物レンズ、59…光路切換プリズム、6
1…接眼レンズ、63…ハーフミラー、66…アナライ
ザ、67…ビデオカメラ部、70…レーザ発振器、71
…落射照明光源。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポラライザ及びアナライザを備えて試料
    の偏光観察像を得ることができる、上記試料に向かう加
    工用レーザ光の光路と、この加工用レーザ光に逆進する
    上記試料の像を含む光の観察系光路とが一部光路を共有
    する観察機能付レーザ加工装置において、 上記試料に向かう加工用レーザ光の光路から分離してい
    る観察系の専用光路上に上記アナライザを設けたことを
    特徴とする観察機能付レーザ加工装置。
  2. 【請求項2】 上記観察系として接眼系及びモニタ系を
    有し、モニタ系の専用光路上にのみ偏光観察機能を担う
    上記アナライザを設けたことを特徴とする請求項1に記
    載の観察機能付レーザ加工装置。
JP5147599A 1993-06-18 1993-06-18 観察機能付レーザ加工装置 Pending JPH071173A (ja)

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