JPH07117305B2 - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

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JPH07117305B2
JPH07117305B2 JP63073013A JP7301388A JPH07117305B2 JP H07117305 B2 JPH07117305 B2 JP H07117305B2 JP 63073013 A JP63073013 A JP 63073013A JP 7301388 A JP7301388 A JP 7301388A JP H07117305 B2 JPH07117305 B2 JP H07117305B2
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武 北川
順一 大西
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、圧縮能力可変な圧縮機を有すると共に、そ
の過負荷防止機能を備えた冷凍装置に関するものであ
る。
(従来の技術) 上記のような冷凍装置の従来例としては、例えば特開昭
61-159052号公報記載の空気調和機を挙げることができ
る。その装置においては、インバータによる回転数可変
式の圧縮機を設け、この圧縮機からの吐出冷媒の温度を
検出し、その検出温度が基準温度を超えた時には、上記
検出温度と基準温度との差に応じて、予め定めている低
減周波数を上記インバータに入力して圧縮機の回転数を
下げ、これによって、吐出冷媒の温度低下を図る構成と
なされている。圧縮機を流通する冷媒は、この圧縮機内
に配設されているモータコイル等を冷却する作用も有し
ており、したがって圧縮機からの吐出冷媒の温度を許容
上限温度以下とする制御を行うことによって、上記モー
タコイルの過熱等を防止しながら運転を継続するように
なされている。
(発明が解決しようとする問題点) ところで上記のように圧縮機に過熱傾向が生じてきたと
きに、それまでの室内熱交換器側の空調負荷に応じた周
波数を低下させ、圧縮機の圧縮能力を低下させる運転に
変更する場合には、空調能力の低下、例えば暖房運転に
おいては室内ユニットからの吹出し温度の低下を生じる
こととなって、空調快適性が大きく損なわれてしまうと
いう問題がある。
この発明は上記に鑑みてなされたものであって、その目
的は、圧縮機の過熱を防止し得ると共に、空調快適性等
を向上し得る冷凍装置を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) そこで第1図に示すように、この発明の第1請求項記載
の冷凍装置は、圧縮能力可変な圧縮機1に熱源側熱交換
器11と利用側熱交換器20、27とを冷媒循環可能に接続す
ると共に、上記各熱交換器11、20、27を相互に接続する
液管14と上記圧縮機1の吸込側とを、開閉弁42の介設さ
れたインジェクション配管40で接続して上記開閉弁42を
開弁することにより上記液管14を流れる液冷媒の一部が
上記インジェクション配管40を通して上記圧縮機1の吸
込側にバイパスすべく構成し、また上記利用側熱交換器
20、27側の負荷に応じた応答圧縮能力で上記圧縮機1の
運転を行う負荷応答制御手段62と、上記応答圧縮能力よ
りも低い圧縮能力で上記圧縮機1の運転を行う規制運転
制御手段65と、上記圧縮機1からの吐出ガス冷媒温度を
検出する温度検出手段43とを設けると共に、この温度検
出手段43での検出温度が第1基準温度を超えた時に上記
開閉弁42を開弁し、さらに上記第1基準温度よりも高い
第2基準温度を超えた時に上記規制運転制御手段65によ
る運転に切換え、その後上記検出温度が上記第1基準温
度よりも低い復帰温度まで低下したときに、上記開閉弁
42を閉弁すると共に上記負荷応答制御手段62による運転
に復帰させる制御を行う吐出温度監視制御手段64を設け
ている。
また第2請求項記載の冷凍装置は、上記第1請求項記載
の装置において、上記温度検出手段43での検出温度が第
2基準温度を超えた時に、上記圧縮機1の圧縮能力を、
その時の圧縮能力から、予め定めた低減速度で漸減させ
る制御を上記規制運転制御手段65が行う。
(作用) 上記第1請求項記載の冷凍装置においては、圧縮機1に
過熱傾向を生じてきたときに、初めに液冷媒のバイパス
による冷却操作、つまり液冷媒を少量上記圧縮機1に吸
込ませ、圧縮機1内部で蒸発させることによって、その
際の蒸発熱で上記圧縮機1に対して冷却作用を与える操
作を行い、次いでこの操作のみではさらに温度上昇を生
じる場合に圧縮能力の低下が行われることとなる。した
がって例えば圧縮機1の異常発熱量の小さな過熱傾向の
場合には、圧縮能力の低下を殆ど生じさせずに比較的大
きな冷却効果が得られる上記液冷媒のバイパスによる冷
却操作のみで過熱傾向の解消を図ることが可能であり、
この結果、空調能力等の低下を伴う圧縮能力の低減操作
の頻度が少なくなることによって、快適性を従来よりも
向上させることができる。また圧縮能力の低減操作は第
1基準温度よりも低い復帰温度で終了し、しかも上記低
減操作は負荷応答制御手段62から規制運転制御手段65へ
と切換えて行うので、確実な圧縮機1の過熱解消と快適
性のより一層の向上とを図ることが可能となる。
また上記第2請求項記載の冷凍装置においては、圧縮能
力の低下操作を漸減する構成とすることによって、空調
能力等が急激に低下することがなく、また例えば吐出温
度を監視しながら上記漸減操作を行い、吐出温度が復帰
温度となった時に上記漸減操作を停止することによっ
て、空調能力等が過度に低下することがなくなるので、
これによっても快適性の向上を図ることが可能となる。
(実施例) 次にこの発明の冷凍装置の具体的な実施例について、図
面を参照しつつ詳細に説明する。
まず第2図には、4室の空調機能と共に給湯加熱機能を
有するヒートポンプシステムとして構成したこの発明の
一実施例における冷凍装置の冷媒回路図を示している。
図において、Xは室外ユニットであり、この室外ユニッ
トXには4台の室内ユニットA〜Dと、給湯ユニットY
とが冷媒配管によって接続されている。
上記室外ユニットXは圧縮機1を有しており、この圧縮
機1の吐出配管2と吸込配管3とはそれぞれ四路切換弁
4に接続されている。なお上記圧縮機1は、その回転速
度、つまり圧縮能力を制御するためのインバータ5を有
するものであり、また上記吐出配管2には第1電磁弁6
が、上記吸込配管3にはアキュームレータ7がそれぞれ
介設されている。上記四路切換弁4には第1ガス管8と
第2ガス管9とが接続されているが、上記第1ガス管8
は、室外ファン10の付設された室外熱交換器(熱源側熱
交換器)11に接続され、また上記第2ガス管9は、ヘッ
ダー12に接続されると共にその途中に第1ガス閉鎖弁13
が介設されている。上記室外熱交換器11にはさらに液管
14が接続されており、この液管14には、上記室外熱交換
器11側から順次ドライヤフィルタ15と第1電動膨張弁16
と受液器17と第1液閉鎖弁18とが介設されている。そし
て上記液管14の先端と上記ヘッダー12との間に、複数
(図の場合には4本)の分岐冷媒配管19・・19が互いに
並列に接続され、これらの分岐冷媒配管19・・19にそれ
ぞれ室内熱交換器20・・20(1台のみ図示する)と、第
2電動膨張弁21・・21とが介設されている。なお各室内
ユニットA〜Dは1台の室内ユニットAについてのみ図
示しているが、それぞれ上記室内熱交換器20と室内ファ
ン22とによって構成されている。
一方、上記圧縮機1の吐出配管2に給湯用ガス管25が、
また上記液管14に介設されている受液器17に給湯用液管
26がそれぞれ接続され、これらの給湯用ガス管25と給湯
用液管26との間に、上記各室内熱交換器20と共に利用側
熱交換器として使用される給湯ユニットYの給湯用熱交
換器27が接続されている。この給湯用熱交換器27は貯湯
タンク28の底部側に配設されており、この給湯用熱交換
器27での凝縮冷媒の凝縮熱によって上記貯湯タンク28内
の湯水の加熱を行うようになされている。なお上記給湯
用ガス管25には第2電磁弁29と第2ガス閉鎖弁30とが順
次介設されており、また上記給湯用液管26には、第2液
閉鎖弁31が介設されると共に、さらにキャピラリチュー
ブ32及び逆止弁33と、キャピラリチューブ34及び電磁弁
35とから成る直並列回路が介設されている。後述する給
湯加熱運転時には上記逆止弁33側が冷媒流通路となり、
一方、前記室外熱交換器11に付着する霜を除くデフロス
ト運転を、上記貯湯タンク28内の湯熱を活用して行う場
合に、上記第3電磁弁35を開弁し上記キャピラリチュー
ブ34を通して冷媒を流通させることとしている。
さらに上記装置においては、液管14に介設されている受
液器17と圧縮機1の吸込配管3とを二本のバイパス配管
で接続している。その一方は、キャピラリチューブ38の
介設された過熱度検出用配管39であって、このキャピラ
リチューブ38を流通して蒸発した冷媒温度を蒸発圧力相
当飽和温度として検出し、この検出温度と吸込ガス温度
との差によって過熱度を求めるようにしている。そして
他方の配管は圧縮機1の過熱を防止するために設けてい
るインジェクション配管40であり、この配管40にはキャ
ピラリチューブ41とインジェクション制御用の電磁開閉
弁42(以下バイパス弁と言う)とを介設している。また
上記圧縮機1の吐出配管2には吐出ガス温度検出用のサ
ーミスタより成る吐出温度センサ(温度検出手段)43を
取着しており、この吐出温度センサ43での検出温度に基
づく上記バイパス弁42の開閉制御を行うことによって、
上記液管14から液冷媒の一部を上記インジェクション配
管40を通して直接圧縮機1の吸込側に返流させるバイパ
ス流の制御を行うこととしているが、その詳細について
は後で説明する。
なお上記装置においては、後述するように、室外熱交換
器11と室内熱交換器20とに冷媒を循環させることによっ
て室内の空調運転を行い、このときには給湯用熱交換器
27は冷媒流通のない休止状態となされ、また室外熱交換
器11と給湯用熱交換器27とを用いる給湯加熱運転時には
室内熱交換器20が、そして室内熱交換器20と給湯用熱交
換器27とを用いる冷房・給湯加熱同時運転時には室外熱
交換器11がそれぞれ休止状態となされるが、これらの休
止状態における各熱交換器に液溜りを生じさせないため
に、それぞれ休止時に圧縮機1の吸込側に連通させる配
管を設けている。すなわち第1ガス管8、第2ガス管
9、給湯用ガス管25を、それぞれ電磁弁44、46、48の介
設された液溜り防止用配管45、47、49で圧縮機1の吸込
配管3に接続している。
上記構成の冷凍装置において、次に暖房空調運転時の冷
媒循環制御について説明する。この運転は、第1電磁弁
6を開、第2電磁弁29を閉とし、圧縮機1からの吐出冷
媒を四路切換弁4、第2ガス管9を経由して各室内熱交
換器20で凝縮させ、次いで液管14を経由して室外熱交換
器11内で蒸発させ、その後、第1ガス管8、四路切換弁
4から圧縮機1へと返流させることによって行う。この
場合の蒸発冷媒の過熱度制御は第1電動膨張弁16にて行
い、第2電動膨張弁21・・21では、各室内熱交換器20・
・20への冷媒分配量の制御を行う。
一方、冷房運転は、四路切換弁4を上記から切換えて圧
縮機1からの吐出冷媒を室外熱交換器11から各室内熱交
換器20へと回流させることによって行う。このとき、第
1電動膨張弁16は全開にし、各第2電動膨張弁21・・21
で冷媒の過熱度を制御する。
次に給湯加熱運転は、第1電磁弁6を閉、第2電磁弁29
を開にして圧縮機1を運転する。そうすると冷媒は給湯
用ガス管25を経由して給湯用熱交換器27内にて凝縮し、
次いで給湯用液管26、液管14を経由して室外熱交換器11
内にて蒸発し、その第1ガス管8、四路切換弁4を経て
圧縮機1に返流される流れとなる。この場合、各第2電
動膨張弁21・・21は全閉にし、第1電動膨張弁16にて蒸
発冷媒の過熱度の制御を行う。なお暖房と給湯過熱との
同時運転は、第1、第2電磁弁6、29を共に開とし、室
内熱交換器20と給湯用熱交換器27との両者で冷媒を凝縮
させ、室外熱交換器11にて蒸発させる冷媒循環によって
行うことが可能である。
また上記においては、冷房と給湯加熱との同時運転、つ
まり冷房排熱で貯湯タンク28内の湯水を加熱する運転
を、第1電磁弁6を閉、第2電磁弁29を開、第1電動膨
張弁16を全閉にして行う。そうすると冷媒は、給湯用ガ
ス管25を経由して給湯用熱交換器27内で凝縮し、給湯用
液管26、受液器17、液管14を経て各室内熱交換器20・・
20内で蒸発し、その後、第2ガス管9、四路切換弁4を
経由して圧縮機1に返流される。この場合、各第2電動
膨張弁21・・21において蒸発冷媒の過熱度制御を行う。
次に上記のような各運転モードでの運転の制御につい
て、第3図の制御系フローチャート図に基づいて説明す
る。図のように、上記装置では、室外ユニットXに室外
制御装置51を、また各室内ユニットA〜Dにそれぞれ室
内制御装置52(室内ユニットAについてのみ図示する)
を、そして給湯ユニットYに給湯制御装置53をそれぞれ
備えており、上記室内制御装置52には、冷暖切換スイッ
チ(図示せず)と、運転スイッチ54と、空調希望温度を
設定するための温度設定スイッチ55と、室温を検出する
室温センサ56とがそれぞれ接続されている。各室内制御
装置52からは、室外制御装置51に対して、上記運転スイ
ッチ54がONであり、かつ室温センサ56での検出温度が設
定温度に達していないときに運転要求信号が出力され、
またこれと同時に設定温度と検出温度との温度差信号が
出力される。同様に、上記給湯制御装置53にも、運転ス
イッチ57と、湯温設定スイッチ58と、貯湯タンク28内の
湯温を検出する湯温センサ59とが接続されており、上記
運転スイッチ57がONであり、かつ検出湯温が設定湯温に
達していないときに運転要求信号と、設定湯温と検出湯
温との温度差信号とが上記給湯制御装置53から室外制御
装置51に出力される。
一方、上記室外制御装置51には、前記した各運転モード
の中から上記各運転要求信号に応じて運転すべき運転モ
ードを特定し、その運転での冷媒循環経路とするための
各弁の切換制御を行う弁制御部(図示せず)を有してお
り、さらに運転中の利用側熱交換器での負荷変動に応じ
た圧縮能力、すなわちインバータ周波数で圧縮機1を運
転するために、図のように、負荷容量把握部61と周波数
制御部(負荷応答制御手段)62と記憶部63とが設けられ
ている。上記負荷容量把握部61においては、室内ユニッ
トA〜D及び給湯ユニットYの中で上記運転要求のある
ユニットにおける定格負荷容量の合計値が求められる。
一方、上記記憶部63には各種の合計負荷容量と温度差と
の組合せに対応した初期設定周波数がデータテーブルと
して予め記憶されている。そこで上記負荷容量把握部61
で求めた合計負荷容量とその時の温度差信号とに応じた
初期設定周波数が、上記周波数制御部62に記憶部63から
読出され、この周波数信号が、後述する吐出温度監視制
御部(吐出温度監視制御手段)64を介して圧縮機1に出
力されて、この圧縮機1の運転が開始される。そして圧
縮機1の回転数が上記初期設定周波数に応ずる回転数と
なった後には、その後の検出温度差の変化に基づいて、
上記周波数制御部62において、例えばPID制御によって
負荷の変化に応じた周波数、すなわち負荷応答周波数が
逐次発生され、この周波数で圧縮機1の運転が継続され
る(以下、このような制御を負荷応答制御と言う)。
そして上記室外制御装置51には、さらに規制信号発生部
(規制運転制御手段)65が設けられている。この規制信
号発生部65は、吐出温度監視制御部64によって上記の負
荷応答制御から規制運転への切換信号が出力された時
に、その時点における上記周波数制御部62で発生されて
いるインバータ駆動周波数を起点として、例えば毎分4H
zの割合で周波数低下をしていくような制御周波数の発
生機能を有しており、この漸減する制御周波数を上記吐
出温度監視制御部64を介して出力することによって、圧
縮機1の圧縮能力が徐々に低下していく運転がなされる
こととなる(以下、このような制御を垂下制御と言
う)。
ところで前記吐出配管2にはさらに吐出ガス冷媒温度の
許容上限温度、例えば120℃で作動する過負荷リレー
(図示せず)が設けられており、圧縮機1からの吐出ガ
ス温度が上記許容上限温度に達する場合には、上記過負
荷リレーによって圧縮機1が強制的に停止されるように
なされている。そして上記吐出温度監視制御部64は、上
記負荷応答制御の継続中に圧縮機1に過熱傾向が生じた
ときに、吐出ガス温度が上記許容上限温度に達する前に
圧縮機1の温度低下を図り、これによって運転の強制停
止とならないようにする制御機能を有しており、次にこ
のような制御について第4図の制御フローチャートに基
づいて説明する。
同図において、ステップS1は前記吐出温度センサ43での
検出温度Totを第1基準温度T1(例えば108℃)と比較す
る判別ステップであり、この第1基準温度T1よりも低い
間は、ステップS2において上記した負荷応答制御にて圧
縮機1を駆動する。そして上記ステップS1とS2との繰返
し処理によって、上記検出温度Totを第1基準温度T1と
比較しながら、上記負荷応答制御による運転を継続す
る。
上記TotがT1以上となった時には、上記ステップS1から
ステップS3に移行し、前記バイパス弁42の開弁信号を出
力する。これにより、前記第2図に基づいて説明した液
管14を流通している液冷媒の一部が、インジェクション
配管40を通して、圧縮機1の吸込配管3に介設している
アキュームレータ7に直接バイパスすることとなる。こ
の結果、吸込ガス冷媒中に上記バイパス液冷媒が混入し
た冷媒が圧縮機1に吸込まれ、この圧縮機1内で液成分
が蒸発することによって、この圧縮機1に対する流通冷
媒の冷却作用が大きなものとなる。これにより、過熱傾
向を生じてきた上記圧縮機1の正常な運転温度範囲への
温度低下を与えようとするのである。この液冷媒の蒸発
作用を利用することによって、バイパス液冷媒量がわず
かであっても比較的大きな冷却効果を得ることができ
る。しかしながら、上記ではアキュームレータ7を介し
て圧縮機1に吸込ませる構成としているように、過大な
液冷媒量を圧縮機1に供給させるときには液圧縮を生じ
るものとなるために、少量に抑える必要があり、したが
って冷却効果もある程度、制限されたものとなる。上記
では、インジェクション配管40にキャピラリチューブ41
を介設して、バイパス液冷媒量を必要最小限となるよう
に調整している。このように微量な液冷媒をバイパスさ
せる場合には、圧縮機1の圧縮能力、及び利用側熱交換
器側の空調、或いは給湯加熱能力をほとんど損なうこと
なく、圧縮機1の温度低下を図ることが可能である。
上記のように第4図のステップS3の処理によって、バイ
パス液冷媒による冷却操作を開始した後、ステップS4、
S5、S6の繰返し処理に移行する。すなわちステップS5に
おいて前記負荷応答制御を継続すると共に、ステップS4
では、上記第1基準温度T1よりも高い温度で設定されて
いる第2基準温度T2(例えば110℃)と検出温度Totを比
較し、一方、ステップS6では、上記第1基準温度T1より
も低い温度で設定されている復帰温度Tr(例えば93℃)
と上記検出温度Totを比較する。この間に、上記バイパ
ス液冷媒の冷却作用によって吐出ガス温度が徐々に低下
してくる場合には、上記ステップS6において検出温度To
tが復帰温度Trとなった時点でこのステップS6からステ
ップS7に移行し、上記バイパス弁42の閉弁信号を出力し
て、上記の液冷媒のバイパス操作を停止し、ステップS1
に戻ってS1、S2の正常運転時の反復処理に移行する。
一方、上記バイパス液冷媒の冷却作用によっても吐出ガ
ス温度低下が得られない場合には、検出温度Totが上記T
2に達した時点で上記ステップS4からステップS8に移行
し、このステップで前記した垂下制御信号を出力しなが
ら、ステップS9において検出温度Totが復帰温度Trに低
下したか否かを判別する繰返し処理に移行する。したが
ってこの間には、上記バイパス液冷媒による冷却作用と
共に、圧縮機1の回転周波数を、例えば毎分4Hzの割合
で漸減していく操作がなされ、圧縮機1の圧縮仕事量に
応ずる発熱量が徐々に低下していくことによって、温度
を低下させる。そして検出温度Totが復帰温度Trまで低
下した時点で、ステップS7において液冷媒のバイパス操
作を停止し、次いでステップS1、S2の負荷応答制御によ
る正常運転時の処理に移行する。
以上の説明のように上記実施例においては、圧縮機1に
過熱傾向を生じてきたときに、液冷媒を上記圧縮機へと
バイパスさせることによる冷却作用と、圧縮能力の低下
とを併用して上記圧縮機1の温度低下を図る構成として
いる。したがって液冷媒による冷却効果の分、圧縮能力
の低下の割合を小さくすることができるので、例えば空
調能力の低下の度合も少なくなり、快適性を従来よりも
向上することが可能となる。
また圧縮機1に過熱傾向を生じてきたときには、初めに
液冷媒のバイパスによる冷却操作を行い、次いでこの操
作のみではさらに温度上昇を生じる場合に圧縮能力の低
下を行うこととしているので、例えば圧縮機1の異常発
熱量の小さな過熱傾向の場合には、上記液冷媒のバイパ
スによる冷却操作のみで過熱傾向の解消を図ることが可
能であり、この結果、空調能力等の低下を伴う圧縮能力
の低減操作の頻度が少なくなることによって、快適性を
さらに向上させることができる。
また圧縮能力の低減操作は第1基準温度よりも低い復帰
温度で終了し、しかも上記操作は負荷応答制御から垂下
制御(規制運転制御)へと切換えて行うので、確実な圧
縮機の過熱解消と快適性のより一層の向上とを図ること
が可能となる。
さらに圧縮能力の低下操作を漸減する構成とすることに
よって、空調能力等が急激に低下することがなく、また
吐出温度を監視しながら上記漸減操作を行い、吐出温度
が復帰温度となった時に上記漸減操作を停止すると共に
負荷応答制御に復帰させることによって、空調能力等が
過度に低下することがなくなるので、これによっても快
適性の向上を図ることが可能となる。
なお上記は多室空調機能と共に給湯加熱機能を有するマ
ルチタイプのヒートポンプシステムを例に挙げて説明し
たが、例えば空調専用機等のその他の冷凍装置におい
て、この発明の適用が可能である。
(発明の効果) 上記第1請求項記載の冷凍装置においては、圧縮機に過
熱傾向を生じてきたときに、初めに液冷媒のバイパスに
よる冷却操作、つまり液冷媒を少量上記圧縮機に吸込ま
せ、圧縮機内部で蒸発させることによって、その際の蒸
発熱で上記圧縮機に対して冷却作用を与える操作を行
い、次いでこの操作のみではさらに温度上昇を生じる場
合に圧縮能力の低下が行われることとなる。したがって
例えば圧縮機の異常発熱量の小さな過熱傾向の場合に
は、圧縮能力の低下を殆ど生じさせずに比較的大きな冷
却効果が得られる上記液冷媒のバイパスによる冷却操作
のみで過熱傾向の解消を図ることが可能であり、この結
果、空調能力等の低下を伴う圧縮能力の低減操作の頻度
が少なくなることによって、快適性を従来よりも向上さ
せることができる。また圧縮能力の低減操作は第1基準
温度よりも低い復帰温度で終了し、しかも上記低減操作
は負荷応答制御手段から規制運転制御手段へと切換えて
行うので、確実な圧縮機の過熱解消と快適性のより一層
の向上とを図ることが可能となる。
また上記第2請求項記載の冷凍装置においては、圧縮能
力の低下操作を漸減する構成とすることによって、空調
能力等が急激に低下することがなく、また例えば吐出温
度を監視しながら上記漸減操作を行い、吐出温度が復帰
温度となった時に上記漸減操作を停止することによっ
て、空調能力等が過度に低下することがなくなるので、
これによっても快適性の向上を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の機能ブロック図、第2図はこの発明
の一実施例における冷凍装置の冷媒回路図、第3図は上
記冷凍装置の運転制御系のブロック図、第4図は上記冷
凍装置における吐出温度監視制御部でなされる制御フロ
ーチャート図である。 1……圧縮機、11……室外熱交換器(熱源側熱交換
器)、14……液管、20……室内熱交換器(利用側熱交換
器)、27……給湯用熱交換器(利用側熱交換器)、40…
…インジェクション配管、42……バイパス弁(開閉
弁)、43……吐出温度センサ(温度検出手段)、62……
周波数制御部(負荷応答制御手段)、64……吐出温度監
視制御部(吐出温度監視制御手段)、65……規制信号発
生部(規制運転制御手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 隆幸 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内 (56)参考文献 特開 昭63−189748(JP,A)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮能力可変な圧縮機(1)に熱源側熱交
    換器(11)と利用側熱交換器(20)(27)とを冷媒循環
    可能に接続すると共に、上記各熱交換器(11)(20)
    (27)を相互に接続する液管(14)と上記圧縮機(1)
    の吸込側とを、開閉弁(42)の介設されたインジェクシ
    ョン配管(40)で接続して上記開閉弁(42)を開弁する
    ことにより上記液管(14)を流れる液冷媒の一部が上記
    インジェクション配管(40)を通して上記圧縮機(1)
    の吸込側にバイパスすべく構成し、また上記利用側熱交
    換器(20)(27)側の負荷に応じた応答圧縮能力で上記
    圧縮機(1)の運転を行う負荷応答制御手段(62)と、
    上記応答圧縮能力よりも低い圧縮能力で上記圧縮機
    (1)の運転を行う規制運転制御手段(65)と、上記圧
    縮機(1)からの吐出ガス冷媒温度を検出する温度検出
    手段(43)とを設けると共に、上記温度検出手段(43)
    での検出温度が第1基準温度を超えた時に上記開閉弁
    (42)を開弁し、さらに上記第1基準温度よりも高い第
    2基準温度を超えた時に上記規制運転制御手段(65)に
    よる運転に切換え、その後上記検出温度が上記第1基準
    温度よりも低い復帰温度まで低下したときに、上記開閉
    弁(42)を閉弁すると共に上記負荷応答制御手段(62)
    による運転に復帰させる制御を行う吐出温度監視制御手
    段(64)を設けていることを特徴とする冷凍装置。
  2. 【請求項2】上記温度検出手段(43)での検出温度が第
    2基準温度を超えた時に、上記圧縮機(1)の圧縮能力
    を、その時の圧縮能力から、予め定めた低減速度で漸減
    させる制御を上記規制運転制御手段(65)が行うことを
    特徴とする第1請求項記載の冷凍装置。
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