JPH07117222A - インクジェット記録装置および画像形成装置 - Google Patents

インクジェット記録装置および画像形成装置

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JPH07117222A
JPH07117222A JP6185824A JP18582494A JPH07117222A JP H07117222 A JPH07117222 A JP H07117222A JP 6185824 A JP6185824 A JP 6185824A JP 18582494 A JP18582494 A JP 18582494A JP H07117222 A JPH07117222 A JP H07117222A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像データ記録が正常に行われたか否かを自
動的に判断し、記録媒体の自重を利用してその排出動作
を容易なものとすること。 【構成】 インクカートリッジ109を含む記録部Bを
水平な設置面に対し傾けて記録シート102の通過経路
を鉛直から傾ける。このようなインクカートリッジ10
9の上流側の一部の吐出口、すなわち、上部の吐出口か
らの吐出されるインクでフッタマークを記録することに
より、インクカートリッジ内のインク有無をいち早く検
知することができ、記録シート102が矢印a方向(す
なわち、鉛直から傾いて)に排出され、前記記録シート
が自重により、排出トレー111側に傾いて自然に該ト
レー111に積載される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録装
置、画像形成装置、情報処理装置およびこれら装置によ
って記録された記録物に関する。
【0002】
【従来の技術】
(1)従来、インクジェット方式の記録装置、例えば、
熱エネルギーを用いてインクに状態変化を生起させるこ
とによりインクを吐出する記録ヘッド(以下、ヘッドと
略記する)を用いた記録装置において、ヘッドのインク
有無を検知する方法として、次のようなものが提案され
ている。すなわち、ヘッドの温度を検知する手段を設
け、該温度検知手段によりヘッドのヒータを加熱する前
と加熱した後の温度差を検知し、該温度差が所定値より
小さければインク有りと判断し、逆に所定値より大きけ
ればインク無しと判断する。これは、ヘッドの熱容量が
インクが有るときは大きくなり、インクが無いときは小
さくなることを利用したものである。また、別の方法と
しては、インクを供給する経路に圧力センサを設け、こ
の圧力センサの値が所定値以上であればインク有り、所
定値以下であればインク無しと判断する方法もある。そ
の他にも、インクカートリッジの重量、インクの電気抵
抗や電気容量、光センサによる光線の透過、等による様
々な方法が考えられている。このような方法により、ヘ
ッドのインクカートリッジにインクが有ることや、ヘッ
ドにインクが供給されていることは判断できる。
【0003】(2)前記ヘッドのインク吐出口を構成す
る面、すなわち吐出面は、通常、鉛直であり、記録シー
トのヘッドにより記録が行われる部分も鉛直になってお
り、記録後の記録シート部分は鉛直に排出される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来例(1)では、以下のような欠点がある。
【0005】そもそもインクジェット方式の記録装置の
弱点は、インクが乾燥したり、ノズルに気泡が生ずるこ
とによって起きるノズルの目詰まりが原因で、インクの
不吐出が生ずることである。この現象は、記録開始から
発生することもあるし、記録途中から発生することもあ
る。
【0006】この弱点を克服するために様々な対策が施
され、目詰まりが発生した場合の回復動作としては完璧
な対策が考えられてきているが、目詰まりを未然に防ぐ
完全な対策は未だに確立されていない状態である。
【0007】従って、インク有無検知手段によってイン
ク有りと判断した場合でも、目詰まりが生じた場合には
記録されないという現象が生ずる場合がある。
【0008】ファクシミリの記録装置としてインクジェ
ット方式の記録装置が使用される場合には、インク有り
と判断して受信し、記録動作をして、送信側に受信が終
了したことの確認を返したとしても、上記目詰まりが生
じた場合には、記録紙には画像が何も記録されていなか
ったり、頁の途中から画像が記録されていない、という
ことが起きる。このような場合には、送信側では、正常
に通信が終了して所望の原稿が送信できたと思っていて
も、受信側では正常に記録されていないという致命的な
不具合が生じている。
【0009】つまり、従来方式では、ファクシミリ受信
記録が正常に行われたかを完全に検知するには不十分で
ある。
【0010】また、前記従来例(2)では、記録後の記
録媒体が鉛直に排出されると、それが排出トレー側に倒
れるのか、その反対側に倒れるのかが一定せず、もし反
対側に倒れた場合には排出トレー側に倒してやらねばな
らず、きわめて面倒である。
【0011】また、記録後の記録媒体を排出トレー側に
倒れるように搬送経路を設けることは装置自体の構成が
複雑になり大型化するだけでなく、湾曲した用紙がイン
クの吐出口に接触しかねない。さらには、記録直後の乾
燥していないインクが搬送経路に設けた搬送用ローラ等
に接触して記録媒体の未記録領域にインクを転写する恐
れもあり、好ましくない。
【0012】本発明の課題は、従来の前記問題点を解決
し、ユーザーにとって使い易く、品質をより向上させた
記録装置、画像形成装置および情報処理装置を提供する
ことにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は、インクの吐出面が鉛直方向に対して傾斜
している記録ヘッドを用いて記録を行うことを特徴とす
る。
【0014】さらに、本発明は、画像データに応じた画
像を記録媒体に記録する記録ヘッドを用いて記録を行う
記録装置であって、前記記録ヘッドによる所定量の画像
記録が終了した後の記録媒体の所定位置に前記記録ヘッ
ドの一部のみによって所定の画像が記録されるように前
記記録ヘッドを制御する制御手段と、前記記録媒体上の
前記所定の画像を検知する検知手段と、前記検知手段に
よる検知結果に基づいて前記記録ヘッドによる記録状態
を判断する判断手段とを有することを特徴とする。
【0015】
【作用】本発明によれば、記録後の記録媒体が自重によ
って排出トレーに自然に排出され、また、記録媒体上へ
の所定量の画像記録終了後の該記録媒体上の所定位置に
は目立たない所定画像が記録される。
【0016】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0017】<実施例1>図1は、本発明にかかるファ
クシミリ装置の主要部分の構成を表したブロック図であ
り、図中、符号1は、記録紙に記録するための記録密度
が360dpiのヘッドを使用した記録装置部であり、
本実施例では熱エネルギーを用いてインクに状態変化を
生起させることによりヘッドからインクを吐出する。2
は、8pel×7.7line/mmの解像度(以下、
解像度Aと呼ぶ)および8pel×3.85line/
mmの解像度(以下、解像度Bと呼ぶ)を360dpi
×360dpiの解像度(以下、解像度Cと呼ぶ)に変
換する解像度変換回路である。3は、原稿を読み取るた
めの解像度が8pel×3.85or7.71/mmの
リーダ部である。4は、リーダ部3により読み取った原
稿の画情報や受信画情報、および記録装置部1を制御す
る制御データを記憶する4Mbitのメモリ部である。
5は、解像度を変換する/しないの選択をする切り替え
回路であり、5a側に接続すると、前記解像度変換回路
2によって解像度が変換され、5b側に接続すると、解
像度の変換をしないで記録装置部1にデータを送る。6
は本装置の全体の制御を行うCPUであり、7はCPU
6が記録制御部15を制御するための制御信号線であ
る。この他、MODEM、NCU、操作部など周知の構
成要素があるが、ここには図示していない。
【0018】次に、図2を用いて記録装置部1の構成を
さらに説明する。図中、符号11は、副走査方向(矢印
A方向)に360dpiの記録密度で64ドット1列の
ノズルを有し、主走査方向(紙面垂直方向、図4の矢印
B方向)に360dpiの記録密度で移動しながら記録
する記録密度が360dpi×360dpiのヘッドを
有する記録部である。12は、記録紙(カット紙)16
の給紙、排紙および記録部11で記録するときに副走査
方向の位置を定めるための360dpiステップの送り
精度を有する記録紙搬送部である。13は、記録紙16
が有る場合にはON状態になり、無い場合にはOFF状
態になる記録紙16の有無および記録紙16の先端、後
端を検知するための記録紙センサである。14は、記録
紙16の記録面の濃度を検知する反射型のホトセンサで
ある。前記記録制御部15は、CPU6から送られる画
像データを記録部11で記録できるようにデータの変換
をしたり、CPU6から送られる制御データの指示に従
い記録部11、記録紙搬送部12、記録紙センサ13を
制御する。
【0019】次に、解像度変換の原理について説明す
る。
【0020】読み取りと記録の解像度が異なったり、フ
ァクシミリ通信の解像度と異なる記録密度を有するファ
クシミリ装置では、受信時やコピー時に原稿と等倍で記
録する必要があるため、解像度変換回路が必要になる。
例えば、8pel×7.7l/mmの解像度で読取った
画像データを360dpi×360dpiヘッドで記録
する場合、読取りの1画素に対し記録の1画素を対応さ
せて記録すると、主走査方向8pel/360dpi=
0.564、副走査方向7.7l/mm/360dpi
=0.543の縮小率で、画像が記録されることにな
る。そこで、走査方向では元のデータ9bitを16b
itに展開し、副走査方向では6bitを11bitに
展開すると、 主走査方向 0.564×(16/9)=1.003 副走査方向 0.543×(11/6)=0.996 となり、ほぼ等倍に記録することができる。
【0021】図3は、読み取り画像のコピー記録および
受信画像を受信記録するときの解像度変換の概念を簡単
に図で示したものである。図中、5aは主走査方向の解
像度変換を示しており、読み取り画素51aを記録画素
2個分の51a′に置き換え、53aを記録画素1個分
の53a′に置き換えることによって、主走査方向の等
倍記録が可能になる。また、5bは副走査方向の解像度
変換を示しており、読み取り画素1ライン51bを記録
画素2ライン分の51b′に置き換え、53bを記録画
素1ライン分の53b′に置き換えることによって、副
走査方向の等倍記録が可能になる。この解像度変換回路
は、主走査方向については簡単なラッチ回路を使用し、
副走査方向についてはソフト制御で同一ラインの2度書
き制御をしている。
【0022】図1に示した前記メモリ4は、MODEM
(図示せず)で受信した画像データやリーダ部3で読み
取った画像データを記憶し、CPU6によって作成した
任意の画像データおよび記録制御部15に対する制御デ
ータを記憶する。
【0023】従って、ファクシミリ受信では、8pel
×3.85or7.71/mmの解像度で画像データが
送られてくるため、MODEM(図示せず)からメモリ
4に記憶された画像データを、切り替え回路5を5a側
に接続することにより、解像度変換回路2で解像度変換
を行い、送信原稿と等倍記録するようにCPU6が制御
を行う。
【0024】前記リーダ部3で読み取った画像データも
上記と同様の処理を行うことにより等倍のコピーを行
う。
【0025】一方、切り替え回路5を5b側に接続する
と、メモリ4の画像データは、解像度変換されることな
く、その1画素を記録の1画素に対応させて記録装置部
1において記録されることができる。また、記録制御部
15に制御データを送るときには、切り替え回路5は5
b側に接続しておく。
【0026】図4は、記録紙センサ13とホトセンサ1
4の位置関係を示したもので、図中、17は後で説明す
るフッタマークおよびその記録位置である。ここで、セ
ンサ13,14およびマーク17は、記録紙の搬送方向
(A方向)に一直線上に並ぶように配置されている。ま
た、これらは、記録部11の記録紙16に対する記録可
能範囲の最も左端に配置されている。さらに、フッタマ
ーク記録位置17は、記録紙16の後端に所定の長さの
記録紙白地が残るような位置に設けることができる。
【0027】次に、ファクシミリ受信画像を記録すると
きの制御について説明する。記録紙16の先端が記録紙
センサ13に到達したときに同センサ13はON状態に
なり、そこから記録紙16の所定長さを記録紙搬送部1
2によって搬送することにより、記録部11の記録位置
にまで記録紙16を移動する。その移動した位置から、
記録制御部15が、記録部11と記録紙搬送部12を制
御することによって、解像度変換回路2から得られた解
像度変換後の1頁分の画像データを記録紙16に記録す
る。その後の制御は、以下に、図5のフローチャートを
参照して説明する。なお、本実施例では、受信画像デー
タのメモリ4への格納と記録を並行して行うものであ
る。
【0028】まず、記録紙16に記録を行いながら、ス
テップS1で記録紙センサ13がOFF状態になること
をチェックし、OFF状態になる(つまり、記録紙16
の後端を検知する)と、ステップS2にすすみ、フッタ
マーク記録位置17が記録部11の記録位置に到達する
まで、記録紙搬送部12で記録紙16を搬送する。この
搬送ステップ数はNステップ(移動距離を1/360イ
ンチで割った数)としている。次に、ステップS3にお
いて記録部11によりフッタマークを図6に示す記録紙
16のフッタマーク記録位置17に記録する。このフッ
タマークは、CPU6によって作成された画像データを
メモリ4に記憶し、切り替え回路5の5a側を経由して
記録制御部15に送られた画像である。
【0029】ここでは、本発明の特徴となるところの記
録部11の有する64ノズルのうちの16ノズルを使用
し、16ドット分の記録幅に相当する約1mmの幅で、
主走査方向4.5mmの長方形の全黒をフッタマークと
している。また、後述するホトセンサ14の有するレン
ズを絞ることによって、前述のフッタマークの記録幅を
0.5mm程度まで縮めても、ホトセンサ14による検
出が可能であることは検証済みである。このようにする
ことによって、フッタマーク自体を目立たなくすること
ができ、記録紙全体の記録品位を損うことがない。
【0030】ステップS4では、フッタマーク記録位置
17の位置がホトセンサ14の検知位置まで移動するよ
うに、記録紙搬送部12で記録紙16を搬送する。この
搬送ステップ数はMステップとしている。このステップ
S4では、ホトセンサ14によってフッタマーク記録位
置17の濃度を検知する。フッタマーク記録位置17が
あるべき位置に前述のフッタマークが記録されていれ
ば、反射光が小さいためフッタマークを検知したと判断
し、正常に記録されたと判断する。もし、記録部11に
インクが無くなったり、記録部11のノズルが目詰まり
したことなどによって、正常に記録できていないとする
と、記録紙16のフッタマーク記録位置17にはフッタ
マークが記録されていない。したがって、フッタマーク
があるべき位置の反射光が大きくなり、ホトセンサ14
でフッタマークが記録されていないことが検出され、C
PU6は記録が異常であると判断する。この場合は、C
PU6は、メモリ4に記憶されていた現頁の受信画像デ
ータを消去することなく保持するとともに、記録異常で
あることを、例えばファクシミリ装置内のスピーカ等か
ら所定の断続トーンを発することによって、ユーザに知
らせる。そして、回復動作やヘッドの交換が行われた後
に、所定の操作手順によって再度受信記録を行い、確実
に記録を完了できるようにしている。なお、フッタマー
クが正常に記録されていないことを検知した場合、代行
受信モードに移り、メモリ4に記憶されている現頁の画
像データおよび以後送られてくる画像データをメモリ4
に記憶して保存し、回復動作、ヘッドの交換等の後に、
所定の操作によって保存した画像データを記録するよう
にしてもよい。
【0031】また、本実施例では、上記に示したフッタ
マークの記録は、受信画像記録時のみ行い、コピーや通
信管理レポートなどのレポート類の記録時は行わないよ
うにCPU6で制御している。これは、コピーやレポー
トの記録はユーザがその場にいて意識的に記録させよう
とするものであるから、もし異常記録した場合にはユー
ザの判断に任せることができ、そのためファクシミリ装
置が自動的に判断する必要がないからである。また、コ
ピーをとる場合には、できる限り読み取り原稿の画情報
以外は記録しない方が良いからでもある。。
【0032】また、カット紙に記録する場合には、受信
した1ページの画情報が1枚のカット紙に記録しきれな
い場合もある。この場合には周知の分割記録という方法
があるが、分割記録の場合でも、必ずカット紙の1枚1
枚の後端の決められた場所にフッタマークを記録するよ
うに制御している。
【0033】図7に、制御信号線7の信号名を図示し
た。この制御信号は、パソコンなどの端末として使用さ
れるプリンタのインターフェイスとして周知のセントロ
ニクスインターフェイスに準拠したものである。7a
は、制御コマンドや画像データを出すデータ線(DAT
A1〜8)であり、7bは、7aのストローブ信号(X
STROBE)やイニシャライズ信号(XINIT)で
あり、7cは、プリンタの状態を示すステイタス信号
(XACKNLG,BUSY,P.E.,SELEC
T,XERROR)である。7a,7bは、プリンタに
対する入力信号であり、7cは出力信号である。このよ
うな制御信号を使用することにより、パソコンでプリン
タを制御するのと同じように、CPU6で記録装置部1
を制御することができる。
【0034】<実施例2>図8は、本発明の第2の実施
例の要部を示すもので、本実施例は、記録紙16が通過
するホトセンサ14の検知位置の直下に、光の反射を抑
えるための黒い部材14aを設け、この部材14aの直
上に記録紙16がない場合にはホトセンサ14への反射
光がなくなるようにしている点が特徴であり、他の構成
は第1の実施例と同様である(ただし、ファクシミリ受
信画像を記録するときの制御が異なる)。ホトセンサ1
4の出力を2値化する回路を図9に示す。オペアンプ1
4dの非反転入力に入力するリファレンス電圧14bを
適当に設定することにより、同オペアンプ14dの反転
入力に入力するホトセンサ14の出力、すなわち、検知
位置(部材14aの位置)からの反射光の大きさに応じ
てオペアンプ14dの検知出力14cを定めることがで
きる。この検知出力14cはCPU6に接続されてい
る。記録紙16の白地を検知した場合のように検知位置
が所定の濃度以下である場合にはホトセンサ14への反
射光レベルが大きくなるため、検知出力14cはハイレ
ベル1(白レベル)となる。記録紙16に記録部11に
よって記録された箇所を検知した場合や記録紙16が無
い場合のように検知位置が所定の濃度以上である場合に
は、ホトセンサ14への反射光が小さくなるため、検知
出力14cはローレベル0(黒レベル)となる。
【0035】前記したように、フッタマーク記録位置1
7は記録紙16の後端に必ず所定の長さの記録紙白地が
残るような位置にしてある。
【0036】次に、ファクシミリ受信画像を記録すると
きの制御について説明する。記録紙16の先端が記録紙
センサ13に到達したとき、同センサ13はON状態に
なり、そこから記録紙16の所定長さを記録紙搬送部1
2によって搬送することにより、記録部11の記録位置
まで記録紙16を移動する。そこから記録制御部15が
記録部11と記録紙搬送部12を制御することによっ
て、解像度変換回路2から出力された解像度変換後の画
像データを記録紙16に記録する。その後の制御を図1
0のフローチャートを参照して以下に説明する。
【0037】記録紙16に記録を行いながらステップS
11で記録紙センサ13がOFF状態になることをチェ
ックし、OFF状態になる(つまり、記録紙16の後端
を検知する)とステップS12にすすみ、フッタマーク
記録位置17が記録部11の記録位置に到達するまで記
録紙搬送部12で記録紙16を搬送する。この搬送ステ
ップ数をNステップ(移動距離を1/360インチで割
った数)としている。次に、ステップS13で記録部1
1によってフッタマークを記録紙16の位置17に記録
する。このフッタマークはCPU6によって作成された
画像データをメモリ4に記憶し、切り替え回路5の5a
側を経由して記録制御部15に送られた画像である。こ
こでは、本発明の特徴となるところの記録部11の有す
る64ノズルのうちの16ノズルを使用し、16ドット
分の記録幅に相当する約1mm四方の正方形の全黒をフ
ッタマークとしている。
【0038】次に、ステップS14で、ホトセンサ14
の検知出力14cの状態をメモリ4に記憶する。ステッ
プS15では、記録紙16を所定のステップ数だけフィ
ードする。ステップS16では、検知出力14cの状態
が変化した場合にのみ、その検知出力14cの状態をメ
モリ4に記憶する。S17では、記録紙搬送部12が記
録紙16を該記録紙16の後端が検知位置を通過するま
で搬送したかの判断を行い、NOの場合にはステップS
15に戻り、YESの場合にはステップS18に進む。
ここで、記録紙16にフッタマークを記録してから、そ
れが、検知位置を通過するまでの搬送ステップ数はMス
テップ(移動距離を1/360インチで割った数)とし
ている。ステップS18では、メモリ4に記憶された検
知出力14aの変化のパターンに応じて記録が正常にさ
れたか否かの判断を行っている。
【0039】前記検知出力14cの変化パターン(P1
からP7のパターン)と記録動作の判断の対応を、図1
1に記す。P1は、ステップS14において記録紙16
の白地を検知し、その後、記録紙16のフッタマークの
黒、後端の白地、記録紙16を排紙した後に部材14a
を検知した場合である。P2は、ステップS14におい
て記録紙16に記録部11により記録された部分を検知
し、その後、フッタマークの黒を通過し、記録紙16の
後端の白地、記録紙16を排紙した後に部材14aを検
知した場合である。P3は、P1のパターンの最後の記
録紙16を排紙した後に部材14aを検知しなかった場
合である。P4は、P2のパターンの最後の記録紙16
を排紙した後に部材14aを検知しなかった場合であ
る。P5は、ステップS14において記録紙16の白地
を検知し、後端の白地、記録紙16を排紙した後に部材
14aを検知した場合である。P6は、ステップS14
において記録紙16の白地を検知し、その後も記録紙1
6の白地を検出し続けた場合である。P7は、黒レベル
を検知し続けた場合である。
【0040】P1とP2の場合は、記録が正常に終了
し、記録紙16も正常に排紙されたと判断する。P3と
P4の場合は、記録は正常に終了したが、記録紙16が
正常に排紙されなかったとする。P5の場合は、フッタ
マークを検知できなかったことや、記録部11にインク
が無くなったり、記録部11のノズルが目詰まりしたこ
となどによって、正常に記録されておらず、記録紙16
が正常に排紙されたと判断する。P6の場合は、P5と
同様に、正常に記録されず、記録紙16が正常に排紙さ
れなかったと判断する。P7は、記録した黒を検知した
まま記録紙搬送部12の不良により記録紙16の不送り
が生じた場合や、黒などの濃度の濃い紙を記録紙として
使用した場合と判断する。
【0041】P3,P4の場合は、記録紙の搬送に不良
が生じたことをユーザに報知する。例えば、警報音とし
てスピーカから所定の断続的なトーンを発することによ
り、ユーザに対して記録紙の搬送に不良、例えば紙詰ま
りが生じたことを知らせ、早急に不良を取除くことを促
す。
【0042】P5,P6,P7の場合には、CPU6
は、メモリ4に記憶されていた受信画像データを消去す
ることなく、記録異常であることを、例えばファクシミ
リ装置内のスピーカ等から所定の断続トーンを発するこ
とによって、ユーザに知らせ、回復動作やヘッドの交換
が行われた後に、所定の操作手順によって再度受信記録
を行い、確実に記録を完了できるようにしている。
【0043】第1の実施例では、記録紙の所定位置にフ
ッタマークがあることを前提としているために、フッタ
マークを記録した直後にユーザが記録紙を強引に引き抜
くと、検知位置に記録紙が無い状態でフッタマークの検
知を行うため、いかなる場合でも黒レベルと判断し、記
録が正常に行われたと判断してしまうが、このようなこ
とは本実施例により解決することができる。
【0044】上記に示したフッタマーク記録は、受信画
像記録時のみ行い、コピーや通信管理レポートなどのレ
ポート類の記録時は行わないようにCPU6で制御して
いる。なお、例えば記録紙16の先端をセンサ13で検
知してから、所定ステップ数を記録紙搬送部12によっ
て搬送しても、記録紙16の後端をセンサ13で検知で
きなかった場合は、記録紙ジャム等の搬送不良が発生し
たり、所定長以上の長さの記録紙がセットされたためと
判断でき、フッタマークを記録する前に異常状態を検知
できる。このときは、例えばファクシミリ装置内のスピ
ーカ等から所定の断続トーンを発することによって、ユ
ーザに知らせ、異常状態を取り除くよう促している。従
って、制御が、フッタマークを記録するステップS13
にまで、進んでいるということは、記録紙排紙も正常に
行われるとみなしてもまったく問題はない。そこで、図
11のP1とP2のパターンまで比較する必要はなく、
正常記録されたか否かの判断はP3とP4だけで十分で
ある。
【0045】また、使用される記録紙のサイズが限定さ
れている場合(ユーザが選択用スイッチ等でサイズを選
択できる場合を含む)には、記録紙一枚に記録できる画
像サイズ(フッタマークを含む)が決まるため、記録紙
の先端を検知してから所定の先頭記録位置まで搬送し、
記録を行うという制御ができる。このときも、フッタマ
ークの後端と記録紙の後端に所定長の記録紙白地ができ
るように、画像サイズを決めている。もし、限定された
記録紙サイズより短い記録紙がセットされた場合には、
記録動作の途中でセンサ13が記録紙16の後端を検知
することにより、検出できる。このときは、警告音とと
もに「記録紙サイズをチェックして下さい」という情報
をLCDに表示してユーザに警告する。また、限定され
た記録紙サイズより長い記録紙がセットされた場合や記
録紙ジャムが発生した場合には、フッタマークを記録し
た後の記録紙の排紙動作におけるMステップの搬送後に
おいても、センサ13が記録紙16の後端を検知しない
ことにより、検出できる。このときは、警告音とともに
「記録紙を点検してください」という情報をLCDに表
示してユーザに警告する。
【0046】上記実施例では記録紙としてカット紙を使
用したが、ロール紙の場合にも同様に応用できる。ただ
し、フッタマークを受信画情報の1ページの終わりの次
の行に記録することにより、カット紙では、分割記録で
発生する記録紙の無駄を省く利点がある。
【0047】また、上述のようなヘッドを使用した記録
装置は、一般的に高解像度であるため、パソコンなどの
プリンタとして使用に耐えられる。そこで、プリンタイ
ンターフェイスをさらに付加してプリンタ機能付きのフ
ァクシミリ装置とすることも可能である。図12は、か
かる構成の主要部分のブロック図であり、図1の解像度
変換回路2と切り替え回路5から記録制御部15の経路
に付加するブロック部分を示している。図中、30は、
パソコンを接続するためのプリンタインターフェイス用
コネクタ(セントロニクスインターフェイスが一般的で
ある)であり、31は、制御信号線7の経路をCPU6
の制御によって切り替える制御切り替え回路である。ユ
ーザは、不図示の操作部のモード選択ボタン(図示せ
ず)を押すことにより、ファクシミリあるいはプリンタ
のモードを選択できる。ファクシミリとして使用すると
きは、CPU6によって制御切り替え回路31を31a
側に接続することにより、前述したファクシミリ動作が
可能になる。プリンタとして使用するときは、CPU6
によって制御切り替え回路31を31b側に接続するこ
とにより、コネクタ30に接続されているパソコンの制
御によるプリンタ動作が可能になる。制御信号線7は、
前述したようにセントロニクスインターフェイスに準拠
しているため、このような簡単な切り替えが可能になっ
ている。
【0048】このような構成にすることによって、プリ
ンタモードの時はフッタマークの記録は行わないように
している。
【0049】以上説明したように、画像を記録紙に記録
する記録手段と、記録紙の記録面の濃度を検知する濃度
検知手段とを有し、画像記録が終了してから記録紙の所
定位置に所定のフッタマークを該記録手段によって記録
し、フッタマークの記録位置の濃度を該濃度検知手段に
よって検知するように制御する制御手段を有するファク
シミリ装置にすることによって、該濃度検知手段の出力
レベルによってファクシミリ受信記録が、インク切れだ
けではなく、目詰まりによって正常に記録できなかった
場合も、確実に判別できる効果がある。
【0050】さらに、ファクシミリ受信画像を記録した
ときのみフッタマークを記録することによって、コピー
した記録紙と一見して区別できる。また、パソコンなど
の端末としてのプリンタ機能を有するファクシミリ装置
においては、ファクシミリ受信記録紙とパソコンのプリ
ントアウト紙が混在してスタックされることがあるが、
このフッタマークを記録することにより、受信記録紙と
プリンタアウト紙の区別が容易にできる効果がある。
【0051】また、フッタマーク記録では、記録解像度
や記録濃度を変えることができる記録手段を設けること
により、フッタマークを受信画像と勘違いすることを防
ぐ効果がある。そもそも、一般的に、ヘッドはファクシ
ミリの解像度(8pel×3.751/mmor7.7
11/mm)よりも高密度の記録能力を持っているの
で、これは容易に実現できる。
【0052】書類を整理するときに使用するファイルな
どは、一般的に左閉じのものが多いため、そもそも送信
原稿も左に余白を空けて文章を書いているものが多いの
で、フッタマークの記録位置および該濃度の検知手段を
記録紙の搬送方向に対し記録範囲の一番左端に配置する
ことにより、フッタマークを目だちにくくする工夫がで
きる。
【0053】カット紙を記録紙として使用する場合に
は、記録紙の後端を検知する後端検知手段と、記録紙を
所定の距離搬送する搬送手段とを有し、これら手段によ
り記録紙の後端から所定の位置にフッタマークを記録
し、これにより、任意の長さのカット紙がセットされて
いても、常に記録紙の後端から決まった位置にフッタマ
ークを記録できる。その結果、カット紙を用いる場合で
も、フッタマークとファクシミリ受信画像の判別が容易
にできる効果がある。
【0054】また、上記後端検知手段をフッタマーク記
録位置の近傍(一直線上にあるのが理想的)に配置する
ことにより、万が一記録紙が斜行したとしても、必ず記
録紙のあるところにフッタマークを記録できるので、フ
ッタマーク検知動作が確実にできる安全設計の効果があ
る。もし、上記後端検知手段をフッタマークの近傍に配
置しない場合には、紙がないところにフッタマークを記
録する場合があるため、確実なフッタマーク検知ができ
なくなる可能性があり、したがって、後端検知手段をフ
ッタマークの近傍に配置する効果は大きい。
【0055】<実施例3>図13は、本発明の第3の実
施例であるファクシミリ装置の第1の全体構造説明図で
あり、図14は、同装置の第2の全体構造説明図であ
り、図15は、同装置の電送系配置および外観斜視説明
図であり、図16は、同装置の記録制御のブロック説明
図であり、図17および図18は、同装置の記録部Bの
詳細説明図である。
【0056】(ファクシミリ装置の全体説明)先ず、図
13および図14により、ファクシミリ装置の全体構成
を説明する。このファクシミリ装置は、図13に示すよ
うに、記録シートを供給する給紙系Aと、記録装置とし
ての記録系Bと、原稿に記載された画像を読み取るため
の読取系Cと、操作部Dとによって構成されている。
【0057】給紙系Aは、給紙カセット101に載置さ
れた記録シート102を、給紙ローラ103とこれとを
圧接する給紙片104とからなる給紙部で、1枚ずつ分
離給送し、その記録シート102をフィードローラ対1
05a、105bによって搬送し、後述する記録系Bに
供給する。さらに、記録系Bの手前近傍には、記録シー
ト102の先端位置を検出するフォトセンサ・マイクロ
スイッチ等の先端センサ106が設けられている。
【0058】給紙カセット101は、本体107に対し
て脱着可能に設けられており、また、給紙ローラ10
3、給紙片104、フィードローラ105a,105
b、および先端センサ106は、装置本体107に設け
られている。
【0059】記録系Bは、他機から伝送された画信号、
あるいは後述する読取系Cから伝送された画信号に、あ
るいは後述するコンピュータ等から出力されるデータに
応じて、給紙系Aより供給された記録シート102に画
像を記録するものである。すなわち、記録系Bのプラテ
ンローラ108により記録シート102を搬送し、前記
画信号あるいはデータに応じて、インクジェットカート
リッジ109より吐出されたインク滴が記録シート10
2に付着することにより、画像を形成するものである。
【0060】そして、所定の画像を形成した記録シート
102をさらに矢印a方向に搬送し、排出ローラ対11
0a,110bによって搬送して装置外へ排出し、記録
紙トレー111上に積載される。
【0061】前記プラテンローラ108、排出ローラ対
110a,110bは、それぞれ装置本体107に設け
られている。
【0062】また、インクジェットカートリッジ109
は、図14に示すように、記録カバー112を矢印c方
向に開放することにより、装置本体107から矢印d方
向に脱着可能に構成されている。
【0063】一方、読取系Cは、原稿113に光を照射
して、その反射光を電気信号に変換し、この信号を操作
モードに応じて他機に伝達するか、あるいは自己の記録
系Bに伝送するものである。
【0064】詳細には、原稿載置台114と原稿トレー
115との上に原稿113を複数枚載置し、この原稿1
13を、分離ローラ116aおよびこれに圧接する圧接
片116bによって、一枚ずつ分離給送し、その原稿1
13を搬送ローラ対117a,117bおよび排出ロー
ラ対118a,118bによって搬送し、装置外に排出
するように構成している。そして、前記原稿113が搬
送される間に、コンタクトセンサ等の光電変換素子11
9と白色原ーラ120とで構成される読取部により画情
報を読み取り、その画信号を、コピーモードの場合には
自己の記録系に伝送し、送信モードの場合には他機の記
録系に伝送するように、構成している。前記原稿載置台
114、原稿トレー115、分離ローラ116a、搬送
ローラ117a、排出ローラ118a、光電変換素子1
19、および白色ローラ120は、それぞれ装置本体1
07に設けられている。
【0065】操作部Dは、前記モード切り換え操作、コ
ピー操作、送信操作、プリンタ操作等の操作を行うため
のものであり、各種操作に応じたキーが設けられてい
る。
【0066】この操作部Dは、読取系Cにおける原稿搬
送機構の上部に設けられており、図14に示すように、
装置本体107に対して矢印e方向に回動可能に構成さ
れている。なお、操作部Dの一方端側には送信・受信を
行う図示しない電話機のハンドセットが装備されてい
る。
【0067】次に、図15の電装系配置および外観斜視
説明図について説明する。
【0068】本装置のシステム基板121aを装置の底
部に設け、装置右側には電源ユニット121bを設けて
いる。さらに、本装置は、操作部Dをコントロールする
操作部121c、中継基板121d、電話機および電話
回線をコントロールするNCU基板ユニット121e、
およびプリンタインターフェース121f1を載せた基
板121fを有している。
【0069】次に、本装置について具体的に説明する。
【0070】(給紙部)給紙ローラ103は、シリコン
ゴムなどの摩擦係数の高い材質からなるローラで、図1
3の矢印方向に回転することにより給紙カセット101
内の最上部の記録シート102を繰り出す。給紙片10
4は、コルクを含有したウレタンゴムなどのシート部1
04aを図示しないアーム部で回動可能に支持してお
り、図示しないバネなどにより給紙ローラ103へ押圧
されている。
【0071】従って、記録シート102に接している給
紙ローラ103が図示しない駆動源により回転すると、
給紙ローラ103が最上部の記録シート102を1枚繰
り出す。この時、複数の記録シート102が繰り出され
た場合、下部の記録シート102はシート部104aと
の接触摩擦で搬送を阻止されるため、最上部の記録シー
ト102のみ1枚がフィードローラ対105a、105
bへと送られ、以後、記録シート102はフィードロー
ラ対105a、105bにより搬送される。
【0072】(記録シート)記録シート102として
は、普通紙やプラスチックシート等およびその他の材質
であって、インクを転写し得るものを用いることが可能
である。本実施例では、B4サイズまたはA4サイズに
カットされた普通紙を記録シート102として用いる。
記録シート102を載置した給紙カセット101は、装
置本体107の所定位置(図13の位置)に収納してい
る。
【0073】(制御系の説明)次に、本装置の制御系に
ついて、図16に示すブロック図を参照して説明する。
【0074】図16に示すように、本装置の制御系は、
ファクシミリの制御部121、装置全体に電力を供給す
る電源ユニット121b、モデム151および電話機
(ハンドセット)152と回線とを接続するNCU基板
ユニット121e、操作部121cから入力した内容等
を表示する表示部150、さらには周辺コンピュータ1
53からのデータを得るためのプリンタインターフェー
ス121f1等を有している。
【0075】前記制御部121は、本装置全体の制御を
行うCPU121a1と、各種プログラムや各種データ
等を格納したROM121a2と、上記CPU121a
1のワークエリアとして使用されるとともに、記録枚数
等の各種データの一時保存を行うRAM121a3、フ
ァクシミリとプリンタとの切り換えを行う入出力切換イ
ンターフェース121a7、ラインメモリ121a4、
符号化/復号化部121a5、およびメモリバッファ1
21a6を有する。
【0076】また、ラインメモリ121a4は、画像デ
ータの各ラインのイメージを格納するものであって、原
稿の送信もしくはコピーの場合は原稿読取系Cからの1
ライン分のイメージデータが格納され、画像データの受
信の場合には複合された1ライン分のデータが格納され
る。そして、上記ラインメモリ121a4に格納された
画像データは、CPU121a1を通り、記録系制御コ
ードを追加して入出力切換インターフェース121a7
から記録系Bの有するCPUB1に出力され、CPUB
1が前記記録系制御コードを解読することによって、画
像記録が行われる。
【0077】また、符号化/復号化部121a5は、送
信する画像情報をMH符号化等のより符号化したり、受
信した符号化画像データを復号化してイメージデータに
変換する。メモリバッファ121a6は、送受信された
符号化画像データを格納する。
【0078】次にプリント機能の制御について説明す
る。
【0079】まず、周辺コンピュータ153からデータ
および記録系制御コードがプリンタインターフェース1
21f1を介して本装置に取り込まれる。そして、入出
力切換インターフェース121a7から記録系Bの有す
るCPUB1に出力され、CPUB1が前記記録系制御
コードを解読することによって、プリント記録が行われ
る。この時、制御部121の有するCPU121a1は
プリント記録の制御は行わないよう構成されている。こ
うすることで、ファクシミリとプリンタとの切り分けを
単純にしている。
【0080】(記録部)記録部Bの特徴としては、図1
3および図17、図18に示すように、インクカートリ
ッジ109を設置面154に対して角度E(本実施例で
は15°)だけ前傾するように傾けている。すなわち、
インクカートリッジ109の端部にはインクを吐出する
ノズル109aが設けられているが、このノズルのイン
ク吐出口を構成する面、すなわち吐出面が鉛直方向から
傾いている。その他の構成は第1の実施例と同様であ
る。
【0081】図17にインクがFULLの状態のインク
カートリッジ109を示し、図18にインクがEMPT
Yの状態のインクカートリッジ109を示している。
【0082】インクカートリッジ109を設置面154
(通常は水平)に対して傾けることにより、すなわち、
ノズル109aの吐出面が鉛直から傾いていることによ
り、インクがEMPTY近辺にあると、図17,図18
に示すように、ノズル109aの各吐出口において矢印
A方向の上流側から順次インクが吐出されなくなる。本
発明では、この作用を利用してインクカートリッジ内の
インクの有無をすばやく検知できるようにしている。す
なわち、図17,図18において、前記ノズル109a
の矢印Aの上流側の一部の吐出口、すなわち、上部の吐
出口からの吐出されるインクでフッタマークを記録する
ように設定することにより、インクカートリッジ内のイ
ンク有無をいち早く検知することができる。つまり、イ
ンクカートリッジ109内において、例えばインクがス
ポンジに含浸されていても、上部よりインクが無くなっ
ていくので、フッタマークが記録されなくなった時点で
インクカートリッジ内のインク量が低下したことが検知
でき、インクの有無を早期に検知することができる。な
お、上部の吐出口のみからインクを吐出してフッタマー
クを記録するので、これは、全吐出口からインクを吐出
して記録されたフッタマークよりも目立ちにくく、その
ため、記録シート全体の記録品位を損うことがない。
【0083】また、図13に示すように、インクカート
リッジ109を含む記録部Bを水平な設置面に対し傾け
ることにより記録シート102の通過経路を鉛直から傾
けることで、記録シート102が矢印a方向(すなわ
ち、鉛直から傾いて)に排出され、その結果、前記記録
シートが自重により、排出トレー111側に傾いて、自
然に該トレー111に積載されるという効果も得られ
る。例えば、記録部Bのインクカートリッジ109が水
平な設置面と平行に設置され、その吐出面が設置面に対
して垂直になっており、記録シート102の通過経路も
鉛直になっていると、記録シート102は設置面に対し
て垂直に排出されることになるので、同記録シートが排
出トレー111側およびその反対側のどちらに倒れるの
かが一定しない。そのために、図13の矢印aの方向に
記録シート102を付勢して排出トレー111側に傾か
せるには、排出ローラ110aの角度を変えるようにし
なければならない。しかし、インクジェットで記録した
後の記録シートは、インクが未定着なため、記録部に対
して急激に排紙経路を変えると、前記排出ローラ110
aが、記録シート102の印字面を汚してしまうことに
なる。
【0084】したがって、前述のように記録部Bを設置
面に対し傾けることで、印字画像(情報)を汚すことな
く、排紙トレー111に積載できるという効果をもあ
る。
【0085】また、図19に示すように、インクカート
リッジ109が水平な設置面に対して垂直になるよう
に、すなわち、吐出面が下向きになるように、記録部B
を構成すると、記録シート102が、図19の矢印aの
方向、すなわち、設置面に対してほぼ水平に排出され
る。このように構成では、前述したように、インクが未
定着である記録シート102を記録部Bに対して急激に
排紙経路を変えると、排出ローラ110aが前記記録シ
ート102の印字面を汚してしまうためである。そのた
め、前記記録シート102の排出スペースを記録シート
102の大きさ分確保しなければならないので、本発明
の特徴となるところの図13の構成より、本体の設置占
有面積が約1.8〜2倍程度大きくなってしまうという
欠点があった。
【0086】また、図19の構成では、記録シート10
2が設置面に対してほぼ水平に排出されるため、排出ト
レー111にすでに積載されている記録シート102と
後からトレー111に送り込まれる記録シート102と
が摩擦を起こし、すでに積載されていた記録シートが後
から送り込まれた記録シート102により押し出され
て、排出トレー111から落ちてしまい、前記記録シー
ト102の積載性が非常に悪くなるという欠点もあっ
た。そのため、本発明の特徴となるところの吐出面の鉛
直方向からの鋭角の角度を60°以下とすることによ
り、この傾斜構造と前記記録シート102の自重作用と
が相俟って排出トレー111への記録シートの積載性が
良くなり、前述の排出トレー111より記録シート10
2が落ちるといった不具合はなくなった。また、このよ
うな構成にすると、前述したインクカートリッジ109
の装填を装置の斜め後ろもしくは上方向よりアクセスで
きるので、前記インクカートリッジ109の着脱性は良
くなるという効果も得られる。さらに、このような構成
にすると、記録シート102は設置面に対して傾斜して
積載できるので、ユーザーが前記記録シート102を取
り易くなる効果や、前述の本体の設置面積を小さくする
ことが可能となり、結果的には装置の小型化が可能にな
ると言う効果も得られる。また、図19のように吐出面
を下向きになるように記録部を構成すると、インクが下
向きに吐出されるので、インクなしの検知と記録不良と
がほぼ同時に生じてしまう。このため、インク吐出によ
る記録を停止するまでの間、記録不良のまま印字を続け
ると、その間のデータが失われてしまう畏れがあるが、
図13および図17、図18に示すように構成した本発
明によれば、インクが完全になくなる前にインク無しを
検知できるので、前述のようにデータが失われるという
問題が生じない、という基本性能に絡む効果も得られる
有効な手段である。
【0087】なお、以上のことから、インクカートリッ
ジ109の前傾角、すなわち、その吐出面の鉛直方向か
らの鋭角の傾斜角度は60°以内が好ましい。
【0088】<実施例4>図20は、本発明の記録装置
を、ワードプロセッサ、パーソナルコンピュータ、ファ
クシミリ装置、および複写装置としての機能を有する情
報処理装置に適用した場合の概略構成を示すブロック図
である。図中、符号201は、装置全体の制御を行う制
御部であり、この制御部201では、マイクロプロセッ
サ等のCPUや各種I/Oポートを備え、各部に制御信
号やデータ信号等を出力したり、各部よりの制御信号や
データ信号を入力して制御を行っている。202は、デ
ィスプレイ部であり、このディスプレイ部202の表示
画面には各種メニューや文書情報およびイメージリーダ
207で読み取ったイメージデータ等が表示される。2
03は、ディスプレイ部202上に設けられた透明な感
圧式のタッチパネルであり、このタッチパネル203の
表面を指等により押圧することにより、ディスプレイ部
202上での項目入力や座標位置入力等を行うことがで
きる。
【0089】204は、FM(Frequency M
odulation)音源部であり、音楽ディタ等で作
成された音楽情報をメモリ部210や外部記憶装置21
2にデジタルデータとして記憶しておき、それらメモリ
等から読み出してFM変調を行うものである。FM音源
部204からの電気信号は、スピーカ部205により可
聴音に変換される。プリンタ部206は、ワードプロセ
ッサ、パーソナルコンピュータ、ファクシミリ装置、複
写装置の出力端末として、本発明に係る記録装置が適用
されたものである。
【0090】また、207は、原稿データを光電的に読
み取って入力するイメージリーダ部であり、原稿の搬送
経路途中に設けられており、ファクシミリ原稿や複写原
稿の他、各種原稿の読み取りを行う。208は、イメー
ジリーダ部207やこのイメージリーダ部207で読み
取った原稿データのファクシミリ送信や、送られてきた
ファクシミリ信号を受信して復号するファクシミリ送受
信部であり、外部とのインターフェース機能を有する。
209は、通常の電話機能や留守番電話機能等の各種電
話機能を有する電話部である。210は、システムプロ
グラムやマネージャプログラムおよびその他のアプリケ
ーションプログラム等や文字フォントおよび辞書等を記
憶するROMや、外部記憶装置212からロードされた
アプリケーションプログラムや文字情報を記憶するため
のRAM、さらにはビデオRAM等を含むメモリ部であ
る。
【0091】211は、文書情報や各種コマンド等を入
力するキーボード部である。212は、フロッピーディ
スクやハードディスク等を記憶媒体とする外部記憶装置
であり、この外部記憶装置212には、文字情報や音楽
あるいは音声情報、ユーザのアプリケーションプログラ
ム等が格納される。
【0092】図21は、図20に示す情報処理装置の外
観図である。図中、符号301は、液晶等を利用したフ
ラットパネルディスプレイであり、各種メニューや図形
情報および文書情報等を表示する。このディスプレイ3
01上には、タッチパネルが設置されており、このタッ
チパネルの表面を指等で押圧することにより、座標入力
や項目指定入力を行うことができる。302は、装置が
電話機として機能するときに使用されるハンドセットで
ある。キーボード303は、本体と着脱可能にコードを
介して接続されており、各種文字情報や各種データ入力
を行うことができる。また、このキーボード303に
は、各種機能キー304等が設けられている。305は
フロッピーディスクの挿入口である。
【0093】また、307は、前記イメージデータ部2
07で読み取られる原稿を載置する用紙載置部であり、
読み取られた原稿は装置後部より排出される。また、フ
ァクシミリ受信等においては、インクジェットプリンタ
306により記録される。
【0094】なお、上記ディスプレイ301は、CRT
でもよいが、強誘電性液晶を利用した液晶ディスプレイ
等のフラットパネルが望ましい。というのは、小型、薄
型化に加えて軽量化が図れるからである。上記情報処理
装置がワードプロセッサとして機能する場合、図20に
おいてキーボード部211から入力された文字情報が制
御部201により文書処理プログラムに従って処理さ
れ、プリンタ部206に画像として出力される。上記情
報処理装置がパーソナルコンピュータとして機能する場
合、キーボード部211から入力された各種データが制
御部201によりアプリケーションプログラムに従って
計算処理され、プリンタ部206に計算結果が画像とし
て出力される。ファクシミリ装置の受信機として機能す
る場合、通信回線を介してファクシミリ送受信部208
から入力したファクシミリ情報が制御部201により所
定のプログラムに従って受信処理され、プリンタ部20
6に受信画像として出力される。また、複写装置として
機能する場合、イメージリーダ部207によって原稿を
読み取り、読み取られた原稿データが制御部201を介
してプリンタ部206に複写画像として出力される。な
お、ファクシミリ装置の送信機として機能する場合、イ
メージリーダ部207によって読み取られた原稿データ
は、制御部201により所定のプログラムに従って送信
処理された後、ファクシミリ送受信部208を介して通
信回線に送信される。なお、上述した情報処理装置は、
図22に示すように、インクジェットプリンタを本体に
内蔵した一体型としてもよく、この場合は、よりポータ
ブル性を高めることが可能となる。図22において、図
21と同一機能を有する部分には、同一符号を付した。
【0095】以上説明した多機能型情報処理装置に本発
明の記録装置を適用することによって、高品位の記録画
像を得ることができるため、上記情報処理装置の機能を
さらに向上させることが可能となる。
【0096】(その他)なお、本発明は、特にインクジ
ェット記録方式の中でも、インク吐出を行わせるために
利用されるエネルギとして熱エネルギを発生する手段
(例えば、電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱
エネルギによりインクの状態変化を生起させる方式の記
録ヘッド、記録装置において優れた効果をもたらすもの
である。かかる方式によれば、記録の高密度化、高精細
化が達成できるからである。
【0097】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式は、所謂オンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギを
発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさせ
て、結果的に、この駆動信号に一対一で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状とすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。このパルス形状
の駆動信号としては、米国特許第4463359号明細
書、同第4345262号明細書に記載されているよう
なものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率
に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記
載されている条件を採用すると、さらに優れた記録を行
うことができる。
【0098】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組合せ構成(直線状液流路または直角液流路)の他に
熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開示す
る米国特許第4558333号明細書、米国特許第44
59600号明細書を用いた構成も本発明に含まれるも
のである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、共通
するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を開示
する特開昭59−123670号公報や熱エネルギの圧
力波を吸収する開孔を吐出部に対応させる構成を開示す
る特開昭59−138461号公報に基いた構成として
も本発明の効果は有効である。すなわち、記録ヘッドの
形態がどのようなものであっても、本発明によれば、記
録を確実に効率よく行うことができるようになるからで
ある。
【0099】さらに、記録装置が記録できる記録媒体の
最大幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドに対しても、本発明は有効に適用できる。そのよ
うな記録ヘッドとしては、複数記録ヘッドの組合せによ
ってその長さを満たす構成や、一体的に形成された1個
の記録ヘッドとしての構成のいずれでもよい。
【0100】加えて、上例のようなシリアルタイプのも
のでも、装置本体に固定された記録ヘッド、あるいは装
置本体に装着されることで装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的にインクタンクが設けられたカートリッジタイプの
記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。
【0101】また、本発明の記録装置の構成として、記
録ヘッドの吐出回復手段、予備的な補助手段等を付加す
ることは本発明の効果を一層安定できるので、好ましい
ものである。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに
対してのキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あ
るいは吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加
熱素子あるいはこれらの組み合わせを用いて加熱を行う
予備加熱手段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出手段
を挙げることができる。
【0102】また、搭載される記録ヘッドの種類ないし
個数についても、例えば単色のインクに対応して1個の
みが設けられたものの他、記録色や濃度を異にする複数
のインクに対応して複数個数設けられるものであっても
よい。すなわち、例えば記録装置の記録モードとしては
黒色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘ
ッドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによる
か、いずれでもよいが、異なる色の複色カラー、または
混色によるフルカラーの各記録モードの少なくとも一つ
を備えた装置にも、本発明は極めて有効である。
【0103】さらに加えて、以上説明した本発明実施例
においては、インクを液体として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであって、室温で軟化もし
くは液化するものを用いてもよく、あるいはインクジェ
ット方式ではインク自体を30℃以上70℃以下の範囲
内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範囲にあ
るように温度制御するものが一般的であるから、使用記
録信号付与時にインクが液状をなすものを用いてもよ
い。加えて、熱エネルギによる昇温を、インクの固形状
態から液体状態への状態変化のエネルギとして使用せし
めることで積極的に防止するため、またはインクの蒸発
を防止するため、放置状態で固化し加熱によって液化す
るインクを用いてもよい。いずれにしても熱エネルギの
記録信号に応じた付与によってインクが液化し、液状イ
ンクが吐出されるものや、記録媒体に到達する時点では
すでに固化し始めるもの等のような、熱エネルギの付与
によって初めて液化する性質のインクを使用する場合
も、本発明は適用可能である。このような場合のインク
は、特開昭54−56847号公報あるいは特開昭60
−71260号公報に記載されるような、多孔質シート
の凹部または貫通孔に液状又は固形物として保持された
状態で、電気熱変換体に対して対向するような形態とし
てもよい。本発明においては、上述した各インクに対し
て最も有効なものは、上述した膜沸騰方式を実行するも
のである。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
画像データ記録が正常に行われたか否かを自動的に判断
することができる。また、インク吐出面を鉛直から傾斜
させることで、印字後の記録媒体を汚すことなく、記録
媒体の自重を利用してその排出動作を容易なものとし、
また、装置を小型化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかるファクシミリ装置
の主要部分の構成を表したブロック図である。
【図2】本発明の記録装置の構成要素の配置図である。
【図3】(a)および(b)はそれぞれ主走査方向の副
走査の解像度変換の概念図である。
【図4】本発明の記録装置における記録センサ、ホトセ
ンサ、フッタマーク記録位置の関係を示した図である。
【図5】本発明の記録装置において記録が正常に行われ
たか否かの判断のフローチャートである。
【図6】本発明におけるフッタマーク記録の他の例を示
す図である。
【図7】本発明において記録装置を制御するための制御
信号を示した図である。
【図8】本発明の第2の実施例の記録装置における構成
要素の他の例を示す配置図である。
【図9】本発明においてホトセンサ14の出力を2値化
する手段の回路図である。
【図10】本発明において記録が正常に行われたか否か
の判断の他の例を示すフローチャートである。
【図11】本発明において検知手段14aの変化パター
ンと記録動作の判断の対応を示した図である。
【図12】本発明においてプリンタインターフェースを
有するファクシミリ装置に追加される部分のブロック図
である。
【図13】本発明の第3実施例のファクシミリ装置の第
1の全体構造説明図である。
【図14】本発明の第3実施例のファクシミリ装置の第
2の全体構造説明図である。
【図15】本発明の第3実施例のファクシミリ装置の伝
送系配置および外観斜視説明図である。
【図16】本発明の第3実施例における記録制御のブロ
ック説明図である。
【図17】本発明の第3実施例における記録ヘッドの詳
細説明図である。
【図18】本発明の第3実施例における記録ヘッドの詳
細説明図である。
【図19】本発明の第3の実施例のファクシミリ装置の
比較例装置の全体構造説明図である。
【図20】本発明の第4実施例の装置のブロック図であ
る。
【図21】本発明の第4実施例の装置の外観図である。
【図22】本発明の第4実施例にしたがう他の装置の外
観図である。
【符号の説明】
1 記録装置部 2 解像度変換部 3 リーダ部 4 メモリ 5 切り替え回路 6 CPU 7 制御信号線 11 記録部 12 記録紙搬送部 13 記録紙センサ 14 ホトセンサ 15 記録制御部 16 カット紙 17 フッタマークおよびその記録位置 30 プリンタインターフェース用コネクタ 31 制御切り替え回路 101 給紙カセット 102 記録シート 103 給紙ローラ 103a 円弧部 103b 平面部 104 給紙片 104a シート部 105a フィードローラ 105b フィードローラ 106 先端センサ 107 本体 108 プラテンローラ 109 インクカートリッジ 110a 排出ローラ 110b 排出ローラ 111 排紙トレー 112 記録カバー 113 原稿 114 原稿台 115 原稿トレー 116a 分離ローラ 116b 圧接片 117a 搬送ローラ 117b 搬送ローラ 118a 排出ローラ 119 光電変換素子(CS) 120 白ローラ 120b 排出ローラ 121 制御部 121a システム基板 121a1 CPU 121a2 ROM 121a3 RAM 121a4 ラインメモリ 121a5 符号化/復号化部 121a6 メモリバッファ 121a7 入出力切換インターフェース 121b 電源ユニット 121c 操作部コントロール基板 121d 中継基板 121e NCU基板 121f プリンタインターフェース基板 121f1 プリンタインターフェース A 給紙系 B 記録系 B1 CPU C 読取系 D 操作部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクの吐出面が鉛直方向に対して傾斜
    している記録ヘッドを用いて記録を行うことを特徴とす
    るインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 前記インク吐出面と鉛直方向とがなす鋭
    角の角度は60°以内であることを特徴とする請求項1
    に記載のインクジェット記録装置。
  3. 【請求項3】 画像データに応じた画像を記録媒体に記
    録する記録ヘッドを用いて記録を行う記録装置であっ
    て、 前記記録ヘッドによる所定量の画像記録が終了した後の
    記録媒体の所定位置に、前記記録ヘッドの一部のみによ
    って所定の画像が記録されるように、前記記録ヘッドを
    制御する制御手段と、 前記記録媒体上の前記所定の画像を検知する検知手段
    と、 前記検知手段による検知結果に基づいて前記記録ヘッド
    による記録状態を判断する判断手段と、を有することを
    特徴とするインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録ヘッドが請求項1または2に記
    載の記録ヘッドであることを特徴とする請求項3に記載
    のインクジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録ヘッドは熱エネルギーを用いて
    インクに状態変化を生起させることによりインクを吐出
    することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか記載
    のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の記
    録装置と画像情報の受信手段とを具えることを特徴とす
    る画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし5のいずれかに記載の記
    録装置と画像情報の送信手段とを具えることを特徴とす
    る画像形成装置。
  8. 【請求項8】 画像情報の送信手段をさらに有すること
    を特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 原稿画像読み取り手段をさらに具えるこ
    とを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし5のいずれかに記載の
    記録装置と原稿画像読み取り手段とを具えることを特徴
    とする画像形成装置。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし5のいずれかに記載の
    記録装置と記録信号入力手段とを具えることを特徴とす
    る画像形成装置。
  12. 【請求項12】 前記記録信号入力手段がキーボードで
    あることを特徴とする請求項11に記載の画像形成装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし5のいずれかに記載の
    記録装置と計算処理手段とを具えることを特徴とする情
    報処理装置。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし12のいずれかに記載
    の装置を用いて記録されたことを特徴とする記録物。
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