JPH07116456A - 湿式排煙脱硫装置の制御方法 - Google Patents
湿式排煙脱硫装置の制御方法Info
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- JPH07116456A JPH07116456A JP5266537A JP26653793A JPH07116456A JP H07116456 A JPH07116456 A JP H07116456A JP 5266537 A JP5266537 A JP 5266537A JP 26653793 A JP26653793 A JP 26653793A JP H07116456 A JPH07116456 A JP H07116456A
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Abstract
硫および除塵性能を共に一定に保つことができる湿式排
煙脱硫装置の制御方法を提供する。 【構成】 燃焼排ガス20を吸収塔1に導入し、排ガス
中のSOxをカルシウム系吸収剤スラリ23により吸収
し、生成した亜硫酸カルシウム含有吸収液を吸収塔循環
タンク内に供給された空気22で酸化して石膏として回
収するとともに排ガス中のばいじんを除去する湿式排煙
脱硫装置の制御方法において、排ガス中のばいじん濃度
検出器10およびSOx濃度検出器11の検出値に基づ
いて除塵性能に必要なL/Gと脱硫性能に必要なL/G
を求め、求めた値のうち大きい方の値を基に吸収液循環
ポンプ5を制御し、その循環量による脱硫性能が必要以
上であるときは吸収塔循環タンク4内へ供給する空気量
を減少させて調整する。
Description
御方法に係り、特に低ユーティリティで脱硫性能と除塵
性能をコントロールするのに好適な湿式排煙脱硫装置の
制御方法に関する。
れている排煙処理装置の中では、吸収塔内でボイラ等の
排ガス中のSOx (硫黄酸化物)をカルシウム系吸収剤
スラリにより吸収した後、主に吸収塔下部に設けた循環
タンク内に設置された酸化用攪拌機から供給される空気
により前記吸収剤スラリを酸化して硫酸カルシウム、す
なわち石膏として回収する、石灰石・石灰等を吸収剤
(以後、石灰石・石灰等を吸収剤として含むスラリを単
に吸収剤スラリと称する)として用いる湿式石灰石・石
膏法が一般的に用いられている。
す。ボイラ等の排ガス20は入口煙道2を通って吸収塔
1に導入され、ここで循環ポンプ5により吸収塔循環タ
ンク4から供給される吸収剤スラリを吸収塔内に設けた
噴霧ノズルにより噴霧して吸収剤スラリのスプレとし、
このスプレ23との気液接触により飽和温度まで冷却さ
れると同時に、排ガス中のSOx 、ばいじん、HCl、
HF等が除去され、ミストエリミネータ6を経て出口煙
道3から排出される。
合う量の吸収剤スラリ21が供給され、酸化されて生成
した石膏を含有する抜出スラリ24が抜出ポンプ13に
より、吸収剤スラリの投入量に見合って抜出され、図示
していない石膏回収設備へ供給される。一方、脱硫性能
の制御は入口SOx 量に応じて循環ポンプ5の運転台数
や回転数を変化させることにより吸収剤スラリ流量Lと
排ガス流量Gの比L/Gを変化させたり、吸収塔1内の
pHを最適に保ったり、吸収塔循環タンク4内の亜硫酸
塩濃度に応じて酸化用空気量を調節したり攪拌機8の運
転台数を変えることにより行なっている。
の使用量や循環ポンプ、空気ファンの動力費等のユーテ
ィリティの低減を計りつつ脱硫性能、除塵性能共に一定
に保つという点について配慮が充分にされておらず、特
に排ガス中のSOx 濃度が低く、ばいじん濃度が高い場
合において、除塵性能を保つためにL/Gを高くすると
脱硫性能が高くなりすぎ、過剰の吸収剤や動力を消費し
てしまうという問題があった。
限にしながら脱硫性能、除塵性能共に一定に保つことが
できる湿式排煙脱硫装置の制御方法を提供することにあ
る。
本願で特許請求する発明は以下のとおりである。 (1)燃焼排ガスを湿式排煙脱硫装置の吸収塔内へ導入
し、排ガス中の硫黄酸化物(SOx )をカルシウム化合
物スラリよりなる吸収液により吸収し、生成した亜硫酸
カルシウムを含む吸収液を吸収塔循環タンク内で空気に
より酸化させ石膏として回収するとともに排ガス中のば
いじんも除去する湿式排煙脱硫装置の制御方法におい
て、吸収塔入口のばいじん濃度およびSOx 濃度に基づ
き、除塵性能に必要な液ガス比(L/G)と、脱硫性能
に必要なL/Gをそれぞれ求め、求めた値のうち大きい
方の値に基づき吸収塔吸収液循環量を制御することを特
徴とする湿式排煙脱硫装置の制御方法。 (2)燃焼排ガスを湿式排煙脱硫装置の吸収塔内に導入
し、排ガス中のSOx をカルシウム化合物スラリよりな
る吸収液により吸収し、生成した亜硫酸カルシウムを含
む吸収液を吸収塔循環タンク内で供給された空気により
酸化させ石膏として回収するとともに、排ガス中のばい
じんも除去する湿式排煙脱硫装置の制御方法において、
排ガス性状に応じて除塵性能に必要なL/Gと、脱硫性
能に必要なL/Gをそれぞれ求め、求めた値のうち大き
い方の値に基づき吸収塔吸収液循環量を制御するととも
に、この循環量に基づき得られる脱硫性能が、必要脱硫
性能を超過する場合は、吸収塔循環タンクへ供給する前
記酸化用空気の量を調整して脱硫性能を適正値に修正す
ることを特徴とする湿式排煙脱硫装置の制御方法。
に応じ、L/Gを増加させる一方で吸収塔への空気供給
量を減少させるように制御することにより、脱硫性能お
よび除塵性能が一定となるので、過剰な吸収剤や動力を
消費することがない。
に示す。入口煙道2にガス流量を計測する流量計9を、
また入口および出口煙道2、3にSOx 濃度検出器1
0、ばいじん濃度検出器11を設置し、この流量計およ
びSOx 濃度、ばいじん濃度検出器10、11によりガ
ス量およびSOx 濃度、はいじん濃度を測定すると共
に、各測定値から除塵性能、脱硫性能を共に満足する吸
収塔循環ポンプ5の運転台数および/または回転数を設
定し、さらに脱硫性能、酸化性能を満足する酸化空気量
を設定する計算機25を設ける。図1において、1は吸
収塔、4は吸収塔循環タンク、6はミストエリミネー
タ、7は吸収塔循環タンク4の底部に吸収剤スラリが沈
澱するのを防止する攪拌機、8は吸収剤スラリ中の亜硫
酸塩を酸化する攪拌機であり、酸化用空気22が制御用
バルブ12を介して攪拌機8の攪拌翼付近に吹込まれ
る。13は石膏回収系へスラリを抜出す抜出しポンプ、
20は処理すべき排ガス、21は吸収塔内へ供給される
吸収剤スラリ、23は吸収塔内で噴霧された吸収剤スラ
リスプレ、24は吸収塔循環タンクからの抜出しスラリ
である。
各種制御データについて説明する。図6は、入口SOx
濃度が1000 ppmの時に、吸収塔循環タンク4内への
空気供給量を100(ベース)に固定した場合のL/G
と脱硫率の関係を示す。要求される脱硫率を95%とし
た場合、必要なL/G=15である。図7は上記のSO
x 濃度でL/G=15の時の吸収塔への空気供給量と脱
硫率の関係を示したものである。このように脱硫率は吸
収塔に供給される空気量により変化することがわかる。
図8に入口SOx 濃度300 ppm、吸収塔への空気供給
量30の場合の脱硫率とL/Gの関係を示す。この場合
脱硫率が95%となるL/G=10である。
と出口ばいじん濃度が許容値となるのに必要なL/Gと
の関係を図9に示す。入口ばいじん濃度が70mg/m3N
の時に必要L/G=15であるのに対し、入口ばいじん
濃度が30の時に必要なL/G=10である。図6から
図9までの関係について図2に入口ばいじん濃度と必要
L/Gの関係としてまとめる。まず、入口SOx 濃度、
1000 ppmの場合について、L/Gは入口ばいじん濃
度が約70mg/m3NまではSOx 濃度により決定される
が、入口ばいじん濃度70mg/m3N以上では脱硫性能、
除塵性能両方を満足させるためには入口ばいじん濃度に
より制御すべきことがわかる。
濃度により決められる必要L/Gの値が低いので、より
低い入口ばいじん濃度域から入口ばいじん濃度の支配を
受ける。言い換えると、入口排ガス性状が低SOx 濃度
でかつ高ばいじん濃度である場合、必要L/Gは、ばい
じん濃度により支配され、SOx 濃度により決められる
L/G=10よりも大きいL/G、例えばばいじん濃度
70mg/m3Nの場合は、L/G=15となる。一方、こ
のようにL/G=15で運転すると、脱硫率は図8に示
すように98%となり過剰の性能を与えることになる。
への空気供給量を削減するように調節すると脱硫率は図
4に示すように従来破線で表されていた脱硫率が実線で
示されるように調整され、必要とする一定の脱硫率を得
ることができる。
に所定値に保ち、かつ吸収塔への過剰の空気量も削減で
きるので吸収剤の消費量や吸収塔への空気供給系の動力
の低減が可能である。
す図。
要L/Gの関係図。
気供給量の関係を示す図。
について従来技術と比較した図。
図。
図。
循環タンク、5…循環ポンプ、6…ミストエリミネー
タ、7…攪拌機、8…酸化用攪拌機、9…流量計、10
…SOx 濃度検出器、11…ばいじん濃度検出器、12
…バルブ、13…抜出ポンプ、20…排ガス、21…吸
収剤スラリ、22…空気、23…吸収剤スラリスプレ、
24…抜出スラリ、25…計算機。
Claims (2)
- 【請求項1】 燃焼排ガスを湿式排煙脱硫装置の吸収塔
内へ導入し、排ガス中の硫黄酸化物(SOx )をカルシ
ウム化合物スラリよりなる吸収液により吸収し、生成し
た亜硫酸カルシウムを含む吸収液を吸収塔循環タンク内
で空気により酸化させ石膏として回収するとともに排ガ
ス中のばいじんも除去する湿式排煙脱硫装置の制御方法
において、吸収塔入口のばいじん濃度およびSOx 濃度
に基づき、除塵性能に必要な液ガス比(L/G)と、脱
硫性能に必要なL/Gをそれぞれ求め、求めた値のうち
大きい方の値に基づき吸収塔吸収液循環量を制御するこ
とを特徴とする湿式排煙脱硫装置の制御方法。 - 【請求項2】 燃焼排ガスを湿式排煙脱硫装置の吸収塔
内に導入し、排ガス中のSOx をカルシウム化合物スラ
リよりなる吸収液により吸収し、生成した亜硫酸カルシ
ウムを含む吸収液を吸収塔循環タンク内で供給された空
気により酸化させ石膏として回収するとともに、排ガス
中のばいじんも除去する湿式排煙脱硫装置の制御方法に
おいて、排ガス性状に応じて除塵性能に必要なL/G
と、脱硫性能に必要なL/Gをそれぞれ求め、求めた値
のうち大きい方の値に基づき吸収塔吸収液循環量を制御
するとともに、この循環量に基づき得られる脱硫性能
が、必要脱硫性能を超過する場合は、吸収塔循環タンク
へ供給する前記酸化用空気の量を調整して脱硫性能を適
正値に修正することを特徴とする湿式排煙脱硫装置の制
御方法。
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JP26653793A JP3651918B2 (ja) | 1993-10-25 | 1993-10-25 | 湿式排煙脱硫装置の制御方法 |
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JP2002001058A (ja) * | 2000-06-19 | 2002-01-08 | Kawasaki Steel Corp | 焼結機排ガス脱硫装置及びその制御方法 |
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