JPH07114036A - 表示素子 - Google Patents

表示素子

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JPH07114036A
JPH07114036A JP26237293A JP26237293A JPH07114036A JP H07114036 A JPH07114036 A JP H07114036A JP 26237293 A JP26237293 A JP 26237293A JP 26237293 A JP26237293 A JP 26237293A JP H07114036 A JPH07114036 A JP H07114036A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】表示素子の電極付基板の表示領域のストライプ
状にパターニングされた表示電極からの表示素子端子1
とTCP端子2との間を結ぶリード3を、最短接続リー
ド5の表示素子端子1とTCP端子2の両端とを結んだ
線のTCP側では、最短接続リードと平行にかつ同じ線
幅のリードとされ、その先は、表示素子端子の端とTC
P端子の端とを結んだ線に平行にして、全てのリードの
抵抗値がほぼ同じになるようにする。 【効果】駆動用素子を載置した表示素子の電極付基板の
リードの抵抗値のばらつきを少なくし、表示コントラス
トムラを低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、端子部に駆動用素子を
配置した表示素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ドットマトリクス型の表示素子は、スト
ライプ状にパターニングされた表示電極を有する第1の
電極付基板と、第1の電極付基板の表示電極のストライ
プの方向と異なる方向にストライプ状にパターニングさ
れた表示電極を有する第2の電極付基板とを用い、それ
らの周辺部でシールしセルを形成し、それらの内部に電
気光学媒体を挟持し、両表示電極の交点で表示を行って
いる。この代表的な表示素子として、液晶表示素子があ
り、2枚の基板間に液晶を挟持している。
【0003】この液晶表示素子は最近特に高精細な高コ
ントラスト比化が進んでおり、例えば 640× 400ドット
というような表示が多く行われている。この場合、セグ
メント側では 1/200デューティで上下1280本、 1/400デ
ューティで片側 640本の端子が必要になる。さらに、カ
ラー化すると各画素が 3倍になるので、夫々3840本、19
20本必要となる。一方、小型軽量化も要求されており、
駆動回路をTCP(テープキャリアパッケージ、従来T
ABとも呼ばれている)や半導体チップで構成すること
も行われ始めている。
【0004】通常のICを用いる場合には、表示電極は
そのまま端子まで延長され、リードは表示電極と同じ幅
で端子まで含めて長方形パターンにパターニングされて
いる。このような場合には、リードは何ら特別な配慮を
しなくても抵抗値は最低であり、各リードの抵抗値はほ
ぼ等しくなる。
【0005】一方、小型実装のためにTCPを用いる場
合、TCPの端子のピッチは、TCPの端子数が増加す
るに従いファインピッチになってきている。例えば、 6
40本の端子の場合の通常表示用の表示電極のパターンの
ピッチは 250〜 330μm程度である。これに対し、TC
Pのピッチは 100〜 200μm程度とより狭いピッチを有
している。さらに、1つのTCPでの駆動端子数が増加
し、よりファインピッチになることが予想される。
【0006】いずれにしても、TCP端子の幅と表示素
子端子の幅には大きな差が生じる。例えば、 160出力の
TCPでTCP側の端子ピッチが 200μm、表示素子側
の端子ピッチが 330μmとする。この場合、TCP側の
端子幅は約32mm、表示素子側の端子幅は約53mmとな
り、TCPを接続する表示素子端子群のほぼ中央に配置
した場合、両端部側でのずれは約10mmとなる。このよ
うに端子ピッチが 200μm程度であればリードの線幅も
百数十μm程度とれるため、あまりリード抵抗の差はつ
かない。
【0007】このため、リード線幅一定のまま最短距離
を配線するようにしても、ほとんど問題を生じない。し
かし、負荷が重く抵抗の差が表示品位に影響を与えた
り、TCP側の端子ピッチがより狭くなったりした場合
には、このような単純な配線では表示品位が低下すると
いうような問題があった。
【0008】このため、リード線幅をリードの長さに合
わせて調整し、抵抗を一定にするという方法がある。こ
の方法は抵抗は合わせ易い反面、設計側からは個々の端
子毎に線幅を変える設計を行わなければならないので、
設計が面倒である。このため、品種の多い場合には、電
極パターニング用の版の設計に多大の時間を要し、生産
性が悪いものであった。
【0009】また、もう少し設計の手間を削減する方法
として、リード形状を変え、短いリードの場合には、リ
ードを「く」の字状に折曲げて配線する等リード長を長
くして抵抗値をほぼ合わせるという方法もある。しか
し、この場合には本来抵抗の低い最短のリードを折曲げ
て長くするため、リードの配置のために無理な設計をせ
ざるを得なく、抵抗値が必要以上に高くなったり、リー
ド線間での短絡やリードの断線を生じ易くなるという問
題点を有していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】このようにTCP等の
駆動用素子を接続する場合、リードの設計が容易でかつ
あまり無理の無い配線が可能な配線方法が望まれてい
た。即ち、1本1本のリードの線幅を計算して設計しな
くてもよく、かつリードがあまり複雑な形状にならない
ような配線が望まれていた。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題を
解決すべくなされたものであり、内部に電気光学媒体が
封入され、多数の電極が端子部に引き出され、その端子
部の電極上に駆動用素子が配置されている表示素子にお
いて、表示領域から駆動用素子までを結ぶリードが、そ
の最短接続リードの表示素子側と駆動用素子の両端とを
結んだ線の駆動用素子側では、最短接続リードと平行に
かつ同じ線幅のリードとされ、その先は、表示素子側の
端と駆動用素子の端とを結んだ線に平行にかつ最短接続
リードの抵抗値と、表示素子側の端と駆動用素子の端と
を結んだリードの抵抗値がほぼ同じになるように選んだ
線幅で配線したことを特徴とする表示素子を提供するも
のである。
【0012】また、その最短接続リードの長さL31 、線
幅d31 と端部の接続リードの長さL32 、線幅d32 との
関係がL31/d31 =L32/d32 でかつ配線可能な範囲で線幅
を広く取り、その間のリードは最短接続リードに平行な
部分では線幅d31 となるように、端部の接続リード平行
な部分では線幅d32 となるようにしたことを特徴とする
表示素子、及び、それらの一対の透明電極付基板間に液
晶が封入され、その端子部の透明電極上に駆動用素子が
配置されていることを特徴とする表示素子、及び、それ
らの端子にTCPが接続されることを特徴とする表示素
子を提供するものである。
【0013】本発明の表示素子は、内部に液晶、エレク
トロクロミック材料等の電気光学媒体が封入され、多数
の電極が端子部に引き出され、その端子部の電極上に駆
動用素子が配置されている表示素子に適用される。代表
的なものとして、2枚のストライプ状にパターニングさ
れた表示電極を有する透明電極付基板を用いた液晶表示
素子がある。
【0014】この電極付基板の透明電極は、In2O3-SnO2
(ITO)、SnO2等の透明電極が使用できる。もちろ
ん、これにはクロム、アルミのような金属不透明電極
や、有機化合物による導電膜も使用できる。ただし、金
属配線のみを使用している場合には通常抵抗が低いの
で、細い配線をしても抵抗の差によるムラはほとんど無
いと思われる。このため、本発明では透明電極による引
き回しを行っている場合に好適である。
【0015】基板は、ガラス、プラスチック等の公知の
基板が用いられる。電極は基板の上に直接設けられてい
てもよいし、SiO2、TiO2、ZrO2等の無機膜やカラーフィ
ルター、ポリイミド、ポリアミド、ウレタン、シリコン
等の有機膜を介して設けられてもよい。
【0016】以下、2枚のストライプ状にパターニング
された表示電極を有する透明電極付基板を用いた液晶表
示素子を代表例として説明する。この場合、2枚の透明
電極付基板は、夫々のストライプの方向が交差するよう
に相対向して配置され、周辺部でシールしてセルを形成
する。この内部に液晶を封入する。
【0017】この2枚の透明電極付基板のストライプの
方向は通常は直交交差するように配置されればよい。例
えば、 640本のセグメント電極と 400本のコモン電極と
を用いれば、その各交点である 256,000画素が表示可能
になる。なお、例外的には両電極のストライプの方向を
60°とか45°とか直交以外の方向で交差させることもあ
り得る。
【0018】液晶表示素子の場合、この透明電極付き基
板の液晶と接する側の面には、通常ポリイミド、ポリア
ミド、シリコン等の有機膜やSiO2、TiO2、ZrO2等の無機
膜を形成し、表面をラビングして配向膜を形成する。な
お、無機物の斜め蒸着により配向膜を形成してもよい。
また、ゲストホストモードや高分子分散液晶モード等配
向膜を形成しなくてもよい場合には配向膜を形成しない
こともある。
【0019】本発明は、特に高精細表示の液晶表示素子
に適している。具体的には、STN(スーパーツイス
ト)液晶表示素子と呼ばれている液晶のツイスト角が 1
80〜 360°で、楕円偏光を利用して表示を行っている液
晶表示素子に好適である。そして、使用するTCPの端
子や半導体チップのパッドのピッチが狭いものに適して
いる。
【0020】本発明の表示領域側と駆動用素子側とを結
ぶリードのパターンを図1を参照して説明する。図1
は、本発明の端子近傍のリードを示す平面図である。図
1において、 1は表示素子端子、 2はTCP端子、 3は
両端子間を結ぶリード、 4はTCP、 5はそのリード中
でも最短の長さになる最短接続リード、 6は逆に最長に
なる最長接続リードを示している。
【0021】なお、表示素子端子という表現は、正確に
はリード、TCPの端子も含め表示素子の端子になる
が、本発明では説明の都合上、分かり易くするため電極
が表示領域から引き出された部分を表示素子端子と称す
ることにする。通常の液晶表示素子の場合には、シール
近傍の電極が平行に引き出されている端の部分というこ
とになる。
【0022】7A、7B、7C、7Dは夫々リードの配線のパタ
ーンが異なる領域を表しており、夫々の領域は最短接続
リード5 及び最短接続リード5 の表示素子端子側の点と
端の接続リードのTCP端子側の点を結んだ線(図1で
は破線で表す)により分割された範囲を示す。本発明で
はこの領域内で特定の配線を行うものである。
【0023】本発明の最短接続リード5 は、表示素子端
子とTCP端子とを結ぶリードで、長さが最短になるも
のを指す。図1の例のように、TCP端子の幅の両外側
に表示素子端子が存在している場合には、通常リードが
ほぼ垂直になる部分があり、これが最短接続リードにな
る。最長接続リード6 は、左右の端のリードの内、長さ
が長くなるリードを指す。TCPが表示素子端子の丁度
中央にあれば、対称な配置になるので、両端のリードの
長さは等しくなる。この場合には、いずれを最長接続リ
ードとしてもよい。
【0024】もし、TCP端子の幅の片外側にしか表示
素子端子が存在していない図4の例のような場合には、
そのいずれかの端のリードが最短接続リード45になり、
他方の端のリードが最長接続リード46になる。具体的に
は、TCP端子の幅の中にくる表示素子端子41の端とT
CP端子42の端を結んだリードが最短接続リード45にな
る。
【0025】もっと極端な場合、例えば図4の例でみ
て、TCP端子42の右端よりも表示素子端子41の左端が
右側にあるような配置の場合には、やはりTCP端子42
の左端と表示素子端子41の左端とを結んだリードが最短
接続リードとなる。このような配置は通常リードの抵抗
が高くなるので、あまり好ましくない。
【0026】続いて図2及び図3を参照して、リードの
パターンと線幅の設計方法を説明する。図2において、
31は最短接続リード、32は最長接続リード、33A,33B は
その間のリードの一例、34は逆の端のリードを表してい
る。
【0027】図3において、R31 は最短接続リード31
(表示素子端子11とTCP端子21との間)の抵抗、R32
は最長接続リード32(表示素子端子12とTCP端子22と
の間)の抵抗、R33A,R33B は夫々リード33A,33B (表示
素子端子13とTCP端子23との間)の抵抗、R34 はリー
ド34(表示素子端子14とTCP端子24との間)の抵抗を
表す。
【0028】d31 とL31 は夫々最短接続リード31の線幅
と長さ、L32 は最長接続リード32の長さ、L33Aは夫々リ
ード33A の長さ、d33BとL33Bは夫々リード33B の線幅と
長さ、d34 とL34 は夫々リード34の線幅と長さを表して
いる。この図では、最長接続リード32の線幅d32 とリー
ド33A の線幅d33Aは、図が煩雑になるので示されていな
いが、以下の説明では使用する。
【0029】本発明では、これらのリードの抵抗をほぼ
一定に調整する。しかもリードの線幅はわずか数種類で
すみ、かつ複雑な引き回しがないので、設計が容易であ
り、短絡、断線の危険も少ない。
【0030】最短接続リード31の抵抗R31 は、その長さ
L31 に比例し、線幅d31 に反比例するので、係数をK と
すると以下の (1)式のように表される。 R31 =K・L31/d31 (1) 同様に最長接続リード32の抵抗R32 は、その長さL32
比例し、線幅d32 に反比例するので、係数をK とすると
以下の (2)式のように表される。 R32 =K・L32/d32 (2)
【0031】本発明では、この抵抗R31 とR32 とを等し
くするようにする。この場合、配線のパターンを複雑化
しないため及び抵抗を下げるために、通常はこれら2本
のリードは夫々最短距離を結ぶ直線状にされる。このた
め、最短接続リードの長さL31 と端部の接続リードの
長さL32 は変えられないので、線幅d31 と線幅d32 とで
抵抗を調整することになる。この抵抗R31 とR32 とは完
全に等しいことが最適であるが、設計上完全に等しくす
ることが困難であれば、リード抵抗の変化を生じること
になるが、10%程度のズレならばあまり問題なく使用で
きる。
【0032】即ち、上記の (1)式及び (2)式から、 (3)
式のようになる。 L31/d31 =L32/d32 (3) ここで、L31 <L32 であるので、d31 <d32 となる。具
体的には、d32 =d31・L32/L31 を満足し、隣接するリ
ードとの短絡を生じない程度の間隙を保つように、d31
とd32 を決める。
【0033】この最短接続リード31と最長接続リード32
との間のリードは、最短接続リード31の表示素子端子側
の端と最長接続リード32のTCP端子側の端を結んだ線
(図2では破線で示される)の上下でパターンが変わ
る。
【0034】この破線から下側では、リードは33A で示
されるように、最短接続リード31と平行にかつ同じ線幅
で配線される。即ち、この部分ではリード33A は、線幅
d33A(=d31 )、長さL33Aでパターニングされる。この
部分の抵抗R33Aは以下の (4)式のように表される。 R33A=K・L33A/d33A (4)
【0035】この破線から上側では、リードは33B で示
されるように、最長接続リード32と平行にかつ同じ線幅
で配線される。即ち、この部分ではリード33B は、線幅
d33B(=d32 )、長さL33Bでパターニングされる。この
部分の抵抗R33Bは以下の (5)式のように表される。 R33B=K・L33B/d33B (5)
【0036】このリード33A,33B の合成抵抗R33 は両者
の抵抗を合計したものとなる。 R33 =K・L33A/d33A +K・L33B/d33B (6) この際、上記のような設計をしているので、例えばL33A
=X・L31 (ただし 0≦X ≦1 )とすると、L33B=(1−X)
・L32となる。また、d33A=d31 、d33B=d32 であるの
で、 (6)式は以下のようになる。 R33 =K(X・L31/d31 +(1−X)・L32/d32) (7)
【0037】ここで前記した (3)式からL31/d31 =L32/
d32 であるので、上記 (7)式は以下のようになる。 R33 =K・L31/d31 (8) 即ち、最短接続リード31と最長接続リード32との間のリ
ードは、全て最短接続リード31と同じ抵抗にすることが
できることになる。
【0038】同様な設計を、最短接続リード31と左端の
リード34にも行う。即ち、図1の領域7C では最短接続
リード31と平行にかつ同じ線幅で配線を行い、領域7D
では左端のリード34と平行にかつ同じ線幅で配線を行
う。これにより、最短接続リード31と左端のリード34と
の間のリードは、全て最短接続リード31と同じ抵抗にす
ることができることになる。これにより、このTCPに
接続される全てのリードの抵抗を一定にすることができ
る。
【0039】この場合、1つのTCPについて設計する
例を示したが、各TCPで配置が少しずつずれている場
合には、その中で最も抵抗が高くなるリードを求めて、
そのリードのあるTCPで上記の設計をおこなう。その
際の合わせた抵抗をR0とする。次いで、他のTCPのリ
ードの設計の際に、その抵抗をR31 =R32 =R0となるよ
うに設計すれば、全てのTCPの接続抵抗を合わせるこ
とができる。
【0040】このような設計をすることにより、基本的
にはリードの線幅は 3種類で済み、リードは全て直線で
その方向も 3方向(リード31,32,34に平行)のみであ
り、極めて設計がし易い。また、パターンが単純になる
ので、設計ミスや版の異常が分かり易く、生産上のトラ
ブルが少ない。
【0041】図4は、表示素子端子とTCP端子がずれ
て配置されている場合の設計を説明するための図であ
る。図4の例の場合、表示素子端子41とTCP44のTC
P端子42とが垂直に接続されるリードは無い。この場合
には、左端のリードが最短接続リード45になり、右の端
のリードが最長接続リード46になる。この場合には、設
計のパターンが異なる領域は2つとなる。
【0042】この領域47A,47B は、最短接続リード45の
表示素子端子側の端と最長接続リード46のTCP端子側
の端を結んだ線(図4では破線で示す)で分かれる。こ
のような場合には、最短接続リード45と最長接続リード
46とから上記の (3)式の場合と同様にして、夫々のリー
ドの線幅を求める。
【0043】そして、両端のリード間の全てのリード
は、48A,48B で示されるように領域47A では最短接続リ
ード45と平行にかつ同じ線幅にし、領域47B では最長接
続リード46と平行にかつ同じ線幅に設計すればよい。
【0044】液晶表示素子の場合、用いる液晶は、通常
のTN型液晶表示素子またはSTN型液晶表示素子用の
ネマチック液晶をはじめ、各種公知の垂直配向用の液
晶、相転移用の液晶、強誘電液晶、反強誘電液晶、さら
にこれらに2色性色素その他の添加物を加えた液晶等も
使用できる。
【0045】このようにして製造した液晶表示素子にさ
らに必要に応じて偏光板、位相差板、反射板、光源等を
組み合わせて用いる。また、さらに必要に応じて、基板
の内側もしくは外側にカラーフィルター、遮光膜等を形
成してもよい。液晶表示素子以外の表示素子の場合に
も、必要に応じて各種部材、部品を付加して用いること
ができる。
【0046】本発明で用いる駆動用素子は、TCPが最
も好適であるが、チップを直接用いてもよい。この駆動
用素子を配置する部分の電極は、透明電極のみでもよい
し、必要に応じてメッキ等により金属薄膜を付けてもよ
い。
【0047】駆動用素子と電極との接続は、例えば、異
方導電性フィルムや異方導電性接着剤を用いて接続すれ
ば、透明電極の上に直接容易に導電接続できる。また、
光硬化性樹脂の収縮力を利用して、非導電性光硬化性接
着剤のみで電極と端子(パッド)を圧着させて導電接続
させることもできる。本発明での導電接続は公知の種々
の方法が使用できる。
【0048】
【実施例】
実施例1 SiO2をアンダーコートしたソーダガラス基板上にITO
(約10Ω/□)からなる透明電極を形成し、表示領域で
ピッチ0.30mm(表示素子端子でも同じ)で 640本スト
ライプ状に、TCP端子に接続する部分をピッチ0.22m
mでセグメント側のパターンを形成した。
【0049】TCPは80端子のものを用い、セグメント
側には上下16個を配置するようにした。この際、図2も
しくは図4に示すようなブロックが上下16個配置され
る。また、上下のパターンは対称に配置されるため、こ
こでの説明は片側だけに限って説明する。この際、第 1
のブロックと第 2のブロックと第 7のブロックと第 8の
ブロックは図4に示すような設計パターンに、第 3から
第 6のブロックに関しては図2示すような設計パターン
になる。
【0050】第 1のブロック、第 2のブロック、第 7の
ブロック及び第 8のブロックに関しては、図4に示す領
域47A と領域47B の線幅の線幅を夫々表1に示すように
設定し、夫々のリード抵抗が同じになるようにした。
【0051】
【表1】
【0052】第 3のブロック、第 4のブロック、第 5の
ブロック及び第 6のブロックに関しては、図2に示すよ
うに最短接続リードの線幅d31、右端の最長接続リード
の線幅d32、左端のリードの線幅d34を夫々表2に示す
ように設定し、夫々のリード抵抗が同じになるようにし
た。
【0053】
【表2】
【0054】最短接続リードと右端の最長接続リードと
の間の各リードは、図2で説明したように2つの領域に
分けてパターン化し、最短接続リードと左端のリードと
の間の各リードも、図2で説明したように2つの領域に
分けてパターン化した。これにより、セグメント側の電
極付基板を製造した。
【0055】また、SiO2をアンダーコートしたソーダガ
ラス基板上にITO(約10Ω/□)からなる透明電極
を、表示領域でピッチ0.30mmで 400本ストライプ状
に、TCP端子をピッチ0.22mmで、TCPの出力端子
は 100本で、セグメント側と同様に設計して、コモン側
の電極付基板を製造した。
【0056】比較例として、従来通りリードを全て直線
で同じ線間を保って接続した比較例1とリードを『く』
の字状態に曲げて接続した比較例2とを作成した。これ
ら、実施例1と比較例1、2の電極付基板をそれぞれポ
リイミドの配向膜を形成し、注入口を除いて周辺部をシ
ール材でシールして空セルを製造した。
【0057】この空セルにネマティック液晶を封入して
液晶セルを製造した。この液晶セルの外面に位相差板と
一対の偏光板を配置して白黒表示のツイスト角が 240°
のSTN型の液晶表示素子を製造した。これらの液晶表
示素子は 640× 400ドットの表示が可能であった。
【0058】実施例1のセグメント側のリードの抵抗は
全部がほぼ 800Ω弱で一定であった。比較例1及び比較
例2のセグメント側のリードの抵抗は、最低が約 500Ω
であったのに対し、最高は約1200Ωであった。
【0059】特に、比較例1ではリードの抵抗の変動が
大きく、全てのTCPに対して抵抗値が大きく変動して
いた。例えば第 1ブロックのTCPでは約 500〜約1200
Ω、第 2ブロックのTCPでは約 720〜約1120Ωであっ
た。比較例1では本発明での設計のリード抵抗よりも低
い抵抗のリードがあったが、その割合は1/8 程度であ
り、バラツキのみならず平均抵抗値も大幅に高いもので
あった。
【0060】比較例2ではリードの抵抗の最低値と最大
値は比較例1と同じであった。しかし、設計思想が最高
抵抗値に揃えるような思想であるので、両端の第 1のブ
ロック及び第 8のブロックではリードの抵抗が最低から
最高まで大きく変化し、中央の第 2〜第 7のブロックで
はほぼ最高の抵抗値で一定に保たれていた。このため、
第 2〜第 7のブロックではリード抵抗の変動が実質上無
いというものであったが、本発明のものよりは抵抗値が
50%以上高いものであった。
【0061】本発明の実施例は、上記のように比較例
1、2に比較して、リード配線部の抵抗値は低抵抗でか
つ均一に揃う。なお、コモン側に関してもセグメント側
と同様の結果が得られた。
【0062】実施例1のパターンで製造した液晶表示素
子と、比較例1、2のパターンで製造した液晶表示素子
の表示品位について確認した結果を表3に示した。この
結果からも明らかなように実施例1の液晶表示素子は表
示むら、クロストークが比較例1、比較例2に比較して
ほとんどなく、均一で良好な表示状態を得ることができ
た。
【0063】
【表3】
【0064】
【発明の効果】本発明の表示素子では、表示素子端子と
TCP端子等の駆動用素子との間を結ぶリードが、全て
ほぼ同一の抵抗値となるように設計されているので、表
示コントラストムラが少ない。しかも、設計の手法が簡
単であるので、複雑な計算が不要となり、基本的にはリ
ードの線幅は各駆動用素子毎に 2種類または 3種類で済
むので、設計が極めて容易になる。また、全ての駆動用
素子からの接続抵抗を合わせることも容易にできる。
【0065】また、リードの抵抗を比較的低くでき、リ
ードの配線の方向も 2種類または 3種類で済むので、配
線のチェックが容易である。また、最短接続リードを折
曲げて配線しないので、短絡や断線の危険も少ない。本
発明は、本発明の効果を損しない範囲内で、種々の応用
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリードの配線パターンの基本的な考え
方を示す平面図。
【図2】本発明のリードの配線パターンの設計方法を示
す平面図。
【図3】本発明のリードの配線パターンの抵抗を示す平
面図。
【図4】本発明のリードの他の配線パターンを示す平面
図。
【符号の説明】
1 :表示素子端子 2 :TCP端子 3 :リード 4 :TCP 5 :最短接続リード 6 :最長接続リード 7A、7B、7C、7D:領域

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に電気光学媒体が封入され、多数の電
    極が端子部に引き出され、その端子部の電極上に駆動用
    素子が配置されている表示素子において、表示領域から
    駆動用素子までを結ぶリードが、その最短接続リードの
    表示素子側と駆動用素子の両端とを結んだ線の駆動用素
    子側では、最短接続リードと平行にかつ同じ線幅のリー
    ドとされ、その先は、表示素子側の端と駆動用素子の端
    とを結んだ線に平行にかつ最短接続リードの抵抗値と、
    表示素子側の端と駆動用素子の端とを結んだリードの抵
    抗値がほぼ同じになるように選んだ線幅で配線したこと
    を特徴とする表示素子。
  2. 【請求項2】請求項1の表示素子において、最短接続リ
    ードの長さL31 、線幅d31 と端部の接続リードの長さL
    32 、線幅d32 との関係がL31/d31 =L32/d32 でかつ配
    線可能な範囲で線幅を広く取り、その間のリードは最短
    接続リードに平行な部分では線幅d31 となるように、端
    部の接続リード平行な部分では線幅d32 となるようにし
    たことを特徴とする表示素子。
  3. 【請求項3】請求項1または2の表示素子において、一
    対の透明電極付基板間に液晶が封入され、その端子部の
    透明電極上に駆動用素子が配置されていることを特徴と
    する表示素子。
  4. 【請求項4】請求項1または2または3の表示素子にお
    いて、端子にTCPが接続されることを特徴とする表示
    素子。
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