JPH07113741A - 付着力測定装置、付着力測定方法及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

付着力測定装置、付着力測定方法及び半導体装置の製造方法

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JPH07113741A
JPH07113741A JP5259869A JP25986993A JPH07113741A JP H07113741 A JPH07113741 A JP H07113741A JP 5259869 A JP5259869 A JP 5259869A JP 25986993 A JP25986993 A JP 25986993A JP H07113741 A JPH07113741 A JP H07113741A
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cantilever
force
adhesive force
measurement
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Sunao Nishioka
直 西岡
Takao Yasue
孝夫 安江
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Mitsubishi Electric Corp
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Renesas Semiconductor Engineering Corp
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、試料表面の状態を原子レベルで
正確に把握することを目的とする。 【構成】 制御回路70が試料3を支持するピエゾ素子
6に電圧を印加することにより試料3上の複数の測定点
でそれぞれフォース・カーブ測定を行い、カンチレバー
1からの反射レーザ光を検出器5で検出して制御回路7
0を介してコンピュータ71に取り込み、コンピュータ
71が試料3の表面における付着力分布像を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、試料表面の付着力を
測定する付着力測定装置及び方法に関する。また、この
発明は、この付着力測定方法を用いた半導体装置の製造
方法にも関する。
【0002】
【従来の技術】図20に従来の原子間力顕微鏡を示す。
半導体レーザ装置4から発せられたレーザ光は、カンチ
レバー1の上面に収束され、その反射光がフォトダイオ
ード検出器5に入射する。このフォトダイオード検出器
5は、カンチレバー1からの反射光の位置ズレを検出す
ることにより、カンチレバー1の先端部に設けられた探
針2と被測定試料3との間に働く原子間力によるカンチ
レバー1の微小な「たわみ」を感知する。
【0003】この原子間力顕微鏡により被測定試料3の
表面凹凸像を測定する動作について説明する。まず、フ
ォトダイオード検出器5上の一定の位置にカンチレバー
1からの反射光が入射するように、コントローラ7を用
いて円筒型ピエゾ素子6のZ電極に電圧を加え、被測定
試料3をZ方向(上下方向)に動かしてフィードバック
制御させる。このようにして円筒型ピエゾ素子6をZ方
向にフィードバック動作させつつ、コンピュータ8から
コントローラ7を介してピエゾ素子6のXY電極に電圧
を加えることにより、被測定試料3をXY方向にも同時
に走査させる。このときコントローラ7から円筒型ピエ
ゾ素子6に印加したXYZ方向の各電圧をコンピュータ
8で読み取ることにより、試料表面の凹凸像を得ること
が可能となる。
【0004】本発明者は先に出願された特願平第5−2
6841号に記載されているように、図20の原子間力
顕微鏡を用いて被測定試料3の表面付着力を測定する方
法を提案している。ここで、表面付着力とは、試料表面
を構成する物体と試料表面上にこれから形成される物体
との間の付着力を意味する。表面付着力の測定は、例え
ば被測定試料3を上下させて被測定試料3の表面と探針
2との相対位置を変化させ、このときの被測定試料3の
Z方向変位量に対するカンチレバー1のたわみ量を測定
することにより行う。被測定試料3のZ方向変位量に対
するカンチレバー1のたわみ量は、カンチレバー1で反
射したレーザ光がフォトダイオード検出器5上に入射す
る際の入射位置の移動量としてフォトダイオード検出器
5により測定される。
【0005】具体的には、以下のようなシーケンスS1
〜S7に従って表面付着力の測定が行われる。 S1:まず、被測定試料3上の一つの測定ポイントに探
針2を移動させる。 S2:フォトダイオード検出器5の出力電圧をVd、任
意の設定電圧をVsとし、円筒型ピエゾ素子6をZ方向
に移動させるための図示しないステッピングモーターを
用いて被測定試料3をカンチレバー1の探針2に近付け
る。 S3:被測定試料3が探針2に近接したところで、コン
トローラ7からピエゾ素子6に電圧を印加し、ピエゾ素
子6をZ方向に移動させて被測定試料3と探針2とをさ
らに近付ける。これら両者間で原子間力が作用してカン
チレバー1がたわみ、これによりフォトダイオード検出
器5上へのレーザ光の入射位置が移動すると、フォトダ
イオード検出器5からの出力電圧Vdが変化する。この
出力電圧Vdと設定電圧Vsとの和Vd+Vsで表され
るズレ電圧が0となったとき、コントローラ7内のフィ
ードバック回路をオンしてズレ電圧が0を維持するよう
にコントローラ7から円筒型ピエゾ素子6のZ電極に電
圧Vzを印加して自動制御する。このフィードバック位
置での印加電圧VzをVcとする。 S4:コントローラ7内のフィードバック回路をオフす
る。 S5:上記印加電圧Vcを中心として±160Vの三角
波を円筒型ピエゾ素子6のZ電極にさらに印加し、Z方
向に被測定試料3を上下させる。このときの被測定試料
3のZ方向変位量に対するカンチレバー1のたわみ量
を、フォトダイオード検出器5の出力電圧値から読み取
る。ここでピエゾ素子印加電圧Vzに対するズレ電圧V
d+Vsの依存性をグラフ化したものをフォース・カー
ブ(Force−Curve)と呼ぶ。 S6:コントローラ7内のフィードバック回路を再びオ
ンして、初めのフィードバック位置まで被測定試料3を
Z方向に移動する。 S7:以上のシーケンスS1〜S6を一つの測定ポイン
ト上で数回繰り返す。
【0006】このようにして得られるフォース・カーブ
を図21に示す。また、図21のフォース・カーブ上の
各点A〜Gにおけるカンチレバー1の状態をそれぞれ図
22(a)〜(g)に示す。図21において、縦軸はズ
レ電圧Vd+Vs、すなわち探針2と被測定試料3との
間に作用する力を表し、縦軸方向のある位置で力F=0
となる。F=0より縦軸方向+側の領域では斥力が、−
側の領域では引力が作用し、F=0を表す直線から離れ
るほどその力は強くなる。一方、横軸は円筒型ピエゾ素
子6のZ電極への印加電圧Vzを示し、図21の左方向
に向かうほど被測定試料3とカンチレバー1の探針2と
が接近する。
【0007】まず、F=0の直線上の点Aでは図22
(a)に示されるようにカンチレバー1と被測定試料3
との間に力は作用しない。ピエゾ素子6への印加電圧V
zを次第に増して試料3をカンチレバー1に接近させる
と、試料3の表面上の水分等の汚染物の層である、いわ
ゆるコンタミ層3aに吸着されて図21の点Bでカンチ
レバー1に急激に引力が作用し、図22(b)のように
カンチレバー1の探針2は試料3に最接近する。さらに
試料3をZ方向に上昇させると、探針2と試料3との間
に作用していた引力が小さくなって点CでF=0とな
り、その後これらの間に斥力が作用する。すなわち、点
Cで図22(c)のようにカンチレバー1の反りがなく
なり、点Dでは図22(d)のようにカンチレバー1は
探針2を試料3から遠ざける向きに湾曲する。
【0008】この状態から今度はピエゾ素子6への印加
電圧Vzを次第に減じて試料3をカンチレバー1から遠
ざけていくと、斥力は次第に小さくなって点EでF=0
となり、図22(e)のようにカンチレバー1の反りが
なくなる。さらに試料3を探針2から遠ざけると、これ
らの間に引力が作用する。引力はますます大きくなり、
図22(f)のようにカンチレバー1は試料3に向かっ
て反るが、点Fに至ると急激に引力領域から点Gにジャ
ンプして図22(g)のようにカンチレバー1の探針2
が試料3のコンタミ層3aから離れ、カンチレバー1は
略々反りのない直線状の状態となる。
【0009】このようにして求められるフォース・カー
ブにおいて、F=0である点Eから点Fに至るまでのピ
エゾ素子6への印加電圧Vzの変化量△Vzに対応する
カンチレバー1のたわみ量から、試料3と探針2との間
の表面付着力が次式により定量的に測定される。 表面付着力=カンチレバー1のバネ定数×たわみ量
【0010】なお、上記のフォース・カーブは探針2表
面の原子と被測定試料3表面の原子との間に作用する原
子間力を表すものであるので、探針2あるいは被測定試
料3を構成する材料に応じて異なったフォース・カーブ
が得られる。例えば、Jpn.J.Appl.Phy
s.Vol.32(1993)L295には、図23に
示されるように、従来の原子間力顕微鏡を用いて測定し
た典型的な二つのフォース・カーブC1及びC2が描か
れている。これらのフォース・カーブC1及びC2は、
同一の試料表面に対して互いに表面の材質が異なる二つ
の探針を用いて測定したものである。探針の表面を構成
する材質の違いによって同一試料との間の表面付着力が
変化していることがわかる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来、上述したように
特願平第5−26841号によりフォース・カーブの測
定から探針と被測定試料との間の表面付着力を求めるこ
とが提案されたが、原子間力顕微鏡の当初の目的である
表面凹凸像が試料表面の形状を三次元的に把握するのに
対して、表面付着力はあくまでも試料表面の材質と探針
を構成する材質とにより決定される物理量としてとらえ
られていたために、被測定試料表面の任意の1点でフォ
ース・カーブ測定を行い、これにより表面付着力を求め
るに止どまっていた。
【0012】しかしながら、例えば一般的な半導体装置
のように多数の処理を経て多層構造を形成する際には、
ある層の表面に前処理による残留粒子が存在することが
ある。この場合、表面凹凸像では層表面の形状が把握で
きるのみで、構成元素の異なる異物が表面に存在するか
どうかを知ることはできない。また、残留粒子が存在す
る部分と存在しない部分とでは、その構成元素の違いか
ら表面付着力が異なるため、1点で測定したのでは、正
確な表面付着力を得ることができない恐れがある。この
ように、従来の原子間力顕微鏡あるいは表面付着力の測
定法では試料表面の状態を原子レベルで正確に把握する
ことが困難であるという問題点があった。
【0013】この発明は上記のような従来の問題点を解
消するためになされたもので、試料表面の状態を原子レ
ベルで正確に測定することができる付着力測定装置及び
方法を提供することを目的とする。また、この発明は、
このような付着力測定方法を用いた半導体装置の製造方
法を提供することもまた目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る付着力測定装置は、試料表面の複数の測定点でそれぞ
れフォース・カーブを測定する測定手段と、前記測定手
段の出力から試料表面を構成する物体と試料表面上に形
成される物体との間の付着力を算出して試料表面におけ
る付着力分布像を形成する分布像形成手段とを備えたも
のである。
【0015】請求項2に係る付着力測定装置は、試料を
支持するピエゾ素子と、先端部に探針が設けられたカン
チレバーと、前記カンチレバーにレーザ光を照射するレ
ーザ装置と、前記カンチレバーで反射したレーザ光を検
出する検出器と、前記ピエゾ素子に電圧を印加して試料
上の複数の測定点でそれぞれフォース・カーブ測定を行
わせると共に前記検出器からの信号を受信する制御手段
と、前記制御手段からの信号を処理して試料表面におけ
る付着力分布像を形成する信号処理手段とを備えたもの
である。
【0016】請求項3に係る付着力測定方法は、試料を
支持するピエゾ素子と、先端部に探針が設けられたカン
チレバーと、カンチレバーにレーザ光を照射するレーザ
装置と、カンチレバーで反射したレーザ光を検出する検
出器と、ピエゾ素子に電圧を印加すると共に検出器から
の信号を受信する制御手段とにより試料上の複数の測定
点でそれぞれフォース・カーブ測定を行い、制御手段か
らの信号を処理する信号処理手段によりフォース・カー
ブ測定の結果から各測定点における試料表面を構成する
物体と試料表面上に形成される物体との間の付着力を算
出して試料表面における付着力分布像を形成する方法で
ある。
【0017】請求項4に係る付着力測定方法は、試料を
支持するピエゾ素子と、先端部に探針が設けられたカン
チレバーと、カンチレバーにレーザ光を照射するレーザ
装置と、カンチレバーで反射したレーザ光を検出する検
出器と、ピエゾ素子に電圧を印加すると共に検出器から
の信号を受信する制御手段とにより試料上の複数の測定
点でそれぞれ凹凸像データの測定とフォース・カーブ測
定とを行い、制御手段からの信号を処理する信号処理手
段により試料表面の凹凸像を形成すると共にフォース・
カーブ測定の結果から各測定点における試料表面を構成
する物体と試料表面上に形成される物体との間の付着力
を算出して凹凸像に対応する試料表面の付着力分布像を
形成する方法である。
【0018】請求項5に係る半導体装置の製造方法は、
半導体装置を構成する基板、絶縁膜、配線層、電極層及
びレジスト層のうち一つの物体の表面とその物体の表面
上に次に形成される物体との間の付着力を測定すると共
に付着力の分布像を測定する検査工程を含む方法であ
る。
【0019】請求項6に係る半導体装置の製造方法は、
半導体装置を支持するピエゾ素子と、先端部に探針が設
けられたカンチレバーと、カンチレバーにレーザ光を照
射するレーザ装置と、カンチレバーで反射したレーザ光
を検出する検出器と、ピエゾ素子に電圧を印加すると共
に検出器からの信号を受信する制御手段とにより半導体
装置表面上の複数の測定点でそれぞれフォース・カーブ
測定を行い、制御手段からの信号を処理する信号処理手
段によりフォース・カーブ測定の結果から各測定点にお
ける半導体装置表面を構成する物体と半導体装置表面上
に形成される物体との間の付着力を算出して半導体装置
表面における付着力分布像を形成する検査工程を含む方
法である。
【0020】
【作用】請求項1に係る付着力測定装置においては、測
定手段が試料表面の複数の測定点でそれぞれフォース・
カーブ測定を行い、分布像形成手段が測定手段の出力か
ら試料表面における付着力分布像を形成する。
【0021】請求項2に係る付着力測定装置において
は、制御手段が試料表面の複数の測定点でそれぞれフォ
ース・カーブ測定を行い、信号処理手段が制御手段から
の信号を処理して試料表面における付着力分布像を形成
する。
【0022】請求項3に係る付着力測定方法において
は、試料表面の複数の測定点でそれぞれフォース・カー
ブ測定が行われ、その測定結果から各測定点における付
着力が算出され、試料表面の付着力分布像が形成され
る。
【0023】請求項4に係る付着力測定方法において
は、試料表面の複数の測定点でそれぞれ凹凸像の測定と
フォース・カーブ測定とが行われ、その測定結果から試
料表面の凹凸像が形成されると共に凹凸像に対応する試
料表面の付着力分布像が形成される。
【0024】請求項5に係る半導体装置の製造方法にお
いては、検査工程で半導体装置を構成する基板、絶縁
膜、配線層、電極層及びレジスト層のうち一つの物体の
表面とその物体の表面上に次に形成される物体との間の
付着力の分布像が測定され、所定の付着力が得られたか
否かが検査される。
【0025】請求項6に係る半導体装置の製造方法にお
いては、検査工程で半導体装置表面上の複数の測定点で
それぞれフォース・カーブ測定が行われ、その測定結果
から半導体装置を構成する基板、絶縁膜、配線層、電極
層及びレジスト層のうち一つの物体の表面とその物体の
表面上に次に形成される物体との間の付着力の分布像が
測定される。
【0026】
【実施例】
実施例1.図1にこの発明に係る付着力測定装置の構成
を示す。半導体レーザ装置4の下方にカンチレバー1が
配置され、カンチレバー1の下に円筒型ピエゾ素子6が
配置されている。カンチレバー1の上方にはフォトダイ
オード検出器5が配置され、このフォトダイオード検出
器5にピエゾ素子6をXYZ方向に走査するための制御
回路70が接続されている。これらの部材によりこの発
明の測定手段が形成されている。さらに、制御回路70
にA/Dコンバータ73、75及びD/Aコンバータ7
4、76を介してコンピュータ71が接続され、コンピ
ュータ71にRAMディスク72が接続されている。コ
ンピュータ71によりこの発明の分布像形成手段並びに
信号処理手段が形成されている。
【0027】制御回路70は、フォトダイオード検出器
5の出力に接続されたフィルタ9を有し、このフィルタ
9にスイッチ15及び16を介して差動増幅器10が接
続されている。さらに、差動増幅器10に積分増幅回路
11及び比例増幅回路12が並列に接続されており、こ
れら増幅回路11及び12の出力に加算回路13が接続
されている。この加算回路13の出力はAFM(原子間
力顕微鏡)像信号出力端子T1に接続されると共に高圧
増幅器14aを介してピエゾ素子6のZ電極に接続され
ている。また、高圧増幅器14aの入力側にはコンピュ
ータ71からD/Aコンバータ74を介してZ駆動用三
角波電圧を入力するための入力端子T2が接続されてい
る。さらに、制御回路70にはコンピュータ71からの
指令によりピエゾ素子6のXY電極にXY走査用電圧を
印加するための高圧増幅器14bが設けられている。
【0028】この付着力測定装置における表面凹凸像デ
ータの測定動作は、基本的には上述した従来の原子間力
顕微鏡の動作と同様である。まず、図1において、制御
回路70内のスイッチ15がオンされると共にスイッチ
16がオフされる。半導体レーザ4から発せられたレー
ザ光はカンチレバー1の上面に照射され、その反射光が
フォトダイオード検出器5に入射する。このフォトダイ
オード検出器5は、反射光の位置ズレを検出することに
より、ピエゾ素子6に保持された被測定試料3とカンチ
レバー1の先端部に設けられた探針2との間に働く原子
間力によるカンチレバー1の微小な「たわみ」を感知す
る。フォトダイオード検出器5の出力信号は制御回路7
0内でフィルタ9を介して差動増幅器10に送られ、こ
こでコンピュータ71からD/Aコンバータ76を介し
て差動増幅器10に与えられた基準電圧と比較される。
差動増幅器10の出力は積分増幅回路11と比例増幅回
路12とでそれぞれ増幅された後、次段の加算回路13
で加算され、さらに高圧増幅器14aで高圧化されてZ
方向制御電圧として円筒型ピエゾ素子6のZ電極に印加
される。これにより、フィードバック・ループが形成さ
れている。
【0029】このようにして、フォトダイオード検出器
5の出力レベルが一定となるように試料3のZ方向の位
置がフィードバック制御される。加算回路13の出力側
に接続された出力端子T1からA/Dコンバータ73を
介して凹凸像(AFM像)データがコンピュータ71に
取り込まれる。
【0030】次に、表面付着力を求めるためのフォース
・カーブの測定動作について説明する。ここで、表面付
着力とは、試料表面を構成する物体と試料表面上にこれ
から形成される物体との間の付着力を意味する。まず、
制御回路70内のスイッチ15をオフし、スイッチ16
をオンすることによりフィードバック・ループを開状態
とする。次に、差動増幅器10に印加する基準電圧を0
Vとして、差動増幅器10の出力電圧を0Vとする。こ
れにより加算回路13の出力は、フィードバック・ルー
プを開状態とする前の電圧を保持する。すなわち、被測
定試料3の表面とカンチレバー1先端部の探針2との相
対位置が固定される。この状態で、コンピュータ71か
らD/Aコンバータ74、入力端子T2及び高圧増幅器
14aを介してピエゾ素子6のZ電極にZ駆動用三角波
電圧を印加する。そして、このときピエゾ素子6に印加
したZ駆動用三角波電圧とフォトダイオード検出器5の
出力信号とから被測定試料3の表面の一測定点に関する
フォース・カーブが得られる。なお、フォース・カーブ
から表面付着力を算出する方法は図22を参照して説明
した従来の方法と同様である。
【0031】この発明に係る付着力測定方法では、被測
定試料3の表面に設定された複数の測定点の全てにおい
て表面凹凸像データの測定とフォース・カーブの測定と
を行う。そこで、凹凸像データの測定動作とフォース・
カーブ測定動作とのタイミング、特にフィードバック・
ループの開閉タイミングが重要となる。図2にこの実施
例1における測定のタイミングチャートを示す。図中、
縦軸にピエゾ素子6のZ電極に印加する電圧Vz、横軸
に時間tがとられている。
【0032】まず、フィードバック・ループを閉じてカ
ンチレバー1の探針2と被測定試料3間の原子間力を一
定に保った状態で、探針2の下へ被測定試料3表面の第
1の測定点P1を移動する。そして、時刻t1に表面凹
凸像データの測定を行って測定データをRAMディスク
72に記憶させた後、時刻t2にフィードバック・ルー
プを開状態とし、ピエゾ素子6にZ駆動用の例えば周波
数20Hz、振幅340Vの三角波電圧を印加してフォ
ース・カーブ測定を行う。このとき、試料は例えば±3
2nmの範囲でZ方向に移動する。フォース・カーブ測
定が終了すると、時刻t3にフィードバック・ループを
閉じ、コンピュータ71は測定されたフォース・カーブ
から表面付着力を計算し、その結果をRAMディスク7
2に記憶する。なお、表面付着力は、従来技術で述べた
ように、カンチレバー1のバネ定数にカンチレバー1の
たわみ量を乗じることにより算出される。表面付着力の
計算が終了すると、コンピュータ71は時刻t4〜t5
において探針2の下に被測定試料3の次の測定点P2が
位置するように被測定試料3をXY方向に移動する。そ
の後、時刻t6にこの第2の測定点P2について表面凹
凸像データの測定を行う。
【0033】同様にして、被測定試料3の表面の観察領
域に設定された全ての測定点、例えば64×64点ある
いは128×128点のそれぞれにおいて上述したシー
ケンスを実行する。そして、コンピュータ71は各測定
点で得られた表面凹凸像データから観察領域の表面凹凸
像を形成する一方、各測定点で得られた表面付着力の値
から表面付着力の分布像を形成する。これら表面凹凸像
及び表面付着力の分布像は、互いに同一の測定点でほぼ
同一時刻に取り込まれたデータから形成されているの
で、互いに対比することにより、被測定試料3の表面状
態を正確に把握することができる。
【0034】この実施例1の方法により得られたInP
半導体基板の表面凹凸像及び表面付着力分布像をそれぞ
れ図3及び図4(a)に示す。このInP半導体基板
は、HBr処理及び水洗処理が施された後のもので、表
面に残留粒子が存在している。観察領域は440nm×
440nmで、測定点数は64×64点である。図4
(a)の表面付着力分布像は図4(b)に示すスケール
により各点の表面付着力が把握できるようになってい
る。残留粒子の最大高さは7nm、表面付着力の最小値
は155.3×10−8N、最大値は359.7×10
−8Nであった。これらの表面凹凸像と表面付着力分布
像とを対比させることにより、残留粒子の存在する部分
の表面付着力が残留粒子の存在しない部分に比べて半分
程度となっていることがわかる。
【0035】また、実施例1の方法により得られたIn
GaAsP半導体基板表面レジストパターンの表面凹凸
像及び表面付着力分布像をそれぞれ図5及び図6(a)
に示す。レジストパターンは、厚さ90nmで、ライン
とスペースとがそれぞれ100nm幅を有するパターン
である。観察領域は440nm×440nmで、測定点
数は64×64点である。図6(a)の表面付着力分布
像は図6(b)に示すスケールにより各点の表面付着力
が把握でき、表面付着力の最小値は86.3×10−8
N、最大値は485.6×10−8Nである。この試料
においては、レジスト部分の付着力がInGaAsP半
導体基板部分に比べて5〜6倍強くなっている。このよ
うに試料表面の付着力はその材質により異なる。
【0036】実施例2.実施例1では各測定点でフォー
ス・カーブ測定を行なった直後に付着力の計算を実施
し、その計算結果をRAMディスク72に記憶するよう
にしている。しかしながら、付着力の計算に要する時間
は1測定点について50msec程度かかるため、例え
ば64×64点全ての測定点についてこの付着力計算を
実施すると、これだけで3分30秒程度の時間を要す
る。表面凹凸像の測定を行う場合、1回の測定にかかる
時間はできる限り短くした方が、試料のドリフト等を防
ぐ意味で有利となる。そこで、この実施例2では、被測
定試料3表面の各測定点でフォース・カーブ測定を行っ
た後、付着力の計算をせずに一旦フォース・カーブの測
定データを全てRAMディスク72に記憶させ、全測定
点での測定が完了後、全ての測定点の付着力をまとめて
計算するようにしている。
【0037】図7に実施例2における測定のタイミング
チャートを示す。まず、フィードバック・ループを閉じ
てカンチレバー1の探針2と被測定試料3間の原子間力
を一定に保った状態で、探針2の下へ被測定試料3表面
の第1の測定点P1を移動する。そして、時刻t1に表
面凹凸像データの測定を行って測定データをRAMディ
スクに記憶させた後、時刻t2にフィードバック・ルー
プを開状態とし、ピエゾ素子6にZ駆動用の例えば周波
数20Hz、振幅340Vの三角波電圧を印加してフォ
ース・カーブ測定を行う。フォース・カーブ測定が終了
すると、時刻t3にフィードバック・ループを閉じ、コ
ンピュータ71は得られたフォース・カーブの測定デー
タをRAMディスク72に格納する。フォース・カーブ
測定データの格納が終了すると、コンピュータ71は時
刻t4〜t5において探針2の下に被測定試料3の次の
測定点P2が位置するように被測定試料3をXY方向に
移動する。その後、時刻t6にこの第2の測定点P2に
ついて表面凹凸像データの測定を行う。
【0038】同様に、被測定試料3の表面の観察領域に
設定された全ての測定点、例えば64×64点あるいは
128×128点のそれぞれにおいて上述したシーケン
スを実行する。このようにして、全測定点における測定
が完了すると、コンピュータ71はRAMディスク72
に格納された各測定点のフォース・カーブ測定データを
読み出し、これらの測定データから各測定点における表
面付着力を算出する。そして、コンピュータ71は算出
された表面付着力の値から表面付着力の分布像を形成す
る一方、各測定点で得られた表面凹凸像データから観察
領域の表面凹凸像を形成する。
【0039】実施例3.実施例1では各測定点でのフォ
ース・カーブ測定において、円筒型ピエゾ素子6に印加
するZ駆動用三角波を1サイクルのみ与えた。しかしな
がら、1サイクルのみのフォース・カーブから表面付着
力を判断しようとすると、振動、音、電気ノイズ等の外
乱により表面付着力の判断ができない恐れがある。そこ
で、この実施例3では 各測定点におけるピエゾ素子6
へのZ駆動用三角波電圧の印加を2サイクル連続して与
えるようにした。これにより、表面付着力の判断がより
確実なものとなる。なお、Z駆動用三角波電圧の印加は
2サイクルに限るものではなく、3サイクル以上連続し
て印加することもできる。
【0040】図8に実施例3における測定のタイミング
チャートを示す。まず、フィードバック・ループを閉じ
てカンチレバー1の探針2と被測定試料3間の原子間力
を一定に保った状態で、探針2の下へ被測定試料3表面
の第1の測定点P1を移動する。そして、時刻t1に表
面凹凸像データの測定を行って測定データをRAMディ
スク72に記憶させた後、時刻t2にフィードバック・
ループを開状態とし、ピエゾ素子6にZ駆動用の例えば
周波数20Hz、振幅340Vの三角波電圧を2サイク
ル印加してフォース・カーブ測定を行う。フォース・カ
ーブ測定が終了すると、時刻t3にフィードバック・ル
ープを閉じ、コンピュータ71は測定された2本のフォ
ース・カーブからそれぞれ表面付着力を計算し、その結
果を平均化してRAMディスク72に記憶する。表面付
着力の計算が終了すると、時刻t4〜t5において探針
2の下に被測定試料3の次の測定点P2が位置するよう
に被測定試料3をXY方向に移動する。その後、時刻t
6にこの第2の測定点P2について表面凹凸像データの
測定を行う。
【0041】同様にして、被測定試料3の表面の観察領
域に設定された全ての測定点、例えば64×64点ある
いは128×128点のそれぞれにおいて上述したシー
ケンスを実行し、コンピュータ71は各測定点で得られ
た表面凹凸像データ及び表面付着力の値からそれぞれ表
面凹凸像及び表面付着力分布像を形成する。
【0042】実施例4.上記の実施例1〜3では、探針
2が新たな測定点に位置するように被測定試料3を移動
させた後、まず表面凹凸像データの測定を行ったが、試
料3の移動直後に凹凸像データの読み取りを行うこと
は、AFM動作の安定性を考慮すると、データの信頼性
を低下させる恐れがある。そこで、この実施例4では、
試料3の移動後、まずフォース・カーブ測定を行い、次
に表面凹凸像データの測定を行うようにした。これによ
り、凹凸像データの信頼性が向上する。
【0043】図9に実施例4における測定のタイミング
チャートを示す。まず、フィードバック・ループを閉じ
てカンチレバー1の探針2と被測定試料3間の原子間力
を一定に保った状態で、探針2の下へ被測定試料3表面
の第1の測定点P1を移動する。そして、時刻t1にフ
ィードバック・ループを開状態とし、ピエゾ素子6にZ
駆動用の例えば周波数20Hz、振幅340Vの三角波
電圧を2サイクル印加してフォース・カーブ測定を行
う。フォース・カーブ測定が終了すると、時刻t2にフ
ィードバック・ループを閉じ、コンピュータ71は測定
された2本のフォース・カーブからそれぞれ表面付着力
を計算し、その結果を平均化してRAMディスク72に
記憶する。表面付着力の計算が終了すると、コンピュー
タ71は時刻t3に表面凹凸像データの測定を行って表
面凹凸像データをRAMディスク72に記憶させた後、
時刻t4〜t5において探針2の下に被測定試料3の次
の測定点P2が位置するように被測定試料3をXY方向
に移動する。その後、フィードバック・ループを開状態
として、この第2の測定点P2についてフォース・カー
ブの測定を行う。
【0044】同様にして、被測定試料3の表面の観察領
域に設定された全ての測定点、例えば64×64点ある
いは128×128点のそれぞれにおいて上述したシー
ケンスを実行し、コンピュータ71は各測定点で得られ
た表面凹凸像データ及び表面付着力の値からそれぞれ表
面凹凸像及び表面付着力分布像を形成する。
【0045】実施例5.この実施例5では、各測定点で
のフォース・カーブ測定において、ピエゾ素子6へのZ
駆動用三角波電圧の印加を2サイクル行っても表面付着
力を算出できない場合に、次の測定点へ被測定試料3を
移動せずに、同一測定点で再度ピエゾ素子6へのZ駆動
用三角波電圧の印加を行うようにした。これにより、表
面付着力データの信頼性がさらに向上する。
【0046】図10に実施例5における測定のタイミン
グチャートを示す。まず、フィードバック・ループを閉
じてカンチレバー1の探針2と被測定試料3間の原子間
力を一定に保った状態で、探針2の下へ被測定試料3表
面の第1の測定点P1を移動する。そして、時刻t1に
表面凹凸像データの測定を行って測定データをRAMデ
ィスク72に記憶させた後、時刻t2にフィードバック
・ループを開状態とし、ピエゾ素子6にZ駆動用の例え
ば周波数20Hz、振幅340Vの三角波電圧を2サイ
クル印加してフォース・カーブ測定を行う。フォース・
カーブ測定が終了すると、時刻t3にフィードバック・
ループを閉じ、コンピュータ71は測定された2本のフ
ォース・カーブからそれぞれ表面付着力を計算し、その
結果を平均化してRAMディスク72に記憶する。ただ
し、表面付着力が算出できない場合には、時刻t4にフ
ィードバック・ループを開状態とし、再びピエゾ素子6
にZ駆動用の三角波電圧を2サイクル印加してフォース
・カーブ測定を行い、時刻t5にフィードバック・ルー
プを閉じて測定された2本のフォース・カーブからそれ
ぞれ表面付着力を計算し、その結果を平均化してRAM
ディスク72に記憶する。このようにして表面付着力の
計算が終了すると、時刻t6〜t7において探針2の下
に被測定試料3の次の測定点P2が位置するように被測
定試料3をXY方向に移動する。その後、この第2の測
定点P2について表面凹凸像データの測定を行う。
【0047】同様にして、被測定試料3の表面の観察領
域に設定された全ての測定点、例えば64×64点ある
いは128×128点のそれぞれにおいて上述したシー
ケンスを実行し、コンピュータ71は各測定点で得られ
た表面凹凸像データ及び表面付着力の値からそれぞれ表
面凹凸像及び表面付着力分布像を形成する。
【0048】実施例6.実施例1で説明したように、フ
ォース・カーブの測定時に、一旦フィードバック・ルー
プを開状態とすると共に制御回路70の差動増幅器10
に印加する基準電圧を0Vとして被測定試料3の表面と
カンチレバー1先端部の探針2との距離を固定した。こ
れに対して、この実施例6では、フォース・カーブ測定
時にトンネル・ユニット・ベースに対する被測定試料3
表面の絶対位置が一定となるように制御した。
【0049】フィードバック・ループを開状態としてZ
方向制御電圧を固定すると、被測定試料3の表面のトン
ネル・ユニット・ベースに対する絶対位置は常に一定と
なる。これは、図11に示されるように、カンチレバー
1の探針2と被測定試料3の表面との間の相対距離が測
定点A、B及びCにより変化することを意味する。この
場合、各測定点A、B及びCでフォース・カーブを測定
すると、図12に示されるように、互いに形状及び大き
さは同じであるが横軸(Z変位)方向にシフトしたフォ
ース・カーブが得られる。従って、測定点A、B及びC
のいずれのフォース・カーブから表面付着力を算出して
も同一の算出結果が得られる。すなわち、フォース・カ
ーブの横軸方向シフトは探針2と被測定試料3表面との
間の付着力の算出に対して何等影響を及ぼさない。
【0050】実施例6のフォース・カーブ測定時の動作
について、図1の回路で説明する。制御回路70のスイ
ッチ17によりフィードバック・ループを開状態とする
と共にスイッチ18を閉じることにより、積分増幅回路
11での発生電圧を一定値とする。これにより、トンネ
ル・ユニット・ベースに対する被測定試料3表面の絶対
位置が一定となる。次に、スイッチ15を開状態、スイ
ッチ16を閉状態とした後、差動増幅器10に基準電圧
の代わりにD/Aコンバータ76を用いてピエゾ素子6
のZ駆動用三角波電圧を印加する。このZ駆動用三角波
電圧は、差動増幅器10、比例増幅回路12、加算回路
13及び高圧増幅器14aを介してピエゾ素子6のZ電
極に印加され、フォース・カーブの測定が行われる。
【0051】図13に実施例6における測定のタイミン
グチャートを示す。まず、フィードバック・ループを閉
じてカンチレバー1の探針2と被測定試料3間の原子間
力を一定に保った状態で、探針2の下へ被測定試料3表
面の第1の測定点P1を移動する。そして、時刻t1に
表面凹凸像データの測定を行って測定データをRAMデ
ィスク72に記憶させた後、時刻t2にフィードバック
・ループを開状態とし、さらにZ方向制御電圧を例えば
10Vに固定する。次に、時刻t3にピエゾ素子6にZ
駆動用の例えば周波数20Hz、振幅340Vの三角波
電圧を2サイクル印加してフォース・カーブ測定を行
う。フォース・カーブ測定が終了すると、時刻t4に再
度Z方向制御電圧を例えば10Vに固定する。続いて時
刻t5にフィードバック・ループを閉じ、コンピュータ
71は測定された2本のフォース・カーブからそれぞれ
表面付着力を計算し、その結果を平均化してRAMディ
スク72に記憶する。表面付着力の計算が終了すると、
時刻t6〜t7において探針2の下に被測定試料3の次
の測定点P2が位置するように被測定試料3をXY方向
に移動する。その後、時刻t8にこの第2の測定点P2
について表面凹凸像データの測定を行う。
【0052】同様にして、被測定試料3の表面の観察領
域に設定された全ての測定点、例えば64×64点ある
いは128×128点のそれぞれにおいて上述したシー
ケンスを実行し、コンピュータ71は各測定点で得られ
た表面凹凸像データ及び表面付着力の値からそれぞれ表
面凹凸像及び表面付着力分布像を形成する。
【0053】実施例7.なお、上記実施例1〜6では、
比較的小さな切片を被測定試料3として円筒型ピエゾ素
子6に取り付けたが、切片の代わりに例えば半導体ウエ
ハを被測定試料3として用いることができる。この場合
には、本発明の表面測定方法を半導体製造プロセスのイ
ンライン計測法として適用することが可能となる。
【0054】この実施例7では、図14に示されるよう
に、半導体装置の製造方法において、半導体ウエハ19
上にパターニングされた半導体素子20の表面の付着力
分布像を測定し、所定値以上の表面付着力が得られたか
否かを検査する。表面付着力分布像の測定にあたって
は、半導体素子20を付着力測定装置のカンチレバー1
先端部の探針2に接近させることにより行われる。この
付着力測定装置は、図1に示したものと同様に、半導体
レーザ装置4からのレーザ光をカンチレバー1に照射
し、カンチレバー1からの反射光の位置変化をフォトダ
イオード検出器5で読み取るものである。
【0055】ここで、半導体素子20は、例えば図15
に示されるような断面構造を有している。半導体ウエハ
19上にポリシリコンゲート21、ゲート絶縁膜22、
ソース領域23及びドレイン領域24からなるトランジ
スタが形成され、このトランジスタの上に層間絶縁膜2
5とソース領域23に接続されるメタル配線層26とが
形成されている。さらに、メタル配線層26の上に第2
の層間絶縁膜27が形成され、第2の層間絶縁膜27の
上に第2のメタル配線層28が形成されている。
【0056】この後の工程として、第2のメタル配線層
28をパターニングして第2の配線パターンが形成され
るが、その前に次のような第2のメタル配線層28の表
面付着力の検査が行われる。まず、図16に示されるよ
うに、第2のメタル配線層28の表面に付着力測定装置
のカンチレバー1及び探針2を近付け、上記の各実施例
1〜6で述べた方法により表面付着力の分布像を測定す
る。
【0057】測定の結果、所定値以上の表面付着力が得
られていると判定された場合には、次の工程に進む。す
なわち、図17に示されるように第2のメタル配線層2
8上にフォトレジスト29を塗布した後、露光して図1
8に示されるようにフォトレジスト29のパターニング
を行う。さらに、図19に示されるように、フォトレジ
スト29をマスクとして第2のメタル配線層28をパタ
ーニングし、フォトレジスト29を除去する。これによ
り、第2の配線パターンが形成される。
【0058】一方、表面付着力分布像の測定の結果、所
定値以上の表面付着力が得られていないと判定された場
合には、図15に示したウエハの段階で不良品と判定
し、製造ラインから排除する。これは、所定値以上の表
面付着力が得られないと、第2のメタル配線層28とそ
の上に形成されたフォトレジスト29との間で膜剥がれ
が発生するからである。
【0059】上述した検査方法では、第2のメタル配線
層28の上に実際にフォトレジスト29を形成しなくて
も、その後の膜剥がれの発生を予測できるので、極めて
効率的に半導体装置を製造することが可能となる。同様
にして、半導体装置を構成する基板、絶縁膜、配線層、
電極層及びレジスト層のうち一つの物体の表面とその物
体の表面上に次の形成される物体との間の付着力を測定
して、所定値以上の付着力が得られたか否かを検査する
ことができる。なお、この検査工程は、半導体装置の製
造ライン内に組み込んでインライン検査として行うこと
もでき、また製造ラインの外部で検査を行うようにする
こともできる。
【0060】実施例8.なお、上記の各実施例では、被
測定試料3の走査・移動のために円筒型ピエゾ素子6を
使用しているが、円筒型に限るものではなく、いわゆる
トライポッド型、積層型、やぐら型等の素子を用いても
同様の効果を奏する。
【0061】
【発明の効果】請求項1に係る付着力測定装置は、試料
表面の複数の測定点でそれぞれフォース・カーブを測定
する測定手段と、前記測定手段の出力から試料表面を構
成する物体と試料表面上に形成される物体との間の付着
力を算出して試料表面における付着力分布像を形成する
分布像形成手段とを備えているので、試料表面の付着力
分布像を形成して試料表面を原子レベルで把握すること
ができる。
【0062】請求項2に係る付着力測定装置は、試料を
支持するピエゾ素子と、先端部に探針が設けられたカン
チレバーと、前記カンチレバーにレーザ光を照射するレ
ーザ装置と、前記カンチレバーで反射したレーザ光を検
出する検出器と、前記ピエゾ素子に電圧を印加して試料
上の複数の測定点でそれぞれフォース・カーブ測定を行
わせると共に前記検出器からの信号を受信する制御手段
と、前記制御手段からの信号を処理して試料表面におけ
る付着力分布像を形成する信号処理手段とを備えている
ので、試料表面の付着力分布像を形成して試料表面を原
子レベルで把握することができる。
【0063】請求項3に係る付着力測定方法は、試料を
支持するピエゾ素子と、先端部に探針が設けられたカン
チレバーと、カンチレバーにレーザ光を照射するレーザ
装置と、カンチレバーで反射したレーザ光を検出する検
出器と、ピエゾ素子に電圧を印加すると共に検出器から
の信号を受信する制御手段とにより試料上の複数の測定
点でそれぞれフォース・カーブ測定を行い、制御手段か
らの信号を処理する信号処理手段によりフォース・カー
ブ測定の結果から各測定点における試料表面を構成する
物体と試料表面上に形成される物体との間の付着力を算
出して試料表面における付着力分布像を形成するので、
試料表面の付着力を二次元的に把握することができる。
【0064】請求項4に係る付着力測定方法は、試料を
支持するピエゾ素子と、先端部に探針が設けられたカン
チレバーと、カンチレバーにレーザ光を照射するレーザ
装置と、カンチレバーで反射したレーザ光を検出する検
出器と、ピエゾ素子に電圧を印加すると共に検出器から
の信号を受信する制御手段とにより試料上の複数の測定
点でそれぞれ凹凸像データの測定とフォース・カーブ測
定とを行い、制御手段からの信号を処理する信号処理手
段により試料表面の凹凸像を形成すると共にフォース・
カーブ測定の結果から各測定点における試料表面を構成
する物体と試料表面上に形成される物体との間の付着力
を算出して凹凸像に対応する試料表面の付着力分布像を
形成するので、凹凸像と付着力分布像とを対比させて付
着力分布の様子を定量的に把握することができる。
【0065】請求項5に係る半導体装置の製造方法は、
半導体装置を構成する基板、絶縁膜、配線層、電極層及
びレジスト層のうち一つの物体の表面とその物体の表面
上に次に形成される物体との間の付着力を測定すると共
に付着力の分布像を測定する検査工程を含むので、信頼
性の高い半導体装置を製造することが可能となる。
【0066】請求項6に係る半導体装置の製造方法は、
半導体装置を支持するピエゾ素子と、先端部に探針が設
けられたカンチレバーと、カンチレバーにレーザ光を照
射するレーザ装置と、カンチレバーで反射したレーザ光
を検出する検出器と、ピエゾ素子に電圧を印加すると共
に検出器からの信号を受信する制御手段とにより半導体
装置表面上の複数の測定点でそれぞれフォース・カーブ
測定を行い、制御手段からの信号を処理する信号処理手
段によりフォース・カーブ測定の結果から各測定点にお
ける半導体装置表面を構成する物体と半導体装置表面上
に形成される物体との間の付着力を算出して半導体装置
表面における付着力分布像を形成する検査工程を含むの
で、信頼性の高い半導体装置を製造することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1に係る付着力測定装置を示
す図である。
【図2】実施例1の動作を示すタイミングチャートであ
る。
【図3】実施例1により得られたInP半導体基板の表
面凹凸像を示す図である。
【図4】実施例1により得られたInP半導体基板の表
面付着力分布像を示す図であり、(a)は分布像、
(b)はスケールを示す。
【図5】実施例1により得られたInGaAsP半導体
基板の表面凹凸像を示す図である。
【図6】実施例1により得られたInGaAsP半導体
基板の表面付着力分布像を示す図であり、(a)は分布
像、(b)はスケールを示す。
【図7】この発明の実施例2の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図8】この発明の実施例3の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図9】この発明の実施例4の動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図10】この発明の実施例5の動作を示すタイミング
チャートである。
【図11】この発明の実施例6の動作原理を示す図であ
る。
【図12】図11の測定点A〜Cで測定されたフォース
・カーブを示す図である。
【図13】この発明の実施例6の動作を示すタイミング
チャートである。
【図14】この発明の実施例7における検査方法を示す
図である。
【図15】実施例7により検査した半導体装置を示す断
面図である。
【図16】実施例7による検査中の半導体装置を示す断
面図である。
【図17】実施例7による検査終了後の次の工程が施さ
れた半導体装置を示す断面図である。
【図18】実施例7による検査終了後の次の工程が施さ
れた半導体装置を示す断面図である。
【図19】実施例7による検査終了後の次の工程が施さ
れた半導体装置を示す断面図である。
【図20】従来の原子間力顕微鏡を示す図である。
【図21】従来の原子間力顕微鏡で測定されたフォース
・カーブを示す図である。
【図22】図21のフォース・カーブを測定する際のカ
ンチレバーの状態を示し、(a)〜(g)は図21の各
点におけるカンチレバーの側面図である。
【図23】従来の原子間力顕微鏡を用いて測定した典型
的なフォース・カーブを示す図である。
【符号の説明】
1 カンチレバー 2 探針 3 被測定試料 4 レーザ装置 5 検出器 6 ピエゾ素子 70 制御回路 71 コンピュータ 72 RAMディスク

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料表面の複数の測定点でそれぞれフォ
    ース・カーブを測定する測定手段と、 前記測定手段の出力から試料表面を構成する物体と試料
    表面上に形成される物体との間の付着力を算出して試料
    表面における付着力分布像を形成する分布像形成手段と
    を備えたことを特徴とする付着力測定装置。
  2. 【請求項2】 試料を支持するピエゾ素子と、 先端部に探針が設けられたカンチレバーと、 前記カンチレバーにレーザ光を照射するレーザ装置と、 前記カンチレバーで反射したレーザ光を検出する検出器
    と、 前記ピエゾ素子に電圧を印加して試料上の複数の測定点
    でそれぞれフォース・カーブ測定を行わせると共に前記
    検出器からの信号を受信する制御手段と、 前記制御手段からの信号を処理して試料表面における付
    着力分布像を形成する信号処理手段とを備えたことを特
    徴とする付着力測定装置。
  3. 【請求項3】 試料を支持するピエゾ素子と、先端部に
    探針が設けられたカンチレバーと、前記カンチレバーに
    レーザ光を照射するレーザ装置と、前記カンチレバーで
    反射したレーザ光を検出する検出器と、前記ピエゾ素子
    に電圧を印加すると共に前記検出器からの信号を受信す
    る制御手段とにより試料上の複数の測定点でそれぞれフ
    ォース・カーブ測定を行い、 前記制御手段からの信号を処理する信号処理手段により
    フォース・カーブ測定の結果から各測定点における試料
    表面を構成する物体と試料表面上に形成される物体との
    間の付着力を算出して試料表面における付着力分布像を
    形成することを特徴とする付着力測定方法。
  4. 【請求項4】 試料を支持するピエゾ素子と、先端部に
    探針が設けられたカンチレバーと、前記カンチレバーに
    レーザ光を照射するレーザ装置と、前記カンチレバーで
    反射したレーザ光を検出する検出器と、前記ピエゾ素子
    に電圧を印加すると共に前記検出器からの信号を受信す
    る制御手段とにより試料上の複数の測定点でそれぞれ凹
    凸像データの測定とフォース・カーブ測定とを行い、 前記制御手段からの信号を処理する信号処理手段により
    試料表面の凹凸像を形成すると共にフォース・カーブ測
    定の結果から各測定点における試料表面を構成する物体
    と試料表面上に形成される物体との間の付着力を算出し
    て前記凹凸像に対応する試料表面の付着力分布像を形成
    することを特徴とする付着力測定方法。
  5. 【請求項5】 半導体装置の製造方法において、 半導体装置を構成する基板、絶縁膜、配線層、電極層及
    びレジスト層のうち一つの物体の表面とその物体の表面
    上に次に形成される物体との間の付着力を測定すると共
    に付着力の分布像を測定する検査工程を含むことを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 半導体装置を支持するピエゾ素子と、先
    端部に探針が設けられたカンチレバーと、前記カンチレ
    バーにレーザ光を照射するレーザ装置と、前記カンチレ
    バーで反射したレーザ光を検出する検出器と、前記ピエ
    ゾ素子に電圧を印加すると共に前記検出器からの信号を
    受信する制御手段とにより半導体装置表面上の複数の測
    定点でそれぞれフォース・カーブ測定を行い、 前記制御手段からの信号を処理する信号処理手段により
    フォース・カーブ測定の結果から各測定点における半導
    体装置表面を構成する物体と半導体装置表面上に形成さ
    れる物体との間の付着力を算出して半導体装置表面にお
    ける付着力分布像を形成する検査工程を含むことを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
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