JPH07113505A - 焼却設備 - Google Patents

焼却設備

Info

Publication number
JPH07113505A
JPH07113505A JP25879993A JP25879993A JPH07113505A JP H07113505 A JPH07113505 A JP H07113505A JP 25879993 A JP25879993 A JP 25879993A JP 25879993 A JP25879993 A JP 25879993A JP H07113505 A JPH07113505 A JP H07113505A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flue
superheater
temperature
amount
steam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25879993A
Other languages
English (en)
Inventor
Kohei Hamabe
孝平 浜辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Zosen Corp filed Critical Hitachi Zosen Corp
Priority to JP25879993A priority Critical patent/JPH07113505A/ja
Publication of JPH07113505A publication Critical patent/JPH07113505A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【構成】 焼却物の質によって発生する燃焼ガスの温度
は異なり、焼却物の質に応じて第一煙道の入口部や出口
部の温度に違いが生じるが、第一煙道の出口部の温度は
基準値にする必要があるので、第一煙道の出口部の温度
に応じて第一調節弁22、第二調節弁23の開閉度を調
節し、第一煙道側の過熱器15および第二煙道側の過熱
器16に供給する蒸気3の量を調節し、燃焼ガスの熱の
回収量を調節し、第一煙道の出口部の温度が基準値とな
るよう制御する。 【効果】 第一調節弁、第二調節弁の開閉度を調節し、
第一煙道の出口部の燃焼ガスの温度を、焼却物の質にか
かわらず常に基準値となるよう制御するので、ダイオキ
ンシンの発生を防ぐことができ、さらに石油などによる
助燃がほとんど不要になり、省エネルギーが実現でき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば都市ごみなどの
焼却物を焼却するための焼却設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、都市ごみなどの焼却物を焼却する
ための焼却設備において、燃焼室で発生した燃焼ガス
は、焼却炉本体の第一煙道、第二煙道を順次通過した
後、焼却炉本体から所定の場所に排出される。そして第
一煙道および第二煙道には、燃焼ガスの熱を回収すると
ともに互いに接続された過熱器が配置されており、第二
煙道側の過熱器から第一煙道側の過熱器に順次一定量の
蒸気を供給して、この蒸気の温度を上昇させ、発電に供
するよう構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、焼却物の質
によっては燃焼室内の燃焼温度に差があるが、上記のよ
うな焼却設備においてはこの燃焼温度の違いにかかわら
ず、各過熱器には一定量の蒸気が供給されるよう構成し
ている。従って、第一煙道側の過熱器により熱が回収さ
れ過ぎて、第一煙道の出口部に導出された燃焼ガスの温
度が低下してしまい、ダイオキシンの発生し易い状態に
なってしまうといった課題がある。
【0004】また、第一煙道の出口部の燃焼ガス温度が
ダイオキシンの発生し易い状態になってしまった場合に
は、石油などによる助燃が必要になり、経済的に好まし
くない。
【0005】そこで本発明は、上記課題を解決し得る焼
却設備の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明における課題を解
決するための手段は、焼却炉本体に、焼却物を焼却する
ための燃焼室と、該燃焼室内に配置された第一煙道と、
該第一煙道に連通された第二煙道と、前記第一煙道の入
口部および出口部の間の焼却炉本体側壁に配置されると
ともに耐熱材で被覆された第一煙道側の過熱器と、前記
第二煙道に配置された第二煙道側の過熱器とを備え、前
記焼却物を燃焼室で焼却し、発生した燃焼ガスを第一煙
道から第二煙道に順に導出しながら前記両過熱器に蒸気
を供給して熱回収するよう構成された焼却設備におい
て、前記第二煙道側の過熱器から第一煙道側の過熱器へ
順に蒸気を供給するための蒸気供給管が設けられ、該供
給管に各過熱器をバイパスする第一バイパス管および第
二バイパス管が接続され、該各バイパス管に、前記各過
熱器に供給する蒸気量を調節するための第一調節弁およ
び第二調節弁がそれぞれ設けられている。
【0007】
【作用】上記構成において、燃焼室で焼却された焼却物
の質によって発生する燃焼ガスの温度は異なるため、第
一煙道の出口部の燃焼ガスの温度に違いが生じるが、第
一煙道の出口部における燃焼ガスの温度は基準値にする
ために、第一煙道の出口部における燃焼ガスの温度が低
い場合、第一調節弁の絞り量を多くして第二調節弁の絞
り量を少なくし、第一煙道側の過熱器に供給する蒸気の
量を減らして第一煙道側の過熱器による熱の回収量を減
らし、これによって第一煙道の出口部の温度が低下する
のを防止し、第一煙道の出口部の燃焼ガスの温度が高す
ぎる場合、第一調節弁の絞り量を少なくして第二調節弁
の絞り量を多くし、これによって第一煙道側の過熱器に
よる熱の回収量を多くして第一煙道の出口部の温度を下
げる。
【0008】
【実施例】以下、本発明焼却設備の実施例を図1の全体
概略断面図、図2の過熱器どうしの接続状態を示す回路
図に基づいて説明する。
【0009】本発明の実施例に係る焼却設備は、都市ご
みなどの焼却物1を処理するとともに、その際に発生す
る燃焼ガス2の熱を回収し、これにより蒸気3の温度を
上昇させて発電に供するようにしたもので、焼却炉本体
4に前記焼却物1を投入するための投入口5と、該焼却
炉本体4内の下方に配置された火格子6を有して前記焼
却物1を焼却するための燃焼室7と、該燃焼室7内の上
部に位置して燃焼室7で焼却した焼却物1から発生した
燃焼ガス2を導出するための第一煙道8と、該第一煙道
8に連通された第二煙道9と、前記燃焼ガス2の排出口
10とを有している。
【0010】前記第一煙道8には、その入口部11およ
び出口部12の間の焼却炉本体側壁13に配置されると
ともにキャスタブルなどの耐熱材14によって被覆され
た過熱器15が設けられ、該過熱器15は、前記耐熱材
14によって被覆されることにより過熱器15が高温腐
食するのを防止している。
【0011】前記第一煙道8の出口部12には、該出口
部12の燃焼ガス2の温度を検出するための複数個の温
度センサーSが配置され、該各温度センサーSで検出し
た温度の平均値を出口部12の燃焼ガス2の温度として
採用するものである。
【0012】前記第二煙道9の途中に過熱器16が設け
られ、該第二煙道9側の過熱器16の第一煙道8側およ
び排出口10側にはフィルター17が配置されている。
そして図2に示すように、一端が蒸気供給ドラム19に
接続され他端が図示しないタービンに接続されるととも
に、途中に第二煙道9側の過熱器16、第一煙道8側の
過熱器15が順に接続された蒸気供給配管18が設けら
れている。
【0013】また該蒸気供給配管18に、前記第二煙道
9側の過熱器16をバイパスするとともに第一調節弁2
2を有する第一バイパス管20と、前記第一煙道8側の
過熱器15をバイパスするとともに第二調節弁23を有
する第二バイパス管21とが設けられている。
【0014】すなわち前記蒸気供給ドラム19と過熱器
16の間の蒸気供給配管18に前記第一バイパス管20
の一端20aが接続され、前記両過熱器15,16間の
蒸気供給配管18に接続された第三調節弁24と過熱器
15の間の蒸気供給配管18に前記第一バイパス管20
の他端20bが接続され、前記過熱器16と第三調節弁
24の間の蒸気供給配管18に第二バイパス管21の一
端21aが接続され、前記過熱器15とタービンの間の
蒸気供給配管18に第二バイパス管21の他端21bが
接続されている。
【0015】上記構成において、投入口5から投入され
た都市ごみなどの焼却物1は、燃焼室7で焼却され、そ
の際に発生する燃焼ガス2は上昇して第一煙道8に導出
され、その後に第二煙道9を通過し、排出口10から排
出される。
【0016】また焼却物1の焼却時には両過熱器15,
16に蒸気供給ドラム19から蒸気3を供給し、燃焼ガ
ス2の熱を回収して蒸気3の温度を上げて発電に供する
ようにする。
【0017】ところで、焼却物1の質によって発生する
燃焼ガス2の温度は当然に異なるので、第一煙道8の入
口部11や出口部12の温度に違いが生じる。しかしダ
イオキンシンの発生を防ぐために、第一煙道8の出口部
12の温度は基準値(例えば850℃)にする必要があ
る。
【0018】このため温度センサーSで第一煙道8の出
口部12の温度を検出し、その温度に応じて第一調節弁
22、第二調節弁23、第三調節弁24の開閉度を調節
して過熱器15,16に供給する蒸気3の量を調節し、
これにより燃焼ガス2の熱の回収量を調節し、焼却物1
の質にかかわらず第一煙道8の出口部12の温度が常に
基準値となるようにする。
【0019】すなわち過熱器15,16に供給する蒸気
3の量を調節しなくても、第一煙道8の出口部12の燃
焼ガス2の温度がが基準値となるような標準的な焼却物
1の場合は、第一調節弁22および第二調節弁23を閉
じ、第三調節弁24のみを全開し、過熱器15,16に
全量の蒸気3を供給する。
【0020】ところで焼却物1が、例えば燃えにくい低
質なものであって、燃焼ガス2の温度が低く、過熱器1
5,16に供給する蒸気3の量を調節しなければ、第一
煙道8の出口部12の温度が基準値に達しない場合は、
第一調節弁22の絞り量を多く(例えば95%)し、第
二調節弁23の絞り量を少なく(例えば5%)し、さら
に第三調節弁24を閉じることによって第一煙道8側の
過熱器15に供給する蒸気3の量を減らして、第一煙道
8側の過熱器15による熱の回収量を減らし、第一煙道
8の出口部12の温度が低下するのを防止する。
【0021】逆に焼却物1が、例えばよく燃える高質な
ものであって、過熱器15,16に供給する蒸気3の量
を調節しなければ第一煙道8の出口部12の温度が高す
ぎる場合や、入口部11の温度が耐熱材14が高温腐食
してしまう温度(例えば950℃以上)になってしまう
場合は、第一調節弁22の絞り量を少なく(例えば5
%)し、第二調節弁23の絞り量を多く(例えば95
%)し、さらに第三調節弁24を閉じることによって第
一煙道8側の過熱器15による熱の回収量を多くして、
第一煙道8の出口部12の温度を基準値まで下げ、また
入口部11の温度を下げて耐熱材14を保護する。
【0022】このように、第一調節弁22、第二調節弁
23、第三調節弁24の開閉度を調節し、第一煙道8側
の過熱器15および第二煙道9側の過熱器16に供給す
る蒸気3の量を調節し、燃焼ガス2の熱の回収量を調節
し、第一煙道8の出口部12の燃焼ガス2の温度を、焼
却物1の質にかかわらず常に基準値となるよう制御する
ので、ダイオキンシンの発生を防ぐことができる。
【0023】また第一煙道8の出口部12の燃焼ガス2
の温度を、焼却物1の質にかかわらず常に基準値となる
よう制御するので、石油などによる助燃が不要になり、
省エネルギーが実現できる。
【0024】さらに、第一煙道8の過熱器15を耐熱材
14によって被覆して高温腐食を防止しているので、過
熱器15の出口での蒸気3の温度を所定の温度(例えば
300℃以上)に保持することができ、従って、安定し
たエネルギーを発電装置側に供することができる。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明
は、第一バイパス管および第二バイパス管に設けた調節
弁により、第一煙道側の過熱器および第二煙道側の過熱
器に供給する蒸気の量を調節して燃焼ガスの熱の回収量
を調節するようにしたので、第一煙道の出口部の燃焼ガ
スの温度を焼却物の質にかかわらず基準値に維持するこ
とができ、従ってダイオキンシンの発生を防ぐことがで
きる。
【0026】また第一煙道の出口部の燃焼ガスの温度
を、焼却物の質にかかわらず常に基準値となるよう制御
するので、石油などによる助燃が不要になり、省エネル
ギーが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す焼却設備の全体概略構
成図である。
【図2】同じく過熱器どうしの接続状態を示す回路図で
ある。
【符号の説明】
1 焼却物 2 燃焼ガス 3 蒸気 4 焼却炉本体 7 燃焼室 8 第一煙道 9 第二煙道 11 入口部 12 出口部 15 過熱器 16 過熱器 18 蒸気供給配管 19 蒸気供給ドラム 20 第一バイパス管 21 第二バイパス管 22 第一調節弁 23 第二調節弁 24 第三調節弁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼却炉本体に、焼却物を焼却するための
    燃焼室と、該燃焼室内に配置された第一煙道と、該第一
    煙道に連通された第二煙道と、前記第一煙道の入口部お
    よび出口部の間の焼却炉本体側壁に配置されるとともに
    耐熱材で被覆された第一煙道側の過熱器と、前記第二煙
    道に配置された第二煙道側の過熱器とを備え、前記焼却
    物を燃焼室で焼却し、発生した燃焼ガスを第一煙道から
    第二煙道に順に導出しながら前記両過熱器に蒸気を供給
    して熱回収するよう構成された焼却設備において、前記
    第二煙道側の過熱器から第一煙道側の過熱器へ順に蒸気
    を供給するための蒸気供給管が設けられ、該供給管に各
    過熱器をバイパスする第一バイパス管および第二バイパ
    ス管が接続され、該各バイパス管に、前記各過熱器に供
    給する蒸気量を調節するための第一調節弁および第二調
    節弁がそれぞれ設けられたことを特徴とする焼却設備。
JP25879993A 1993-10-18 1993-10-18 焼却設備 Pending JPH07113505A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25879993A JPH07113505A (ja) 1993-10-18 1993-10-18 焼却設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25879993A JPH07113505A (ja) 1993-10-18 1993-10-18 焼却設備

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07113505A true JPH07113505A (ja) 1995-05-02

Family

ID=17325228

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25879993A Pending JPH07113505A (ja) 1993-10-18 1993-10-18 焼却設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07113505A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012242030A (ja) * 2011-05-23 2012-12-10 Metawater Co Ltd 多層燃焼流動炉の熱回収システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012242030A (ja) * 2011-05-23 2012-12-10 Metawater Co Ltd 多層燃焼流動炉の熱回収システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6264465B1 (en) Combustion device
US4223640A (en) Fuel firing
US4531463A (en) Baffle for controlled air incinerators
JPH07113505A (ja) 焼却設備
JP6701577B2 (ja) 廃棄物焼却システム
JP2918453B2 (ja) ごみ焼却炉における立上時排ガス温度制御方法および装置
JP3004629B1 (ja) 部分燃焼炉の起動制御方法及び停止制御方法並びに起動・停止制御装置
JPH08189610A (ja) 焼却炉用廃熱ボイラ
JPS59158909A (ja) 産業廃棄物溶融炉
JP2922711B2 (ja) 都市ゴミ焼却装置
JPH0798108A (ja) 焼却炉における燃焼制御装置
JPH01174802A (ja) 廃熱回収型汚泥焼却設備
CN221324499U (zh) 一种带包墙纯烧固废污泥的焚烧锅炉
JP3025148B2 (ja) 塵芥焼却設備
JP3029517B2 (ja) 廃熱ボイラ付流動床式ごみ焼却炉
JPS6149912A (ja) 流動層燃焼プラントの運転方法
JP3491783B2 (ja) 流動媒体循環経路を有する流動床焼却装置
JPH11270829A (ja) ごみ焼却炉におけるごみの燃焼制御方法
JPH03279705A (ja) 燃焼温度制御型焼却炉
JPH0979529A (ja) ゴミ焼却炉
JPH05272702A (ja) エコノマイザを有しないごみ焼却発電装置
JPS6346313A (ja) 流動床焼却炉の運転制御装置
JPH08189618A (ja) ごみ焼却炉における燃焼空気予熱方法および装置
JP3073643B2 (ja) 焼却装置における熱交換器
JPH08254303A (ja) 塩素含有燃料用流動床燃焼ボイラ及び燃焼方法