JPH07112625B2 - アルミニウムの真空ろう付方法および真空ろう付炉と、真空ろう付用アルミニウムブレージングシート - Google Patents

アルミニウムの真空ろう付方法および真空ろう付炉と、真空ろう付用アルミニウムブレージングシート

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JPH07112625B2
JPH07112625B2 JP3071851A JP7185191A JPH07112625B2 JP H07112625 B2 JPH07112625 B2 JP H07112625B2 JP 3071851 A JP3071851 A JP 3071851A JP 7185191 A JP7185191 A JP 7185191A JP H07112625 B2 JPH07112625 B2 JP H07112625B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Mg含有アルミニウム
ろうにて真空ろう付炉中に搬入されたワークのろう付を
行うアルミニウムの真空ろう付方法および炉と、真空ろ
う付用アルミニウムブレージングシートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、米国特許第3321828号
や米国特許第3015167号等を基本技術として、M
gを添加したろう材を芯材にクラッドしたブレージング
シートを用いたアルミニウムの真空ろう付方法が知られ
ている。
【0003】このろう材中のMgは、(1)ブレージン
グシート表面の酸化被膜の破壊、(2)ゲッタ作用によ
るろう付炉中の酸化性の雰囲気(H2 O,O2 )の除
去、および(3)還元作用を期待して添加されている。
【0004】ところが、このMgは、真空ろう付に不可
欠な一方で、ろう付炉中に蒸着し、機械的な不具合を起
こすという問題があった。また、炉中に蒸着したMgに
吸着されたH2 Oがろう付中に脱離してろう付品質を低
下さるという問題もあった。
【0005】そこで、炉体の内部に遮熱板によって囲ま
れた加熱室を設け、ワークをこの加熱室内に搬入すると
共に、排気・加熱工程中において、炉内温度がMgの蒸
発する温度に達した場合には、加熱室のガス流通口を遮
蔽部材によって閉じ、蒸発したMgが炉体内に飛散しな
いようにした特開昭63−52764号の提案がある。
【0006】この提案の技術によって、炉内のMg飛散
による汚損の問題を解決することができた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】こうした従来のアルミ
ニウムの真空ろう付方法において、ブレージングシート
にクラッドするろう材に添加されるMgの量は通常1.
2〜2重量%であった。一方、資源の有効利用の観点か
ら、このMg添加量を低下させることが望まれている。
【0008】ところが、Mg添加量を低下させると、酸
化被膜破壊作用やゲッタ作用や還元作用といったMgを
添加するそもそもの目的に対応する作用が十分でなくな
るという問題がある。
【0009】上述の特開昭63−52764号によれ
ば、一見、Mgの高密度化が期待でき、Mg含有量を低
下してもよい様に思われる。しかし、そもそもこの公報
記載の技術は、Mg蒸着による炉内汚損の問題を解決す
ることが目的であることから、炉内温度がMg蒸着によ
る汚損の始まる蒸発開始温度に達した時に加熱室のガス
流通口を閉鎖する条件となっていたため、Mgの高密度
化が期待できたとしても、加熱室内の水蒸気量が多けれ
ばMgがゲッタ作用を発揮しても水蒸気が残余し、ろう
付が十分できなかった。
【0010】つまり、従来はMgの高密度化は図られて
いたものの、Mg含有量を低下させるためにはどうした
らよいかという対策は何等なされていなかったのであ
る。本発明は、ろう材中のMg添加量を低下させても、
酸化被膜破壊作用やゲッタ作用や還元作用を十分に発揮
することのできるアルミニウムの真空ろう付方法を提供
することを第1の目的として完成された。
【0011】また、かかる真空ろう付方法を実施するに
適し、効率よく真空ろう付けを行うことのできるアルミ
ニウムの真空ろう付炉を提供することを第2の目的とし
て完成された。
【0012】さらに、こうした新規なアルミニウムの真
空ろう付方法において使用するに最適の真空ろう付用ア
ルミニウムろうを芯材の表面にクラッドしたブレージン
グシートを提供することを第3の目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段及び作用】かかる第1の目
的を達成するために、所定量のMgを含有するアルミニ
ウムろうにて真空ろう付炉中に搬入されたワークのろう
付を行うアルミニウムの真空ろう付方法において、真空
ろう付炉の炉内圧力が1×10 -4 Torr以下の高真空に達
した後炉内温度が前記Mg含有アルミニウムろうの固
相線の温度以上の所定値を越えるように炉内圧力と炉内
温度との関係を制御すると共に、炉内温度が該所定値に
達したら炉内における前記ワークの周囲所定範囲の気体
の流通を制限することを特徴とする請求項1記載の発明
を完成した。換言すれば、炉内圧力が1×10 -4 Torrに
達した後で炉内温度がMg含有アルミニウムろうの固相
線の温度以上の所定値に達する様に、炉内圧力について
の条件の方を先に満足し、炉内温度の条件をその後で満
足するように制御し、これら2つの条件が満足されたと
きにワークの周囲所定範囲の気体の流通を制限するので
ある。
【0014】この請求項1記載の発明の作用を説明する
前に、アルミニウムの真空ろう付におけるろう材の挙動
等について説明する。こうしたアルミニウムろうに含有
されるMgは、温度約500℃以上、圧力約0.78To
rr以下の真空加熱で気化する性質を有している。この気
化が最も盛んになるのはアルミニウムろうの固相線の温
度近傍である。
【0015】この固相線の温度は、Mgの添加量によっ
て変化する。一例として、一般的なアルミニウムろうで
あるAl−10%Si合金にMgを添加したMg含有ア
ルミニウムろうの状態図を図1に示す。この図におい
て、点A,Bを結ぶ曲線と点B,C,Dを結ぶ直線が固
相線である。図示の様に、Mg添加量が0.85重量%
以上の場合は固相線の温度が555℃となり、添加量が
0.85重量%より少なくなるに従って固相線の温度が
上昇し、無添加の場合は577℃となる。
【0016】ここで、例えば従来からアルミニウムの真
空ろう付に用いられているMg添加量が1.2重量%の
Mg含有アルミニウムろうについて炉の昇温状況とMg
の蒸発の関係を考察してみる。この1.2重量%のMg
を含有したアルミニウムろうでは、炉内温度が約500
℃に達した辺りからMgの蒸発が始まり、555℃(固
相線の温度)に達するとMg蒸発が盛んになり、約56
0℃〜570℃で蒸発がピークを迎え、その後さらに昇
温するに従って蒸発量が減少するという挙動を示すとい
うことが考察される。
【0017】一方、Mgのゲッタ作用は化1,化2に示
す様な反応である。
【0018】
【化1】
【0019】
【化2】
【0020】真空ろう付においては、化1に示したH2
Oに対するゲッタ作用が特に重要である。それは、圧力
が10-9Torr以上では、真空ろう付炉内の壁面等に吸着
されていた水分が脱離し、真空中の主成分がH2 Oとな
っているからである。
【0021】このH2 Oに対するゲッタ作用はさらに、
真空ろう付雰囲気中のH2 Oを除去するゲッタ作用「雰
囲気ゲッタ作用」と、固相線の温度以上において発生し
た溶融したろう材が再酸化してその流動性が失われるこ
とを防ぐゲッタ作用「再酸化防止ゲッタ作用」とに分け
ることができる。
【0022】従って、まずH2 Oが十分に少ないろう付
雰囲気を実現し、効率のよい雰囲気ゲッタ作用を発揮さ
せる条件を整えることが望ましい。効率よい雰囲気ゲッ
タ作用を発揮させるためにはワーク周辺の真空度を高め
れば高めるほどよく、ワーク周辺の真空引きを継続する
のが望ましいことになる。一方、炉内温度が固相線の温
度に達するとろう材中に液相が出現してくることから、
再酸化防止ゲッタ作用を効率よく発揮させるために、ワ
ーク近傍の雰囲気中のMg密度を高くすることが望まし
い。効率のよい再酸化防止ゲッタ作用を発揮させるに
は、ワーク近傍にMgが滞るようにすることが望まし
く、その意味でワーク周辺の気体の流通を制限するこ
と、即ち、真空引きをしないように遮弊してしまうこと
が望ましいのである。この様に、雰囲気ゲッタ作用の効
率化のためにはワーク周辺の気体の真空引きを継続する
ことが望ましく、再酸化防止ゲッタ作用の効率化のため
にはワーク周辺の気体が真空引きされないで停滞するよ
うにすることが望ましく、両作用の効率化を考えたと
き、互いに相反するものとなる。
【0023】請求項1記載の発明における炉内圧力が
×10 -4 Torr以下の高真空に達した後という気体流通制
限のための第1の条件は、雰囲気中のH2 Oの量を十分
に少なくして雰囲気ゲッタ作用を効率よく実現するため
の条件である。また、炉内温度がMg含有アルミニウム
ろうの固相線の温度以上の所定値に達するという第2の
条件は、ろう材中のMgが雰囲気中に盛んに蒸発して高
密度のMg雰囲気となり、再酸化防止ゲッタ作用を効率
よく実現するための条件である。
【0024】この様な二つの条件を満足する場合に炉内
におけるワークの周囲所定範囲の気体の流通を制限する
という構成を採用したことにより、請求項1記載の発明
によれば、固相線の温度以上における良好な再酸化防止
ゲッタ作用を実現することができるのである。
【0025】ここで、もし、炉内温度に関する第2の条
件だけに基づいて炉内における気体の流通を制限したと
すると、ワークの周囲所定範囲の雰囲気中のH2 O量が
十分に低下しておらず、雰囲気中Mg量が高密度になっ
たとしても多量のMgを雰囲気ゲッタ作用に振り向けな
ければならず、十分な再酸化防止ゲッタ作用が発揮でき
なくなるおそれがある。また、雰囲気ゲッタ作用自体が
不十分なものとなる場合もある。
【0026】一方、第1の条件は満足するものの、第2
の条件を満足せずに、固相線の温度を相当に越えた後に
気体の流通を制限したのでは、ワークの周囲所定範囲の
雰囲気中の高密度のMg雰囲気を形成することができな
くなって、やはり十分な再酸化防止ゲッタ作用を発揮で
きなくなる。
【0027】この様に、この圧力と温度の二つの条件
は、いずれかが満たされないと多量のMg蒸気を雰囲気
中に含まなければ十分な再酸化防止ゲッタ作用を発揮さ
せることができなくなり、結局は、ブレージングシート
にクラッドしたろう材中に1.2重量%以上のMgを含
有させておかなければならないという結果を招くのであ
る。
【0028】これに対し、請求項1記載の発明によれ
ば、ワークの周囲所定範囲内の雰囲気中では、H2 Oは
十分に少なくすることができ、Mgは十分に多くするこ
とができるから、ろう材中には再酸化防止ゲッタ作用に
必要な最小限のMgを含有させておくだけでよくなる。
従って、Mg含有量が1.2重量%未満のろう材による
真空ろう付を可能にすることができるのである。
【0029】なお、実際に工業化する際には、上述の第
2の条件を固相線の温度近傍にするとよい。また、加熱
パターンは、炉内圧力が第1の条件である高真空に達す
る前に固相線の温度を大幅に越えないようにすることが
必要である。そして、気体流通を制限する以前の排気条
件として、炉のコンダクタンスを大きくし、急速に排気
することのできる条件を設定するとよい。
【0030】ところで、ろう材の表面には酸化被膜が形
成されている。真空ろう付においては、この酸化被膜直
下に形成されるMgOまたはAl23 の微結晶が成長
することで、被膜にマイクロクラックが生成される。な
お、MgOの微結晶は、ろう材中を体積拡散してくるM
gによって酸化被膜直下に形成される。
【0031】一方、ろう材の温度が固相線に達するとま
ず、ろう材の結晶粒界から液相が出現する。そして、こ
の液相がろう材表面まで達すると、液相と固相との線膨
張係数の違いや、Mgが気化するに伴う体積膨張の結果
として、先にろう材表面に生成したマイクロクラックが
拡大してクラックとなる。
【0032】ところで、ろう材中に含有されているMg
は、固体中を拡散すると共に液相中をも拡散し、ろう材
表面に達し、ろう付雰囲気中に存在するH2 O分子に衝
突され、化1の反応をし、上述した雰囲気ゲッタ作用を
引き起こすことになる。この雰囲気ゲッタ作用は、ろう
材表面にクラックが発生し、さらにろう材の液相が出現
し始めると盛んになる。
【0033】従って、効率のよい雰囲気ゲッタ作用を発
揮させるためには、ろう材の表面における酸化被膜の破
壊を低温化することが望ましい。そこで、請求項1記載
の構成に加えて、さらに、真空ろう付炉内へ前記ワーク
を搬入するより前に、熱処理によって前記Mg含有アル
ミニウムろう中のMg2Siの粒子径を微細化させる粒
径微細化工程を実行することを特徴とする請求項2記載
のアルミニウムの真空ろう付方法の発明を完成した。
【0034】この粒径微細化工程においては、Mg2
i粒子の核発生を増大し、析出物の成長を低減すること
によりMg2 Siの粒子径を小さくする手法を採用する
とよい。具体的には、通常のろう材の製造時に均質化を
目的として実施される均質化工程(ソーキング)におい
て、ソーキング温度を低温にし、かつ短時間にした熱処
理をすればよい。
【0035】ろう付過程における昇温により、Mg2
i粒子は、その表面から周囲のAlと反応しながら分解
していく(化3)。
【0036】
【化3】
【0037】請求項2記載の発明によれば、その粒径微
細化工程にてMg2 Siの粒子径を小さくすることによ
り、Mg2 Si粒子全体のトータルとしての全表面積を
増大させることができる。表面積が増大するということ
は、結果として化3の反応速度、即ちMg2 Siの分解
速度を増大させることになる。
【0038】この様に、請求項2記載の発明によれば、
Mg2 Siの粒子径を小さくすることにより、より低温
から大量のMgを拡散させることができる。そして、酸
化被膜の破壊の低温化と、雰囲気ゲッタ作用の開始の低
温化とを図ることができるのである。
【0039】なお、粒径微細化工程においては、Mg2
Siの粒子径が代表値にて5μm以下になる様に調整す
ると特によく、代表値2μm以下に調整するとさらによ
い。ところで、酸化被膜の破壊の低温化だけではなく、
破壊の進行の迅速化を図ることも、少ないMg含有量に
て良好な真空ろう付を行うに有効である。勿論、破壊の
低温化と破壊進行の迅速化とを両方行うことができるな
らばより優れた作用を発揮する。
【0040】こうした観点から、請求項1または請求項
2記載の構成に加えて、真空ろう付炉内へ前記ワークを
搬入するより前に、エッチング処理によって前記Mg含
有アルミニウムろうの表面の酸化被膜を薄くする酸化被
膜薄膜化工程を実行することを特徴とする請求項3記載
の発明をも完成した。
【0041】上述の様に、酸化被膜の直下にMgOまた
はAl23 の微結晶が成長し、これが酸化被膜を押
し、酸化被膜にマイクロクラックが発生することでろう
材の酸化被膜の破壊が開始する。従って、破壊すべき酸
化被膜が薄ければ、酸化被膜の破壊が容易になる。その
最も有効な手法として、NaOHの希釈液などの弱アル
カリによるエッチング処理をあげることができる。
【0042】このエッチング処理については、ろう材
(ブレージングシート)の製造段階において最終焼鈍の
直前に実行する洗浄の際に、洗浄液を適宜選択すること
によって洗浄時にエッチングをも実行する様にすればよ
い。勿論、洗浄とは別工程にてエッチング処理を行うこ
ととしてもよい。
【0043】また、エッチング処理はろう付の前に完了
していればよいから、例えば、ろう付部品のプレスなど
の加工の後、部品毎に洗浄する際に洗浄液の選定によっ
てエッチングを行うこととしてもよい。なお、部品毎で
はなく、部品同士を組み付けながら洗浄し、または部品
の組み付けが完了した形で洗浄工程または独立の工程に
おいてエッチングを行うこととしてもよい。
【0044】なお、酸化被膜薄膜化工程における薄膜化
の目標としては、酸化被膜の厚さが100オングストロ
ーム(Å)未満になる様にするとよい。また、このエッ
チング処理においては、次の点にも注意することが望ま
しい。
【0045】それは、エッチングをし過ぎてろう材中に
析出しているSi粒子がろう材表面に露出しない様にす
るということである。この様な注意が必要な理由は、ろ
う材の表面にSi粒子が露出して来ると、その周りでは
ろう材中のSi濃度が高くなり、固相線が上昇し、その
結果、ろう材の流動性が阻害されるからである。
【0046】一方、本発明者らは、第2の目的を達成す
るために、所定量のMgを含有するアルミニウムろうに
てろう付されるワークが搬入される炉体と、該炉体内の
圧力が1×10 -4 Torr以下の高真空に達したことを推定
または検知する高真空達成検知手段と、前記炉体内の温
度が前記Mg含有アルミニウムろうの固相線の温度近傍
の所定値に達したことを推定または検知する固相線の温
度達成検知手段と、前記高真空達成検知手段によって炉
内圧力が高真空に達しことが推定または検知された
で、前記固相線の温度達成検知手段によって炉内温度が
前記固相線の温度近傍の所定値に達したことが推定また
は検知された場合に、前記炉体内における前記ワークの
周囲所定範囲内の気体の流通を制限する気体流通制限手
段とを備えたアルミニウムの真空ろう付炉という請求項
4記載の発明をも完成した。
【0047】ここで、高真空達成検知手段は、圧力セン
サによる実測値により高真空の達成を検知する構成とし
てもよいし、真空排気の開始からの時間計測等を行い、
炉の容積や排気能力等を考慮して高真空の達成を推定す
る構成としてもよい。
【0048】また、固相線の温度達成検知手段は、温度
センサによるワークの昇温状態の実測値により固相線の
温度の達成を検知する構成としてもよいし、加熱の開始
からの時間計測等を行い、伝熱特性等を考慮して固相線
の温度の達成を推定する構成や、ろう付炉内の雰囲気を
質量分析計などによってモニタリングし、そのパターン
によってワークの温度を推定する構成などにしてもよ
い。
【0049】質量分析計によるモニタリングの例を図2
に示す。これは、0.8重量%のMgを含有するAl−
10%Si合金ろうをクラッドしたブレージングシート
を実験炉中に配設し、質量分析した結果を、ろう材の温
度を横軸にとって示したものである。図示の様に、ろう
材の温度が固相線に達すると、Mgの気化によって炉内
にMgが充満してくる。他方、このMgの雰囲気ゲッタ
作用によって、炉内のH2 OはH2 に変化していく。従
って、ろう材の温度が固相線に達する辺りで炉内のH2
Oが減少し、変わりにH2 が増大してくる。この現象か
ら分かるように、質量分析によってH2 の増加を捉える
ことで、炉内温度が固相線の温度に到達したことを推定
または検知することができるのである。
【0050】気体流通制限手段は、ろう付炉と真空ポン
プとの間にシャッタなどの開閉扉を設けたり、排気制御
バルブ等を設けるなどの構成を採用し、シャッタやバル
ブを閉鎖することによって、ワークの周囲所定範囲にお
ける気体の流通を制限する構成とすることができる。
【0051】この請求項4記載の発明によれば、炉内圧
力が高真空で、かつ炉内温度が固相線の温度に達した状
態で気体流通制限手段を作動させる構成としたから、ろ
う付の際に、ワークの近傍所定範囲はH2 Oが十分に少
なく、かつMgが高密度となり、雰囲気ゲッタ作用や再
酸化防止ゲッタ作用や酸化被膜破壊作用といったMgの
作用を効率よく発揮させることができる。従って、アル
ミニウムろう中に含有すべきMg量を低減させることが
できる。
【0052】また、高真空達成後に固相線の温度に達し
た時点で、気体流通制限手段を作動させるという構成で
あるから、炉体内の圧力が高真空に達するより前に炉体
内の温度が固相線の温度に達してしまわない様に排気の
開始時期や加熱の開始時期を調整すべきであることはい
うまでもない。
【0053】なお、気体流通制限手段による気体の流通
制限をしない状態においては排気に対するコンダクタン
スが大きくなり、かつ気体の流通制限をした状態では排
気に対するコンダクタンスが非常に小さくなる様にして
おくと、排気の迅速化とMgの高密度化とを達成するの
に都合がよい。
【0054】また、この真空ろう付炉においては、気体
の流通を制限された範囲内に、400℃以下の低温部分
が残存しない様にしておくことが望ましい。即ち、ヒー
タ等の配置を工夫するなどして、ろう付炉内のMgが閉
じ込められた領域は、全て高温の炉壁や遮蔽板や扉など
で閉鎖されることとなる炉体構造を採用することが望ま
しいのである。これは、炉壁などに低温部分があると、
気化したMgがここに付着してしまうから、これを防止
するためである。
【0055】さらに、本発明者らは、第3の目的を達成
するために、Mg含有量が1.2重量%未満であって、
かつ含有されるMgの内のMg2 Siの粒子径が代表値
で5μm以下に調整された真空ろう付用アルミニウムろ
うをクラッドしたブレージングシートの構成からなる請
求項5記載の発明と、Mg含有量が1.2重量%未満で
あって、かつ表面の酸化被膜厚さが100Å未満とされ
た真空ろう付用アルミニウムろうをクラッドしたブレー
ジングシートの構成からなる請求項6記載の発明とを完
成した。
【0056】従来より一般に使用されているブレージン
グシートにクラッドしてあるMg含有アルミニウムろう
においては、Mg2 Siの粒子径が8〜15μmである
のに対し、請求項5記載の真空ろう付用アルミニウムろ
うは、Mg2 Siの粒子径が十分に小さくなっている。
従って、ろう付における昇温時にMgの拡散性が良く、
酸化被膜の破壊を低温化することができる。この結果、
Mgの含有量が1.2重量%未満と少なくても、ゲッタ
作用等について、Mg含有量が1.2重量%以上のもの
に劣ることがない。
【0057】一方、従来より一般に使用されているブレ
ージングシートにクラッドしてあるMg含有アルミニウ
ムろうにおいては、表面の酸化被膜の厚さが100〜5
00Å程度であったのに対し、請求項6記載の真空ろう
付用アルミニウムろうは、酸化被膜の厚さが十分に小さ
くなっている。従って、ろう付の際の酸化被膜の破壊を
迅速化することができる。この結果、Mgの含有量が
1.2重量%未満と少なくても、ゲッタ作用等につい
て、Mg含有量が1.2重量%以上のものに劣ることが
ない。
【0058】そして、これら請求項5または請求項6記
載の真空ろう付用アルミニウムろうをクラッドしたブレ
ージングシートによれば、ろう付における品質の低下を
招くことなく、資源の節約をすることができるのであ
る。なお、これら請求項5または請求項6記載の真空ろ
う付用アルミニウムろうをクラッドしたブレージングシ
ートは、特に請求項1記載の真空ろう付方法に適用する
とその作用・効果を極めて良好に発揮することができ
る。
【0059】
【実施例】次に、本発明を適用した実施例を説明する。
図3,図4は、実施例として採用した真空ろう付炉1を
示している。
【0060】真空ろう付炉1は、ろう付中は全体が高温
に保持される構造になっており、ワーク3が搬入される
炉体5と、この炉体5と連結された真空ポンプ7と、炉
体5と真空ポンプ7との間に配設されて排気口9を開閉
するシャッタ11とを備えている。
【0061】シャッタ11は、モータ13にて駆動さ
れ、開閉動作を行う。このモータ13は、制御装置15
からの駆動指令を受けて動作する。制御装置15は、制
御部15aと、記憶部15bと、入出力部15cとを備
えている。そして、入出力部15cを介してモータ1
3,真空ポンプ7および炉体5に配設されたヒータ17
と連結されている。
【0062】また、炉体には圧力センサ19と温度セン
サ21とが配設されている。これらのセンサ19,21
も、制御装置15の入出力部15cに連結され、炉内圧
力と炉内温度とをモニタリングできる様にも構成されて
いる。
【0063】制御装置15の制御部15aは、記憶部1
5bに記憶した制御プログラムに基づいて入出力部15
cから真空ポンプ7,ヒータ17およびモータ13への
制御信号を出力する。この制御プログラムの内容は、炉
体5の圧力が炉内水蒸気量が十分に少なくなる所定の高
真空状態に達し、かつ炉内温度が500℃以上の所定値
に達したらモータ13を駆動してシャッタ11を閉鎖
し、その後は炉体5のワーク3近傍の所定範囲における
排気を制限するというもので、時間の経過と共に順次工
程を実行する様になっている。
【0064】なお、圧力の到達や温度の到達は、予め炉
体5の排気コンダクタンスや伝熱特性やワーク3の伝熱
特性等を考慮してチャート化しておき、真空ポンプ7の
駆動開始からの経過時間により圧力を推定し、ヒータ1
7の駆動開始からの経過時間により温度を推定すること
により検知することとしている。
【0065】また、シャッタ11の閉鎖条件としての温
度は、ワーク3においてブレージングシートにクラッド
して使用されるろう材の固相線の温度であって、図1に
示した様な状態図に基づいて、ろう材中のMgの含有量
に対応して決定され、プログラミングされる。
【0066】プログラムの一例を図5にて説明する。こ
れはMg含有量が0.6重量%のAl−10%Si合金
ろうのクラッド材を真空加熱した場合のMg気化とH2
Oの減少の様子を示した質量分析結果(記号(b)を付
した図示実線)と、同じクラッド材を用いろう付を実施
する場合の炉内圧力とワーク温度のプログラムとを示し
た図である。
【0067】プログラムでは、まず真空ポンプ7を駆動
して炉内の排気を開始し、炉内圧力が8×10-5Torrに
達した時点でヒータ17を駆動して昇温を開始し、0.
6重量%のMgを含有するAl−10%Si合金ろうの
固相線の温度である565℃に到達した時にモータ13
を駆動してシャッタ11を閉鎖するという手順で制御を
実行した。
【0068】なお、質量分析結果においては、比較のた
めに1.2重量%のMgを含有するAl−10%Si合
金ろうのクラッド材を真空加熱した場合のMg気化とH
2 Oの減少の様子を示した質量分析結果も併せて示して
いる(記号(a)を付した図中一点鎖線)。
【0069】Mgを0.6重量%添加したろう材の質量
分析結果によれば、ろう材が固相線の温度565℃に達
すると、Mgの気化量が急増する。また、炉中のH2
が十分に減少している。したがって、このタイミングに
併せて、即ち、ワークの温度がろう材の固相線の温度に
達したとき、シャッタを閉じ、ろう付炉中の排気を制限
し、ろう付炉中のMgを充満させることができる。図7
に、排気を制御した場合の炉内の質量分析結果を示す。
シャッタを閉じることにより、H2 の量が急増してい
る。これは、ろう付炉雰囲気内のMg量が増加し、ゲッ
タ作用により、H 2 Oが急速に除去されていることがわ
かる。
【0070】次に、本発明の有効性を確認するために、
Mg含有量を1.0重量%未満に調整し、また、ろう材
中のMg2 Siの粒子径を微細化し、あるいは表面の酸
化被膜を薄膜化した種々のろうがクラッドされたブレー
ジングシートを用いて、図6に示す排気・加熱条件にて
ろう付を行い、それぞれのフィレット長さを計測して評
価を行った。加熱条件は図6のパターンで一定とし、ワ
ークの温度が夫々のブレージングシートにクラッドした
ろう材の固相線の温度に達したところでシャッタを閉じ
た。
【0071】まず、使用したブレージングシートにクラ
ッドしたAl−10%Si合金ろう材について説明す
る。各ろう材のMg含有量と、Mg2 Siの粒子径と、
酸化被膜の厚さとを表1に示す。
【0072】
【表1】
【0073】ここで、Mg2 Si粒子径の微細化につい
ては、ろう材製造工程において、ソーキング工程で、均
質化を実施するとともに、微細化を行うよう、条件を設
定する。ここでは、ソーキング温度を低温に抑え、また
ソーキング時間を短くし、Mg2 Siの核生成を抑え、
かつ粒子の成長時間を抑えるようにする。
【0074】また、酸化被膜の薄膜化処理については、
NaOHを希釈し、ブレージングシートの最終焼鈍の前
に洗浄を行うことによりろう材の表面をエッチングする
処理として行った。なお、この際に、ろう材の表面に、
ろう材中の析出物であるSiが露出しない様に注意し
た。つまり、洗浄によるエッチングが強エッチングとな
らない様に注意した。
【0075】次に、図6の排気・加熱条件を説明する。
排気は、最初の10数分を「荒引」とし、その後30数
分経過までをシャッタ11を開放した状態での「本引」
として炉内圧力を5×10-5Torrまで低下させ、その後
約50分経過時点までシャッタ11を閉鎖しての「本
引」を継続し、以後排気を停止して炉の開放とした。
【0076】この間、加熱については、排気と共に開始
し、シャッタ11の閉鎖時点で、各ろう材に応じた固相
線の温度に到達する様に加熱し、排気の停止時点で加熱
を停止することとした。
【0077】この排気・加熱条件でろう材NoC〜Jをク
ラッドしたブレージングシートについてろう付を行い、
フィレット長さを計測した結果を図8に示す。なお、ろ
う材NoA,Bについては、排気中のシャッタ11の閉鎖
は行わない条件での結果を示す。
【0078】ろう材NoC〜Hは、Mg含有量が1.0重
量%未満であるにも拘らず、いずれも2.5mm以上の
フィレット長さのろう付となっており、満足のいくもの
であった。このことから、高真空達成後であり、固相線
の温度近傍に達した時点でシャッタ11を閉鎖するとい
う実施例の排気制御により、Mg含有率の低いろう材で
も良好なろう付が可能であるということが分かった。
【0079】また、ろう材NoCとE(またはDとF)を
比較すると分かる様に、Mg2 Si粒子径の微細化処理
を行ったものの方が、微細化処理を行わないものよりも
フィレット長さが大きくなった。さらに、ろう材NoCと
Dを比較すると分かる様に、酸化被膜の薄膜化処理を行
ったものの方が、薄膜化処理を行わないものよりもフィ
レット長さが大きくなった。
【0080】これらのことから、排気制御に加えて、M
2 Siの粒径微細化処理または酸化被膜の薄膜化処理
を施すと、さらにMgの含有率を低下させても良好なろ
う付性を得ることが可能であることが分かった。勿論両
処理を実施すればなおよいということも分かった。
【0081】実際、0.3重量%と0.4重量%のMg
を含有するろう材をクラッドしたブレージングシートに
ついて、Mg2 Si粒子径の微細化処理と酸化被膜の薄
膜化処理の両方を行ない、かつ排気制御を行なった結
果、フィレット長さが2.5mmを越え、またろう付品
質が良好であることがわかった。
【0082】実際、表1の材料のうち、A,F,G,
I,Jについて検討したが、そのろう付部の静圧強度等
は表2に示すように良好であった。なお、排気制御
「有」のもののシャッタ閉鎖時の炉内圧力の条件は2×
10-5Torrであり、炉内温度の条件は各ろう材について
の固相線の温度とした。
【0083】
【表2】
【0084】この様に、Mg2 Siの粒子径を代表値で
2μmとし、酸化被膜厚さを80Åとし、排気制御を行
うことにより、Mg含有量が0.3重量%のもの(ろう
材NoW)においても十分な静圧強度が得られた。
【0085】次に、これら排気制御、Mg2 Si粒子径
の微細化処理および酸化被膜の薄膜化処理が、Mg含有
率が1.2重量%以下のろう材について有効であること
を他の実験で確認した結果を説明する。
【0086】この実験では、図9に示すように、実験炉
である真空ろう付炉30の中に蓋31をしたビーカ33
を配設し、このビーカ33をろう付炉に見立て、またこ
のビーカ33の中にワークに見立てたろう付モデル35
を入れる。ろう付モデル35は各種ろう材をクラッドし
たブレージングシートをプレス成形して作られている。
実験では容量1.2リットルのビーカ33を用いた。ビ
ーカ33の外径はφ115mmである。蓋31には
(A)φ20mmの孔37を開けたものと(B)φ11
5mmの孔を開けたもの(蓋なし)とを用意した。実験
は炉30内及びビーカ33内の圧力を5×10-5Torrに
するまで十分に排気を行ない、その後に、加熱を開始し
た。従って、この実験では、排気制御を行わない条件に
相当するものとして(B)φ115mmの排気孔から排
気を行なった「排気無制御条件」と、排気制御を行う条
件に相当するものとして、(A)φ20mmの排気孔か
ら排気を行なった「排気制御条件」とを採用して比較を
行なった。なお、ろう付モデル35には熱電対39を配
設し、これの出力を温度測定器41にてモニタリングす
ると共に、質量分析計43にてビーカ33内の質量分析
を行なった。
【0087】まず、表3に示すMg含有率を0.8重量
%とした二種類のAl−10%Si合金のろう材(NoK
とNoL)をクラッドしたブレージングシートを用意し、
ろう材NoKをクラッドしたブレージングシートについて
は上述の「排気無制御条件」で、ろう材NoLを用いたブ
レージングシートについては上述の「排気制御条件」で
実験を行い、このときの炉内の質量分析によるMg量の
比較をした。その結果を図10に示す。
【0088】
【表3】
【0089】図10から明らかな様に、「排気制御」の
有無により、固相線の温度を越える辺りからビーカ内の
Mg量に大きな差が生じていることが分かる。なお、ろ
う材NoKとLでは、排気の条件以外に、Mg2 Si粒子
径が大きく異なる点等がある。そこで、さらに図11に
示す様に、ろう材NoN〜Rをクラッドしたブレージング
シートを用意し、ろう付試験を行い、フィレット長さを
比較した。なお、各ブレージングシートにクラッドされ
たろう材のMg含有量と、Mg2 Si粒子径と、酸化被
膜厚さおよび排気条件は、図中に記載した。なお、酸化
被膜薄膜化処理においては、エッチング回数を2回とし
て通常レベル(100〜500Å)に比べて極めて薄い
ものを得た。
【0090】まず、ろう材NoNとOとを比較すると、排
気無制御条件下ではMg含有量が1.2重量%未満のろ
う材では十分な品質のろう付ができないという従来の問
題点が容易に理解できる。
【0091】次に、ろう材NoOとPとを比較すると、排
気制御条件を付加することによってMg含有量が0.8
重量%以下のろう材についても十分なろう付品質を確保
することができるということが理解できる。
【0092】また、ろう材NoPとQとを比較すると、排
気制御条件に加えて、Mg2 Si粒子径の微細化を行う
ことでさらにろう付品質の向上を図ることができるとい
うことも理解できる。
【0093】さらに、ろう材NoQとRとを比較すると、
酸化被膜がより薄いほどろう付品質の向上を図ることが
できるということも理解できる。以上の種々の実験の結
果、高真空に達した後に炉内を(少なくともワーク近傍
の所定範囲において)気体の流通が制限される状態に排
気を制御することにより、Mg含有率が1.2重量%以
下のアルミニウムろうをクラッドしたブレージングシー
トでも良好な品質のろう付を実施することができるとい
うことが分かった。
【0094】また、この排気制御に加えて、ろう材中の
Mg2 Si粒子径の微細化および/またはろう材表面の
酸化被膜の薄膜化をも行うことによって、同じMg含有
量のアルミニウムろうをクラッドしたブレージングシー
トにおいても一層のろう付品質の向上が図れるというこ
とが分かった。
【0095】なお、ろう材NoK〜Rをクラッドしたブレ
ージングシートについて行った実験では、最初から排気
が制限された状態の炉で圧力が高真空に達した後に加熱
するという手法を採用した。このような処理法は、処理
に時間がかかり、サイクルタイムを長くするため、工業
化には適さない。
【0096】しかし、図3および図4に示した様な装置
を用いて、図5または図6に例示した様に、高真空に達
した後に排気を制限するという手法を採用すれば、工業
化において処理時間の長時間化等を招くことがない。
【0097】以上本発明の一実施例を説明したが、本発
明はこれに限定されず、例えばさらにMg2 Si粒子径
を小さくするなど、その要旨を逸脱しない範囲内の種々
なる態様を採用することができる。
【0098】
【発明の効果】以上の如く請求項1記載のアルミニウム
の真空ろう付方法によれば、ブレージングシートにクラ
ッドするろう材中のMg添加量を低下させても、酸化被
膜破壊作用やゲッタ作用や還元作用を十分に発揮するこ
とができ、Mgの節約を図ることができる。と同時にM
gの散逸による炉の汚染を減らすことができる。
【0099】また、請求項2または請求項3に記載のア
ルミニウムの真空ろう付方法によれば、さらに一層のM
g節約が可能である。一方、請求項4記載のアルミニウ
ムの真空ろう付炉によれば、請求項1〜3に記載のアル
ミニウムの真空ろう付方法を実際に工業化することがで
き、効率よく、しかも資源節約の効果の高いろう付を行
うことができる。
【0100】さらに、請求項5または請求項6に記載の
真空ろう付用アルミニウムろうをクラッドしたブレージ
ングシートによれば、請求項1〜3に記載した各発明を
実施するに適した資源節約型の新規なろう材を提供する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 Al−10%Si合金の状態図である。
【図2】 昇温中の真空ろう付炉内のH2 OおよびMg
の量の変化を質量分析計によりモニタリングした結果の
グラフである。
【図3】 実施例の真空ろう付炉の構成を示す模式図で
ある。
【図4】 実施例の真空ろう付炉の制御系の関係を示す
ブロック図である。
【図5】 制御プログラムの一例に従って真空ろう付を
行った際の、炉内の圧力と温度の時間変化と、昇温中の
質量分析結果と、真空ろう付炉の様子とを併せて示した
説明図である。
【図6】 他の制御プログラムの一例に従って真空ろう
付を行った際の、炉内の圧力とワークの温度とを示した
グラフである。
【図7】 図6の加熱排気パターンでの炉内雰囲気の質
量分析結果を示すグラフである。
【図8】 図6のプログラムに従って、種々のろう材に
ついてろう付を行い、フィレット長さを計測した結果を
示す棒グラフである。
【図9】 実験的に見立てた真空加熱炉の構成を示す模
式図である。
【図10】 図9の実験炉を用いて排気孔の大きさを変
えて高真空達成後に昇温した場合のMgの量を質量分析
により計測した結果のグラフである。
【図11】 図9の実験炉で種々のろう材についてろう
付を行い、フィレット長さを計測した結果を、ろう材の
条件とろう付の条件とを併記して示した棒グラフであ
る。
【符号の説明】
1・・・真空ろう付炉、3・・・ワーク、5・・・炉
体、7・・・真空ポンプ、9・・・排気口、11・・・
シャッタ、13・・・モータ、15・・・制御装置1
5、17・・・ヒータ、19・・・圧力センサ、21・
・・温度センサ。
フロントページの続き (72)発明者 田中 保之 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 平上 浩司 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−115678(JP,A) 特開 昭60−247469(JP,A) 特開 昭63−52764(JP,A)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定量のMgを含有するアルミニウムろ
    うにて真空ろう付炉中に搬入されたワークのろう付を行
    うアルミニウムの真空ろう付方法において、真空ろう付
    炉の炉内圧力が1×10 -4 Torr以下の高真空に達した後
    炉内温度が前記Mg含有アルミニウムろうの固相線の
    温度以上の所定値を越えるように炉内圧力と炉内温度と
    の関係を制御すると共に、炉内温度が該所定値に達した
    炉内における前記ワークの周囲所定範囲の気体の流通
    を制限することを特徴とするアルミニウムの真空ろう付
    方法。
  2. 【請求項2】 真空ろう付炉内へ前記ワークを搬入する
    より前に、熱処理によって前記Mg含有アルミニウムろ
    う中のMg2 Siの粒子径を微細化させる粒径微細化工
    程を実行することを特徴とする請求項1記載のアルミニ
    ウムの真空ろう付方法。
  3. 【請求項3】 真空ろう付炉内へ前記ワークを搬入する
    より前に、エッチング処理によって前記Mg含有アルミ
    ニウムろうの表面の酸化被膜を薄くする酸化被膜薄膜化
    工程を実行することを特徴とする請求項1または2に記
    載のアルミニウムの真空ろう付方法。
  4. 【請求項4】 所定量のMgを含有するアルミニウムろ
    うにてろう付されるワークが搬入される炉体と、 該炉体内の圧力が1×10 -4 Torr以下の高真空に達した
    ことを推定または検知する高真空達成検知手段と、 前記炉体内の温度が前記Mg含有アルミニウムろうの固
    相線の温度近傍の所定値に達したことを推定または検知
    する固相線の温度達成検知手段と、 前記高真空達成検知手段によって炉内圧力が高真空に達
    しことが推定または検知された後で、前記固相線の温度
    達成検知手段によって炉内温度が前記固相線の温度近傍
    の所定値に達したことが推定または検知された場合に、
    前記炉体内における前記ワークの周囲所定範囲内の気体
    の流通を制限する気体流通制限手段とを備えたアルミニ
    ウムの真空ろう付炉。
  5. 【請求項5】 Mg含有量が1.2重量%未満であっ
    て、かつ含有されるMgの内のMg2 Siの粒子径が代
    表値で5μm以下に調整されたろうをクラッドした真空
    ろう付用アルミニウムブレージングシート。
  6. 【請求項6】 Mg含有量が1.2重量%未満であっ
    て、かつ表面の酸化被膜厚さが100オングストローム
    未満とされたろうをクラッドした真空ろう付用アルミニ
    ウムブレージングシート。
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