JPH07112146A - ドライアイス噴射用ノズル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は安価な設備で、使用場所が限定され
ることなく使用できる、構造が簡単で安価なドライアイ
ス噴射用ノズルを得るにある。 【構成】 Ｔ字状の通路を有するノズル本体と、このノ
ズル本体の水平通路の供給側に取付けられ、先端部が前
記Ｔ字状の通路の交差部に位置する該水平通路の内径寸
法よりも小径の通路を有するコンプレッサ―に接続され
たエア―ホ―スと接続される縮径管と、前記ノズル本体
の水平通路の排出側に取付けられたノズル筒と、前記ノ
ズル本体の垂直通路に取付けられたドライアイス収納容
器内に先端部が位置するドライアイス供給ホ―スと接続
される接続金具とでドライアイス噴射用ノズルを構成し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はドライアイスを噴射して
物体表面の付着物の除去や剥離を行なう場合に使用され
るドライアイス噴射用ノズルに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、ドライアイス噴射装置はコンプレ
ッサ―からのエア―と、ドライアイスが収納されたホッ
パ―からのドライアイスとをフィ―ダ―で混合し、この
フィ―ダ―でエア―と混合したドライアイスをホースを
介してドライアイス噴射用ノズルに供給し、該ドライア
イス噴射用ノズルの開閉レバ―の開放によって外方へ噴
射する構造になっている。

【０００３】

【本発明が解決しようとする課題】従来のドライアイス
噴射用ノズルは、該ドライアイス噴射用ノズルの開閉レ
バ―を開放することによりドライアイスを噴射できるよ
うに構成されているが、ドライアイス噴射用ノズルへ供
給するエア―混合のドライアイスを作り出すためにフィ
―ダ―が必要で、ドライアイス噴射装置の設備が大型化
し、コスト高になるという欠点があった。

【０００４】本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、
エア―とドライアイスを簡単に確実に混合細粒化して、
効果的な剥離効果が得られるように噴射することができ
るとともに、ドライアイス噴射装置の設備の小型化、コ
ストの低減を図ることができるドライアイス噴射用ノズ
ルを提供することを目的としている。

【０００５】本発明の前記ならびにそのほかの目的と新
規な特徴は次の説明を添付図面と照し合せて読むと、よ
り完全に明らかになるであろう。ただし、図面はもっぱ
ら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定する
ものではない。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明はＴ字状の通路を有するノズル本体と、この
ノズル本体の水平通路の供給側に取付けられ、先端部が
前記Ｔ字状の通路の交差部に位置する該水平通路の内径
寸法よりも小径の通路を有するコンプレッサ―に接続さ
れたエア―ホ―スと接続される縮径管と、前記ノズル本
体の水平通路の排出側に取付けられたノズル筒と、前記
ノズル本体の垂直通路に取付けられたドライアイス収納
容器内に先端部が位置するドライアイス供給ホ―スと接
続される接続金具とでドライアイス噴射用ノズルを構成
している。

【０００７】

【作用】上記のように構成されたドライアイス噴射用ノ
ズルは、コンプレッサ―からのエア―をノズル筒より噴
射させることにより、ドライアイス供給ホ―ス、接続金
具を介して垂直通路よりノズル本体の水平通路内へ吸引
され、エア―と混合されてノズル筒より噴射される。ま
た、垂直通路より水平通路へ吸引されたドライアイスは
ノズル筒内で攪拌混合され均一に細粒化して、効果的な
剥離効果が得られるような状態となって外部へ噴射され
る。

【０００８】

【本発明の実施例】以下、図面に示す実施例により、本
発明を詳細に説明する。

【０００９】図１ないし図６の本発明の第１の実施例に
おいて、１はコンプレッサ―２およびドライアイス収納
容器３に接続された本発明のドライアイス噴射用ノズル
で、このドライアイス噴射用ノズル１はノズル本体４
と、このノズル本体４に取付けられる前記コンプレッサ
―２に接続されたエア―ホ―ス５が接続される縮径管６
と、前記ノズル本体４に取付けられるノズル筒７と、前
記ノズル本体４に取付けられる前記ドライアイス収納容
器３に接続されたドライアイス供給ホ―ス８が接続され
る接続金具９とで構成されている。

【００１０】前記ノズル本体４は図３に示すように、水
平通路１０および該水平通路１０のほぼ中央部と連通す
るようにほぼ直角方向に形成された垂直通路１１が形成
されるとともに、前記水平通路１０の両端部および垂直
通路１１の先端部にはねじ孔１２、１３、１４がそれぞ
れ形成されている。

【００１１】前記縮径管６は図４に示すように、前記ノ
ズル本体４の供給側のねじ孔１２と螺合される外周部に
ねじ部１５が形成され、小径の先端部６ａが前記水平通
路１０のほぼ中央部に位置する縮径管本体１６と、この
縮径管本体１６の後端部に形成されたねじ孔１７と螺合
される接続金具１８を介して前記エア―ホ―ス５に接続
されるニップル１９とで構成されている。

【００１２】前記ノズル筒７は図５に示すように、中央
部が小径となるテ―パ―状の通路２０を有するノズル筒
本体２１と、このノズル筒本体２１の後端部に形成され
た前記ノズル本体４の排出側のねじ孔１３と螺合される
ねじ部２２と、このねじ部２２の近傍部位の外周部に形
成されたスパナ等で回転させるための六角形状の係合部
２３とで構成されている。

【００１３】前記接続金具９は図６に示すように、前記
ノズル本体４の垂直通路１１のねじ孔１４と螺合される
ニップル２４と、このニップル２４に取付けられる前記
ドライアイス供給ホ―ス８と接続される接続具２５とで
構成されている。

【００１４】上記構成のドライアイス噴射用ノズル１は
縮径管本体１６のねじ部１５にロックナット２６を螺合
させた後、該縮径管本体１６をノズル本体４内へ供給側
より挿入し、ねじ孔１２とねじ部１５を螺合させ縮径管
本体１６の先端部を水平通路１０の中央部に位置させた
状態でロックナット２６を回転させ、ノズル本体４の端
部に押付け固定する。

【００１５】しかる後、縮径管本体１６に接続金具１８
を取付けてエア―ホ―ス５と接続するとともに、ノズル
本体４の水平通路１０の排出側にノズル筒７を取付ける
とともに、ノズル本体４の垂直通路１１に接続金具９を
取付けてドライアイス供給ホ―ス８を接続する。

【００１６】この状態でコンプレッサ―２からのエア―
を流し、ノズル筒７より排出させることにより、ノズル
本体４の水平通路１０を通過するエア―の流れによっ
て、垂直通路１１に吸引力が作用し、ドライアイス供給
ホ―ス８を介してドライアイス収納容器３内のドライア
イスを吸引し、ノズル筒７内で攪拌混合され均一に細粒
化して、効果的な剥離効果が得られるような状態となっ
て外部へ噴射される。

【００１７】

【本発明の異なる実施例】次に、図７ないし図１０に示
す本発明の異なる実施例につき説明する。なお、これら
の本発明の異なる実施例の説明に当って、前記本発明の
第１の実施例と同一構成部分には同一符号を付して重複
する説明を省略する。

【００１８】図７および図８の本発明の第２の実施例に
おいて、前記本発明の第１の実施例と主に異なる点はノ
ズル本体４Ａで、このノズル本体４Ａは水平通路１０の
供給側と鋭角となるように垂直通路１１Ａを形成してい
る。このように形成されたノズル本体４Ａを用いて構成
したドライアイス噴射用ノズル１Ａにしても前記本発明
の第１の実施例と同様な作用効果が得られる。

【００１９】図９および図１０の本発明の第３の実施例
において、前記本発明の第１の実施例と主に異なる点は
ノズル本体４Ｂで、このノズル本体４Ｂは水平通路１０
の排出側にノズル筒７Ａを一体成形している。このよう
に形成されたノズル本体４Ｂを用いて構成したドライア
イス噴射用ノズル１Ｂにしても前記本発明の第１の実施
例と同様な作用効果が得られる。

【００２０】

【本発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発
明にあっては次に列挙する効果が得られる。

【００２１】（１）Ｔ字状の通路を有するノズル本体
と、このノズル本体の水平通路の供給側に取付けられ、
先端部が前記Ｔ字状の通路の交差部に位置する該水平通
路の内径寸法よりも小径の通路を有するコンプレッサ―
に接続されたエア―ホ―スと接続される縮径管と、前記
ノズル本体の水平通路の排出側に取付けられたノズル筒
と、前記ノズル本体の垂直通路に取付けられたドライア
イス収納容器内に先端部が位置するドライアイス供給ホ
―スと接続される接続金具とで構成されているので、従
来のようにフィ―ダ―等を用いなくてもコンプレッサ―
からのエア―を流すだけでドライアイスを吸引して、ノ
ズル筒７内でエア―とドライアイスとが攪拌混合され、
均一に細粒化して、効果的な剥離効果が得られるような
状態となって外部へ噴射させることができる。したがっ
て、ドライアイス噴射装置の設備の小型化、低コスト化
を図ることができる。

【００２２】（２）前記（１）によって、構造が簡単で
あるので、安価に製造することができる。

【００２３】（３）前記（１）によって、コンプレッサ
―とドライアイスを収納するドライアイス収納容器があ
れば使用できるので、使用場所が限定されることなく、
使用したい所で気軽に使用することができる。

【００２４】（４）前記（１）によって、ノズル本体に
ノズル筒を取付けているので、該ノズル筒内でエア―と
ドライアイスとを攪拌混合して均一な状態にして噴射す
ることができる。

【００２５】（５）請求項２も前記（１）〜（４）と同
様な効果が得られる。

【００２６】（６）請求項３も前記（１）〜（３）と同
様な効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例の使用状態の説明図。

【図２】本発明の第１の実施例を示す断面図。

【図３】ノズル本体の説明図。

【図４】縮径管の説明図。

【図５】ノズル筒の説明図。

【図６】接続金具の説明図。

【図７および図８】本発明の第２の実施例を示す説明
図。

【図９および図１０】本発明の第３の実施例を示す説明
図。

【符号の説明】

１、１Ａ、１Ｂ：ドライアイス噴射用ノズル、２：コン
プレッサ―、 ３：ドライアイス収納容
器、４、４Ａ、４Ｂ：ノズル本体、 ５：エア―ホ
―ス、６：縮径管、 ７、７Ａ：
ノズル筒、８：ドライアイス供給ホ―ス、 ９：接
続金具、１０：水平通路、 １１、１
１Ａ：垂直通路、１２、１３、１４：ねじ孔、
１５：ねじ部、１６：縮径管本体、 １
７：ねじ孔、１８接続金具、 １
９：ニップル、２０：テ―パ―状の通路、 ２
１：ノズル筒本体、２２：ねじ部、
２３：係合部、２４：ニップル、
２５：接続具、２６：ロックナット。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 Ｔ字状の通路を有するノズル本体と、こ
   のノズル本体の水平通路の供給側に取付けられ、先端部
   が前記Ｔ字状の通路の交差部に位置する該水平通路の内
   径寸法よりも小径の通路を有するコンプレッサ―に接続
   されたエア―ホ―スと接続される縮径管と、前記ノズル
   本体の水平通路の排出側に取付けられたノズル筒と、前
   記ノズル本体の垂直通路に取付けられたドライアイス収
   納容器内に先端部が位置するドライアイス供給ホ―スと
   接続される接続金具とからなることを特徴とするドライ
   アイス噴射用ノズル。
2. 【請求項２】 水平通路およびこの水平通路のほぼ中央
   部に供給側との角度が鋭角となる垂直通路を有するノズ
   ル本体と、このノズル本体の水平通路の供給側に取付け
   られた先端部が前記水平通路のほぼ中央部に位置する該
   水平通路の内径寸法よりも小径の通路を有するコンプレ
   ッサ―に接続されたエア―ホ―スと接続される縮径管
   と、前記ノズル本体の水平通路の排出側に取付けられた
   ノズル筒と、前記ノズル本体の垂直通路に取付けられた
   ドライアイス収納容器内に先端部が位置するドライアイ
   ス供給ホ―スと接続される接続金具とからなることを特
   徴とするドライアイス噴射用ノズル。
3. 【請求項３】 水平通路およびこの水平通路のほぼ中央
   部に連通された垂直あるいは供給側との角度が鋭角とな
   る垂直通路を有するノズル本体と、このノズル本体の水
   平通路の供給側に取付けられた先端部が前記水平通路の
   ほぼ中央部に位置する該水平通路の内径寸法よりも小径
   の通路を有するコンプレッサ―に接続されたエア―ホ―
   スと接続される縮径管と、前記ノズル本体の垂直通路に
   取付けられたドライアイス収納容器内に先端部が位置す
   るドライアイス供給ホ―スと接続される接続金具とから
   なることを特徴とするドライアイス噴射用ノズル。