JPH07111110A - 平型多芯シールド電線及びその製造方法 - Google Patents

平型多芯シールド電線及びその製造方法

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JPH07111110A
JPH07111110A JP25681993A JP25681993A JPH07111110A JP H07111110 A JPH07111110 A JP H07111110A JP 25681993 A JP25681993 A JP 25681993A JP 25681993 A JP25681993 A JP 25681993A JP H07111110 A JPH07111110 A JP H07111110A
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JP
Japan
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shielded
core
layer
cores
jacket layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP25681993A
Other languages
English (en)
Inventor
Keiji Ueno
桂二 上野
Tetsuo Harada
哲夫 原田
Kiyohide Kobayashi
清英 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、芯数の変更が容易であり、物理
的、電気的特性が安定していて、かつ端末加工も容易な
平型多芯シールド電線を得ることを目的とする。 【構成】 分子構造内に−CO結合を含む熱可塑性高分
子を主体とした樹脂組成物で、そのメルトフローレイト
が10g/10min以上の樹脂組成物を用いて、シー
ルド線コアのジャケット層を形成させることを特徴とす
る。そして、シールドコアの状態で製造保管しておい
て、必要に応じて任意の芯数を互いに融着させて、平型
多芯シールド電線を得る。更に好ましくは、シールドコ
アの状態で放射線照射により、該樹脂組成物よりなるジ
ャケット層を架橋した後シールドコアを互いに融着させ
て、平型多芯シールド電線を得ることも出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報通信分野、特にコ
ンピュータ、ディジタル電子交換機、各種計測機器の機
器間及び、機内配線に用いられる平型多芯シールド電線
に関する。
【0002】
【従来の技術】上述の用途に対しては、スパースファク
ターの関係で、従来よりシールド線コアを多芯数並列に
ならべた平型多芯シールド電線が用いられている。そし
て、その製法としては、複数本のシールドコアに一括外
部被覆を押出しにより設ける方法、隣接コア間に溶剤を
塗布したり、高温にしたりしながら隣接コアを押しつけ
て、互いに融着させる方法などが用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一括外部被覆を押出し
により設ける方法の場合、あらかじめ決められた芯数の
ものは良いが、芯数の変更が容易でなく、任意の芯数に
適宜チェンジするといったことを経済的に効率よく実施
することが出来ない。一方、隣接コア間に溶剤を塗布し
たり、高温にしたりしながら、隣接コアを押しつけて互
いに融着させる方法は、融着部の強度がバラついたり融
着時の熱、圧力を受けることで絶縁体が変形したりシー
ルドコアの形状が変形し、中心導体間の寸法精度が得ら
れず、電気特性上問題が起きるケースがある。又、いず
れの方法に於いても、シールド線コアのジャケット層と
シールド層とは一体化させることが難しい。一体化して
いないと、端末加工に手間がかかるという問題がある
が、一体化するためには、シールド層外部にジャケット
層との接着剤層を設けるなどの別の工夫を必要とし、経
済的でない。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願発明は前述の課題を
解決し、芯数の変更が容易であり、物理的、電気的特性
が安定していて、かつ、端末加工も容易な平型多芯シー
ルド電線を提供することを目的とする。具体的には、分
子構造内に−CO結合を含む熱可塑性高分子を主体とし
た樹脂組成物で、そのメルトフローレート(MFR,J
ISK6760)が10g/10min以上の樹脂組成
物を用いてシールド線コアの形成させることを特徴とす
る。
【0005】そしてシールドコアの状態で、製造保管し
ておいて、必要に応じて任意の芯数を互いに融着させる
ものとする。更に好ましくは、シールドコアの状態で放
射線照射により該樹脂組成物よりなるジャケット層を架
橋した後、シールドコアを互いに融着させることも出来
る。
【0006】
【実施例】外径0.18mmφの銀メッキ銅合金線上
に、ポリエチレンを主体とする樹脂組成物による発泡層
を設け、外径0.7mmφの絶縁電線を作成した。該発
泡電線に外径0.203mmφの銀メッキ銅合金線をド
レインワイヤーとして縦添えしながら、厚さ15μmの
銅蒸着アルミ貼りポリエステルテープをラッピングして
シールド層を形成させた。ひき続き、表1の樹脂組成物
A,Bを夫々押出被覆してジャケット層を形成させ、図
1に示した通り、縦1.20mm,横1.27mmの角
型のシールド線コアを作成した。(夫々角型シールドコ
アA1,角型シールドコアB1と称する。)
【0007】又、該発泡電線に直接厚さ15μmの銅蒸
着アルミ貼りポリエステルテープをラッピングしてシー
ルド層を形成させた後、0.203mmφの銀メッキ銅
合金線をドレインワイヤーとして縦添えしながら、表1
の樹脂組成物A,Bを夫々押出被覆してジャケット層を
形成させ、図2に示した通り、縦1.20mm,横1.
27mmの角型シールドコアを作成した。(夫々角型シ
ールドコアA2,角型シールドコアB2と称する。)
【0008】
【表1】
【0009】比較例として、ジャケット層の材料のみを
表1の組成物Cに変更して、同様にしてシールド層の内
側にドレインワイヤーを設けた角型シールドコアC1と
シールド層の外側にドレインワイヤーを設けた角型シー
ルドコアC2とを作成した。
【0010】角型シールドコアA1,A2,B1,B
2,C1,C2各々10芯ずつを平面状にならべ、夫々
熱融着して図3の様にリボン状とするよう試みた。A
1,A2,B1,B2は150℃のホットプレートで約
2分加熱するのみで比較的容易に熱融着することが出来
た。その結果、特性インピーダンス、静電容量ともに安
定した平型多芯シールド電線が得られた。一方、C1,
C2は前述と同じ条件では接着不十分で、温度を180
℃にあげ、かつ荷重1Kg/cm2の圧力をかけること
でようやく融着することが出来た。しかし、その結果ジ
ャケット層も変形を受け、融着部分の絶縁体の発泡もつ
ぶれ、特性インピーダンスや静電容量が長さ方向でのバ
ラツキが大きな電線になってしまった。
【0011】次に、角型シールドコアA1,A2,B
1,B2,C1,C2夫々に放射線照射して、夫々のジ
ャケット層を架橋した後、前述と同様にして各々10芯
ずつを平面状にならべて、夫々熱融着した。A1,A
2,B1,B2が容易に熱融着出来たことは前述と同様
であり、かつ、熱融着によって角型シールドコアの形状
がほとんど変化せず、従って導体間ピッチのコントロー
ルが容易で特性インピーダンスが75±5Ωにきちんと
コントロールされた平型多芯シールド電線が得られた。
C1,C2でジャケット層を架橋したものはジャケット
層非架橋の場合より更に熱融着しにくく、熱融着による
ジャケット層の形状の変化はあまりなかったものの、融
着部の絶縁の発泡がつぶれてしまうという問題が生じ
た。その結果、静電容量の長さ方向でのバラツキが大き
な電線になってしまった。
【0012】
【発明の効果】本発明の特徴の1つはジャケット層の材
料として分子構造内に−CO結合を含む熱可塑性高分子
を主体とした樹脂組成物で、そのメルトフローレートが
10g/10min以上の樹脂組成物を用いることにあ
る。分子構造内に−CO結合を含む熱可塑性高分子とし
てはエチレン酢酸ビニル共重合体や、エチレンエチルア
クリレートなどが使用出来るが、シリコングラフトエチ
レンエチルアクリレートが本発明の目的には特に有効で
ある。本発明に於ては、これらの高分子に難燃剤等を加
えた樹脂組成物として、そのメルトフローレートが10
g/10min以上の組成物でジャケット層を形成させ
る必要があるが、該組成物たとえば樹脂組成物A、樹脂
組成物Bなどをジャケット層に用いることによる第1の
効果は角型のシールド線コアを互いに熱融着することが
非常に容易ということである。そのため角型のシールド
線コアとして製造保管しておき、必要に応じて必要の芯
数の平型多芯シールド電線を得ることが出来る。又、こ
の熱融着が容易で軽く加熱するだけで、加圧する必要が
ないので絶縁体への影響がほとんどなく、電気特性的に
も安定した平型多芯シールド電線を得ることが出来る。
【0013】本発明の組成物たとえば樹脂組成物A、樹
脂組成物Bなどをジャケット層に用いることによる別の
効果として、シールド層とジャケット層との一体化が容
易であり、その結果、端末加工が容易に出来ることがあ
げられる。シールド層とジャケット層とが一体化してい
ると、たとえば10芯を平面状にならべてリボン状に互
いに熱融着させた端部に於ける端末処理について、一度
の皮はぎでジャケット層とシールド層とを一気に除去す
ることが出来る。これに対してたとえば樹脂組成物Cを
ジャケット層に用いると、シールド層とジャケット層が
一体化されていないので、端末処理に於ていったんジャ
ケット層を除去した後、シールド層を1つずつ除去する
必要があり大変手間がかかる。
【0014】本発明の樹脂組成物をジャケット層に用い
ると、ジャケット層とシールド層との一体化が容易であ
るのは、該組成物がプラスチックに対しても、金属に対
しても融着しやすい特性があるからであり、絶縁体上に
ドレインワイヤーを縦添えしながら、金属面を内側にし
て銅蒸着アルミ貼りポリエステルテープをラッピングし
てシールド層を形成させた構造でも、金属面を外側にし
てラッピングし、これにドレインワイヤーを縦添えした
構造でも、どちらの構造でもジャケット層の押出時に、
ジャケット層とシールド層とが容易に一体化出来るとい
う特徴がある。
【0015】本発明のもう1つの特徴として、角型のシ
ールド線コアを放射線により照射架橋した後に互いに熱
融着させることがあげられる。ジャケット層が架橋され
ていると、多少熱をかけたぐらいでは全く形状が変化し
ないので、導体間のピッチの精度をコントロールしやす
く、従って特にインピーダンスが安定したリボン状平型
多芯シールド電線が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における角型のシールド線コアの断面の
一例を示す。
【図2】本発明における角型のシールド線コアの断面の
別の例を示す。
【図3】本発明における角型のシールド線コアを平面状
にならべて互いに熱融着させた平型多芯シールド電線の
断面の一例を示す。
【符号の説明】
1:導体 2:絶縁体 3:シールド層 4:ドレインワイヤー 5:ジャケット層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シールド線コアのジャケット層が、分子
    構造内に−CO結合を含む熱可塑性高分子を主体とした
    樹脂組成物で、そのメルトフローレート(MFR,JI
    SK6760)が10g/10min以上の樹脂組成物
    よりなることを特徴とする平型多芯シールド電線。
  2. 【請求項2】 シールド線コアのジャケット層とシール
    ド層とが一体化されていることを特徴とする請求項1に
    記載の平型多芯シールド電線。
  3. 【請求項3】 シールド線コアのジャケット層が請求項
    1に記載の樹脂組成物よりなり、シールド線コアの状態
    で放射線照射して、ジャケット層を架橋した後、その複
    数本を平面状にならべて、少なくともその片端を熱融着
    させることを特徴とする。平型多芯シールド電線の製造
    方法。
JP25681993A 1993-10-14 1993-10-14 平型多芯シールド電線及びその製造方法 Pending JPH07111110A (ja)

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JP (1) JPH07111110A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1295632C (zh) * 2002-09-30 2007-01-17 株式会社日立制作所 数据通信方法及信息处理装置
JP2008157727A (ja) * 2006-12-22 2008-07-10 Ulvac Japan Ltd 質量分析ユニット、及び質量分析ユニットの使用方法

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