JPH0710987A - ポリフェニレンエーテルの製造方法 - Google Patents

ポリフェニレンエーテルの製造方法

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JPH0710987A
JPH0710987A JP15023493A JP15023493A JPH0710987A JP H0710987 A JPH0710987 A JP H0710987A JP 15023493 A JP15023493 A JP 15023493A JP 15023493 A JP15023493 A JP 15023493A JP H0710987 A JPH0710987 A JP H0710987A
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polyphenylene ether
acid
phosphorus
salt
solvent
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JP15023493A
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Yoshitaka Obe
良隆 大部
Hideyuki Higashimura
秀之 東村
Shigeki Kiriyama
茂樹 桐山
Ryuhei Matsui
隆平 松居
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Mitsubishi Chemical Corp
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Mitsubishi Chemical Corp
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 核置換フェノール類を有機溶媒中で、マンガ
ン系触媒の存在下に酸化重合させて得られるポリフェニ
レンエーテルを、モノアミノモノカルボン酸と接触させ
た後に、リンの酸素酸又はその塩を含有する水中に微粒
状に分散させて脱溶媒処理するポリフェニレンエーテル
の製造方法。 【効果】 粒径が均一であると同時に、熱着色の少ない
ポリフェニレンエーテルのパウダーが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱着色が少なく、か
つ、パウダー性状の良好なポリフェニレンエーテルの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリフェニレンエーテルは一般に、芳香
族炭化水素又は芳香族炭化水素とアルコールの混合溶媒
中で、銅、マンガン又はコバルトを含有する錯体触媒の
存在下に、酸素含有ガスによってフェノール類を酸化重
合させて得られる。しかし、該重合液中には、ポリフェ
ニレンエーテルの特性を阻害する不純物として、例えば
触媒及び副生物のジフェノキノン等の着色物質が少なか
らず存在する。
【0003】これらの不純物を除去する方法として;ジ
オキシベンゼン又はベンゾキノンと、イオウ含有還元剤
との組み合わせによる方法(特開昭50−22096号
公報);アミノカルボン酸誘導体とイオウ含有還元剤と
の組み合わせによる方法(特開昭51−122196号
公報);有機相転移剤とイオウ含有還元剤との組み合わ
せによる方法(特開昭52−98097号公報);イオ
ウ含有還元剤及び2価フェノールと、キレート化剤との
組み合わせによる方法(特開昭53−92898号公
報)等が知られている。
【0004】これらのいずれの方法も、触媒及びジフェ
ノキノンの除去には有効であるが、最終的に得られるポ
リフェニレンエーテルの熱着色の防止については不十分
であった。また、一般に重合液は溶液状であるため、こ
れらの方法においては該重合液を前記物質を含有する水
で処理して液−液分離した後、有機相中のポリフェニレ
ンエーテルをメタノール等の貧溶媒中に析出させ、分離
・乾燥工程を経てポリフェニレンエーテルを回収しなけ
ればならない。
【0005】しかし、これらの方法によると、例えば乾
燥工程でのポリフェニレンエーテルの融着を防止するた
めに、液−液分離後の析出時にメタノールを多量に使用
する必要があり、その結果、得られたポリフェニレンエ
ーテルのパウダーは微粒子を多量に含むこととなる。し
たがって、ポリフェニレンエーテルの乾燥及び輸送工程
で発生する飛散等の問題に対処するためには、特殊な付
帯設備が必要となる。また、パウダー中に微粒子が多量
に含有されていると、成形機のホッパーからの供給不良
や造粒機へのくい込み不良等により、多くの障害が発生
する原因となる。
【0006】これらの問題を解決する方法として、本発
明者らは先に、酸化重合で得られるポリフェニレンエー
テルを、リンの酸素酸又はその塩を含有する水中で微粒
状に分散させて処理する方法を提案した(特開昭63−
6024号公報)。しかし、この方法ではポリフェニレ
ンエーテルのパウダー性状は良好となるが、熱着色防止
については依然として満足し得るものではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、熱着色が少
なく、かつ、パウダー性状の良好なポリフェニレンエー
テルの製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような状況下にあっ
て、本発明者らは上記本発明の目的を達成すべく鋭意検
討を重ねた結果、核置換フェノール類を酸化重合させて
得られるポリフェニレンエーテルを、モノアミノモノカ
ルボン酸と接触させた後に、リンの酸素酸又はその塩を
含有する水中で脱溶媒処理することにより、最終製品と
して得られるポリフェニレンエーテルの熱着色及びパウ
ダー性状が良好になることを見いだし、本発明を完成す
るに至った。
【0009】すなわち、本発明は、核置換フェノール類
を有機溶媒中で、マンガン化合物と各種配位子からなる
マンガン系触媒の存在下に、酸化重合させて得られるポ
リフェニレンエーテルを、次式 H2 N・(CH2)a ・COOH (式中、aは1〜3の整数)で示されるモノアミノモノ
カルボン酸と接触させた後に、リンの酸素酸又はその塩
を含有する水中に微粒状に分散させて脱溶媒処理するこ
とを特徴とするポリフェニレンエーテルの製造方法であ
る。
【0010】本発明で用いる核置換フェノール類として
は、一般式
【化1】 (式中、Xは水素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素
原子であり、R1 はアルキル基、アリール基、アルコキ
シ基、ハロフェノキシ基、ベンジル基又はハロゲン原子
が少なくとも2個の炭素原子を介して結合したハロアル
キル基若しくはハロアルコキシ基であり、R2 はR1
同じか又はハロゲン原子であり、R3 はR1 と同じかハ
ロゲン原子又は水素原子である)で示されるフェノール
系単量体が挙げられる。
【0011】例えば、2,6−ジメチルフェノール、
2,6−ジエチルフェノール、2,6−ジプロピルフェ
ノール、2,6−ジブチルフェノール、2,6−ジラウ
リルフェノール、2,6−ジフェニルフェノール、2,
6−ジメトキシフェノール、2,6−ジエトキシフェノ
ール、2,3,6−トリメチルフェノール、2,3,
5,6−テトラメチルフェノール、2−エチル−6−ス
テアリルオキシフェノール、2,6−ジ(クロルフェノ
キシ)フェノール、2,6−ジメチル−3−クロルフェ
ノール、2,6−ジメチル−4−クロルフェノール、
2,6−ジメチル−3−クロル−5−ブロムフェノー
ル、2,6−ジ(クロルエチル)フェノール、2−メチ
ル−6−イソブチルフェノール、2−メチル−6−フェ
ニルフェノール、2,6−ジベンジルフェノール、2,
6−ジトリルフェノール、2,6−ジ(クロルプロピ
ル)フェノール、3−メチル−6−tert−ブチルフェノ
ールなどが挙げられる。これらはそれぞれ単独で用いる
こともできるし、また他のフェノール系単量体と共に用
いて共重合体の製造に供することもできる。これらの中
で2,6−ジメチルフェノールが特に好適である。
【0012】ポリフェニレンエーテルは、核置換フェノ
ール類を有機溶媒中で、マンガン化合物と各種配位子か
らなるマンガン系触媒の存在下に、例えば酸素又は酸素
含有ガスと反応させて酸化重合させることにより得られ
る。
【0013】マンガン系触媒としては公知のものを用い
ることができ、例えば、特公昭40−30354号、同
47−5111号、特開昭56−32523号、同57
−44625号、同58−19329号、同60−83
185号、同62−131021号、特開平1−304
119号、同2−67318号及び同2−232227
号公報等に記載されている触媒が挙げられる。
【0014】一般には、2価のマンガンのハロゲン化
物、炭酸塩、酢酸塩、硝酸塩もしくはリン酸塩等が用い
られる。
【0015】有機溶媒としては、例えばベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素を単独で用いるか、
あるいはこれら芳香族炭化水素溶媒とメタノール、エタ
ノール、イソプロパノール等のアルコール類との混合溶
媒が用いられる。芳香族炭化水素溶媒とアルコール類の
配合割合は、アルコールが0〜60容量%であり、好ま
しくは5〜50容量%、特に好ましくは10〜45容量
%の範囲である。
【0016】ポリフェニレンエーテルの分子量は、反応
温度、反応時間、触媒量、溶媒の種類、溶媒組成により
任意に制御できるが、重合反応液中に対数粘度0.25
dl/g以上の分子量を有するポリフェニレンエーテルを含
有するように重合させるのが好ましい。ここにいう対数
粘度とはクロロホルム溶液について30℃で測定した値
である。
【0017】本発明で得られる重合反応液は、重合に使
用した溶媒組成比により、ポリフェニレンエーテルが沈
澱を形成するいわゆるスラリー状態又は沈澱を形成しな
いいわゆる溶液状態で得られる。
【0018】上記のようにして得られたポリフェニレン
エーテルをモノアミノモノカルボン酸と接触させた後
に、次工程の脱溶媒処理に付すには、ポリフェニレンエ
ーテルが乾燥重量基準で30〜200重量%、好ましく
は40〜150重量%、特に好ましくは50〜120重
量%の溶媒を含有した湿潤状態の粒状ないしはパウダー
状であることが好ましい。
【0019】したがって、スラリー状態で得られた重合
反応液は、該反応液から溶液を除去し、得られた湿潤状
態の固体粒子を該処理工程に供することができる。一
方、溶液状態で得られた重合反応液は、アルコール等の
貧溶媒を添加してポリフェニレンエーテルを析出させた
後、固液分離し、更に必要によりアルコール等の貧溶媒
で洗浄して、得られた固体粒子を該処理工程に供するこ
とができる。得られたポリフェニレンエーテルは、モノ
アミノモノカルボン酸と接触させた後に、リンの酸素酸
又はその塩の存在下に、水中で微粒状に分散させ脱溶媒
処理する。
【0020】本発明で使用するモノアミノモノカルボン
酸の代表例としては、アミノ酢酸、β−アミノプロピオ
ン酸、γ−アミノ酪酸などが挙げられる。
【0021】また、本発明で使用するリンの酸素酸は水
溶性の高い化合物が好ましい。例えば亜リン酸、オルソ
リン酸、ピロリン酸、メタリン酸、ヘキサメタリン酸、
酸性メタリン酸、ポリリン酸等のリンの酸素酸類、ある
いはこれらのアルカリ金属又はアルカリ土類金属との塩
を用いることができる。
【0022】また、上記リンの酸素酸又はその塩と共
に、イオウ含有還元剤を共存させることも好適な方法で
ある。イオウ含有還元剤としては、例えば亜硫酸ナトリ
ウム、亜硫酸水素ナトリウム、ピロ亜硫酸ナトリウム、
亜二チオン酸ナトリウム等が挙げられる。以上のリンの
酸素酸またはその塩並びに還元剤は、それぞれ二種以上
混合して使用することもできる。
【0023】モノアミノモノカルボン酸の使用量は、一
般にフェノールのモル数に対して、0.0001倍以上
使用すればよく、好ましくは0.0005〜0.015
倍の範囲である。
【0024】また、リンの酸素酸又はその塩の使用量
は、一般に、酸化重合に使用した触媒のモル数に対し
て、0.1〜100倍の範囲、特に1〜20倍の範囲が
好ましい。
【0025】また、イオウ含有還元剤の使用量は、リン
の酸素酸の場合と同様に、酸化重合に使用した触媒のモ
ル数に対して、0.1倍以上、好ましくは1〜40倍の
範囲で適宜選択される。
【0026】上記モノアミノモノカルボン酸による処理
は有機溶媒中で行い、溶液状態又はスラリー状態のいず
れであっても良いが、0〜60℃、好ましくは10〜5
0℃の温度範囲で行う。
【0027】次いで、ポリフェニレンエーテルは、リン
の酸素酸またはその塩、あるいは必要によりイオウ含有
還元剤を添加した水中に微粒状に分散させて脱溶媒処理
する。具体的には、リンの酸素酸またはその塩と、好ま
しくはイオウ含有還元剤を予め溶解した水溶液に、ポリ
フェニレンエーテルを添加して行うこともでき、また、
リンの酸素酸またはその塩、好ましくはイオウ含有還元
剤及びポリフェニレンエーテルを同時に水に添加混合し
てもよい。水の使用量は、ポリフェニレンエーテルに対
して1〜10重量倍が一般的である。
【0028】分散液中における粒子の粒径は、厳密さを
要求されるものではないが、一般的には1mm以下、好ま
しくは0.5mm以下である。
【0029】分散方法としては、機械的撹拌を用いるこ
とができる。また機械的撹拌と併用して槽底部から窒
素、アルゴン、ヘリウム等の不活性ガス又は水蒸気を吹
き込むこともできる。
【0030】上記脱溶媒処理は、30〜150℃、好ま
しくは40〜100℃の温度範囲で行う。30℃より低
い温度ではポリフェニレンエーテルの微細粒子が残存
し、一方、150℃より高い温度ではポリフェニレンエ
ーテルの塊が生じやすくなるため、操作が不可能になっ
たり、粗大粒子の多いポリフェニレンエーテルが得られ
るなど、いずれも好ましくない。
【0031】触媒残さ及び溶媒の除去のために、水分散
液に吹き込む不活性ガス又は水蒸気の量は、0.01〜
10cm/sの空塔線速度であるのが好ましい。0.01cm
/s未満の空塔線速度では脱溶媒効果が少なく、10cm/s
を超える空塔線速度では水分散液の飛沫同伴が生じやす
くなる。これらの吹き込みは、例えば撹拌槽の槽底から
吹き込む等、分散をよくすることが好ましい。また、こ
れらの吹き込みは、リンの酸素酸又はその塩、あるいは
必要によりイ0ウ含有還元剤の存在下で水中での処理と
同時に吹き込むこともできるし、前もって該処理剤で通
常0.5〜5時間処理してから吹き込むこともできる。
【0032】上述の脱溶媒処理によって、ポリフェニレ
ンエーテルの微細粒子が凝集して粒径の均一なポリフェ
ニレンエーテルが得られる。
【0033】不活性ガス又は水蒸気による脱溶媒処理
は、ポリフェニレンエーテル中の有機溶媒量が乾燥重量
基準で100重量%、好ましくは80重量%以下となる
まで行う。100重量%を超えるときは粒子が粘着性を
有し、遠心分離機のろ布の目詰まり、乾燥中の塊状化
等、後の工程に支障が生じやすい。脱溶媒された水分散
液は、ろ過機、遠心分離機等の分離機によって固液分離
し、更に水洗工程を経た後、真空乾燥機、流動乾燥機、
ロータリー乾燥機等によって乾燥する。
【0034】このようにして得られるポリフェニレンエ
ーテルパウダーは、100μm 以下及び2,000μm
以上の粒径を有する粒子が極めて少ない粒度のそろった
ものである。このパウダーを250℃、圧力100Kg/c
m2(ゲージ圧力)で14分間プレスして得られる厚み2
mmのシートの色調を、測色色差計(日本電色工業(株)
製CP6R−1001DP)により測定したところ、L
値が70以上を示す極めて熱着色の少ないポリフェニレ
ンエーテルのパウダーからなることが判明した。
【0035】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明するが、こ
れらの実施例は単に例示のためのものであり、本発明を
何等限定するものではない。
【0036】実施例1 撹拌機、温度計、コンデンサー及び空気導入管を備えた
容量10リットルのジャケット付きオートクレーブに、
キシレン3,570g 、メタノール1,220g 、2,
6−ジメチルフェノール1,222g(10モル)及び水
酸化ナトリウム32g(0.8モル)を仕込んで均一な溶
液とした後、これにモノエタノールアミン22g(0.3
6モル)、ジブチルアミン12.9g(0.1モル)及び
塩化マンガン四水和物0.89g(0.0045モル)を
メタノール100g に溶解した溶液を加えた。次いでこ
れを激しく撹拌しながら、温度40℃、圧力8Kg/cm
2(ゲージ圧力)、及び空気吹き込み流量1リットル/m
in の条件下で反応させた。反応開始9時間以後は、反
応温度を30℃に保持した。重合反応液は粘性のある溶
液状態を呈していた。重合反応液を一部抜き出し、少量
のメタノールで沈澱させ、ろ過及び乾燥後、対数粘度を
測定したところ0.5dl/gであった。
【0037】この重合反応液にメタノール2,250g
を加え、溶液をスラリー状態とした後、アミノ酢酸2.
85g(0.038モル)を添加し30℃で30分間処理
した。このスラリーを真空ろ過機でろ過し、更にメタノ
ール1,850g で洗浄し、同様にろ過して湿潤固体を
得た。この湿潤固体を、撹拌機、温度計、コンデンサー
及び底部にスチーム導入管を備えた容量10リットルの
撹拌槽中で、水4.8リットル、ピロリン酸ナトリウム
10水和物14.7g(0.033モル)及びピロ亜硫酸
ナトリウム19.6g(0.103モル)の混合溶液によ
って、撹拌下70℃で一時間処理した。次いで、水蒸気
の吹込み流量300g /時の条件の下、8時間脱溶媒を
行った。
【0038】その後分散液を抜き出し、バスケット式遠
心分離機で固液分離して重合体を得た。ついでこの重合
体に水4.8リットルを加え、70℃で30分間水洗し
た。更にバスケット式遠心分離機により重合体に含まれ
る水分を除去し、150℃で12時間真空乾燥してポリ
フェニレンエーテルパウダー1,150g を得た。こう
して得られたパウダーのプレスシートの色調のL値は7
1.8であった。また得られたパウダーのJIS規格篩
による篩分け分析試験の結果、平均粒径が250μm 、
100μm 以下の微粒子含有率が1.5重量%、及び
2,000μm 以上の粗大粒子がほとんどない、粒度の
そろったパウダーであった。結果を表1に示す。
【0039】実施例2〜4 表1に示した種類及び量のモノアミノモノカルボン酸及
びリンの酸素酸を使用した以外は、実施例1と同様の方
法で実施した。得られたパウダーのプレスシートの色調
及び粒径を同じく表1に示す。
【0040】比較例1 アミノ酢酸を用いなかったこと以外は、実施例1と同様
の方法で実施した。得られたプレスシートの色調及び粒
径を同じく表1に示す。
【0041】比較例2及び3 アミノ酢酸をエチレンジアミン四酢酸あるいはニトリロ
トリ酢酸に代えた以外は、実施例1と同様の方法で実施
し、ポリフェニレンエーテルのパウダーを得た。得られ
た粉体のプレスシートの色調及び粒径を同じく表1に示
す。
【0042】
【表1】
【0043】
【発明の効果】本発明の製造方法により得られるポリフ
ェニレンエーテルのパウダーは、粒径が均一であると同
時に、熱着色の少ない優れた樹脂材料である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桐山 茂樹 三重県四日市市東邦町1番地 三菱油化株 式会社四日市総合研究所内 (72)発明者 松居 隆平 三重県四日市市東邦町1番地 三菱油化株 式会社四日市総合研究所内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 核置換フェノール類を有機溶媒中で、マ
    ンガン化合物と各種配位子からなるマンガン系触媒の存
    在下に、酸化重合させて得られるポリフェニレンエーテ
    ルを、次式 H2 N・(CH2)a ・COOH (式中、aは1〜3の整数)で示されるモノアミノモノ
    カルボン酸と接触させた後に、リンの酸素酸又はその塩
    を含有する水中に微粒状に分散させて脱溶媒処理するこ
    とを特徴とするポリフェニレンエーテルの製造方法。
JP15023493A 1993-06-22 1993-06-22 ポリフェニレンエーテルの製造方法 Pending JPH0710987A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001335632A (ja) * 2000-05-26 2001-12-04 Mitsubishi Gas Chem Co Inc ポリフェニレンエーテルの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001335632A (ja) * 2000-05-26 2001-12-04 Mitsubishi Gas Chem Co Inc ポリフェニレンエーテルの製造方法

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