JPH07109195A - 結晶成長装置及び結晶成長方法 - Google Patents

結晶成長装置及び結晶成長方法

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JPH07109195A
JPH07109195A JP25796293A JP25796293A JPH07109195A JP H07109195 A JPH07109195 A JP H07109195A JP 25796293 A JP25796293 A JP 25796293A JP 25796293 A JP25796293 A JP 25796293A JP H07109195 A JPH07109195 A JP H07109195A
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single crystal
cooling
crystal
crucible
crystal growth
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JP25796293A
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English (en)
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Masahiro Ogawa
正裕 小川
Yoshiyuki Matoba
祥行 的場
Toshiyuki Yamamoto
俊行 山本
Yoshiyuki Kashiwabara
義之 柏原
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 坩堝13の上方に、引き上げ軸16に沿って
少なくとも3個以上の加熱手段21、22、24及び/
または冷却手段23が配設されていることを特徴とする
結晶成長装置。 【効果】 Si単結晶17を引き上げる際、加熱や冷却
に要するパワーP1、P2、P3、P4の付加パターン
をそれぞれ予め設定しておくことにより、4段階の温度
範囲においてそれぞれ所定の冷却速度でSi単結晶17
を冷却することができる。したがってSi単結晶17の
品質を改善することができ、得られたウエハに関してO
SF密度の減少、熱処理後のウエハ内部における析出酸
素量の増加及び酸化膜耐圧の向上を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は結晶成長装置及び結晶成
長方法に関し、より詳細には例えば半導体材料として使
用される単結晶を成長させる際に用いられ、冷却速度を
制御しつつ単結晶を引き上げる結晶成長装置及び結晶成
長方法に関する。
【0002】
【従来の技術】結晶を引上げる方法には種々の方法があ
るが、その一つにチョクラルスキー法(以下、CZ法と
記す)がある。図3は従来のCZ法で使用される結晶成
長装置を模式的に示した断面図であり、図中11はチャ
ンバーを示している。チャンバー11は容器12により
形成され、図示しない真空ポンプにより低圧に保持され
ており、また上部チャンバー11aよりArガスが導入
されるようになっている。チャンバー11の略中央部に
は有底円筒形状の坩堝13が配設され、坩堝13の外周
にはこれと同心状にヒータ14が配設されており、坩堝
13内にはヒータ14により溶融させたシリコン(以
下、Siと記す)結晶用原料の溶融液15が充填されて
いる。坩堝13の中心軸上には引き上げ軸16が配設さ
れており、引き上げ軸16の先端に取り付けられた種結
晶16aを溶融液15の表面に接触させ、引き上げ軸1
6を引き上げていくことにより、溶融液15が凝固して
形成されるSi単結晶17を成長させつつ冷却してい
る。
【0003】引き上げられたSi単結晶17の品質を評
価する項目の一つとして、積層欠陥がある(評価項目
(1))。積層欠陥はSi単結晶17中に析出したSi
酸化物中の化合酸素が酸素に戻り、これが原因で生じる
といわれている。この積層欠陥の発生を抑制するため、
Si単結晶17を引き上げる際、急速に冷却(以下、急
冷と記す)する方法が提案されている(特開平1−31
3384号公報)。
【0004】図4は引き上げ中におけるSi単結晶17
を急冷するように構成された従来の結晶成長装置を模式
的に示した断面図であり、図中13は坩堝を示してい
る。坩堝13の上方における所定箇所には略円筒形状に
形成された冷却筒31が配設・固定されており、冷却筒
31内には流通室31aが形成され、流通室31aには
冷却液の導入管及び排出管(ともに図示せず)が接続さ
れている。そして水等の冷却液を流通室31a内に循環
させることにより、引き上げられるシリコン単結晶17
が冷却されるようになっている。このように構成された
装置を用いて結晶を成長させる場合、1050℃から8
50℃に至る冷却時間が140分以下(冷却速度1.4
℃/min以上)になるように調整し、Si単結晶17
を急冷しつつ引き上げている。
【0005】また、Si単結晶17の品質を評価する別
の項目として熱処理後におけるウエハ内部の析出酸素量
があり(評価項目(2))、この析出酸素はゲッタリン
グ作用をもたらすため、析出量の多いものが優れている
といえる。この析出酸素量を増大させるには、Si単結
晶17を成長させる際、800℃から600℃に至る温
度範囲を1.7℃/min以下の冷却速度で徐々に冷却
(以下、徐冷と記す)して引き上げればよいことが知ら
れている。
【0006】さらにSi単結晶17の品質を評価する別
の項目として、ウエハの酸化膜耐圧がある(評価項目
(3))が、Si単結晶17を成長させる際における前
記酸化膜耐圧を高めるための有用な技術は現在のところ
開発されていない。
【0007】なお、近年においては制御技術と結晶成長
技術とが進歩し、設定された所定の速度で引き上げるこ
とが行われはじめている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図4に示した結晶成長
装置及び結晶成長方法においては、評価項目(1)に関
する積層欠陥の抑制は図られているが、上記した3つの
品質評価項目のすべてについて対応することはできない
という課題があった。
【0009】本発明はこのような課題に鑑みなされたも
のであり、酸化導入積層欠陥(Oxidation induced Stac
king Fault: 以下、OSFと記す)密度の減少、熱処理
後のウエハ内部における析出酸素量の増加及びウエハの
酸化膜耐圧の向上を図ることができる結晶成長装置及び
結晶成長方法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る結晶成長装置は、結晶用原料が充填され
る坩堝を備え、該坩堝の周囲にヒータが配設され、前記
坩堝の上方に引き上げ軸が配設された結晶成長装置にお
いて、前記坩堝の上方に、前記引き上げ軸に沿って少な
くとも3個以上の加熱手段及び/または冷却手段が配設
されていることを特徴としている(1)。
【0011】また本発明に係る結晶成長方法は、上記
(1)記載の結晶成長装置を使用して単結晶を所定速度
で引き上げ、該単結晶に少なくとも3段階の異なる冷却
工程を付与することを特徴としている(2)。
【0012】また本発明に係る結晶成長装置は、上記
(1)記載の結晶成長装置において、単結晶温度を測定
する測定手段と、加熱手段及び/または冷却手段の温度
を制御する制御手段とが配設されていることを特徴とし
ている(3)。
【0013】また本発明に係る結晶成長方法は、上記
(3)記載の結晶成長装置を使用して単結晶を引き上
げ、前記測定手段を用いて測定した前記単結晶の温度に
基づいて前記制御手段を作動させ、前記単結晶に少なく
とも3段階の異なる冷却工程を付与することを特徴とし
ている(4)。
【0014】
【作用】本発明者等は上記評価項目(3)について研究
を行ない、結晶成長中に1420〜1300℃の温度範
囲を徐冷するとウエハの酸化膜耐圧が向上することを知
見した。
【0015】これらの結晶成長過程における各温度範囲
毎の冷却速度と結晶品質との関係をまとめると、表1に
示す通りであった。
【0016】
【表1】
【0017】また、所定の速度で単結晶が安定的に引き
上げられる場合、加熱や冷却に要する電力や冷却液供給
量等を調整・設定することにより、前記単結晶を所定の
速度で冷却し得ることとなる。
【0018】上記(1)の結晶成長装置によれば、坩堝
の上方に、引き上げ軸に沿って少なくとも3個以上の加
熱手段及び/または冷却手段が配設されているので、単
結晶を引き上げる際、加熱や冷却に要するパワーの付加
パターンをそれぞれ予め設定しておくことにより、少な
くとも3段階の温度範囲においてそれぞれ所定の冷却速
度で前記単結晶を冷却し得ることとなる。したがって該
単結晶の品質が改善され、得られたウエハに関してOS
F密度の減少、熱処理後のウエハ内部における析出酸素
量の増加及び酸化膜耐圧の向上が図れることとなる。
【0019】また上記(2)の結晶成長方法によれば、
上記(1)の結晶成長装置を使用して単結晶を所定速度
で引き上げ、該単結晶に少なくとも3段階の異なる冷却
工程を付与するので、少なくとも3段階の温度範囲にお
いてそれぞれ所定の冷却速度で前記単結晶を冷却し得る
こととなり、したがって該単結晶の品質が改善され、得
られたウエハに関して上記(1)の場合と同様の効果が
得られることとなる。
【0020】また上記(1)の結晶成長装置において、
単結晶温度を測定する測定手段と、加熱手段及び/また
は冷却手段の温度を制御する制御手段とが配設されてい
る場合には、単結晶を引き上げる際、各ステージにおけ
る前記単結晶の温度に基づいて前記加熱手段及び/また
は前記冷却手段の温度を自動的に制御し得ることとな
り、少なくとも3段階のより正確な温度範囲において、
それぞれ所定の冷却速度で確実に前記単結晶を冷却し得
ることとなり、したがって単結晶の品質をより一層高め
得ることとなる。また冷却速度が自動的に制御されるた
め、前記単結晶の引き上げ速度を変化させた際において
も、容易に対応し得ることとなる。
【0021】また上記(4)の結晶成長方法によれば、
上記(3)の結晶成長装置を使用して単結晶を引き上
げ、前記測定手段を用いて測定した前記単結晶の温度に
基づいて前記制御手段を作動させ、前記単結晶に少なく
とも3段階の異なる冷却工程を付与するので、少なくと
も3段階のより正確な温度範囲において、それぞれ所定
の冷却速度で確実に前記単結晶を冷却し得ることとな
り、したがって前記単結晶の品質をより一層高め得るこ
ととなる。また冷却速度が自動的に制御されるため、前
記単結晶の引き上げ速度を変化させた際においても、対
応し得ることとなる。
【0022】
【実施例及び比較例】以下、本発明に係る結晶成長装置
及び結晶成長方法の実施例を図面に基づいて説明する。
なお、従来例と同一機能を有する構成部品には同一の符
号を付すこととする。図1は実施例に係る結晶成長装置
の加熱・冷却手段を模式的に示した拡大断面図であり、
図中13は坩堝を示している。坩堝13は略有底円筒形
状に形成されており、坩堝13の外周にはこれと同心状
にヒータ14が配設され、坩堝13内にはヒータ14に
より溶融させたSi結晶用原料の溶融液15が充填され
ている。坩堝13の中心軸上には引き上げ軸16が配設
されており、引き上げ軸16に沿ってヒータ21a、2
2a、冷却筒23a及びヒータ24aが順に配設されて
いる。ヒータ21a、22a、24aには加熱パワーと
しての電源P1、P2、P4がそれぞれ接続され、冷却
筒23aの流通室23bには導入管・排出管(ともに図
示せず)を介して冷却液供給ポンプP3が接続されてお
り、ヒータ21a、22a、24aと電源P1、P2、
P4とで加熱手段21、22、24がそれぞれ構成さ
れ、冷却筒23aと冷却液供給ポンプP3とで冷却手段
23が構成されている。そして電源P1、P2、P4か
らの電力によりヒータ21a、22a、24aを所定温
度に加熱し、また冷却液供給ポンプP3により冷却液を
流通室23bに循環させて冷却筒23aを所定温度に冷
却する。また溶融液15の表面に種結晶16aを接触さ
せ、溶融液15が凝固して形成されるSi単結晶17を
所定速度で引き上げることにより、1420〜1300
℃の温度範囲では徐冷、1100〜800℃温度範囲で
は急冷、800〜600℃の温度範囲では徐冷と、それ
ぞれ異なる冷却速度でSi単結晶17が冷却されるよう
になっている。その他の構成は従来の装置と同様である
ため、ここではその詳細な説明は省略する。
【0023】上記説明から明らかなように、実施例に係
る結晶成長装置では、坩堝13の上方に、引き上げ軸1
6に沿って加熱手段21、22、冷却手段23及び加熱
手段24が配設されているので、Si単結晶17を引き
上げる際、加熱や冷却に要するパワーP1、P2、P
3、P4の付加パターンをそれぞれ予め設定しておくこ
とにより、4段階の温度範囲においてそれぞれ所定の冷
却速度でSi単結晶17を冷却することができる。した
がってSi単結晶17の品質を改善することができ、得
られたウエハに関してOSF密度の減少、熱処理後のウ
エハ内部における析出酸素量の増加及び酸化膜耐圧の向
上を図ることができる。
【0024】また実施例に係る結晶成長方法では、実施
例の結晶成長装置を使用してSi単結晶17を所定速度
で引き上げ、Si単結晶17に4段階の異なる冷却工程
を付与するので、4段階の温度範囲においてそれぞれ所
定の冷却速度でSi単結晶17を冷却することができ、
したがってSi単結晶17の品質を改善することができ
る。
【0025】また、図2は別の実施例に係る結晶成長装
置の加熱・冷却手段を模式的に示した拡大断面図であ
り、図中21、22、24は加熱手段、図中23は冷却
手段を示している。加熱手段21、22、冷却手段2
3、加熱手段24は図1に示した実施例のものと同様に
構成・配設されており、これらにはそれぞれPID(Pr
oportional Integral Derivation) コントローラ等によ
り構成された制御手段C1、C2、C3、C4が接続さ
れている。また溶融液15の表面からの高さがL1、L2
、L3 、L4 の箇所には、Si単結晶17の温度を測
定する放射計等の温度測定手段B1、B2、B3、B4
が配設されており、これらは制御手段C1、C2、C
3、C4にそれぞれ接続されている。そして温度測定手
段B1、B2、B3、B4を用いて計測された温度デー
タ信号に基づき、制御手段C1、C2、C3、C4によ
り加熱手段21、22、冷却手段23、加熱手段24の
温度を調整・制御する。また溶融液15の表面に種結晶
16aを接触させ、溶融液15が凝固して形成されるS
i単結晶17を所定速度で引き上げることにより、14
20〜1300℃では徐冷、1100〜800℃では急
冷、800〜600℃では徐冷と、それぞれ異なる冷却
速度でSi単結晶17が冷却されるようになっている。
その他の構成は図1に示した実施例の装置と同様である
ため、ここではその詳細な説明は省略する。
【0026】このように構成された装置を用い、直径が
略6インチのSi単結晶を引き上げ、結晶品質を測定し
た結果に付いて説明する。測定及び引上げ条件を表2及
び表3に、また結晶品質の測定結果を表4に示した。な
お、比較例として図3に示した従来の装置を使用し、冷
却速度を制御せずに成長させた単結晶を用いて同様の測
定を行なった。
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】上記表4から明らかなように、比較例の場
合に比べて実施例の場合、評価項目1、2、3ともに結
晶品質を高めることができた。
【0031】さらに、従来の図4に示した装置では、ヒ
ータ14を用いて坩堝13内に充填された結晶原料を溶
融させる際、坩堝13や結晶原料が冷却筒31の放射等
により冷却されるため、溶融時間が掛かるという問題が
あった。本実施例に係る結晶成長装置では冷却手段23
と坩堝13との間に加熱手段21、22が配設されてい
るので、坩堝13や結晶原料が冷却手段23により冷却
されるのを防止することができ、溶融時間を早めること
ができた。
【0032】この結果から明らかなように、本実施例に
係る結晶成長装置においては、単結晶温度を測定する測
定手段B1、B2、B3、B4と、加熱手段21、2
2、冷却手段23、加熱手段24の温度を制御する制御
手段C1、C2、C3、C4とが配設されており、Si
単結晶17を引き上げる際、各ステージにおけるSi単
結晶17の温度に基づいて加熱手段21、22、冷却手
段23、加熱手段24の温度を自動的に制御することが
でき、4段階のより正確な温度範囲において、それぞれ
所定の冷却速度で確実にSi単結晶17を冷却すること
ができ、したがってSi単結晶17の品質をより一層高
めることができる。また冷却速度を自動的に制御できる
ため、Si単結晶17の引き上げ速度を変化させた際に
おいても、対応することができる。
【0033】また本実施例に係る結晶成長方法では、図
2に示した結晶成長装置を使用してSi単結晶17を引
き上げ、測定手段B1、B2、B3、B4を用いて測定
したSi単結晶17の温度に基づいて制御手段C1、C
2、C3、C4を作動させ、Si単結晶17に4段階の
異なる冷却工程を付与するので、4段階のより正確な温
度範囲において、それぞれ所定の冷却速度で確実にSi
単結晶17を冷却することができ、したがってSi単結
晶17の品質をより一層高めることができる。また冷却
速度を自動的に制御できるため、Si単結晶17の引き
上げ速度を変化させた際においても、容易に対応するこ
とができる。
【0034】また、実施例ではCZ法に適用した場合に
ついて説明したが、別の実施例では溶融層法等にも適用
することができる。
【0035】また、実施例ではSi単結晶を成長させる
場合について説明したが、別の実施例ではゲルマニウム
等の引き上げにも適用することができる。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る結晶成
長装置(1)にあっては、坩堝の上方に、引き上げ軸に
沿って少なくとも3個以上の加熱手段及び/または冷却
手段が配設されているので、単結晶を引き上げる際、加
熱や冷却に要するパワーの付加パターンをそれぞれ予め
設定しておくことにより、少なくとも3段階の温度範囲
においてそれぞれ所定の冷却速度で前記単結晶を冷却す
ることができる。したがって該単結晶の品質を改善する
ことができ、得られたウエハに関してOSF密度の減
少、熱処理後のウエハ内部における析出酸素量の増加及
び酸化膜耐圧の向上を図ることができる。
【0037】また、本発明に係る結晶成長方法(2)に
あっては、上記(1)記載の結晶成長装置を使用して単
結晶を所定速度で引き上げ、該単結晶に少なくとも3段
階の異なる冷却工程を付与するので、少なくとも3段階
の温度範囲においてそれぞれ所定の冷却速度で前記単結
晶を冷却することができ、したがって該単結晶の品質を
改善することができ、得られたウエハに関して上記
(1)の場合と同様の効果を得ることができる。
【0038】また、上記(1)の結晶成長装置におい
て、単結晶温度を測定する測定手段と、加熱手段及び/
または冷却手段の温度を制御する制御手段とが配設され
ている場合には、単結晶を引き上げる際、各ステージに
おける前記単結晶の温度に基づいて前記加熱手段及び/
または前記冷却手段の温度を自動的に制御することがで
き、少なくとも3段階のより正確な温度範囲において、
それぞれ所定の冷却速度で確実に前記単結晶を冷却する
ことができ、したがって単結晶の品質をより一層高める
ことができる。また冷却速度が自動的に制御できるた
め、前記単結晶の引き上げ速度を変化させた際において
も、容易に対応することができる。
【0039】また上記(4)の結晶成長方法によれば、
上記(3)の結晶成長装置を使用して単結晶を引き上
げ、前記測定手段を用いて測定した前記単結晶の温度に
基づいて前記制御手段を作動させ、前記単結晶に少なく
とも3段階の異なる冷却工程を付与するので、少なくと
も3段階のより正確な温度範囲において、それぞれ所定
の冷却速度で確実に前記単結晶を冷却することができ、
したがって前記単結晶の品質をより一層高めることがで
きる。また冷却速度が自動的に制御できるため、前記単
結晶の引き上げ速度を変化させた際においても、対応す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る結晶成長装置の加熱・冷
却手段を模式的に示した拡大断面図である。
【図2】別の実施例に係る結晶成長装置の加熱・冷却手
段を模式的に示した拡大断面図である。
【図3】従来のCZ法で使用される結晶成長装置を模式
的に示した断面図である。
【図4】従来の引き上げ中におけるSi単結晶を急冷す
るように構成された結晶成長装置を模式的に示した断面
図である。
【符号の説明】
13 坩堝 14 ヒータ 16 引き上げ軸 21、22、24 加熱手段 23 冷却手段 B1、B2、B3、B4 温度測定手段 C1、C2、C3、C4 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柏原 義之 大阪府大阪市中央区北浜4丁目5番33号 住友金属工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶用原料が充填される坩堝を備え、該
    坩堝の周囲にヒータが配設され、前記坩堝の上方に引き
    上げ軸が配設された結晶成長装置において、前記坩堝の
    上方に、前記引き上げ軸に沿って少なくとも3個以上の
    加熱手段及び/または冷却手段が配設されていることを
    特徴とする結晶成長装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の結晶成長装置を使用して
    単結晶を所定速度で引き上げ、該単結晶に少なくとも3
    段階の異なる冷却工程を付与することを特徴とする結晶
    成長方法。
  3. 【請求項3】 単結晶温度を測定する測定手段と、加熱
    手段及び/または冷却手段の温度を制御する制御手段と
    が配設されていることを特徴とする請求項1記載の結晶
    成長装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の結晶成長装置を使用して
    単結晶を引き上げ、前記測定手段を用いて測定した前記
    単結晶の温度に基づいて前記制御手段を作動させ、前記
    単結晶に少なくとも3段階の異なる冷却工程を付与する
    ことを特徴とする結晶成長方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000086384A (ja) * 1998-09-11 2000-03-28 Mitsubishi Materials Silicon Corp シリコン単結晶の引上げ方法
JP2006315950A (ja) * 1996-09-12 2006-11-24 Siltronic Ag 低欠陥密度を有するシリコン半導体ウエハの製造方法
JP2019530632A (ja) * 2016-10-10 2019-10-24 ジルトロニック アクチエンゲゼルシャフトSiltronic AG るつぼに含まれる融解物から半導体材料からなる単結晶を引き上げる方法

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