JPH0710659Y2 - コンパクト容器 - Google Patents

コンパクト容器

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JPH0710659Y2
JPH0710659Y2 JP9295889U JP9295889U JPH0710659Y2 JP H0710659 Y2 JPH0710659 Y2 JP H0710659Y2 JP 9295889 U JP9295889 U JP 9295889U JP 9295889 U JP9295889 U JP 9295889U JP H0710659 Y2 JPH0710659 Y2 JP H0710659Y2
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packing
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敏夫 田口
征一 袴田
美恵子 那須
幸知 柚原
正行 関根
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YOSHIDA WORKS PRO CO.,LTD.
Shiseido Co Ltd
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YOSHIDA WORKS PRO CO.,LTD.
Shiseido Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案はコンパクト容器に関するものであって、より具
体的には容器本体と蓋体とをそれぞれの後方部において
開閉自在に枢着し、容器本体内に揮発性のある化粧料を
収納する凹所を形成するとともに容器本体と蓋体との間
にパッキンを配設して気密保持するようにしてなるコン
パクト容器に関する。
《従来の技術》 従来、この種のコンパクト容器では実開昭55-48443号公
報に示されるようなものが公知となっている。この公知
のコンパクト容器では、容器本体と蓋体との外周壁の接
合部分にパッキンを設けて、蓋体を閉じるとパッキンを
圧縮変形することによって容器本体内の化粧料収納部の
気密を保持するようになっている。
さらに、実開昭52-163168号公報に示されるようなコン
パクト容器では、蓋体の側壁上部に外周径から内周径に
向けて下り傾斜した舌片を有する環状発泡樹脂製パッキ
ンを設け、閉蓋時に容器の周縁上端部がこのパッキンに
圧着して容器の口部をシールするようになっている。
このように、これら従来例では、蓋体に弾力性のあるパ
ッキンを設け、蓋体を閉じることによりパッキンを容器
本体の上面開口部に圧着させ、その際のパッキン自身の
クッションにより気密を保持していた。
しかしながら、これらのコンパクト容器では、蓋体の内
面にパッキンの全面が密着した状態で取り付けられてい
るため、蓋体自身に成形不良による反りなどの変形が生
じた場合、蓋の変形に応じてパッキンも変形して容器本
体に対する圧着力にムラが出てしまい、完全な気密を保
持することが困難であった。また、蓋体と容器本体を連
結する蝶番ピンの位置が適正でなかったり、フック係合
が弱い場合もパッキンの圧着力が不均一になり気密を保
持することが難しいといった問題点もあった。
このような問題点を解決するため、パッキン自身に柔軟
性の高い材質を用いたり、蓋を閉じた時にパッキンをよ
り大きく圧縮させる構造など、蓋体に変形などが発生し
た場合でも安定して気密を保持することが出来るような
構造が考案された。
《考案が解決しようとする課題》 しかしながら、上記のようなコンパクト容器において、
パッキン自身の柔軟性を増すと、容器本体に対する圧着
力が弱くなって気密保持が難しくなり、またパッキンを
容器本体に対して大きく圧縮させると携帯時のちょっと
したショックでも蓋体が開いてしまうといった問題点が
あった。
本考案は上記の問題点に鑑みてなされたもので、その目
的は、閉蓋時に容器本体と蓋体との間に多少隙間が生じ
ても容器本体内の揮発性のある化粧料を確実に気密保持
することの出来るコンパクト容器を提供することにあ
る。
《課題を解決するための手段》 上記目的を達成するために本考案では容器本体と蓋体と
をそれぞれの後方部において開閉自在に枢着し、該容器
本体内に揮発性のある化粧料を収納する凹所を形成する
とともに、該容器本体と該蓋体との間にパッキンを配設
して気密保持するようにしてなるコンパクト容器におい
て、該蓋体の内面に該パッキンを取り付け、容器本体と
蓋体とをそれぞれの後方部において開閉自在に枢着し、
該容器本体内に揮発性のある化粧料を収納する凹所を形
成するとともに、該容器本体と該蓋体との間にパッキン
を配設して気密保持するようにしてなるコンパクト容器
において、該蓋体の内面に該パッキンを取り付けるとと
もにその周縁部と該蓋体の内面との間に空隙部を設けて
該周縁部を上下に屈曲可能とし、該パッキンの該周縁部
の下面にはテーパー状の環状鍔を設け、閉塞時に該環状
鍔が該凹所の開口部の内周面に当接するとともに該パッ
キンの該周縁部が上方に撓むことにより気密保持するよ
うにしてなるような構成としたのである。
《実施例》 以下に本考案の好適な実施例について、添付図面を参照
して説明する。
第1図は本考案のコンパクト容器を示し、図中の符号10
は容器本体を示し、この容器本体10の後端部には蓋体20
がピン21を介して開閉自在に枢着されており、容器本体
10の上面には凹部11が設けられ、ここには揮発性の化粧
料を収納する化粧皿12が嵌着されている。この化粧皿12
の開口部13の外周は鍔部14になっている。さらに、容器
本体10の前端縁部には凹所15が設けられるとともにその
奥面の上部には第1の係合突起16が一体的に形成されて
いる。この凹所15に対応して蓋体20の前端縁部中央から
は爪片22が垂設されるとともに、この爪片22の後面端部
には第2の係合突起23が一体的に形成されていて、蓋体
20を閉じると爪片22が凹所15に入り、第1の係合突起16
と第2の係合突起23と係合し蓋体20は止錠状態を占める
ようになっている。
蓋体20は容器本体10の上面を覆うように形成されてお
り、その内面には凹所24が形成され、ここにパッキン30
が組み込まれている。このパッキン30は、化粧皿12の鍔
部14を覆うのに充分な面積を有しており、その蓋体側の
内方には環状突出部31が一体的に突出形成され、この環
状突出部31の外周には係合凸部32が形成されている。ま
た、蓋体20の凹所24には環状リブ25が垂下形成されると
ともに、この環状リブ25の内周には前記係合凸部32と係
合可能な係合凹部26が形成され、両者が係合することに
よりパッキン30は蓋体20に取り付けられている。
さらにこのパッキン30の容器本体側の内方には容器本体
10の化粧皿12の開口部13に対応して環状鍔33が一体的に
突出形成され、この環状鍔33はその外周が半径方向内側
に向かって暫時縮径するテーパー状になっている。さら
にこのパッキン30の前記環状突出部31より外側の周縁部
34は肉薄に形成され、またこの周縁部34の上面と蓋体20
の下面との間には空隙部24aが設けられているため、こ
の周縁部34は環状リブ25の下面を支点として上方に屈曲
可能となっている。また、蓋体20の上記空隙部24aを画
成する周壁には環状プレート35がパッキン30の周端部に
対向して取付けられ、パッキン30が下方に脱落するのを
防止している。
上記のような構成のコンパクト容器において、蓋体20が
閉止位置をしめた時、容器本体10と蓋体20の間に寸法誤
差による隙間Gが生じたとしても、第2図に示すように
パッキン30の環状鍔33が化粧皿12の開口部13に嵌入して
その内周面にあたり圧着する。この際、環状鍔33の外周
がテーパー状になっているため、環状鍔33は化粧皿12の
開口部13の内周面に柔軟に対応し、化粧皿12内部は密閉
されるようになる。また第3図に示すように容器本体10
と蓋体20との間に隙間Gがない部分では、パッキン30の
環状鍔33が化粧皿12の開口部13に深く入り込もうとして
開口部13の角部に強く押し当たるためパッキン30の周縁
部34が環状リブ25の下面を支点として空隙部24a内で若
干上方へ撓んで屈曲変形する。これにより環状鍔33は化
粧皿12の開口部13の内周面に適切な圧着力を保つことが
出来る。
第4図は本考案の第2実施例に係るコンパクト容器の要
部を示し、この実施例ではパッキン30の周縁部34の下面
で環状鍔33の外周に環状小突起36が設けられ、この小突
起36は蓋体20を閉じた時に化粧皿12の周縁鍔部14の上面
に圧接するようになっている。その他の構造は第1実施
例の場合と実質的に同じであるため省略する。この第2
実施例の構造はパッキン30を第1実施例の場合よりも柔
軟な素材から選択した場合に好適で、第4図の状態では
環状小突起36は化粧皿12の周縁鍔部14へ強く押し当た
り、これによりパッキン30の周縁部34が上方へ撓んだ状
態にあり、蓋体と容器本体との間にこれらの変形或いは
寸法誤差により僅かな隙間ができても環状小突起36がこ
の変形等を吸収して化粧皿内部を密閉することができ
る。
《効果》 以上のように本考案にかかるコンパクト容器では、容器
本体と蓋体とをそれぞれの後方部において開閉自在に枢
着し、容器本体内に揮発性のある化粧料を収納する凹所
を形成するとともに、蓋体の内面に該パッキンを取り付
けるとともにその周縁部と蓋体の内面との間に空隙部を
設けて周縁部を上下に屈曲可能とし、パッキンの周縁部
の下面にはテーパー状の環状鍔を設け、閉塞時に環状鍔
が凹所の開口部の内周面に当接するとともにパッキンの
周縁部が上方に撓むことにより気密保持するようになっ
ているため、容器本体あるいは蓋体に変形あるいは蝶番
位置のずれなどが生じ、変形寸法誤差が生じた場合で
も、パッキンの周縁部が屈曲変形することにより化粧皿
の内周面に嵌入した環状鍔の適正な圧着力を保つことが
出来、気密を確実に保持することが出来る。またパッキ
ンの材質に特に柔軟性の高い材質を用いなくても、ある
程度の柔軟性を有する材質であればよく、化粧料に合わ
せた材質を広く選択することが出来るのである。
更にパッキンに設けた環状鍔がテーパー状に化粧皿の開
口部に嵌入しているので圧着力が増し気密保持を確実に
することができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかるコンパクト容器の縦断面図、第
2図は容器本体と蓋体との間に隙間が生じた部分の要部
拡大縦断面図、第3図は容器本体と蓋体との間に隙間が
ない部分の要部拡大縦断面図、第4図は本考案の第2実
施例に係るコンパクト容器の要部拡大縦断面図である。 10……容器本体、12……化粧皿 13……開口部、20……蓋体 24a……空隙部、25……環状リブ 30……パッキン、33……環状鍔 34……周縁部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 那須 美恵子 神奈川県横浜市港北区新羽町1050番地 株 式会社資生堂研究所内 (72)考案者 柚原 幸知 東京都墨田区立花5丁目29番10号 吉田工 業株式会社内 (72)考案者 関根 正行 東京都墨田区立花5丁目29番10号 吉田工 業株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器本体と蓋体とをそれぞれの後方部にお
    いて開閉自在に枢着し、該容器本体内に揮発性のある化
    粧料を収納する凹所を形成するとともに、該容器本体と
    該蓋体との間にパッキンを配設して気密保持するように
    してなるコンパクト容器において、該蓋体の内面に該パ
    ッキンを取り付けるとともにその周縁部と該蓋体の内面
    との間に空隙部を設けて該周縁部を上下に屈曲可能と
    し、該パッキンの該周縁部の下面にはテーパー状の環状
    鍔を設け、閉塞時に該環状鍔が該凹所の開口部の内周面
    に当接するとともに該パッキンの該周縁部が上方に撓む
    ことにより気密保持するようにしてなることを特徴とす
    るコンパクト容器。
JP9295889U 1989-08-09 1989-08-09 コンパクト容器 Expired - Fee Related JPH0710659Y2 (ja)

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KR101073436B1 (ko) * 2011-02-25 2011-10-17 김진우 화장용 파우더 용기
KR200466083Y1 (ko) * 2011-04-26 2013-04-03 정규선 화장용 파우더 용기

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