JPH0710637U - 除貝機能を有するバタフライ弁 - Google Patents
除貝機能を有するバタフライ弁Info
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- JPH0710637U JPH0710637U JP3852893U JP3852893U JPH0710637U JP H0710637 U JPH0710637 U JP H0710637U JP 3852893 U JP3852893 U JP 3852893U JP 3852893 U JP3852893 U JP 3852893U JP H0710637 U JPH0710637 U JP H0710637U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 弁シート部2Aと弁箱シート部4Aの損傷を
防止して、シール性の低下および金属製シ−ト母材5の
腐食を回避し、オールゴムライニングバタフライ弁の信
頼性を向上させる。 【構成】 弁体1の表面に硬質ゴムライニング2を施
し、弁箱3の内面に軟質ゴムライニング4を施したオー
ルゴムライニングバタフライ弁において、弁体1の外周
弁シ−ト部2Aの近傍に除貝用のスクレーパ9を突設し
てある。
防止して、シール性の低下および金属製シ−ト母材5の
腐食を回避し、オールゴムライニングバタフライ弁の信
頼性を向上させる。 【構成】 弁体1の表面に硬質ゴムライニング2を施
し、弁箱3の内面に軟質ゴムライニング4を施したオー
ルゴムライニングバタフライ弁において、弁体1の外周
弁シ−ト部2Aの近傍に除貝用のスクレーパ9を突設し
てある。
Description
【0001】
本考案は、弁体の表面に硬質ゴムライニングを施したオールゴムライニングバ タフライ弁に係り、弁体の外周弁シ−ト部の損傷と、該外周弁シ−ト部が摺動し て接離する弁箱シート部の損傷を防止する技術に関する。
【0002】
従来より、海水との接触による金属製弁母材および弁箱母材の腐食を防止する ために、図8および図9に示すように、弁体1の表面に硬質ゴムライニング2を 施すとともに、弁箱3の内面に軟質ゴムライニング4を施したオールゴムライニ ングバタフライ弁がある。ところが、この種のオールゴムライニングバタフライ 弁では、軟質ゴムライニング4の弁箱シート部4Aに貝などの異物が付着すると 、この異物が弁体1の開閉時に摺動して接離する弁シート部2Aと弁箱シート部 4Aの間に介在して両者2A,4Aを損傷させ、バタフライ弁のシ−ル性を低下 させることになる。特に、弁シート部2Aの損傷が進行すると金属製シ−ト母材 5を露出させることになり、経時的に金属製シ−ト母材4を腐食させ、バタフラ イ弁の信頼性を低下させる。
【0003】 一方、常時は弁体1の全閉状態で使用されるバタフライ弁では、弁シート部2 Aに前記異物が付着し、この異物が弁体1を全開させる場合の摺動時に軟質の弁 箱シート部3を損傷させ、シール性を低下させることになり、このことによって もバタフライ弁の信頼性を低下させる。
【0004】
解決しようとする問題点は、貝などの異物が弁箱シート部や弁シート部などに 付着してこれらを損傷させ、シール性を低下させるとともに、弁シート部の損傷 が進行すると、経時的に金属製シ−ト母材が露出して腐食させるおそれがあり、 バタフライ弁の信頼性を低下させる点である。
【0005】
本考案は、弁体の表面に硬質ゴムライニングを施したバタフライ弁において、 弁体の外周弁シ−ト部の近傍に除貝用のスクレーパを突設したことを特徴とし、 弁シート部と弁箱シート部の損傷を防止して、シール性の低下および金属製シ− ト母材の腐食を回避し、オールゴムライニングバタフライ弁の信頼性を向上させ る目的を達成した。
【0006】
本考案によれば、弁箱シート部に貝などの異物が付着しても、この異物は弁体 の開閉作動時において、弁シ−ト部が弁箱シート部に摺動して接離する直前にス クレーパによって強制的に除去できる。また、常時は弁体を全閉状態にして使用 されるバタフライ弁では、弁シ−ト部がスクレーパによって覆われることになる ので、弁シ−ト部に異物が付着することはない。
【0007】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1は本考案を適用したオ ールゴムライニングバタフライ弁の正面図、図2は図1のA−A線断面図、図3 は要部の拡大断面図である。なお、前記図8および図9と同一もしくは相当部分 には同一符号を付して説明する。図1ないし図3において、弁体1は弁棒6を介 して弁箱3に回転可能に取り付けられ、弁棒6の上端部は弁体開閉機構7に結合 されている。弁体1は、その表面に硬質ゴムライニング2が施され、硬質ゴムラ イニングによって形成された弁シート部2Aで金属製シ−ト母材4を覆っている 。弁箱3は、その内面に軟質ゴムライニング4が施され、軟質ゴムライニングに よって形成された弁箱シート部4Aで金属製弁箱母材8を覆っている。
【0008】 弁体1における弁シ−ト部2Aの近傍に除貝用のスクレーパ9が突設されてい る。すなわち、弁体1の正面側の左半部と背面側の右半部の弁シ−ト部2Aの近 傍に除貝用のスクレーパ9を突設してある。スクレーパ9は、強化プラスチック (FRP)やセラミックスなどの耐食性材料によって形成され、複数のビスまた はボルトによってなる締結部材10により弁体1に固着されている。
【0009】 このような構成であれば、弁体1を図2の仮想線で示す全開状態から閉じ方向 に回転させて、図4の実線で示す開度まで閉じられると、スクレーパ9が弁箱シ ート部4Aに対応し、それ以後の閉方向回転によって仮想線で示す全閉状態まで 移動する間に、弁箱シート部4Aに付着している貝などの異物をスクレーパ9に よって強制的に除去する。つまり、弁体1の弁シ−ト部2Aが弁箱シート部4A に摺動して接触する直前に、スクレーパ9によって貝などの異物が強制的に除去 される。したがって、異物が弁シート部2Aと弁箱シート部4Aの間に介在しな くなり、両者2A,4Aの損傷を防止して、シール性の低下および金属製シ−ト 母材4の腐食を回避して、オールゴムライニングバタフライ弁の信頼性を向上さ せることができる。
【0010】 図5は本考案の他の実施例を示し、この実施例では、弁体1の正面側の全周と 背面側の全周(ただし、図5では弁体1の正面側のみを示している)の弁シ−ト 部2Aの近傍に除貝用のスクレーパ9を突設してある。このように構成すること で、弁体1の全閉時には、図6に示すように、弁シ−ト部2Aがスクレーパ9, 9によって覆われることになるので、常時、弁体1を全閉状態で使用しても、弁 シ−ト部2Aに貝などの異物が付着することはない。そのために、弁体1を全閉 状態から開き方向に回転させる場合に生じる弁シ−ト部2Aの摺動時に、軟質の 弁箱シート部3を損傷させることはない。また、弁体1を全閉状態から開き方向 に回転させた場合には、スクレーパ9,9によって、該スクレーパ9,9よりも 開き方向側の弁箱シート部4Aに付着している異物を強制的に除去することもで きる。すなわち、弁体1の正面側の全周と背面側の全周の弁シ−ト部2Aの近傍 に除貝用のスクレーパ9を突設した構成によって、異物が弁シート部2Aと弁箱 シート部4Aの間に介在しなくなり、両者2A,4Aの損傷を防止して、シール 性の低下を回避し、オールゴムライニングバタフライ弁の信頼性を向上させるこ とができる。
【0011】 前記実施例では、強化プラスチックやセラミックスなどの耐食性材料によって 形成したスクレーパ9を、複数のビスまたはボルトによってなる締結部材10に より弁体1に固着した構成で説明しているが、弁体1が鋳造品の場合には、図7 に示すように、鋳造によってスクレーパ9を一体成形して、その表面に硬質ゴム ライニング2を施してもよい。このように構成しても、前記実施例と同様の作用 ・効果を奏することができる。なお、経時により、スクレーパ9を覆っている硬 質ゴムライニング2が局部的に損傷しても、オールゴムライニングバタフライ弁 のシール性には影響をおよぼさない。
【0012】
以上説明したように、本考案は、弁箱シート部に貝などの異物が付着しても、 この異物は弁体の開閉作動時において、弁シ−ト部が弁箱シート部に摺動して接 離する直前にスクレーパによって強制的に除去されるので、異物が弁シート部と 弁箱シート部の間に介在しなくなり、両者の損傷を防止して、シール性の低下お よび金属製シ−ト母材の腐食を回避し、バタフライ弁の信頼性を向上させること ができる。また、弁体の正背両面の全周の弁シ−ト部の近傍にスクレーパを突設 することで、常時は弁体を全閉状態にして使用しても、弁シ−ト部に異物が付着 することはない。そのために、弁体を全閉状態から開き方向に回転させた場合の 摺動による弁箱シート部の損傷を防止して、シール性の低下を避け、バタフライ 弁の信頼性を向上させることができる。
【図1】本考案を適用したオールゴムライニングバタフ
ライ弁の正面図である。
ライ弁の正面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】要部の拡大断面図である。
【図4】全閉付近から全閉状態までの弁体の作動状態を
示す拡大断面図である。
示す拡大断面図である。
【図5】本考案の他の実施例を示す正面図である。
【図6】他の実施例の全閉状態を示す拡大断面図であ
る。
る。
【図7】スクレーパの変形例を示す拡大断面図である。
【図8】従来のバタフライ弁を示す正面図である。
【図9】図8のB−B線断面図である。
1 弁体 2 硬質ゴムライニング(ゴムライニング) 2A 弁シ−ト部 9 スクレーパ
Claims (1)
- 【請求項1】 弁体の表面にゴムライニングを施したバ
タフライ弁において、弁体の外周弁シ−ト部の近傍に除
貝用のスクレーパを突設したことを特徴とする除貝機能
を有するバタフライ弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993038528U JP2597834Y2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 除貝機能を有するバタフライ弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993038528U JP2597834Y2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 除貝機能を有するバタフライ弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0710637U true JPH0710637U (ja) | 1995-02-14 |
JP2597834Y2 JP2597834Y2 (ja) | 1999-07-19 |
Family
ID=12527785
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993038528U Expired - Fee Related JP2597834Y2 (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 除貝機能を有するバタフライ弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2597834Y2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2005095834A1 (ja) * | 2004-04-01 | 2008-02-21 | 株式会社小松製作所 | バルブ装置 |
JP2013238302A (ja) * | 2012-05-17 | 2013-11-28 | Kurimoto Ltd | 内面ゴムライニングバタフライ弁の補修方法 |
KR102125943B1 (ko) * | 2020-01-21 | 2020-06-23 | 주식회사 현대밸브 | 침전지 플러싱 버터플라이밸브 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54136732A (en) * | 1978-04-14 | 1979-10-24 | Kubota Ltd | Valve |
JP3115261U (ja) * | 2005-06-29 | 2005-11-04 | アイリスオーヤマ株式会社 | 水ごけ |
-
1993
- 1993-07-14 JP JP1993038528U patent/JP2597834Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS54136732A (en) * | 1978-04-14 | 1979-10-24 | Kubota Ltd | Valve |
JP3115261U (ja) * | 2005-06-29 | 2005-11-04 | アイリスオーヤマ株式会社 | 水ごけ |
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JPWO2005095834A1 (ja) * | 2004-04-01 | 2008-02-21 | 株式会社小松製作所 | バルブ装置 |
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KR102125943B1 (ko) * | 2020-01-21 | 2020-06-23 | 주식회사 현대밸브 | 침전지 플러싱 버터플라이밸브 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2597834Y2 (ja) | 1999-07-19 |
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