JPH07106246A - 多結晶シリコン薄膜の形成方法 - Google Patents

多結晶シリコン薄膜の形成方法

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JPH07106246A
JPH07106246A JP24440693A JP24440693A JPH07106246A JP H07106246 A JPH07106246 A JP H07106246A JP 24440693 A JP24440693 A JP 24440693A JP 24440693 A JP24440693 A JP 24440693A JP H07106246 A JPH07106246 A JP H07106246A
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JP
Japan
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layer
silicon layer
amorphous silicon
thin film
insulating layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP24440693A
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English (en)
Inventor
Toshiya Matsuda
敏哉 松田
Shirou Sakujima
史朗 作島
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 絶縁基板1上に、第1の絶縁層2、第1のア
モルファスシリコン層3、第2の絶縁層4、第2のアモ
ルファスシリコン層5を順次形成して、前記第2のアモ
ルファスシリコン層5側からエネルギー線を照射し、前
記第1のアモルファスシリコン層3と第2のアモルファ
スシリコン層5を溶融して結晶化する。 【効果】 第2のアモルファスシリコン層5が蓄熱層と
して作用し、薄膜トランジスタのチャネル層などを形成
するための第1のアモルファスシリコン層3を厚くする
必要がない。これにより膜厚の薄い多結晶シリコン薄膜
が形成できる。これを薄膜トランジスタのチャネル層と
して用いた場合、段差部での絶縁層の絶縁性への悪影響
が小さくなり、金属配線の断線も減らすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多結晶シリコン薄膜の形
成方法に関し、特に薄膜トランジスタのチャネル領域な
どに好適に用いることができる多結晶シリコン薄膜の形
成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】薄膜トランジスタのチャネル領域として
用いる多結晶シリコン薄膜の従来の形成方法を図2に示
す。
【0003】まず同図(a)に示すように、ガラスなど
から成る絶縁基板21上に、第1の絶縁層22、薄膜ト
ランジスタのチャネル領域となるアモルファスシリコン
層23、第2の絶縁層24を順次形成する。このときア
モルファスシリコン層23の膜厚は200nm以上であ
り、通常は500nm程度である。
【0004】次に、同図(b)に示すように、絶縁層2
4側からエネルギー線を照射することにより、アモルフ
ァスシリコン層23を溶融して固化させることにより結
晶化する。エネルギー線としては、アルゴンイオンレー
ザーやエキシマレーザーなどを用いる。
【0005】上述の方法では、シリコン層23の約50
0nmの膜厚のうち、第1の絶縁層22に接する側から
約300nmの厚さで粒径が数10μmという巨大な結
晶が形成される。残りの約200nmは粒径数100n
mの多結晶となる。アモルファスシリコン層23の底部
に、このように巨大な粒径の結晶ができる理由は、アモ
ルファスシリコン層23の膜厚が充分に厚いためであ
る。つまり、シリコン層23に蓄積される熱の絶対量が
大きく、大気中への放熱の効果が相対的に小さいので、
第1の絶縁層22に接している側のシリコンの結晶化速
度がおそくなるためである。
【0006】アモルファスシリコン層23を200nm
より薄くすると、シリコン層23の全体にわたって粒径
が数100nmの多結晶になる。これは大気中への放熱
量が蓄熱量に対して大きく、シリコン層23の温度が急
速に低下してしまうためである。アモルファスシリコン
層23の膜厚を200nm以上としてはじめて第1の絶
縁層22に接する側に数μm径の結晶ができるようにな
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明から明らか
なように、巨大な粒径の結晶を安定して形成するために
は、アモルファスシリコン層23にある程度の厚みを必
要とする。従来技術では約500nmの膜厚にし、約3
00nm厚の多結晶シリコンを得ていた。しかし、必要
以上にシリコン層23が厚いことはトランジスタの形成
上好ましくなく、トランジスタのチャネル領域近傍の段
差部分で、絶縁層の絶縁性に悪影響をおよぼしたり、金
属配線の断線を引き起こしたりする。
【0008】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、結晶粒径が数10μmで膜
厚が200nm以下の多結晶シリコン薄膜の形成方法を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、絶縁基板上に、第1の絶縁層、第1の
アモルファスシリコン層、第2の絶縁層、第2のアモル
ファスシリコン層を順次形成して、前記第2のアモルフ
ァスシリコン層側からエネルギー線を照射し、前記第1
のアモルファスシリコン層と第2のアモルファスシリコ
ン層を溶融して結晶化する。
【0010】
【作用】上記のように構成すると、第2のシリコン層を
厚くすることにより、シリコン層の膜厚をトータルで厚
くすることができる。したがって、第1のシリコン層を
デバイス形成に支障のない薄さにすることができる。ま
た、このとき第2のシリコン層の膜厚が200nm以上
であれば、単位面積当たりの蓄熱量が放熱量に対して充
分大きく、結晶化速度をおそくすることができる。した
がって、第1のシリコン層が200nm以下の膜厚であ
っても、数10μmの巨大粒径の多結晶シリコン薄膜を
形成することが可能となる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づき詳
細に説明する。図1は、本発明に係わる多結晶シリコン
薄膜の形成方法を説明するための図であり、1はガラス
などから成る絶縁基板である。
【0012】まず同図(a)に示すように、絶縁基板1
上に第1の絶縁層である二酸化珪素(SiO2 )膜2、
チャネル領域となる第1のアモルファスシリコン層3、
第2の絶縁層4、第2のアモルファスシリコン層5、第
3の絶縁層6を順次形成する。第1の絶縁層2は、例え
ばシランガス(SiH4 )と笑気ガス(N2 O)を用い
たプラズマCVD法により、厚さ500nm程度に形成
され、第1のアモルファスシリコン層3は、例えばシラ
ンガスを用いたプラズマCVD法などにより、厚さ10
0nm程度に形成される。第2の絶縁層3は、例えば二
酸化珪素、酸化タンタル(TaOx )、窒化珪素(Si
x y )などが用いられ、酸化タンタルで形成する場合
はスパッタリング法により、また二酸化珪素で形成する
場合はシランガスと笑気ガスを用いたプラズマCVD法
により、さらに窒化珪素で形成する場合はシランガスと
アンモニアガス(NH3 )を用いたプラズマCVD法で
50nm程度に形成される。第2のアモルファスシリコ
ン層4は、例えばシランガスを用いたプラズマCVD法
により、200nm以上に形成され、第3の絶縁層6
は、二酸化珪素などが用いられ、例えばシランガスと笑
気ガスを用いたプラズマCVD法により、5nm程度に
形成される。なお、第3の絶縁層6は、アモルファスシ
リコン層3、5を結晶化する際に、外気から不純物がア
モルファスシリコン層3、5内に混入するのを防止した
り、アモルファスシリコン層5が飛び散るのを防止する
ために設けるものであり、第1のアモルファスシリコン
層3のみをデバイスに用いる場合は、第3の絶縁層6は
必ずしも必要ではない。
【0013】エネルギー線を照射する前に、第1のアモ
ルファスシリコン層3および第2のアモルファスシリコ
ン層5中の水素をぬくために、窒素雰囲気中600℃で
1時間程度アニールする。
【0014】次に、同図(b)に示すように、Arイオ
ンレーザーなどのエネルギー線を照射して第1のアモル
ファスシリコン層3および第2のアモルファスシリコン
層5を溶融して固化させることにより結晶化する。この
ときArイオンレーザーのパワーは、0.1〜1.0W
程度で行う。レーザのビームは2本に分割し、その間隔
が数10μmになるように調節する。中央部分から結晶
化すようにするためである。レーザービームは、図2に
示すように、分割方向に垂直に1〜10cm/secの
スピードで走査する。
【0015】上記第2のアモルファスシリコン層5の膜
厚を200nm以上に厚くすることで、単位面積当たり
の蓄熱量を大きくすることができ、大気中や絶縁基板1
への放熱の影響を相対的に小さくすることができる。こ
れによりシリコンの凝固速度を小さくすることができ、
粒径が数10μmの多結晶シリコン薄膜を形成すること
ができる。これを用いて薄膜トランジスタを形成した場
合、粒界の影響が減り移動度が大きくなる。また粒界を
介した電流を減らすことができるので、トランジスタの
OFF電流を小さくすることができる。
【0016】上記のように、第3の絶縁層6側からエネ
ルギー線を照射して第1のアモルファスシリコン層3と
第3のアモルファスシリコン層5を多結晶化した後、第
3の絶縁層6、第2のシリコン層5、第2の絶縁層4を
エッチング除去して、多結晶化した第2のシリコン層3
を例えばトランジスタのチャネル層として利用する。第
3の絶縁層6および第2の絶縁層4をエッチングする場
合は、フッ酸などのエッチング液が用いられ、多結晶化
した第2のシリコン層5をエッチングする場合は、フッ
酸と硝酸の混合液などが用いられる。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る多結晶シリ
コン薄膜の形成方法によれば、絶縁基板上に、第1の絶
縁層、第1のアモルファスシリコン層、第2の絶縁層、
第2のアモルファスシリコン層を順次形成して、前記第
2のアモルファスシリコン層側からエネルギー線を照射
し、前記第1のアモルファスシリコン層と第2のアモル
ファスシリコン層を溶融して結晶化することから、第2
のシリコン層が蓄熱層として作用し、薄膜トランジスタ
のチャネル層などを形成するための第1のシリコン層を
厚くする必要がない。これにより膜厚の薄い多結晶シリ
コン薄膜が形成できる。これを薄膜トランジスタのチャ
ネル層として用いた場合、段差部での絶縁層の絶縁性へ
の悪影響が小さくなり、金属配線の断線も減らすことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る多結晶シリコン薄膜の形成方法を
説明するための図である。
【図2】アルゴンイオンレーザーによるシリコンの結晶
化を説明するための図である。
【図3】従来の多結晶シリコン薄膜の形成方法を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1・・・絶縁基板、2・・・第1の絶縁層、3・・・第
1のアモルファスシリコン層、4・・・第2の絶縁層、
5・・・第2のモルファスシリコン層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板上に、第1の絶縁層、第1のア
    モルファスシリコン層、第2の絶縁層、第2のアモルフ
    ァスシリコン層を順次形成して、前記第2のアモルファ
    スシリコン層側からエネルギー線を照射し、前記第1の
    アモルファスシリコン層と第2のアモルファスシリコン
    層を溶融して結晶化する多結晶シリコン薄膜の形成方
    法。
  2. 【請求項2】 前記第2のアモルファスシリコン層の膜
    厚が200nm以上であることを特徴とする請求項1に
    記載の多結晶シリコン薄膜の形成方法。
JP24440693A 1993-09-30 1993-09-30 多結晶シリコン薄膜の形成方法 Pending JPH07106246A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100535350B1 (ko) * 1998-06-26 2006-03-16 비오이 하이디스 테크놀로지 주식회사 폴리실리콘 박막 트랜지스터의 폴리실리콘층형성방법
KR100734844B1 (ko) * 2005-07-26 2007-07-03 한국전자통신연구원 거대 그레인 형성을 위한 비정질 실리콘의 결정화 방법
JP2007258234A (ja) * 2006-03-20 2007-10-04 Nara Institute Of Science & Technology 半導体素子,薄膜トランジスタ,レーザーアニール装置,並びに半導体素子の製造方法
JP2008235875A (ja) * 2007-02-23 2008-10-02 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置の作製方法

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