JPH07105375A - 色調整装置 - Google Patents

色調整装置

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JPH07105375A
JPH07105375A JP5265466A JP26546693A JPH07105375A JP H07105375 A JPH07105375 A JP H07105375A JP 5265466 A JP5265466 A JP 5265466A JP 26546693 A JP26546693 A JP 26546693A JP H07105375 A JPH07105375 A JP H07105375A
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JP
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color
illumination light
monitor
printed matter
spectral
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Withdrawn
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JP5265466A
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Gen Horie
原 堀江
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】照明条件や用紙の分光反射率特性の変化にかか
わりなく、刷り上がり印刷物の色を観察しようとする条
件下での色合いを以てカラーモニタ上で調整できるよう
にする。 【構成】印刷物を観察する時使用する照明光の分光スペ
クトルを記憶する照明光スペクトル記憶手段104 、用紙
の分光反射率特性を測定するための分光測色手段103 、
照明光スペクトル記憶手段に記憶された照明光の分光ス
ペクトルおよび分光測色手段によって測定された用紙の
分光反射率特性に基づいて、モニタ106 上の画像に色補
正を加える色補正手段107 、照明光スペクトル記憶手段
に記憶された照明光の分光スペクトルに基づいて色順応
用色刺激値を求める色順応用色刺激値演算手段108 、こ
の色順応用色刺激値の色刺激を与える光を発生する順応
視野呈示手段109 とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラー画像データをもと
に、プリント装置によりカラー画像のハードコピーを得
るにあたり、モニタ上で出来上がりの状態を確認できる
と共に、色合いの調整を行うことができる色調整装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】カラープリンタ等によりカラー印刷する
場合、カラー信号を与えて印刷するが、カラープリンタ
等ではインクとしてシアン(C)、マゼンタ(M)、イ
エロー(Y)の少なくとも3つの色を使用する。そし
て、この3原色を用いて種々の色を再現する。
【0003】すなわち、プリンタによるカラープリント
の場合、各画素は画素単位で見るとその画素がある一つ
の色を呈するように見せるために、画素内を複数の点で
表現するが、特定の色に見えるようにするにはその画素
における3原色の面積率がどのような割合になるかにか
かる。
【0004】そのため、プリンタに与えるカラー画像信
号は所望の色を画素単位で3原色の各信号のレベルで与
えるかたちとなり、それが面積率の形でプリンタ上では
表現される。
【0005】ところで印刷の分野において、試し刷りに
よる無駄を省くと云う観点から、ハードコピー(印刷
物)の出来上がりを、ソフトコピー(カラーモニタ表示
画面)上で再現する技術に対する要求が高まっている。
すなわち、省資源化、コストダウン、時間節約のため
に、プリンタからの出力であるハードコピー(印刷物)
の出来上がりを、当該プリンタに与えるカラー画像信号
によりカラーモニタ装置上に画像表示して、そのカラー
モニタ表示画面上で再現すると共に、プリント開始前に
所望の色合いとなるようにカラーモニタ画面を見ながら
上記カラー画像信号のデータを補正することで、印刷物
の色調整段階ではハードコピーを利用しないで済むよう
にしたいと云う要求である。
【0006】ところで人の視覚では、カラー刷り印刷物
の色の見え方は、使用する各色のインク、紙、観察環境
(照明)などによって左右される。このため、色調整作
業を行う環境の照明と印刷物を観察する環境の照明が異
なる場合にも、印刷物の色を予想することができるよう
に、観察環境の外光の分光スペクトルを記憶しておき、
外光による印刷物の色の変化に対応した補正をしてカラ
ーモニタに表示する装置が提案されている(特開平4−
255025号公報)。勿論、この場合、ハードコピー
とソフトコピーの発色の違いは予め補正して両者が同じ
色合いで人の目には見えるようにしておくものとする。
【0007】しかし、この装置を使用してカラーモニタ
を見ながら外光の違いに対応した色調整を行ってその表
示が目的の色になるように、照明の違いに基づく補正を
施したとしても、色調整を行う環境の照明が、色調整作
業を行う人の目の順応状態に影響を及ぼしてしまうの
で、カラーモニタでの色の見え方が、印刷物と違ってし
まう。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】同じ分光特性を有する
色刺激でも、それを観察する人の目が、どのような色刺
激に順応しているかによって、その色の見え方が異な
る。このため、色調整を行う環境の照明と印刷物を観察
する環境の照明が著しく異なる場合、色調整用の装置を
利用して照明の違いに基づく補正を施したとしても、色
調整を行う環境の照明が、色調整作業を行う人の目の順
応状態に影響を及ぼすので、カラーモニタでの色の見え
方が、印刷物と違ってしまう。
【0009】一方、色のついた用紙に印刷する場合のよ
うに、用紙の分光反射率特性が変化すると、印刷物の色
の見え方が変化する。また、一概に白色の用紙と云って
も、その色度は用紙によってまちまちで、これによって
も印刷物の色の見え方が変化する。これら用紙の分光反
射率特性が変化することによって生じる色の見え方の変
化は、照明の分光スペクトルからだけでは再現すること
ができない。
【0010】そこで本発明は、上記の問題点を鑑みてな
されたもので、照明条件の変化や用紙の分光反射率特性
の変化にかかわりなく、刷り上がり印刷物の色を観察し
ようとする条件下での色合いでカラーモニタ上で忠実に
再現することができるようにして試し刷りを行うことな
く、目的の色合いの色再現を可能にした印刷ができる色
調整装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は次のように構成した。すなわち、カラー画
像デ−タに応じたカラー画像を表示するカラーモニタ
と、色調整操作量を与える色調整操作手段を有すると共
に、印刷に用いるカラー画像データを色調整操作手段の
操作量に従って補正して出力する色調整手段と、印刷に
使用する用紙の分光反射率特性を測定する測色計と、印
刷物の観察時に使用する照明光の分光スペクトルを記憶
した照明光スペクトル記憶手段と、この照明光スペクト
ル記憶手段からの照明光の分光スペクトルのデータと前
記測色計からの測定値とを利用して前記カラーモニタ上
の画像の色補正を行うべくデータ補正する補正装置と、
照明光スペクトル記憶装置からの照明光の分光スペクト
ルのデータを用いて色順応用色刺激値を求める色順応用
色刺激値演算手段と、この色順応用色刺激値演算手段の
求めた色順応用色刺激の光を発生する順応視野呈示手段
とより構成する。
【0012】
【作用】このような構成の本装置は、カラーモニタ上で
目的の色合いとなるように、色調整装置の色調整操作手
段を操作することで、カラーモニタ上には観察に供する
照明光下での色と同様の色が再現され、また、色調整装
置による補正後のデータをプリンタに与えてカラープリ
ントさせるようにすることにより、プリンタからはカラ
ーモニタ上でみたと同様の色再現性で観察することがで
きるカラープリントが得られるので、照明条件の変化や
用紙の分光反射率特性の変化にかかわりなく、刷り上が
り印刷物の色を観察しようとする条件下での色合いでカ
ラーモニタ上で忠実に再現することができるようになる
他、使用しようとする照明光下での色刺激を与える光を
発生することができるので、色調整操作手段を操作する
オペレータはその使用照明光下での人間の受ける色刺激
に視覚が順応された状態で色調整作業を行うことがで
き、そのために、色調整装置による色調整も受ける色刺
激に視覚が順応された状態でのものとなり、より現実に
即した色調整ができるようになる。
【0013】従って、本発明の色調整装置によれば、照
明光、用紙の如何に関わらず、印刷物の色が色調整装置
のモニタ上で確認できると共に、所望の色合いに調整で
きる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。
【0015】(第1実施例)第1実施例は、印刷に供す
るカラー画像データに対して色調整を施すことができる
ようにし、また、この色調整後のカラー画像データに対
して印刷物の観察に供する照明光の分光スペクトル、印
刷に用いる用紙の分光反射率特性に基づく色補正を施し
てこれをカラーモニタに与え、画像表示することによ
り、上記色調整を任意に行うだけで、指定された観察環
境、用紙での印刷物の色再現を、モニタ上で表示できる
ようにする。また、色順応用色刺激値演算手段と順応視
野呈示手段を設けて、色調整を行うオペレータの目の順
応状態を、指定された観察環境での順応状態に合わせる
ような色刺激値を算出し、その色刺激光を与えること
で、オペレータの目の順応状態を、指定された観察環境
下と同じ状態にして色再現性を確保するようにするもの
で、以下、詳細を説明する。
【0016】図1に本発明に基づく実施例のブロック図
を示す。図において、101は印刷物色調整部、103
は分光測色計、104は照明光スペクトル記憶部、10
6はカラープリンタ(以下、単にプリンタと呼ぶ)、1
07は照明光・用紙特性補正部、108は順応用色刺激
値演算部、109はカラーモニタである。
【0017】これらのうち、印刷物色調整部101はカ
ラー画像データを入力とし、このカラー画像データによ
る画像を、プリンタ106でプリント出力した場合に、
プリント出力される画像が所望の色再現がなされるよう
なカラー信号に変換するものである。印刷物色調整部1
01には、入力されるカラー画像データに対してC信号
成分、M信号成分、Y信号成分それぞれのゲインを独立
してコントロールするための色調整つまみが設けられて
いる。
【0018】プリンタ106はC(シアン),M(マゼ
ンタ),Y(イエロー)の少なくとも3つの色のインク
若しくはトナー等を使用し、C,M,Yの各色成分のカ
ラー画像データを画素単位で受けて、そのデ−タ値対応
の比率(色点面積率)で当該カラー画像データ対応の色
のインクを記録紙にプリントして、画素を再現する。
【0019】分光測色計103は印刷に用いる用紙の分
光反射率特性を測定して出力するものであり、プリンタ
106の給紙部に設けられていて給紙された用紙の分光
反射率特性を測定する分光測光手段である。また、照明
光スペクトル記憶部104は印刷物を観察する各種環境
の照明光の分光特性を記憶したものである。照明光スペ
クトル記憶部104に記憶されている照明光の分光特性
は、オペレータの選択(照明光の種類の指定)で自由に
指定して出力させることができる。
【0020】また、照明光・用紙特性補正部107は照
明光やプリントに使用する用紙の分光反射率特性に基づ
く色補正をするためのものであって、分光測色計103
からの用紙の分光反射率特性値と照明光スペクトル記憶
部104からの照明光の分光特性データを受けて、印刷
物色調整部101に対して照明光と用紙に応じた特性補
正を施すものである。
【0021】カラーモニタ109はこの照明光・用紙特
性補正部107を介して得られたRGB信号を受けてカ
ラー画像を表示するブラウン管によるカラー表示装置で
ある。
【0022】順応用色刺激値演算部108は照明光スペ
クトル記憶部104からの照明光の分光特性データを受
けて、観察に使用しようとしている照明光の色刺激値に
応じた順応用色刺激をオペレータに与えるべく、当該照
明光下での色刺激を与えるための色刺激発生データを求
めるものであり、モニタ109の画面内周囲に当該色刺
激を与える光の表示領域を形成することができるように
してある。
【0023】つぎに上記構成の本装置の作用を説明す
る。
【0024】外部からCMY3原色信号で与えられたカ
ラー画像データは、印刷物色調整部101に入力され、
ここでカラープリンタ106で出力された時に所望の色
再現がなされるように変換される。変換処理された信号
はカラー画像信号C′M′Y′として照明光・用紙特性
補正部107に出力される。そして、照明光・用紙特性
補正部107にてさらに照明光・用紙に対応した特性と
なるように補正を加えられた後、モニタ109に与えら
れ、カラー表示される。
【0025】印刷物色調整部101には、C信号、M信
号、Y信号成分それぞれのゲインを独立してコントロー
ルするための色調整つまみが設けられている。色調整を
行うオペレータは、モニタ109に表示された画像を見
ながら、所望の色になるように、上記つまみを操作し
て、色調整を行う。
【0026】印刷物色調整部101で処理されたカラー
画像信号C′M′Y′は、照明光・用紙特性補正部10
7に送られて、印刷に用いる用紙の分光反射率特性、お
よび印刷物を観察する環境の照明光の分光特性に基づ
く、印刷物の色の変化を補正する処理が行われる。
【0027】この処理によって、任意の観察環境、任意
の用紙での印刷物の色再現が、モニタ109上に表示で
きるようになる。そのためにはここで使用しようとして
いる観察環境、および用紙での印刷物の色再現が、モニ
タ109上にてなされるように、オペレータは使用しよ
うとしている照明光の種類対応の特性データを104に
対して指定する。また、オペレータは印刷に用いる用紙
をプリンタ106の給紙部にセットする。用紙の分光反
射率特性は、分光測色計103により測定する。
【0028】これにより上記使用しようとしているの分
光特性が照明光・用紙特性補正部107に与えられ、ま
た、印刷に用いる用紙の分光反射率特性は、プリンタ1
06の給紙部に設けられた分光測色計103によって測
定され、照明光・用紙特性補正部107に送られる。
【0029】このようにして色調整を行うオペレータに
よって照明光指定を行うことで、プリントを観察する際
に使用しようとしている照明光下での分光反射率特性値
が照明光スペクトル記憶部104から呼び出され、照明
光・用紙特性補正部107に与えられ、また、印刷に用
いる用紙の分光反射率特性は、プリンタ106の給紙部
に設けられた分光測色計103によって自動的に測定さ
れて照明光・用紙特性補正部107に送られて、ここで
照明光・用紙特性に対応した補正を行う結果、印刷物色
調整部101からのカラー画像信号C′M′Y′は、プ
リンタ106でプリントした印刷物を、実際に観察する
環境下での照明光でみたと同様の色再現性で観察するこ
とができる。そして、印刷物色調整部101での調整済
みのカラー画像信号C′M′Y′はプリンタ106にも
与えられているので、プリンタ106でプリントアウト
すると、プリントした印刷物は、実際に観察する環境下
での照明光で観察すると、モニタ109上でみたと同様
の色再現性で観察することができる。
【0030】また、順応用色刺激値演算部108は照明
光スペクトル記憶部104からの照明光の分光特性デー
タを受けて、観察に使用しようとしている照明光の色刺
激値に応じた順応用色刺激をオペレータに与えるべく、
当該照明光下での色刺激を与えるための色刺激発生デー
タを求めてモニタ109の画面内周囲に当該色刺激を与
える光の表示領域を形成する。
【0031】従って、オペレータはこのモニタ109の
画面内周囲に表示されている使用照明光下での色刺激を
与える光の表示領域を見ることで、その使用照明光下で
の人間の受ける色刺激に視覚が順応される。そのため、
印刷物色調整部101による色調整も受ける色刺激に視
覚が順応された状態でのものとなり、より現実に即した
色調整がモニタ109上の画面で実施できるようにな
る。
【0032】このように、モニタ109上で目的の色合
いとなるように、印刷物色調整部101の色調整つまみ
を調整することで、モニタ109上には観察に供する照
明光下での色と同様の色が再現され、また、プリンタ1
06からはモニタ109上でみたと同様の色再現性で観
察することができるカラープリントが得られるので、照
明条件の変化や用紙の分光反射率特性の変化にかかわり
なく、刷り上がり印刷物の色を観察しようとする条件下
での色合いでカラーモニタ上で忠実に再現することがで
きるようになる。
【0033】次に、照明光・用紙特性補正部107で行
われる補正処理の方法について説明する。以下に示す過
程は、画像中のある一画素について行われる処理で、画
像中の全画素について同じ処理が行われるものとする。
【0034】まず、注目画素のC、M、Y各色のインク
の量を(C0 、M0 、Y0 )とすると、その画素の分光
反射率R0 (λ)は、式(1)で求めることができる。
【0035】
【数1】 また、式(1)においてRpaper (λ)は、分光測色計
103によって測定された用紙の分光反射率特性であ
り、SC (C0 、M0 、Y0 )、SM (C0 、M 0 、Y
0 )、SY (C0 、M0 、Y0 )は、それぞれ(C0
0 、Y0 )に対応するC、M、Y各色のインクの色点
面積率である。
【0036】この色点面積率データは、プリンタに固有
のデータなので、(C、M、Y)の各組み合せに対して
測定し、ルックアップテーブルLUTとして照明光・用
紙特性補正部107に保持しておく。λは、光の波長で
ある。
【0037】式(1)で算出した画素の分光反射率R0
(λ)は、式(2)に従って、モニタ109に出力する
ためのRGB信号(R、G、B)に変換される。
【0038】
【数2】 また、式(2)において、S(λ)は、照明光スペクト
ル記憶部104から呼び出された、印刷物を観察する環
境での照明光の分光特性である。また、各積分は、可視
波長域内で行うものとする。
【0039】また、印刷物色調整部101からの出力信
号(C′,M′,Y′)は、同時にプリンタ106にも
送られ、色調整が完了し、モニタ109上で所望の色再
現が得られた段階で、印刷が行われる。
【0040】図2は、画像データの色調整を行う際に、
印刷したときの画像の色再現を確認するためのモニタ1
09の正面概略図を示したものである。モニタ109
は、陰極線管(カラーブラウン管、CRT)で構成さ
れ、CRTの有効表示範囲の外周部に順応視野呈示部2
02が設けられ、中心部を色調整の対象となる画像の表
示領域203として用いる。
【0041】順応視野呈示部202には、順応用色刺激
値演算部108で求められた色刺激値に応じた順応用色
刺激が呈示される。この色刺激によって、色調整を行う
オペレータの目の順応状態が、実際に印刷物を観察する
環境での順応状態に近付けられる。順応視野呈示部20
2の形状は、図2に示した形状に限らず、モニタ109
を左右、あるいは上下に2分割して、それぞれを順応視
野呈示部202、画像の表示領域203としても良い。
【0042】順応用色刺激値は、照明光スペクトル記憶
部104から送られてきた照明光の分光特性に基づい
て、順応用色刺激値演算部108によって算出される。
順応色用刺激値(R′、G′、B′)の算出は、式
(3)に従って行われる。
【0043】
【数3】 また、式(3)におけるS(λ)は、照明光スペクトル
記憶部104から呼び出された、印刷物を観察する環境
での照明光の分光特性である。また、各積分は、可視波
長域内で行うものとする。さらに、順応用色刺激値の算
出に際して、分光測色計103によって測定された、印
刷に用いる用紙の分光反射率特性を加味しても良い。
【0044】図4は、モニタ109の画面上の順応視野
呈示部の表示例を変形例として示す図である。本変形例
は、モニタ109の画面上に表示する順応用色刺激呈示
部を全画面を使用して表示する順応ステージと、色調整
を行うために順応用色刺激呈示部をカットして画像のみ
の表示状態にする色調整ステージとに、時間的に切り替
えて用いるものである。
【0045】この切り替えは、色調整を行うオペレータ
の目の順応状態が、色調整を行う環境の照明に順応して
しまわないように、一定の時間間隔で自動的に行われ
る。順応作用の応答には、数秒から1分ほどの時間を必
要とするが、視覚系において、断続的な刺激を加算・蓄
積する作用が働くので、数Hzから数10Hzの速度で
順応ステージと、色調整ステージの切替を行っても良
い。
【0046】NTSC方式のカラービデオ信号を利用す
るモニタ109を用いる場合には、フレーム間隔に対応
する30Hzで切り替えを行うのが好適である。この
際、順応ステージと色調整ステージで画面の平均輝度が
変化しない方が望ましいので、色調整の対象となる画像
全体の平均輝度を算出し、順応用色刺激値の輝度を、こ
の値に合致させると良い。
【0047】また、この切替は、前記色調整つまみの操
作に連動して行っても良い。つまり、モニタ109は、
色調整つまみが操作されている過程では、画像の色変換
処理が行われているので、順応用色刺激呈示部の画面
(順応ステージ)として機能し、色調整つまみの操作が
終了して、画像の色変換処理が完了すると色調整用の画
像表示画面(色調整ステージ)として機能する。
【0048】順応視野呈示部202の別の変形例を図5
に示す。この例では順応視野呈示部202をモニタ画面
に画像として表示して使用するのではなく、順応視野呈
示装置202Aとして独立の照明装置にしたものであ
り、モニタ109の周囲に設けられている。
【0049】図6は、順応視野呈示装置202Aの具体
的構成を示す上断面図である。順応視野呈示装置202
Aは3つの白色光源601とR、G、B各色に対応する
3つのフィルタ602、拡散板603から構成されてい
る。
【0050】3つのフィルタ602は、それぞれ
【0051】
【数4】 で示される分光透過率特性を有する。
【0052】順応用色刺激値演算部108で求められた
順応用色刺激値(R′,G′,B′)によって、R,
G,B各色に対応する和色光源601の輝度がコントロ
ールされ、加法混色(使用する3原色R,G,Bの比率
によって色を再現する手法)によって順応用視野の光を
形成する。
【0053】人間の視覚には、同じ物体は、照明光が変
化しても、同じ色に見えると云う特性がある。これを色
の恒常性と呼ぶ。これは、人間の視覚処理系には、照明
光の分光特性をキャンセルして、物体の分光反射率特性
だけを抽出しようとする働きがあるからであり、この特
性によって色の恒常性が保たれる。
【0054】しかしながら、蛍光ランプや水銀ランプに
みられるように、照明光の分光放射特性が、特定の非常
に狭い波長領域に偏っているスパイク状のスペクトルで
あるような場合には、色の恒常性の機能が阻害されるこ
とがある。
【0055】また、印刷に用いるインクの分光反射率特
性が、スパイク状のスペクトルである場合にも、同じよ
うに、色の恒常性の機能が阻害されることがある。
【0056】本発明による色調整装置は、上述したよう
な照明光あるいはインクの分光特性がスパイク状のスペ
クトルを持つ場合のように、人間の視覚特性において
も、色の恒常性が保たれないような条件下での印刷物の
色を、モニタ上で確認しながら、色調整を行う場合に、
特に好適である。
【0057】以上はモニタ上で印刷物の色再現を、前も
って確認しながら、印刷物の色調整を行うことができる
色調整装置であり、色調整操作量を与える色調整操作手
段を有すると共に、印刷に用いるカラー画像データを色
調整操作手段の操作量に従って補正して出力する色調整
装置と、印刷に使用する用紙の分光反射率特性を測定す
る測色計と、印刷物を観察する時使用する照明光の分光
スペクトルを記憶した照明光スペクトル記憶装置と、こ
の照明光スペクトル記憶装置からの照明光の分光スペク
トルのデータと測色計からの測定値とを利用してカラー
モニタ上の画像の色補正を行う装置と、照明光スペクト
ル記憶装置からの照明光の分光スペクトルのデータを用
いて色順応用色刺激値を求める色順応用色刺激値演算装
置および、この色順応用色刺激値演算装置の求めた色順
応用色刺激を発生する順応視野呈示手段とより構成した
もので、カラーモニタ上で目的の色合いとなるように、
色調整装置の色調整操作手段を操作することで、カラー
モニタ上には観察に供する照明光下での色と同様の色が
再現され、また、色調整装置による補正後のデータをプ
リンタに与えてカラープリントさせるようにすることに
より、プリンタからはカラーモニタ上でみたと同様の色
再現性で観察することができるカラープリントが得られ
るので、照明条件の変化や用紙の分光反射率特性の変化
にかかわりなく、刷り上がり印刷物の色を観察しようと
する条件下での色合いでカラーモニタ上で忠実に再現す
ることができるようになる他、使用しようとする照明光
下での色刺激を与える光を発生することができるので、
色調整操作手段を操作するオペレータはその使用照明光
下での人間の受ける色刺激に視覚が順応された状態で色
調整作業を行うことができ、そのために、色調整装置に
よる色調整も受ける色刺激に視覚が順応された状態での
ものとなり、より現実に即した色調整ができるようにな
るものである。
【0058】以上は用紙の分光反射率特性をプリンタの
給紙部に設けた分光測色計により行う構成であったが、
測色計を使用せずとも、使用する可能性のある記録紙の
分光反射率特性を予め用意しておき、任意に選択して利
用できる構成も考えられる。従って、このようなケース
をつぎに第2実施例として説明する。
【0059】(第2実施例)図3に本発明に基づく第2
実施例のブロック図を示す。
【0060】本実施例は、印刷する用紙の分光反射率特
性を得る手段として、分光測色計103の代わりに、用
紙の分光反射率特性データを各種記憶した用紙特性記憶
部302と、その中のどの分光反射率特性データを使用
するかを選択するための用紙特性選択部301とから構
成される色調整装置である。
【0061】用紙特性選択部301はプリンタ106の
給紙部に設けた用紙反射光量を検出するセンサと選択部
からなり、選択部はこのセンサの出力をもとに、使用す
る用紙を判断し、対応する分光反射率特性を用紙特性記
憶部302から選択する機能を有する。
【0062】用紙特性記憶部302には、使用すること
が想定される各種用紙の分光反射率特性が保持されてい
る。用紙特性選択部301は、プリンタ106の給紙部
に設けられたセンサの出力をもとに、使用する用紙を判
断し、対応する分光反射率特性を用紙特性記憶部302
から選び、照明光・用紙特性補正部107に送る。
【0063】各種用紙の分光反射率特性を保持しておく
ことにより、分光色彩計(分光測色計)のような高価な
センサを使用しなくとも、用紙の分光反射率特性に依存
した印刷物の色の変化を算出することができる。また、
用紙特性の選択は、色調整を行うオペレータが手動で行
っても良い。
【0064】(第3実施例)つぎに標準照明光源のもと
で所望の色再現が得られるように調整されたオリジナル
画像データを、異なる照明光のもとで、同じ色再現が得
られるように調整することのできるようにした実施例を
第3実施例として説明する。
【0065】図7に本発明に基づく第3実施例のブロッ
ク図を示す。
【0066】本実施例に示す色調整装置は、標準照明光
源(例えばD65)のもとで所望の色再現が得られるよう
に調整されたオリジナル画像データを、異なる照明光の
もとで、同じ色再現が得られるように調整する装置であ
り、図1の構成に順応視野パターン記憶部701、標準
照明光スペクトル記憶部704、照明光補正部707、
標準光順応用色刺激値演算部708、標準モニタ70
9、標準照明光補正部710を設けて構成してある。
【0067】これらのうち、順応視野パターン記憶部7
01は後述する図9の如き順応用視野パッチの分光反射
率特性、大きさ、および配置関係をデータとして記憶す
るものであり、標準照明光スペクトル記憶部704は、
標準照明光の分光特性のデータを保持しているものであ
る。
【0068】照明光補正部707は照明光スペクトル記
憶部104から与えられた照明光のデータをもとに、印
刷物色統制部101からの補正済み画像データに対し
て、印刷物を観察する環境の照明光の分光特性に基づく
印刷物の色の変化に対応するように補正する処理を行う
ものであり、標準光順応用色刺激値演算部708は、順
応視野パターン記憶部701と標準照明光スペクトル記
憶部704からのデータをもとに標準光下における順応
用色刺激値を演算するものである。
【0069】標準照明光補正部710は標準照明光スペ
クトル記憶部704から呼び出された標準照明光の分光
特性を用いて標準モニタ709に表示された際の画像デ
ータCMYによる像を、標準照明光下での印刷物の色合
いとなるように当該画像データCMYを補正処理してR
GBの画像信号に変換するものであり、標準モニタ70
9はカラーブラウン管による表示装置であってこの標準
照明光補正部710により補正処理された画像信号を受
けて、画像を表示するものである。
【0070】後述するが、標準モニタ709はCRTで
構成され、このCRTの有効表示範囲の外周部に順応用
画像呈示部902が設けられると共に、中心部が調整対
象の画像を表示する表示領域803として働く。
【0071】このような構成の本装置の作用についてつ
ぎに説明するが、ここでは図1と同一構成要素部分の説
明については既に説明してあるので、先のものを参照す
ることとし、新たに加わった構成要素の動作を中心に説
明する。
【0072】まず、オリジナル画像データ(C、M、
Y)は、印刷物調整部101に与えられる他、標準照明
光補正部710にも送られて、この標準照明光補正部7
10により標準照明光下での印刷物の色を標準モニタ7
09上に表示するための処理が行われる。この処理に必
要となる標準照明光の分光特性は、標準照明光スペクト
ル記憶部704から呼び出され、標準照明光補正部71
0に送られる。
【0073】標準照明光補正部710で行われる補正処
理は、以下に示す方法によって行われる。以下に示す過
程は、画像中のある一画素について行われる処理で、画
像中の全画素について同じ処理が行われるものとする。
【0074】まず、プリンタでプリントされる際の注目
画素のC、M、Y各色のインクの量を(C0 、M0 、Y
0 )とすると、その画素の分光反射率R0 (λ)は、式
(4)で求めることができる。
【0075】
【数5】 C (C0 、M0 、Y0 )、SM (C0 、M0
0 )、SY (C0 、M0 、Y0 )は、それぞれ
(C0 、M0 、Y0 )に対応するC(シアン)、M(マ
ゼンタ)、Y(イエロー)各色インクの色点面積率であ
る。この色点面積率データは、プリンタに固有のデータ
であるので、(C、M、Y)の各組み合せに対して測定
し、ルックアップテーブルLUTとして標準照明光補正
部710に保持しておく。λは、光の波長である。
【0076】式(4)で算出した画素の分光反射率R0
(λ)は、式(5)に従って、標準モニタ709に出力
するためのRGB信号(R、G、B)に変換される。
【0077】
【数6】 S(λ)は、照明光スペクトル記憶部704から呼び出
された、標準照明光の分光特性である。また、各積分
は、可視波長域内で行うものとする。
【0078】また、同時に印刷物色調整部101に入力
されたオリジナル画像データは、ここでプリンタ106
で出力された時に所望の色再現がなされるように変換さ
れる。印刷物色調整部101には、C信号、M信号、Y
信号、それぞれのゲインを独立してコントロールするた
めの色調整つまみが設けられている。
【0079】色調整を行うオペレータは、モニタ109
に表示された画像と標準モニタ709に表示された画像
を見比べて、同じ色になるように上記つまみを操作し
て、色調整を行う。
【0080】印刷物色調整部101で処理されたカラー
画像データ(C′,M′,Y′)は、照明光補正部70
7に送られて、印刷物を観察する環境の照明光の分光特
性に基づく、印刷物の色の変化を補正する処理が行われ
る。この処理によって、任意の観察環境での印刷物の色
再現が、モニタ109上に表示できるようになる。
【0081】印刷物を観察する環境の照明光の分光特性
は、色調整作業を実際に行うオペレータ自身によって指
定される。このオペレータにより指定された照明光のデ
ータが、照明光スペクトル記憶部104から呼び出さ
れ、照明光補正部707に送られて照明光補正部707
はこの与えられた照明光のデータをもとに、印刷物色統
制部101からの補正済み画像データに対して、印刷物
を観察する環境の照明光の分光特性に基づく印刷物の色
の変化となるような補正をする処理を行う。
【0082】照明光補正部707で行われる補正処理
は、以下に示す方法によって行われる。以下に示す過程
は、画像中のある一画素について行われる処理で、画像
中の全画素について同じ処理が行われるものとする。
【0083】まず、注目画素のC、M、Y各色のインク
の量を(C0 、M0 、Y0 )とすると、その画素の分光
反射率R0 (λ)は、式(6)で求めることができる。
【0084】
【数7】 C (C0 、M0 、Y0 )、SM (C0 、M0
0 )、SY (C0 、M0 、Y0 )は、それぞれ
(C0 、M0 、Y0 )に対応するC、M、Y各色インク
の色点面積率である。この色点面積率データは、プリン
タに固有のデータなので、(C、M、Y)の各組み合せ
に対して測定し、ルックアップテーブルとして標準照明
光補正部707に保持しておく。λは、光の波長であ
る。
【0085】式(6)で算出した画素の分光反射率R0
(λ)は、式(7)に従って、モニタ109に出力する
ためのRGB信号(R、G、B)に変換される。
【0086】
【数8】 S(λ)は、照明光スペクトル記憶部104から呼び出
された、印刷物を観察するときの照明光の分光特性であ
る。また、各積分は、可視波長域内で行うものとする。
【0087】図8(a),(b)は、モニタ109、お
よび標準モニタ709の正面概略図を示したものであ
る。モニタ109、および標準モニタ709は、陰極線
管(カラーブラウン管、以下、CRTと呼ぶ)で構成さ
れ、それぞれCRTの有効表示範囲の外周部に順応用画
像呈示部502Aおよび902が設けられると共に、中
心部を色調整の対象となる画像の表示領域203および
803として用いる。
【0088】モニタ109の順応用画像呈示部502A
はCRTの有効表示範囲の一部であり、順応用色刺激値
演算部108で求められた順応用画像データが与えら
れ、順応用視野が呈示される。この順応用視野にオペレ
ータの視覚は順応し、印刷物を観察するときの照明光で
の順応状態が形成される。
【0089】一方、標準モニタ709の順応用画像呈示
部902には、標準光順応用色刺激値演算部708で求
められた順応用画像データが与えられ、この順応視野に
よって標準照明光での順応状態が形成される。
【0090】つぎに順応用画像データの作り方について
説明する。
【0091】本実施例での順応用視野は、図9に示すよ
うに、様々な分光反射率特性を有する様々な大きさの正
方形パッチをランダムに組み合わせた画像によって実現
される。各パッチの分光反射率特性、大きさ、および配
置は、順応視野パターン記憶部701に保持されてい
る。各パッチの分光反射率特性は、全パッチの特性を平
均した場合、ほぼ無彩色になるようにする必要がある。
【0092】順応視野パターン記憶部701からのデー
タに基づく順応用色刺激値演算部108での刺激値演算
処理は、次のようにして行われる。各パッチ毎に、順応
視野パターン記憶部701から送られてきた分光反射率
特性と照明光スペクトル記憶部104から送られてきた
照明光の分光特性に基づいて、式(8)に従って順応用
色刺激(R′、G′、B′)が算出される。
【0093】
【数9】 S(λ)は、照明光スペクトル記憶部104から呼び出
された、印刷物を観察する環境での照明光の分光特性で
ある。Rpatch (λ)は、順応視野パターン記憶部70
1から送られてきたパッチの分光反射率曲線である。ま
た、各積分は、可視波長域内で行うものとする。
【0094】このR′,G′,B′と順応視野パターン
記憶部701から送られてきたパッチの大きさ、配置情
報が組み合わされて順応用画像となり、CRTに表示す
るための信号としてモニタ109に送られる。
【0095】標準光順応用色刺激値演算部708では、
式(8)のS(λ)を、標準照明光スペクトル記憶部7
04から呼び出された、標準照明光の分光特性に置き換
え、さらに
【0096】
【数10】 を標準モニタ709のR,G,B各原刺激の分光特性に
置き換えて、同様の計算によって順応用色刺激値
(R′,G′,B′)が算出される。
【0097】順応用視野は、正方形パッチの組み合せに
限らず、面積、配置、分光反射率特性がランダムに変化
して、かつ順応視野全体の平均が無彩色になるという条
件を満たせば、異なったパターンであってもよい。
【0098】また、印刷物色調整部101からの出力信
号(C′、M′、Y′)は、同時にプリンタ106にも
送られ、色調整が完了し、モニタ109上で標準モニタ
709と同じ色再現が得られた段階で、印刷が行われ
る。
【0099】このように、第3実施例によれば、標準照
明光源のもとで所望の色再現が得られるように調整され
たオリジナル画像データを用いて、標準照明光源とは異
なる別の照明光のもとで、標準照明光源下でのものと同
じ色再現が得られるように調整できる。従って、本実施
例に示す色調整装置を用いれば、照明光が変った場合に
も、ある照明光のもとで実現される色再現と同じ色再現
を示す印刷物を得ることができるようになる。
【0100】なお、本発明は上述した実施例に限定する
ことなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して
実施し得るものである。
【0101】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、カ
ラー画像データを用いてカラープリンタなどにより、プ
リントして印刷物を刷る場合に、照明光や用紙の分光特
性による印刷物の色再現の変化が補正でき、それをモニ
タ上で前もって確認できるので、モニタを見ながら色調
整作業を行うことによって、試し刷りを行うことなく、
所望の色再現性を有する印刷物を得ることができるよう
になる色調整装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の第1実施例の全体構成を示すブロック図。
【図2】本発明の実施例を説明するための図であって、
画像データの色調整を行う際に、印刷したときの画像の
色再現を確認するためのモニタ109の正面概略図。
【図3】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の第2実施例の全体構成を示すブロック図。
【図4】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明に適用するモニタ画面上に表示する順応視野呈示
野の表示例の変形例を説明するための図。
【図5】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明に適用する順応視野呈示野を与えるための独立し
た順応視野提示装置を示す図。
【図6】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の順応視野提示装置の具体的構成例を示す概略
図。
【図7】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の第3実施例の全体構成を示すブロック図。
【図8】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の第3実施例に適用するモニタ109および標準
モニタ709の正面概略図を示す図。
【図9】本発明の実施例を説明するための図であって、
本発明の第3実施例で使用する順応用視野の一例を示す
図。
【符号の説明】
101…印刷物色調整部 103…分光測色計 104…照明光スペクトル記憶部 106…プリンタ 107…照明光・用紙特性補正部 108…順応用色刺激値演算部 109…モニタ 202…順応視野呈示部 202A…順応視野呈示装置 203,803…画像の表示領域 301…用紙特性選択部 302…用紙特性記憶部 601…白色光源 602…フィルタ 603…拡散板 701…順応視野パターン記憶部 704…標準照明光スペクトル記憶部 707…照明光補正部 708…標準光順応用色刺激値演算部 709…標準モニタ 710…標準照明光補正部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像デ−タに応じたカラー画像を
    表示するカラーモニタと、 色調整操作量を与える色調整操作手段を有すると共に、
    印刷に用いるカラー画像データを色調整操作手段の操作
    量に従って補正して出力する色調整手段と、 印刷に使用する用紙の分光反射率特性を測定する測色計
    と、 印刷物の観察時に使用する照明光の分光スペクトルを記
    憶した照明光スペクトル記憶手段と、 この照明光スペクトル記憶手段からの照明光の分光スペ
    クトルのデータと前記測色計からの測定値とを利用して
    前記カラーモニタ上の画像の色補正を行うべくデータ補
    正する補正手段と、 照明光スペクトル記憶装置からの照明光の分光スペクト
    ルのデータを用いて色順応用色刺激値を求める色順応用
    色刺激値演算手段と、 この色順応用色刺激値演算手段の求めた色順応用色刺激
    の光を発生する順応視野呈示手段とより構成することを
    特徴とする色調整装置。
JP5265466A 1993-09-30 1993-09-30 色調整装置 Withdrawn JPH07105375A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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