JPH07101088A - 熱転写記録方法 - Google Patents

熱転写記録方法

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JPH07101088A
JPH07101088A JP5246613A JP24661393A JPH07101088A JP H07101088 A JPH07101088 A JP H07101088A JP 5246613 A JP5246613 A JP 5246613A JP 24661393 A JP24661393 A JP 24661393A JP H07101088 A JPH07101088 A JP H07101088A
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recording layer
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JP5246613A
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Inventor
Yasuo Fukui
康雄 福井
Hiroyuki Matsuo
浩之 松尾
Akihiro Imai
章博 今井
Nobuyoshi Taguchi
信義 田口
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/382Contact thermal transfer or sublimation processes
    • B41M5/38257Contact thermal transfer or sublimation processes characterised by the use of an intermediate receptor
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41FPRINTING MACHINES OR PRESSES
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/315Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by selective application of heat to a heat sensitive printing or impression-transfer material

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、染料を熱転写して記録する記録方
法において、受像体の種類によらずに、画質が良好で、
筆記性、定着性の高い文字、画像を記録することが可能
な熱転写記録方法を提供するものである。 【構成】 高分子層5を有する中間転写体4の上に、ま
ず、染着層供給体1を重ね合わせて記録層2を中間転写
体4上に転写し、次に、この転写された記録層2にイン
クシート7を重ね合わせて記録層2にインク材料層8か
ら染料を熱転写し、次に、受像体12を重ね合わせて押
圧、加熱して記録層2を受像体12上に転写させる。ゴ
ム弾性と粘着性とを有する高分子材料で構成された高分
子層5が、染料を記録層2に転写する際には記録層2を
安定に粘着して保持し、かつ記録層2を受像体12転写
する際には受像体12の表面形状に倣って弾性変形して
記録層2を良好に定着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、染料からなる色材を含
むインク材料を用いて、サ−マルヘッドなどの記録手段
により紙などに記録する熱転写記録方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、色材である染料の昇華または拡散
によって記録する熱転写記録方法については、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)フィルムやコンデンサ紙
などの耐熱性基体の表面に、染料とバインダ材とからな
る厚さ3μm程度のインク材料層を形成したインクシー
トを用いて、記録ヘッドにより、染料を、直接、染着性
のある記録媒体に転写せしめて記録物を得る、熱転写記
録方法が公知である。
【0003】以下図面を参照しながら、上記した従来の
熱転写記録方法の一例について説明する。
【0004】図7は従来の一実施例における熱転写記録
方法の原理を示す構成概略図である。図7において、7
はインクシートである。11はサーマルヘッド、12は
受像体、21は記録信号源である。
【0005】以上のように構成された熱転写記録方法に
ついて、以下その動作について説明する。
【0006】耐熱性のB基体9上に色材及びバインダ材
からなるインク材料層8を配置して構成したインクシー
ト7と、記録紙などの受像体12を、サーマルヘッド1
1とプラテン29との間に圧接して、記録信号源21か
らの信号に応じて、サーマルヘッド11を発熱させ、イ
ンク材料を選択的に昇温させる。受像体12を矢印30
方向へ搬送し、インクシート7をインクシート巻取りロ
ーラ15により巻取り、インクシート7を受像体12か
ら剥離すると、受像体12上にインク材料層8の色材の
一部が転写され、転写像23が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな構成では、受像体の表面材料によって色材の転写量
が大きく異なる。すなわち、インク材料層を昇温し、染
料からなる色材の昇華または拡散によって受像体に色材
を転写するため、受像体の表面材料が染着性のある材料
である場合のみ記録が可能であり、転写される色材の量
は受像体の表面材料の染着性に依存する。例えば、一般
の紙を受像体に用いた場合は、表面に染着性がほとんど
ないため、染料の転写による記録像はほとんど得られな
いという問題点を有していた。
【0008】また、上記のような構成では、受像体の表
面状態によって記録像の画質が大きく異なる。すなわ
ち、受像体とインク材料層との接触状態の差異が記録濃
度の濃淡となって現われるため、記録像の均一性は受像
体表面の平滑性に依存する。例えば、表面に大きな凹凸
がある受像体では、受像体とインク材料層とが接触不良
となり、均一な記録像を得ることができないという問題
点を有していた。
【0009】本発明は上記問題点に鑑み、受像体の種類
(表面材料、表面状態)によらずに、染料の転写記録に
おいて良好な画質を得ることができる熱転写記録方法を
提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の熱転写記録方法は、染着性を有する記録層
を基体上に設けた染着層供給体と、ゴム弾性と粘着性と
を有する高分子層を基体上に設けた中間転写体と、染料
を含むインク材料層を基体上に設けけたインクシート
と、受像体とを用い、まず、染着層供給体の記録層を中
間転写体の高分子層上に転写し、次に、この高分子層上
の記録層にインクシートを重ねてインク材料層から染料
を熱転写し、そして、この染着された記録層を受像体に
転写する熱転写記録方法である。
【0011】また、ゴム弾性と粘着性とを有する高分子
材料が、ゴム弾性を有する高分子材料と、粘着性を有す
る高分子材料とで構成されているものである。
【0012】また、ゴム弾性を有する高分子材料が、ゴ
ム弾性を有するシリコーン材料を含むものである。
【0013】また、粘着性を有する高分子材料が、粘着
性を有するシリコーン材料を含むものである。
【0014】また、粘着性を有するシリコーン材料が、
シリコーン生ゴムとシリコーン樹脂とを含むシリコーン
粘着材であるものである。
【0015】さらに、高分子層上の記録層にインクシー
トを重ねてインク材料層から染料を熱転写する時に、記
録層の温度が記録層のガラス転移点より低い温度になる
ようにして、記録層からインクシートを剥離する熱転写
記録方法である。
【0016】そして、染着された記録層を受像体に転写
する時に、記録層の温度が記録層のフロー軟化点より低
い温度になるようにして、受像体を剥離する熱転写記録
方法である。
【0017】また、基体上に、離軽層を介して、染着性
を有する記録層を設けた染着層供給体を用いる熱転写記
録方法である。
【0018】
【作用】本発明の熱転写記録方法は上記した構成によっ
て、まず、染着層供給体の記録層を中間転写体の高分子
層上に転写する。染着層供給体の記録層を高分子層に押
し付けることで、高分子層の粘着性により、記録層は高
分子層にはりつく。そして、染着層供給体の基材と記録
層との間の界面が剥離面となり、記録層は、染着層供給
体から剥離されて高分子層上に転写される。
【0019】次に、高分子層上に転写された記録層に、
インク材料層から染料を熱転写する。このとき、記録層
は、高分子層の粘着性により、高分子層上に安定に保持
されている。また、高分子層がゴム弾性を有しているた
め、サーマルヘッドとインクシートと中間転写体上の記
録層との、相互の接触が均一になる。このため、高画質
な一次記録像が記録層上に安定に形成できる。
【0020】そして、高分子層上の記録層に受像体を押
し付け、記録層が軟化する程度に加熱し、記録層を受像
体上に転写する。このとき、高分子層がゴム弾性を有し
ているため、高分子層が受像体の凹凸に倣って弾性変形
し、記録層が受像体の凹部にまで充填される。このた
め、記録層及び一次記録像は、受像体表面が繊維などで
凹凸になっていても、受像体表面に転写されると同時
に、良好に定着される。
【0021】そして、ゴム弾性と粘着性とを有する高分
子材料が、ゴム弾性を有する高分子材料と、粘着性を有
する高分子材料とで構成されていることにより、ゴム弾
性と粘着性とを分離してそれぞれ最適な条件に設定する
ことができる。従って、粘着性を損なうことなく、受像
体の表面の凹凸に良好に倣うような高分子層を形成する
ことができ、様々な受像体に記録することが可能とな
る。
【0022】また、ゴム弾性を有する高分子材料が、ゴ
ム弾性を有するシリコーン材料を含むことにより、優れ
たゴム弾性が得られ、熱的な劣化も少ない中間転写体が
得られる。
【0023】また、粘着性を有する高分子材料が、粘着
性を有するシリコーン材料を含むことにより、優れた粘
着性が得られ、熱的な劣化も少ない中間転写体が得られ
る。
【0024】さらに、粘着性を有するシリコーン材料
が、シリコーン生ゴムと、シリコーン樹脂とを含むシリ
コーン粘着材であることにより、粘着特性を制御するこ
とが可能となり、十分な凝集力と優れた粘着性を得るこ
とができる。
【0025】さらに、記録層の温度が、記録層に含まれ
る熱可塑性樹脂のガラス転移点より低い温度となるよう
にして、記録層からインクシートを剥離することによ
り、記録層を高分子層上により安定に保持することがで
きる。
【0026】また、記録層の温度が、記録層に含まれる
熱可塑性樹脂のフロー軟化点(流動開始点)より低い温
度となるようにして、受像体を剥離して記録層を受像体
に転写することにより、記録層及び一次記録像は受像体
表面により良好に転写される。
【0027】さらに、基体上に、離軽層を介して、染着
性を有する記録層を設けた染着層供給体を用いることに
より、記録層を、中間転写体上の高分子層へ良好に転写
することができる。
【0028】
【実施例】以下本発明の一実施例の熱転写記録方法につ
いて、図面を参照しながら説明する。
【0029】図1は本発明の実施例における熱転写記録
方法の構成を示す概略図である。図1において、4は中
間転写体、1は染着層供給シート、7はインクシート、
10は加圧体、11はサーマルヘッド 、13は加熱ロ
ーラ、12は受像体である。ローラ状基体であるC基体
6上に、高分子層5を設けて、中間転写体4が構成され
ている。そして、シート状耐熱性基体であるA基体3上
に、記録層2を設けて、染料供給シート1を構成してい
る。また、シート状耐熱性基体であるB基体9上に、イ
ンク材料層8を設けて、インクシート7を構成してい
る。さらに、加圧体10、サーマルヘッド11、および
加熱ローラ13がそれぞれ設けられている。
【0030】以上のように構成された熱転写記録方法に
ついて、以下、図2を用いてその動作を説明する。
【0031】図2は、図1のように構成された熱転写記
録方法の動作を示す概略図である。まず、図2(a)に
おいて、染着層供給体1の記録層2を、中間転写体4上
の高分子層5に加圧体10を用いて押し付け、矢印16
方向に中間転写体4を回転させる。中間転写体4の回転
により、染料層供給体1は供給体巻取りローラ14に巻
取られる。
【0032】このとき、記録層2は、高分子層5の粘着
性により、高分子層5にはりつく。そして、染着層供給
体1のA基体3と記録層2との間の界面が剥離面とな
り、記録層2はA基体3から剥離されて高分子層5上に
転写される。このため、供給体巻取りローラ14には、
A基体3のみが矢印17方向に巻取られる。
【0033】次に、図2(b)において、高分子層5上
に転写された記録層2に、サーマルヘッド11を用いて
インクシート7を圧接する。この状態で、記録信号源2
1から記録信号をサーマルヘッド11に加えて、サーマ
ルヘッド11を選択的に発熱させ、記録層2の表面にイ
ンク材料層8の少なくとも色材の一部を転写し、記録信
号に対応した一次記録像22を形成する。矢印16方向
に中間転写体4が回転すると共に、インクシート7はイ
ンクシート巻取りローラ15に矢印18方向に巻取られ
る。
【0034】このとき、記録層2は、高分子層5の粘着
性により、高分子層5上に安定に保持されている。この
ため、インク材料層8と記録層2とが融着したり、中間
転写体4の走行速度やインクシート7の走行速度が変動
することなどにより、記録層2に対してせん断力が加わ
っても、記録層2は高分子層5から剥離したり、高分子
層5上でずれたりすることがない。また、高分子層5が
ゴム弾性を有しているため、インクシート7やサーマル
ヘッド11の表面の凹凸に倣って高分子層5が弾性変形
することで、サーマルヘッド11と、インクシート7
と、高分子層5上の記録層2との、相互の接触が均一に
なる。このため、高画質な一次記録像22が記録層2上
に安定に形成できる。
【0035】次に、中間転写体4に対して受像体12を
加熱ローラ13で押し付け、加熱ローラ13を矢印20
方向に回転させ、加熱ローラ13で受像体12を加熱す
ると、記録層2が受像体12表面に接着する。従って中
間転写体4から受像体12を剥離すると、圧力が加えら
れた部分の記録層2が受像体12側に転写し、一次記録
像22が受像体12表面に転写して転写像23を形成す
る。受像体12は、加熱ローラ13と中間転写体4の回
転により、矢印19方向に送られる。
【0036】このとき、受像体12の表面が繊維などで
凹凸になっていても、高分子層5がゴム弾性を有してい
るため、高分子層5が受像体12の凹凸に倣って弾性変
形し、記録層2が受像体12の凹部にまで充填される。
更に加圧すれば柔らかい高分子層5が受像体12の表面
の凹部の中にまで侵入し、記録層2は繊維の更に細かい
内部に押し込まれる。そして、記録層2の受像体12に
対する接着力が、記録層2の高分子層5に対する粘着力
より大きくなったところで中間転写体4から受像体12
を剥離すると、軟化した記録層2は高分子層5から離型
して受像体12上に転写される。このため、記録層2及
び一次記録像22は、記録層2が軟化する程度の温度
で、受像体12の表面に容易に転写されると同時に、良
好に定着される。
【0037】なお、転写像23は、一次記録像22の反
転像になるため、記録信号源21は、通常は、転写像2
3の反転像をサーマルヘッド11で記録するような信号
を発生する。
【0038】また、カラー記録には、染料のシアン、マ
ゼンタ、イエロー色の3原色、更には黒色を加えた4原
色の各色のインク材料層8を、B基体9上に面順次で配
置したインクシート7を用い、これらを面順次で高分子
層5上の記録層2に、重ね転写することによって、記録
像をカラーにすることができる。
【0039】図3は、図2において転写像23が表面に
凹凸のある受像体12上に、良好に定着されている状態
を示す断面図である。この図3を用いて記録層の転写の
メカニズムを説明する。
【0040】図2(c)に示したように、加熱ローラ1
3で受像体12に圧力と熱を加えると、記録層2が受像
体12表面に接着する。受像体12の表面が繊維などで
凹凸になっているが、高分子層5が受像体12の表面凹
凸に倣うことで、記録層2が受像体12の凹部に充填さ
れる。更に加圧すれば柔らかい高分子層5が凹部の更に
その中まで侵入し、記録層2は繊維の更に細かい内部に
押し込まれる。従って、記録層2の表面状態は、図3に
示すように、受像体の元の表面と同様の、粗い凹凸を再
現することになる。
【0041】一般に、受像体の光沢、筆記性は受像体表
面の凹凸によって定まる。図3に示すように、記録層2
が受像体12の表面の粗い凹凸に倣えば、記録層2の表
面は、その受像体12の元の表面と同様になり、記録層
2の上から鉛筆などで文字を書くことができる。また更
に、記録層2が受像体12に強固に定着することによ
り、記録像の定着性も更に向上する。
【0042】図4は、本発明の実施例における熱転写記
録方法の、別の構成を示す概略図である。図4におい
て、図1と構成上で異なる点は、図1における染着層供
給体1とインクシート7とが一体となったような構成
の、記録用シート24を用いることである。また、図1
における加圧体10を省き、代わりにサーマルヘッド1
1を用いる。記録用シート24は、シート状耐熱性基体
であるD基体25上に、記録層2とインク材料層8を設
けた構成である。
【0043】以上のように構成された第2の実施例につ
いて、以下、図4を用いてその動作を説明する。
【0044】まず、図4において、記録用シート24の
記録層2を、中間転写体4上の高分子層5にサーマルヘ
ッド11を用いて押し付け、矢印16方向に中間転写体
4を回転させる。中間転写体4の回転により、記録用シ
ート24は記録用シート巻取りローラ26に巻取られ
る。
【0045】このとき記録層2は、図2(a)の場合と
同様に、高分子層5の粘着性により、高分子層5にはり
つく。そして、記録用シート24のD基体25と記録層
2との間の界面が剥離面となり、記録層2はD基体25
から剥離されて高分子層5上に転写される。なお、この
ときサーマルヘッド11を選択的に発熱させ、記録層2
と高分子層5との密着性をさらに良好にし、気泡などが
記録層2と高分子層5との間に混入しにくくしてもよ
い。
【0046】次に、図4において、記録用シート24は
矢印18方向に巻き取られ、インク材料層8がサーマル
ヘッド11のところまで搬送される。そして、図2bと
同様にして、記録層2の表面に、インク材料層8の少な
くとも色材の一部を転写させる。高分子層5上に転写さ
れた記録層2に、サーマルヘッド11を用いて記録用シ
ート24を圧接する。この状態で、記録信号源21から
記録信号をサーマルヘッド11に加えて、サーマルヘッ
ド11を選択的に発熱させ、記録層2の表面にインク材
料層8の少なくとも色材の一部を転写し、記録信号に対
応した一次記録像22を形成する。矢印16方向に中間
転写体4が回転すると共に、記録用シート24は記録用
シート巻取りローラ26に矢印18方向に巻取られる。
【0047】次に、図4において、図2(c)と同様に
して、中間転写体4に対して受像体12を加熱ローラ1
3で押し付け、加熱ローラ13を回転させ、加熱ローラ
13で受像体12を加熱すると、記録層2が受像体12
表面に接着する。従って中間転写体4から受像体12を
剥離すると、圧力が加えられた部分の記録層2が受像体
12側に転写される。
【0048】以上のように、図4のような構成を用いる
ことにより、図1で示した第1の実施例よりも、装置構
成を簡略化できる。
【0049】図5は、本発明の実施例における熱転写記
録方法の、別の構成を示す概略図である。図5におい
て、図4と構成上で異なる点は、サーマルヘッド11の
端部から離れた位置で、記録用シート24を中間転写体
4から分離するためのシート剥離ローラ27が設けられ
ていることである。
【0050】以上のように構成された第3の実施例につ
いて、以下、図5を用いてその動作を説明する。
【0051】まず、図5において、図4と同様にして、
記録用シート24の記録層2を、中間転写体4上の高分
子層5にサーマルヘッド11を用いて押し付け、矢印1
6方向に中間転写体4を回転させる。中間転写体4の回
転により、記録用シート24は記録用シート巻取りロー
ラ26に巻取られる。
【0052】このとき記録層2は、図4の場合と同様
に、高分子層5の粘着性により、高分子層5にはりつ
く。そして、記録用シート24のD基体25と記録層2
との間の界面が剥離面となり、記録層2はD基体25か
ら剥離されて高分子層5上に転写される。なお、このと
きサーマルヘッド11を選択的に発熱させてもかまわな
い。
【0053】次に、図5において、サーマルヘッド11
により、中間転写体4と記録用シート24とが圧接され
た状態で、記録信号源27からの信号により、サーマル
ヘッド11が選択的に発熱し、中間転写体4上の記録層
2の表面に、インク材料層8の少なくとも色材の一部を
転写し、記録信号に対応した一次記録像22を形成す
る。中間転写体4の回転により、矢印16方向に、記録
用シート24と中間転写体4とが分離されることなく送
られ、記録用シート24は、記録用シート剥離ローラ2
7で中間転写体4から剥離され、記録用シート巻取りロ
ーラ26に巻取られる。
【0054】このとき、記録用シート剥離ローラ27を
設けることにより、記録用シート24は、サーマルヘッ
ド11の端部から離れた位置で中間転写体4から剥離さ
れるため、高分子層5上の記録層2からインク材料層8
が剥離されるときの記録層2の温度は、サーマルヘッド
11の蓄熱状態に関係なく、記録層2に含まれる熱可塑
性樹脂のガラス転移点より低くすることができる。
【0055】次に、図5において、図2(c)と同様に
して、中間転写体4に対して受像体12を加熱ローラ1
3で押し付け、加熱ローラ13を回転させ、加熱ローラ
13で受像体12を加熱すると、記録層2が受像体12
表面に接着する。従って中間転写体4から受像体12を
剥離すると、圧力が加えられた部分の記録層2が受像体
12側に転写される。
【0056】ここで、第2の実施例の図4に示した構成
では、記録用シート24はサーマルヘッド11の端部で
中間転写体4から分離されるため、記録層2からインク
材料層8が剥離されるときの記録層2の温度は、サーマ
ルヘッド11の蓄熱状態によって変化する。すなわち、
サーマルヘッド11の蓄熱が小さいときには、インク材
料層8が記録層2から剥離されるときの記録層2の温度
は低いが、サーマルヘッド11の蓄熱が大きいときに
は、インク材料層8が記録層2から剥離されるときの記
録層2の温度は高い。
【0057】記録層2が高分子層5の粘着性によって、
高分子層5上にどれだけ安定に保持されるかは、記録層
2の温度が、記録層2に含まれる熱可塑性樹脂のガラス
転移点より高いか低いかで変化する。記録層2の温度
が、記録層2に含まれる熱可塑性樹脂のガラス転移点よ
り低いときには、記録層2は、凝集力が非常に高い状態
であり、高分子層5の粘着性により、高分子層5上に十
分安定に保持されている。一方、記録層2の温度が、記
録層2に含まれる熱可塑性樹脂のガラス移転点より高い
ときには、軟化した記録層2は、インク材料層8と記録
層2とが融着したり、中間転写体4の走行速度や記録用
シート24の走行速度が変動することなどにより、記録
層2に対してせん断力が加わって変形し、高分子層5の
粘着性によっても記録層2を高分子層5上に保持するこ
とができない場合があり、記録層2は高分子層5から剥
離したり、高分子層5上でずれたりする。
【0058】このため、図4に示した構成では、サーマ
ルヘッド11の蓄熱が大きいときには、インク材料層8
が記録層2から剥離されるときの記録層2の温度が、記
録層2に含まれる熱可塑性樹脂のガラス転移点より高く
なり、高分子層5の粘着性によっても記録層2を高分子
層5上に保持することができない場合がある。図1に示
した第1の実施例のような構成の場合にも同様である。
【0059】そこで、図5に示した構成のように、記録
用シート剥離ローラ27を設けることにより、記録用シ
ート24は、サーマルヘッド11の端部から離れた位置
で中間転写体4から剥離されるため、高分子層5上の記
録層2からインク材料層8が剥離されるときの記録層2
の温度は、サーマルヘッド11の蓄熱状態に関係なく、
記録層2に含まれる熱可塑性樹脂のガラス転移点より低
くすることができる。
【0060】以上のように、図5のような構成を用いる
ことにより、記録層2は高分子層5上により安定に保持
され、インク材料層8から記録層2に十分安定に染料を
熱転写できる。
【0061】図6は、本発明の実施例における熱転写記
録方法の、別の構成を示す概略図である。図6におい
て、図1と構成上で異なる点は、加熱ローラ13から離
れた位置で、受像体12を中間転写体4から剥離するた
めの、受像体剥離ローラ28が設けられていることであ
る。
【0062】以上のように構成された第4の実施例につ
いて、以下、図6を用いてその動作を説明する。
【0063】まず図6において、図2aと同様にして、
染着層供給体1の記録層2を、中間転写体4上の高分子
層5に加圧体10を用いて押し付け、矢印16方向に中
間転写体4を回転させる。中間転写体4の回転により、
染料層供給体1は供給体巻取りローラ14に巻取られ
る。
【0064】このとき、記録層2は、高分子層5の粘着
性により、高分子層5にはりつく。そして、染着層供給
体1のA基体3と記録層2との間の界面が剥離面とな
り、記録層2はA基体3から剥離されて高分子層5上に
転写される。このため、供給体巻取りローラ14には、
A基体3のみが巻取られる。
【0065】次に図6において、図2bと同様にして、
高分子層5上に転写された記録層2に、サーマルヘッド
11を用いてインクシート7を圧接する。この状態で、
サーマルヘッド11を選択的に発熱させ、記録層2の表
面にインク材料層8の少なくとも色材の一部を転写し、
記録信号に対応した一次記録像22を形成する。矢印1
6方向に中間転写体4が回転すると共に、インクシート
7はインクシート巻取りローラ15に巻取られる。
【0066】次に、中間転写体4に対して受像体12を
加熱ローラ13で押し付け、加熱ローラ13を矢印20
方向に回転させ、加熱ローラ13で受像体12を加熱す
ると、記録層2が受像体12表面に接着する。受像体1
2と中間転写体4とは、中間転写体4の回転により矢印
16方向に分離されることなく送られ、受像体12は、
受像体剥離ローラ28で中間転写体4から剥離し、圧力
が加えられた部分の記録層2が受像体12側に転写され
る。
【0067】受像体剥離ローラ28を設けることによ
り、受像体12は、加熱ローラ13から離れた位置で中
間転写体4から分離されるため、中間転写体4から受像
体12が剥離されるときの記録層2の温度を、加熱ロー
ラ13の温度に関係なく、記録層2に含まれる熱可塑性
樹脂のフロー軟化点より低くすることができる。
【0068】ここで、図1に示した構成では、受像体1
2は加熱ローラ13の近傍で中間転写体4から剥離され
るため、中間転写体4から受像体12が剥離されるとき
の記録層2の温度は、およそ加熱ローラ13の温度とな
る。
【0069】記録層2が、高分子層5上から受像体12
に良好に転写されるかどうかは、記録層2の温度が、記
録層2に含まれる熱可塑性樹脂のフロー軟化点(流動開
始点)より高いか低いかで変化する。記録層2の温度
が、記録層2に含まれる熱可塑性樹脂のフロー軟化点よ
り低いときには、記録層2は、凝集力が高く、高分子層
5から受像体12に良好に転写される。一方、記録層2
の温度が、記録層2に含まれる熱可塑性樹脂のフロー軟
化点より高いときには、記録層2が凝集破壊を起し、記
録層2の全部が受像体12に転写されない場合がある。
これは、記録層2に含まれる熱可塑性樹脂が、フロー軟
化点より高い温度まで加熱されると、流動可能な程度ま
で粘度が低くなり、高分子層5と受像体12の両方から
受ける力で、記録層2自身が分断されるためである。
【0070】このため、図1に示した構成では、加熱ロ
ーラ13の温度が変動して高くなり、中間転写体4から
受像体12が剥離されるときの記録層2の温度が、記録
層2に含まれる熱可塑性樹脂のフロー軟化点より高くな
ると、良好な転写ができない場合がある。図4に示した
第2の実施例、または、図5に示した第3の実施例のよ
うな構成の場合にも同様である。
【0071】そこで、図6に示した構成のように、受像
体剥離ローラ28を設けることにより、受像体12は、
加熱ローラ13から離れた位置で中間転写体4から分離
されるため、中間転写体4から受像体12が剥離される
ときの記録層2の温度を、加熱ローラ13の温度に関係
なく、記録層2に含まれる熱可塑性樹脂のフロー軟化点
より低くすることができる。
【0072】以上のように、図6のような構成を用いる
ことにより、記録層2が凝集破壊を起すことがなく、記
録層2及び一次記録像22は受像体12の表面により良
好に転写できる。
【0073】なお、図6において、受像体12を中間転
写体4から容易に剥離するために、剥離爪を受像体12
の転写像側に設けることもできる。
【0074】以上のように、本発明の実施例によれば、
染着性を有する記録層を基体上に設けた染着層供給体
と、ゴム弾性と粘着性とを有する高分子層を基体上に設
けた中間転写体と、染料を含むインク材料層を基体上に
設けけたインクシートと、受像体とを用い、まず、染着
層供給体の記録層を中間転写体の高分子層上に転写し、
次に、この高分子層上の記録層にインクシートを重ねて
インク材料層から染料を熱転写し、そして、この染着さ
れた記録層を受像体に転写することにより、記録層が転
写性を生じるような、すべての受像体に、記録像を記録
できる。記録画質に関しては、従来は表面が粗いために
均一な記録がおこなえなかった受像体にも、高画質の記
録ができる。そして、表面に凹凸を有する受像体を用い
ても、記録層の上から鉛筆などで文字を書くことがで
き、定着性も良好な記録像を得ることができる。
【0075】なお、熱転写記録を行なう方法は、本実施
例のようなサ−マルヘッド11を用いた方法に限定され
ず、サーマルヘッド以外に、通電ヘッドや光ヘッドなど
を使用した熱転写記録方法を用いてもよい。
【0076】転写方法としては、加熱ローラ13を用い
ているが、それ以外で、熱と圧力を与えるものでもよ
い。加熱ローラ13は内部あるいは外周部に発熱部を有
するローラであり、その発熱部に通電する量を制御し、
その表面からの熱伝導によって中間転写体側へ伝える熱
量を制御することができる。発熱部として、輻射熱の大
きいハロゲンランプなどの光源を用いることも出来る。
加熱ロ−ラ13の材質は、例えば、ゴム(ゴム被覆)ロ
ーラ、プラスチックローラ、金属ローラなどが有用であ
る。また、サ−マルヘッドや通電ヘッドのような熱記録
ヘッドを使用することにより記録層の必要な部分のみ
(例えば、記録層の一次記録像の部分のみ)を受像体上
に転写させることも出来る。
【0077】図1、図2、および図6では省略されてい
るが、染着層供給体1は、巻出しローラと巻取りローラ
に巻回されたカセットとして構成することもできる。イ
ンクシート7、および記録用シート24についても同様
である。
【0078】記録用シート剥離ローラ27は、特に実施
例のようなローラの形状をしている必要はなく、インク
シートを剥離できる構造であればどのようなものでもよ
い。例えば、ローラの代わりに、定着器などに用いられ
ているような剥離爪を用いてもよく、また、薄い板状の
ものの端部を用いてもよい。受像体剥離ローラ28につ
いても同様で、特に実施例のようなローラの形状をして
いる必要はなく、受像体を剥離できる構造であればどの
ようなものでもよい。
【0079】染着層供給体1のA基体3、インクシート
7のB基体9、および記録用シート24のD基体25
は、その少なくとも片面に滑性層あるいは、滑性耐熱層
を有する場合は、記録ヘッドなどとの走行安定性が良好
であるため特に望ましい。また、A基体、B基体、およ
びD基体には、各種高分子フィルムを用いることができ
る。そして、記録層2と接する面に、記録層2の特性に
より離型層(剥離層)を設けてもよい。離型層に用いる
材料としては、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、メラミン
樹脂などや、ワックス材料などを用いることができる。
また、インク材料層8と接する面には、インク材料層8
の特性により接着層(アンカーコート層)を設けること
が望ましい。
【0080】A基体、B基体、およびD基体としては、
各種高分子フィルム、あるいは塗工などにより表面処理
された各種高分子フィルムが使用できる。各種高分子フ
ィルムとして、例えば、ポリオレフィン系、ポリアミド
系、ポリエステル系、ポリイミド系、ポリエ−テル系、
セルロ−ス系、ポリパラバン酸系、ポリオキサジアゾ−
ル系、ポリスチレン系、フッ素系フィルムなどがある。
特に、ポリエチレンテレフタレ−ト(PET)、ポリエ
チレンナフタレ−ト、アラミド、トリアセチルセルロ−
ス、ポリプロピレン、セロファンなどの各フィルムが有
用である。高分子フィルムの厚さは、通常3μm〜10
0μm位が有用であり特に3〜30μmが良好である。
各種高分子フィルムは、片面にフィルムの熱変形などの
耐熱性を補強するための熱硬化性樹脂などによる耐熱
層、あるいは帯電防止層、あるいは必要ならば各種の塗
工層が設けられていても良い。
【0081】インク材料層8は、少なくとも色材とバイ
ンダ材から構成されている。色材としては、熱転写可能
な染料を含むものであれば、特に限定されない。色材と
して分散染料、塩基性染料、カラ−フォ−マ−などが有
用である。バインダ材は、特に限定されず、各種高分子
材料、各種ワックスなどが利用できる。また、インク材
料層8は、多層構成であっても良い。そして、インク材
料層8上に滑性層や各種の塗工層などが設けられていて
も良い。さらに、インク材料層8には、各種シリコーン
系材料、各種フッ素材料などの各種添加剤が添加されて
いても良い。
【0082】記録層2は、少なくとも高分子材料から形
成されている。インク材料層8は色材として染料を含む
ので、記録層2には染着性が必要なため、分散染料など
に染着しやすい高分子材料が適しており、例えば、ポリ
エステル、ポリアセタ−ル系樹脂、アクリル系樹脂、ウ
レタン系樹脂、ナイロン系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポ
リビニルブチラールなどが有用である。染料の染着性、
紙への接着性を満たすものとして、ポリエステル、ポリ
ビニルブチラールがある。
【0083】記録層2は、受像体12上に転写されたと
きに受像体12との接着性が要求されるため、加熱ロー
ラ13からの加熱により比較的容易に軟化するように、
記録層2のフロー軟化点が50℃から200℃の範囲に
あることが望ましい。一般に、記録層2のフロー軟化点
(流動開始点)は、フローテスタによって測定される。
記録層2を構成する材料としては、前記の高分子材料以
外に、例えばワックス類、樹脂類などのホットメルト材
料を、必要に応じて単独または複数種を混合して用いる
こともできる。記録層2を、前記したような高分子材料
の中のある種の材料単独で構成した場合は、フロー軟化
点はその材料の特性を示す値となる。一方、記録層2
を、複数種の材料を混合して形成した場合は、フロー軟
化点は記録層2の流動性を示す値であり、混合されてい
る材料の特性を示す値となる。こうしたことは、記録層
2のガラス転移点については異なることとなる。記録層
2のガラス転移点は、通常は示差走査熱量計などによっ
て測定される。記録層2を、前記したような高分子材料
の中のある種の材料単独で構成した場合は、フロー軟化
点と同様に、ガラス転移点もその材料の特性を示す値と
なる。一方、記録層2を、複数種の材料を混合して形成
した場合は、通常は記録層2を構成する各材料のガラス
転移点が観測され、混合されている材料の特性を示す値
は得られない。この場合には、複数のガラス転移点の中
でも最も温度の低いガラス転移点を、記録層2のガラス
転移点の代表値として用いればよい。
【0084】本発明の熱転写記録方法では、記録層2が
受像体上に転写されて画像が形成されるため、記録層2
は光透過性が必要であり、無色透明な高分子材料が望ま
しい。
【0085】記録層2には、インク材料層8との熱融着
を防止するために、各種シリコ−ン系、フッ素系材料、
脂肪酸系などの各種化合物、各種界面活性剤、各種粒子
などが添加剤として含まれていても良い。
【0086】受像体は12、上質紙、普通紙(コピー用
など)、ボンド紙などの非塗工紙、塗工紙、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレ
ート(PET)、アルミ箔などのフィルム類、PP、P
ET、ポリ塩化ビニルなどを主成分とした合成紙、連続
受像体あるいはカット受像体など、特にその材質、紙
質、形態などに限定されないで使用できる。
【0087】また、実施例において、染着層供給体1上
の記録層2は、予めA基体3上に塗布して供給し、記録
層2を中間転写体4上に転写した後は、A基体3とを廃
棄する構成としたが、基体が無端状に周回されており、
記録層供給手段により、記録層を繰り返し供給する構成
でもよい。
【0088】そして、実施例における中間転写体4の、
C基体6と高分子層5の構成としては、本実施例のよう
に、金属、プラスチック材料などからなるドラム状基体
に直接に高分子層を設けた構成でもよいし、プラスチッ
ク材料などからなるシート状基体に高分子層を設けたも
のをドラム状基体にはりつけたような構成でもよい。ま
た、シート状基体に高分子層を設けたものをはりつける
代わりに、ゴム弾性と粘着性とを有するシート状の耐熱
基体をはりつけることにより、基体と高分子層の両方の
機能を兼ねることができ、高分子層を設ける必要がなく
なる。ゴム弾性と粘着性とを有するシート状の耐熱基体
としては、例えば、フッ素系、シリコーン系フィルムな
どに粘着材を添加したものを用いることができる。特
に、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴムなどにシリ
コーン粘着材を添加したシートが有用である。また、C
基体6のようなローラー形状の支持材の代わりに、無周
端のベルト状の支持材を用いてもよい。
【0089】また、実施例では、C基体6上の全面に、
高分子層5を設けた構成の中間転写体4を用いたが、中
間転写体の構成はこれに限るわけではない。C基体6上
の記録に必要な部分にだけ高分子層5を設けたような構
成の中間転写体を用いることもできる。さらに、中間転
写体の構成として、C基体6上の全面に高分子層5を形
成し、記録に用いない部分の高分子層5の表面を被い隠
すような構成でもよい。
【0090】さらに、高分子層5を光透過性のない材料
を用いて形成することにより、透過型あるいは反射型の
光センサーにより記録開始位置を見つける手段とするこ
とができる。
【0091】高分子層5のゴム弾性としては、弾性が大
きく、圧力と熱を与えても弾性が大きく変化しないもの
が望ましい。特に、耐熱性が高いという長所を有するシ
リコーン材料が有用であり、エラストマー状、ゲル状、
フレキシブルレジン状のシリコーン材料を用いることが
できる。特に、エラストマー状のシリコーンゴムを用い
ることにより、耐熱性、耐候性、耐薬品性に優れた、良
好なゴム弾性が得られる。このようなシリコーンゴムと
しては、末端に数個のアルコキシル基などを有するオル
ガノポリシロキサンが空気中の水分で脱アルコール縮合
によりゴム弾性体となるもの、末端に数個のアセトキシ
ル基をなどを有するオルガノポリシロキサンが空気中の
水分で脱酢酸縮合によりゴム弾性体となるものなどのよ
うに、縮合反応で硬化するものもあるが、その他に、オ
ルガノポリシロキサンを構成するケイ素原子に結合した
ビニル基のような脂肪族不飽和基と、別のオルガノハイ
ドロジェンポリシロキサンとが、白金族化合物触媒など
の貴金属系触媒により付加反応で硬化するものがある。
後者は低温、短時間で硬化するために生産性が良く、硬
化時に副生成物が発生することもなく、シリコーンゴム
として優れたものである。こうしたシリコーン材料を用
い、受像体12の表面の凹凸に倣って定着することが可
能な柔らかい高分子層5を設けることによって、記録層
2が受像体12の凹部に充填され、接着力が増す結果と
して、定着性を向上させることができる。高分子層5の
ゴム弾性としては、ゴム硬度が10゜から70゜とする
ことにより、良好な定着性が得られ、特に10゜から2
5゜のゴム硬度であれば、受像体12の表面の凹凸が大
きい場合にも優れた定着性が得られる。高分子層として
シリコーン材料を用いるときには、ゴム硬度が低く、容
易に硬化する剥離紙用シリコーンが適している。
【0092】高分子層5として、または高分子層5に粘
着性を付与するために、粘着材を用いるときには、ゴム
系、アクリル系、シリコーン系などの粘着材が有用であ
る。ゴム系粘着材としては、天然ゴム、合成ゴム、スチ
レン−ブタジエンゴム、熱可塑性ゴム、ブチルゴムなど
をゴム成分とし、ロジン、ロジン誘導体、テルペン樹脂
などを粘着付与樹脂として添加したものを用いることが
できる。また、アクリル系粘着材としては、2−エチル
ヘキシルアクリレート、n−ブチルアクリレートなどを
主成分とし、これにメチルアクリレート、エチルアクリ
レート、メチルメタクリレート、酢酸ビニルなどや、ア
クリル酸、メタクリル酸、アクリルアミド誘導体、ヒド
ロキシエチルアクリレート、グリシジルアクリレートな
どを共重合したものを用いることができる。シリコーン
粘着材は、凝集力が高く、粘着特性が優れている。凝集
力の高いシリコーン粘着材を用いることにより、記録時
あるいは保存時に、高分子層5の上に転写された記録層
2がずれることもなく、安定に高分子層5によって保持
できる。シリコーン粘着材は、膜形成物質であるシリコ
ーン生ゴム、粘着性物質であるシリコーン樹脂、充填
剤、可塑剤、添加剤などからなり、耐熱性が高く、粘着
特性が優れているため、粘着性を有するシリコーン材料
として用いるのに適している。シリコーン生ゴムとして
は、ジメチルシロキサン、ジフェニルシロキサン、メチ
ルビニルシロキサン、フェニルメチルシロキサン、また
はこれらのハロゲン化されたものなどの単量体単位を含
有する高重合度オルガノポリシロキサンや、これらの高
重合度オルガノポリシロキサンの末端にヒドロキシル基
などの官能基を有するものが用いられる。また、シリコ
ーン樹脂としては、メチル基、エチル基、プロピル基、
ビニル基、フェニル基、またはこれらのハロゲン化され
たものを有するジオルガノポリシロキサンや、これらの
ジオルガノポリシロキサンの末端にヒドロキシル基、ト
リメチルシロキシル基を有するものが用いられる。こう
したシリコーン粘着材組成物の中でも、オルガノポリシ
ロキサンを構成するケイ素原子に結合したビニル基のよ
うな脂肪族不飽和基と、別のオルガノハイドロジェンポ
リシロキサンとが、白金族化合物触媒などの貴金属系触
媒により付加反応で硬化するものは、低温、短時間で硬
化するために生産性が良く、硬化時に副生成物が発生す
ることもなく、シリコーン粘着材として優れたものであ
る。こうしたシリコーン粘着材は、シリコーン生ゴムと
シリコーン樹脂との比率を変えることにより、また、添
加剤の種類、量を変えることにより、粘着強さ、凝集
力、粘着性などの諸特性をいろいろと変えることがで
き、シリコーン粘着材を用いることで、粘着性と同時に
ゴム弾性も得ることができる。この場合は、高分子層5
をシリコーン粘着材だけで構成することができる。
【0093】高分子層5に対して、機械的強度を高くす
るため、耐熱性を高くするため、または表面特性を制御
するために添加剤を添加することも有効である。添加剤
としては、シリカ、アルミナ、ベンガラ、酸化チタンな
どの無機の微粒子などや、シリコーンオイルなどの比較
的低分子量の有機材料などを用いることができる。
【0094】高分子層5の厚さは、受像体12の表面の
凹凸に倣って十分に変形できることが必要なため、でき
るだけ厚い方が望ましい。ボンド紙のような比較的表面
の荒い紙では、凹部の深さが10μm程度であり、最も
深い凹部で25μm程度であることから、高分子層5の
厚さとしては、10μm以上あれば受像体12の表面の
凹凸が大きくても転写が可能であり、さらに25μm以
上あれば良好な定着性が得られる。一方、普通紙の場合
は、表面の凹部の深さがボンド紙と比べて浅いため、高
分子層5の厚さは、10μm程度でも十分な定着性が得
られる。
【0095】実施例において、記録層2を受像体12に
転写する際に、加熱ローラ13によって受像体12側か
ら熱を加えているが、C基体6の内部にヒーターを設
け、C基体6側からのみ加熱する構成でもかまわない
し、受像体12側とC基体6側の両側から加熱する構成
でもよい。また、記録層2として、室温で受像体12に
接着するような材料を用いれば、記録層2は圧力だけで
受像体12に転写するため、加熱する必要がなくなる。
この場合、加熱ローラ13のヒーターで消費される電力
が節約でき、装置全体での消費電力が低減できる。
【0096】以上、本発明の熱転写記録方法では、受像
体として普通紙、OHP用の透明フィルム、表面粗さの
大きいボンド紙、塗工紙、塗工フィルムなどいずれの形
態の記録用紙を使用しても均一な画像が得られる。特
に、従来昇華型記録の特徴である高画質記録は、普通紙
においてほぼ不可能であったが、本発明の方法により実
現される。
【0097】以下、具体的実施例を示す。 (実施例1)中間転写体として、直径30mmの金属ロ
ーラ上に、市販の幅12mmのメンディングテープ(M
D−12C、ニチバン株式会社)をはりつけたものを用
いた。この場合、高分子層は、メンディングテープの粘
着面に塗工されているアクリル系粘着材であり、この粘
着材は、柔軟で粘着性を有していた。
【0098】染着層供給体は、厚さ約25μmのポリエ
チレンテレフタレート(PET)フィルム上に、ポリビ
ニルブチラール(BL−S、積水化学工業株式会社)を
含む塗料をワイヤーバーで塗工乾燥して厚さ約3μmの
記録層を形成したものを用いた。
【0099】まず、染着層供給体の記録層が中間転写体
の高分子層に接するようにして、染着層供給体を中間転
写体上にはりあわせ、染着層供給体のPETフィルムを
中間転写体から剥離したところ、高分子層であるメンデ
ィングテープの粘着面上に記録層が転写できた。
【0100】インクシートとして、市販のビデオプリン
タ(NV−MP1、松下電器産業株式会社)用のインク
シートを用い、インクシートのシアンの色材層が、中間
転写体上の記録層に接するようにして、中間転写体上に
インクシートを重ね合わせ、インクシートの色材層の反
対側から約180℃に加熱した小さなヒーターで部分的
に熱を与えた。そして、カラーシートを中間転写体から
剥離したところ、ヒーターで熱を与えた部分の記録層に
は、シアンの染料が移行していた。
【0101】そして、この中間転写体上の記録層に、受
像体としてベック平滑度35秒のコピー用紙を重ね合わ
せ、受像体側から約180℃に加熱した小さなヒーター
で加熱した。中間転写体とコピー用紙とを室温まで冷却
し、中間転写体からコピー用紙を剥離したところ、コピ
ー用紙上には加熱した部分の記録層が転写されていた。
【0102】以上のようにして、市販のメンディングテ
ープのアクリル系粘着材を高分子層とする中間転写体を
用いて、このゴム弾性と粘着性とを有する高分子層上に
ポリビニルブチラールからなる記録層を染着層供給体か
ら供給し、この中間転写体上の記録層に染料を熱転写
し、染着された記録層をコピー用紙に転写することによ
り、本発明の原理を確認できた。
【0103】(実施例2)中間転写体として、厚さ約2
5μmのポリエチレンテレフタレート(PET)のフィ
ルム上に、ゲル状のシリコーンポッティング材(SE1
880、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社)
を含む塗料をワイヤーバーで塗工し、乾燥して厚さ約1
0μmの高分子層を形成した。この高分子層は、非常に
柔軟で、高分子層の表面には粘着性があった。
【0104】実施例1で用いたのと同様の染着層供給体
を用い、まず、染着層供給体の記録層が中間転写体の高
分子層に接するようにして、染着層供給体を中間転写体
上にはりあわせ、染着層供給体のPETフィルムを中間
転写体から剥離したところ、高分子層であるシリコーン
ポッティング材上に記録層が転写できた。
【0105】次に、実施例1で用いたのと同様のインク
シートを用い、実施例1と同様にして、インクシートと
中間転写体とを重ね合わせ、インクシートの色材層の反
対側から部分的に熱を与えたところ、熱を与えた部分の
記録層には染料が移行していた。
【0106】この中間転写体の記録層上に、受像体とし
てベック平滑度35秒のコピー用紙を重ね合わせ、実施
例1と同様にして、加熱したところ、コピー用紙上に記
録層が転写されていた。実施例1と比較すると、中間転
写体からコピー用紙を剥離するのが容易であった。
【0107】(実施例3)中間転写体を作製するため
に、まず、厚さ約25μmのポリエチレンテレフタレー
ト(PET)のフィルム上に、剥離紙用シリコーン(S
D7328、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会
社)、またはシリコーン粘着材(SD4570、東レ・
ダウコーニング・シリコーン株式会社)を含む塗料をワ
イヤーバーで塗工し、130℃で3分間乾燥して厚さ約
25μmの高分子層を形成した。この高分子層の組成
を、下記の(表)に示す。高分子層の組成としては、剥
離紙用シリコーンのみで構成されるものから、シリコー
ン粘着材のみで構成されるものまでの5種類のものを作
成した。得られた高分子層は非常に柔軟であり、良好な
ゴム弾性を有していた。また、高分子層が剥離紙用シリ
コーンのみで構成されるものを除く他のものについて
は、シリコーン粘着材の含有率が多くなるとともに、高
分子層の表面の粘着性が強くなった。しかしながら、高
分子層が剥離紙用シリコーンのみで構成されているもの
については、高分子層の表面には粘着性がほとんどなか
った。この高分子層を形成したPETフィルムを、直径
60mmの表面をゴム被覆した金属ローラ上にはりつけ
て、中間転写体とした。
【0108】
【表1】
【0109】染着層供給体を作製するために、厚さ約2
5μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィル
ム上に、離型層として、剥離紙用シリコーン(SD73
28、東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社)を
含む塗料をワイヤーバーで塗工し、130℃で3分間乾
燥して厚さ約0.5μmの離型層を形成した。この離型
層の上に、ポリビニルブチラール(BL−S、積水化学
工業株式会社)を含む塗料をワイヤ−バ−で塗工乾燥し
て厚さ約3μmの記録層を形成し、染着層供給体として
用いた。
【0110】インクシートは、下面に滑性耐熱層を有す
る厚さ約4μmのPETフィルム上に、アゾ系分散染
料、飽和ポリエステル樹脂、シリコーン系離型剤を含む
塗料をワイヤ−バ−で塗工乾燥して厚さ約1μmのイン
ク材料層を形成することにより作成した。
【0111】まず、中間転写体が回転できるように、中
間転写体の金属ローラの軸を支持し、上記の(表1)の
組成の高分子層を有する5種類の中間転写体それぞれに
ついて、中間転写体の高分子層面に染着層供給体の記録
層面が接するようにして、中間転写体に染着層供給体を
重ね、染着層供給体の記録層の反対側から、直径30m
mの金属ローラで約150Nの押圧をかけ、中間転写体
を回転させて、中間転写体と染着層供給体とをはりあわ
せた。中間転写体から染着層供給体を離すと、高分子層
が剥離紙用シリコーンのみで構成されている中間転写体
を除く他の中間転写体については、染着層供給体の記録
層が高分子層上に転写した。しかしながら、高分子層が
剥離紙用シリコーンのみで構成されている中間転写体に
ついては、記録層の一部が、高分子層上に転写されずに
染着層供給体上に残っていた。
【0112】次に、記録層が転写されたこれらの5種類
の中間転写体それぞれについて、中間転写体上の記録層
面にインク材料層が向き合うように重ねられたインクシ
ートを、サーマルヘッドを用いて約50Nで押圧し、下
記の記録条件にて記録した。記録速度:8ms/lin
e、最大記録パルス幅:4ms、最大記録エネルギ−:
7J/cm2
【0113】記録後、中間転写体とカラーシートとを室
温まで冷却した後に、中間転写体からインクシートを離
すと、高分子層が剥離紙用シリコーンのみで構成されて
いる中間転写体を除く他の中間転写体については、記録
層に階調パタ−ンが明瞭に記録されていた。特に、ハイ
ライト部でのドット再現性が優れており、サーマルヘッ
ドと、インクシートと、中間転写体上の記録層との接触
が良好であることがわかった。また、記録層が高分子層
から剥離することもなく、安定に記録を行なうことがで
きた。しかしながら、高分子層が剥離紙用シリコーンの
みで構成されている中間転写体については、ハイライト
部では良好に記録が行えたが、高濃度部では記録層が高
分子層から剥離し、高分子層が記録層を十分に保持して
いないことがわかった。
【0114】次に、記録後のこれらの5種類の中間転写
体それぞれについて、階調パターンが記録された記録層
上に、受像体としてベック平滑度35秒のコピー用紙を
重ね、コピー用紙側から、加熱した金属ローラで押圧し
た。そして、中間転写体とコピー用紙とを取り出して室
温まで冷却した後、中間転写体からコピー用紙を剥離し
て、記録層をコピー用紙上に転写させた。金属ローラ
は、直径は約30mmで、温度は約100℃であった。
また、金属ローラには、約150Nの荷重を加えてい
た。
【0115】記録層をコピー用紙上に転写する際には、
5種類の中間転写体のいずれについても、中間転写体か
らコピー用紙を剥離することができ、また、低記録濃度
から高記録濃度まで均一な形状のドットを有し、高画質
な画像であった。また、記録層の光沢は紙の表面と変わ
らず、画質的な違和感がほとんどないものであった。そ
して、記録層表面は筆記性を有し、定着性も良好であっ
た。一方、高分子層のシリコーン粘着材の含有率が多く
なるとともに、中間転写体からコピー用紙を剥離するの
に必要な力は大きくなった。
【0116】(実施例4)中間転写体を作製するため
に、まず、厚さ約25μmのポリイミドのフィルム上
に、剥離紙用シリコーン(SD7328、東レ・ダウコ
ーニング・シリコーン株式会社)と、シリコーン粘着材
(SD4570、東レ・ダウコーニング・シリコーン株
式会社)とを、固形分比1/1で含む塗料をワイヤーバ
ーで塗工し、130℃で3分間乾燥して厚さ約70μm
の高分子層を形成した。この高分子層は非常に柔軟であ
り、良好なゴム弾性を有していた。また、高分子層の表
面には十分な粘着性があり、金属や樹脂フィルムなどの
様々なものに良好に粘着した。この高分子層を形成した
ポリイミドフィルムを、実施例3と同様にして、ゴム被
覆金属ローラ上にはりつけて、中間転写体とした。
【0117】記録用シートの基材としては、下面に滑性
耐熱層を有する厚さ約4μmのPETフィルムを用い
た。まず、記録用シートの記録層の部分を作製するため
に、このPETフィルム上に部分的に、離型層として剥
離紙用シリコーン(SD7328、東レ・ダウコーニン
グ・シリコーン株式会社)を含む塗料をワイヤーバーで
塗工し、130℃で3分間乾燥して厚さ約0.5μmの
離型層を形成した。この離型層の上に、ポリビニルブチ
ラール(BL−S、積水化学工業株式会社)を含む塗料
をワイヤ−バ−で塗工乾燥して厚さ約3μmの記録層を
形成した。次に、記録用シートのインク材料層の部分を
作製するために、PETフィルム上の離型層を設けてい
ない部分に、アゾ系分散染料、飽和ポリエステル樹脂、
シリコーン系離型剤を含む塗料をワイヤ−バ−で塗工乾
燥して厚さ約1μmのインク材料層を形成した。
【0118】まず、実施例3と同様にして中間転写体を
支持し、実施例3と同様にして中間転写体と記録用シー
トの記録層の部分とをはりあわせ、中間転写体から記録
用シートを離すと、記録用シートの記録層が高分子層上
に転写した。
【0119】次に、記録用シートのインク材料層の部分
を用い、実施例3と同様にして中間転写体上の記録層に
サーマルヘッドで記録を行なった。
【0120】記録後、中間転写体とカラーシートとを室
温まで冷却した後に、中間転写体から記録用シートを離
すと、記録層に階調パタ−ンが明瞭に記録されていた。
特に、ハイライト部でのドット再現性が優れており、サ
ーマルヘッドと、記録用シートと、中間転写体上の記録
層との接触が良好であることがわかった。また、記録層
が高分子層から剥離することもなく、安定に記録を行な
うことができた。
【0121】次に、実施例3と同様にして、記録層上に
受像体を重ね、加熱した金属ローラで押圧し、室温まで
冷却した後、中間転写体から受像体を剥離して、記録層
を受像体上に転写させた。受像体としては、ベック平滑
度7秒のボンド紙、ベック平滑度35秒のコピー用紙、
厚さ100μmのPETフィルムの3種類を用い、同様
の操作を繰り返して、3種類の受像体に対して記録層を
転写させた。
【0122】受像体上に得られた転写画像はいずれも高
画質であり、また、定着性も良好であった。一方、記録
層の光沢は、ボンド紙、コピー用紙、PETフィルムの
順で高くなってゆき、受像体の表面状態をよく反映して
いた。コピー用紙上の記録層について、実施例3で得ら
れたコピー用紙上の記録層と比較すると、紙の表面状態
をより忠実に再現しており、画質的な違和感が更に少な
くなった。また、ボンド紙とコピー用紙の記録層表面
は、十分な筆記性を有していた。
【0123】(実施例5)実施例4と同様にして、ポリ
イミドフィルム上に、剥離紙用シリコーンとシリコーン
粘着材とを含む高分子層を形成し、ゴム被覆金属ローラ
にはりつけて中間転写体として用いた。
【0124】次に、実施例4と同様にして、PETフィ
ルム上に、離型層と記録層およびインク材料層を形成
し、記録用シートとして用いた。
【0125】まず、実施例3と同様にして中間転写体を
支持し、実施例3と同様にして中間転写体と記録用シー
トの記録層の部分とをはりあわせ、中間転写体から記録
用シートを離すと、記録用シートの記録層が高分子層上
に転写した。
【0126】次に、記録用シートのインク材料層面が、
中間転写体上の記録層面に向き合うようにして、記録用
シートを重ね、サーマルヘッドにより約50Nで押圧
し、下記の記録条件にて記録した。記録速度:8ms/
line、最大記録パルス幅:4ms、最大記録エネル
ギ−:7J/cm2
【0127】このとき、記録層の温度が、記録層に用い
たポリビニルブチラールのガラス転移点である54℃よ
りも低い温度の約40℃になるようにして、中間転写体
から記録用シートを離したところ、記録層に階調パタ−
ンが明瞭に記録されていた。ハイライト部でのドット再
現性は、実施例4と同様に優れており、また、記録層が
高分子層から剥離することもなく、安定に記録を行なう
ことができた。なお、室温は約28℃であった。
【0128】一方、記録層の温度が、記録層に用いたポ
リビニルブチラールのガラス転移点である54℃よりも
高い温度の約70℃になるようにして、中間転写体から
記録用シートを離したところ、軟化した記録層が記録用
シートとの融着により変形して高分子層から浮き上がっ
たり、記録層が高分子層から剥離して記録用シートに接
着してしまった。
【0129】(実施例6)実施例4と同様にして、ポリ
イミドフィルム上に、剥離紙用シリコーンとシリコーン
粘着材とを含む高分子層を形成した構成の中間転写体を
用いた。
【0130】次に、実施例4と同様にして、PETフィ
ルム上に、離型層と記録層およびインク材料層を形成
し、記録用シートとして用いた。
【0131】まず、実施例3と同様にして中間転写体を
支持し、実施例3と同様にして中間転写体と記録用シー
トの記録層の部分とをはりあわせ、中間転写体から記録
用シートを離すと、記録用シートの記録層が高分子層上
に転写した。
【0132】次に、記録用シートのインク材料層面が、
中間転写体上の記録層面に向き合うようにして、記録用
シートを重ね、サーマルヘッドにより約50Nで押圧
し、下記の記録条件にて記録した。記録速度:8ms/
line、最大記録パルス幅:4ms、最大記録エネル
ギ−:7J/cm2
【0133】記録後、中間転写体と記録用シートとを室
温まで冷却した後に、中間転写体から記録用シートを離
すと、実施例4と同様に、記録層に階調パタ−ンが明瞭
に記録されていた。
【0134】次に、実施例4と同様にして、この階調パ
ターンが記録された記録層上にコピー用紙を重ね、加熱
した金属ローラを用いて記録層をコピー用紙上に転写さ
せた。
【0135】このとき、記録層の温度が記録層に用いた
ポリビニルブチラールのフロー軟化点である110℃よ
りも低い温度の約90℃にして、コピー用紙から中間転
写体を剥離したところ、記録層はコピー用紙上に良好に
転写した。得られたコピー用紙上の転写画像は、実施例
4と同様に、低記録濃度から高記録濃度まで均一な形状
のドットを有し、高画質な画像であった。また、記録層
の光沢は紙の表面と変わらず、画質的な違和感のないも
のであった。そして、記録層表面は筆記性を有し、定着
性も良好であった。
【0136】一方、記録層の温度が、記録層に用いたポ
リビニルブチラールのフロー軟化点である110℃より
も高い温度の約160℃にして、コピー用紙から中間転
写体を剥離してたところ、流動可能なほど軟化した記録
層が剥離の際に分断されて高分子層上に部分的に残り、
記録層を良好にコピー用紙上に転写できなかった。
【0137】(実施例7)中間転写体を作製するため
に、厚さ約50μmのポリイミドのフィルム上に、シリ
コーン生ゴムの含有量を増加させた、付加反応で硬化す
るシリコーン粘着材(SD4567、東レ・ダウコーニ
ング・シリコーン株式会社)を含む塗料をワイヤーバー
で塗工し、130℃で3分間乾燥して厚さ約70μmの
高分子層を形成した。この高分子層は非常に柔軟であ
り、良好なゴム弾性を有していた。また、高分子層の表
面には、実施例4で作成した高分子層と同程度の粘着性
があり、金属や樹脂フィルムなどの様々なものに良好に
粘着した。一方、実施例4と比較して、高分子層を構成
する材料が少なくなり、高分子層の作成がより容易にな
った。この高分子層を形成したポリイミドフィルムを、
実施例3と同様にして、ゴム被覆金属ローラ上にはりつ
けて、中間転写体とした。
【0138】次に、実施例4と同様にして、PETフィ
ルム上に、離型層と記録層およびインク材料層を形成
し、記録用シートとして用いた。
【0139】まず、実施例3と同様にして中間転写体を
支持し、実施例3と同様にして中間転写体と記録用シー
トの記録層の部分とをはりあわせ、中間転写体から記録
用シートを離すと、記録用シートの記録層が高分子層上
に転写した。
【0140】次に、記録用シートのインク材料層面が、
中間転写体上の記録層面に向き合うようにして、記録用
シートを重ね、サーマルヘッドにより約50Nで押圧
し、下記の記録条件にて記録した。記録速度:8ms/
line、最大記録パルス幅:4ms、最大記録エネル
ギ−:7J/cm2
【0141】記録後、中間転写体と記録用シートとを室
温まで冷却した後に、中間転写体から記録用シートを離
すと、記録層に階調パタ−ンが明瞭に記録されていた。
ハイライト部でのドット再現性は、実施例4と同様に優
れており、記録層が高分子層から剥離することもなく、
安定に記録を行なうことができた。
【0142】次に、実施例4と同様にして、この階調パ
ターンが記録された記録層上にコピー用紙を重ね、加熱
した金属ローラを用いて記録層をコピー用紙上に転写さ
せた。金属ローラには、約400Nの荷重を加えてい
た。
【0143】以上のようにして得られたコピー用紙上の
転写画像は、実施例4と同様に、低記録濃度から高記録
濃度まで均一な形状のドットを有し、高画質な画像であ
った。また、記録層の光沢は紙の表面と変わらず、画質
的な違和感のないものであった。そして、記録層表面は
筆記性を有し、定着性も良好であった。
【0144】
【発明の効果】以上のように本発明は、染着性を有する
記録層を基体上に設けた染着層供給体と、ゴム弾性と粘
着性とを有する高分子層を基体上に設けた中間転写体
と、染料を含むインク材料層を基体上に設けけたインク
シートと、受像体とを用い、まず、染着層供給体の記録
層を中間転写体の高分子層上に転写し、次に、この高分
子層上の記録層にインクシートを重ねてインク材料層か
ら染料を熱転写し、そして、この染着された記録層を受
像体に転写することにより記録する熱転写記録方法であ
る。
【0145】本発明により、染料の熱による転写記録に
おいて、染着性を有する記録層に画像が形成され、この
記録層が受像体上にさらに転写されるため、従来は表面
が粗いために均一な記録がおこなえなかった受像体に
も、高画質の記録ができる。また、記録層が転写性を生
じるような、すべての受像体に、記録像を転写できる。
更に、受像体としては特に塗工紙のような染着性を有す
る特殊紙を必要とせず、普通紙を初めとしてどのような
記録紙にも原理的に記録できる。従って、受像体の種類
(表面材料、表面状態)によらずに、染料を色材とした
良好な画質の記録像を得ることが可能となる。
【0146】そして、ゴム弾性と粘着性とを有する高分
子材料が、ゴム弾性を有する高分子材料と、粘着性を有
する高分子材料とで構成されていることにより、ゴム弾
性と粘着性とを分離してそれぞれ最適な条件に設定する
ことができる。従って、粘着性を損なうことなく、受像
体の表面の凹凸に良好に倣うような高分子層を形成する
ことができ、様々な受像体に記録することが可能とな
る。
【0147】また、ゴム弾性を有する高分子材料が、ゴ
ム弾性を有するシリコーン材料を含むことにより、優れ
たゴム弾性が得られ、熱的な劣化も少ない中間転写体が
得られる。
【0148】また、粘着性を有する高分子材料が、粘着
性を有するシリコーン材料を含むことにより、優れた粘
着性が得られ、熱的な劣化も少ない中間転写体が得られ
る。
【0149】さらに、粘着性を有するシリコーン材料
が、シリコーン生ゴムと、シリコーン樹脂とを含むシリ
コーン粘着材であることにより、粘着特性を制御するこ
とが可能となり、十分な凝集力と優れた粘着性を得るこ
とができる。
【0150】さらに、記録層の温度が、記録層に含まれ
る熱可塑性樹脂のガラス転移点より低い温度となるよう
にして、記録層からインクシートを剥離することによ
り、記録層を高分子層上により安定に保持することがで
きる。
【0151】また、記録層の温度が、記録層に含まれる
熱可塑性樹脂のフロー軟化点(流動開始点)より低い温
度となるようにして、受像体を剥離して記録層を受像体
に転写することにより、記録層及び一次記録像は受像体
表面により良好に転写される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における熱転写記録方法の構成
の一例を示す概略図
【図2】(a)は同実施例における図1で示した第1の
実施例の動作説明のための概略図 (b)は同実施例における図1で示した第1の実施例の
動作説明のための概略図 (c)は同実施例における図1で示した第1の実施例の
動作説明のための概略図
【図3】同実施例における動作説明のための記録層の定
着状態を示す断面図
【図4】本発明の実施例における熱転写記録方法の別の
構成の第2の実施例を示す概略図
【図5】本発明の実施例における熱転写記録方法の別の
構成の第3の実施例を示す概略図
【図6】本発明の実施例における熱転写記録方法の別の
構成の第4の実施例を示す概略図
【図7】従来の熱転写記録方法の構成の一例を示す概略
【符号の説明】
1 染着層供給体 2 記録層 3 A基体 4 中間転写体 5 高分子層 6 C基体 7 インクシート 8 インク材料層 9 B基体 10 加圧体 11 サーマルヘッド 12 受像体 13 加熱ローラ 14 染着層供給体巻取りローラ 15 インクシート巻取りローラ 16 矢印 17 矢印 18 矢印 19 矢印 20 矢印 21 記録信号源 22 一次記録像 23 転写像 24 記録用シート 25 D基体 26 記録用シート巻取りローラ 27 記録用シート剥離ローラ 28 受像体剥離ローラ 29 プラテン 30 矢印
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田口 信義 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】染着性を有する記録層を基体上に設けた染
    着層供給体と、ゴム弾性と粘着性とを有する高分子層を
    基体上に設けた中間転写体と、染料を含むインク材料層
    を基体上に設けけたインクシートと、受像体とを用い、
    まず、染着層供給体の記録層を中間転写体の高分子層上
    に転写し、次に、この高分子層上の記録層にインクシー
    トを重ねてインク材料層から染料を熱転写し、そして、
    この染着された記録層を受像体に転写することを特徴と
    する熱転写記録方法。
  2. 【請求項2】ゴム弾性と粘着性とを有する高分子材料
    が、ゴム弾性を有する高分子材料と、粘着性を有する高
    分子材料とで構成されていることを特徴とする請求項1
    記載の熱転写記録方法。
  3. 【請求項3】ゴム弾性を有する高分子材料が、ゴム弾性
    を有するシリコーン材料を含むことを特徴とする請求項
    2記載の熱転写記録方法。
  4. 【請求項4】粘着性を有する高分子材料が、粘着性を有
    するシリコーン材料を含むことを特徴とする請求項2記
    載の熱転写記録方法。
  5. 【請求項5】粘着性を有するシリコーン材料が、シリコ
    ーン生ゴムとシリコーン樹脂とを含むシリコーン粘着材
    であることを特徴とする請求項4記載の熱転写記録方
    法。
  6. 【請求項6】高分子層上の記録層にインクシートを重ね
    てインク材料層から染料を熱転写する時に、記録層の温
    度が記録層のガラス転移点より低い温度になるようにし
    て、記録層からインクシートを剥離することを特徴とす
    る請求項1記載の熱転写記録方法。
  7. 【請求項7】染着された記録層を受像体に転写する時
    に、記録層の温度が記録層のフロー軟化点より低い温度
    になるようにして、受像体を剥離することを特徴とする
    請求項1記載の熱転写記録方法。
  8. 【請求項8】基体上に、離軽層を介して、染着性を有す
    る記録層を設けた染着層供給体を用いることを特徴とす
    る請求項1記載の熱転写記録方法。
  9. 【請求項9】染着性を有する記録層を基体上に設けた染
    着層供給体と、ゴム弾性と粘着性とを有するシリコーン
    材料層を基体上に設けた中間転写体と、染料を含むイン
    ク材料層を基体上に設けけたインクシートと、受像体と
    を用い、まず、染着層供給体の記録層を中間転写体の高
    分子層上に転写し、次に、この高分子層上の記録層にイ
    ンクシートを重ねてインク材料層から染料を熱転写し、
    そして、この染着された記録層を受像体に転写すること
    を特徴とする熱転写記録方法。
  10. 【請求項10】ゴム弾性と粘着性とを有するシリコーン
    材料層が、ゴム弾性を有するシリコーン材料と、粘着性
    を有するシリコーン材料とで構成されていることを特徴
    とする請求項9記載の熱転写記録方法。
  11. 【請求項11】粘着性を有するシリコーン材料が、シリ
    コーン生ゴムとシリコーン樹脂とを含むシリコーン粘着
    材であることを特徴とする請求項10記載の熱転写記録
    方法。
  12. 【請求項12】高分子層上の記録層にインクシートを重
    ねてインク材料層から染料を熱転写する時に、記録層の
    温度が記録層のガラス転移点より低い温度になるように
    して、記録層からインクシートを剥離することを特徴と
    する請求項9記載の熱転写記録方法。
  13. 【請求項13】染着された記録層を受像体に転写する時
    に、記録層の温度が記録層のフロー軟化点より低い温度
    になるようにして、受像体を剥離することを特徴とする
    請求項9記載の熱転写記録方法。
  14. 【請求項14】基体上に、離軽層を介して、染着性を有
    する記録層を設けた染着層供給体を用いることを特徴と
    する請求項9記載の熱転写記録方法。
  15. 【請求項15】染着性を有する記録層を基体上に設けた
    染着層供給体と、シリコーン生ゴムとシリコーン樹脂と
    を含むシリコーン粘着材から成る高分子層を基体上に設
    けた中間転写体と、染料を含むインク材料層を基体上に
    設けけたインクシートと、受像体とを用い、まず、染着
    層供給体の記録層を中間転写体の高分子層上に転写し、
    次に、この高分子層上の記録層にインクシートを重ねて
    インク材料層から染料を熱転写し、そして、この染着さ
    れた記録層を受像体に転写することを特徴とする熱転写
    記録方法。
  16. 【請求項16】高分子層上の記録層にインクシートを重
    ねてインク材料層から染料を熱転写する時に、記録層の
    温度が記録層のガラス転移点より低い温度になるように
    して、記録層からインクシートを剥離することを特徴と
    する請求項15記載の熱転写記録方法。
  17. 【請求項17】染着された記録層を受像体に転写する時
    に、記録層の温度が記録層のフロー軟化点より低い温度
    になるようにして、受像体を剥離することを特徴とする
    請求項15記載の熱転写記録方法。
  18. 【請求項18】基体上に、離軽層を介して、染着性を有
    する記録層を設けた染着層供給体を用いることを特徴と
    する請求項15記載の熱転写記録方法。
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