JPH07100331A - 排煙脱硫方法 - Google Patents

排煙脱硫方法

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JPH07100331A
JPH07100331A JP5247955A JP24795593A JPH07100331A JP H07100331 A JPH07100331 A JP H07100331A JP 5247955 A JP5247955 A JP 5247955A JP 24795593 A JP24795593 A JP 24795593A JP H07100331 A JPH07100331 A JP H07100331A
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JP
Japan
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liquid
gas
absorption
flue gas
absorbing
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5247955A
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English (en)
Inventor
Yuichi Eto
祐一 江藤
Hiroyuki Ishii
宏幸 石井
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Idemitsu Engineering Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 吸収塔内の気液接触部における吸収液のpH
を応答性良く調整することができる排煙脱硫方法を提供
する。 【構成】 吸収塔12内の気液接触部19において排ガスと
吸収液15とを向流接触又は並流接触させることにより脱
硫を行う排煙脱硫方法において、気液接触部19の直ぐ下
に排ガスを吸収した吸収液15の受け部29を設け、この受
け部29からpH検出ライン21のpH検出部19に吸収液15
を導いて吸収液15のpH値を検知し、このpH値に基づ
いて気液接触部19における吸収液15のpHを調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排煙脱硫方法に関し、
石炭、重油等を燃料とする加熱炉、ボイラー、ごみ焼却
炉等からの硫黄酸化物を含む排ガスの処理に利用でき
る。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】従来、吸
収塔内の気液接触部において、硫黄酸化物(SOX )を含
む排ガスと水酸化マグネシウム等を含む吸収液とを向流
接触又は並流接触させることにより排ガスの脱硫を行う
排煙脱硫方法が知られている(特開昭63-156521 号公
報、特開平3-143527 号公報、特開平3-275123 号公
報)。このような排ガスの脱硫の際、前記吸収液のpH
は、硫黄酸化物の吸収に適した値に調整されている。こ
のpH調整のため、吸収塔の液溜め部から吸収液のスプ
レーノズルに到る循環ラインの途中に、吸収液をpH検
出部に導く分岐管を接続し、このpH検出部で検知した
pH値に基づいて前記吸収液のpHを調整していた。こ
のようなpH調整システムによれば、pH検出用の吸収
液を取り出し易いという長所を有する。
【0003】しかし、前記pH調整システムによると、
液溜め部の容量が大きいことに伴ってこの液溜め部での
吸収液の滞留時間が大きくなるため、燃料が切り替わっ
た時のような条件変化時にpHの検知に時間的遅れが生
じて応答性が悪くなるという問題点があった。なお、液
溜め部における吸収液の滞留時間を低減させるようにし
た系では、応答感度を上げる必要があるが、そのために
は検知信号の応答感度の改善が要求されることになる。
そこで、本発明は、吸収塔内の気液接触部における吸収
液のpHを応答性良く調整することができる排煙脱硫方
法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、吸収塔内の気
液接触部において排ガスと吸収液とを接触させることに
より脱硫を行う排煙脱硫方法において、肺ガスを吸収し
た前記吸収液を前記吸収塔の液溜め部に落下するまでの
間に直接採取し、この吸収液をpH検出部に導いて前記
吸収液のpH値を検知し、このpH値に基づいて前記気
液接触部における吸収液のpHを調整することを特徴と
する。前記気液接触部における排ガスと吸収液との接触
は、向流接触又は並流接触のいずれでもよい。前記吸収
塔の液溜め部に落下するまでの間には、気液接触部と直
接接する位置及び気液接触部と液溜め部の中間の位置を
含む。
【0005】前記吸収液用の吸収剤としては、アルカリ
及びアルカリ土類の水酸化物(例えば、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カル
シウム等)、これらの酸化物(例えば、酸化マグネシウ
ム、酸化カルシウム等)等を使用できる。これらの中
で、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウム等のマグネ
シウム化合物は経済性の面から特に好適である。
【0006】前記気液接触部における吸収液のpHは、
5.5 〜7.0 に調整した場合に硫黄酸化物の除去効果が最
も高まる。このように、気液接触部の下側より排ガスを
吸収した吸収液をpH検出部に直接導くようにしたた
め、気液接触部における吸収液のpH値を時間的遅れの
ほぼない状態で吸収液のpH値を検知することができ
る。これにより、燃料が切り替わった時のような条件変
化が合った場合でも、気液接触部における吸収液のpH
を応答性良く調整することが可能になる。
【0007】
【実施例】先ず、図1を参照して本実施例に係る排煙脱
硫方法において使用する排煙脱硫装置11の構成を説明す
る。この排煙脱硫装置11は、排ガスの脱硫を行う吸収塔
12、吸収塔12の液溜め部13から吸収塔12内のスプレーノ
ズル14に到る吸収液15の循環ライン16、この循環ライン
16の途中に接続された吸収液15の供給ライン17及び排水
ライン18、吸収塔12の気液接触部19の少し下側から吸収
塔12外に取り出されて吸収塔12に戻る吸収液15のpH検
出ライン21、吸収塔12と接続された工業用水の供給ライ
ン22及び酸化空気の供給ライン23等を備えて構成され
る。
【0008】前記吸収液の供給ライン17は、この実施例
のように前記循環ライン16又は吸収塔12の液溜め部13の
いずれかと接触されていればよいが、排水ライン18近傍
でスプレーノズル14側の循環ライン16と接続されている
ことが望ましい。前記吸収塔12は、その内部の上方に設
けられたミストエリミネータ24、このミストエリミネー
タ24の下方に設けられたスプレーノズル14、このスプレ
ーノズル14の下方に設けられた気液接触部19、液溜め部
13、気液接触部19と液溜め部13間の吸収塔12壁面に形成
された排ガスの供給口25及び前記液溜め部13内に酸化空
気の供給ライン23と接続されて設けられた酸化空気用ノ
ズル26を有している。なお、この酸化空気用ノズル26
は、必ずしも設ける必要はなく、必要に応じて設ければ
よい。
【0009】前記吸収液の供給ライン17と工業用水の供
給ライン22の途中には、それぞれ調節弁27,30 が設けら
れている。前記循環ライン16の途中には、ポンプ20が設
けられている。また、吸収塔12の前記液溜め部13には、
液面計28が接続されている。図2にも示すように、前記
吸収液15のpH検出ライン21は、前記気液接触部19の少
し下に吸収液15の受け部29が取り付けられ、この受け部
29と連通した吸収塔12外の管31の途中にpH検出部32が
取り付けられたものである。この受け部29の上面には、
固形分除去のためのフィルター33が取り付けられてい
る。図示の場合、pH検出部32を吸収液15の抜き出し側
のpH検出ライン21上部に設けているが、一般的には吸
収液15の戻し側のpH検出ライン21下部に設けた方が吸
収液15の滞留時間が短くなる。
【0010】次に、この排煙脱硫装置11を使用した本実
施例に係る排煙脱硫方法を説明する。前記排ガスの供給
口25より吸収塔12内に供給された排ガスは、気液接触部
19において前記スプレーノズル14から散布された吸収液
15と向流接触して排ガス中の硫黄酸化物(SOX )が吸収
除去される。脱硫された排ガスは、前記ミストエリミネ
ータ24を通って吸収塔12外に排出される。一方、硫黄酸
化物を吸収した吸収液15は、前記液溜め部13に留まる。
本実施例の場合、吸収液15中の吸収剤として、水酸化マ
グネシウムを使用している。液溜め部13に留まった吸収
液15は、前記ノズル26により曝気され、吸収液15中の亜
硫酸塩が酸化される。
【0011】液溜め部13の吸収液15は、前記循環ライン
16を通って前記スプレーノズル14に戻されて循環使用さ
れると共に、吸収液15の一部は前記排水ライン18から排
水される。この吸収塔12内における排ガスの脱硫中、気
液接触部19から降下した吸収液15は、その一部が前記受
け部29に採取され。pH検出ライン21を通ってpH検出
部32に到り、ここで排ガスを吸収した前記吸収液15のp
Hが検知される。このpH検出部32を通った吸収液15
は、pH検出ライン21を経てヘッド差により吸収塔12内
に再び戻される。
【0012】そして、pH検出部32で検知されたpH値
に基づき、前記気液接触部19における吸収液15のpHが
5.5 〜7.0 に維持されるように、供給ライン17の調節弁
27の開度が調節されて前記吸収液15の供給ライン17から
新たな吸収液15が前記循環ライン16に供給される。前記
液面計28は、液溜め部13の吸収液15の量を検知し、排水
等により減少した分の量の工業用水を前記調節弁30の開
閉によって補給している。
【0013】上記実施例に係る排煙脱硫方法によれば、
気液接触部19の直ぐ下にpH検出ライン21を設け、この
pH検出ライン21に設けたpH検出部32で吸収液15のp
Hを検知するようにしているため、吸収液15のpH値を
時間的遅れのほぼない状態で検知することができる。こ
れにより、燃料が切り替わった時のような条件変化があ
った場合でも、気液接触部19における吸収液15のpHを
応答性良く調整することができる。また、従来の装置に
前記pH検出ライン21を設ければよく、構成が簡単であ
るから、装置的にも容易に実施できる。
【0014】なお、本発明を実施するための装置的構成
は、上記実施例に係るもの以外でも可能である。例え
ば、図3に示すようにpH検出ライン21の途中にサンプ
ルボックス34を設け、このサンプルボックス34にpH検
出部32を取り付けるようにしてもよい。このサンプルボ
ックス34内には、移動可能な溢流堰35が設置されてい
る。そして、吸収液15のスラリー濃度が高く、吸収剤の
素粒子がサンプルボックス34内に堆積するような場合に
は、この溢流堰35を動かしてこのような粗粒子を除去す
ることにより、pH検知を支障なく行うことができる。
また、前記実施例では、吸収液15の受け部29を気液接触
部19の少し下に取り付けたが、気液接触部19と直接接す
るようにして取り付けてもよい。
【0015】
【発明の効果】本発明に係る排煙脱硫方法によれば、吸
収塔内の気液接触部における吸収液のpHを応答性良く
調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る排煙脱硫方法において使用する
排煙脱硫装置の構成図である。
【図2】本実施例に係るpH検出ラインの要部拡大図で
ある。
【図3】他の実施例に係るpH検出ラインの要部拡大図
である。
【符号の説明】
11 排煙脱硫装置 12 吸収塔 13 液溜め部 15 吸収液 16 循環ライン 17 吸収液の供給ライン 19 気液接触部 21 pH検出ライン 29 吸収液の受け部 32 pH検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01D 53/34 125 Q

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収塔内の気液接触部において排ガスと
    吸収液とを接触させることにより脱硫を行う排煙脱硫方
    法において、 排ガスを吸収した前記吸収液を前記吸収塔の液溜め部に
    落下するまでの間に直接採取し、この吸収液をpH検出
    部に導いて前記吸収液のpH値を検知し、このpH値に
    基づいて前記気液接触部における吸収液のpHを調整す
    ることを特徴とする排煙脱硫方法。
JP5247955A 1993-10-04 1993-10-04 排煙脱硫方法 Withdrawn JPH07100331A (ja)

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JP5247955A JPH07100331A (ja) 1993-10-04 1993-10-04 排煙脱硫方法

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JPH07100331A true JPH07100331A (ja) 1995-04-18

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ID=17171043

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JP (1) JPH07100331A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0884092A1 (de) * 1997-06-13 1998-12-16 Von Roll Umwelttechnik AG Verfahren zum Entfernen von Schwefeldioxid aus Rauchgasen
CN110292844A (zh) * 2019-06-25 2019-10-01 四川省星船城水泥股份有限公司 一种新型干法预热器窑尾烟室

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EP0884092A1 (de) * 1997-06-13 1998-12-16 Von Roll Umwelttechnik AG Verfahren zum Entfernen von Schwefeldioxid aus Rauchgasen
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Effective date: 20001226