JPH0698825B2 - インクジェット記録シート - Google Patents

インクジェット記録シート

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JPH0698825B2
JPH0698825B2 JP2031796A JP3179690A JPH0698825B2 JP H0698825 B2 JPH0698825 B2 JP H0698825B2 JP 2031796 A JP2031796 A JP 2031796A JP 3179690 A JP3179690 A JP 3179690A JP H0698825 B2 JPH0698825 B2 JP H0698825B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は油性インク用インクジェットプリンタの記録シ
ートに関するものである。
[従来の技術] 近年、カラープリンタの需要が広がってきている。とり
わけノンインパクト記録方式の一種であるインクジェッ
ト記録は、簡便な装置で比較的高速のカラー記録が可能
であること、ドットプリンタ等のインパクトプリンタに
比較し極めて静粛でありオフィスで使いやすいことなど
から高い評価を受けている。従来、水性インクジェット
記録については、画像の耐水性がない、インクのノズル
詰まり生じやすいなどの欠点が指摘されていたが、高沸
点の溶媒を用いた油性インクジェット記録においてはこ
れらの点が解消され、併せて高解像度印字が可能である
ことなどから期待されている。
しかしながらこれまで水性インクジェット記録用紙につ
いては、数多くの知見や技術が開示されているが、油性
のインクジェット記録においてはこれまで通常普通紙に
記録できることが前提となっているために、従来のイン
クジェット記録用紙の製造技術の範囲で簡単に取り扱わ
れる程度であった。しかしながら、油性インクジェット
記録の場合、インクの吸収性やドットの大きさ、インク
の裏抜け、色再現性などを記録紙上でコントロールする
には、特開昭55-11829号、特開昭57−107879号、特開昭
58-110287号、特開昭60-260376号、特開昭63-57277号等
でみられる水性インクジェット記録紙で用いられる材料
や製造手法を用いるだけでは不十分である。
例えば、特開昭55-11829号は、2層以上からなるシート
でインク吸収性の速い層の上にインク吸収性の遅い層を
重ねることによって解像度の高い記録シートを得ようと
したものであるが、この方法では高沸点の非水溶媒を中
心とする油性インクの浸透を抑えることはできない。ま
た特開昭57-107879号では、インク吸収性及び接着強度
の向上を目的として支持体に同一塗料を2層以上塗布す
ることを提案している。また特開昭58-110287号では、
インク受理層の細孔径が0.2-10μと0.05μの2つのピー
クを有することを提案している。特開昭60-260376号で
は、第1層に含フッ素耐水耐油剤をインク吸収層に含有
させることによってインクの吸収速度を変えることによ
って記録紙表面でのドットを大きくしようとするものも
のである。また特開昭63-57277号等では、アンダーコー
ト層(第1層)に針柱状系炭酸カルシウムを用いること
によりインク吸収速度を変えてインクドットの広がりを
コントロールしようとするものである。以上の各技術は
いづれも2層以上のインク吸収層を重ね合わせてそれぞ
れのインク吸収速度を変えることによって水系インクに
よるドットの大きさや全体のインク吸収速度をコントロ
ールしようとするものである。
以上のように、上記公報に開示された水性インクジェッ
ト記録シートは、いずれもできるだけインク吸収容量の
大きなインク吸収層を、比較的ミクロな細孔を有する填
料と水溶性樹脂などを中心に構成するものであるが、こ
のようなシートに高沸点非水溶媒を主体とする油性イン
クで記録すると、インクを吸収することはできるが、吸
収層でのインクの浸透が進み過ぎてインクを保持するこ
とは困難であり、インクの裏抜けやにじみなどの問題は
生じ、油性インクによる記録シートとしては不適当であ
る。
また油性インクに用いるインクジェット記録シートの技
術は、特開昭59-95188号、特開昭63-60784号、特開昭64
-24785号、特開昭64-36478号などの各公報に開示されて
いる。
特開昭59-95188号公報では、比較的低沸点でかつ水にも
可溶なインクに適したインクジェット記録シートとし
て、受容層に水に不溶で有機溶剤に可溶な水性エマルジ
ョン型高分子を含有した塗工層を支持体の上に1層設け
ることを提案している。これはインク溶媒によるバイン
ダー樹脂の溶解又は膨潤を前提として記録特性の向上を
図るものである。また特開昭63-60784号では、インク受
容層にインクの溶剤に溶解または膨潤する有機高分子微
粒子を含有することを提案している。また特開昭64-247
85号、特開昭64-36478号では、吸油性無機あるいは有機
顔料と水系接着剤を用いてインク受容層を形成し、比較
的大きなインクドットが得られる記録シートを提案して
いる。
以上のような開示技術を用いた油性インクジェット記録
シートに、高沸点非水溶媒を主体とする油性インクを用
いて記録を施した場合、記録特性上の重要な問題である
優れた記録濃度、解像度、インク吸収性及び保持性、イ
ンクの裏抜けやインクのにじみ出しあるいはクロマト現
象などいくつかの点を満足することはできない。
いづれにしても従来の様々なインクジェット記録シート
の開示技術だけでは、高沸点非水溶媒を中心とした油性
インクを用いたインクジェット記録方法に適した、すな
わち記録濃度が高く、解像度に優れ、インクを記録シー
ト上で十分保持できかつインクの裏抜けのない油性イン
クジェット記録シートを得ることはできなかった。
[発明が解決しようとする課題] 一般に優れたインクジェット記録を得るため記録シート
に求められる記録特性として、記録濃度が高い、イ
ンク吸収速度が速い、インク吸収容量が大きい、適
度な大きさのインクドットが得られる、インクの裏抜
けがない、インクドットのにじみがない、隣接する
インクのブリーディングがない、鮮明な画像が得られ
る、等が挙げられる。またインクジェット記録では画像
の耐水性、耐光性、画像の保存性なども場合により必要
とされる。
油性インクを用いるインクジェット記録、特に沸点が15
0℃以上の芳香族系または脂肪族系の非水溶剤を主とし
て含有する油性インクを用いる場合、上述の如く従来の
技術では上記望ましい特性のうちのいくつかのものを満
足することができない。
高沸点の溶媒は室温程度では難揮発性であって、記録後
も溶媒が記録シート中に流動状態で存在し続けることと
なる。このため第1の課題は、打ち込まれるインク量に
ほぼ対応する空隙をインク受理層側に確保するととも
に、記録後のインク溶媒が流れ出さないように固定して
おくことである。
この流れだしには、記録時に生ずるものと経時的に生ず
るものとがある。記録時の流れ出しは、高沸点溶媒のイ
ンク受理層の表面及び厚さ方向への急激な浸透により生
じ、表面方向の浸透はドットのにじみや異なるインク同
士の滲み込みであるブリーディングとして現れ、厚さ方
向(縦方向)への浸透はインクの裏抜けとして現れる。
一般に高沸点非水溶媒では、従来の水性インクジェット
の記録時にみられる、水性インクがインク受理層に浸透
して水溶性バインダーの溶解やパルプ繊維の膨潤などを
生起せしめて、インク受理層の細孔を閉塞し、インクの
縦方向浸透を防止する等の効果は期待できない。このた
め本発明で用いられるインクでの浸透は速やかであり、
特に縦方向の浸透によるインクの裏抜けをどのように押
さえるかが第2の課題である。
インク受理層の構造が比較的微細な細孔からなる場合、
油性高沸点溶媒はインクに含まれる各染料の極めて優れ
た展開剤となり、2色ないしは3色の重ね色で印字され
た部分では、溶媒の経時的流れだしにより各染料が印字
部と白紙部の境界で分離する現象(以下クロマト現象と
いう)を生ずる。
この現象を押さえることが第3の課題である。
[課題を解決するための手段] 以上のような課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、
油性インク、特に沸点が150℃以上の芳香族系または脂
肪族系の非水溶剤を主として含有するものを用いるイン
クジェット記録に於て、その記録シートが少なくともイ
ンクの溶媒に不溶な水性エマルジョン樹脂を含有するイ
ンク浸透防止層の上に、少なくとも填料、水溶性高分子
及びインクの溶媒に不溶な水性エマルジョン樹脂からな
るインク保持層(A層)を設けてなる記録シートであっ
て、A層に含有される水性エマルジョン樹脂がインク浸
透防止層のA層との境界面からの厚さが15μ以内の部分
(B層)に含有される前記水性エマルジョン樹脂に対し
固形分重量比で0.55〜0.02の範囲内にある油性インクジ
ェット記録シートにすることにより、前記問題点を解決
し本発明を完成した。
本発明のインク保持層(A層)の役割は、インクを速や
かに吸収し、記録濃度が高くかつ鮮明な画像が得られ、
滲みのない適度な大きさのドットを得られるようにする
とともに、インク溶媒の多くをここで保持することにあ
る。インク浸透防止層は、インク保持層でのインク染料
のクロマト現象を押さえるためにインク溶媒を固定化す
ること、及びインクがインク浸透防止層を通して裏面へ
浸透するのを押さえることを目的としている。インク浸
透防止層が厚い場合、その厚さ全部でこの役割はを果た
すのでは記録濃度や裏抜けが十分ではなく、インク保持
層との界面から15μ以内の部分を実質的なインク浸透防
止層(B層)とならなければならない。
本発明で用いられる油性インクの組成は、非水系溶媒と
これらの溶媒に可溶な油溶性染料と各種添加剤からなる
ものである。溶媒は芳香族系または脂肪族系の非水溶媒
を主とするものであり、これら非水溶媒の例としてはα
−クロロトルエン、p−クロロトルエン、1−クロロナ
フタレン等のハロゲン炭化水素類、ジイソブチルケト
ン、アセトニルアセトン、メチルシクロヘキサノン、ホ
ロン等のケトン類、酢酸シクロヘキシル、3-メトキシブ
チルアセタート、2-エチルヘキシルアセタート等のエス
テル類、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ベン
ジルエチルエーテル、クレシルメチルエーテル、メチル
フェニールエーテル、ジメトキシメチルエーテル等のエ
ーテル類、ナフタレン、メチルナフタレン、ジメチルナ
フタレン、トリメチルナフタレン、ジイソプロピルナフ
タレン、1,2,3,4テトラヒドロナフタレン、デカヒドロ
ナフタレン等のナフタレン類、トリメチルベンゼン、n
−ブチルベンゼン、ジエチルベンゼン、シクロヘキシル
ベンゼン、ジペンテン、1,2,4トリクロロベンゼン等の
芳香族炭化水素類、エチレングリコール、プロピレング
リコール、トリメチレングリコール類、2エチルヘキシ
ルアルコール、ノニルアルコール等のアルコール等のア
ルコール類等が挙げられる。インクジェットインクとし
ては、ノズル詰まりが少ない等のインクの吐出安定性の
点から、上述の非水溶媒の中でも沸点が150℃以上の高
沸点のものが適している。
尚、インク特性の改善その他を目的として、低沸点溶媒
やその他の添加剤も必要に応じて添加することが出来
る。低沸点溶媒の例としては、メチルアルコール、エチ
ルアルコール、イソプロピルアルコール等のアルキルア
ルコール類、エチルセロソルブ、トルエン、ベンゼン、
キシレン、ヘキサン、等の脂肪族又は芳香族炭化水素
類、エチルエーテル、ブチルエーテル等のエーテル類、
メチルエチルケトン等のケトン類、ハロゲン化炭化水素
類等が挙げられる。
本発明の油性インク保持層(A層)は填料、インクの溶
媒に不溶な水性エマルジョン樹脂、水溶性高分子及びそ
の他の添加剤からなる。水性エマルジョン樹脂は油性イ
ンクに対するにじみ、ブリーディングあるいはクロマト
現象を抑制する添加剤として使用し、また場合によりバ
インダーとしても用いる。水溶性高分子は填料のバイン
ダーとしてあるいは補助的バインダーとして用いる。イ
ンク保持層に於ける填料と水性エマルジョンの配合割合
は、本発明の目的を果たす意味でも重要である。該イン
ク保持層は高沸点の非水溶媒を主とする油性インクを吸
収し保持するために十分な空隙が必要であり、填料比率
が大きいことが望ましい。本発明ではその比率(填料/
水性エマルジョン樹脂)は99.5/0.5〜60/40が好ましく
更に好ましくは99/1〜70/30である。エマルジョン樹脂
の比率が前述の範囲より大きくなると、記録濃度やイン
ク吸収性の低下、インク吸収性低下によるにじみやイン
クの流れだし等が生じる。またその比率が小さくなると
記録濃度は維持できるがにじみやブリーディングが生じ
たり、バインダーとして用いている場合は少なければ表
面強度が弱くなり記録シートとして使用し難いものとな
る。
該インク保持層に用いる填料の例としては炭酸カルシウ
ム、クレー、カオリン、焼成カオリン、酸性白土、タル
ク、合成シリカ、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、ケイ
酸カルシウム、合成ケイ酸塩、酸化チタン、珪藻土、硫
酸バリウム、サチンホワイト、有機樹脂顔料等を挙げる
ことができるが、インクの色再現性や吸収性の点からは
合成シリカ、焼成カオリン、ケイ酸カルシウム、合成ケ
イ酸塩など、比較的嵩高で、比表面積が大きく、粒径の
小さい填料が好ましい。
水性エマルジョン樹脂は、インクの溶媒に対し実質的に
不溶であるものを使用する必要がある。それらの例とし
てはスチレンブタジエン樹脂、アクリル酢酸ビニール樹
脂、エチレン酢酸ビニール樹脂、酢酸ビニール樹脂、ア
クリル樹脂、アクリルスチレン樹脂、塩化ビニール樹
脂、塩化ビニリデン樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリエ
ステル樹脂等がある。
インク保持層には本発明の目的を損なわない範囲内でバ
インダーとして水溶性樹脂を用いることが可能であり、
それらの例としては澱粉、カチオン変性澱粉、ポリビニ
ールアルコール、ヒドロキシエチルセルロースやカルボ
キシメチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリアク
リルアミド類、ポリビニールピリジン、ポリエチレンオ
キサイド、ポリビニールピロリドン、カゼイン、ゼラチ
ン、アルギン酸ソーダ、ポリスチレンスルホン酸ソー
ダ、ポリアクリル酸ソーダ、澱粉−アクリロニトリルグ
ラフトポリマー加水分解物、スルホン化キチン、カルボ
キシル化キチン及びキトサンとそれらの誘導体等を挙げ
ることができる。
インク保持層の塗布量としては、2〜20g/m2が好ましく
更に好ましくは3〜15g/m2である。
本発明の油性インク浸透防止層(B層)は、水性エマル
ジョン樹脂と、填料あるいは水溶性高分子を含むその他
の添加剤からなる。該インク浸透防止層の役割は上述し
たようにインクのクロマト現象を押さえるためのインク
溶媒の固定化とインクの裏抜け防止である。インクの固
定化はインクが全く浸透しない状態では困難であり、イ
ンクがある程度インク浸透防止層に浸透し食いつくこと
が要求されるが、一方裏抜け防止の点ではインクの浸透
は少ないほど良いという関係にある。填料は特に必要と
しないが上述の目的を十分に果たすには、添加した方が
より好ましく、インク浸透防止層のインク保持層との境
界面から15μm以内の部分(B層)における、填料とそ
の水性エマルジョン樹脂の重量比率(P/E比)は、5/95
〜80/20程度が適当であり、好ましくは30/70〜70/30で
ある。水性エマルジョン樹脂の比率が低いと、油性イン
クの浸透防止が不十分となり、高過ぎるとインクの浸透
が完全に押さえられるために、上部のインク保持層での
インクの広がりが大きくなり解像度が低下し、またクロ
マト現象も生じやすい状態となる。インク浸透防止層の
厚さは、少なくとも2μmは必要であり、3〜15μmが
適当であって、25μm以上ではその効率が一定となるた
め、それ以上の厚さは通常不必要である。
インク浸透防止層で用いられる填料、水性エマルジョン
樹脂及び水溶性高分子は、A層で用いるものとして例示
したものをいずれも使用できる。
インク浸透防止層で用いる水性エマルジョン樹脂は、ブ
リーディング及びインクのクロマト現象を押さえるため
に、A層で用いる場合よりインクの溶媒に対してより不
溶性であることが好ましい。
A層で例示した水性エマルジョン樹脂の中で、インク浸
透防止層に好ましく使用し得るものは、酢酸ビニール樹
脂、スチレンブタジエン樹脂、ポリエステル樹脂、アク
リル酢酸ビニール樹脂である。
本発明の油性インク浸透防止層には、さまざまな目的で
添加剤を加えることができる。更にインク浸透防止層を
塗工層として設ける場合には、塗工性改善を目的として
分散剤、消泡剤や離型剤その他の目的でいくつかの助剤
を加えることができる。
例えば水溶性樹脂も加えることができ、水性エマルジョ
ン樹脂100部に対して40〜0部加えることが可能であ
る。これら水溶性樹脂は多く添加し過ぎると油性インク
の浸透防止能が低下する。
本発明の油性インク用インクジェット記録シートは、イ
ンク保持層とインク浸透防止層の2層以上からなるもの
であり、水性エマルジョン樹脂をA、B両層に含有する
ことが必要であり、また両層のその塗布量はプリンタの
インク吐出量特性に応じて決定される。しかし、各層の
構成がそれぞれ単独に条件を満たすだけでは本発明の目
的は達することはできない。すなわち本発明の記録シー
トにおいては、にじみやブリーディングがなく、インク
のクロマト現象がなくかつ裏抜けのないより優れた記録
特性を達成するためには、A層とB層(A層との境界面
から厚さ15μ以内の部分)とにおける水性エマルジョン
樹脂の固形分重量比率(A/B)が0.55〜0.02の範囲内に
あることが特に重要である。A/Bの固形分重量比率が0.5
5よりも大きければ、インク浸透防止層でのインク溶媒
の捕捉が不十分となりクロマト現象が生じ、0.02よりも
その比率が小さくなれば、保持層でのインクの流動性が
大きくなり、にじみ、ブリーディング、さらにはクロマ
ト現象が生ずることとなる。
また、インク浸透防止層が厚いと、A層とインク浸透防
止層全体のインクに不溶な水性エマルジョン樹脂の比
(A/B比)が本発明範囲内であっても、インク保持層境
界面に接するインク浸透防止層の15μm以内に存在する
水性エマルジョン樹脂の実質的な量が減り、インクがよ
り深く浸透してしまうため記録濃度の低下や、画像が白
っぽくなるなどの現象が生ずるだけでなくインクの裏抜
けも大きくなる。一方インク浸透防止層の厚さが薄すぎ
ると、インク保持層を通過したインク溶媒の捕捉が不十
分となってクロマトが生じ易くなる。
本発明の油性インクジェット記録シートの構造は第1〜
3図のようなものが提案できる。図中1は本発明の油性
インクジェット記録シート、2は支持体、B及びB1、B2
はインク浸透防止層、A及びA1、A2はインク保持層であ
る。第1図は支持体の上にインク浸透防止層及びインク
保持層を塗布積層したものであり、第2図はインク浸透
防止層とインク保持層をそれぞれ個々に2層に積層した
例であり、第3図はインク浸透防止層が支持体を兼用し
た例である。このように本発明の油性インクジェット記
録シートはインク保持層(A層)、インク浸透防止層、
支持体の少なくとも2層以上からなるものである。B層
はA層との境界面から15μ以内の部分を指すものである
が、形成される場合にはそれ以上の厚みを有していても
問題はない。
更に、カールや静電気対策として支持体の裏面に主とし
て水溶性高分子からなる塗料を塗布してもよい。
本発明において支持体の上に塗工層としてインク浸透防
止層、インク保持層の各層を順次設ける場合、その支持
体の材料としては、木材パルプ、綿パルプ、故紙からの
再生パルプ、キチン、合成繊維、ガラス繊維、不織布な
どが用いることができる。パルプシートにおいては、無
サイズ、酸性サイズ、中性サイズのいずれの処理のもの
も使用できる。
本発明のインク保持層及びインク浸透防止層塗料をこれ
ら支持体に塗布する方法としては、サイズプレス、ロー
ルコーター、ブレードコーター、バーコーター、エアー
ナイフコーター、カーテンコーター、スプレー法等が挙
げられる。
[作 用] 油性インク、特に沸点が150℃以上の芳香族系または脂
肪族系の非水溶剤を主として含有する油性インクを用い
るインクジェット記録に於て、その記録シートが少なく
ともインクの溶媒に不溶な水性エマルジョン樹脂を含有
するインク浸透防止層の上に、少なくとも填料とインク
の溶媒に不溶な水性エマルジョン樹脂からなるインク保
持層(A層)を設けてなる記録シートで、A層に含有す
る水性エマルジョン樹脂と浸透防止層のA層との境界面
からの厚さが15μ以内の部分(B層)に含有されるイン
クの溶媒に不溶な水性エマルジョン樹脂との固形分重量
比が0.55〜0.02の範囲内にあるようにすることにより、
多色記録で記録濃度が高く、インク吸収性と保持性に優
れ、被記録面上で適度なインクドットの広がりが得ら
れ、インクが均一に定着し、かつインクの裏抜けが殆ど
ない、油性インクジェット記録シートが得られた。その
理由はおおよそ次のようであろうと考えられる。
油性インク、特に沸点が150℃以上の非水溶媒を含有す
るインクは、記録後も通常室温程度では蒸発せず流動状
態で記録紙表面に存在していると考えられる。このよう
なインクを用いて従来の連続した空隙が多く存在する水
系インクジェット記録紙に記録するならば、細孔の毛管
力の働きや界面張力により、インクが流動して、多色記
録時のブリーディングや時間の経過とともに生じるクロ
マト現象の大きな要因となる。このためインク保持層
は、吐出されたインクの大部分を吸収するのに必要な程
度の空隙量が確保される必要があり、またそれらの空隙
は非連続的に存在していることが望まれる。
本発明のインク保持層に存在する水性エマルジョン樹脂
は、連続空隙を塞ぎ、空隙を非連続化するが、この状態
は水性エマルジョン樹脂がインク溶媒に実質的に不溶で
あるので、油性インクで記録した後も保たれているもの
と考えられる。それにより、毛管力等によって生ずる油
性インクの溶媒の移動がある程度押さえられ、インクの
ブリーディングが防止されると考えられる。
一方非連続とはいえ十分空隙の多いインク保持層だけの
記録シートでは、浸透力の強い油性インクの溶媒は記録
シートを突き抜けてしまうし、また時間が経過するとと
もにインク溶媒によって染料が水平方向に展開されてク
ロマト現象が生じるため、油性インクの溶媒の浸透防止
や固定化が必要となる。本発明のインク浸透防止層は、
インクに不溶な水性エマルジョン樹脂を多量に含有して
いるとはいえある程度の空隙や細孔を有しており、イン
ク保持層を通過してインク浸漬防止層に達した油性イン
クの一部がそれらの凹凸あるいは細孔に溶媒が入り込む
が、インク保持層との15μm以内の界面層中に存在す
る、インク保持層中の水性エマルジョン樹脂の数倍以上
のインクの溶媒に不要な水性エマルジョン樹脂によっ
て、この層内の空隙や細孔の先はほとんど閉塞され、大
部分非連続化されるため、インク保持層を通過してイン
ク浸透防止層に達した油性インクは捕捉され、インクの
浸透が押さえられることにより、結果としてインクの裏
抜けは全体に押さえられ、クロマト現象を防ぐ意味での
インクの固定化が行なわれるものと思われる。
これらの効果は、単にインク保持層とインク浸透防止層
の構成による記録シートだけでは得ることはでず、各層
に一定の比を有する溶媒に不溶な水性エマルジョン樹脂
を含有せしめ、インク浸透防止層においてはインク保持
層と接する界面から15μの厚さの範囲内にインク溶媒に
不溶な水性エマルジョン樹脂を一定量含有させることに
より、ブリーディングやインクの裏抜けがなく、かつク
ロマト現象のほとんどないすぐれた油性インクジェット
記録シートが得られたものと考えられる。
[実施例] 以下、本発明を実施例によって具体的に説明する。尚以
下の実施例に於て部及び%は断わらない限り固形分重量
部および固形分重量%を示す。
本発明で用いた油性インクの配合例を示す。
油性インク配合例1 Sudan Deep Black BB(BASF製) 4重量部 ジイソプロピルナフタレン 85重量部 オレイン酸 15重量部 油性インク配合例2 Vali Fast Yellow #3105(オリエント化学工業(株)
製) 5重量部 1,2,3,4テトラヒドロナフタレン 50重量部 ビス(2-メトキシエチル)エーテル 40重量部 オレイン酸 10重量部 油性インク配合例3 Victoria Blue F4R 5重量部 トリメチルベンゼン 85重量部 ステアリン酸 15重量部 以下本発明の油性インクジェット記録シートの実施例に
ついて示す。
実施例1 支持体の原料パルプとしてフリーネス(C.S.F)400mlの
LBKP100部を使用し、填料としてカルサイト系軽質炭酸
カルシウム(紡錘形、50%平均粒子径4.1μm,BET比表面
積5m2/g)15部、カチオン化澱粉1部を加え、サイズ剤
(アルキルケテンダイマー、濃度15.5%、粘度80C.P.)
0.2部を添加して抄紙機により抄紙して支持体シートを
得た。更にサイズプレス装置を用いて酸化澱粉8%(固
形分)水溶液を上述シートに1.5g/m2塗布して坪量64g/m
2の支持体シートを得た。
次に、水性エマルジョン樹脂として酢酸ビニール樹脂a
(MFT:17℃、粘度:3000C.P./25℃)50%液100重量部に
水86部を加えて上に、填料として沈降法合成シリカa
(平均凝集径3.5μ、比表面積250m2/g)40部を添加しラ
ボミキサーにより撹拌分散させた。更に水溶性樹脂ポリ
アクリルアミド10%液を100重量部を加えて十分撹拌し
て35%固形分濃度の分散液を得てインク浸透防止層塗料
とした。この塗料を前述の支持体にメイヤーバーにて固
形分塗布量が約8g/m2になるように塗布、乾燥して支持
体/インク浸透防止層シートを得た。
更にまた水性エマルジョン樹脂として水及びブチルセロ
ソルブ(90/10)の混合溶媒に分散したポリエチレンイ
ソフタレートテレフタレート樹脂c(PH:6.1、粘度:150
C.P./25℃)34%液を58.8重量部に水288部を加えて撹拌
希釈し、填料として沈降法合成シリカb(平均凝集径2.
6μ、比表面積270m2/g)75部を同様に分散させた。水溶
性樹脂として酸化澱粉15%液を33.3重量部を加えて十分
撹拌して22%固形分濃度のインク保持層層塗料を得た。
この塗料を前述の支持体/インク浸透防止層シートのイ
ンク浸透防止層上にメイヤーバーにて塗布、乾燥してシ
ート得た後、該シートをスーパーカレンダーにより記録
層表面の平滑化処理を行なって実施例1の油性インクジ
ェット記録シートを得た。
実施例2〜5、比較例1 インク浸透防止層とインク保持層に使用したインクに不
溶な水性エマルジョン樹脂として酢酸ビニール樹脂b
(MFT:15℃、粘度:2000C.P./25℃)50%液、スチレンブ
タジエン樹脂d(S/B比:53/47、粒径160nm)50%液、ス
チレンブタジエン樹脂e(S/B比:50/50、粒径150nm)50
%液、アクリル酢酸ビニール樹脂g(MFT:19℃、粘度:2
20C.P./25℃)50%液を用い、使用したインクに溶解す
る水性エマルジョン樹脂としてエチレン酢酸ビニール樹
脂h(MFT:0℃、粘度:1000C.P./25℃)55%液を用い、
また水溶性樹脂としてはポリビニールアルコール(PV
A)樹脂(鹸化度:98.5%、重合度:1100)10%液を用い
て、それぞれ表−1−1の如く配合し、実施例1と同様
にして実施例2〜5及び比較例1の油性インクジェット
記録シートを得た。
実施例1〜5及び比較例1の記録シートの評価は表2に
示した。
表−2の結果をみると、インク浸透防止層及びインク保
持層に用いた樹脂が、インクに不溶なポリエステル樹
脂、スチレンブタジエン樹脂、、アクリル酢酸ビニール
樹脂、酢酸ビニール樹脂の水性エマルジョンを使用した
実施例は油性インクジェット記録特性に於て優れた結果
を示したが、インクに溶解してしまうエチレン酢酸ビニ
ール樹脂の水性エマルジョンを使用した比較例は裏抜け
やブリーディングが悪く実用できないものであった。
比較例2 実施例1で作成した、支持体上にインク浸透防止層のみ
を有するシートをシートをスーパーカレンダーにより平
滑化処理して比較例2の油性インクジェット記録シート
を得た。
比較例3 実施例1のインク保持層塗料を、実施例1の支持体の上
に直接塗布した以外は実施例1と同様にして比較例3の
油性インクジェット記録シートを得た。
実施例6、比較例4〜6 インク浸透防止層とインク保持層のそれぞれの塗料配合
及び塗布量を表−1−2の如く変えた以外は実施例1と
同様にして実施例6、比較例4〜6の油性インクジェッ
ト記録シートを得た。
実施例6及び比較例2〜6の記録シートの評価を表3に
示した。
表−3において、比較例6のA/B比は次に様にして求め
た。
支持体上に設けたインク浸透防止層は厚さ20.5μ、塗布
量16.8gであったので、15μ以内の樹脂aの量は、 16.8×0.2×15/20.5=2.46g インク保持層中の樹脂cの量は、 7.5×0.2=1.50g 従って、A/B=1.50/2.46=0.61となり、本発明外であ
る。
なお、インク浸透防止層全体としては、 16.8×0.2=3.36g 従って、A/B=1.50/3.36=0.45 このようにインク浸透防止層全体としての水性エマルジ
ョン樹脂の比は、本願発明範囲内である。
表−3の結果をみると、インク保持層(A層)とインク
浸透防止層の15μ以内の部分(B層)中の水性エマルジ
ョン樹脂の固形分重量比(A/B比)が0.55〜0.02の範囲
内にあるシート実施例6は、インクの裏抜け、ブリーデ
ィング、クロマト現象などがない優れた記録が得られた
が、インク浸透防止層のみでインク保持層を持たない比
較例2、逆にインク保持層のみでインク浸透防止層を持
たない比較例3、A/B比が0.55以上の比較例4、インク
浸透防止層全体としての樹脂比は本発明範囲内である
が、インク浸透防止層の15μ以内の部分との樹脂比(A/
B比)が0.55以上となる比較例6は、いずれも本発明の
目的とする記録特性の全てを満足させることはできず、
実用的な油溶性インクジェット記録シートは得られない
ことが判る。
実施例7 フリーネス(C.S.F)400mlのLBKPの2%バルブスラリー
液500重量部に沈降法合成シリカ(平均凝集径:12μ、比
表面積180m2/g)50重量部を加えて分散して、更に濃度
5%に希釈した水性エマルジョン樹脂スチレンブタジエ
ン樹脂f(S/B比:30/70、粒径190nm)800重量部を加え
て十分撹拌して混合スラリーを得た。これを更に希釈し
て2%スラリーとして角型手抄き試験機(東西精器
(株)製)を用いて坪量80g/m2のシートを抄き、完成シ
ート密度が1.0になるようにプレス脱水、乾燥して、支
持体兼インク浸透防止層シートを得た。
実施例1の支持体及びインク浸透防止層を前述のものに
変えた以外は実施例1と同様にして実施例7の油性イン
クジェット記録シートを得た。
実施例8 実施例1の支持体/インク浸透防止層シートの上に、表
−1−3に示す配合のインク保持層塗料を、それぞれを
順次メイヤーバーにより4.5g/m2、4.0g/m2づつ塗布乾燥
して、A1層上にA2層を積層したインク保持層を形成した
以外は実施例1と同様にして実施例8の油性インクジェ
ット記録シートを得た。
実施例7、実施例8はそれぞれ第2図及び第3a図の具体
例である。これらの実施例の評価を示した表−4の結果
に見られるように、これらの実施例はいづれも実施例1
と同程度の優れた記録が得られた。
なお、実施例7の支持体兼インク浸透防止層シート作成
時の歩留まりは89%であったが、このシートの組成は配
合比と同様とし、15μ以内の部分をB層として算出し
た。
又、表−2〜4に示した評価項目の試験及び評価は次の
ように行なった。
(1)記録濃度:ヒューレットパッカード社(株)製Th
ink Jetプリンタを使用して、ディスポーザブルヘッド
に前記配合例1〜3の油性インク3色(ブラック、シア
ン、イエロー)を充填して、それぞれベタ(ソリッド)
印字を行い、記録濃度をマクベス濃度計で測定した。3
色の各濃度の合計が3.3以上を良とした。
(2)裏抜け:各実施例について、配合例2のイエロー
インクをブリストー測定装置を用いて記録面に転移させ
た。このサンプルを裏面から観察して裏抜けを評価し
た。なおインクの転移量は各サンプルとも約15ml/m2
なるようのに調整した。
A:インクの滲み通しは全くなく、透き通しもほとんどな
い。
B:インクの滲み通しはみられないかが、透き通しもやや
みられる。
C:インクの滲み通しがややみられ、透き通しもみられ
る。
D:インクの滲み通しが激しく、透き通しも大きい。
B以上を良とした。
(3)ブリーディング:各色のベタ印字をそれぞれ重ね
合わせた印字サンプルを作成し、これについて2色重ね
合わせ部と単色部との境界おけるインクの滲みだしを記
録面において観察する。
A:インクの滲み出しはほとんどみられない。
B:インクの滲み出しがややみられる。
C:インクの滲み出しが激しい。
A以上を良とした。
(4)クロマト現象:イエロー/シアン、シアン/イエ
ローの2色混合したインクを、同じくブリストー装置を
用いて各サンプルに転移させて記録物とした。この記録
物を2週間室温にて放置したものを観察評価する。
A:インク染料の分離はほとんどみられず滲みもほとんど
みられない。
B:インク染料の分離がややみられ滲みもみられる。
C:インク染料の分離がみられ滲みもみられる。
A以上を良とした。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の少なくともインクの溶媒
に不溶な水性エマルジョン樹脂を含有するインク浸透防
止層の上に、少なくとも填料とインクの溶媒に不溶な水
性エマルジョン樹脂からなるインク保持層(A層)を設
けてなる記録シートで、A層に含有する水性エマルジョ
ン樹脂とインク浸透防止層のA層との境界面からの厚さ
が15μ以内の部分(B層)に含有する水性エマルジョン
樹脂の固形分重量比が0.55〜0.22の範囲内にあるように
することにより、鮮明な記録でインクのブリーディング
がなく、インクの裏抜けまた、クロマト現象のない油性
インクジェット記録シートが得られた。インク保持層の
填料に粒度の小さいかつ比表面積の大きいシリカを用い
れば、特に発色特性も優れた記録シートが得られるた
め、フルカラー記録に適したものとなる。また油性イン
クは、耐水性に優れているためオフィスの印刷用だけで
なくラベルやポスターなどの用途にも使用可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す油性インク用インクジ
ェット記録シートの断面図、第2、第3図は本発明の他
の実施例を示す油性インク用インクジェット記録シート
の断面図である。 1……油性インク用インクジェット記録シート、2……
支持体、A及びA1、A2……インク保持層、B及びB1、B2
……インク浸透防止層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともインクの溶媒に不溶な水性エマ
    ルジョン樹脂を含有するインク浸透防止層の上に、少な
    くとも填料、水溶性高分子及びインクの溶媒に不溶な水
    性エマルジョン樹脂からなるインク保持層(A層)を設
    けてなる記録シートであって、A層に含有される前記水
    性エマルジョン樹脂が、インク浸透防止層のA層との境
    界面からの厚さが15μ以内の部分(B層)に含有される
    前記水性エマルジョン樹脂に対し固形分重量比(A/B
    比)で0.55〜0.02の範囲内にあることを特徴とする油性
    インク用インクジェット記録シート。
  2. 【請求項2】インクの溶媒に不溶な水性エマルジョン樹
    脂として、スチレンブタジエン樹脂、ポリエステル樹
    脂、アクリル酢酸ビニール樹脂、酢酸ビニール樹脂の群
    から選ばれた樹脂を少なくとも一つ以上用いたことを特
    徴とする請求項1記載の油性インク用インクジェット記
    録シート。
  3. 【請求項3】沸点が150℃以上の芳香族溶剤または脂肪
    族溶剤を含有する油性インクにより記録される請求項1
    あるいは2記載の油性インク用インクジェット記録シー
    ト。
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