JPH0698744B2 - 枚葉紙輪転印刷機用の締付けグリッパ - Google Patents
枚葉紙輪転印刷機用の締付けグリッパInfo
- Publication number
- JPH0698744B2 JPH0698744B2 JP62239102A JP23910287A JPH0698744B2 JP H0698744 B2 JPH0698744 B2 JP H0698744B2 JP 62239102 A JP62239102 A JP 62239102A JP 23910287 A JP23910287 A JP 23910287A JP H0698744 B2 JPH0698744 B2 JP H0698744B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gripper
- force
- spring
- contact
- tightening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B41—PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
- B41F—PRINTING MACHINES OR PRESSES
- B41F21/00—Devices for conveying sheets through printing apparatus or machines
- B41F21/10—Combinations of transfer drums and grippers
- B41F21/104—Gripper details
Landscapes
- Feeding Of Articles By Means Other Than Belts Or Rollers (AREA)
- Supply, Installation And Extraction Of Printed Sheets Or Plates (AREA)
- Advancing Webs (AREA)
- Handling Of Cut Paper (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、枚葉紙輪転印刷機用の締付けグリッパであっ
て、ばね受として働く突出部と支持面とを備えていてグ
リッパ軸に固定されている締付け部材と、支承孔によっ
てグリッパ軸に所定の嵌合ギャップを有して回動可能に
配置されているグリッパ基体とから成っており、該グリ
ッパ基体にばね受として働く突出部が設けられていて、
該突出部と、締付け部材に設けられた突出部との間に、
ばねが配置されており、グリッパ基体に設けられた調節
ねじが、グリッパ開放時には、締付け部材に設けられた
支持面に支持されるようになっていて、かつグリッパ閉
鎖時には、グリッパ基体のグリッパ先端がグリッパ接触
部に支持されるようになっており、さらにばね力と支持
力との合力がばね力とグリッパ先端における接触力との
合力と同じ方向であるように、前記ばねが配置されてい
て、しかもばね力と支持力との合力がばね力とグリッパ
先端における接触力との合力と同じ方向であるように、
支持面並びにグリッパ接触面が傾斜させられている形式
のものに関する。
て、ばね受として働く突出部と支持面とを備えていてグ
リッパ軸に固定されている締付け部材と、支承孔によっ
てグリッパ軸に所定の嵌合ギャップを有して回動可能に
配置されているグリッパ基体とから成っており、該グリ
ッパ基体にばね受として働く突出部が設けられていて、
該突出部と、締付け部材に設けられた突出部との間に、
ばねが配置されており、グリッパ基体に設けられた調節
ねじが、グリッパ開放時には、締付け部材に設けられた
支持面に支持されるようになっていて、かつグリッパ閉
鎖時には、グリッパ基体のグリッパ先端がグリッパ接触
部に支持されるようになっており、さらにばね力と支持
力との合力がばね力とグリッパ先端における接触力との
合力と同じ方向であるように、前記ばねが配置されてい
て、しかもばね力と支持力との合力がばね力とグリッパ
先端における接触力との合力と同じ方向であるように、
支持面並びにグリッパ接触面が傾斜させられている形式
のものに関する。
従来の技術 ドイツ連邦共和国特許第1174804号明細書により公知で
ある締付けグリッパにおいては、グリッパ基体が半割状
に形成されていて、かつグリッパ基体の一方の端部が締
付け部材に設けられたばね受と結合されている。そして
グリッパ基体の他方の端部は、グリッパ閉鎖時にグリッ
パ接触部に、かつグリッパ開放時に支持ストッパに支持
されるようになっている。
ある締付けグリッパにおいては、グリッパ基体が半割状
に形成されていて、かつグリッパ基体の一方の端部が締
付け部材に設けられたばね受と結合されている。そして
グリッパ基体の他方の端部は、グリッパ閉鎖時にグリッ
パ接触部に、かつグリッパ開放時に支持ストッパに支持
されるようになっている。
このような公知の締付けグリッパの欠点は、同じ方向の
合力が、グリッパ先端における枚葉紙の引渡し点を通っ
て延びていないことである。このことによって、このよ
うなグリッパは、接触力の意図しない方向変化に対して
敏感である。なぜならばこれによって、合力の方向が変
化し、グリッパ軸と、回転するグリッパ基体の支承孔と
の間の動的な接触点が変位してしまうからである。そし
てグリッパは、連続印刷時に嵌合ギャップの変位によっ
て移動することになる。この場合接触力の意図しない方
向変化は、例えば、ゴム胴のゴムブランケットから枚葉
紙を折り曲げながら引き離すことによって生じる交番的
な高い紙引張り力によって、惹起される。
合力が、グリッパ先端における枚葉紙の引渡し点を通っ
て延びていないことである。このことによって、このよ
うなグリッパは、接触力の意図しない方向変化に対して
敏感である。なぜならばこれによって、合力の方向が変
化し、グリッパ軸と、回転するグリッパ基体の支承孔と
の間の動的な接触点が変位してしまうからである。そし
てグリッパは、連続印刷時に嵌合ギャップの変位によっ
て移動することになる。この場合接触力の意図しない方
向変化は、例えば、ゴム胴のゴムブランケットから枚葉
紙を折り曲げながら引き離すことによって生じる交番的
な高い紙引張り力によって、惹起される。
ドイツ連邦共和国特許出願公開第3526252号明細書によ
り公知のグリッパにおいては、支承力を補償するために
付加的に第２のばねが設けられている。このようなグリ
ッパも、接触力の意図しない方向変化に対して敏感であ
る。
り公知のグリッパにおいては、支承力を補償するために
付加的に第２のばねが設けられている。このようなグリ
ッパも、接触力の意図しない方向変化に対して敏感であ
る。
さらに、閉じられた支承孔をもってグリッパ軸に回動不
能に支承されかつ締付け部材に対してばね支承されたグ
リッパ基体も一般的に公知である。この場合には、グリ
ッパ軸における支承個所が潤滑されておらず、かつ紙の
ダスト及び粉の侵入に対して保護されていないので、支
承嵌合部を極めて精密に形成することができない。グリ
ッパ軸に対するグリッパ基体の迅速な、短い距離の運動
によって、グリッパがグリッパ軸に食い込んで動かなく
なり、かつこのことによってばね弾力性は失われる。こ
のこと、並びにこれと結びつく高価なグリッパ軸の損傷
を回避しなければならないので、しばしば大きな支承ギ
ャップを存在させることがある。しかし、このことによ
ってグリッパによる見当合わせされた枚葉紙引渡しが不
可能になる。なぜならば、グリッパ開放時の静的な接触
点と、グリッパ閉鎖時の動的な接触点とが一致しないの
で、グリッパの開閉時に嵌合ギャップの変位が常に生じ
るからである。このようなグリッパは、例えばアメリカ
合衆国特許第2933040号明細書における第１図に示され
ている。
能に支承されかつ締付け部材に対してばね支承されたグ
リッパ基体も一般的に公知である。この場合には、グリ
ッパ軸における支承個所が潤滑されておらず、かつ紙の
ダスト及び粉の侵入に対して保護されていないので、支
承嵌合部を極めて精密に形成することができない。グリ
ッパ軸に対するグリッパ基体の迅速な、短い距離の運動
によって、グリッパがグリッパ軸に食い込んで動かなく
なり、かつこのことによってばね弾力性は失われる。こ
のこと、並びにこれと結びつく高価なグリッパ軸の損傷
を回避しなければならないので、しばしば大きな支承ギ
ャップを存在させることがある。しかし、このことによ
ってグリッパによる見当合わせされた枚葉紙引渡しが不
可能になる。なぜならば、グリッパ開放時の静的な接触
点と、グリッパ閉鎖時の動的な接触点とが一致しないの
で、グリッパの開閉時に嵌合ギャップの変位が常に生じ
るからである。このようなグリッパは、例えばアメリカ
合衆国特許第2933040号明細書における第１図に示され
ている。
発明の課題 ゆえに本発明の課題は、公知のグリッパの欠点を排除す
るために、締付けグリッパにおいて、同じ方向の合力
が、グリッパ先端における引渡し点を通って延びるよう
にすることである。
るために、締付けグリッパにおいて、同じ方向の合力
が、グリッパ先端における引渡し点を通って延びるよう
にすることである。
課題を解決するための手段 この課題を解決するために本発明の構成では、ばね受と
して働く突出部と支持面とを備えていてグリッパ軸に固
定されている締付け部材と、支承孔によってグリッパ軸
に所定の嵌合ギャップを有して回動可能に配置されてい
るグリッパ基体とから成っており、該グリッパ基体にば
ね受として働く突出部が設けられていて、該突出部と、
締付け部材に設けられた突出部との間に、ばねが配置さ
れており、グリッパ基体に設けられた調節ねじが、グリ
ッパ開放時には、締付け部材に設けられた支持面に支持
されるようになっていて、かつグリッパ閉鎖時には、グ
リッパ基体のグリッパ先端がグリッパ接触部に支持され
るようになっており、さらにばね力と支持力との合力が
ばね力とグリッパ先端における接触力との合力と同じ方
向であるように、前記ばねが配置されていて、しかもば
ね力と支持力との合力がばね力とグリッパ先端における
接触力との合力と同じ方向であるように、支持面並びに
グリッパ接触面が傾斜させられている形式の、枚葉紙輪
転印刷機用の締付けグリッパにおいて、ばね力、支持力
及び接触力がグリッパ先端において引渡し点で交差する
ように、前記ばねが配置されていて、しかもばね力、支
持力及び接触力がグリッパ先端において引渡し点で交差
するように、支持面とグリッパ接触面とが相対的な傾斜
位置を有している。
して働く突出部と支持面とを備えていてグリッパ軸に固
定されている締付け部材と、支承孔によってグリッパ軸
に所定の嵌合ギャップを有して回動可能に配置されてい
るグリッパ基体とから成っており、該グリッパ基体にば
ね受として働く突出部が設けられていて、該突出部と、
締付け部材に設けられた突出部との間に、ばねが配置さ
れており、グリッパ基体に設けられた調節ねじが、グリ
ッパ開放時には、締付け部材に設けられた支持面に支持
されるようになっていて、かつグリッパ閉鎖時には、グ
リッパ基体のグリッパ先端がグリッパ接触部に支持され
るようになっており、さらにばね力と支持力との合力が
ばね力とグリッパ先端における接触力との合力と同じ方
向であるように、前記ばねが配置されていて、しかもば
ね力と支持力との合力がばね力とグリッパ先端における
接触力との合力と同じ方向であるように、支持面並びに
グリッパ接触面が傾斜させられている形式の、枚葉紙輪
転印刷機用の締付けグリッパにおいて、ばね力、支持力
及び接触力がグリッパ先端において引渡し点で交差する
ように、前記ばねが配置されていて、しかもばね力、支
持力及び接触力がグリッパ先端において引渡し点で交差
するように、支持面とグリッパ接触面とが相対的な傾斜
位置を有している。
発明の効果 本発明によって得られる利点は、グリッパ基体とグリッ
パ軸との間の動的な接触点が、ゴムブランケットの付着
力によって生じる紙引張り力がどのような大きさ及び方
向を有しているかに関係なく、連続印刷時に維持された
ままであることである。さらに、接触点が上方にある場
合には、本発明の締付けグリッパは短いグリッパの有利
な振動特性、例えば小さい振幅における高い固有振動数
を示す。従来は得ることができなかった、この小さい振
幅で高い固有振動数であるという特性は、高速回転する
印刷機のために特に重要である。このことについて補足
的な説明をすると、従来、グリッパ閉鎖時における強い
衝撃によって生ぜしめられる回転振動によって、引渡し
点における締付け力が、不安定になり、ひいてはある一
定の時間にわたって枚葉紙の確実な締付けが保証され得
なくなるという現象があった。そして小さな振動振幅の
ためには特別に、接触点が振動運動の瞬間中心を形成す
る。グリッパ基体が本発明のように形状付与されている
ことに基づいて、瞬間中心である接触点を中心にしたグ
リッパの有効な慣性モーメントは、比較的小さなものに
なり、かつ振動数は相応に高いものになる。その結果振
動運動は比較的迅速に衰弱し、不確実な締付けが生じる
時間は、極めて短いものになる。そしてこのことは、印
刷速度が高まれば高まるほど、より有効になる。それと
いうのは、ａ）当接するグリッパの回転衝撃ひいては振
動発生の強さは、速度と共に直線的に高まるからであ
り、かつｂ）このような場合に引渡しの時間長さに対す
る振動衰弱時間の短縮が、より重要になるからである。
パ軸との間の動的な接触点が、ゴムブランケットの付着
力によって生じる紙引張り力がどのような大きさ及び方
向を有しているかに関係なく、連続印刷時に維持された
ままであることである。さらに、接触点が上方にある場
合には、本発明の締付けグリッパは短いグリッパの有利
な振動特性、例えば小さい振幅における高い固有振動数
を示す。従来は得ることができなかった、この小さい振
幅で高い固有振動数であるという特性は、高速回転する
印刷機のために特に重要である。このことについて補足
的な説明をすると、従来、グリッパ閉鎖時における強い
衝撃によって生ぜしめられる回転振動によって、引渡し
点における締付け力が、不安定になり、ひいてはある一
定の時間にわたって枚葉紙の確実な締付けが保証され得
なくなるという現象があった。そして小さな振動振幅の
ためには特別に、接触点が振動運動の瞬間中心を形成す
る。グリッパ基体が本発明のように形状付与されている
ことに基づいて、瞬間中心である接触点を中心にしたグ
リッパの有効な慣性モーメントは、比較的小さなものに
なり、かつ振動数は相応に高いものになる。その結果振
動運動は比較的迅速に衰弱し、不確実な締付けが生じる
時間は、極めて短いものになる。そしてこのことは、印
刷速度が高まれば高まるほど、より有効になる。それと
いうのは、ａ）当接するグリッパの回転衝撃ひいては振
動発生の強さは、速度と共に直線的に高まるからであ
り、かつｂ）このような場合に引渡しの時間長さに対す
る振動衰弱時間の短縮が、より重要になるからである。
実施例 第１図に概略的に示された装置においては、連続印刷時
に、枚葉紙１が、版胴２及び圧胴３と協働するゴム胴４
から折り曲げられながら、紙引張り力5;5′に抗してゴ
ムブランケット７から引き離されており、しかもこの紙
引張り力は、グリッパ先端15における締付けグリッパ６
に、その大きさ及び方向を変化させながら作用してい
る。第１図における符号８は排紙胴を示している。グリ
ッパ軸９には、締付け部材10が締付けねじによって固定
されている。締付け部材10には、閉じられた支承孔を有
するグリッパ基体11がばね12によって当接させられる。
締付け部材10における支持面14、グリッパ先端15、グリ
ッパ基体11の支承孔13及びばね12の配置形式は、次のよ
うに、すなわちばね力18、支持力19及び接触力20の作用
線がグリッパ先端15における引渡し点21において交差す
るように、選択されている。つまり合力16の方向がばね
力18と支持力19によって規定されるように、かつ締付け
グリッパ６が閉鎖状態においても、合力16′がばね力18
及び接触力20によって規定されるようになっている。そ
してこのことによって全ての力5,5′,16,16′,18,19,20
はグリッパ先端15における引渡し点21で交差することに
なる。
に、枚葉紙１が、版胴２及び圧胴３と協働するゴム胴４
から折り曲げられながら、紙引張り力5;5′に抗してゴ
ムブランケット７から引き離されており、しかもこの紙
引張り力は、グリッパ先端15における締付けグリッパ６
に、その大きさ及び方向を変化させながら作用してい
る。第１図における符号８は排紙胴を示している。グリ
ッパ軸９には、締付け部材10が締付けねじによって固定
されている。締付け部材10には、閉じられた支承孔を有
するグリッパ基体11がばね12によって当接させられる。
締付け部材10における支持面14、グリッパ先端15、グリ
ッパ基体11の支承孔13及びばね12の配置形式は、次のよ
うに、すなわちばね力18、支持力19及び接触力20の作用
線がグリッパ先端15における引渡し点21において交差す
るように、選択されている。つまり合力16の方向がばね
力18と支持力19によって規定されるように、かつ締付け
グリッパ６が閉鎖状態においても、合力16′がばね力18
及び接触力20によって規定されるようになっている。そ
してこのことによって全ての力5,5′,16,16′,18,19,20
はグリッパ先端15における引渡し点21で交差することに
なる。
このことによって、グリッパ基体11の閉じられた支承孔
13は、常に接触点17において上方からグリッパ軸９に当
接されることができる。そしてこの場合ゴムブランケッ
トの不都合な粘着力によって生ぜしめられる紙引張り力
が、連続印刷中に、グリッパ基体の中心変位にもはや作
用しないようになる。なおこの場合接触点17というの
は、グリッパ軸９の中心点から延びている合力16に対し
て平行に延びていてグリッパ軸９の中心点を通る直線と
グリッパ軸周面との交点のことであって、合力16に基づ
いて互いに押し付けられるグリッパ基体11とグリッパ軸
９とが接触する点である。
13は、常に接触点17において上方からグリッパ軸９に当
接されることができる。そしてこの場合ゴムブランケッ
トの不都合な粘着力によって生ぜしめられる紙引張り力
が、連続印刷中に、グリッパ基体の中心変位にもはや作
用しないようになる。なおこの場合接触点17というの
は、グリッパ軸９の中心点から延びている合力16に対し
て平行に延びていてグリッパ軸９の中心点を通る直線と
グリッパ軸周面との交点のことであって、合力16に基づ
いて互いに押し付けられるグリッパ基体11とグリッパ軸
９とが接触する点である。
グリッパが引渡し点21に対して最少間隔で接触点17にお
いて心定めされるので、グリッパはさらに、小さな振幅
及び高い固有振動数のような、短いグリッパの有利な振
動特性を有している。この両方の利点は、高速回転する
輪転印刷機において特に重要である。
いて心定めされるので、グリッパはさらに、小さな振幅
及び高い固有振動数のような、短いグリッパの有利な振
動特性を有している。この両方の利点は、高速回転する
輪転印刷機において特に重要である。
このことについて補足的な説明を行うと、ここで問題に
なっているのは、グリッパの開閉運転平面におけるグリ
ッパの回転振動、つまりグリッパ閉鎖時における強い衝
撃によって生ぜしめられる回転振動のことである。この
回転振動によって、引渡し点21における締付け力が、生
ぜしめられた振動の振動数において不安定になり、ひい
てはある一定の時間にわたって枚葉紙の確実な締付けが
保証され得なくなる。小さな振動振幅のためには特別
に、接触点17が振動運動の瞬間中心を形成する。グリッ
パ基体11が本発明のように形成付与されていることに基
づいて、瞬間中心である接触点17を中心にしたグリッパ
の有効な慣性モーメントは、比較的小さなものになり、
かつ振動数は相応に高いものになる。その結果振動運動
は比較的迅速に衰弱し、不確実な締付けが生じる時間
は、極めて短いものになる。そしてこのことは、印刷速
度が高まれば高まるほど、より有効になる。それという
のは、ａ）当接するグリッパの回転衝撃ひいては振動発
生の強さは、速度と共に直線的に高まるからであり、か
つｂ）このような場合に引渡しの時間長さに対する振動
衰弱時間の短縮が、より重要になるからである。
なっているのは、グリッパの開閉運転平面におけるグリ
ッパの回転振動、つまりグリッパ閉鎖時における強い衝
撃によって生ぜしめられる回転振動のことである。この
回転振動によって、引渡し点21における締付け力が、生
ぜしめられた振動の振動数において不安定になり、ひい
てはある一定の時間にわたって枚葉紙の確実な締付けが
保証され得なくなる。小さな振動振幅のためには特別
に、接触点17が振動運動の瞬間中心を形成する。グリッ
パ基体11が本発明のように形成付与されていることに基
づいて、瞬間中心である接触点17を中心にしたグリッパ
の有効な慣性モーメントは、比較的小さなものになり、
かつ振動数は相応に高いものになる。その結果振動運動
は比較的迅速に衰弱し、不確実な締付けが生じる時間
は、極めて短いものになる。そしてこのことは、印刷速
度が高まれば高まるほど、より有効になる。それという
のは、ａ）当接するグリッパの回転衝撃ひいては振動発
生の強さは、速度と共に直線的に高まるからであり、か
つｂ）このような場合に引渡しの時間長さに対する振動
衰弱時間の短縮が、より重要になるからである。
第３図の実施例に示された締付けグリッパ６は、例えば
締付けねじ27のような周知の部材を有しており、この締
付けねじ27によって締付け部材10はグリッパ軸９に緊締
されている。ばね12のための支承部つまりばね受とし
て、締付け部材10には突出部23が、かつグリッパ基体11
には突出部24が設けられており、これら両突出部23,24
は互いに向かい合って位置している。またグリッパ基体
11における調節ねじ25によって、ばね12のプレロードが
調節される。この調節ねじ25は同時にストッパねじとし
ても使用される。ばね12は、そのばね力で以ってグリッ
パ基体11に作用し、かつ調節ねじ25を締付け部材10にお
ける支持面14に押し付ける。つまりこの場合この支持面
14の傾斜によって、調節ねじ25を介してグリッパ基体11
に導入される合力の方向が規定される。
締付けねじ27のような周知の部材を有しており、この締
付けねじ27によって締付け部材10はグリッパ軸９に緊締
されている。ばね12のための支承部つまりばね受とし
て、締付け部材10には突出部23が、かつグリッパ基体11
には突出部24が設けられており、これら両突出部23,24
は互いに向かい合って位置している。またグリッパ基体
11における調節ねじ25によって、ばね12のプレロードが
調節される。この調節ねじ25は同時にストッパねじとし
ても使用される。ばね12は、そのばね力で以ってグリッ
パ基体11に作用し、かつ調節ねじ25を締付け部材10にお
ける支持面14に押し付ける。つまりこの場合この支持面
14の傾斜によって、調節ねじ25を介してグリッパ基体11
に導入される合力の方向が規定される。
グリッパ先端15が、グリッパ接触面22上に位置する枚葉
紙１に衝突する際に、調節ねじ25と支持面14との接触が
解除され、かつばね12のばね力18が圧着力としてグリッ
パ先端15に作用する。ねじ26によって、グリッパ先端15
は交換可能なグリッパ基体11に取り付けられている。
紙１に衝突する際に、調節ねじ25と支持面14との接触が
解除され、かつばね12のばね力18が圧着力としてグリッ
パ先端15に作用する。ねじ26によって、グリッパ先端15
は交換可能なグリッパ基体11に取り付けられている。
第１図は連続印刷中にゴム胴から曲げ角度で引き離され
る枚葉紙を概略的に示す図、第２図は本発明による締付
け部材の概略図、第３図は締付け部材の実施例を示す断
面図である。 １……枚葉紙、２……版胴、３……圧胴、４……ゴム
胴、5,5′……紙引張り力、６……締付けグリッパ、７
……ゴムブランケット、８……排紙胴、９……グリッパ
軸、10……締付け部材、11……グリッパ基体、12……ば
ね、13……支承孔、14……支持面、15……グリッパ先
端、16,16′……合力、17……接触点、18……ばね力、1
9……支持力、20……接触力、21……引渡し点、22……
グリッパ接触面、23,24……突出部、25……調節ねじ、2
6……ねじ
る枚葉紙を概略的に示す図、第２図は本発明による締付
け部材の概略図、第３図は締付け部材の実施例を示す断
面図である。 １……枚葉紙、２……版胴、３……圧胴、４……ゴム
胴、5,5′……紙引張り力、６……締付けグリッパ、７
……ゴムブランケット、８……排紙胴、９……グリッパ
軸、10……締付け部材、11……グリッパ基体、12……ば
ね、13……支承孔、14……支持面、15……グリッパ先
端、16,16′……合力、17……接触点、18……ばね力、1
9……支持力、20……接触力、21……引渡し点、22……
グリッパ接触面、23,24……突出部、25……調節ねじ、2
6……ねじ
Claims (1)
- 【請求項１】枚葉紙輪転印刷機用の締付けグリッパであ
って、ばね受として働く突出部と支持面とを備えていて
グリッパ軸に固定されている締付け部材と、支承孔によ
ってグリッパ軸に所定の嵌合ギャップを有して回動可能
に配置されているグリッパ基体とから成っており、該グ
リッパ基体にばね受として働く突出部が設けられてい
て、該突出部と、締付け部材に設けられた突出部との間
に、ばねが配置されており、グリッパ基体に設けられた
調節ねじが、グリッパ開放時には、締付け部材に設けら
れた支持面に支持されるようになっていて、かつグリッ
パ閉鎖時には、グリッパ基体のグリッパ先端がグリッパ
接触部に支持されるようになっており、さらにばね力と
支持力との合力がばね力とグリッパ先端における接触力
との合力と同じ方向であるように、前記ばねが配置され
ていて、しかもばね力と支持力との合力がばね力とグリ
ッパ先端における接触力との合力と同じ方向であるよう
に、支持面並びにグリッパ接触面が傾斜させられている
形式のものにおいて、ばね力（18）、支持力（19）及び
接触力（20）がグリッパ先端（15）において引渡し点
（21）で交差するように、前記ばね（12）が配置されて
いて、しかもばね力（18）、支持力（19）及び接触力
（20）がグリッパ先端（15）において引渡し点（21）で
交差するように、支持面（14）とグリッパ接触面（22）
とが相対的な傾斜位置を有していることを特徴とする、
枚葉紙輪転印刷機用の締付けグリッパ。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| DE3632768.9 | 1986-09-26 | ||
| DE3632768A DE3632768C1 (de) | 1986-09-26 | 1986-09-26 | Klemmgreifer fuer Bogenrotationsdruckmaschinen |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
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