JPH0698705A - 水溶きタイプのから揚げ粉 - Google Patents

水溶きタイプのから揚げ粉

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JPH0698705A
JPH0698705A JP3360396A JP36039691A JPH0698705A JP H0698705 A JPH0698705 A JP H0698705A JP 3360396 A JP3360396 A JP 3360396A JP 36039691 A JP36039691 A JP 36039691A JP H0698705 A JPH0698705 A JP H0698705A
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JP
Japan
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water
fried
starch
weight
parts
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Pending
Application number
JP3360396A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Asada
仁 朝田
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NIPPON SHIYOTSUKEN KK
NIPPON SHOTSUKEN KK
Original Assignee
NIPPON SHIYOTSUKEN KK
NIPPON SHOTSUKEN KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水溶きタイプのから揚げ粉で、水溶きし、保
存した時の粘度増加、インベルターゼによる還元糖の増
加防止を目的とした。 【構成】 水溶きタイプのから揚げ粉で、水溶きし、保
存した時の粘度増加を防止するために、主配合原料の小
麦粉を地下系澱粉にし、また、小麦粉及び小麦澱粉中の
インベルターゼによる砂糖の還元糖への分解を防止する
ために、小麦粉及び小麦澱粉を穀類由来の化工澱粉に置
換えた。これにより、水溶きタイプのから揚げ粉を水に
溶いて、長時間保存しても、安定性を保てるようになっ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、獣鳥肉等のから揚げを
揚げる時の油汚れを少なくするために、水で溶いて獣鳥
肉にからめるタイプのから揚げに関するものである。
【0002】
【従来の技術】水溶きタイプのから揚げ粉は、フライド
チキン等のように直接、から揚げ粉を獣鳥肉にまぶすこ
とがないために、から揚げを油で揚げる時に、その粉が
分散し油を汚すことがなく、新しいタイプのから揚げ粉
として需要を伸ばしている。しかし、この水溶きタイプ
のから揚げ粉は、一度、粉を水に溶いて使用するために
いくつかの条件が要求されてくる。 (1) 水に溶いたから揚げ粉を、獣鳥肉にからめる時に、
付着性を呈している。 (2) から揚げ粉を水に溶いて保存しておいても、粘度の
変化が少ない。 (3) から揚げ粉を水に溶いて保存しておいても、その中
の成分変化が少ない。 以上のように、水溶きタイプのから揚げ粉としては、上
記項目のように粘度物性と保存安定性が必要とされるた
めに、従来は、水溶きタイプのから揚げ粉の主配合原料
成分として小麦粉、小麦澱粉が使用されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般的には、水溶きタ
イプのから揚げ粉は、主配合原料として小麦粉(特に薄
力粉)や小麦澱粉が用いられているが、この欠点とし
て、小麦粉あるいは小麦澱粉中の小麦由来のインベルタ
ーゼのために、水に溶いたから揚げ粉は、時間経過とと
もに、から揚げ粉中の砂糖が分解され、還元糖量が増加
し、から揚げを揚げた時に還元糖の影響で揚がり色が黒
くなり、商品価値が下がる。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明は、上記のよう
な、水溶きタイプのから揚げ粉の欠点を解決するため
に、から揚げ粉の配合原料を限定した。小麦粉と小麦澱
粉の代わりに地下系澱粉と化工澱粉を用いた。
【0005】本発明におけるから揚げ粉は、地下系澱
粉、穀類由来の化工澱粉を基本に食塩、砂糖、調味料、
香辛料類を添加し、混合、攪拌したものである。本発明
ではから揚げ粉の製造方法、配合割合に特に限定はな
い。
【0006】上記から揚げ粉のベースとなる化工澱粉
は、デキストリン、α化澱粉以外であれば、特に、限定
はない。粘度発現性や安定性の面から、小麦や米等の穀
類由来の化工澱粉であれば、より望ましい。
【0007】
【作用】馬鈴薯澱粉やタピオカ澱粉等のような地下系由
来の澱粉は、インベルターゼが存在しない。また、水を
加えるだけで糊化しなくとも、高粘度(ねばり気)が出
てくる上に、時間がたっても粘度変化が起こらない。そ
こで、グルテンを形成し増粘することで獣畜肉に対して
付着性を保っていた小麦粉の代用品として使用すること
ができる。また、小麦由来のインベルターゼが存在する
小麦澱粉の代わりに化工澱粉を使用する。化工澱粉は、
様々な化学物質を澱粉に置換したり、架橋したりして修
飾するために、加熱処理や酸処理が加わり、インベルタ
ーゼを含む植物由来酵素は失活してしまっている。
【0008】馬鈴薯澱粉やタピオカ澱粉等のような地下
系由来の澱粉もインベルターゼ活性はないが、地下系澱
粉だけでからあげ粉を配合すると水溶きした時に粘度が
高すぎて攪拌することさえできなくなる。また、逆に化
工澱粉だけでからあげ粉を配合すると水溶きした時にま
ったく粘度が出ず、当然付着性もなくなり、獣鳥肉にか
らめることができなくなる。そのために水溶きした時の
粘度調整のために地下系澱粉と化工澱粉の混合使用、併
用使用は必ず行わざるをえない。
【0009】
【実施例1】 表1 水溶きタイプのから揚げ粉の配合 ─────────────────────────────── から揚げ粉A から揚げ粉B ─────────────────────────────── 小麦粉 50.0重量部 0.0重量部 馬鈴薯澱粉 0.0重量部 50.0重量部 小麦澱粉 35.0重量部 0.0重量部 小麦酢酸澱粉 0.0重量部 35.0重量部 砂糖 8.0重量部 8.0重量部 化学調味料 3.0重量部 3.0重量部 コショー 2.5重量部 2.5重量部 ナツメグ 0.5重量部 0.5重量部 パプリカ 1.0重量部 1.0重量部 ───────── ───────── 100.0重量部 100.0重量部 ─────────────────────────────── 表1の2種類のから揚げ粉、それぞれ350重量部ずつ
に、水を250重量部ずつ加え、攪拌、混合し、水溶き
した。そして、これら水溶きしたから揚げ粉を室温に放
置し、時間とともに、還元糖(グルコース)量と粘度を
測定した。それらの結果を表2、3,4に示した。 表2 水溶きタイプのから揚げ粉の還元糖の増加量 ────────────────────────────── 経過時間 から揚げ粉A から揚げ粉B ────────────────────────────── 0(分) 0(μg) 0(μg) 15 24 0 30 53 0 45 74 0 60 97 0 表3 水溶きタイプのから揚げ粉の揚げ色の比較 ──────────────────────────── 経過時間 から揚げ粉A から揚げ粉B ──────────────────────────── 0(分) 良好 良好 15 やや良好 良好 30 やや黒 良好 45 黒 良好 60 黒 良好 表4 水溶きタイプのから揚げ粉の粘性の比較 ────────────────────────────── 経過時間 から揚げ粉A から揚げ粉B ────────────────────────────── 0(分) 良好 ややねばりあり 15 良好 ややねばりあり 30 ややねばりあり ややねばりあり 45 ややねばりあり ややねばりあり 60 ねばりあり ややねばりあり から揚げ粉Aは、小麦粉と小麦澱粉を用いた従来品で、
から揚げ粉Bは、小麦粉の代わりに馬鈴薯澱粉を、小麦
澱粉の代わりに小麦酢酸澱粉(化工澱粉)を用いた新し
いタイプのものである。これら、から揚げ粉を水溶きし
て保存した時の還元糖の増加は表2と表3より、小麦酢
酸澱粉を用いることにより、完全に防止できていること
が明らかである。また、表4より小麦粉と馬鈴薯澱粉の
違いからから揚げ粉Bの粘性はから揚げ粉Aとやや違う
ものの粘性と粘度は一定であることが明らかである。
【0010】
【実施例2】 表5 水溶きタイプのから揚げ粉の配合 ─────────────────────────────── から揚げ粉A から揚げ粉C ─────────────────────────────── 小麦粉 50.0重量部 0.0重量部 タピオカ澱粉 0.0重量部 50.0重量部 小麦澱粉 35.0重量部 0.0重量部 小麦酢酸澱粉 0.0重量部 35.0重量部 砂糖 8.0重量部 8.0重量部 化学調味料 3.0重量部 3.0重量部 コショー 2.5重量部 2.5重量部 ナツメグ 0.5重量部 0.5重量部 パプリカ 1.0重量部 1.0重量部 ────────── ────────── 100.0重量部 100.0重量部 表5の2種類のから揚げ粉、それぞれ350重量部ずつ
に、水を250重量部ずつ加え、攪拌、混合し、水溶き
した。そして、これら水溶きしたから揚げ粉を室温に放
置し、時間とともに、還元糖(グルコース)量と粘度を
測定した。それらの結果を表6,7,8に示した。 表6 水溶きタイプのから揚げ粉の還元糖の増加量 ────────────────────────────── 経過時間 から揚げ粉A から揚げ粉C ────────────────────────────── 0(分) 0(μg) 0(μg) 15 28 0 30 56 0 45 77 0 60 100 0 表7 水溶きタイプのから揚げ粉の揚げ色の比較 ──────────────────────────── 経過時間 から揚げ粉A から揚げ粉C ──────────────────────────── 0(分) 良好 良好 15 やや良好 良好 30 やや黒 良好 45 黒 良好 60 黒 良好 表8 水溶きタイプのから揚げ粉の粘性の比較 ──────────────────────────── 経過時間 から揚げ粉A から揚げ粉C ──────────────────────────── 0(分) 良好 良好 15 良好 良好 30 ややねばりあり 良好 45 ややねばりあり 良好 60 ねばりあり 良好 から揚げ粉Aは、小麦粉と小麦澱粉を用いた従来品で、
から揚げ粉Cは、小麦粉の代わりにタピオカ澱粉を、小
麦澱粉の代わりに小麦酢酸澱粉(化工澱粉)を用いた新
しいタイプのものである。これら、から揚げ粉を水溶き
して保存した時の還元糖の増加は表6と表7より、小麦
酢酸澱粉を用いることにより、完全に防止できているこ
とが明らかである。また、表8より小麦粉とタピオカ澱
粉の違いから、から揚げ粉Cの粘性はから揚げ粉Aとや
や違うものの粘性と粘度は一定であることが明らかであ
る。
【0011】
【発明の効果】水溶きタイプのから揚げ粉の基本配合
を、従来の小麦粉や小麦澱粉ではなく、地下系澱粉と化
工澱粉にすることで、水に溶いた時のインベルターゼに
よる還元糖の増加を防止することができた。これによ
り、水溶きタイプのから揚げ粉を水に溶いて、長時間保
存しても、から揚げ粉を水溶きした時の粘度、粘性の安
定性とから揚げを揚げた時の揚げ色の安定性を保てるよ
うになった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地下系澱粉、化工澱粉を配合原料とした
    ことを特徴とする水溶きタイプのから揚げ粉。
JP3360396A 1991-12-27 1991-12-27 水溶きタイプのから揚げ粉 Pending JPH0698705A (ja)

Priority Applications (1)

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JP3360396A JPH0698705A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 水溶きタイプのから揚げ粉

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JP3360396A JPH0698705A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 水溶きタイプのから揚げ粉

Publications (1)

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JPH0698705A true JPH0698705A (ja) 1994-04-12

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ID=18469230

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JP3360396A Pending JPH0698705A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 水溶きタイプのから揚げ粉

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Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000044484A (ja) * 1998-07-31 2000-02-15 Higashimaru Shoyu Co Ltd アミラーゼ阻害活性物質及びその用途
JP2009072128A (ja) * 2007-09-21 2009-04-09 Nisshin Foods Kk 水溶きタイプの唐揚げミックス、唐揚げバッター、及び唐揚げ

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JPS6214756A (ja) * 1985-07-15 1987-01-23 Nippon Shokuhin Kako Kk 揚げ物用衣材

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