JPH0697322B2 - 導電性を有する粗面化遮光性フイルム - Google Patents

導電性を有する粗面化遮光性フイルム

Info

Publication number
JPH0697322B2
JPH0697322B2 JP62279818A JP27981887A JPH0697322B2 JP H0697322 B2 JPH0697322 B2 JP H0697322B2 JP 62279818 A JP62279818 A JP 62279818A JP 27981887 A JP27981887 A JP 27981887A JP H0697322 B2 JPH0697322 B2 JP H0697322B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
light
shielding film
conductive layer
shielding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62279818A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01120503A (ja
Inventor
晴夫 畠山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Somar Corp
Original Assignee
Somar Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Somar Corp filed Critical Somar Corp
Priority to JP62279818A priority Critical patent/JPH0697322B2/ja
Publication of JPH01120503A publication Critical patent/JPH01120503A/ja
Publication of JPH0697322B2 publication Critical patent/JPH0697322B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)
  • Diaphragms For Cameras (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、一般のカメラやビデオカメラ等の光学機器に
おけるシャッター部材、絞り部材等の遮光性素材として
の使用に好適な導電性を有する粗面化遮光性フィルムに
関するものである。
〔従来技術〕 光学機器におけるシャッターや絞り部材用素材として
は、これまでは、黒色塗料を塗布した金属が用いられて
きた。最近では、光学機器の電子機構化が進み、シャッ
ターや絞りもモータで駆動されるようになり、そのた
め、金属よりも軽量でモータ駆動の容易な遮光性プラス
チックフィルムが使用されるようになった。
しかし、このようなプラスチックフィルムは絶縁性のも
のであることから、静電気が発生しやすく、不都合の問
題を生じる。特に高速に動作するシャッター等に用いる
場合には、シャッター羽根同志の摩擦によって発生した
静電気力により、シャッター羽根がくっついてしまう等
の問題を生じる。一方、遮光性フィルムにおいては、遮
光性の他に、表面で光を反射しないように効率よく光を
吸収するかあるいは乱反射することが望まれる。特開昭
57-118226号公報によれば、静電気発生と表面での光の
反射を防止するために、ポリエステルフィルムに熱硬化
性のつや消し塗料をコーティングし、その上に帯電防止
剤を付着せしめた遮光性フィルムが開示されている。し
かし、このフィルムの場合、その製造に、つや消し剤を
含む熱硬化性樹脂の塗布、その加熱硬化及び帯電防止剤
の塗布工程を要する。この場合、つや消し剤を含む熱硬
化樹脂皮膜の厚みが20μm前後となり、シャッターとし
て使用した際にその硬化樹脂皮膜が支持体から脱落しや
すいという問題があった。
〔目的〕
本発明は、前記した如き従来技術に見られる欠点を克服
することを目的とする。
〔構成〕
本発明者らは、簡単かつ安価に製造し得る帯電防止性と
つや消し性にすぐれた遮光性フィルムを開発すべく鋭意
研究を重ねた結果、あらかじめ黒色顔料を充填した遮光
性フィルムの表面に対してサンドブラスト法等により微
細凹凸を形成し、その上にその微細凹凸を損うことな
く、電子導電型の導電剤を塗布することによって得られ
たフィルムが、その目的に適合することを見出し、本発
明を完成するに到った。
即ち、本発明によれば、表面に多数の微細凹凸を有する
厚さ25〜250μmの黒色遮光性プラスチックフィルム
と、該フィルム表面に設けられた厚さ0.5〜1μmの導
電層とからなり、該導電層は、該フィルム表面の微細凹
凸に基づく微細凹凸面に形成され、かつ中心線平均表面
粗さ0.5〜1.0μm、反射率4〜10%、表面抵抗107Ω以
下を有することを特徴とする導電性を有する粗面化遮光
性フィルムが提供される。
本発明で用いる遮光性フィルムは、ポリエステル、ポリ
カーボネート、等の合成樹脂に遮光性材料として黒色系
の顔料、例えばカーボンブラック等を配合し、これを任
意の成形法で成形してフィルム状としたものである。用
途を考えるとフィルムの厚さは25〜250μm程度であ
る。
本発明では、このフィルム自体の表面に微細凹凸を多数
形成する(以下、単に粗面化ともいう)。この粗面化の
方法としては、化学的エッチング法とサンドブラスト法
の2つがある。サンドブラスト法によると、ピンホール
の発生が化学的エッチング法よりも少なく、また均一な
粗面を得ることができ、要求される光学機器用遮光性フ
ィルムとして好適のものを得ることができる。この粗面
化は、反射率が減少するまで行う。本発明者らの研究に
よれば、この粗面化は、その上に被覆する導電層との関
連で、中心線平均表面粗さで、0.5〜1.0μm、好ましく
は約0.8μm及び反射率3〜5%、好ましくは約4%に
するのが有利であることが判明した。
フィルムの粗面化は、両面又は一方の面に対して行うこ
とができるが、通常は両面に対して行う。
本発明では、前記粗面化フィルムの表面に、その粗面を
損わないようにして直接導電剤を塗布し、粗面状の導電
層を形成する。この場合、導電剤としては、導電性物
質、例えば、酸化スズ(SnO2)やカーボンブラック等が
用いられる。この導電剤の粒子径は、平均粒径が1μm
以下、好ましくは0.5μm以下である。導電剤の塗布方
法としては、導電剤を高分子系バインダーと混合し、こ
の混合物を、ワイヤーバー方式等により、平滑面上に0.
5〜1.5μmの塗膜を形成し得る条件にて、前記粗面化フ
ィルムのその粗面に対して塗布する。この場合、表面に
形成される導電層の表面抵抗及び表面粗さは、その塗膜
形成条件及び塗布原料である混合物中の導電剤の割合で
調節することができる。混合物中の導電剤の割合は、通
常、重量%で5〜60%、好ましくは10〜40%である。
前記のようにして、表面に導電性粗面を有する遮光性フ
ィルムが得られる。このフィルムの導電層上での表面粗
さは、中心線平均表面粗さで0.5〜1.0μm、好ましくは
約0.8μmであり、またその反射率(JIS Z 8741)は4
〜13%、好ましくは5〜10%であり、さらにその表面比
抵抗(JIS K 6911)は、107Ω以下、好ましくは106Ω以
下である。特に、本発明の遮光性フィルムにおいては、
そのプラスチックフィルム面の表面粗さと、導電層の厚
さ又はコーティング量等を調節して、導電層の表面粗さ
を前記範囲に保持することが重要である。導電層の表面
粗さを余りにも小さくすると、その表面における光反射
防止効果が著しく損われるようになる。一方、導電層の
表面粗さを大きくしようとして導電層厚を薄くしすぎる
と、導電層の連続性が損われて、表面比抵抗が大きくな
り、静電気発生防止効果が著しく損われるようになる。
従って、本発明における導電層は、前記の如き表面粗さ
に調節すると共に、表面比抵抗を前記の如き範囲に調節
するのが重要である。
〔効果〕
本発明の導電性遮光性フィルムは、導電層自体が微細凹
凸面に形成されていることを特徴とする。即ち、本発明
の導電性遮光性フィルムにおいて、その導電層は、静電
気発生を防止すると共に、その多数の微細凹凸の作用に
より、表面における光の正反射を防止する作用を示す。
また、本発明の導電性遮光性フィルムは、その製造工程
が従来のものに比して、簡単であり、安価に製造するこ
とができる。
本発明の導電性遮光性フィルムは、シャッターや絞り等
の光学機器用の遮光性フィルムとして好適のものである
が、一般の遮光性フィルムとして使用し得ることはもち
ろんである。
〔実施例〕
次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。
実施例 カーボンブラックを混入した黒色遮光性ポリエステルフ
ィルム(厚さ:125μm)をサンドブラスト法により粗面
化して、中心線平均表面粗さ0.8μm、反射率4%の粗
面を両面に有する粗面フィルムを得た。
次に、このフィルムの両方の粗面に対し、酸化スズ(平
均粒径:0.5μm)を15重量%含むポリエステル系導電性
塗料を塗布乾燥して、遮光性フィルムを得た。
このようにして得た遮光性を有する粗面化導電性フィル
ムの表面粗さ、反射率及び表面抵抗を測定し、その結果
を表−1に示す。
なお、表面粗さは、中心線平均表面粗さを意味し、反射
率は、JIS Z 8741に従って測定し、表面抵抗は、JIS K
6911に従って測定したものである。
なお、表−1に示した各試料の符号は次のことを意味す
る。
試料A…導電化処理する前の粗面化遮光性フィルム。
試料B…導電化処理した粗面化遮光性フィルム。導電 層厚:約1.0μm。
試料C…導電化処理した粗面化遮光性フィルム。導電 層厚:約2μm。
試料D…導電化処理した粗面化遮光性フィルム。導電 層厚:約0.5μm。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に多数の微細凹凸を有する厚さ25〜25
    0μmの黒色遮光性プラスチックフィルムと、該フィル
    ム表面に設けられた厚さ0.5〜1μmの導電層とからな
    り、該導電層は、該フィルム表面の微細凹凸に基づく微
    細凹凸面に形成され、かつ中心線平均表面粗さ0.5〜1.0
    μm、反射率4〜10%、表面抵抗107Ω以下を有するこ
    とを特徴とする導電性を有する粗面化遮光性フィルム。
JP62279818A 1987-11-05 1987-11-05 導電性を有する粗面化遮光性フイルム Expired - Lifetime JPH0697322B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62279818A JPH0697322B2 (ja) 1987-11-05 1987-11-05 導電性を有する粗面化遮光性フイルム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62279818A JPH0697322B2 (ja) 1987-11-05 1987-11-05 導電性を有する粗面化遮光性フイルム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01120503A JPH01120503A (ja) 1989-05-12
JPH0697322B2 true JPH0697322B2 (ja) 1994-11-30

Family

ID=17616342

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62279818A Expired - Lifetime JPH0697322B2 (ja) 1987-11-05 1987-11-05 導電性を有する粗面化遮光性フイルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0697322B2 (ja)

Families Citing this family (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0738062B2 (ja) * 1990-09-14 1995-04-26 ソマール株式会社 摺動性にすぐれたシャッター羽根
JP3215815B2 (ja) 1998-09-02 2001-10-09 日本電産コパル株式会社 光学機器用遮光羽根材
JP5114995B2 (ja) * 2006-11-30 2013-01-09 住友金属鉱山株式会社 耐熱遮光フィルムとその製造方法、及びそれを用いた絞り又は光量調整装置
JP5092520B2 (ja) * 2007-02-06 2012-12-05 住友金属鉱山株式会社 耐熱遮光フィルムとその製造方法、及びそれを用いた絞り又は光量調整装置
JP5056190B2 (ja) * 2007-06-14 2012-10-24 住友金属鉱山株式会社 耐熱遮光フィルムとその製造方法、及びそれを用いた絞り又は光量調整用装置
JP4941412B2 (ja) * 2008-06-19 2012-05-30 住友金属鉱山株式会社 耐熱遮光フィルムの製造方法
JP4735672B2 (ja) * 2008-06-27 2011-07-27 住友金属鉱山株式会社 フィルム状遮光板、及び、それを用いた絞り、光量調整用絞り装置、又はシャッター
JP2010020063A (ja) * 2008-07-10 2010-01-28 Nippon Seimitsu Sokki Kk 絞り装置
WO2010026853A1 (ja) 2008-09-05 2010-03-11 住友金属鉱山株式会社 黒色被覆膜とその製造方法、黒色遮光板、及び、それを用いた絞り、光量調整用絞り装置、シャッター、並びに耐熱遮光テープ
JP2010096842A (ja) * 2008-10-14 2010-04-30 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 耐熱遮光フィルムとその製造方法、及びそれを用いた絞り又は光量調整装置
JP2010144146A (ja) * 2008-12-22 2010-07-01 Nippon Shokubai Co Ltd 遮光層形成用樹脂組成物、遮光性フィルム及びレンズユニット
JP5270389B2 (ja) * 2009-01-28 2013-08-21 株式会社日本触媒 硬化樹脂フィルムの製造方法
JP5614218B2 (ja) 2009-11-20 2014-10-29 東洋紡株式会社 黒色耐熱遮光フィルムとその製造方法、および、それを用いた絞り、光量調整モジュール並びに耐熱遮光テープ
EP2573595B1 (en) 2010-05-20 2021-04-28 Toyobo Co., Ltd. Light-shielding film
JP5316575B2 (ja) * 2011-03-01 2013-10-16 住友金属鉱山株式会社 遮光フィルムとその製造方法、及び用途
WO2013061990A1 (ja) * 2011-10-24 2013-05-02 旭硝子株式会社 光学フィルタとその製造方法、並びに撮像装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57188028A (en) * 1981-05-15 1982-11-18 Copal Co Ltd Plastic blade for optical machine
JPS61121080U (ja) * 1985-01-16 1986-07-30

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01120503A (ja) 1989-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0697322B2 (ja) 導電性を有する粗面化遮光性フイルム
CN1022141C (zh) 采用一种透明导电膜的交流粉式场致发光显示板
CN1148696C (zh) 高可靠性触摸屏
JP5516077B2 (ja) タッチパネル用電極フィルム及びタッチパネル
US20080026204A1 (en) Transparent conductive multi-layer structure and process for producing the same
CN1787914A (zh) 静电耗散型光学结构
JP6858503B2 (ja) 透明導電性フィルム
US7488894B2 (en) Conductive film for transfer, method for forming transparent conductive film using same, and transparent conductive film
KR100464532B1 (ko) 기능성 막
JP4666961B2 (ja) 透明導電層が付与された物体、及び転写用導電性フィルム
JPH01249436A (ja) 透明導電性フィルムおよびその製造方法
JP2001110238A (ja) 低反射透明導電性積層フィルム
JPH10283847A (ja) 透明導電膜
JP3309264B2 (ja) 制電塗料とその塗膜を形成した制電フィルム及び制電シート
JP2000025110A (ja) 帯電防止性プレートの製造方法
JP5008217B2 (ja) タッチパネル
JP2002367436A (ja) 透明導電性積層体
JPH0811266A (ja) 赤外線遮蔽積層体及びその製造方法
JP2011071375A (ja) 電磁波シールド材
JP4097234B2 (ja) 透明導電性転写材
CN1056639C (zh) 用防眩涂料合成物制造彩色阴极射线管的方法
JP2011134869A (ja) 電磁波シールド材
JPS6292301A (ja) 異方導電層を有する透明抵抗シ−ト
JP3794167B2 (ja) 透明導電性転写材
JPH05354Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term