JPH0696178A - 図形処理システム - Google Patents

図形処理システム

Info

Publication number
JPH0696178A
JPH0696178A JP4246096A JP24609692A JPH0696178A JP H0696178 A JPH0696178 A JP H0696178A JP 4246096 A JP4246096 A JP 4246096A JP 24609692 A JP24609692 A JP 24609692A JP H0696178 A JPH0696178 A JP H0696178A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
graphic
division
divided
dividing line
arranging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4246096A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuhiko Muramatsu
淳彦 村松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP4246096A priority Critical patent/JPH0696178A/ja
Publication of JPH0696178A publication Critical patent/JPH0696178A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Or Creating Images (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 CADなどの図形処理システムにおける図形
の分割処理操作に係わる操作者の負荷を軽減し、操作効
率を向上させる。 【構成】 CAD等、コンピュータを用いて、操作者と
の対話的操作に基づき、分割線による分割処理を含み、
図形の作成処理を行なう図形処理システムにおいて、操
作者が入力した分割線に基づき分割指定された図形の各
々の要素を、分割線の両側で、所定の方向に所定の量だ
け移動させ、分割線で分割される図形を、分離して配置
する分割処理部を設けることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CAD(Comput
er Aided Design コンピュータ支援設
計)など、コンピュータを用いて、図形を対話的に作
成、表示する図形処理システムに係わり、特に、図形の
分割処理の操作性を向上させるのに好適な図形処理シス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】CADなどの図形処理システムでは、ベ
クトルやビットイメージなどのデータ形式が用いられ、
操作者は、画面を見ながら対話的に図形の作成を行なう
ことができる。この図形の作成処理においては、図形の
拡大や縮小などの処理と共に、図形の分割処理がある。
この図形の分割処理では、操作者は、分割の対象となる
図形の要素(直線など)の指示と、図形を分割する境界
を示すための分割線を入力する。従来の図形の分割処理
では、分割された交点部分は変化するが、その分割結果
は、分割位置に分割線そのものを表示して示されている
ものであり、分割された図形の位置や形状などは全く変
化しない。
【0003】このように、分割された図形の分割結果の
表示が、単に分割位置に分割線が表示されるだけであ
り、操作者は、表示を見ただけでは、図形が分割された
か否かが判らない。図形が分割されたことを確認するた
めには、操作者は、分割されたいずれかの側の図形を移
動するか、または、一時的に消去するかなどの処理操作
を行なう必要がある。尚、このような図形処理システ
ム、特に、CADに関しては、例えば、社団法人 電子
情報通信学会編「電子情報通信ハンドブック」(198
8年、オーム社発行)の第1980頁から第1994頁
に記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする問題
点は、従来の図形処理システムでは、図形の分割結果の
表示においては、分割線で分割された部分が重なった状
態にあり、操作者は、そのままでは、分割されているか
否かを識別できず、図形の分割結果を確認するために
は、分割された図形のいずれかの側に対して、移動や一
時的な消去などの操作を行なう必要があり、図形の分割
処理操作を効率良く行なうことができない点である。本
発明の目的は、これら従来技術の課題を解決し、図形の
分割結果の確認を容易とし、図形の分割処理操作に係わ
る操作者の負荷を軽減し、CADなどにおける操作効率
の向上を可能とする図形処理システムを提供することで
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の図形処理システムは、CAD等、コンピュ
ータを用いて、操作者との対話的操作に基づき、分割線
による分割処理を含み、図形の作成処理を行なう図形処
理システムにおいて、操作者が入力した分割線に基づき
分割指定された図形の各々の要素を、分割線の両側で、
所定の方向に所定の量だけ移動させ、分割線で分割され
た図形を分離して配置する分割処理部を設けることを特
徴とする。
【0006】
【作用】本発明においては、操作者が、ディスプレイの
画面に表示された図形を、分割線を用いて分割処理の指
示を入力すると、分割対象の図形は、例えば、分割線を
中心線として、左右、または、上下に離れた位置に移動
されて表示される。このように、分割された部分が、明
確に分離されてディスプレイ画面上に表示されるので、
操作者は、分割された結果を容易に確認することができ
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面により詳細に
説明する。図1は、本発明の図形処理システムの本発明
に係わる構成の一実施例を示すブロック図である。本図
において、1は、キ−ボ−ドやマウス、および、タブレ
ットなどからなる入力装置、2は、ラスタスキャン型の
ビットマップディスプレイなどからなる表示装置、3
は、FDD(Flexible Disk Drive
Unit、フロッピディスク装置)などからなる補助
記憶装置、4は、本発明に係わる分割図形の分離表示処
理を含む図形の作成処理を行なう情報処理装置である。
【0008】情報処理装置4は、本発明に係わる分割図
形の分離表示処理を行なう図形処理部5を具備し、この
図形処理部5は、入力装置1からの指示に基づき、例え
ば、分割処理の対象となる図形を入力する図形入力部6
と、この図形入力部6で入力した図形に、入力装置1か
らの指示に基づき、図形の分割処理に用いる分割線を入
力する分割線入力部7と、本発明に係わり、分割結果の
各図形の配置形態を定める分離配置パラメ−タを、入力
装置1からの指示に基づき入力する分離配置パラメ−タ
入力部8と、図形入力部6で入力した図形を、分割線入
力部7、および、分離配置パラメ−タ入力部8で入力し
た分割線と分離配置パラメ−タとを用いて分割し、か
つ、分割した結果の図形を生成する本発明に係わる分割
処理部9と、図形入力部6で得た図形や、分割線入力部
7で得た分割線、および、分割処理部9で生成した分割
図形の表示装置2での表示処理を行なう表示部10とに
より構成されている。
【0009】このような構成により、本実施例の図形処
理システムでは、操作者が、表示装置2の画面に表示さ
れた図形を、分割線を用いて分割処理の指示を入力する
と、次の図2で示すように、分割対象の図形は、例え
ば、分割線を中心線として、左右、または、上下に離れ
た位置に表示され、操作者は、分割された結果を容易に
確認することができる。
【0010】図2は、図1における図形処理システムの
本発明に係わる図形の分割処理動作の一実施例を示す説
明図である。本図は、図1における図形処理部5で処理
され、図1の表示装置2に表示される図形の表示位置を
示し、図2(a)は、分割処理される前の図形の表示状
態を、また、図2(b)は、分割処理された後の図形の
表示状態を示す。
【0011】図2(a)において、20は、操作者が図
1の入力装置1を介して入力し、図1の図形入力部6で
取得した分割の対象となる四辺形であり、頂点P1〜P4
を有し、また、21は、操作者が図1の入力装置1を介
して入力し、図1の分割線入力部7で取得した分割線で
あり、始点P5と終点P6からなる。
【0012】また、図2(b)において、20a、20
bは、それぞれ、分割線21で分割された分割図形であ
り、分割図形20aは、頂点P11〜P14を、また、分割
図形20bは、頂点P21〜P24を有し、分割図形20a
と分割図形20bとは、それぞれ、分割線21から距離
d分だけ離れた位置に配置されている。この距離dは、
操作者が図1の入力装置1を介して入力し、図1の分離
配置パラメータ入力部8で取得した、分割結果の各図形
の配置形態を定める分離配置パラメ−タで定められる。
【0013】このように、図1における図形処理システ
ムでは、分割指示された図形20のそれぞれの分割図形
20aと分割図形20bとを、分割線21を中心線とし
て、(2×d)の距離の分だけ左右に離れた位置に表示
することにより、操作者に、分割された結果を容易に確
認させることができる。
【0014】図3は、図1における図形処理システムの
本発明に係わる処理動作の一実施例を示すフロ−チャ−
トである。まず、図1の入力装置1を介して操作者が入
力した、分割の対象となる図2における四辺形20を、
図1の図形入力部6により得て、図1の表示部10によ
り、図1の表示装置に表示出力する(ステップ30
1)。次に、図1の分離配置パラメ−タ入力部8によ
り、図1の入力装置1を介して操作者が入力した分割結
果の配置形態を定める分離配置パラメ−タ、すなわち、
図2(b)における距離d、および、分割線21から引
き離す方向を得る(ステップ302)。また、図1の分
割線入力部7で、操作者が入力する分割線を得て、図2
(a)で示すように、分割線21を四辺形20に重ねて
表示する(ステップ303)。
【0015】さらに、図1の分割処理部9により、ステ
ップ301で得た図2における四辺形20を、ステップ
302で得た分離配置パラメ−タと、ステップ303で
得た分割線とを用いて分割し、分割した結果の図形、す
なわち、図2(b)における分割図形20a、20bと
して生成する(ステップ304)。そして、図1におけ
る分割処理部9は、表示部10を介して、図2(a)に
おける四辺形20の表示を削除した後に、このようにし
て生成した図2(b)における分割図形20a、20b
を、図1における表示装置2の画面上に表示する(ステ
ップ305)。
【0016】このような処理により、図1における図形
処理システムでは、分割指示された図形のそれぞれの分
割図形が、それぞれ離れた位置に表示され、操作者は、
分割された結果を容易に確認させることができる。以
下、次の図4に示す図形の具体的なデータに基づき、図
1における図形処理システムの本発明に係わる処理動作
を詳細に説明する。
【0017】図4は、図2に示す各図形のデータの一実
施例を示す説明図である。本図において、41は、図2
における四辺形20の座標データを示すリストであり、
42は、図2における分割線21の座標データを示すリ
ストであり、43は、図2における分割図形20a、2
0bの座標データを示すリストである。
【0018】リスト41において、四辺形20の各頂点
1〜P4のそれぞれの座標表現は、(x1,y1)、(x
2,y2)、(x3,y3)、(x4,y4)であり、その具
体的な数値として、(10,10)、(30,10)、
(30,30)、(10,30)が与えられている。リ
スト42において、分割線21の始点P5と終点P6のそ
れぞれの座標表現は、(x5,y5)、(x6,y6)であ
り、その具体的な数値として、(20,0)、(20,
40)が与えられている。
【0019】リスト43において、分割図形20aの各
頂点P11〜P14のそれぞれの座標表現は、(x11
11)、(x12,y12)、(x13,y13)、(x14,y
14)であり、その具体的な数値として、(5,10)、
(15,10)、(15,30)、(5,30)が与え
られ、また、、分割図形20bの各頂点P21〜P24のそ
れぞれの座標表現は、(x21,y21)、(x22
22)、(x23,y23)、(x24,y24)であり、その
具体的な数値として、(25,10)、(35,1
0)、(35,30)、(25,30)が与えられてい
る。
【0020】以下、このような具体的なデータおよび図
2の説明図を用いて、図1における図形処理システムの
本発明に係わる動作を説明する。尚、図1の分離配置パ
ラメ−タ入力部8で入力する分割結果の配置形態を定め
る分離配置パラメ−タとしては、分割線21から引き離
す方向と引き離す距離があり、引き離す方向は種々ある
が、ここでは、分割線21に垂直に、かつ、分割線21
から離れる方向に引き離し、分割線21から引き離す距
離は、左右とも同じ距離「d=5」の例で説明する。
【0021】図1の図形入力部6で入力した分割の対象
となる四辺形20は、各頂点P1、P2、P3、P4の値
が、(10,10)、(30,10)、(30,3
0)、(10,30)であり、図2(a)に示す位置に
表示され、図1の分割線入力部7で入力する分割線21
は、その始点P5、終点P6の値が、(20,0)、(2
0,40)であり、図2(a)、(b)に示す位置に表
示される。このような値の分割線21と分離配置パラメ
ータとを用いて、図1の分割処理部9が、四辺形20を
分割すると、分割した結果の図形として、分割図形20
a、20bが生成され、図2(b)に示すように、分割
線21の両側に配置され表示される。本実施例のデータ
では、図1における図形処理システムは、分割図形20
a、20bを、それぞれ、以下のように生成、表示す
る。
【0022】分割線21と四辺形20の各辺との交点を
求め、求まった交点を用いて四辺形20を分割する。図
2(a)に示すように、本実施例では、辺P12と辺P
34とに交点があるので、分割線21と辺P12との交
点をQ12=(X12,Y12)、分割線21と辺P34との
交点をQ34=(X34,Y34)とするとき、交点Q12と交
点Q34とは、次の手順で得られる。尚、ここで、各線分
の始点と終点とを、 分割線21:始点P5=(x5,y5),終点P6
(x6,y6) 辺P12:始点P1=(x1,y1),終点P2=(x2
2) 辺P34:始点P3=(x3,y3),終点P4=(x4
4) とする。
【0023】まず、分割線21と辺P12との交点Q12
=(X12,Y12)は、次の手順で得られる。 X12=C1/C3 Y12=C2/C3 ここで、 C1=(x6−x5)(x21−y21)−(x2−x1
(x65−y65) C2=(y6−y5)(x21−y21)−(y2−y1
(x65−y65) C3=(x2−x1)(y6−y5)−(x6−x5)(y2
−y1) 但し、 C3≠0 である。これらは次の二つの式を連立させた結果から得
られるものである。すなわち、分割線21を拡張した直
線が、 (x6−x5)Y=(y6−y5)X+(x65−y65) であり、また、辺P12を拡張した直線が、 (x2−x1)Y=(y2−y1)X+(x21−y21) である。このようにして、交点Q12=(X12,Y12)が
得られる。
【0024】リスト41とリスト42に示す具体的な数
値を用いると、P5=(x5,y5)=(20,0),P6
=(x6,y6)=(20,40),P1=(x1,y1
=(10,10),P2=(x2,y2)=(30,1
0)であるから、C1、C2、C3は、それぞれ、以下
の通りとなる。 C1=(20−20)(30×10−10×10)−
(30−10)(20×0−40×20)=16000 C2=(40−0)(30×10−10×10)−(1
0−10)(20×0−40×20)=8000 C3=(30−10)(40−0)−(20−20)
(10−10)=800 X12=C1/C3=16000/800=20 Y12=C2/C3=8000/800=10 このようにして、分割線21と辺P12との交点Q12
(X12,Y12)=(20,10)が得られる。
【0025】また、交点Q34=(X34,Y34)は、辺P
34を通る次の直線の式を用いれば、交点Q12と同様に
下記の手順で得られる。 (x4−x3)Y=(y4−y3)X+(x43−y43) X34=C11/C31 Y34=C21/C31 ここに、 C11=(x6−x5)(x43−y43)−(x4
3)(x65−y65) C21=(y6−y5)(x43−y43)−(y4
3)(x65−y65) C31=(x4−x3)(y6−y5)−(x6−x5)(y
4−y3) 但し、 C31≠0
【0026】そして、リスト41、42の具体的な数値
例を用いると、P5=(x5,y5)=(20,0),P6
=(x6,y6)=(20,40),P3=(x3,y3
=(30,30),P4=(x4,y4)=(10,3
0)であるから、C11、C21、C31は以下の通り
となる。 C11=(20−20)(10×30−30×30) −(10−30)(20×0−40×20) =−16000 C21=(40−0)(10×30−30×30) −(30−30)(20×0−40×20) =−24000 C31=(10−30)(40−0)−(20−20)
(30−30)=−800 X34=C11/C31=(−16000)/(−80
0)=20 Y34=C21/C31=(−24000)/(−80
0)=30 このようにして、分割線21と辺P34との交点Q34
(X34,Y34)=(20,30)が得られる。
【0027】次に、このようにして得られた交点Q12
(X12,Y12)が、辺P12上に乗っているか否か、交
点Q34=(X34,Y34)が、辺P34上に乗っているか
否かの判定を行なう。交点が辺の上に乗っていれば分割
点がその辺の上に存在するわけである。まず、交点Q12
=(X12,Y12)が辺P12上に乗っているか否かの判
定は、以下の手順で行う。 (A)頂点P1から頂点P2までの長さb12を求める。 b12=√{(x2−x12+(y2−y12} (B)頂点P1から頂点P2に向かう単位ベクトルu12
作る。 u12=(x2−x1,y2−y1)/b12 (C)P1からQ12に向かう方向ベクトルwを作る。 w=(X12−x1,Y12−y1) (D)方向ベクトルwと単位ベクトルu12とのスカラ−
積sを作る。 s={(X12−x1)(x2−x1)/b12}+{(Y12
−y1)(y2−y1)/b12} (E)ここで、スカラー積sが、 0≦s≦b12 なる条件を満足するとき、交点Q12は辺P12上に乗っ
ており、それ以外のとき、交点Q12は辺P12上にはな
い。これは意味を説明したものであり、実際には、式か
ら理解されるように、(A)と(B)に示す式の計算を
して、(E)で判定すれば良い。
【0028】例えば、具体的な数値例、頂点P1
(x1,y1)=(10,10)と、頂点P2=(x2,y
2)=(30,10)、および、交点Q12=(X12,Y
12)=(20,10)とを用いると、以下の通りとな
る。まず、(A)で示す式により、頂点P1から頂点P2
までの長さb12を求める。 b12=√{(30−10)2+(10−10)=20 次に、(D)に示す式により、方向ベクトルwと単位ベ
クトルu12とのスカラ−積sを作る。 s={(20−10)(30−10)/20}+{(1
0−10)(10−10)/20}=10 このように、スカラー積s=10で、頂点P1から頂点
2までの長さb12=20であるから、(E)に示す
「0≦s≦b12」なる条件を満足するので、交点Q12
(X12,Y12)=(20,10)は、辺P12上に存在
する。
【0029】また、交点Q34=(X34,Y34)が、辺P
34上に乗っているか否かの判定は、同様に、手順
(A)から(E)で、頂点P1を頂点P3に、頂点P2
頂点P4に、そして、交点Q12を交点Q34にそれぞれ置
き換えて行えば良い。すなわち、(A)と同様に、頂点
3から頂点P4までの長さb34を次式で求める。 b34=√{(x4−x32+(y4−y32} また、(D)と同様に、スカラ−積sを次式で求める。 s={(X34−x3)(x4−x3)/b34}+{(Y34
−y3)(y4−y3)/b34} そして、(E)と同様に、「0≦s≦b34」の条件で判
定すれば良い。
【0030】具体的な数値例として、頂点P3=(x3
3)=(30,30)と、頂点P4=(x4,y4)=
(10,30)、および、交点Q34=(X34,Y34)=
(20,30)とを用いると、以下の通りとなる。ま
ず、(A)に示す式により、頂点P3から頂点P4までの
長さb34を求める。 b34=√{(10−30)2+(30−30)2}=20 次に、(D)に示す式により、スカラ−積sを作る。 s={(20−30)(10−30)/20}+{(3
0−30)(30−30)/20}=10 このように、スカラー積s=10、頂点P3から頂点P4
までの長さb34=20であり、条件の「0≦s≦b34
なる条件を満足するので、交点Q34=(X34,Y34)=
(20,30)は、辺P34上に存在する。
【0031】このようにして、分割点としての交点
12、Q34が得られたので、分割結果として、四辺形P
112344と、四辺形Q122334とが得られる。
この四辺形P112344が、分離配置後の分割図形2
0aに、また、四辺形Q122334が、分離配置後の
分割図形20bに、それぞれ、対応する。尚、このよう
な図形を分割する処理は、一般に行われていることなの
で詳細は省略する。
【0032】次に、このように分割された図形を、分離
して配置する本発明に係わる手順を説明する。まず、引
き離す方向を分割線21の両側につくる。引き離す方向
は、単位ベクトルで作り、分割線21の始点P5
(x5,y5)から終点P6=(x6,y6)方向を正面に
見て、左側を示す単位ベクトルを、 v1=(vx1,vy1),|v1|=1 とし、右側を示す単位ベクトルを、 v2=(vx2,vy2),|v2|=1 とする。ここで、引き離された方向が自然に感じるの
は、単位ベクトルv1、v2のそれぞれが逆方向となると
きであるから、 v1=−v2 とする。従って、単位ベクトルv1、または、単位ベク
トルv2のいずれか1つを定めれば、他方も定まる。こ
こでは単位ベクトルv1を定める。
【0033】次に、最も基本的な単位ベクトルv1の定
め方は、分割線21の垂直方向に単位ベクトルv1を定
めることである。この場合、単位ベクトルv1は、分割
線21の始点P5=(x5,y5)から終点P6=(x6
6)に向かうベクトルを反時計回り方向に90°回転
したものであるから、まず、分割線21の長さb56を、
次の式により求める。 b56=√{(x6−x52+(y6−y52} 次に、始点P5=(x5,y5)から終点P6=(x6
6)に向かう単位ベクトルw=(wx,wy)は、次
の式で得られる。 wx=(x6−x5)/b56 wy=(y6−y5)/b56
【0034】このw=(wx,wy)を反時計回り方向
に90°回転した単位ベクトルv1=(vx1,vy1
は、次の式で得られる。 vx1=−wy=−(y6−y5)/b56 vy1=wx=(x6−x5)/b56
【0035】具体的な数値例、P5=(x5,y5)=
(20,0),P6=(x6,y6)=(20,40)を
用いると、まず、分割線21の長さb56は次のように得
られる。 b56=√{(x6−x52+(y6−y52} =√{(20−20)2+(40−0)2} =40 従って、単位ベクトルv1=(vx1,vy1)は、 vx1=−(40−0)/40=−1 vy1=(20−20)/40=0 すなわち、単位ベクトルv1=(vx1,vy1)=(−
1,0)が得られる。
【0036】また、単位ベクトルv2=(vx2,v
2)は、単位ベクトルv1の逆方向であるから、 (vx2,vy2)=(−vx1,−vy1) となり、具体的な数値例、 P5=(x5,y5)=(20,0),P6=(x6,y6
=(20,40) では、 (vx2,vy2)=(−vx1,−vy1)=(1,0) が得られる。
【0037】次に、分離配置した分割図形20a、分割
図形20bを求める。分割図形20aは、上述のように
して得た四辺形P112344を、分割線21から単位
ベクトルv1方向に、距離dだけ平行移動したものであ
る。従って、分割図形20aの各頂点を、P11
(x11,y11)、P12=(x12,y12)、P13
(x13,y13)、P14=(x14,y14)とすると、各頂
点は、次のようにして得られる。 P11=P1+v1×dであるから、成分値では、 x11=x1+vx1×d y11=y1+vy1×d P12=Q12+v1×dであるから、成分値では、 x12=X12+vx1×d y12=Y12+vy1×d P13=Q34+v1×dであるから、成分値では、 x13=X34+vx1×d y13=Y34+vy1×d P14=P4+v1×dであるから、成分値では、 x14=x4+vx1×d y14=y4+vy1×d
【0038】具体的な数値例を用いると、距離d=5で
あり、分割図形20aの各頂点、P11=(x11
11)、P12=(x12,y12)、P13=(x13
13)、P14=(x14,y14)は、次のようにして得ら
れる。 x11=x1+vx1×d=10−5=5 y11=y1+vy1×d=10+0=10 x12=X12+vx1×d=20−5=15 y12=Y12+vy1×d=10+0=10 x13=X34+vx1×d=20−5=15 y13=Y34+vy1×d=30+0=30 x14=x4+vx1×d=10−5=5 y14=y4+vy1×d=30+0=30
【0039】次に、分割図形20bは、上述のようにし
て得た四辺形Q122334を、分割線21から単位ベ
クトルv2方向に、距離dだけ平行移動したものであ
る。従って、分割図形20bの各頂点を、P21
(x21,y21)、P22=(x22,y22)、P23
(x23,y23)、P24=(x24,y24)とすると、それ
らの各頂点は、次のようにして得られる。 P21=Q12+v2×dであるから、成分値では、 x21=X12+vx2×d y21=Y12+vy2×d P22=P2+v2×dであるから、成分値では、 x22=x2+vx2×d y22=y2+vy2×d P23=P3+v2×dであるから、成分値では、 x23=x3+vx2×d y23=y3+vy2×d P24=Q34+v2×dであるから、成分値では、 x24=X34+vx2×d y24=Y34+vy2×d
【0040】具体的な数値例を用いると、距離d=5で
あり、分割図形20bの各頂点P21=(x21,y21)、
22=(x22,y22)、P23=(x23,y23)、P24
(x24,y24)は、次のようにして得られる。 x21=X12+vx2×d=20+5=25 y21=Y12+vy2×d=10+0=10 x22=x2+vx2×d=30+5=35 y22=y2+vy2×d=10+0=10 x23=x3+vx2×d=30+5=35 y23=y3+vy2×d=30+0=30 x24=X34+vx2×d=20+5=25 y24=Y34+vy2×d=30+0=30
【0041】このようにして得られた分割図形20aと
分割図形20bとを図示したものが図2(b)である。
そして、図1における分割処理部9および表示部10に
より、図1の表示装置2の画面に表示されていた四辺形
20が削除され、その後に、上述のようにして得られた
分割結果としての分割図形20aと分割図形20bが表
示される。
【0042】以上、図1〜図4を用いて説明したよう
に、本実施例の図形処理システムでは、操作者が、ディ
スプレイの画面に表示された図形を、分割線を用いて分
割処理の指示を入力すると、分割対象の図形を、分割線
を中心線として、左右に離れた位置に配置されて表示さ
れる。このように、分割された部分が、明確に分離され
てディスプレイ画面上に表示されるので、操作者は、図
形の分割状態を容易に把握することができる。
【0043】尚、本発明は、図1〜図4を用いて説明し
た実施例に限定されるものではない。例えば、本実施例
では、分割図形を、分割線の左右に分離配置している
が、分割線に添って上下方向にずらして表示するもので
も良い。また、例えば、本実施例では、分割した図形
を、分割点で結び、閉じた四辺形として生成して表示し
ているが、分割点間を結ばず、分割部分を開放したまま
で、分離配置して生成し、表示するものでも良い。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、図形の分割処理におい
て、分割線で分割されたそれぞれの図形を、分離配置し
て表示するので、操作者は、図形の分割結果を容易に確
認することができ、図形の分割処理操作に係わる操作者
の負荷を軽減し、CADなどの図形処理システムにおけ
る操作効率の向上が可能である。
【0045】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の図形処理システムの本発明に係わる構
成の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1における図形処理システムの本発明に係わ
る図形の分割処理動作の一実施例を示す説明図である。
【図3】図1における図形処理システムの本発明に係わ
る処理動作の一実施例を示すフロ−チャ−トである。
【図4】図2に示す各図形のデータの一実施例を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 入力装置 2 表示装置 3 補助記憶装置 4 情報処理装置 5 図形処理部 6 図形入力部 7 分割線入力部 8 分離配置パラメ−タ入力部 9 分割処理部 10 表示部 20 四辺形 20a、20b 分割図形 21 分割線 41〜43 リスト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CAD等、コンピュータを用いて、操作
    者との対話的操作に基づき、分割線による分割処理を含
    み、図形の作成処理を行なう図形処理システムにおい
    て、操作者が入力した分割線に基づき分割指定された上
    記図形の各々の要素を、上記分割線の両側で、所定の方
    向に所定の量だけ移動させ、上記分割線で分割された図
    形を分離して配置する分割処理手段を設けることを特徴
    とする図形処理システム。
JP4246096A 1992-09-16 1992-09-16 図形処理システム Pending JPH0696178A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4246096A JPH0696178A (ja) 1992-09-16 1992-09-16 図形処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4246096A JPH0696178A (ja) 1992-09-16 1992-09-16 図形処理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0696178A true JPH0696178A (ja) 1994-04-08

Family

ID=17143434

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4246096A Pending JPH0696178A (ja) 1992-09-16 1992-09-16 図形処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0696178A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006331400A (ja) * 2005-04-28 2006-12-07 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 画像編集方法
JP2011181104A (ja) * 2011-06-07 2011-09-15 Casio Computer Co Ltd 電子機器およびプログラム
JP2013175216A (ja) * 2013-04-17 2013-09-05 Casio Comput Co Ltd 電子機器およびプログラム
WO2015075930A1 (en) * 2013-11-19 2015-05-28 Wacom Co., Ltd. Method and system for ink data generation, ink data rendering, ink data manipulation and ink data communication

Cited By (25)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006331400A (ja) * 2005-04-28 2006-12-07 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 画像編集方法
JP2011181104A (ja) * 2011-06-07 2011-09-15 Casio Computer Co Ltd 電子機器およびプログラム
JP2013175216A (ja) * 2013-04-17 2013-09-05 Casio Comput Co Ltd 電子機器およびプログラム
WO2015075930A1 (en) * 2013-11-19 2015-05-28 Wacom Co., Ltd. Method and system for ink data generation, ink data rendering, ink data manipulation and ink data communication
WO2015075933A1 (en) * 2013-11-19 2015-05-28 Wacom Co., Ltd. Method and system for ink data generation, ink data rendering, ink data manipulation and ink data communication
US9430065B2 (en) 2013-11-19 2016-08-30 Wacom Co., Ltd. Method and system for ink data generation, ink data rendering, ink data manipulation and ink data communication
US9448648B2 (en) 2013-11-19 2016-09-20 Wacom Co., Ltd. Method and system for ink data generation, ink data rendering, ink data manipulation and ink data communication
JP2016532165A (ja) * 2013-11-19 2016-10-13 株式会社ワコム インクデータの生成、インクデータのレンダリング、インクデータの操作、及び、インクデータの伝達のための方法及びシステム
JP6046298B1 (ja) * 2013-11-19 2016-12-14 株式会社ワコム デジタルインク出力方法、デジタルインクのレンダリング方法、及びデジタルインク出力装置
JP6096976B1 (ja) * 2013-11-19 2017-03-15 株式会社ワコム インクデータ送信方法、装置、及びプログラム
JP2017068855A (ja) * 2013-11-19 2017-04-06 株式会社ワコム インクデータ送信方法、装置、及びプログラム
US9766804B2 (en) 2013-11-19 2017-09-19 Wacom Co., Ltd. Method and system for ink data generation, ink data rendering, ink data manipulation and ink data communication
US9875021B2 (en) 2013-11-19 2018-01-23 Wacom Co., Ltd. Method and system for ink data generation, ink data rendering, ink data manipulation and ink data communication
US9904466B2 (en) 2013-11-19 2018-02-27 Wacom Co., Ltd. Method and system for ink data generation, ink data rendering, ink data manipulation and ink data communication
US9904465B2 (en) 2013-11-19 2018-02-27 Wacom Co., Ltd. Method and system for ink data generation, ink data rendering, ink data manipulation and ink data communication
US10078445B2 (en) 2013-11-19 2018-09-18 Wacom Co., Ltd. Method and system for ink data generation, ink data rendering, ink data manipulation and ink data communication
US10191653B2 (en) 2013-11-19 2019-01-29 Wacom Co., Ltd. Method and system for ink data generation, ink data rendering, ink data manipulation and ink data communication
US10331338B2 (en) 2013-11-19 2019-06-25 Wacom Co., Ltd. Method and system for ink data generation, ink data rendering, ink data manipulation and ink data communication
US10409484B2 (en) 2013-11-19 2019-09-10 Wacom Co., Ltd. Method and system for ink data generation, ink data rendering, ink data manipulation and ink data communication
US10534530B2 (en) 2013-11-19 2020-01-14 Wacom Co., Ltd. Method and system for ink data generation, ink data rendering, ink data manipulation and ink data communication
US10768805B2 (en) 2013-11-19 2020-09-08 Wacom Co., Ltd. Method and system for ink data generation, ink data rendering, ink data manipulation and ink data communication
US11023127B2 (en) 2013-11-19 2021-06-01 Wacom Co., Ltd. Method and system for ink data generation, ink data rendering, ink data manipulation and ink data communication
US11169696B2 (en) 2013-11-19 2021-11-09 Wacom Co., Ltd. Method and system for ink data generation, ink data rendering, ink data manipulation and ink data communication
US11188223B2 (en) 2013-11-19 2021-11-30 Wacom Co., Ltd. Method and system for ink data generation, ink data rendering, ink data manipulation and ink data communication
US11747976B2 (en) 2013-11-19 2023-09-05 Wacom Co., Ltd. Method and system for ink data generation, ink data rendering, ink data manipulation and ink data communication

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5610832A (en) Integrated circuit design apparatus with multiple connection modes
US5734383A (en) Apparatus and method for generating a three-dimensional model on a graphic display from a two-dimensional image
JPH0765201A (ja) 形状モデリング装置及び形状モデリング方法
JPH0362266A (ja) 計算機援助図面作成方法
JPH0225219B2 (ja)
JPH09190551A (ja) 3次元形状の作図方法
JPH0696178A (ja) 図形処理システム
JP3599198B2 (ja) 図形編集装置
JP3389388B2 (ja) 図面編集装置
JP3490169B2 (ja) 三次元アニメーション処理システム及び処理方法
JPH07220115A (ja) 3次元cadシステム
JP3524143B2 (ja) 図形処理方法及びその装置
JPH10124541A (ja) 3次元形状分割モデルの部分選択方法および情報処理装置
JP3696909B2 (ja) 図形処理方法及び装置
JP2982490B2 (ja) Sfcプログラミング方式
JPS60157674A (ja) デ−タ処理による図形編集方法
JP3332502B2 (ja) オフセット図形作成方法とその装置
JPH09204457A (ja) 表示図形編集システム
JP2000331046A (ja) 樹脂型構想設計用cadシステム
JPH01134673A (ja) ブロック図のデータ表示処理装置
JPH1031760A (ja) 図形処理装置
JPS61170866A (ja) Cadにおける製図方式
JPH0855244A (ja) 立体図形データ入力方法
JPH03136173A (ja) 図形編集装置
JPH0916812A (ja) 図形処理方法および装置