JPH06957B2 - 半田付け性に優れた二層めっき鋼板 - Google Patents

半田付け性に優れた二層めっき鋼板

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JPH06957B2
JPH06957B2 JP61288876A JP28887686A JPH06957B2 JP H06957 B2 JPH06957 B2 JP H06957B2 JP 61288876 A JP61288876 A JP 61288876A JP 28887686 A JP28887686 A JP 28887686A JP H06957 B2 JPH06957 B2 JP H06957B2
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勝美 神田
準一 藤本
孝志 田中
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Toyo Kohan Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、半田付け性に優れためっき鋼板に係り、半田
の広がり、半田強度(以下、半田性と略す)、耐食性、
加工性、経時性および経済性に優れたSnを下層とした半
田付け性に優れた二層めっき鋼板に関する。
〔従来の技術〕
半田の可能な鋼板として、Snめっき鋼板があることは広
く知られているところである。Snめっき鋼板は半田性に
優れているが、耐食性が十分でない。そのため、通常の
雰囲気において、未塗装で使用する場合、めっき量が5
g/m2以上必要であり、経済性に不利である。しかも、
めっき量が5〜10g/m2の場合でも、JIS Z 2
371に規定された塩水噴霧試験、24時間で全面に赤
錆の発生が認められる場合が多い。したがって、耐食性
の向上のために、クロメート処理、あるいはりん酸塩処
理などの化成処理などが施されている。クロメート処理
の場合、耐食性を向上させるためには、Crとして、0.2m
g/dm2以上必要である。しかし、クロメート処理を0.1mg
/dm2以上施すと、半田性が著しく低下するので好ましく
ない。言い換えれば耐食性が劣るのが実情である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前述のごとく、半田性、耐食性、加工性、経時性および
経済性に優れためっき鋼板を得るためには、Snめっき鋼
板の半田性をそこなわないようにして、耐食性を向上さ
せる必要がある。しかし、公知の方法では、半田性と耐
食性の向上は相反する傾向があるので、半田性と耐食性
の優れた鋼板を得ることは困難である。
したがって、めっき層の改善が必要である。
〔問題を解決するための手段〕
本発明による、めっき層の改善はSnめっき量は5g/m2
以下で、Snめっき量は10g/m以上の耐食性に相当
するものを経済性を考慮して提供するもので、Snめっき
量が0.3〜5g/mを下層とし、その上に、Ni,Coの
単独めっき層またはNi-Snの合金めっき層からなり、下
層と上層との比が1:5〜50:1であることを特徴と
する。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明において、Snめっきは、すず酸ナトリウムを含む
アルカリ浴、硫酸すずを含む酸性浴のいずれの浴からめ
っきされたものであっても差し支えない。また、光沢剤
を含むめっき浴からめっきされた光沢をすずめっきでも
差し支えない。また、下層のSnめっきにPbを含有してい
ても、300℃以下で溶融するものであれば、他の金属を
含有することは差し支えない。しかし、電気めっきで
は、Sn単独めっきの方が作業性の点から優れている。Sn
めっき量は0.3〜5g/mである。0.3g/m
以下の場合は下地鋼板をSnで均一に被覆することができ
ず、半田性のバラツキの原因となる。また、耐食性への
効果も少なく、好ましくない。5g/m以上になる
と、半田性、耐食性については優れる傾向にあるが、経
済性が劣る。
次に、その上に被覆するNi,Coの単独めっき、あるいは
Ni-Snの合金めっきはアルカリ浴からのめっき、あるい
は酸性浴からのめっきのいずれからも差し支えない。め
っき量は0.3〜5g/m2が好ましい。また、下層のめっき量
と上層のめっき量との比は、1:5〜50:1が好まし
い。1:5より上層の方が多い場合、Snめっき量の効果
が半減するので好ましくない。50:1より上層の方が
少ない場合、耐食性に対して効果が著しく低下する。
〔作用〕
本発明の二層めっきによって、半田性、耐食性、加工
性、経時性および経済性が著しく向上する結果が得られ
た。
特性が向上する理由は明らかではないが、耐食性を本発
明と比較例とで比較した。
その結果、表2に示したように、本発明が優れている。
その理由として、上層のめっき層は下層のめっき層に比
べて電位は卑な方向にあり、腐食環境にさらされたとき
Sn表面に存在する卑な金属が,より優先されて腐食する
ため、Snの溶解が抑制され、その結果として鋼板のFeの
溶出が抑制されるものと考えられる。つまり、赤錆の発
生が抑えられているもの考えられる。また、上層のめっ
き量が3g/m以上になる、これらの金属で、完全に
表面が被覆されるので、Snの効果が半減するものと考え
られる。加えて、経済性が劣る結果となる。
このようにして作成した二層めっき鋼板は、そのまま使
用してもよいが、半田性をそこなわないような後処理を
施すことができる。例えば、ポリエチレングリコールア
ルキルフェニールエーテルを乾燥皮膜厚み0.5μm塗布
すると効果的である。
本発明は、かかる知見のもとになされたものであって、
本発明の処理をすることによって、半田性、耐食性、加
工性、経時性および経済性に優れた二層めっき鋼板を連
続的に生産できることを特徴としている。
〔実施例〕
以下、本発明の効果を実施例(1〜3)、比較例(1〜
4)により説明する。
特性評価 (1)半田の広がり;250℃に保持した半田浴上に50m
m×50mmの試験片を静止し、その上に重量0.4gでハゼ
折りしたやに入り半田(JIS Z 3283、RH5
0)を置き、15秒後の半田広がり面積を測定し、評価し
た。○:広がり面積200mm2以上、×:50mm2以下 (2)半田強度;0.18mmΦの銅細線20芯を試験片に
置き、半田ゴテにてやに入り半田(RH50)を用い
て、半田付けを行い、銅線を試験片と逆方向にして、平
行に引張って強制的に破壊を試み、その状態を評価し
た。○:破壊なし、×:完全破壊 (3)耐食性;JIS Z 2371による塩水噴霧試験
を2サイクル行い(1サイクル:8時間噴霧、16時間
停止)、赤錆発生の有無によって評価した。○:赤錆な
し、×:全面赤錆 (4)加工性;エリクセン張出し(Er=7mm)、およびデ
ュポン衝撃(1/2”×1kg×30cm)を行い粘着テープで
めっきの加工密着性を評価した。
○:剥離なし (4)経時変化;恒温恒湿(60℃、RH95%以上)で
1,000時間経時後の外観(変色)を観察し、さらに前述
の半田広がり性を評価した。
○:変色なし、×:全面変色 第2表の実施例1〜3に示したように、本発明のめっき
は耐食性、半田性、経時変化において優れた効果を示し
た。比較例1はSnめっき量を8g/m2評価した。その結
果、半田性は優れているが耐食性が劣った。比較例2〜
4は一般に使用されている化成処理として、クロメート
処理あるい 実施例1〜3、比較例1〜4は後処理としてポリエチレ
ングリコール・アルキルフェニールエーテルを乾燥膜厚
0.5μm塗布した。
はりん酸塩処理を施したが、耐食性に対して効果の認め
られるものは半田性が劣る傾向を示した。
〔発明の効果〕
本発明の二層めっき鋼板は、半田付け性のみならず耐食
性、加工性および経時性に優れているので、これらの諸
特性の要求される半田の可能な鋼板として広く用いられ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼板表面に0.3〜5g/m2の下層のSnめっき層
    と該Snめっき層の上に0.1〜3g/m2の上層のNi,Coの単
    独めっき層またはNi-Snの合金めっき層からなり、下層
    と上層の比が1:5〜50:1であることを特徴とする
    半田付け性に優れた二層めっき鋼板。
JP61288876A 1986-12-05 1986-12-05 半田付け性に優れた二層めっき鋼板 Expired - Fee Related JPH06957B2 (ja)

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JPH0631444B2 (ja) * 1989-06-07 1994-04-27 東洋鋼板株式会社 半田用複層めっき鋼板
JP4954406B2 (ja) * 2001-09-27 2012-06-13 東洋鋼鈑株式会社 電子部品用表面処理鋼板及びその製造方法
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