JPH069440A - モノベンジル化アルキルビフェニルの製造方法 - Google Patents
モノベンジル化アルキルビフェニルの製造方法Info
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- JPH069440A JPH069440A JP5030648A JP3064893A JPH069440A JP H069440 A JPH069440 A JP H069440A JP 5030648 A JP5030648 A JP 5030648A JP 3064893 A JP3064893 A JP 3064893A JP H069440 A JPH069440 A JP H069440A
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- C07C7/14833—Purification; Separation; Use of additives by treatment giving rise to a chemical modification of at least one compound with metals or their inorganic compounds
- C07C7/14841—Purification; Separation; Use of additives by treatment giving rise to a chemical modification of at least one compound with metals or their inorganic compounds metals
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 下記式Iのモノベンジル化アルキルビフェニ
ルを、下記式IIのアルキルビフェニルとベンジルクロラ
イドとの反応による製造し、その際に1モルの式IIの化
合物当たり 0.2〜0.7 mol のベンジルクロライドとの反
応をIIを基準として 0.1〜1.5 重量% の、理想化式 Al2
O3・4 SiO2・H2O で表される表面積 190〜250 m2/gの懸
濁アルミニウム−ヒドロシリケートの存在下に 100〜14
0 ℃の温度で供給法で実施し、その際にベンジルクロラ
イドの供給時間が 0.5〜5時間にわたる。下記式中、R
1 はメチルであり、R2 はエチル又はイソプロピルであ
り、R3 はベンジルであり、m、n、uおよびvは0〜
2であり、m+n ≦4で、u+v≦2で並びにO <(m+n)+ (u
+v)≦4である。 【化1】 【効果】 この方法では、制御可能な反応で上記目的化
合物が得られる。
ルを、下記式IIのアルキルビフェニルとベンジルクロラ
イドとの反応による製造し、その際に1モルの式IIの化
合物当たり 0.2〜0.7 mol のベンジルクロライドとの反
応をIIを基準として 0.1〜1.5 重量% の、理想化式 Al2
O3・4 SiO2・H2O で表される表面積 190〜250 m2/gの懸
濁アルミニウム−ヒドロシリケートの存在下に 100〜14
0 ℃の温度で供給法で実施し、その際にベンジルクロラ
イドの供給時間が 0.5〜5時間にわたる。下記式中、R
1 はメチルであり、R2 はエチル又はイソプロピルであ
り、R3 はベンジルであり、m、n、uおよびvは0〜
2であり、m+n ≦4で、u+v≦2で並びにO <(m+n)+ (u
+v)≦4である。 【化1】 【効果】 この方法では、制御可能な反応で上記目的化
合物が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般式I
【0002】
【化3】 〔式中、R1 はメチルであり、R2 はエチル又はイソプ
ロピルであり、R3 はベンジルであり、m、n、uおよ
びvは0〜2であり、m+n≦4で、u+v≦2で並び
に0<(m+n)+(u+v)≦4である。〕で表され
るモノベンジル化アルキルビフェニルを、式II
ロピルであり、R3 はベンジルであり、m、n、uおよ
びvは0〜2であり、m+n≦4で、u+v≦2で並び
に0<(m+n)+(u+v)≦4である。〕で表され
るモノベンジル化アルキルビフェニルを、式II
【0003】
【化4】 〔式中、R1 、R2 並びにm、n、uおよびvは式Iに
おけるのと同じ意味を有する。〕で表されるアルキルビ
フェニルでベンジル化によってモノベンジル化アルキル
ビフェニルを製造する方法および塩素含有副生成物を金
属ナトリウムで処理することによって除くこと並びにそ
して熱伝達媒体として用いることに関する。
おけるのと同じ意味を有する。〕で表されるアルキルビ
フェニルでベンジル化によってモノベンジル化アルキル
ビフェニルを製造する方法および塩素含有副生成物を金
属ナトリウムで処理することによって除くこと並びにそ
して熱伝達媒体として用いることに関する。
【0004】式Iのモノベンジル化アルキルビフェニル
およびそれの混合物は低い凝固点(<0℃)および高い
沸点(>300℃)の液体であり、特に高い熱安定性に
特徴があり且つそれ故に例えば熱伝達油状物として使用
することができる。
およびそれの混合物は低い凝固点(<0℃)および高い
沸点(>300℃)の液体であり、特に高い熱安定性に
特徴があり且つそれ故に例えば熱伝達油状物として使用
することができる。
【0005】式Iの化合物を製造する為の出発物質はビ
フェニル、メチエルビフェニル又は、ビフェニルとメチ
ルビフェニルとの、石油加工工業で生じるトルエンアル
キル化装置の蒸留残留物から製造することができる工業
用混合物である。
フェニル、メチエルビフェニル又は、ビフェニルとメチ
ルビフェニルとの、石油加工工業で生じるトルエンアル
キル化装置の蒸留残留物から製造することができる工業
用混合物である。
【0006】
【従来の技術】メチルビフェニルから出発する場合に
は、一つの反応段階での本発明のベンジル化法によって
直接的にu+v=0の式Iの化合物が得られる。
は、一つの反応段階での本発明のベンジル化法によって
直接的にu+v=0の式Iの化合物が得られる。
【0007】ビフェニル又は上述のビフェニル−/メチ
ルビフェニル−混合物から出発した場合には、式Iの目
的生成物の合成を二段階で実施する。 1. ビフェニルあるいはビフェニル−/メチルビフェ
ニル−混合物をエチル化して式IIの予備生成物を得そし
て 2. それを本発明に従いモノベンジル化して式Iの化
合物とする。
ルビフェニル−混合物から出発した場合には、式Iの目
的生成物の合成を二段階で実施する。 1. ビフェニルあるいはビフェニル−/メチルビフェ
ニル−混合物をエチル化して式IIの予備生成物を得そし
て 2. それを本発明に従いモノベンジル化して式Iの化
合物とする。
【0008】ビフェニルあるいはビフェニル−/メチル
ビフェニル−混合物のエチル化は、ベンゼンの公知のエ
チル化と同様にフリーデル・クラフト触媒、例えばAl
Cl 3 、BF3 、FeCl3 、H3 PO4 の存在下に液
相においてエチレン(および/またはエチルクロライ
ド)と反応させることによって実施することができる。
AlCl3 で処理する方法は既に米国特許第2,17
2,391号明細書に開示されている。しかしながらエ
チルベンゼンの工業的製法での公知のアルキル交換もエ
チルビフェニルの製造に引用することができる。この目
的の為に、“ポリエーテルベンゼン”──これは(異性
体の)ジ−およびトリエチルベンゼンより成る蒸留留分
であり、エチルベンゼン工場で副生成物として生じる─
─を、フリーデル・クラフト触媒、例えばAlCl3 の
作用下に液相で反応させる。この場合には、“ポリエチ
ルベンゼン”のエチル基からビフェニル/メチルビフェ
ニルへの交換が生じて、エチルビフェニル/エチルメチ
ルビフェニルが形成される。
ビフェニル−混合物のエチル化は、ベンゼンの公知のエ
チル化と同様にフリーデル・クラフト触媒、例えばAl
Cl 3 、BF3 、FeCl3 、H3 PO4 の存在下に液
相においてエチレン(および/またはエチルクロライ
ド)と反応させることによって実施することができる。
AlCl3 で処理する方法は既に米国特許第2,17
2,391号明細書に開示されている。しかしながらエ
チルベンゼンの工業的製法での公知のアルキル交換もエ
チルビフェニルの製造に引用することができる。この目
的の為に、“ポリエーテルベンゼン”──これは(異性
体の)ジ−およびトリエチルベンゼンより成る蒸留留分
であり、エチルベンゼン工場で副生成物として生じる─
─を、フリーデル・クラフト触媒、例えばAlCl3 の
作用下に液相で反応させる。この場合には、“ポリエチ
ルベンゼン”のエチル基からビフェニル/メチルビフェ
ニルへの交換が生じて、エチルビフェニル/エチルメチ
ルビフェニルが形成される。
【0009】“ポリエチルベンゼン”でのアルキル交換
によるエチルビフェニルの製造は、若干の特許明細書に
開示されており、例えばJA−OS 3041−18
4、米国特許第4,943,533号明細書および日本
特許第62,252,733号明細書に開示されてい
る。アルキル交換を実施する為の、細心に推考された処
方を本発明に包含されない例AおよびBとして後で一緒
に説明する。
によるエチルビフェニルの製造は、若干の特許明細書に
開示されており、例えばJA−OS 3041−18
4、米国特許第4,943,533号明細書および日本
特許第62,252,733号明細書に開示されてい
る。アルキル交換を実施する為の、細心に推考された処
方を本発明に包含されない例AおよびBとして後で一緒
に説明する。
【0010】メチルビフェニル、エチルビフェニル並び
にエチル−とメチルエチルビフェニルとの混合物は、公
知の方法で、例えばドイツ特許出願公開第3,127,
9709号明細書に記載されている様に、フリーデル・
クラフト触媒、例えばAlCl3 の影響下にベンジルク
ロライドと反応させることによってベンジル化すること
ができる。しかしながらこの慣用の方法は、触媒を分解
しそして洗去する為に、ベンジル化反応に続いて反応混
合物を水又はアルカリ水溶液で処理しなければならない
という欠点を有している。触媒残留物を含有するその際
に生じる水性相の処理は、今日の一般的な廃水−および
廃棄物処方のもとでは問題を投げかけている。なかで
も、AlCl3 −触媒が除かれた反応混合物は経験上、
大抵未知の組成の塩素含有有機副生成物を含有してい
る。反応混合物の塩素含有量は一般に500〜1,50
0ppmである。
にエチル−とメチルエチルビフェニルとの混合物は、公
知の方法で、例えばドイツ特許出願公開第3,127,
9709号明細書に記載されている様に、フリーデル・
クラフト触媒、例えばAlCl3 の影響下にベンジルク
ロライドと反応させることによってベンジル化すること
ができる。しかしながらこの慣用の方法は、触媒を分解
しそして洗去する為に、ベンジル化反応に続いて反応混
合物を水又はアルカリ水溶液で処理しなければならない
という欠点を有している。触媒残留物を含有するその際
に生じる水性相の処理は、今日の一般的な廃水−および
廃棄物処方のもとでは問題を投げかけている。なかで
も、AlCl3 −触媒が除かれた反応混合物は経験上、
大抵未知の組成の塩素含有有機副生成物を含有してい
る。反応混合物の塩素含有量は一般に500〜1,50
0ppmである。
【0011】廃水処理問題は、反応終了後に反応混合物
を濾過することによって分離できる接触的に有効なモン
モリロナイトの種類の酸性粘土鉱物の存在下にベンジル
クロライドとの反応を実施する場合に、回避できる。
を濾過することによって分離できる接触的に有効なモン
モリロナイトの種類の酸性粘土鉱物の存在下にベンジル
クロライドとの反応を実施する場合に、回避できる。
【0012】粉末状のモンモリロナイトの接触作用のも
とで非置換のビフェニルのベンジル化はドイツ特許出願
公開第3,940,331号明細書(ヨーロッパ特許出
願公開第431,265号明細書)に開示されている。
この刊行物においては目的として、4−位で置換された
ベンジルビフェニルが豊富にある反応混合物の製造を挙
げている。固体触媒は用いるビフェニルを基準として
2.5〜50重量% の量でおよび──実施例から判る通
り──特に有利には20重量% の量で使用する。ドイツ
特許出願公開第3,940,331号明細書の方法の特
徴は、反応成分のビフェニルおよびベンジルクロライド
の混合物を粉末状触媒と混合しそして次いで2時間10
0℃で攪拌することである。
とで非置換のビフェニルのベンジル化はドイツ特許出願
公開第3,940,331号明細書(ヨーロッパ特許出
願公開第431,265号明細書)に開示されている。
この刊行物においては目的として、4−位で置換された
ベンジルビフェニルが豊富にある反応混合物の製造を挙
げている。固体触媒は用いるビフェニルを基準として
2.5〜50重量% の量でおよび──実施例から判る通
り──特に有利には20重量% の量で使用する。ドイツ
特許出願公開第3,940,331号明細書の方法の特
徴は、反応成分のビフェニルおよびベンジルクロライド
の混合物を粉末状触媒と混合しそして次いで2時間10
0℃で攪拌することである。
【0013】メチルビフェニル、エチルビフェニルおよ
び、エチル−とメチルエチルビフェニルとの混合物をビ
フェニルの代わりに使用するこの方法は、維持する最適
な温度およびHClガスの発生に関して制御が困難であ
る激しい反応をもたらす。しかしながらこの方法の重大
な欠点は、熱伝達媒体として使用できるモノベンジル化
反応混合物Iの収量が、沢山の副生成物が生じる為に減
少する点である。かゝる副生成物中には、ビフェニル核
に二以上のベンジル残基を持つもの並びにベンジル残基
R3 がベンジル化されているものがある。更に、制御が
困難なこの反応で得られる反応混合物も塩素含有有機副
生成物を含有しており、その反応混合物の全塩素含有量
が500〜1,500ppmであることが判っている。
これらの塩素含有化合物は一般に蒸留によって分離でき
ず、蒸留留分中に、モノベンジル化アルキルフェニルの
所望の留分中にも随伴されたままになる。この様に高塩
素含有生成物を熱伝達媒体液として用いることは工業的
に教示されていない。
び、エチル−とメチルエチルビフェニルとの混合物をビ
フェニルの代わりに使用するこの方法は、維持する最適
な温度およびHClガスの発生に関して制御が困難であ
る激しい反応をもたらす。しかしながらこの方法の重大
な欠点は、熱伝達媒体として使用できるモノベンジル化
反応混合物Iの収量が、沢山の副生成物が生じる為に減
少する点である。かゝる副生成物中には、ビフェニル核
に二以上のベンジル残基を持つもの並びにベンジル残基
R3 がベンジル化されているものがある。更に、制御が
困難なこの反応で得られる反応混合物も塩素含有有機副
生成物を含有しており、その反応混合物の全塩素含有量
が500〜1,500ppmであることが判っている。
これらの塩素含有化合物は一般に蒸留によって分離でき
ず、蒸留留分中に、モノベンジル化アルキルフェニルの
所望の留分中にも随伴されたままになる。この様に高塩
素含有生成物を熱伝達媒体液として用いることは工業的
に教示されていない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、式II
のアルキル化ビフェニルをベンジルクロライドと制御可
能な方法で反応させて式Iのモノベンジル化アルキルビ
フェニルを形成することである。
のアルキル化ビフェニルをベンジルクロライドと制御可
能な方法で反応させて式Iのモノベンジル化アルキルビ
フェニルを形成することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この課題は、本発明に従
って、触媒として有効なアルミニウム−ヒドロシリケー
トをベンジル化すべきアルキルビフェニルの量を基準と
して0.1〜1.5重量% 、特に0.5〜1重量% の量
で特別な条件のもとで使用することによって解決され
る。
って、触媒として有効なアルミニウム−ヒドロシリケー
トをベンジル化すべきアルキルビフェニルの量を基準と
して0.1〜1.5重量% 、特に0.5〜1重量% の量
で特別な条件のもとで使用することによって解決され
る。
【0016】本発明の対象は、式I
【0017】
【化5】 〔式中、R1 はメチルであり、R2 はエチル又はイソプ
ロピルであり、R3 はベンジルであり、m、n、uおよ
びvは0〜2であり、m+n≦4で、u+v≦2で並び
に0<(m+n)+(u+v)≦4である。〕で表され
るモノベンジル化アルキルビフェニルを、式II
ロピルであり、R3 はベンジルであり、m、n、uおよ
びvは0〜2であり、m+n≦4で、u+v≦2で並び
に0<(m+n)+(u+v)≦4である。〕で表され
るモノベンジル化アルキルビフェニルを、式II
【0018】
【化6】 〔式中、R1 、R2 並びにm、n、uおよびvは式Iに
おけるのと同じ意味を有する。〕で表されるアルキルビ
フェニルとベンジルクロライドとを反応させることによ
って製造する方法において、1モルの式IIのアルキルビ
フェニル当たり0.2〜0.7molのベンジルクロラ
イドとの反応をIIを基準として0.1〜1.5重量%
の、理想化式 Al2 O3 ・4SiO2 ・H2 Oで表さ
れる190〜250m 2 /gの表面積を持つ懸濁アルミ
ニウム−ヒドロシリケートの存在下に100〜140℃
の温度で供給法で実施し、その際にベンジルクロライド
の供給時間が0.5〜5時間にわたりそして反応混合物
を触媒の除去後に場合によっては有機系塩素化合物を金
属ナトリウムと一緒に加熱することによって精製するこ
とを特徴とする、上記方法である。
おけるのと同じ意味を有する。〕で表されるアルキルビ
フェニルとベンジルクロライドとを反応させることによ
って製造する方法において、1モルの式IIのアルキルビ
フェニル当たり0.2〜0.7molのベンジルクロラ
イドとの反応をIIを基準として0.1〜1.5重量%
の、理想化式 Al2 O3 ・4SiO2 ・H2 Oで表さ
れる190〜250m 2 /gの表面積を持つ懸濁アルミ
ニウム−ヒドロシリケートの存在下に100〜140℃
の温度で供給法で実施し、その際にベンジルクロライド
の供給時間が0.5〜5時間にわたりそして反応混合物
を触媒の除去後に場合によっては有機系塩素化合物を金
属ナトリウムと一緒に加熱することによって精製するこ
とを特徴とする、上記方法である。
【0019】アルミニウム−ヒドロシリケート触媒、理
想化式 Al2 O3 ・4SiO2 ・H2 Oで表されるモ
ンモリロナイトの種類の鉱物は、市販されている様に、
190〜250m2 /gの表面積を持つ粉末として、ベ
ンジル化すべきアルキルビフェニル中に攪拌下に上記の
量を懸濁させる。次に、100〜140℃に加温した懸
濁液に継続的攪拌下に、計算された量のベンンジルクロ
ライド、一般に1モルの使用アルキルビフェニル当たり
0.2〜0.7mol、特に0.5molを長時間に亘
って添加して均一に分散させる。反応は、塩化水素ガス
の発生が確認できる通り、ベンジルクロライドの添加開
始後ただちに開始する。HClガス流を反応容器のヘッ
ドに導入しそして例えば洗浄塔に供給し、そこでHCl
が水または苛性ソーダ水溶液中に吸収される。ベンジル
クロライドを添加する期間は少なくとも0.5時間、特
に2〜5時間である。ベンジルクロライドの維持濃度を
低いままににしそしてその結果として副生成物の形成を
抑制しそして更に一定の反応温度の維持並びに塩化水素
ガスの排出および場合によっては吸収を容易にすること
によって達成される。驚くべきことに本発明のベンジル
化の方法は、触媒を濾去した反応混合物中の未知の構造
の塩素含有有機副生成物の割合をドイツ特許出願公開第
3,940,331号明細書に記載された方法に比較し
て劇的に減少させるので、驚く程の効果がある。一般に
粗反応混合物中の塩素含有量は20〜50ppmであ
る。この混合物の後の分別蒸留で、しばしば品質的要求
を満足する約20ppmの塩素含有量の所望のモノベン
ジル化アルキルビフェニルをもたらす。最高の要求に対
しては、例えば<10ppmの残留物含有量まで、塩素
含有量を更に低下させなければならない。
想化式 Al2 O3 ・4SiO2 ・H2 Oで表されるモ
ンモリロナイトの種類の鉱物は、市販されている様に、
190〜250m2 /gの表面積を持つ粉末として、ベ
ンジル化すべきアルキルビフェニル中に攪拌下に上記の
量を懸濁させる。次に、100〜140℃に加温した懸
濁液に継続的攪拌下に、計算された量のベンンジルクロ
ライド、一般に1モルの使用アルキルビフェニル当たり
0.2〜0.7mol、特に0.5molを長時間に亘
って添加して均一に分散させる。反応は、塩化水素ガス
の発生が確認できる通り、ベンジルクロライドの添加開
始後ただちに開始する。HClガス流を反応容器のヘッ
ドに導入しそして例えば洗浄塔に供給し、そこでHCl
が水または苛性ソーダ水溶液中に吸収される。ベンジル
クロライドを添加する期間は少なくとも0.5時間、特
に2〜5時間である。ベンジルクロライドの維持濃度を
低いままににしそしてその結果として副生成物の形成を
抑制しそして更に一定の反応温度の維持並びに塩化水素
ガスの排出および場合によっては吸収を容易にすること
によって達成される。驚くべきことに本発明のベンジル
化の方法は、触媒を濾去した反応混合物中の未知の構造
の塩素含有有機副生成物の割合をドイツ特許出願公開第
3,940,331号明細書に記載された方法に比較し
て劇的に減少させるので、驚く程の効果がある。一般に
粗反応混合物中の塩素含有量は20〜50ppmであ
る。この混合物の後の分別蒸留で、しばしば品質的要求
を満足する約20ppmの塩素含有量の所望のモノベン
ジル化アルキルビフェニルをもたらす。最高の要求に対
しては、例えば<10ppmの残留物含有量まで、塩素
含有量を更に低下させなければならない。
【0020】更に、有機的に結合した塩素の除去は、ベ
ンジル化反応の終了後に触媒を分離しそして反応混合物
を、反応混合物の量を基準として0.5〜1重量% の量
の金属ナトリウムと一緒に200〜210℃の温度に二
三時間加熱することによって驚くほど充分に成功する。
未使用のナトリウムを過剰の水の添加によって苛性ソー
ダ水溶液に転化しそしてこれを、生じる塩化ナトリウム
で分離除去した後に、有機塩素化合物が実質的に完全に
除かれている有機相が得られる。
ンジル化反応の終了後に触媒を分離しそして反応混合物
を、反応混合物の量を基準として0.5〜1重量% の量
の金属ナトリウムと一緒に200〜210℃の温度に二
三時間加熱することによって驚くほど充分に成功する。
未使用のナトリウムを過剰の水の添加によって苛性ソー
ダ水溶液に転化しそしてこれを、生じる塩化ナトリウム
で分離除去した後に、有機塩素化合物が実質的に完全に
除かれている有機相が得られる。
【0021】アルキルビフェニルのモノベンジル化およ
びその脱塩化の本発明の方法を実施例によって更に詳細
に説明する。本発明に包含されないものであるが、エチ
ルビデニルの製造も予めに説明する。
びその脱塩化の本発明の方法を実施例によって更に詳細
に説明する。本発明に包含されないものであるが、エチ
ルビデニルの製造も予めに説明する。
【0022】本発明の別の対象は、請求項1〜5のいず
れか一つに記載の方法に従って製造されたモノベンジル
化アルキルビフェニルを熱伝達媒体として使用すること
でもある。
れか一つに記載の方法に従って製造されたモノベンジル
化アルキルビフェニルを熱伝達媒体として使用すること
でもある。
【0023】
【実施例】例 (本発明に属さない) A)アルキル交換によるビフェニルのエチル化 3重量部のビフェニルおよび2重量部の“ポリエチルベ
ンゼン”(27.5% のジ−および72.5% のトリエ
チルベンゼン)より成る混合物を、用いるビフェニルの
量を基準として0.5〜1.5重量% の三塩化アルミニ
ウムと混合しそして攪拌下に3〜5時間、120℃に加
熱する。その後に約50℃に冷却しそして反応混合物を
攪拌下に水と混合する。相分離しそして(加水分解し
た)触媒を含有する下側の水性相を分離除去する。有機
相を水で再度洗浄して触媒成分から最後の残りを除く。
生成物混合物は、ビフェニルと“ポリエチルベンゼン”
との選択した使用比のもとで以下の範囲の組成を有して
いる:ベンゼン3〜4重量% 、モノ−、ジ−およびトリ
エチルベンゼン合計12〜19重量% 、未反応ビフェニ
ル18〜20重量% 、異性体のモノエチルビフェニル3
3〜36重量% 、異性体のジエチルビフェニル19〜2
2重量% 、異性体のトリエチルビフェニル4〜6重量%
およびその他の成分約1重量% 。この混合物を減圧、例
えば20mbarで分別蒸留に委ねる。ベンゼン、エチ
ルベンゼン類および未転化のビフェニルの留去後に、モ
ノ−およびジエチルビフェニルを色々な組成で含有する
がトリエチルビフェニルを含有していない留分が得られ
る。64重量% の異性体のモノエチルビフェニルおよび
36重量% の異性体のジエチルビフェニルなる例示的組
成を持つ混合物は本発明を実施するベンジル化反応の適
する原料である。 B)アルキル交換によるビフェニル−/メチルビフェニ
ル−混合物のエチル化 ジ−およびトリエチルベンゼン(27.5% のジ−およ
び72.5% のトリエチルベンゼン)の混合物39重量
部とビフェニルおよび(異性体の)モノメチルビフェニ
ル(61.7% のビフェニルと38.3% のメチルビフ
ェニル)との混合物61重量部を混合しそして、全体量
を基準として0.9重量% の三塩化アルミニウムと混合
する。この反応混合物を攪拌下に120℃に加温しそし
て約3時間、継続的に攪拌しながらこの温度を維持す
る。反応混合物から採った試料のガスクロマトグラフィ
ー分析で、公知の反応時間の後にアルキル交換が平衡状
態になることが判る。今度は、反応混合物に水を、塩化
アルミニウムの重量に相当する重量で添加しそして、溶
解した赤色の触媒錯塩が分解するまでの間、攪拌する。
この分解は反応混合物の無色化で判る。攪拌機を止め、
そして相を分離する。加水分解した触媒を含有している
下側の水性相を分離除去した後に、有機相を数回水で洗
浄する。有機相はガスクロマトグラフィー分析によると
3.5% のベンゼン、30.5% のモノ−、ジ−および
トリエチルベンゼン(約2:4:1の割合)、32% の
未変化のビフェニルおよびメチルビフェニル(約1.
6:1の割合)、2% のトリエチルビフェニルおよび他
のより高沸点の成分並びに32% の、後続の蒸留によっ
て得ることのできる、45% のエチルビフェニル、34
% のエチル−メチルビフェニル、15.5% のジエチル
−ビフェニルおよび5% のジエチル−メチル−ビフェニ
ルより成る混合物を含有している。この混合物は本発明
のベンジル化反応の原料として適している。
ンゼン”(27.5% のジ−および72.5% のトリエ
チルベンゼン)より成る混合物を、用いるビフェニルの
量を基準として0.5〜1.5重量% の三塩化アルミニ
ウムと混合しそして攪拌下に3〜5時間、120℃に加
熱する。その後に約50℃に冷却しそして反応混合物を
攪拌下に水と混合する。相分離しそして(加水分解し
た)触媒を含有する下側の水性相を分離除去する。有機
相を水で再度洗浄して触媒成分から最後の残りを除く。
生成物混合物は、ビフェニルと“ポリエチルベンゼン”
との選択した使用比のもとで以下の範囲の組成を有して
いる:ベンゼン3〜4重量% 、モノ−、ジ−およびトリ
エチルベンゼン合計12〜19重量% 、未反応ビフェニ
ル18〜20重量% 、異性体のモノエチルビフェニル3
3〜36重量% 、異性体のジエチルビフェニル19〜2
2重量% 、異性体のトリエチルビフェニル4〜6重量%
およびその他の成分約1重量% 。この混合物を減圧、例
えば20mbarで分別蒸留に委ねる。ベンゼン、エチ
ルベンゼン類および未転化のビフェニルの留去後に、モ
ノ−およびジエチルビフェニルを色々な組成で含有する
がトリエチルビフェニルを含有していない留分が得られ
る。64重量% の異性体のモノエチルビフェニルおよび
36重量% の異性体のジエチルビフェニルなる例示的組
成を持つ混合物は本発明を実施するベンジル化反応の適
する原料である。 B)アルキル交換によるビフェニル−/メチルビフェニ
ル−混合物のエチル化 ジ−およびトリエチルベンゼン(27.5% のジ−およ
び72.5% のトリエチルベンゼン)の混合物39重量
部とビフェニルおよび(異性体の)モノメチルビフェニ
ル(61.7% のビフェニルと38.3% のメチルビフ
ェニル)との混合物61重量部を混合しそして、全体量
を基準として0.9重量% の三塩化アルミニウムと混合
する。この反応混合物を攪拌下に120℃に加温しそし
て約3時間、継続的に攪拌しながらこの温度を維持す
る。反応混合物から採った試料のガスクロマトグラフィ
ー分析で、公知の反応時間の後にアルキル交換が平衡状
態になることが判る。今度は、反応混合物に水を、塩化
アルミニウムの重量に相当する重量で添加しそして、溶
解した赤色の触媒錯塩が分解するまでの間、攪拌する。
この分解は反応混合物の無色化で判る。攪拌機を止め、
そして相を分離する。加水分解した触媒を含有している
下側の水性相を分離除去した後に、有機相を数回水で洗
浄する。有機相はガスクロマトグラフィー分析によると
3.5% のベンゼン、30.5% のモノ−、ジ−および
トリエチルベンゼン(約2:4:1の割合)、32% の
未変化のビフェニルおよびメチルビフェニル(約1.
6:1の割合)、2% のトリエチルビフェニルおよび他
のより高沸点の成分並びに32% の、後続の蒸留によっ
て得ることのできる、45% のエチルビフェニル、34
% のエチル−メチルビフェニル、15.5% のジエチル
−ビフェニルおよび5% のジエチル−メチル−ビフェニ
ルより成る混合物を含有している。この混合物は本発明
のベンジル化反応の原料として適している。
【0024】実施例1 例A)で得られる如き64重量% のモノエチル−および
36重量% のジエチルビフェニルより成る混合物350
kg中に、3.5kgの市販の粉末状のモンモリロナイ
ト触媒(製造元:Suedchemie社、触媒の名
称:K306)を攪拌下に懸濁させる。攪拌されたこの
懸濁液を140℃に加熱する。5時間に亘って、連続攪
拌しながら119kgの純ベンジルクロライドを供給
し、その際に生じる塩化水素ガスが反応器のヘッドから
搬出されそして水の入った洗浄塔で吸収されるようにす
る。ベンジルクロライドの全添加時間に亘って、反応混
合物中のベンジルクロライドの濃度を非常に低い水準、
約0.1〜0.2重量% に維持する。ベンジルクロライ
ドの添加の終了後に更に約1時間攪拌し、その後にベン
ジルクロライドの濃度を0.1重量% 以下に下げそして
HClの発生を終了させる。反応器内容物を今度は約8
0℃に冷却する。弱い減圧状態にすることによって、懸
濁液中に溶解した塩化水素ガスを除き、次いで約40℃
に冷却しそして懸濁した触媒を濾去する。濾液──僅か
に黄色味を帯びた液体──は28ppmの塩素含有量を
有している。全部で344kgの濾液の蒸留で、未反応
のモノ−およびジエチルビフェニルより成る混合物17
8kg──再び反応に供給してもよい──、ベンジルエ
チル−ビフェニルとベンジルジエチル−ビフェニルとの
混合物(2.36:1の割合)249kgが得られる。
蒸留残留物として6.5kgが残る。ベンジルエチル
−、ベンジルジエチル−ビフェニル混合物中の塩素含有
量は21ppmである。
36重量% のジエチルビフェニルより成る混合物350
kg中に、3.5kgの市販の粉末状のモンモリロナイ
ト触媒(製造元:Suedchemie社、触媒の名
称:K306)を攪拌下に懸濁させる。攪拌されたこの
懸濁液を140℃に加熱する。5時間に亘って、連続攪
拌しながら119kgの純ベンジルクロライドを供給
し、その際に生じる塩化水素ガスが反応器のヘッドから
搬出されそして水の入った洗浄塔で吸収されるようにす
る。ベンジルクロライドの全添加時間に亘って、反応混
合物中のベンジルクロライドの濃度を非常に低い水準、
約0.1〜0.2重量% に維持する。ベンジルクロライ
ドの添加の終了後に更に約1時間攪拌し、その後にベン
ジルクロライドの濃度を0.1重量% 以下に下げそして
HClの発生を終了させる。反応器内容物を今度は約8
0℃に冷却する。弱い減圧状態にすることによって、懸
濁液中に溶解した塩化水素ガスを除き、次いで約40℃
に冷却しそして懸濁した触媒を濾去する。濾液──僅か
に黄色味を帯びた液体──は28ppmの塩素含有量を
有している。全部で344kgの濾液の蒸留で、未反応
のモノ−およびジエチルビフェニルより成る混合物17
8kg──再び反応に供給してもよい──、ベンジルエ
チル−ビフェニルとベンジルジエチル−ビフェニルとの
混合物(2.36:1の割合)249kgが得られる。
蒸留残留物として6.5kgが残る。ベンジルエチル
−、ベンジルジエチル−ビフェニル混合物中の塩素含有
量は21ppmである。
【0025】実施例2 エチル−およびジエチル−ビフェニルより成る混合物の
実施例1に従うベンジル化を繰り返す。触媒の分離後
に、28ppmの塩素含有量を有する400kgの反応
混合物を加熱可能な攪拌器に供給する。液体の上に存在
する空気容積を、脱酸素済み窒素ガスの導入によって追
い出す。その後に2kgの金属ナトリウム(棒状物)を
添加しそして反応器内容物を連続的攪拌および窒素雰囲
気のもで210℃に加熱する。この温度のもとで攪拌を
6時間継続し、その際に継続的に窒素を導入する。その
後に約50℃に冷却しそして1時間の間に依然として窒
素流のもとで90kgの15重量% 濃度硫酸ナトリウム
水溶液を添加する。未消費のナトリウムと水との反応に
よって放出される水素を窒素流でガス空間から安全に排
出する。反応器内容物を次いで80℃に加温しそして攪
拌器を止めた後に相分離を行う。下側の水性相を分離除
去し、上側の有機相を再度15% 濃度硫酸ナトリウム溶
液で、分離される下側の水性相が中性になるまで洗浄す
る。有機相は2ppmの有機的に結合した塩素を含有し
ている。実施例1の分別蒸留で、組成が変化しない状態
でベンジルエチルビフェニルおよびベンジル−ジエチル
ビフェニルとの≦2ppmの塩素含有量の混合物が得ら
れる。この混合物の凝固温度は−25℃であり、370
℃で沸騰し始める。このものは熱伝達媒体として極めて
適している。
実施例1に従うベンジル化を繰り返す。触媒の分離後
に、28ppmの塩素含有量を有する400kgの反応
混合物を加熱可能な攪拌器に供給する。液体の上に存在
する空気容積を、脱酸素済み窒素ガスの導入によって追
い出す。その後に2kgの金属ナトリウム(棒状物)を
添加しそして反応器内容物を連続的攪拌および窒素雰囲
気のもで210℃に加熱する。この温度のもとで攪拌を
6時間継続し、その際に継続的に窒素を導入する。その
後に約50℃に冷却しそして1時間の間に依然として窒
素流のもとで90kgの15重量% 濃度硫酸ナトリウム
水溶液を添加する。未消費のナトリウムと水との反応に
よって放出される水素を窒素流でガス空間から安全に排
出する。反応器内容物を次いで80℃に加温しそして攪
拌器を止めた後に相分離を行う。下側の水性相を分離除
去し、上側の有機相を再度15% 濃度硫酸ナトリウム溶
液で、分離される下側の水性相が中性になるまで洗浄す
る。有機相は2ppmの有機的に結合した塩素を含有し
ている。実施例1の分別蒸留で、組成が変化しない状態
でベンジルエチルビフェニルおよびベンジル−ジエチル
ビフェニルとの≦2ppmの塩素含有量の混合物が得ら
れる。この混合物の凝固温度は−25℃であり、370
℃で沸騰し始める。このものは熱伝達媒体として極めて
適している。
【0026】実施例3 エチルビフェニル(45.5% )、エチル−メチル−ビ
フェニル(34% )、ジエチルビフェニル(15.5%
)およびジエチル−メチル−ビフェニル(5%)より成
る150kgの混合物中に粉末状態の0.75kgのモ
ンモリロナイト触媒を懸濁させる。この懸濁液を140
℃に加熱する。この温度のもとで攪拌を4時間継続しな
がら49.3kgのベンジルクロライドを添加する。実
施例1に記載した様に更に処理しそして触媒を分離除去
した後に40ppmの塩素含有量の反応混合物が得られ
る。これを実施例2に記載した様に、1kgの金属ナト
リウムでの処理に委ね、それによって有機的に結合した
塩素の含有量を2ppmに減少させる。最終的蒸留を初
留としての79kgの上記原料混合物並びにモノベンジ
ル化されたエチル−、エチル−メチル−、ジエチル−お
よびジエチル−メチル−ビフェニルより成る≦2ppm
の塩素含有量の混合物が得られる。この混合物の凝固温
度は−26℃であり、342℃の沸点(沸騰開始温度)
を有している。
フェニル(34% )、ジエチルビフェニル(15.5%
)およびジエチル−メチル−ビフェニル(5%)より成
る150kgの混合物中に粉末状態の0.75kgのモ
ンモリロナイト触媒を懸濁させる。この懸濁液を140
℃に加熱する。この温度のもとで攪拌を4時間継続しな
がら49.3kgのベンジルクロライドを添加する。実
施例1に記載した様に更に処理しそして触媒を分離除去
した後に40ppmの塩素含有量の反応混合物が得られ
る。これを実施例2に記載した様に、1kgの金属ナト
リウムでの処理に委ね、それによって有機的に結合した
塩素の含有量を2ppmに減少させる。最終的蒸留を初
留としての79kgの上記原料混合物並びにモノベンジ
ル化されたエチル−、エチル−メチル−、ジエチル−お
よびジエチル−メチル−ビフェニルより成る≦2ppm
の塩素含有量の混合物が得られる。この混合物の凝固温
度は−26℃であり、342℃の沸点(沸騰開始温度)
を有している。
【0027】実施例4 ベンジル化を実施例1の方法と同様にして原料としての
イソプロピルジフェニルを用いて繰り返す。この目的の
為に17.6kgのイソプロピルジフェニルを0.09
kgのモンモリロナイト触媒(製造元:Suedche
mie社、触媒の名称:K306)と一緒に140℃に
加熱する。この温度のもとで攪拌下に2.5時間に亘っ
て38.4kgのベンジルクロライドを添加する。実施
例1に記載した通り後処理を行いそして、金属ナトリウ
ムで処理した後に蒸留できる混合物を得る。最終的蒸留
で、13kgの未反応のイソプロピルジフェニルの他
に、6.5kgの所望の生成物のベンジルイソプロピル
ジフェニルが得られる。この生成物は−17℃の凝固
点、193mm2 /sの運動粘度(kim.Visko
sitaet)(20℃)および363℃の沸点(沸騰
開始温度)を有している。
イソプロピルジフェニルを用いて繰り返す。この目的の
為に17.6kgのイソプロピルジフェニルを0.09
kgのモンモリロナイト触媒(製造元:Suedche
mie社、触媒の名称:K306)と一緒に140℃に
加熱する。この温度のもとで攪拌下に2.5時間に亘っ
て38.4kgのベンジルクロライドを添加する。実施
例1に記載した通り後処理を行いそして、金属ナトリウ
ムで処理した後に蒸留できる混合物を得る。最終的蒸留
で、13kgの未反応のイソプロピルジフェニルの他
に、6.5kgの所望の生成物のベンジルイソプロピル
ジフェニルが得られる。この生成物は−17℃の凝固
点、193mm2 /sの運動粘度(kim.Visko
sitaet)(20℃)および363℃の沸点(沸騰
開始温度)を有している。
【0028】本発明は特許請求の範囲に記載のモノベン
ジル化アルキルビフェニルの製造方法に関するものであ
るが、実施の態様として以下を包含する: 1) 触媒としてアルミニウム−ヒドロシリケート鉱物
のモンモリロナイトを使用する請求項1に記載の方法。 2) 触媒を式IIのアルキルビフェニルを基準として
0.5〜1重量% の量で使用する請求項1または上記
1)項に記載の方法。 3) ベンジルクロライドを1モルの式IIのアルキルビ
フェニル当たり0.5モルの量で使用する請求項1に記
載の方法。
ジル化アルキルビフェニルの製造方法に関するものであ
るが、実施の態様として以下を包含する: 1) 触媒としてアルミニウム−ヒドロシリケート鉱物
のモンモリロナイトを使用する請求項1に記載の方法。 2) 触媒を式IIのアルキルビフェニルを基準として
0.5〜1重量% の量で使用する請求項1または上記
1)項に記載の方法。 3) ベンジルクロライドを1モルの式IIのアルキルビ
フェニル当たり0.5モルの量で使用する請求項1に記
載の方法。
Claims (2)
- 【請求項1】 式I 【化1】 〔式中、R1 はメチルであり、R2 はエチル又はイソプ
ロピルであり、R3 はベンジルであり、m、n、uおよ
びvは0〜2であり、m+n≦4で、u+v≦2で並び
に0<(m+n)+(u+v)≦4である。〕で表され
るモノベンジル化アルキルビフェニルを、式II 【化2】 〔式中、R1 、R2 並びにm、n、uおよびvは式Iに
おけるのと同じ意味を有する。〕で表されるアルキルビ
フェニルとベンジルクロライドとを反応させることによ
って製造する方法において、1モルの式IIのアルキルビ
フェニル当たり0.2〜0.7molのベンジルクロラ
イドとの反応をIIを基準として0.1〜1.5重量%
の、理想化式 Al2 O3 ・4SiO2 ・H2 Oで表さ
れる190〜250m 2 /gの表面積を持つ懸濁アルミ
ニウム−ヒドロシリケートの存在下に100〜140℃
の温度で供給法で実施し、その際にベンジルクロライド
の供給時間が0.5〜5時間にわたりそして反応混合物
を触媒の除去後に場合によっては有機系塩素化合物を金
属ナトリウムと一緒に加熱することによって精製するこ
とを特徴とする、上記方法。 - 【請求項2】 反応混合物を触媒の分離後に0.5〜1
重量% の金属ナトリウムと一緒に200〜220℃に加
熱して有機系塩素化合物を除く請求項1に記載の方法。
Applications Claiming Priority (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE4205504 | 1992-02-22 | ||
DE4205504:0 | 1992-09-11 | ||
DE4230514A DE4230514A1 (de) | 1992-02-22 | 1992-09-11 | Verfahren zur herstellung von monobenzylierten alkylbiphenylen und deren verwendung |
DE4230514:4 | 1992-09-11 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH069440A true JPH069440A (ja) | 1994-01-18 |
Family
ID=25912108
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5030648A Withdrawn JPH069440A (ja) | 1992-02-22 | 1993-02-19 | モノベンジル化アルキルビフェニルの製造方法 |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0558816B1 (ja) |
JP (1) | JPH069440A (ja) |
DE (2) | DE4230514A1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007077078A (ja) * | 2005-09-14 | 2007-03-29 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 芳香族化合物の製造方法及びその方法で得られた芳香族化合物 |
US10335554B2 (en) | 2008-06-02 | 2019-07-02 | Sta-Med, Llc | Needle cover |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3940331A1 (de) * | 1989-12-06 | 1991-06-13 | Ruetgerswerke Ag | Verfahren zur herstellung von p-aralkylbiphenylen |
FR2656603B1 (fr) * | 1989-12-28 | 1993-05-21 | Atochem | Procedes de synthese de benzyltoluene et dibenzyltoluene a faible teneur en chlore. |
-
1992
- 1992-09-11 DE DE4230514A patent/DE4230514A1/de not_active Withdrawn
- 1992-12-19 EP EP92121728A patent/EP0558816B1/de not_active Expired - Lifetime
- 1992-12-19 DE DE59203999T patent/DE59203999D1/de not_active Expired - Fee Related
-
1993
- 1993-02-19 JP JP5030648A patent/JPH069440A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007077078A (ja) * | 2005-09-14 | 2007-03-29 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 芳香族化合物の製造方法及びその方法で得られた芳香族化合物 |
US10335554B2 (en) | 2008-06-02 | 2019-07-02 | Sta-Med, Llc | Needle cover |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE4230514A1 (de) | 1993-08-26 |
DE59203999D1 (de) | 1995-11-16 |
EP0558816A1 (de) | 1993-09-08 |
EP0558816B1 (de) | 1995-10-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000509 |