JPH0688599A - 板金製ポンプケーシング - Google Patents

板金製ポンプケーシング

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Publication number
JPH0688599A
JPH0688599A JP26291392A JP26291392A JPH0688599A JP H0688599 A JPH0688599 A JP H0688599A JP 26291392 A JP26291392 A JP 26291392A JP 26291392 A JP26291392 A JP 26291392A JP H0688599 A JPH0688599 A JP H0688599A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
casing
outer casing
sheet metal
suction
pump
Prior art date
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Pending
Application number
JP26291392A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Kobayashi
真 小林
Masakazu Yamamoto
雅和 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Ebara Corp filed Critical Ebara Corp
Priority to JP26291392A priority Critical patent/JPH0688599A/ja
Publication of JPH0688599A publication Critical patent/JPH0688599A/ja
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 外ケーシングが軸方向に長くなっても外ケー
シングと内ケーシングとの隙間面積を必要以上に大きく
することなく、又、剛性が低下することがない板金製ポ
ンプケーシンングを提供する。 【構成】 プレス成形により製作する板金製ポンプケー
シングにおいて、一側に底部を他側に開口部を有する略
円筒容器状の外ケーシング1と、外ケーシング1とは離
隔した状態で外ケーシング1内に設けられその内部に羽
根車12,13,14を収容した内ケーシング10と、
内ケーシング10と外ケーシング1との間隙に介装され
た弾性材からなるシール部材11とを備え、外ケーシン
グ1の底部側を小径に他側の開口部側を大径に形成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は板金製ポンプケーシング
に係り、特にステンレススチール等の鋼板をプレス成形
して製作するポンプケーシングに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から一枚のステンレススチール等の
鋼板をプレスにより深絞りしてポンプケーシングを製作
することが行われている。そして、プレス成形したポン
プケーシングに吸込フランジおよび吐出フランジを溶接
等によって固着している。斯かるポンプケーシングには
ポンプ自身が発生する内部圧力と共に配管外力等の外力
が作用し、何らかの変形を生ずる。この変形は、ケーシ
ングと羽根車の接触を引き起こさない程度に小さく抑え
なければならない。したがって、プレス製ポンプケーシ
ングは、配管外力、内圧等の荷重を支える強度機能
回転体摺動部(ライナーリングと羽根車間)のクリア
ランス確保のための剛性機能の二つの機能を必要とす
る。
【0003】しかしながら、プレス製ポンプケーシング
は、本来、荷重に対して柔構造であるとの観点から見る
と、ポンプケーシング単体で強度機能と剛性機能とを同
時に満足させるのは困難である。そこで、本件出願人
は、先に特願平4−120169号において、ポンプケ
ーシングを外ケーシングと内ケーシングとで構成し、内
ケーシング内に羽根車を収容し、配管外力等によって外
ケーシングが変形しても内ケーシングに伝わることがな
い構造とし、外ケーシングに剛性を必要以上に持たせな
くて済むようにしたポンプケーシングを提案した。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】しかしながら、特願平4−120169号
に記載のポンプケーシングにおいては、内ケーシング内
に多段の羽根車を収容した場合、外ケーシングが軸方向
に長くなり、外ケーシングと内ケーシングの隙間面積が
必要以上に大きくなり、無駄な隙間面積が生ずるという
問題点がある。本来、この外ケーシングと内ケーシング
の隙間面積は、吐出ノズルの断面積と同等程度あれば流
速変化が避けられ、これで充分である。また、ポンプケ
ーシングを外ケーシングと内ケーシングとに分離したた
め、外ケーシング自体に剛性を左程持たせる必要がなく
なったとはいえ、羽根車の多段化によって外ケーシング
が軸方向に長くなると、剛性が極端に低下してしまうた
め、板厚を厚くするか、又は、補強が必要になってくる
という問題点がある。
【0005】本発明は上述の事情に鑑みなされたもの
で、外ケーシングが軸方向に長くなっても外ケーシング
と内ケーシングとの隙間面積を必要以上に大きくするこ
となく、又、剛性が低下することがない板金製ポンプケ
ーシンングを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明の板金製ポンプケーシングの1態様は、プ
レス成形により製作する板金製ポンプケーシングにおい
て、一側に底部を他側に開口部を有する略円筒容器状の
外ケーシングと、該外ケーシングとは離隔した状態で外
ケーシング内に設けられその内部に羽根車を収容した内
ケーシングと、該内ケーシングと前記外ケーシングとの
間隙に介装された弾性材からなるシール部材とを備え、
前記外ケーシングの底部側を小径に他側の開口部側を大
径に形成したことを特徴とするものである。
【0007】また、本発明の板金製ポンプケーシングの
他の態様は、プレス成形により製作する板金製ポンプケ
ーシングにおいて、一側に底部を他側に開口部を有する
略円筒容器状の外ケーシングと、前記外ケーシング内を
吸込室とハイドロケーシング室とに分離する仕切壁と、
前記外ケーシングとは隔離した状態で外ケーシング内に
設けられその内部に羽根車を収容した内ケーシングと、
該内ケーシングと前記仕切壁との間隙に介装された弾性
材からなるシール部材とを備え、前記外ケーシングの底
部側を小径に他側の開口部側を大径に形成したことを特
徴とするものである。
【0008】
【作用】前述した構成からなる本発明によれば、外ケー
シングと内ケーシングとは離隔されていて、弾性材を介
して互いに接続されているため、配管外力等によって外
ケーシングが変形しても、その変形は弾性材により吸収
され、内ケーシングに伝わることがない。そして、外ケ
ーシングを小径部と大径部とを有する異径型とすること
により、外ケーシングと内ケーシングとの隙間を最小に
し、たとえ外ケーシングが軸方向に長くなっても外ケー
シングと内ケーシングの隙間面積を必要最小限なものと
し、無駄な隙間面積が生ずることを防止できる。また、
外ケーシングを小径部と大径部とを有する異径型とする
ことにより、外ケーシングの剛性を向上させることがで
き、荷重及び圧力に対する適正な板厚でよく、必要以上
に板厚を厚くする必要がなく、しかも、外ケーシングを
補強する必要がない。
【0009】
【実施例】以下、本発明に係る板金製ポンプケーシング
の一実施例を図1及び図2を参照して説明する。図1は
本発明の板金製ポンプケーシングを備えた陸上設置の横
型多段遠心ポンプを示す縦断面図であり、図2はその側
面図である。図1において、符号1は外ケーシングを示
し、この外ケーシング1は、ステンレススチール等の鋼
板をプレスにより深絞りして形成されている。外ケーシ
ング1は一側に底部を他側に開口部を有する略円筒容器
状に形成されたケーシング本体2を備えている。そし
て、ケーシング本体2の円筒状側壁部は、底部側の直径
1 の小径部2aと、開口部側の直径D2 の大径部2b
とで構成されている。小径部2aには、大径部2bから
連設された凸部2cが180゜対称で2カ所設けられて
いる。また、ケーシング本体2の底部側には、吸込ノズ
ル3が溶接等により固着され、大径部2b及び大径部2
bに連なる凸部2cには吐出ノズル5が溶接等によって
固着されている。そして、吸込ノズル3には吸込フラン
ジ6が固定され、吐出ノズル5には吐出フランジ7が固
定されている。
【0010】また、外ケーシング1は、モータ直動型の
場合には、モータブラケット8、モータ直結型の場合に
は軸受ブラケット(図示せず)に固定され支持されてい
る。モータブラケット8に固定されたケーシングカバー
9は、外ケーシング1の開口部を閉塞するように設けら
れている。
【0011】一方、外ケーシング1の内側には、略円筒
容器状の内ケーシング10が3段(10−1,10−
2,10−3)に亘って設けられており、これら内ケー
シング10はステンレススチール等の鋼板をプレス成形
することにより形成されている。そして、3段目の内ケ
ーシング10−3の開口側端部は、ケーシングカバー9
に嵌合され支持されている。ケーシングカバー9は、鋳
物製等からなるモータ側ブラケット8に保持されている
ため、高い剛性を有し、この高い剛性を有したケーシン
グカバー9に3段目の内ケーシング10−3は支持され
ている。そして、2段目の内ケーシング10−2は3段
目の内ケーシング10−3に嵌合され、1段目の内ケー
シング10−1は2段目の内ケーシング10−2に嵌合
され、それぞれ支持されている。また、1段目の内ケー
シング10−1と外ケーシング1との間隙には、弾性材
からなるシール部材11が介装されており、このシール
部材11によって吸込側(低圧側)と吐出側(高圧側)
とがシールされている。
【0012】各内ケーシング内には羽根車が収容され、
即ち、1段目の内ケーシング10−1の内側には1段目
羽根車12が、2段目の内ケーシング10−2の内側に
は2段目羽根車13が、3段目の内ケーシング10−3
の内側には3段目羽根車14がそれぞれ収容されてい
る。そして、各羽根車12,13,14は主軸15に固
定支持されており、主軸15とケーシングカバー9との
間には軸封装置16が設けられている。また、2段目の
内ケーシング10−2及び3段目の内ケーシング10−
3には、戻り羽根17,17がスポット溶接等によって
固着されており、1段目羽根車12から吐出された流体
を2段目羽根車13に、2段目羽根車13から吐出され
た流体を3段目羽根車14にそれぞれ導くようになって
いる。また、3段目の内ケーシング10−3内には3段
目羽根車14より吐出された流体を吐出ノズル5に導く
案内装置18が設置されている。
【0013】前記遠心ポンプの作用を簡単に説明する
と、吸込ノズル3より吸い込まれた流体は、1段目の内
ケーシング10−1内の1段目羽根車12内に導かれ
る。1段目羽根車12から吐出された流体は、戻り羽根
17によって圧力回収がなされ、2段目羽根車13に導
かれる。2段目羽根車14から吐出された流体は同様に
戻り羽根17を経て3段目羽根車14に導かれる。そし
て、3段目羽根車14から吐出された流体は案内装置1
8を経て、3段目の内ケーシング10−3に穿設された
開口部10aより外ケーシング1と内ケーシング10と
の間の空間に流入し、その後、外ケーシング1に形成さ
れた吐出ポート2dから吐出ノズル5を経て図示されな
い吐出配管に排出される。内ケーシング10から外ケー
シング1と内ケーシング10との間の空間に流入した流
体はシール部材11によって吸込側への流入が防止され
ている。
【0014】本実施例においては、ケーシングを外ケー
シング1と内ケーシング10とに分割し、吸込と吐出の
差圧が生ずる分割部は、弾性材からなるシール部材11
でシールすると同時に、この弾性材によって外ケーシン
グ1の変形を吸収することができるため、外ケーシング
1の変形が内ケーシング10に伝わることがない。ま
た、外ケーシング1を小径部2aと大径部2bとを有す
る異径型とすることにより、外ケーシング1と内ケーシ
ング10の隙間面積Aを必要最小限なものとし、無駄な
隙間面積が生ずることを防止できる。しかも、外ケーシ
ング1の剛性を向上させることができる。
【0015】次に、本発明に係る板金製ポンプケーシン
グの他の実施例を図3乃至図5を参照して説明する。図
3はラインポンプの縦断面図、図4はその底面図であ
る。図3に示されるように、ラインポンプはステンレス
スチール等の鋼板をプレス成形により形成した外ケーシ
ング21を備え、この外ケーシング21は、一側に底部
を、他側に開口部を有する略円筒容器状に形成されたケ
ーシング本体22を備えている。ケーシング本体22の
円筒状側壁部は、底部側の直径D1 の小径部22aと、
開口部側の直径D2 の大径部22bとで構成されてい
る。小径部22aには、大径部22bから連設された凸
部22cが180゜対称で2カ所設けられている。外ケ
ーシング21内は、仕切板23によって吸込室24とハ
イドロケーシング室25とに分離されており、ハイドロ
ケーシング室25内に羽根車26が配設されている。羽
根車26はモータ(図示せず)の主軸27の自由端に固
定され支持されており、この主軸27とケーシングカバ
ー28との間には軸封装置29が設けられている。前記
仕切板23はケーシング本体22の小径部22aと大径
部22bとの境界部の内面に、その外周縁部が溶接され
ており、仕切板23の中心部はケーシング本体22の底
部に向かって延設された円筒部23aを有し、この円筒
部23aの先端部はケーシング本体22の底部に溶接さ
れている。そして、仕切板23の円筒部23aには矩形
状の吸込開口23bが形成されている。仕切板23には
吸込と吐出の差圧による荷重が加わり、それに耐える強
度及び剛性が必要であるが、仕切板23に円筒部23a
を設け、この円筒部23aをケーシング本体22の底部
に接合する構成により、仕切板23の強度と剛性を確保
している。また、吸込開口23bが円筒部23aの外周
部に均等に複数形成されているため、羽根車入口への流
入方向の平準化を図ることができる。
【0016】また、ケーシング本体22の相対抗する凸
部22c,22cには、吸込ノズル30と、吐出ノズル
31とが設けられており、吸込ノズル30及び吐出ノズ
ル31にはそれぞれ中間リング34を介して吸込フラン
ジ35及び吐出フランジ36がそれぞれ接続されてい
る。
【0017】前記吸込ノズル30及び吐出ノズル31
は、ケーシング本体22内の吸込室24とハイドロケー
シング室25に対応する位置に跨がって設けられてお
り、ケーシング本体22の円筒状側壁部に吸込室24と
吸込ノズル30とを連通させる吸込ポート37が形成さ
れるとともに、ハイドロケーシング室25と吐出ノズル
31とを連通させる吐出ポート38が形成されている。
これら吸込ポート37及び吐出ポート38は図5に示さ
れるように仕切板23を境として対向した反対位置に設
けられ、吸込ポート37は反モータ側に、吐出ポート3
8はモータ側に、仕切板23の近傍を中心とする半円形
またはそれに類似した形状に形成されている。そして、
吸込ポート37及び吐出ポート38の開口面積を確保す
るためにノズル部の大径部の内径DN /ポンプ口径Φ≧
1.4に設定されている。これによって、前記吸込ポー
ト37及び吐出ポート38の開口面積が口径Φと同一面
積又はそれ以上となる。
【0018】一方、ケーシング本体22の内側には内ケ
ーシング39が設けられており、この内ケーシング39
はステンレススチール等の一枚の鋼板をプレス成形する
ことにより形成されている。内ケーシング39は円筒容
器状の本体部39aと、この本体部39aより吸込側に
延設された円筒状の吸込側部39bとから構成されてい
る。そして、内ケーシング39の本体部39aの開口側
端部は、ケーシングカバー28に嵌合され支持されてい
る。ケーシングカバー28は鋳物製等からなるモータ側
ブラケット40に保持されているため、高い剛性を有
し、この高い剛性を有したケーシングカバー28に内ケ
ーシング39は支持されている。内ケーシング39の吸
込側部39bの先端は仕切板23の近傍まで伸びてい
る。そして、内ケーシング39の吸込側部39bの端部
と仕切板23との間隙には弾性材からなるシール部材4
1が介装されており、このシール部材41によって吸込
側(低圧側)と吐出側(高圧側)とがシールされてい
る。
【0019】また、内ケーシング39の本体部39aの
内側にはガイドベーン又はボリュートを構成する案内装
置43が設置されている。内ケーシング39の吸込側部
39bはライナー部を構成し、羽根車26の吸込側の端
縁部とライナー部との間には僅かなクリアランスが形成
されている。
【0020】前記ラインポンプの作用を簡単に説明する
と、吸込ノズル30より吸い込まれた流体は、外ケーシ
ング21の吸込ポート37を通って吸込室24内に流入
する。そして、流体は仕切板23に形成された吸込開口
23b、内ケーシング39の吸込側部39bを通って羽
根車26内に導かれる。羽根車26から吐出された流体
は、案内装置43によって圧力回収がなされ、内ケーシ
ング39の本体部39aに穿設された開口部39cより
外ケーシング21と内ケーシング39との間の空間に流
入し、その後、外ケーシング21に形成された吐出ポー
ト38から吐出ノズル31を経て、図示されない吐出配
管に排出される。なお、内ケーシング39から外ケーシ
ング21と内ケーシング39との間の空間に流出した流
体は、シール部材41によって吸込側への流入が防止さ
れている。
【0021】本実施例においては、一側に底部2aを、
他側に開口部を有する略円筒容器状の外ケーシング21
を設け、この外ケーシング21内を仕切板23によって
吸込室24とハイドロケーシング室25とに分割したた
め、外ケーシング21がハイドロケーシング室に左右さ
れない単純形状となり、外ケーシング21のプレス成形
が容易になるとともに、ハイドロケーシング室と吸込流
路とを単純形状の仕切板23だけで分割形成できる。
【0022】また、本実施例においては、外ケーシング
21を小径部22aと大径部22bとを有する異径型と
することにより、外ケーシングの剛性を向上させること
ができるとともに異径型でないものに比べて吸込室の容
積を小さくすることができる。即ち、吸込室は左程大き
な容積を必要としないため、異径型ケーシングとするこ
とにより無駄な容積が生ずることを防止できる。
【0023】次に、本発明に係る板金製ポンプケーシン
グの更に他の実施例を図6を参照して説明する。図6は
全周流型インラインポンプを示す断面図である。本実施
例に示すインラインポンプは、外ケーシングを構成する
吸込側ケーシング41と、外ケーシングを構成する吐出
側ケーシング45と、この吸込側ケーシング41と吐出
側ケーシング45間を接続する外筒49とを備えてい
る。吸込側ケーシング41、外筒49及び吐出側ケーシ
ング45は、それぞれ開口部側の端部外周部に、それぞ
れ外方に延設された鍔部41a,49a,49b,45
aを備えている。そして、吸込側ケーシング41と外筒
49とは、相隣接する鍔部41a,49aが鋳鉄等の鋳
物製のフランジ95,95により挟持されるとともにボ
ルト96により締め付けられることにより、一体に接続
されている。また、吐出側ケーシング45と外筒49と
は、同様に相隣接する鍔部45a,49bが鋳鉄等の鋳
物製のフランジ97,97により挟持されるとともにボ
ルト96により締め付けられることにより、一体に接続
されている。そして、これら吸込側ケーシング41、吐
出側ケーシング45及び外筒49とでポンプケーシング
が構成され、このポンプケーシング内にはキャンドモー
タ63が配設されている。ここで吸込側ケーシング41
及び吐出側ケーシング45は、それぞれステンレスチー
ル等の鋼板をプレスにより深絞りして形成されている。
【0024】吸込側ケーシング41は略円筒容器状の本
体部42と、この本体部42に接続され本体部42より
吸込側に延設された吸込ノズル43とを備えている。ま
た、吐出側ケーシング45も、吸込側ケーシング1と同
様に、略円筒容器状の本体部46と、この本体部46よ
り吸込側に延設された吐出ノズル47とを備えている。
そして、吸込ノズル43及び吐出ノズル47に吸込フラ
ンジ50及び吐出フランジ51がそれぞれ固定されてい
る。前記吸込側ケーシング41の本体部42及び吐出側
ケーシング45の本体部46は、底部側の直径D1の小
径部42a,46aと、開口部側の直径D2の大径部4
2b,46bとでそれぞれ構成されている。
【0025】一方、吸込側ケーシング41内には、1段
目羽根車52及び2段目羽根車53が収容されており、
この1段目羽根車52は内ケーシング54内に収容され
ている。また、2段目羽根車53の外周部を囲むように
ガイドベーンまたはボリュートを構成する案内装置56
が設置されている。案内装置56には仕切板57が固定
されていて2段目羽根車53の前面を覆っており、内ケ
ーシングの機能も果たしている。案内装置56はインロ
ー嵌合部を有し、このインロー嵌合部がキャンドモータ
63のモータフレーム側板66と嵌合されている。そし
て、内ケーシング54の吸込側部と吸込側ケーシング1
との間隙にはシール部材89が介装されており、このシ
ール部材89によって吸込側(低圧側)と吐出側(高圧
側)とがシールされている。また、1段目羽根車52と
2段目羽根車53との間には戻り羽根58が設置されて
いる。
【0026】一方、吐出側ケーシング45内には、3段
目羽根車59及び4段目羽根車60が収容されている。
そして、これら各羽根車52,53,59,60は主軸
61に固定され支持されている。そして、キャンドモー
タ63のモータフレーム側板67と3段目羽根車59と
の間には軸受ハウジング73と一体に形成された仕切板
73aが設けられ、この仕切板73aと軸受ハウジング
73との間には吸込流路73bが形成されている。そし
て、仕切板73aによって2段目羽根車53から吐出さ
れ円筒状流路98を通過した流体が3段目羽根車59の
吸込側に案内されるようになっている。また、3段目羽
根車59及び4段目羽根車60を囲んで内ケーシング6
2−1,62−2が設置されている。
【0027】また、内ケーシング62−1,62−2の
内側面には戻り羽根58,58がそれぞれ設置されてい
る。
【0028】前記キャンドモータ63のモータフレーム
64は略円筒状のフレーム外胴65と、このフレーム外
胴65の両側開口部に設けられたフレーム側板66,6
7とから構成されている。フレーム外胴65は、その外
周部に軸方向に沿って放射状に複数のリブ65aが形成
されている。この複数のリブ65aは、プレス成形によ
ってモータフレーム外胴65に一体に形成され、そし
て、これらリブ65aの外側面がポンプケーシングの外
筒49の内周面に嵌合されるとともに、この嵌合部で両
者はスポット溶接等で接合され一体化されている。
【0029】前記モータフレーム64内には、ステータ
68及びロータ69が配設されている。ロータ69は主
軸61によって支持されており、また、ステータ68の
内側には円筒状のキャン70が嵌着されている。また、
前記フレーム側板66には、ラジアル軸受71が支持さ
れており、ラジアル軸受71は主軸61に嵌合された軸
スリーブ72を回転支承するようになっている。
【0030】前記フレーム側板67には、軸受ハウジン
グ73が着脱可能に設けられており、この軸受ハウジン
グ70はラジアル軸受74と固定側スラストメタル75
とをそれぞれ保持しており、ラジアル軸受74は主軸6
1に嵌合された軸スリーブ76を回転支承するようにな
っている。一方、主軸61の吐出側端部には、スラスト
ディスク77が固定されており、スラストディスク77
は前記固定側スラストメタル75と対向する回転側スラ
ストメタル78を備えている。
【0031】前記インラインポンプの作用を説明する
と、吸込ノズル43より吸い込まれた流体は、1段目羽
根車52内に導かれる。1段目羽根車52から吐出され
た流体は戻り羽根58によって2段目羽根車53に導か
れ、更に2段目羽根車53から案内装置56を経て圧力
回収がなされるとともに遠心方向から軸方向に流れ方向
が転換された後、外筒49とキャンドモータ63のモー
タフレーム外胴65との間に形成された流路98に流入
し、この流路98を通って吐出側ケーシング5内に流入
する。この吐出側ケーシング5内に流入した流体は軸受
ハウジング73に一体に形成された仕切板73aに案内
されて3段目羽根車59内に導かれる。3段目羽根車5
9から吐出された流体は、戻り羽根58によって4段目
羽根車60に導かれる。そして、4段目羽根車60から
吐出された流体は、一旦、自由渦流れとなり、その後、
戻り羽根58を経て圧力回収がなされるとともに遠心方
向から求心方向に流れ方向が転換された後、吐出ノズル
47より排出される。本実施例における作用効果は第1
及び第2実施例と同様であるため、その説明は省略す
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
外ケーシングと内ケーシングとは離隔されていて、弾性
材を介して互いに接続されているため、配管外力等によ
って外ケーシングが変形しても、その変形は弾性材によ
り吸収され、内ケーシングに伝わることがない。そし
て、外ケーシングを小径部と大径部とを有する異径型と
することにより、外ケーシングと内ケーシングとの隙間
を最小にし、たとえ外ケーシングが軸方向に長くなって
も外ケーシングと内ケーシングの隙間面積を必要最小限
なものとし、無駄な隙間面積が生ずることを防止でき
る。
【0033】また、本発明によれば、外ケーシングを小
径部と大径部とを有する異径型とすることにより、外ケ
ーシングの剛性を向上させることができ、荷重及び圧力
に対する適正な板厚でよく、必要以上に板厚を厚くする
必要がなく、しかも、外ケーシングを補強する必要がな
い。また、小径部に設けた凸部が剛性の向上に寄与す
る。
【0034】さらに、本発明のポンプケーシングをライ
ン型ポンプに適用すれば、吸込室の容積を小さくするこ
とができる。しかもライン型ポンプと横型遠心ポンプの
ケーシングが共用可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る板金製ポンプケーシングの一実施
例を示す断面図である。
【図2】本発明に係る板金製ポンプケーシングの一実施
例の側面図である。
【図3】本発明に係る板金製ポンプケーシングの他の実
施例を示す断面図である。
【図4】図3の底面図である。
【図5】本発明に係る板金製ポンプケーシングにおける
吸込ポート及び吐出ポートを示す側面図であり、図5
(a)は図3のV(a)矢視図、図5(b)は図3のV
(b)矢視図である。
【図6】本発明に係る板金製ポンプケーシングの更に他
の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1,21 外ケーシング 2,22 ケーシング本体 3,30 吸込ノズル 5,36 吐出ノズル 8 ブラケット 9 ケーシングカバー 10,39 内ケーシング 11 シール部材 12,13,14,26,52,53,59,60 羽
根車 15,27 主軸 17 戻り羽根 23 仕切板 24 吸込室 25 ハイドロケーシング室 37 吸込ポート 38 吐出ポート 41 吸込側ケーシング 45 吐出側ケーシング 63 キャンドモータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレス成形により製作する板金製ポンプ
    ケーシングにおいて、一側に底部を他側に開口部を有す
    る略円筒容器状の外ケーシングと、該外ケーシングとは
    離隔した状態で外ケーシング内に設けられその内部に羽
    根車を収容した内ケーシングと、該内ケーシングと前記
    外ケーシングとの間隙に介装された弾性材からなるシー
    ル部材とを備え、前記外ケーシングの底部側を小径に他
    側の開口部側を大径に形成したことを特徴とする板金製
    ポンプケーシング。
  2. 【請求項2】 前記外ケーシングの小径部に大径部から
    連設される凸部を設けたことを特徴とする請求項1記載
    の板金製ポンプケーシング。
  3. 【請求項3】 プレス成形により製作する板金製ポンプ
    ケーシングにおいて、一側に底部を他側に開口部を有す
    る略円筒容器状の外ケーシングと、前記外ケーシング内
    を吸込室とハイドロケーシング室とに分離する仕切壁
    と、前記外ケーシングとは隔離した状態で外ケーシング
    内に設けられその内部に羽根車を収容した内ケーシング
    と、該内ケーシングと前記仕切壁との間隙に介装された
    弾性材からなるシール部材とを備え、前記外ケーシング
    の底部側を小径に他側の開口部側を大径に形成したこと
    を特徴とする板金製ポンプケーシング。
  4. 【請求項4】 前記外ケーシングの小径部に大径部から
    連設される凸部を180゜対称で2カ所設けたことを特
    徴とする請求項3記載の板金製ポンプケーシング。
JP26291392A 1992-09-04 1992-09-04 板金製ポンプケーシング Pending JPH0688599A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008032021A (ja) * 2007-10-04 2008-02-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 遠心ポンプ
JP2011027066A (ja) * 2009-07-28 2011-02-10 Kawamoto Pump Mfg Co Ltd ポンプ及びポンプ装置

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JP2008032021A (ja) * 2007-10-04 2008-02-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 遠心ポンプ
JP2011027066A (ja) * 2009-07-28 2011-02-10 Kawamoto Pump Mfg Co Ltd ポンプ及びポンプ装置

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