JPS608992Y2 - 寝具等用芯材 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は指圧効果と通気性に優れた寝具等用芯材に関す
る。

近年、表面に多数の独立した空気室を有するプラスチッ
クスフィルムを利用した各種の布団用芯材が提案されて
いる。

例えば実公昭５０−２１７２や実公昭５０−１７７０６
はプラスチックスフィルムを丸棒状に手巻きすることを
内容とするものであるが多数の丸棒状物を適度な硬さに
且つ一様に巻き上げて造るには相当の熟練を要し、また
作業性が低く、従って大量生産に適しない。

また、使用時においても体重によりゆがみを生じ易く、
また背骨矯正等を目的とするには柔か過ぎる欠点もある
。

一方、実開昭５２−３９１８や実開昭５２−５７９０６
は上記欠点を克服せんとするものであるが、今一つ効果
的な指圧作用に乏しく、また通気性も必ずしも十分では
ない。

本考案は上記欠点を解消するもので、可撓性プラスチッ
クフオームからなり表面に凹凸を有する柱状芯体の表面
に、柔軟且つ弾性を有するクッション材を介して、独立
した多数の凸状空気室が外表面に向かうように巻いて得
られる複合芯体を多数並列に連接してなる寝具等用芯材
を提供するものである。

可撓性プラスチックスフオームとしてはポリエチレンフ
オーム、ポリ塩化ビニルフオーム、ポリスチレンフオー
ム等が例示される。

凹凸はどの程度の指圧作用を期待するかにより任意に選
べばよいが、凹凸数が各々約４〜Ｗ位の歯車状、花弁状
等が例示される。

また円柱体、楕円柱体、矩形柱体等の表面にイボ状突起
部を規則正しく、もしくはランダムに配設したものであ
っても良い。

柱状芯体の直径は概ね５〜２０ｃｍが適当である。

柔軟で且つ弾性を有するクッション材としては、ポリウ
レタンフォーム、フオームラバー等が例示され、その厚
さは特に制限はないが、約０．２〜３ｃｍが好ましい。

余り薄くなるとクッション効果が乏しく、また余り厚く
なるとクッション効果は大きくなるが、柱状芯体の凹凸
による指圧作用が減じられる。

独立した多数の凸状空気室を有するプラスチックスシー
トは、平板状プラスチックスフィルムと多数の凹凸を有
するプラスチックスフィルムとが溶着または接着されて
一体的に形成されている。

空気室の直径は概ね０．５〜２Ｃ１ｒＬ１高さは約０．
２〜１．５ｃｍが適当であるが、夫々寝心地や好みに合
せて選べばよい。

しか腰直径、高さのいずれかが余り大きくなると空気室
がつぶれ易くなる。

プラスチックスシートの平坦な部分に多数の小さな貫通
孔を設けることにより、該プラスチックスシートを通し
て内外の空気の移動が可能となり通気性を高めよことが
できる。

プラスチックスシートとクッション材とは別々に芯体に
液嚢してもよいし、また予め接着ないしは融着して複合
一体化したものを芯体に液嚢してもよい。

以下、本考案を図面に基づいて説明すると、図１は本考
案に係る複合芯体の側面図で１は凹凸を有する柱状芯体
、２はクッション材、３は多数の凸状空気室４を有する
プラスチックスシートである。

クッション材２とプラスチックスシート３とは予め接着
されている。

柱状芯体へのプラスチックスシートとクッション材との
複合材の液嚢は柱状芯体の表面とクッション材との接合
面を接着してもよいし、溶着してもよい。

図２は複合芯体の他の実施態様を示す側面図で柱状芯体
１の凹部と多数の凸状空気室４を有するプラスチックス
シート３とクッション材２との複合材との間に空間部５
が形成されるように液嚢したものである。

柱状芯体の凸部と、プラスチックスシート−クッション
材の複合材との接合面を接着もしくは溶着してもよいし
、また巻き始めの端部と巻き終りの端部とを約２〜３ｃ
ｍ重ね合せ、この部分のみを接合もしくは溶着してもよ
い。

また、プラスチックスシートの凸状空気室と凸状空気室
との間に多数の小径の貫通孔を設ければ、加えられる重
力の変化によりプラスチックスシートを通して内部と外
部との空気の流通が可能となる。

小径の貫通孔は予めピンで穿けておいてもよいし、液嚢
した後に穿けてもよい。

図３は貫通孔を設けたプラスチックスシートの一部拡大
斜視図で、７は平板状プラスチックスフィルム、６は多
数の凹凸を有するプラスチックスフィルム、８はクッシ
ョン材、９は凸状空気室 １０は小径の貫通孔である。

図４は複合芯体の更に他の実施態様を示す側面図で、柱
状芯体１にプラスチックスシート３−クッション材２複
合材を１回半接巻したものである。

図５に示したように、この複合芯体の一方の表面が１重
に、他の表面が２重となるように多数連接すれば、好み
に応じて軟硬両方を使い分けて楽しむことができる。

複合芯体を多数並列に連接して寝具等用芯材とするが、
複合芯体の側面接合部分に適当な大きさの磁石、マジッ
クテープ、両面粘着テープ等を埋設ないしは付設し、こ
れらの接合手段により連接してもよいし、また各複合芯
体を独立した袋に収容したものをマジックテープ、ファ
スナー、ボタン、フック等により多数連接してもよいし
、また予め複合芯体を収容できる大きさの筒状袋が多数
連続する一体化カバーを用意し、各筒状袋に複合芯体を
収容してもよい。

一体化カバーは布またはプラスチックスフィルムを２枚
重ね合せ、複合芯体が収容できる大きさに見合った一定
の間隔をおいて縫着もしくは溶着して多数連続する筒状
袋とし、複合芯体を収容した後の収容口は縫着もしくは
溶着してもよいが、ファスナーやマジックテープ等で閉
鎖すれば自由に出し入れや取り替えが可能となり便利で
ある。

図６は複合芯体をマジックテープ（図示せず）で多数連
接してなる本考案の芯材の斜視図で、図７は一体化カバ
ー１１に収容した本考案の芯材の斜視図である。

以上の通り、本考案は表面に凹凸を有する柱状芯体を採
用したことにより、柱状芯体の凹凸とプラスチックスシ
ートの凸状空気室とが硬軟広狭微妙に作用し合って独特
の指圧効果を奏せしめ、血行を良くし健康増進に寄与す
る。

クッション材はその応力吸収性により所望の硬さく柔か
さ）に調整し、肌触りや寝心地を快適にすると共にその
フイゴ的作用により通気性を高めるのに効果がある。

更に、隣接し合った柱状芯体により形成される凹部に加
えて柱状自体に設けられた凹部によって更に通気性が高
められる。

これに加えて、プラスチツクスシートに貫通孔を設ける
ことによりプラスチックスシートを通して内外の空気の
垂直方向の流通が可能となり、益々通気性が高められ常
に衛生的な乾燥した状態に保持される。

また芯体に凹部を設けることは、円柱状の場合に比し材
料の節約にもなり製品のコストダウンにも連なるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

図１、図２、図４は本考案に係る複合芯体の実施態様を
示す側面図、図３は小径の貫通孔を設けた多数の空気室
を有するプラスチックスシートの一部拡大斜視図、図５
は本考案に係る寝具等用芯材の一例を示す側面図、図６
および図７は本考案に係る寝具等用芯材の一例を示す斜
視図である。 １・・・・・・凹凸を有する柱状芯体、２，８・・・・
・・クッション材、３・・・・・・凸状空気室を有する
プラスチックスシート、４，９・・・・・・凸状空気室
、５・・・・・・空間部、６・・・・・・多数の凹凸を
有するプラスチックスフィルム、７・・・・・・平板状
プラスチックスフィルム、１０・・・・・・貫通孔、１
１・・・・・・一体化カバー。

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）可視性プラスチックスフオームらなり表面に凹凸
   を有する柱状芯体の表面に、柔軟且つ弾性を有するクッ
   ション材を介して、独立した多数の凸状空気室を有する
   プラスチックスシートを該凸状空気室が外表面に向かう
   ように接巻して得られる複合芯体を多数並列に連接して
   なる寝具等用芯材。
2. （２）柱状芯体の凹部とクッション材との間に空間部が
   形成されるように接巻して得られる複合芯体である実用
   新案登録請求の範囲第１項記載の芯材
3. （３）クッション材およびプラスチックスシートを１回
   半接巻して得られる複合芯体を、一方の表面が１重に、
   他方の表面が２重になるように多数並列に連接してなる
   実用新案登録請求の範囲第（１）項記載の芯材。
4. （４）プラスチックシートの凸状空気室と凸状空気室と
   の間の平坦部分に多数の小径貫通孔を設けた実用新案登
   録請求の範囲第（１）項記載の芯材。