JPH0686249A - 映像デジタル伝送方式とその送受信装置 - Google Patents

映像デジタル伝送方式とその送受信装置

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JPH0686249A
JPH0686249A JP4234960A JP23496092A JPH0686249A JP H0686249 A JPH0686249 A JP H0686249A JP 4234960 A JP4234960 A JP 4234960A JP 23496092 A JP23496092 A JP 23496092A JP H0686249 A JPH0686249 A JP H0686249A
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JP
Japan
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signal
constituent elements
video signal
multiplexed
video
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Application number
JP4234960A
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English (en)
Inventor
Katsuhito Takahashi
勝仁 高橋
Tatsuya Ishikawa
石川  達也
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】高解像度映像信号を伝送するに際して、高解像
度対応型の受信機で受信できると共に、在来の受信機で
も受信できる成分を伝送できるようにする。 【構成】送信側からは高解像度映像信号が高域成分と低
域成分(在来受信機の処理能力範囲)に分離されて、そ
れぞれ圧縮符号化された後多重化されて伝送される(1
02、104、105)。高域成分側のエッジ情報も伝
送される(103)。高解像度受信側では多重化信号が
分離され、高域成分及び低域成分が復号化され合成され
ることにより元の高解像度映像信号を得る(108〜1
11)。また在来受信側では低域成分及びエッジ情報が
復号化されて合成される(113〜116)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、映像信号を複数の構
成要素に分割して、それぞれの構成要素を符号化し、各
符号化情報を多重化して伝送しまたこの伝送信号を受信
し復号化する映像デジタル伝送方式及びその送受信装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】送信側では画像信号を符号化して伝送
し、受信側ではこれを復号化して元の画像信号を再生す
る映像デジタル伝送方式が開発されている。
【0003】図9は、従来の映像デジタル送受信装置の
構成を示している。端子901に入力された映像信号
は、高能率符号化回路902において圧縮符号化(情報
源符号化または高能率符号化)され、データレートが十
分低減された後、伝送路903へ送出される。受信側に
おいては、受信信号を復号化回路904で復号化し、テ
レビジョン受信機905に供給している。
【0004】ところで、現在、高品位テレビジョンシス
テム、例えばHDTV(High Difinison Television)シ
ステムが開発され、高解像度の映像信号を送信及び受信
するシステムが実用化されている。このシステムで伝送
される高解像度映像信号は、在来のテレビジョン受信機
では映像再生ができないために、在来のテレビジョン受
信機で映像を見る場合には、高解像度映像信号のデータ
レート、走査線数、アスペクト比等を変換するコンバー
タを用いて、在来方式の映像信号に変換する必要があ
る。この高解像度映像信号についても、将来は圧縮符号
化して伝送するシステムが開発されることが十分考えら
れる。
【0005】ここで、上述した映像デジタル伝送方式に
より圧縮符号化された高解像度映像信号を視聴者が見る
形態としては、次の2通りが考えられる。第1は、視聴
者が高解像度映像信号対応型の受信機を所有しており、
送られてきた高解像度映像信号を復号化装置で復号化し
て、当該受信機で映像を見る形態である。第2は、視聴
者が在来の映像信号対応型の受信機を所有しており、送
られてきた高解像度映像信号を復号化装置で復号化し、
さらに復号化された信号をコンバータで在来方式の映像
信号に変換して、当該在来の受信機で映像を見る形態で
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、在来の
受信機で、上述の高解像度映像信号による映像を見る第
2の形態においては、2段階の処理が必要である。第1
段階で復号化処理、第2段階で復号化された高解像度映
像信号を在来方式の映像信号に変換する変換処理であ
る。この結果、在来の受信機で映像を見る視聴者にとっ
ては、高解像度対応型の受信機を所有する視聴者に比べ
て、コンバータの分の経済的な負担が大きくなる。この
ような現象は、高解像度映像信号を符号化して送受信す
るシステムの普及の妨げになる。
【0007】そこでこの発明は、高解像度映像信号対応
型の受信機に対して符号化された高解像度映像信号を伝
送できると共に、在来の受信機がそのまま受信できる成
分を伝送し、在来の受信機でも多くの信号処理ステップ
を経ずに受信することができる映像デジタル伝送方式及
びその送受信装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、送信側で
は、入力された映像信号を複数の構成要素に分割し、そ
のうちの少なくとも1つの構成要素については在来受信
機の処理能力範囲とする手段と、これらの分割された構
成要素をそれぞれ情報源符号化する手段と、各情報源符
号化出力を多重化し多重化信号を出力する手段とを具備
し、受信側では、受信した多重化信号を分離する手段
と、分離出力を復号化する手段と、復号化された前記構
成要素を合成する手段とを備える。
【0009】また各構成要素をそれぞれ情報源符号化す
る手段として、少なくとも1つの構成要素と他の残りの
構成要素とにグループ分けし、各構成要素を情報源符号
化すると同時に、前記残りの構成要素を代表する特徴を
抽出して前記の少なくとも1つの構成要素の付加情報と
する手段を備える。
【0010】
【作用】上記の手段によれば、複数の構成要素に分割さ
れた映像信号は、それぞれ情報源符号化され、多重化さ
れて伝送路に送出される。また受信側では、多重分離さ
れた後、各構成要素は復号化され、合成されて元の映像
信号として再生される。また、各構成要素をそれぞれ情
報源符号化する手段において、少なくとも1つの構成要
素と他の残りの構成要素にグループ分けし、各構成要素
は情報源符号化されると同時に、残りの構成要素を代表
する特徴が抽出されて前記少なくとも1つの構成要素の
付加情報とされる。この結果、すべての構成要素を復
号、合成して高解像度の映像信号を復号化することがで
きる。また同時に、映像信号として重要な情報を多く含
んでいる前記少なくとも1つの構成要素のみを復号化す
れば在来受信機の処理能力範囲の受信簡易解像度復号化
映像信号を得ることができる。このとき予め多重伝送さ
れる付加情報は在来受信側で簡易解像度復号化映像信号
の品質を改善するように作用する。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。 (実施例1)
【0012】図1はこの発明の映像デジタル伝送方式の
第1の実施例である。10は送信側に設けられ、画像圧
縮を行うエンコーダであり、20は受信側に設けられ画
像復元を行う第1のデコーダ、30は第2のデコーダで
ある。
【0013】入力端子101に入力された高解像度映像
信号は、サブバンド分割回路102により高域成分と低
域成分(映像信号として重要な情報を多く含んでおり、
在来受信機の処理能力の範囲の信号)の2つのサブバン
ド信号に帯域分割される。分割された2つのサブバンド
信号は、それぞれ高域成分符号化回路104と低域成分
符号化回路105に供給され符号化され、高域符号化信
号と低域符号化信号となる。また高域のサブバンド信号
は、エッジ情報抽出回路103にも入力されここでエッ
ジ情報が抽出される。高域及び低域符号化回路104、
105からの出力された高域符号化信号と低域符号化信
号は、多重化回路106に入力され、エッジ情報抽出回
路103からのエッジ情報と共に多重化される。多重化
回路106で得られた多重化信号は、伝送路107に送
出される。受信側について説明する。
【0014】高解像度テレビジョン受信機が設置されて
いる場合、受信された多重化信号は、多重分離回路10
8に入力される。多重分離回路108は、2つの符号化
信号つまり高域符号化信号と低域符号化信号とを分離
し、それぞれを高域成分復号化回路109と低域成分復
号化回路110に供給する。高域成分復号化回路109
で復号化された高域サブバンド信号と、低域成分復号化
回路110で復号化された低域サブバンド信号とは、サ
ブバンド合成回路111に入力されて合成され、元の高
解像度映像信号に復元される。この高解像度映像信号
は、高解像度テレビジョン受信機112に入力されて再
生される。
【0015】一方、簡易解像度テレビジョン受信機(在
来受信機)が設置されている場合、受信された多重化信
号は、多重分離回路113に入力される。多重分離回路
113は、低域符号化信号を分離して低域成分復号化回
路114に供給すると共に、エッジ情報を分離してエン
ハンサ116に供給する。低域成分復号化回路114か
らは、低域サブバンド信号が導出され、ポストフィルタ
115に入力される。ポストフィルタ115は、サブバ
ンド分割の際に生じやすい折り返し歪を低減した後、エ
ンハンサ116にその出力を供給する。エンハンサ11
6では、低域サブバンド信号に対してエッジ情報が合成
され、高域周波数成分の強調による品質改善が施され
る。エンハンサ116の出力は、簡易解像度テレビジョ
ン受信機(在来受信機)117に入力されて再生され
る。
【0016】エッジ情報は、例えば高解像度映像信号の
小数の画素からなる画素ブロックの位置情報と、その画
素ブロック内における高域成分の分散値であり、これら
が符号化されて、他の符号化信号と多重されて伝送され
ている。
【0017】図2には、図1に示したエンーダ10と第
1のデコーダのより細かいブロック構成を示している。
図1と同一部分には同一符号を付している。送信側のサ
ブバンド分割回路102は、高解像度映像信号が供給さ
れる低域通過フィルタ(LPF)201と減算器202
を有し、LPF201の出力は低域成分符号化回路10
5に供給される。減算器202は、高解像度映像信号か
ら低域サブバンド信号を減算し高域サブバンド信号を得
るもので、この高域サブバンド信号を高域符号化回路1
04とエッジ情報抽出回路103に供給している。以降
は、図1の説明と同じである。
【0018】受信側においては、第1のデコーダ20の
サブバンド合成回路111を詳しく示している。高域成
分復号化回路109と低域成分復号化回路110の出力
は、加算器210に入力されて合成され高解像度映像信
号に復元され、スイッチ213の一方に供給される。ま
た低域成分復号化回路110の出力は、LPF211に
入力されて折り返し成分が除去された後、エンハンサ2
12に入力されてエッジ情報を付加されることにより高
域周波数成分が強調され、簡易解像度映像信号としてス
イッチ213の他方に供給される。スイッチ213は、
視聴者の選択に応じて、高解像度映像信号或いは簡易解
像度映像信号のいずれか一方を選択して再生映像信号と
して導出する。この第1のデコーダ20を所有すれば、
高解像度映像信号対応の受信機と、簡易解像度映像信号
対応の受信機(在来受信機)のいずれにも対応可能であ
る。第2のデコーダ30のブロックは、図1に示したも
のと同じであり、在来受信機専用のものである。 (実施例2)
【0019】図3はこの発明の第2の実施例におけるエ
ンコーダ10を示している。これに対応する第1及び第
2のデコーダを図4に示している。さきの実施例と同一
機能部分には同一符号を付している。入力端子101に
導入された高解像度映像信号は、サブバンド分割回路1
02で2:1にダウンサンプルされ、高域通過フィルタ
301と低域通過フィルタ302に入力される。高域通
過フィルタ301から得られる高域サブバンド信号は、
高域成分符号化回路104、エッジ情報抽出回路103
に入力され、低域通過フィルタ302から得られる低域
サブバンド信号は、低域成分符号化回路105に入力さ
れる。高域成分符号化回路104から得られた高域符号
化出力は、スクランブラ303に入力されてスクランブ
ル処理が施されて多重化回路106に供給される。多重
化回路106においては、スクランブル処理された高域
符号化出力と、低域成分符号化回路105からの低域符
号化出力と、エッジ情報と、有料ディスクランブル情報
発生器304からのディスクランブル情報が多重化さ
れ、多重化信号として伝送路へ送出される。
【0020】図4のデコーダについて説明する。受信さ
れた多重化信号は、多重分離回路108及び113に導
入される。多重分離回路108では、高域符号化信号、
低域符号化信号及び有料ディスクランブル情報が分離さ
れる。高域符号化信号は、スクランブル処理されている
ので、デスクランブラ401においてスクランブルが解
除される。スクランブルが解除された高域符号化信号
は、高域成分復号化回路109に入力されて復号され
る。また低域成分復号化回路110には低域成分符号化
信号が導入されて復号される。復号化回路109、11
0の各復号化出力は、それぞれサブバンド合成回路11
1の高域通過フィルタ402、低域通過フィルタ403
に入力される。高域通過フィルタ402、低域通過フィ
ルタ403では、折り返しにともなう歪みが生じること
がないように補間(アップサンプル)が行われ元のサブ
バンド信号が再生される。高域と低域のサブバンド信号
は、加算器402に入力されて高解像度映像信号に復元
され、スイッチ213の一方に供給される。また低域通
過フィルタ403からの低域のサブバンド信号は、LP
F211に入力されて折り返し成分が除去された後、エ
ンハンサ212に入力されてエッジ情報を付加されるこ
とにより高域周波数成分が強調され、簡易解像度映像信
号としてスイッチ213の他方に供給される。スイッチ
213は、図2でも説明したように視聴者の操作に応じ
ていずれか一方を選択し、再生映像信号として導出する
ものである。
【0021】第2のデコーダにおいては、多重分離回路
113で低域符号化信号とエッジ情報とが分離される。
低域符号化信号は、スクランブル処理されていないの
で、直接低域成分復号化回路114に入力されて復号さ
れる。この復号化出力は、低域通過フィルタ404にて
折り返しにともなう歪みが生じることがないように補間
(アップサンプル)が行われ元の低域サブバンド信号に
再生される。以降は、さきの実施例と同様にLPF11
5、エンハンサ116を通過して簡易解像度の再生映像
信号として導出される。 (実施例3)
【0022】図5、図6にはこの発明のさらに他の実施
例を示し、図5にはエンコーダ、図6にはデコーダを示
している。この実施例は、送信側で高解像度映像信号を
さらに多くの複数の周波数領域(2次元周波数領域)で
分割して、複数の構成要素を作り、各構成要素をそれぞ
れ符号化圧縮し、符号化出力を多重化して伝送し、受信
側では多重化された信号から各符号化出力を分離して、
それぞれを復号化して元の構成要素を再現し、これらの
構成要素を合成するものである。
【0023】入力端子601に導入された高解像度映像
信号は、水平高域通過フィルタ602と水平低域通過フ
ィルタ603によって、水平方向に2帯域に分割されそ
れぞれ2:1にダウンサンプルされる。水平高域通過フ
ィルタ602から得られたサブバンド信号は、さらに垂
直高域通過フィルタ604、垂直低域通過フィルタ60
5に入力されてさらに分割され、2:1にサブサンプル
される。また水平低域通過フィルタ603から得られた
サブバンド信号も、さらに垂直高域通過フィルタ60
6、垂直低域通過フィルタ607に入力されてさらに分
割され、2:1にサブサンプルされる。これにより、入
力した高解像度映像信号は、4つの空間周波数領域の4
つのサブバンド信号HH、HL、LH、LLに分割され
たことになる。
【0024】サブバンド信号HH、HL、LHはそれぞ
れ量子化回路608、609、610に入力され量子化
され、サブバンド信号LLはDCT(離散コサイン変
換)回路614に入力されて周波数領域の成分(DCT
係数)に変換される。また、サブバンド信号HH、H
L、LHはそれぞれエッジ情報抽出回路611、61
2、613にも入力されている。DCT回路614から
得られたDCT係数は、量子化回路615に入力されて
量子化される。
【0025】量子化回路608、609、610、61
5から出力されたそれぞれの量子化出力は、可変長符号
化回路616、617、618、619に入力されて可
変長符号化される。各符号化出力は、さらにバッファ回
路620、621、622、623に入力される。バッ
ファ回路620、621、622の出力は、それぞれス
クランブラ624、625、626においてスクランブ
ル処理が施され、多重化回路628に入力される。また
バッファ回路623の出力は直接多重化回路628に入
力される。多重化回路628には、さらにデスクランブ
ル情報発生器627からのデスクランブル情報、エッジ
情報抽出回路611、612、613からの各エッジ情
報EHH、EHL、ELHが入力されている。多重化回
路628は、これらの入力情報を多重化し、多重化信号
を作成して伝送路へ送出する。
【0026】図6において入力端子702には、伝送路
を通った多重信号が導入される。多重信号は、多重分離
回路702に入力される。多重分離回路702では、符
号化されているサブバンド信号HH、HL、LH、LL
が分離され、デスクランブル情報、エッジ情報等も分離
される。水平及び垂直の高域領域の符号化サブバンド信
号は、デスクランブラ703でスクランブルが解除さ
れ、水平高域で垂直低域の符号化サブバンド信号は、デ
スクランブラ703でスクランブルが解除され、水平低
域で垂直高域の符号化サブバンド信号は、デスクランブ
ラ703でスクランブルが解除される。水平低域で垂直
低域の符号化サブバンド信号は、スクランブル処理が施
されていないので直接逆量子化回路706に入力され
る。
【0027】デスクランブラ703、704、705で
スクランブルを解除された符号化サブバンド信号は、そ
れぞれ逆量子化回路707、708、709に入力さ
れ、逆量子化される。また、先の逆量子化回路706で
逆量子化された逆量子化出力は、逆DCT回路710に
入力される。
【0028】逆量子化回路707からの逆量子化出力
は、高域通過フィルタ711に入力されて、折り返し歪
みを生じないように補間(アップサンプル)されて加算
器715に入力され、逆量子化回路708からの逆量子
化出力は、低域通過フィルタ712に入力されて、折り
返し歪みを生じないように補間(アップサンプル)され
て加算器715に入力される。これにより、加算器71
5からは、デコーダ側の高域通過フィルタ602の出力
と同じ信号が再現される。
【0029】逆量子化回路709からの逆量子化出力
は、高域通過フィルタ713に入力されて、折り返し歪
みを生じないように補間(アップサンプル)されて加算
器716に入力され、逆量子化回路710からの逆量子
化出力は、低域通過フィルタ714に入力されて、折り
返し歪みを生じないように補間(アップサンプル)され
て加算器716に入力される。これにより、加算器71
6からは、デコーダ側の高域通過フィルタ603の出力
と同じ信号が再現される。
【0030】さらに加算器715の出力は、水平高域通
過フィルタ717に入力されて水平方向の補間(アップ
サンプル)され、加算器716の出力は、水平低域通過
フィルタ718に入力されて水平方向の補間(アップサ
ンプル)される。そして水平高域通過フィルタ717及
び水平低域通過フィルタ718の出力が加算器720に
おいて加算されることにより元の高解像度映像信号が再
現される。
【0031】上記の説明は、高解像度テレビジョン受信
機を所有する視聴者のための高解像度映像信号用のデコ
ーダとしての説明であった。しかし、簡易解像度テレビ
ジョン受信機を所有する視聴者のためのデコーダとして
は、多重分離回路702からは、符号化されたサブバン
ド信号LLと、エッジ情報が分離されれば良い。符号化
されたサブバンド信号LLは、逆量子化回路706a、
逆DCT回路710a、低域通過フィルタ714aによ
り順次処理されて復号化され、ポストフィルタ719を
介してエンハンサ721に入力される。エンハンサ72
1では、エッジ情報EHH、EHL、ELHが付加され
て高域周波数成分が強調されて品質改善が図られ、簡易
解像度テレビジョン受信機用の信号として導出される。
【0032】さらに視聴者が、高解像度テレビジョン受
信機、簡易解像度テレビジョン受信機のいずれも利用し
たい場合は、このデコーダは、高解像度映像信号用のデ
コーダ部に加えて、ポストフィルタ719、エンハンサ
721とスイッチ722を追加するだけでよい。この場
合逆量子化回路706a、逆DCT回路710a、低域
通過フィルタ714aは省略して良い。
【0033】視聴者は、高解像度映像信号を用いる場合
にはスイッチ722に加算器720の出力を選択させ、
簡易解像度映像信号を用いる場合にはスイッチ722に
エンハンサ721の出力を選択させれば良い。
【0034】図7は、実施例1及び2のエンハンサ11
6の具体例である。入力端子811から入力された映像
信号は、高域通過フィルタまたは帯域通過フィルタ81
2に入力されると共に、加算器814及びスイッチ81
5の一方の端子bに入力される。フィルタ812から導
出された高域成分は、利得調整器813にて利得調整さ
れ加算器814に入力される。この結果、フィルタ81
2の通過帯域成分を強調した信号が加算器814から得
られ、スイッチ815の他方の端子aに供給される。入
力端子816には多重分離回路で分離されたエッジ情報
が入力される。このエッジ情報は、分散値判定器817
に入力される。エッジ情報は、例えば映像信号の小数の
画素からなる画素ブロックの位置情報とその画素ブロッ
ク内の高域成分の分散値である。分散値判定器817
は、分散値がある程度大きい場合には、加算器814の
出力である強調された信号をスイッチ815が選択する
ように制御し、分散値が小さい場合には入力端子811
の信号をスイッチ815が選択するように制御してい
る。
【0035】この発明は、上述した各実施例に限定され
るものではなく、例えば実施例3においてサブバンド信
号の符号化として2次元の周波数領域で分離を行い、空
間周波数領域では4つの領域に分割した例を示した。し
かしこれに限らず帯域分割は4以下でも4以上であって
も良い。分割帯域を4以上とする場合は、各領域の信号
に対して例えば図8(A)に示すように、階層的にフィ
ルタリング、間引き(サブサンプリング)を繰り返して
実行すればよい。即ち水平高域と低域通過フィルタ81
1、812により水平周波数分離を行い、それぞれを間
引き回路813、814でサブサンプリングする。次
に、間引き回路813の出力を、垂直高域と低域通過フ
ィルタ815、816により垂直周波数分離を行い、そ
れぞれを間引き回路817、818でサブサンプリング
するものである。同様に、間引き回路814の出力も、
垂直高域と低域通過フィルタ819、820により垂直
周波数分離を行い、それぞれを間引き回路821、82
2でサブサンプリングするものである。さらに分割する
場合は、間引き回路817〜822の各出力を、それぞ
れ水平周波数分離すればよい。図8(B)は、間引き回
路817〜822から得られる信号成分の帯域を示して
いる。
【0036】上記した各実施例によれば、受信者側で高
価な受信機ですべての周波数帯域信号を合成することに
より高解像度映像信号を符号化するか、または安価な受
信機により画像として重要な情報を多く含んでいる周波
数帯域の信号のみを復号化して簡易映像信号を得るか、
或いは高価な受信機で高解像度映像信号、簡易映像信号
のいずれも得るかを自由に選択することができる。この
実施例の方式によると、来る多チャンネル伝送及び有料
放送時代において、伝送路を増加することなく視聴者の
ニーズに応じた有効な放送サービス、それに対応できる
送受信装置を提供できる。特に、受信機が現行テレビジ
ョン信号用であり、かつ伝送される信号が高解像度のテ
レビジョン信号であるときは、一旦高解像度映像信号を
すべて復号化した後、これを現行テレビジョン信号に変
換するというような2重の手間を要するようなことがな
い。直接的に特定の構成要素(サブバンド信号)を復号
化すればよい。またこのときは、ポストフィルタ(LP
F)により折り返し歪みを低減した後、予め多重伝送さ
れているエッジ情報に基づいてエンハンスを行うので、
簡易映像信号の画質が悪いという問題もない。
【0037】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
高解像度映像信号対応型の受信機に対して符号化された
高解像度映像信号を伝送できると共に、在来の受信機が
そのまま受信できる成分を伝送し、また受信することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例における送信側(エンコー
ダ)と受信側(デコーダ)を示すブロック図。
【図2】図1の一部をさらに詳しく示すブロック図。
【図3】この発明の他の実施例のエンコーダを示すブロ
ック図。
【図4】図3のエンコーダに対応したデコーダを示すブ
ロック図。
【図5】この発明のさらに他の実施例のエンコーダを示
すブロック図。
【図6】図5のエンコーダに対応したデコーダを示すブ
ロック図。
【図7】エンハンサの構成例を示す図。
【図8】サブバンド信号の生成例を示すブロック図。
【図9】従来の高能率符号化及び復号化システムを示す
ブロック図。
【符号の説明】
102…サブバンド分割回路、103…エッジ情報抽出
回路、104…高域成分符号化回路、105…低域成分
符号化回路、106…多重化回路、107…伝送路、1
06…多重分離回路、109…高域成分復号化回路、1
10…低域成分復号化回路、111…サブバンド合成回
路、112…高解像度テレビジョン信号受信機、113
…多重分離回路、114…低域成分復号化回路、115
…ポストフィルタ、116…エンハンサ、117…簡易
解像度テレビジョン信号受信機、201…低域通過フィ
ルタ、202…減算器、210…加算器。211…低域
通過フィルタ、212…エンハンサ、213…スイッ
チ、301…高域通過フィルタ、302…低域通過フィ
ルタ、303…スクランブラ、304…デスクランブル
情報発生器、401…デスクランブラ、402…高域通
過フィルタ、403…低域通過フィルタ、404…低域
通過フィルタ。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号を情報源符号化して伝送する映
    像デジタル伝送方式において、 送信側では、入力映像信号を複数の構成要素に分割し、
    そのうちの少なくとも1つの構成要素については在来受
    信機の処理能力範囲とする手段と、これらの分割された
    複数の構成要素をそれぞれ情報源符号化する手段と、各
    情報源符号化出力を多重化し多重化信号を出力する手段
    とを具備し、 受信側では、受信した多重化信号を分離する手段と、分
    離出力を復号化する手段と、復号化された前記構成要素
    を合成する手段とを具備したことを特徴とする映像デジ
    タル伝送方式。
  2. 【請求項2】 前記複数の構成要素に分割する手段は、
    前記入力映像信号を複数の周波数成分(以下これをサブ
    バンド信号とする)に分割する手段であることを特徴と
    する請求項1記載の映像デジタル伝送方式。
  3. 【請求項3】 前記複数の構成要素をそれぞれ情報源符
    号化する手段は、 前記少なくとも1つの構成要素と他の残りの構成要素と
    にグループ分けし、各構成要素を情報源符号化すると同
    時に、残りの構成要素を代表する特徴を抽出して前記の
    少なくとも1つの構成要素の付加情報とすることを特徴
    とする請求項1記載の映像デジタル伝送方式。
  4. 【請求項4】 前記複数の情報源符号化出力を多重化す
    る手段は、各サブバンドの発生情報量に応じて伝送容量
    を割り当てることを特徴とする請求項2記載の映像デジ
    タル伝送方式。
  5. 【請求項5】 前記各情報源符号化出力を多重化する際
    に、少なくとも1つのサブバンド信号に暗号化処理を行
    うことを特徴とする請求項1記載の映像デジタル伝送方
    式。
  6. 【請求項6】 入力映像信号を複数の構成要素に分割、
    そのうちの少なくとも1つの構成要素については在来受
    信機の処理能力範囲とする手段と、 これらの構成要素をそれぞれ情報源符号化する手段と、 各情報源符号化出力を多重化して伝送路に送出する手段
    とを具備したことを特徴とする映像デジタル送信装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の構成要素に分割する手段は、 前記映像信号をサブバンド信号に分割するフィルタ群で
    あることを特徴とする請求項6記載の映像デジタル送信
    装置。
  8. 【請求項8】 前記各サブバンド信号をそれぞれ情報源
    符号化すると同時に、高域サブバンド信号を代表する特
    徴を抽出し、これらを多重化して前記伝送路に送出する
    ことを特徴とする請求項7記載の映像デジタル送信装
    置。
  9. 【請求項9】 前記高域サブバンド信号を代表する特徴
    は、前記映像信号の複数の画素ブロックにおける各サブ
    バンド信号の分散値であり、前記画素ブロックの位置と
    その分散値を示す符号を多重化して伝送することを特徴
    とする請求項8記載の映像デジタル伝送装置。
  10. 【請求項10】 受信した多重化信号は、映像信号を複
    数の構成要素に分割し、そのうちの少なくとも1つの構
    成要素については在来受信機の処理能力範囲とし、これ
    らの分割された複数の構成要素はそれぞれ情報源符号化
    されており、各情報源符号化出力が多重化されているも
    ので、 受信した多重化信号を、多重されている構成要素毎に分
    離する手段と、 それぞれの分離出力を復号化する手段と、 各復号化出力を合成する手段とを具備したことを特徴と
    する映像デジタル受信装置。
  11. 【請求項11】 前記複数の構成要素は、周波数領域で
    分割されており、そのうちの前記少なくとも1つの構成
    要素は低域周波数領域の成分であり、さらに前記複数の
    構成要素は、残りの構成要素の特徴となるエッジ情報も
    含むものであり、 前記各復号化出力を復号化する手段は、前記エッジ情報
    も復号化し、前記各復号化出力を合成する手段は、前記
    低域周波数領域の成分の復号化出力に前記復号化された
    エッジ情報を合成することを特徴とする映像デジタル受
    信装置。
  12. 【請求項12】受信した多重化信号は、映像信号を周波
    数領域で分割して複数の構成要素に分割し、そのうちの
    少なくとも1つの構成要素については在来受信機の処理
    能力範囲とし、他の残りの構成要素の特徴を抽出した成
    分をエッジ情報とし、これらの分割された複数の構成要
    素及び前記エッジ情報がそれぞれ情報源符号化されてお
    り、各情報源符号化出力が多重化されているもので、 受信した前記多重化信号の中から前記低域周波数領域の
    成分に対応する符号化成分と前記エッジ情報の符号化成
    分のみを分離する手段と、 それぞれの分離出力を復号化する手段と、 各復号化出力を合成する手段とを具備したことを特徴と
    する映像デジタル受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100306827B1 (ko) * 1993-06-30 2001-11-30 요트.게.아. 롤페즈 두개의영상선명도레벨에따른디지탈신호를수신및해독하는시스템

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KR100306827B1 (ko) * 1993-06-30 2001-11-30 요트.게.아. 롤페즈 두개의영상선명도레벨에따른디지탈신호를수신및해독하는시스템

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