JPH068552Y2 - 壁面剥離診断装置 - Google Patents

壁面剥離診断装置

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JPH068552Y2
JPH068552Y2 JP14617287U JP14617287U JPH068552Y2 JP H068552 Y2 JPH068552 Y2 JP H068552Y2 JP 14617287 U JP14617287 U JP 14617287U JP 14617287 U JP14617287 U JP 14617287U JP H068552 Y2 JPH068552 Y2 JP H068552Y2
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JP
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wall surface
shaft
wall
diagnostic device
base
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正明 海老原
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、建物等の壁面外装材の剥離診断を行う際
に、従来は診断が困難であった壁面の窓台周りや庇下等
の近傍までも遠隔診断できるようにした壁面剥離診断装
置である。
〔従来の技術〕
従来の壁面剥離診断装置としては、例えば第8,9図に
示すようなものがある。これは本出願人らが特願昭62
−73658号(特開昭63−238555号公報)に
おいて提案したものであって、建物1の屋上パラペット
2にねじジャッキ4で固定されたブラケット3にチェー
ン5の上端が固定され、このチェーン5によって診断器
を装着した昇降搬機7が壁面6に沿って吊下されるよう
になっている。
この昇降搬機7は壁側アーム8と付勢アーム9とのそれ
ぞれ上端が吊軸10に同軸に支持され、両アームのなす
開脚角度θは任意の大きさに設定できるようになってい
る。11は付勢アーム9の下端に取付けられた重錘部、
12は壁側アーム8の下端にピン13により回動可能に
軸支された診断装置であって、付勢アーム9には自身の
長さ、前記開脚角度θ及び重錘部11にかかる動力の関
係による力のモーメントが生じ、このモーメントによっ
て吊軸10を介し壁側アーム8は壁面6へ押圧付勢され
るようになっている。従って診断装置12に装着された
診断器14は、壁面6に近接してその仕上材の剥離状況
を診断できる状態に保持されることになる。15は診断
器14等を装着したフレーム16が壁面6に沿って移動
するために設けた4個の車輪であり、17はこの車輪1
5が壁面の凹所に落込まないために取付けられたそりで
ある。
診断器14は、第9図に示すようにフレーム16に設け
た横主軸18に沿って摺動する横従軸19に取付けられ
て左右動し、横従軸19は縦主軸20に沿って摺動する
縦従軸21により上下方向に移動するようになっている
ため、診断装置12の一停止位置において、フレーム1
6の大きさに準じた面積の壁面内を上下左右に移動して
壁面仕上材であるタイル等の剥離診断を行うことができ
る。
なお、診断器14の診断信号及び診断位置は電源ケーブ
ル22を介して図外の制御装置へ送られるようになって
いる。また診断位置は、診断装置12の測定位置(図外
の検出装置により検出)と横主軸18及び縦主軸20に
設けたポテンショメータ(図示せず)の計測する横従軸
19及び縦従軸21の移動量に基づいて検出されるよう
になっている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、このような従来の剥離診断装置にあって
は、診断器が4個の車輪を具えたフレームに装着されて
いるため、診断すべき壁面に例えば第10図に示すよう
な突起部6aが存在すると、診断装置のフレーム16,
車輪15等が干渉して突起部6a近傍に診断できない部
分(以後、死角と称する)が広い面積で残り、この面積
を最小にするためには上記のように横主軸18,横従軸
19,縦主軸20,縦従軸21及びこれらを互いに摺動
させるための機構等が必要となり、装置が複雑且つ大型
化するという問題があった。
また上記従来例の他に、一般的に壁面等に沿って移動し
て診断を行う装置の移動体(昇降搬機)は診断に際して
姿勢に安定させるために車輪又はそりなど壁面に対する
支持点を3点以上有していたため、壁面に突起物や大き
な段差がある場合は死角が生じ、上記実施例と同様な問
題がある。
この考案はこのような従来の問題点にかんがみてなされ
たものであって、昇降搬機における前後方向の死角を小
さくするために、車輪を同一軸上に配置する等により、
上記問題点を解決することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
この考案の壁面剥離診断装置は、壁面に沿って吊られる
吊軸と、壁面に近づく方向の斜め下方に吊軸から延びる
壁側アームと、壁面から離れる方向の斜め下方に吊軸か
ら延び且つ下端に重錘を備えて壁側アームにその下端が
壁面に近づく方向のモーメントを与える付勢アームと、
壁側アームの下端に取付けられて壁面に平行に支持され
る水平な軸と、この軸上に取付けられて壁面に転がり接
触する複数の車輪と、前記水平な軸と同一の方向に長く
形成され且つその軸に取付けられてその軸回りに回動自
在に支持される基台と、この基台に固定されたブラケッ
トを介して基台に取付けられて前記回動自在な基台の向
きを重さにより一定に保つ錘と、壁面を叩打するハンマ
ー及び壁面の叩打音を集音するマイクロフォンを備えて
前記基台の長手方向に沿い且ついずれも前記壁面に向け
られて前記基台に多数装着された診断器と、を備えてな
る。
〔作用〕
この考案は上記のように構成されているので、壁面に突
起物や段差があった場合、複数の車輪と基台とは同一軸
上に配置されているため、車輪が前記突起物や段差に当
接する位置まで壁面剥離診断装置を移動させると、前記
基台に取付けられた複数の診断器は前記突起物や段差に
可及的に近い位置まで移動することができ、従って複数
の診断器により突起物や段差の間際まで壁面を診断する
ことができる。従って診断できない壁面部分は、車輪の
半径を幅とする面積以内に小さくすることができる。
また、診断器は多数が基台に沿って水平方向に装着され
ているから、基台を壁面に沿って上下に移動させるだけ
で、壁面の仕上材を所定幅にわたって剥離診断すること
ができる。このため、従来のように診断器を1ピッチず
つ横方向移動する必要がないため、その移動のための手
段や移動位置を計測するための手段も不要であって、診
断に要する時間を大幅に短縮できるとともに装置の構成
を簡単化できる。
〔実施例〕
以下、この考案を図面に基づいて説明する。第1〜7図
はこの考案の一実施例を示す図である。なお、従来例と
同一の部分については同一の符号を付し、重複する説明
は省略する。
先ず構成を説明する。
第1図(a)は本考案に係る装置の一部を断面した側面図
で、同図(b)は基台部分の拡大断面図、第2図は第1図
(a)におけるA矢視図である。
第1図に示すように、チェーン5により吊られた吊軸1
0には壁面6側の壁側アーム8の上端と付勢アーム9の
上端が取付けられている点、及び付勢アーム9の下端に
は重錘11が取付けられて壁側アーム8の下端を壁面6
に向けて付勢している点は前記従来例と同一である。
かかる壁側アーム8は第2図に示すように壁面6に沿う
方向に2本あって、これらの下端の間に水平な軸25が
架設され、両壁側アーム8の内側において前記軸25に
車輪15が取付けられている。前記重錘11による付勢
によって、前記車輪15は壁面6に接しており、後述の
ように吊軸10の昇降により車輪15が壁面6を上下に
転動するようになっている。
第2図及び第1図(b)に示すように、前記水平な軸25
には、両車輪15の間で基台31が取付けられている。
基台31は、上面の板と壁面6から遠い面の板と下面の
板と両車輪15側の板とからなる一体で且つ前記軸25
に沿って長い箱状をなし、壁面6側が解放されている。
またこの基台31の前記両車輪15側の板に前記軸25
が基台31を貫通していて、基台31は軸受26によっ
て、軸25に対して軸回りに回動自在になっている。
基台31の下面にはブラケット32が固定され、このブ
ラケット32に突設されたボルト33に錘り34が貫通
支持されて、ナット35によりその位置が固定されてい
る。かかる錘り34の重量により、後述の診断器60を
取付けた状態の基台31を、前記診断器60が壁面6に
正対する姿勢にしている。前記診断器60を壁面6に正
対させるために、錘り34の位置を変えることができる
ように前記ボルト35は充分な長さを有し、また錘34
も種々の重量のものが用意されている。
第1図(b)に示すように、前記基台31における壁面6
側の解放部には着脱ケース36が取付けられる。着脱ケ
ース36は、下側で基台31と凹凸係合するとともに、
上側でビス付きの掛脱子38によって凹凸係合し、以て
基台31に着脱自在に取付けられている。
着脱ケース36の内側にはスプリングケース37が固定
され、外端に診断器60を固定したロッド39が、着脱
ケース36及びスプリングケース37を貫通しており、
ロッド39に固着されたカラー39aと、これとスプリ
ングケース内側端部との間に縮設された圧縮ばねSとに
よって、前記ロッド39をカラー39aが着脱ケース3
6内面に接するまで外方に押し出す方向に付勢してい
る。よって、診断器60は圧縮ばねSが圧縮される方向
に弾性をもって支持され且つ前記着脱ケース36により
基台31に対して着脱可能に構成されている。かくし
て、後述するように診断器60は水平方向には壁面のタ
イルピッチに合わせて装着することができる。
第3図(a)は第1図(b)における診断器60のIII-III断
面図、第3図(b)は同図(a)におけるIIIb-IIIb断面図で
ある。
第3図において、診断器60は壁面6に沿って摺動する
底板62とこの底板に固定された箱体63と、この箱体
の上部にボルト止めされた上蓋64とを有する。
箱体63はその周囲に配置された取付金具65に対し
て、対向する一対のねじ66により摺動スペーサ67を
介在させて、ねじ66の回りを片側10度程度ずつ両方
向に回動可能に取付けられ、また箱体63を取付けた取
付金具65は、ねじ66とは90度ずれた位置におい
て、一端をロッド39を固定した保持金具61に固着し
た一対の取付アーム68の他端に、それぞれねじ69に
より、摺動スペーサ70を介在させてねじの回りを片側
10度程度ずつ両方向に回動可能に取付けられている。
従って、箱体63と底板62は取付アーム68を介し、
基台30に対してすべての方向に10度程度首振り可能
となっている。
箱体63は凹所63aを有し(第3図参照)、底板62
には、その凹所63a部分にマイク孔62aが、また箱
体63の内部において叩打孔62bが、さらにその叩打
孔62bの両側に目地センサ孔62cが、それぞれ形成
されている。
箱体63の凹所63aの部分において、底板62に取付
けブラケット72がボルト止めされ、この取付けブラケ
ット72に、マイクロフォン73が、防振ブッシュ76
を介して取り付けられ、マイクロフォン73は底板62
のマイク孔62aに臨んでいる。
また、箱体63の内部にはソレノイド取付け板78がボ
ルト止めされ、このソレノイド取付け板78に回転ソレ
ノイド79が取り付けられ、回転ソレノイド79の回転
軸79aにはハンマ取付け台80がねじ止めされ、この
ハンマ取付け台80にコイルスプリング81を介して好
ましくは鋼製のハンマ82が取り付けられ、ハンマ82
は底板62に形成された叩打孔62bに臨み、そしてこ
れらで打撃装置を構成している。そして、ハンマ取付け
台80の両側においてソレノイド取付け板78にストッ
パ83及び84が固定され、回転ソレノイド79が正転
しハンマ82が叩打孔62bに突入して壁面6の外装材
を叩く方向と、回転ソレノイド79が逆転してハンマ8
2が叩打孔62bから離れる方向のハンマ取付け台80
の回転角度を規制し、これにより、ハンマ82の回転角
度を一定にし、ハンマ82が外装材を叩打する叩打力を
ほぼ一定としている。
なお、この診断器60には、ハンマ82が壁面仕上材の
目地を叩いた場合、図示しない目地センサ及び叩打音を
集音したマイクロフォン73の出力信号を解析する装置
等によりタイル材等と区別して判断できるようになって
いる。
第4図は昇降搬機7の昇降装置を兼ねた付勢アーム9の
全体図で、41はギヤボックス、42,42はその両側
に固定された円形の窓を有する角度板、10,10はこ
の窓の部分に一端を固定された吊軸、43は吊軸10の
端部に固定された吊持ブラケットである。これらのギヤ
ボックス41,角度板42,吊軸10を貫通してカサ歯
車44を有する巻取シャフト45がベアリング(図示せ
ず)を介して回転自在に配置され、この巻取シャフトの
両端には吊持ブラケット43の内部においてスプロケッ
ト46が固定される。そして、このスプロケット46,
46とチェーン5,5が噛合うことにより昇降搬機7が
チェーン5に吊下げされる。
また、吊持ブラケット43の内部にはローラガイド47
が固定され、このローラガイドによりチェーン5がスプ
ロケット46から外れないようになっている。
ギヤボックス41の下部には付勢アーム9の上端が固定
され、付勢アームの下部には重錘を兼ねた昇降モータ1
1aが取付けられる。付勢アーム9は、ギヤボックス4
1に上端が固定された中空の外管48と、この外管に摺
動自在に嵌合するとともに下端に昇降モータ11aを固
定した内管49とから構成され、付勢アーム9の力のモ
ーメントに関する力学的長さはこの外管48と内管49
との相互摺動をねじ50で固定することにより、任意に
設定できる。また、昇降モータ11aの出力軸は内管4
9の内部に設けたスプラインシャフト51の下端に連結
され、このスプラインシャフトは外管48の内部に設け
たパイプシャフト52とスプライン結合し、このパイプ
シャフト52の上端にはギヤボックス41内においてカ
サ歯車53が固定され、このカサ歯車は上記巻取シャフ
ト45に固定されたカサ歯車44と噛合して減速機構を
構成する。
この構成によって、昇降モータ11aを正,逆転させる
と、スプラインシャフト51,パイプシャフト52,カ
サ歯車53,44及び巻取シャフト45を介してスプロ
ケット46,46が正,逆転して、付勢アーム9と共に
昇降搬機7を壁面6に沿って昇降させることになる。
前記角度板42には同一円周上に等角度間隔(本実施例
では15度間隔)でねじ穴42aが設けられている(第
5図(b)参照)。この角度板42のねじ穴42aと全く
同じ関係位置の貫通孔54aを有するリング状の掛合板
54に壁側アーム8の上端が固定されており、この掛合
板54を吊軸10の周囲において角度板42に対して任
意の角度位置に合致せしめ、ボルト55を貫通孔54a
に挿通し且つねじ穴42aに螺合することにより、壁側
アーム8が鉛直方向Aに対してθ(本実施例において
は15度の倍数)の傾斜をもってギヤボックス41に固
定される(第5図(c)参照)。
なお、壁面6の直下の地上には、診断装置30に給電す
る電源ケーブル22の長さを計測する装置を設置してあ
って、診断器60の上下方向移動量を検出し、診断した
タイル等の位置を特定できるようになっている。
次に動作を説明する。
昇降搬機7は従来例と同様に建物屋上よりチェーン5に
よって壁面6に沿って吊下される。このとき、チェーン
5はスプロケット46に係合して吊軸10を保持する。
ここで付勢アーム9が吊軸10に対し鉛直方向に関して
壁側アーム8の反対方向に角度θ傾斜していたとする
と、重錘部11の重力によって吊軸10回りに作用する
モーメントにより、壁側アーム8の端部において水平な
軸25にベアリング26を介して回動自在に取付けられ
た診断装置30は壁面6に対して角度θの傾斜で押圧
付勢される。
このとき、付勢アーム9の長さは、第4図(a)における
ねじ50を緩めて外管48と内管49及びスプラインシ
ャフト51とパイプシャフト52とをそれぞれ互いに摺
動させ、所定の位置でねじ50を締め込むことにより任
意に設定される。さらに第5図に示した角度板42と掛
合板54との相対位置を適宜に選んでボルト55により
固定することにより、鉛直方向に関して壁側アーム9の
傾斜角θが任意に設定される。以上のように壁側アー
ム9の長さ及び角度θを調整することにより重錘部1
1の重力に伴うモーメントによる診断器60の押付け力
を調整することができる。
次に、診断器60が壁面6に押付けられるとき、正確な
診断を行うには診断器60の底板62が前面で壁面6に
当接していることが必要で、そのためには水平な軸25
の中心と診断器60の中心とを結ぶ線が壁面6に対し直
角に保たなければならない。この関係を第6,7図の力
学的模式図に示す。
図において、診断器60と錘り34は開き角度(θ
θ)で固定されており、水平な軸25の周りを自由に
回転できることから、診断器60の重量による回転モー
メントMは、 M=a・S・sinθ 但し、 a:回転中心から診断器60の重心までの距離 S:診断器の重量 θ:重量方向とaとのなす角 錘り34による回転モーメントMは、 M=b・W・cosθ 但し、 b:回転中心から錘り34の重心までの距離 W:錘りの重量 θ:重量方向とbとのなす角 そこで釣合条件はM=Mであるから、 a・S・sinθ=b・W・cosθ この条件を満足するようにナット35を緩めて錘り34
の重量を選び、且つ錘りのボルト33上の位置を選定し
てθ,Wを設定すれば昇降搬機7が移動しても診断
器60は重力方向に対して角度θで常に一定となる。
従って壁面6が重力方向に対して一定の角度で且つ一様
であれば、壁面6に対する診断器60の角度を一定に保
つことができる。
また、診断器60が壁面6を滑って移動する場合、壁面
6との摩擦によりθが変化するが、この変化量は上述
の釣合条件において錘り34の重量Wを大きくし、θ
を小さくすることにより小さくできる。このことから
,θを適当に選ぶことにより、摩擦によるθ
変化量を許容値内に治めることが可能である。
さらにθの小さい変化に対しては、診断器60におい
てねじ66,69と箱体63,取付金具65との間に摺
動スペーサ67,70が介装されているので、箱体63
と底板62には取付アーム68を介し、基台31に対し
てすべての方向に10度程度首振り可能に構成されてい
ることにより、対応することができる。
次に、診断器60による壁面6の仕上材剥離診断の作用
原理は従来例と同様であって、ハンマ82による仕上材
叩打音をマイクロフォン73で集音し、別途設けられた
解析装置で波形が解析され、減衰特性等が比較判断され
て剥離状態が検出されるようになっている。
また、診断されたタイル等の位置は、左右方向について
は基台31にこのタイルピッチに合わせて装着された診
断器60の位置により知ることができ、上下方向につい
ては、電源ケーブル22の伸縮量を地上に設置した巻取
り機に付設されたロータリエンコーダ(図示せず)の回
転軸の回転に伴うパルス信号をコンピュータにおいてカ
ウントすることにより、地上の基準位置と診断器60と
の垂直位置を検出することができる。
上記垂直位置の検出は、上記方法に限るものではなく、
例えば光波距離計を基台31に取付け、その直下の地上
に反射板を設置してこの距離計と反射板との距離を測定
する方法は、あるいは反射板を基台31に取付け距離計
を地上に設置してもよく、さらに加速度計を基台31,
診断器60付近に取付け、これに働く加速度を積分回路
又はコンピュータにより処理して診断器60の既知のス
タート地点からの移動量として診断器の位置を検出して
もよい。
〔考案の効果〕
以上説明したように、この考案によれば、診断器等を一
定方向に保持するための錘りを用い、水平な軸に設けた
車輪により壁面に対する装置の支持点を2点にできるの
で、壁面に凹凸の障害があった場合にも、診断器をその
障害物の直近まで移動することが可能となる。また診断
器は、水平方向に多数配置されるため、車輪やこれに支
持される基台に対して横方向へ移動する機構が不要とな
り、装置の構成を簡略化でき、従って装置の小型軽量化
が可能で取扱いが簡便となる。加えて制御も単純なもの
に出来ることから操作も簡単となって作業能率を大幅に
向上できる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本考案に係る実施例の一部を断面とした側
面図、同図(b)は第1図(a)の部分拡大断面図、第2図は
第1図におけるA矢視図、第3図(a)は第1図(b)におけ
るIII-III断面拡大図、同図(b)は同図(a)におけるIIIb-
IIIb断面図、第4図(a)は付勢アームの全体図、同図(b)
は同図(a)における部分側面図、第5図(a)はギヤボック
スの1/2正面図、同図(b)は同図(a)におけるVb−Vb
断面図、同図(c)は同図(a)におけるVc−Vc断面図、
第6,7図は診断器と錘りとの力学的関係を示す模式
図、第8図は従来例の全体側面図、第9図は従来例の要
部正面図、第10図は従来例による不具合の説明図であ
る。 1……建物、6……壁面、8……壁側アーム、9……付
勢アーム、10……吊軸、11……重錘、14,60…
…診断器、15……車輪、25……水平な軸、31……
基台、34……錘り、32……ブラケット、73……マ
イクロフォン、82……ハンマー。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】壁面に沿って吊られる吊軸と、壁面に近づ
    く方向の斜め下方に吊軸から延びる壁側アームと、壁面
    から離れる方向の斜め下方に吊軸から延び且つ下端に重
    錘を備えて壁側アームにその下端が壁面に近づく方向の
    モーメントを与える付勢アームと、壁側アームの下端に
    取付けられて壁面に平行に支持される水平な軸と、この
    軸上に取付けられて壁面に転がり接触する複数の車輪
    と、前記水平な軸と同一の方向に長く形成され且つその
    軸に取付けられてその軸回りに回動自在に支持される基
    台と、この基台に固定されたブラケットを介して基台に
    取付けられて前記回動自在な基台の向きを重さにより一
    定に保つ錘と、壁面を叩打するハンマー及び壁面の叩打
    音を集音するマイクロフォンを備えて前記基台の長手方
    向に沿い且ついずれも前記壁面に向けられて前記基台に
    多数装着された診断器と、を備えたことを特徴とする壁
    面剥離診断装置。
  2. 【請求項2】基台に弾性体を介して診断器を取付けた実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の壁面剥離診断装置。
JP14617287U 1987-09-25 1987-09-25 壁面剥離診断装置 Expired - Lifetime JPH068552Y2 (ja)

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