JPH0685362B2 - 感熱電線の端末構造 - Google Patents
感熱電線の端末構造Info
- Publication number
- JPH0685362B2 JPH0685362B2 JP20689385A JP20689385A JPH0685362B2 JP H0685362 B2 JPH0685362 B2 JP H0685362B2 JP 20689385 A JP20689385 A JP 20689385A JP 20689385 A JP20689385 A JP 20689385A JP H0685362 B2 JPH0685362 B2 JP H0685362B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat
- electric wire
- terminal
- sensitive electric
- terminal structure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Resistance Heating (AREA)
- Thermistors And Varistors (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電気毛布，敷毛布，ひざかけ等の電気採暖具
に用いる感熱電線の端末構造に関する。
に用いる感熱電線の端末構造に関する。
従来の技術 従来、電気毛布を中心とする布製の電気採暖具は、汚れ
に対して対応が無く、特に電気部分が電気毛布本体中に
ある時、水洗いさえ出来ないと言う問題点があった。し
かしながら、水洗いに対しては接続ピンの腐蝕や端子間
のトラッキングなどを防止する対策によって水洗いは可
能になる。しかしながら、毛布などの大物洗濯物は、家
庭での洗濯が容易でなく、業者によるドライクリーニン
グが出来れば最も望ましい電気採暖具となる。
に対して対応が無く、特に電気部分が電気毛布本体中に
ある時、水洗いさえ出来ないと言う問題点があった。し
かしながら、水洗いに対しては接続ピンの腐蝕や端子間
のトラッキングなどを防止する対策によって水洗いは可
能になる。しかしながら、毛布などの大物洗濯物は、家
庭での洗濯が容易でなく、業者によるドライクリーニン
グが出来れば最も望ましい電気採暖具となる。
発明が解決しようとする問題点 しかし従来の電気毛布をドライクリーニングした場合、
次の様な大きな問題があった。
次の様な大きな問題があった。
（１）ヒータや温度センサーとして用いられている可撓
性感熱線の電気絶縁外被は可塑化ポリ塩化ビニル組成物
より作られ、石油、パークレン（テトラクロルエチレ
ン）などのドライクリーニング溶剤によって可塑剤を溶
出し、可撓性を消失し、外被厚みも大きく減少する。
性感熱線の電気絶縁外被は可塑化ポリ塩化ビニル組成物
より作られ、石油、パークレン（テトラクロルエチレ
ン）などのドライクリーニング溶剤によって可塑剤を溶
出し、可撓性を消失し、外被厚みも大きく減少する。
（２）可撓性感熱電１線の高分子感温層の電気特性が大
きく変動する。
きく変動する。
（３）可撓性感熱電線の端末処理モールド成形部が可塑
剤の溶出により割れ、もしくは収縮等の問題があった。
剤の溶出により割れ、もしくは収縮等の問題があった。
この様な問題に於て感熱電線自体に耐ドライクリーニン
グ対策をほどこしても感熱電線の端末部よりドライクリ
ーニング溶剤が浸透しその溶剤が感熱電線の高分子感温
層内部に入り、電気的特性が大きく変化する。
グ対策をほどこしても感熱電線の端末部よりドライクリ
ーニング溶剤が浸透しその溶剤が感熱電線の高分子感温
層内部に入り、電気的特性が大きく変化する。
問題点を解決するための手段 本発明は、少なくとも１対の電極間に高分子感温層を形
成し、それらの外側に外被を設け、それらの外被の少な
くても一部がドライクリーニング溶剤のバリヤ性樹脂よ
りなる感熱電線の端末の電極の端子接続部をドライクリ
ーニング溶剤に不溶の外かく成形品内にはめ込み、この
外かく成形品内に、前記溶剤に不溶のポッティング樹脂
を充填したものである。ドライクリーニングでは洗浄剤
として、トリクロルエチレン．テトラクロルエチレント
リクロルエタンなどのハロゲン化炭化水素や石油を用い
る。
成し、それらの外側に外被を設け、それらの外被の少な
くても一部がドライクリーニング溶剤のバリヤ性樹脂よ
りなる感熱電線の端末の電極の端子接続部をドライクリ
ーニング溶剤に不溶の外かく成形品内にはめ込み、この
外かく成形品内に、前記溶剤に不溶のポッティング樹脂
を充填したものである。ドライクリーニングでは洗浄剤
として、トリクロルエチレン．テトラクロルエチレント
リクロルエタンなどのハロゲン化炭化水素や石油を用い
る。
洗浄剤となる石油及びハロゲン化炭化水素に対する本発
明に用いるポッティング樹脂材料としては、耐溶剤性非
親和性にすぐれた材料で水素結合を有する材料，高結合
を有する材料、高結晶性の材料にこの性質を有するもの
があり、具体的には、（１）ポリフッ化ビニル、ポリフ
ッ化ビニリデンなどの含フッ素ポリマー、（２）NBRな
どのアクリロニトリル共重合体、（３）ナイロン11,12
などのポリアミド、（４）エチレン−ビニルアルコール
共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体の部分ケン化
体などのビニルアルコール共重合体、（５）アイオノマ
ー（Ionomer）、エチレンマレイン酸金属塩などの金属
キレート（Metal Chelate）含有ポリマー、（６）高密
度ポリエチレン、ポリプロピレンなどの高結晶性ポリオ
レフィンなどの高分子がある。これらの高分子あるいは
これらをベースポリマーとする組成物が本発明のパリマ
ー性高分子材料として適する。
明に用いるポッティング樹脂材料としては、耐溶剤性非
親和性にすぐれた材料で水素結合を有する材料，高結合
を有する材料、高結晶性の材料にこの性質を有するもの
があり、具体的には、（１）ポリフッ化ビニル、ポリフ
ッ化ビニリデンなどの含フッ素ポリマー、（２）NBRな
どのアクリロニトリル共重合体、（３）ナイロン11,12
などのポリアミド、（４）エチレン−ビニルアルコール
共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体の部分ケン化
体などのビニルアルコール共重合体、（５）アイオノマ
ー（Ionomer）、エチレンマレイン酸金属塩などの金属
キレート（Metal Chelate）含有ポリマー、（６）高密
度ポリエチレン、ポリプロピレンなどの高結晶性ポリオ
レフィンなどの高分子がある。これらの高分子あるいは
これらをベースポリマーとする組成物が本発明のパリマ
ー性高分子材料として適する。
これらの中でもホットメルト接着剤としての性質をもつ
ものが適切であり、この具体例としては、ポリアミド系
接着剤、カルボキシル基含有ポリオレフィンが適してい
る。
ものが適切であり、この具体例としては、ポリアミド系
接着剤、カルボキシル基含有ポリオレフィンが適してい
る。
作用 以上の構成とすれば端末の電極の端子接続部がドライク
リーニング溶剤から保護されることになるのである。
リーニング溶剤から保護されることになるのである。
実施例 以下、本発明の一実施例を添付図面にもとづいて説明す
る。第１図は、感熱電線の一部切欠正面図である。
る。第１図は、感熱電線の一部切欠正面図である。
１は可撓性の芯糸、２は芯糸１に螺旋巻した内部電極、
３は筒状の高分子感温層、４はそれに螺旋巻した外部電
極、５はドライクリーニング溶剤に対するバリヤ性樹脂
層よりなる外被である。
３は筒状の高分子感温層、４はそれに螺旋巻した外部電
極、５はドライクリーニング溶剤に対するバリヤ性樹脂
層よりなる外被である。
第２図a,bは前記感熱電線の端末部の電極の端子接続部
で、６は接続端子、７は接続端子、８はハトメで可撓性
の芯糸１と内部電極２とを咬めてある。
で、６は接続端子、７は接続端子、８はハトメで可撓性
の芯糸１と内部電極２とを咬めてある。
第１図，第２図に於ける端末の電極の端子接続部を第３
図に示すドライクリーニング溶剤に対する不溶の外かく
成形品11内にセットする。前記外かく成形品11内に端子
接続部とをセットした状態を第４図に示してある。そし
てこのように外かく成形品11にセットされた状態に於て
外かく成形品11の上面より溶融したポッティング樹脂
（ドライクリーニング溶剤に対して不溶の）10を流し込
む充填固化させる。この充填した状態を第５図に示す。
図に示すドライクリーニング溶剤に対する不溶の外かく
成形品11内にセットする。前記外かく成形品11内に端子
接続部とをセットした状態を第４図に示してある。そし
てこのように外かく成形品11にセットされた状態に於て
外かく成形品11の上面より溶融したポッティング樹脂
（ドライクリーニング溶剤に対して不溶の）10を流し込
む充填固化させる。この充填した状態を第５図に示す。
発明の効果 この様に端末の電極の端子接続部を外かく成形品内でポ
ッティング樹脂にて封じ込むことにより感熱電線の高分
子感温の電気的特性が変化するのを防ぐことが出来るも
のである。
ッティング樹脂にて封じ込むことにより感熱電線の高分
子感温の電気的特性が変化するのを防ぐことが出来るも
のである。
第１図は感熱電線の一部切欠正面図、第２図a,bは従来
の感熱電線の端末部の上面図と側面図、第３図ａ〜ｄは
本発明の一実施例の外かく成形品の上面図，裏面図、正
面図，斜視図、第４図ａ〜ｃは本発明の一実施例の外か
く成形品に感熱電線の端末の端子接続部を納めた上面
図，側面図，正面図、第５図は同ポッティング樹脂を充
填した斜視図である。 １……可撓性の芯糸、２……内部電極、３……高分子感
温層、４……外部電極、５……外被、６……接続端子、
７……接続端子、８……ハトメ、９……電極露出部、10
……ポッティング樹脂、11……外かく成形部。
の感熱電線の端末部の上面図と側面図、第３図ａ〜ｄは
本発明の一実施例の外かく成形品の上面図，裏面図、正
面図，斜視図、第４図ａ〜ｃは本発明の一実施例の外か
く成形品に感熱電線の端末の端子接続部を納めた上面
図，側面図，正面図、第５図は同ポッティング樹脂を充
填した斜視図である。 １……可撓性の芯糸、２……内部電極、３……高分子感
温層、４……外部電極、５……外被、６……接続端子、
７……接続端子、８……ハトメ、９……電極露出部、10
……ポッティング樹脂、11……外かく成形部。
Claims (5)
- 【請求項１】少なくとも一対の電極間に高分子感温材を
配設し、それらの外側に、少なくとも一部がドライクリ
ーニング溶剤に対するバリヤ性樹脂層により成る外被を
設けて成る感熱電線の端末部に於ける前記電極の端子接
続部を、前記の溶剤に不溶の外かく成形品内にはめ込
み、前記外かく成形品内に前記の溶剤に不溶のポッティ
ング樹脂を充填して成る感熱電線の端末構造。 - 【請求項２】外かく成形品及びポッティング樹脂がドラ
イクリーニング溶剤に対するバリヤー性樹脂である特許
請求の範囲第１項記載の感熱電線の端末構造。 - 【請求項３】バリヤー性樹脂がビニルアルコール共重合
体、アクリロニトリル共重合体、ポリアミドフッソ含有
ポリマー、金属キレートポリマより選ばれた特許請求の
範囲第２項記載の感熱電線の端末構造。 - 【請求項４】ポッティング樹脂がホットメルト接着剤で
ある特許請求の範囲第１〜３項のいずれか一つに記載の
感熱電線の端末構造。 - 【請求項５】ホットメルト接着剤がポリアミド又はカル
ボキシル基含有ポリオレフィン接着剤である特許請求の
範囲第４項記載の感熱電線の端末構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20689385A JPH0685362B2 (ja) | 1985-09-19 | 1985-09-19 | 感熱電線の端末構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20689385A JPH0685362B2 (ja) | 1985-09-19 | 1985-09-19 | 感熱電線の端末構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6266604A JPS6266604A (ja) | 1987-03-26 |
| JPH0685362B2 true JPH0685362B2 (ja) | 1994-10-26 |
Family
ID=16530800
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20689385A Expired - Lifetime JPH0685362B2 (ja) | 1985-09-19 | 1985-09-19 | 感熱電線の端末構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0685362B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007278804A (ja) * | 2006-04-05 | 2007-10-25 | Denso Corp | 温度センサ及び温度センサの製造方法 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11807770B2 (en) * | 2020-06-15 | 2023-11-07 | Littelfuse, Inc. | Thin film coating packaging for device having meltable and wetting links |
-
1985
- 1985-09-19 JP JP20689385A patent/JPH0685362B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007278804A (ja) * | 2006-04-05 | 2007-10-25 | Denso Corp | 温度センサ及び温度センサの製造方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6266604A (ja) | 1987-03-26 |
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