JPH0684003B2 - 板材の製造方法 - Google Patents

板材の製造方法

Info

Publication number
JPH0684003B2
JPH0684003B2 JP62115787A JP11578787A JPH0684003B2 JP H0684003 B2 JPH0684003 B2 JP H0684003B2 JP 62115787 A JP62115787 A JP 62115787A JP 11578787 A JP11578787 A JP 11578787A JP H0684003 B2 JPH0684003 B2 JP H0684003B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate material
hydroxyl group
wood
added
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62115787A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63280601A (ja
Inventor
松則 安▲吉▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Petrochemical Co Ltd filed Critical Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority to JP62115787A priority Critical patent/JPH0684003B2/ja
Publication of JPS63280601A publication Critical patent/JPS63280601A/ja
Publication of JPH0684003B2 publication Critical patent/JPH0684003B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、主として床材,壁材,天井材等の建材及び家
具材等の板材の製造方法に関し、詳しくは、殊に防水,
耐水性の付与された機械的強度の大きい板材を製造する
方法に関する。
[従来の技術および発明が解決しようとする問題点] 従来から、から松等の木材の小片を原料として、場合に
よっては尿素樹脂を配合し混和、圧縮成形して板材を製
造する方法が知られている。
この板材は質感に富んだ独特の風合いを有する材料であ
るところから床,壁,天井等の建材や家具類等多様な用
途に供せられている。
しかしながら、従来の方法によって製造された板材は比
較的機械的強度が小さく、殊に湿気その他の水分によっ
て脆弱化(ボロボロとくずれやすい)しやすいという欠
点があった。また水を含みやすくこの欠点を増長させる
結果となっていた。
[問題点を解決するための手段] 本発明者らは上記問題点を解消し、充分な機械的強度を
有し、なおかつ防水,耐水性の良好な板材を開発すべく
鋭意研究を重ねた。
その結果、木片を特定の液状重合体組成物を組合せるこ
とにより、上記従来の問題点を解消しうることを見出
し、かかる知見に基いて本発明を完成した。
すなわち本発明は、木片に、炭素数4〜12のジエンモノ
マーを重合することにより得られる水酸基含有液状ジエ
ン系重合体およびポリイソシアネート化合物からなる液
状重合体組成物を配合し、この配合物を圧縮成形する、
あるいは木片を圧縮成形して得た板に、炭素数4〜12の
ジエンモノマーを重合することにより得られる水酸基含
有液状ジエン系重合体およびポリイソシアネート化合物
からなる液状重合体組成物を塗布もしくは含浸せしめて
硬化処理する、ことを特徴とする板材の製造方法を提供
するものである。
本発明においては木片と上記の液状重合体組成物を用
い、これに圧縮成形を組合せたものであればよく、圧縮
成形の順序は問わない。つまり木片を予め圧縮成形して
おいてもよく、あるいは最後に圧縮成形してもよい。
ここで木片というのは特に制限はないが、松,杉,ひの
き,桜,らわんなどが好適であり、その大きさは通常1
〜100mm,好ましくは3〜50mmのものが用いられる。配合
あるいは塗布,含浸せしめる割合は後記する水酸基含有
液状ジエン系重合体100重量部に対し100〜7000重量部,
好ましくは150〜4000重量部である。
また、水酸基含有液状ジエン系重合体としては、分子鎖
内部または分子鎖末端に水酸基を有する数平均分子量が
300〜25000、好ましくは500〜10000の液状ジエン系重合
体が用いられる。ここで水酸基の含有量は通常、0.1〜1
0meq/g、好ましくは0.3〜7meq/gである。
本発明で用いる水酸基含有液状ジエン系重合体は、炭素
数4〜12のジエンモノマーを重合することにより得られ
るものであって、具体的にはブタジエンホモポリマー,
イソプレンホモポリマーなどを例示することができる。
これら水酸基含有液状ジエン系重合体は、例えば液状反
応媒体中で共役ジエンモノマーを過酸化水素の存在下、
加熱反応させることにより製造することができる。
また、ポリイソシアネート化合物とは、1分子中に2個
若しくはそれ以上のイソシアネート基を有する有機化合
物であって、前記水酸基含有液状ジエン系重合体の水酸
基に対する反応性イソシアネート基を有するものであ
る。ポリイソシアネート化合物の例としては、通常の芳
香族,脂肪族および脂環族のものをあげることができ、
たとえばトリレンジイソシアネート,ヘキサメチレンジ
イソシアネート,ジフェニルメタンジイソシアネート
(MDI),液状変性ジフェニルメタンジイソシアネー
ト,ポリメチレンポリフェニルイソシアネート,キシリ
レンジイソシアネート,シクロヘキシルジイソシアネー
ト,シクロヘキサンフェニレンジイソシアネート,ナフ
タリン−1,5−ジイソシアネート,イソプロピルベンゼ
ン−2,4−ジイソシアネート,ポリプロピレングリコー
ルとトリレンジイソシアネート付加反応物などがあり、
とりわけMDI,液状変性ジフェニルメタンジイソシアネー
ト,トリレンジイソシアネート等が好ましい。
上記二成分の配合割合は特に制限はないが、通常は水酸
基含有液状ジエン系重合体の水酸基(OH)に対するポリ
イソシアネート化合物のイソシアネート基(NCO)の割
合(NCO/OH)がモル比で0.2〜25、好ましくは0.5〜15と
なるようにすべきである。このモル比が上記範囲外であ
ると、硬化し難くなるので好ましくない。
上記二成分の他に所望により強化剤としてポリオール化
合物やポリアミン化合物を加えることができ、その他種
々の添加剤を加えることができる。
所望により加えるポリオール化合物としては、1級ポリ
オール,2級ポリオール,3級ポリオールのいずれを用いて
もよい。具体的には例えば1,2−プロピレングリコー
ル,ジプロピレングリコール,1,2−ブタンジオール,1,3
−ブタンジオール,2,3−ブタンジオール,1,2−ペンタン
ジオール,2,3−ペンタンジオール,2,5−ヘキサンジオー
ル,2,4−ヘキサンジオール,2−エチル−1,3−ヘキサン
ジオール,シクロヘキサンジオール,グリセリン,N,N−
ビス−2−ヒドロキシプロピルアニリン,N,N′−ビスヒ
ドロキシイソプロピル−2−メチルピペラジン,ビスフ
ェノールAのプロピレンオキサイド付加物などの少なく
とも1個の二級炭素に結合した水酸基を含有する低分子
量ポリオールが挙げられる。
さらに、ポリオールとして二級炭素に結合した水酸基を
含有しないエチレングリコール,1,3−プロピレングリコ
ール,1,4−ブタンジオール,1,5−ペンタンジオール,1,6
−ヘキサンジオールなどを用いることもできる。ポリオ
ールとしては通常ジオールが用いられるが、トリオー
ル,テトラオールを用いてもよく、その分子量は50〜50
0の範囲のものであり具体的にはポリオキシプロピレン
トリオール,ポリオキシエチレントリオールなどが挙げ
られる。
また、ポリアミン化合物としては特に制限はなく、ジア
ミン,トリアミン,テトラアミンのいずれでもよい。さ
らに、1級ポリアミン,2級ポリアミン,3級ポリアミンの
いずれを用いることもできる。ポリアミン化合物として
は例えば、ヘキサメチレンジアミン等の脂肪族アミン;
3,3′−ジメチル;4,4′−ジアミノジシクロヘキシルメ
タン等の脂環族アミン;4,4′−ジアミノジフェニル等の
芳香族アミン;2,4,6−トリ(ジメチルアミノメチル)フ
ェノール等のテトラミンなどを挙げることができる。
これらポリオール化合物やポリアミン化合物を配合する
場合、その配合割合については特に制限はないが、通常
は前記した水酸基含有液状ジエン系重合体100重量部に
対してポリオール化合物を1〜1000重量部、好ましくは
3〜200重量部配合する。また前記した水酸基含有液状
ジエン系重合体100重量部に対してポリアミン化合物1
〜50重量部、好ましくは3〜30重量部配合する。
また所望により加える他の添加物としては例えばマイ
カ,グラファイト,ヒル石,炭酸カルシウム,スレート
粉末などの充填材があげられる。
さらに、粘度調整剤としてジオクチルフタレートなどの
可塑剤を加えたり、アロマ系,ナフテン系,パラフィン
系オイル等の軟化剤を加えたり、粘着力,接着力の調整
のためにアルキルフェノール樹脂,テルペン樹脂,テル
ペンフェノール樹脂,キシレンホルムアルデヒド樹脂,
ロジン,水添ロジン,クマロン樹脂,脂肪族および芳香
族石油樹脂等の粘着付与樹脂を加えることもできる。ま
た、ジブチルスズジラウレート,第1スズオクトエー
ト,ポリエチレンジアミン等の硬化促進剤を加えること
もできる。さらに、耐候性向上のために老化防止剤を加
えたり、消泡剤としてシリコン化合物などを添加した
り、木粉を配合することもできる。
殊に木粉(おがくずなど)を配合することにより補強が
図られるため好ましい。
本発明における液状重合体組成物は叙上の如き成分から
なるものである。
本発明の板材は、木片に上記液状重合体組成物を配合
し、この配合物を圧縮成形することにより得ることがで
きる。
ここで圧縮成形の条件は特に制限はないが、成形圧力50
〜500kg/cm2、好ましくは80〜300kg/cm2、成形温度15〜
150℃、好ましくは20〜120℃、成形時間5〜120分、好
まくは10〜100分である。
また本発明の板材は、木片を予め圧縮成形して板を得、
この板に上記液状重合体組成物を塗布もしくは含浸せし
めて硬化処理することにより得ることもできる。
ここで圧縮成形の条件は上記した別態様の場合と同様で
ある。
次いで得られた板に上記液状重合体組成物を塗布もしく
は含浸せしめて後、硬化処理を行う。この場合、液状重
合体組成物をケトン類に溶解し、溶液として用いると、
塗布,含浸が容易となる。硬化条件は、温度0〜150
℃、好ましくは5〜120℃で、処理時間は0.5〜75時間、
好ましくは1〜72時間である。
叙上の如くして本発明の板材を得ることができる。
[実施例] 次に本発明を実施例により詳しく説明する。
実施例1 第1表に示す成分のうち、木片およびポリイソシアネー
ト化合物を除いた成分を80℃,1時間撹拌混合し、ついで
ポリイソシアネート化合物を加えて25℃,1分間撹拌混合
して液状重合体組成物を調製した。
この液状重合体組成物に、第1表に示す木片を加え、プ
レス成形機(東邦インターナショナル(株)型,TA3型)
を用いて温度120℃,成形圧力200k0/cm2で15分間圧縮成
形して板材を製造した。
この板材を25℃の蒸留水中に72時間浸漬したのち、曲げ
強さおよび含水率を測定すると共に板材の状態変化を観
察した。結果を第1表に示す。
実施例2 第1表に示す成分のうち、木片,木粉およびポリイソシ
アネート化合物を除いた成分を撹拌混合し、ついでポリ
イソシアネート化合物を加えて撹拌混合したこと以外は
実施例1と同様にして液状重合体組成物を調製した。
この液状重合体組成物に、第1表に示す木片および木粉
を加えたこと以外は実施例1と同様にして板材を製造
し、評価した。結果を第1表に示す。
実施例3 実施例1で用いた木片を同一条件すなわち温度120℃,
成形圧力200kg/cm2で15分間圧縮成形して得られた板
に、ポリイソシアネート化合物を除いた第1表に示す成
分を温度80℃で1時間撹拌混合し、ついでポリイソシア
ネート化合物を加えて温度25℃で3時間撹拌混合して得
た液状重合体組成物を塗布した。これを温度25℃で72時
間硬化処理した板材を得、実施例1と同様にして評価し
た。結果を第1表に示す。
比較例 第1表に示す、未硬化尿素樹脂及び硬化剤(塩化アンモ
ニウム)に木片を加え、以下実施例1と同じ条件で圧縮
成形し、板材を製造し、評価した。結果を第1表に示
す。
[発明の効果] このようにして得られた本発明の板材は充分な機械的強
度を有し、しかも防水,耐水性に優れている。また質感
に富んだ独特の風合いを有し、さらに木目等が浮彫りさ
れたようになり意匠的にも優れたものが得られる。
したがって本発明の板材は床材,壁材,天井材などの建
材や家具材として有効に使用でき、特に耐水性の所望さ
れる部分の材料として好適である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】木片に、炭素数4〜12のジエンモノマーを
    重合することにより得られる水酸基含有液状ジエン系重
    合体およびポリイソシアネート化合物からなる液状重合
    体組成物を配合し、この配合物を圧縮成形する、あるい
    は木片を圧縮成形して得た板に、炭素数4〜12のジエン
    モノマーを重合することにより得られる水酸基含有液状
    ジエン系重合体およびポリイソシアネート化合物からな
    る液状重合体組成物を塗布もしくは含浸せしめて硬化処
    理する、ことを特徴とする板材の製造方法。
JP62115787A 1987-05-14 1987-05-14 板材の製造方法 Expired - Lifetime JPH0684003B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62115787A JPH0684003B2 (ja) 1987-05-14 1987-05-14 板材の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62115787A JPH0684003B2 (ja) 1987-05-14 1987-05-14 板材の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63280601A JPS63280601A (ja) 1988-11-17
JPH0684003B2 true JPH0684003B2 (ja) 1994-10-26

Family

ID=14671057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62115787A Expired - Lifetime JPH0684003B2 (ja) 1987-05-14 1987-05-14 板材の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0684003B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
PT103693B (pt) * 2007-03-19 2009-07-28 Univ Tras Os Montes E Alto Dou Processo de aglomeração de partículas dos sectores da madeira e da cortiça
PT103702B (pt) * 2007-03-27 2009-06-08 Univ Tras Os Montes E Alto Dou Processo de aglomeração de fibras de madeira para a produção de placas ou painéis de aglomerado

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5915048B2 (ja) * 1980-10-25 1984-04-07 貞重特殊合板工業株式会社 高硬度層を有する木質板材の製造方法
JPS59158241A (ja) * 1983-03-01 1984-09-07 Dainippon Ink & Chem Inc 木質ボ−ド類

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63280601A (ja) 1988-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1067247A (en) Process for the production of laminates
JPH0684003B2 (ja) 板材の製造方法
KR20150130716A (ko) 친환경 소재를 적용한 폴리우레탄 트랙 및 이의 시공방법
JPH064779B2 (ja) 表面処理剤
JPH0818418B2 (ja) 防音性床材
JPS5941501A (ja) ポリウレタン舗装材
JPH0641580B2 (ja) 樹脂接着用組成物
JPH0316702A (ja) 床材
JPH075398B2 (ja) 疎水性材料
JPS63274541A (ja) 防音材料
DE102012201873B4 (de) Verfahren zur Bauwerksabdichtung mittels gewebearmierter Beschichtung
JPH064780B2 (ja) 建造物仕上剤
JPS63265848A (ja) 粘土組成物
JPH0742404B2 (ja) 接着性液状組成物
JPS61281175A (ja) 建築材用接着剤
JPS61281176A (ja) 樹脂用接着剤
JPS62211442A (ja) 外装木板
JPH0562066B2 (ja)
JPH0676577B2 (ja) エチレン−プロピレン−ジエンゴム用接着剤
JPS61126256A (ja) 建築材
JPH0683514B2 (ja) 音響設備用材料
JPH068355B2 (ja) 内装材
JPH0512364B2 (ja)
JPH05339339A (ja) 硬化体の製造方法
JPS59145221A (ja) 発泡ポリウレタン組成物