JPH0683977U - ベーン形流体機械 - Google Patents

ベーン形流体機械

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Publication number
JPH0683977U
JPH0683977U JP3164293U JP3164293U JPH0683977U JP H0683977 U JPH0683977 U JP H0683977U JP 3164293 U JP3164293 U JP 3164293U JP 3164293 U JP3164293 U JP 3164293U JP H0683977 U JPH0683977 U JP H0683977U
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JP
Japan
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rotor
casing
vane
type fluid
recess
Prior art date
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Pending
Application number
JP3164293U
Other languages
English (en)
Inventor
卓 加藤
巌 大谷
Original Assignee
トキコ株式会社
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Filing date
Publication date
Application filed by トキコ株式会社 filed Critical トキコ株式会社
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Publication of JPH0683977U publication Critical patent/JPH0683977U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転子の円滑な回転を保証し、振動騒音の抑
制と、動力損失の低減と軸受寿命の延長とを図る。 【構成】 ケーシング1のシリンダ部4に、該シリンダ
部の軸と偏心して回転子9を配設し、回転子9に半径方
向へ摺動可能に複数のベーン13を装着し、各ベーン1
3を回転子9の両端面に形成した凹部14に納めたフロ
ートリング15に支承させたベーン形流体機械におい
て、前記ケーシング1の側壁の、前記凹部14の周縁部
に対応する部分に環状溝20を形成し、各ベーン13に
より区画形成された凹部14内の複数の室をこの環状溝
20を介して連通し、該室の容積変化に応じて各室内の
流体を流通させて、内部圧力の上昇を抑える。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ポンプ作用、圧縮作用などをなすベーン形流体機械に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば油圧ポンプとして用いられるベーン形流体機械は、図4および5 に示すような構造を有していた。これらの図において、1は、筒状の本体2と本 体2の両端開口を閉塞する一対の側板3とから成るケーシングであり、ケーシン グ1の内部にはシリンダ部4が区画形成され、またケーシング1を構成する本体 2の外周には、前記シリンダ部4に通じる吸込口5または吐出口6を有する2つ の管フランジ7,8が相互に180 度離反して設けられている。9は、ケーシング 1のシリンダ部4内に該シリンダ部の軸と偏心して配設された回転子である。回 転子9は、その軸部9a,9bをケーシング1の両側板3の外面に突出形成した 筒状のボス部10内に延ばすことにより該ボス部に軸受11を介して回動自在に支持 されている。なお、回転子9の一方の軸部9aはモータ(図示略)に接続されて いる。
【0003】 回転子9には、その円周方向を等配(こゝでは6等配)する位置に軸方向にか つ半径方向に延びる溝12が形成されており、各溝12にはベーン13が摺動自在に嵌 装されている。一方、回転子9の両端面には、軸部9a,9bを囲むように所定 深さの凹部14が形成されており、各凹部14には前記ベーン13の基端を支承するフ ロートリング15が収納されている。このフロートリング15は、その外径dがシリ ンダ部4の口径Dからベーン13の高さhの2倍を減じた値(d=D−2h)とな り、これにより各ベーン13の先端はシリンダ部4の内周壁に常時当接し、シリン ダ部4の内周壁と回転子9の外周との間には、各ベーン13により独立の室16が区 画形成されるようになる。
【0004】 上記したベーン形流体機械においては、図示を略すモータの作動により回転子 9を矢印a(図5)のように回転させると、各ベーン13はその先端をシリンダ部 4の内周壁に摺接させながら回転し、これに応じてシリンダ部4の内周壁と回転 子9の外周面との間の各室16の容積が拡大、縮小を繰り返し、この間、吸込口5 から吸い込まれた油が所定量づつ吐出口6から吐出される。
【考案が解決しようとする課題】
【0005】 ところで、この種のベーン形流体機械において、上記フロートリング15は回転 子9の両端面に形成された凹部14内にガタなく収納されており、このため、凹部 14の縦壁とフロートリング15の外周面との間には各ベーン13により独立の室17が 区画形成されるようになる(図5)。したがってこの室17もまた、回転子9の回 転に応じて容積変化を起こし、各室17内に封じ込められている流体(エア)が回 転子9の回転に応じて膨張、収縮を繰り返して各室17内に正圧と負圧とが交番に 発生するようになり、この結果、回転子9の回転に伴う振動騒音の拡大が避けら れないばかりか、回転子9の回転抵抗の増大による動力損失の増大、あるいは負 荷の増大による軸受11の寿命低下が避けられず、その対策が望まれていた。
【0006】 本考案は、上記背景に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、回転 子の円滑な回転を保証することにより振動騒音の発生を抑制し、併せて動力損失 の低下と軸受寿命の延長とを達成するベーン式流体機械を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】 本考案は、上記目的を達成するため、吸込口と吐出口とを有するケーシング内 のシリンダ部に、該シリンダ部の軸と偏心して回転子を配設し、該回転子に半径 方向へ摺動可能に複数のベーンを放射状に装着し、前記回転子の両端面に形成さ れかつ前記ケーシングの側壁面により閉塞された凹部内に、前記各ベーンの基端 を支承し各ベーンの先端を前記シリンダ部の内周壁に当接させるフロートリング を収納して成るベーン形流体機械において、前記ケーシング、前記回転子および 前記フロートリングのうちの少なくとも一つに、前記ベーンにより区画形成され た前記凹部内の複数の室を連通する溝を形成するように構成したことを特徴とす る。
【0008】
【作用】
上記のように構成したベーン式流体機械においては、フロートリングを収納し ベーンにより区画形成された凹部内の各室が溝により連通されているので、回転 子の回転に応じて該各室が容積変化しても、各室内の流体が溝を介して相互に流 通し、各室内に発生する正圧あるいは負圧が小さく抑えられて、回転子の回転は 円滑となる。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。
【0010】 図1および2は、本考案の第1実施例を示したものである。なお、本実施例は 前記油圧ポンプとして用いられるベーン形流体機械に関するもので、前出図4お よび5に示した部分と同一部分には同一符号を付し、こゝではその説明を省略す ることとする。本第1実施例において、ケーシング1を構成する2つの側板3の 内面の、前記凹部14に臨む部分には環状の溝20が形成されている。この溝20は、 各ベーン13により区画形成された凹部14内の複数の室17の全てを連通するように 、該凹部14の周縁部に沿って設けられている。なお、各室17の容積の総和は回転 子9の回転に無関係に一定となっている。
【0011】 上記のように構成したベーン形流体機械においては、回転子9の回転に応じて 凹部14内の各室17が容積変化しても、各室17内の流体が環状溝20を介して相互に 流通する。すなわち、容積が縮小しつゝある室17内の流体は、容積が拡大しつゝ ある室17に環状溝20を通じて流動する。この結果、各室17内に発生する正圧ある いは負圧が小さく抑えられ、回転子9の回転は円滑となり、したがって回転子9 の回転に伴う振動騒音の発生が抑えられ、また回転子9の回転抵抗が減じて動力 損失が低減され、さらには軸受11にかゝる負荷が減じてその寿命が延長するよう になる。
【0012】 図3は、本考案の第2実施例を示したものである。本第2実施例の特徴とする ところは、上記第1実施例におけるケーシング1の側板3への環状溝20の形成に 代えて、回転子9の凹部14の底に環状溝21を設けた点にある。本第2実施例によ れば、上記第1実施例と同様に、回転子9の回転に応じて各室17内の流体がこの 環状溝21を介して相互に流通するので、回転子9の回転は円滑となることはもち ろん、ベーン13の両側より内側に環状溝21が位置しているので、この環状溝21の 段差にベーン13のエッジが当たることははなくなって安全性が向上する。
【0013】 上記2つの実施例において、ケーシング1の側板3または回転子9の凹部14の 底に環状溝20、21を設けるようにしたが、本考案はこの種の溝をフロートリング 15に設けても良いものである。この場合、フロートリング15の外周面に周溝とし て設けても、あるいはフロートリングの側面に設けた環状溝を放射状に設けた溝 によりフロートリングの外周に連通させる構成としても良く、何れの場合も、ベ ーン13により凹部14内に区画形成された各室17が相互に連通する状態となり、上 記各実施例と同様に回転子9の回転は円滑となる。
【0014】 なお、上記各実施例において油圧ポンプとしての利用を示したが、本考案は、 油圧ポンプとしての利用に代えて、圧縮機、送風機、油圧モータ、流量計などと して利用しても良いものである。
【0015】
【考案の効果】
以上、詳細に説明したように、本考案にかゝるベーン式流体機械によれば、フ ロートリングを収納した凹部内の各室が溝により連通されるので、各室内に発生 する正圧あるいは負圧が小さく抑えられて回転子の回転は円滑となり、回転子の 回転に伴う振動騒音の発生が抑えられるばかりか、回転子の回転抵抗が減じて動 力損失が低減され、さらには軸受にかかる負荷が減じて軸受寿命が延長され、そ の及ぼす効果は大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例であるベーン式流体機械の
構造を示す断面図である。
【図2】図1のA−A矢視線に沿う断面図である。
【図3】本考案の第2実施例であるベーン式流体機械の
構造を示す断面図である。
【図4】従来のベーン式流体機械の構造を示す断面図で
ある。
【図5】図4のA−A矢視線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング 4 シリンダ部 5 吸込口 6 吐出口 9 回転子 11 軸受 13 ベーン 14 凹部 15 フロートリング 20 溝 21 溝

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸込口と吐出口とを有するケーシング内
    のシリンダ部に、該シリンダ部の軸と偏心して回転子を
    配設し、該回転子に半径方向へ摺動可能に複数のベーン
    を放射状に装着し、前記回転子の両端面に形成されかつ
    前記ケーシングの側壁面により閉塞された凹部内に、前
    記各ベーンの基端を支承し各ベーンの先端を前記シリン
    ダ部の内周壁に当接させるフロートリングを収納したベ
    ーン形流体機械において、前記ケーシング、前記回転子
    および前記フロートリングのうちの少なくとも一つに、
    前記ベーンにより区画形成された前記凹部内の複数の室
    を連通する溝を形成したことを特徴とするベーン形流体
    機械。
JP3164293U 1993-05-20 1993-05-20 ベーン形流体機械 Pending JPH0683977U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3164293U JPH0683977U (ja) 1993-05-20 1993-05-20 ベーン形流体機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3164293U JPH0683977U (ja) 1993-05-20 1993-05-20 ベーン形流体機械

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0683977U true JPH0683977U (ja) 1994-12-02

Family

ID=12336870

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3164293U Pending JPH0683977U (ja) 1993-05-20 1993-05-20 ベーン形流体機械

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JP (1) JPH0683977U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013194677A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Hitachi Automotive Systems Ltd ベーンポンプ
JP2013194670A (ja) * 2012-03-22 2013-09-30 Hitachi Automotive Systems Ltd ベーンポンプ
EP4273404A1 (en) * 2022-05-06 2023-11-08 FTE automotive GmbH Rotary vane pump

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