JPH0683940A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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Publication number
JPH0683940A
JPH0683940A JP4237253A JP23725392A JPH0683940A JP H0683940 A JPH0683940 A JP H0683940A JP 4237253 A JP4237253 A JP 4237253A JP 23725392 A JP23725392 A JP 23725392A JP H0683940 A JPH0683940 A JP H0683940A
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JP
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Application number
JP4237253A
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English (en)
Inventor
Takeshi Sato
武史 佐藤
Akinami Ohashi
昭南 大橋
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Image Generation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】境界抽出困難な組織像を3次元表示するととも
に、組織像のみならずその近辺の血流像をも同時に3次
元表示可能な画像表示装置を提供する。 【構成】本発明の画像表示装置は、被検体内の所定の三
次元空間に対応した第1、第2の三次元画像データを各
々記憶する画像データ記憶メモリー1a,1bと、三次
元空間から所定の部分空間を取り除いた残余空間の表面
領域に分布した第1の三次元画像データを用いて所定の
視点に関する第1の投影像データを作成するとともに部
分空間内に分布した第2の三次元画像データを用いて第
2の投影像データを作成し、第1の投影像データに第2
の投影像データを重ねて合成投影像データを作成する制
御部2と、合成投影像データを記憶する投影像記憶メモ
リー4と、合成投影像データを画像として表示するディ
スプレイ5とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医用画像を表示する画
像表示装置に係り、特に、3次元画像を表示する画像表
示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被検体内を画像化した医用画像に
は、X線CT像、MRI像、超音波断層像等がある。
【0003】これらの医用画像は、被検体の所定の断面
位置における断層像であるが、被検体は本来3次元構造
を有しているため、検査医等のオペレーターは、まず所
定の診断領域内で複数の断層像を作成し、次いでこれら
の断層像を観察し、最後にこれらの断層像を頭の中で再
構成する、いわゆるメンタルコンストラクションを行う
ことにより、診断対象部位の3次元構造を把握するのが
一般的である。
【0004】しかし、診断対象部位が解剖学的に複雑な
3次元構造を有している場合には、メンタルコンストラ
クションに熟練したオペレーターであっても、その3次
元構造の把握が困難であることが少なくない。
【0005】そのため、最近では、診断対象部位の3次
元構造を容易に把握可能な3次元表示法が研究開発され
ている。
【0006】まず、撮像方法の性質上、診断対象部位の
境界の抽出が不要な場合、例えば、超音波診断装置を用
いたカラーフローマッピング(Color Flow Mapping 、以
下、CFMと呼ぶ)で血流像を撮像した場合、得られた
3次元画像を3次元表示することができる。
【0007】本願と同一出願人に係る特願平3−213
625号明細書には、CFMを用いて得られた血流像を
所定の回転軸線の回りに回転させて連続表示することに
より、血流を3次元的に表示する技術が開示してある。
【0008】同様な3次元血流像は、X線CT装置で血
管に造影剤を注入して撮影したり、あるいはMRI装置
でMRアンギオグラフィーを行うことにより得られる。
【0009】診断対象部位の境界の抽出が容易な場合、
たとえば診断対象部位が骨であったり、境界が表皮であ
ったりする場合には、境界を線図として表示するワイヤ
ーフレーム法あるいは境界を塗りつぶして滑らかに表示
するサーフェス法等の表面表示が有効である。
【0010】診断対象部位の境界の抽出が困難な場合、
例えば診断対象部位が臓器である場合には、上述の断層
像を断面変換(MPR)して表示することにより、診断
対象部位の3次元構造をある程度把握することができ
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、断面変
換表示では、表面表示のように診断対象部位の3次元構
造を明確に把握することは困難である。
【0012】また、仮に臓器の境界抽出によって臓器を
表面表示することができたとしても、診断上必要な臓器
の内部構造を知ることはできなくなる。
【0013】また、組織とその周囲の血管との3次元構
造を同時に観察することが臨床上必要な場合、例えば、
腫瘍とその近辺の栄養血管との影響を調べるため、それ
らを同時に3次元表示することが望まれているが、この
ような場合に有効な画像表示法は未だ開発されていな
い。
【0014】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、境界抽出困難な組織像を3次元表示するとと
もに、組織像のみならずその近辺の血流像をも同時に3
次元表示することができる画像表示装置を提供すること
を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の画像表示装置は請求項1に記載したよう
に、被検体内の所定の三次元空間に対応した三次元画像
データを記憶する画像データ記憶メモリーと、前記三次
元空間から所定の部分空間を取り除いた残余空間の表面
領域に分布した三次元画像データを用いて所定の視点に
関する投影像データを作成する制御部と、前記投影像デ
ータを記憶する投影像記憶メモリーと、前記投影像デー
タを画像として表示するディスプレイとを備えたもので
ある。
【0016】また、本発明の画像表示装置は請求項2に
記載したように、被検体内の所定の三次元空間に対応し
た第1、第2の三次元画像データを各々記憶する第1、
第2の画像データ記憶メモリーと、前記三次元空間から
所定の部分空間を取り除いた残余空間の表面領域に分布
した前記第1の三次元画像データを用いて所定の視点に
関する第1の投影像データを作成するとともに前記部分
空間内に分布した前記第2の三次元画像データを用いて
前記視点に関する第2の投影像データを作成し、前記第
1の投影像データに前記第2の投影像データを重ねて合
成投影像データを作成する制御部と、前記合成投影像デ
ータを記憶する投影像記憶メモリーと、前記合成投影像
データを画像として表示するディスプレイとを備えたも
のである。
【0017】
【作用】本発明の画像表示装置によれば、まず、被検体
内の所定の三次元空間に対応した三次元画像データを画
像データ記憶メモリーに記憶する。
【0018】ここで、好ましい一実施例では、三次元画
像データは組織像データであり、さらに好ましくはBモ
ード超音波断層画像データであり、2値化されていない
中間階調表示データである(一般の3次元Bモード像は
2値化されたデータ)。
【0019】次いで、この三次元空間から取り除くべき
部分空間および後述する視点の位置を設定する。
【0020】次いで、三次元空間から部分空間を取り除
いた残余空間の表面領域に分布した三次元画像データを
用いて、設定した視点に関する投影像データを作成す
る。この投影データは、3次元画像と同様の中間階調を
有するものである。
【0021】次いで、投影像データを投影像記憶メモリ
ーに記憶し、ディスプレイに表示する。
【0022】投影像データの作成および表示について
は、好ましい一実施例では、2以上の異なる部分空間を
設定して各部分空間に対応する残余空間についてそれぞ
れ投影像データを作成するとともに、各投影像データを
所定の順序でかつ所定の時間間隔でディスプレイに表示
する。
【0023】さらに好ましい実施例では、各部分空間を
三次元空間内の所定の軸線回りに所定の角度ごとに設定
するとともに、視点を部分空間に向かい合う所定の位置
に設定する。
【0024】また、本発明の画像表示装置によれば、ま
ず、被検体内の所定の三次元空間に対応した第1、第2
の三次元画像データを第1、第2の画像データ記憶メモ
リーにそれぞれ記憶する。
【0025】ここで、好ましい一実施例では、第1の三
次元画像データは組織像データ、第2の三次元画像デー
タは血流像データであり、さらに好ましくは組織像デー
タはBモード超音波断層画像データであり、2値化され
ていない中間階調表示データである。また、血流像デー
タはカラーフローマッピングで得られた超音波ドプラー
像データであり、2値化ないし3値化されたデータであ
る。
【0026】次いで、この三次元空間から取り除くべき
部分空間および後述する視点の位置を設定する。
【0027】次いで、三次元空間から部分空間を取り除
いた残余空間の表面領域に分布した第1の三次元画像デ
ータを用いて、設定した視点に関する第1の投影像デー
タを作成するとともに、部分空間内に分布した第2の三
次元画像データを用いて上述の視点に関する第2の投影
像データを作成し、第1の投影像データに第2の投影像
データを重ねて合成投影像データを作成する。なお、第
1の投影データは3次元画像と同様の中間階調を有する
ものである。
【0028】次いで、合成投影像データを投影像記憶メ
モリーに記憶し、ディスプレイに表示する。
【0029】合成投影像データの作成および表示につい
ては、好ましい一実施例では、2以上の異なる部分空間
を設定して各部分空間に対応する残余空間についてそれ
ぞれ合成投影像データを作成するとともに、各合成投影
像データを所定の順序でかつ所定の時間間隔でディスプ
レイに表示する。
【0030】さらに好ましい実施例では、各部分空間を
三次元空間内の所定の軸線回りに所定の角度ごとに設定
するとともに、視点を部分空間に向かい合う所定の位置
に設定する。
【0031】
【実施例】以下、本発明の画像表示装置の実施例につい
て、添付図面を参照して説明する。
【0032】図1は、本実施例の画像表示装置をブロッ
ク図で示したものである。
【0033】同図に示すように、本実施例の画像表示装
置は、被検体内の所定の三次元空間に対応した第1、第
2の三次元画像データを各々記憶する第1、第2の画像
データ記憶メモリー1a,1bを備える。
【0034】本実施例では、第1の三次元画像データを
医用画像データにおける組織像データ、特にBモード超
音波断層画像データ(以下、Bモード像データとよぶ)
とし、第2の三次元画像データを医用画像データにおけ
る血流像データ、特にCFMで得られた超音波ドプラー
像データ(以下、カラードプラー像データとよぶ)とし
て説明する。
【0035】Bモード像データは、上述の三次元空間内
について超音波診断装置でリニア走査、セクター走査等
を行うことにより、三次元空間内に分布したボリューム
データとして得ることができる。
【0036】ここで、走査を行わなかった位置での画像
データは、補間によって求めておくのがよい。
【0037】Bモード像データは、例えば256階調で
濃淡表現可能な8ビット情報である。
【0038】カラードプラー像データは、CFMを行う
ことによって得ることができる画像データであり、超音
波ビームのドプラー効果を利用して血流情報をカラー表
示した画像データである。
【0039】カラードプラー像データは例えば血流有無
の1ビット情報である。
【0040】本実施例の画像表示装置は、Bモード像デ
ータおよびカラードプラー像データを用いて所定の合成
投影像データを作成する制御部2と、作成された合成投
影像データを記憶する投影像記憶メモリー4と、合成投
影像データを画像として表示するディスプレイ5とを備
える。
【0041】制御部2は、図2に示すように、三次元空
間11から所定の部分空間12を取り除いた残余空間1
3の表面領域に分布した第1の三次元画像データすなわ
ちBモード像データを用いて、所定の視点14および投
影面15に関する第1の投影像データを作成する(図2
の左半分)。
【0042】ここで、三次元空間11は立方体であり、
部分空間12は、この三次元空間11のうち、三次元空
間11の中心軸線21を含む互いに直交する2平面と三
次元空間11を上下に2分する平面とによって切り取ら
れた空間である。
【0043】三次元空間11は、後述するように回転軸
線21の回りに回転するので、図2の回転位置での部分
空間12は、たまたま、三次元空間11を8等分する大
きさの立方体となっているが、三次元空間が回転すれ
ば、部分空間の形状は立方体から他の形状に変化する。
【0044】制御部2は、部分空間12内に分布した第
2の三次元画像データすなわちカラードプラー像データ
を用いて視点14および投影面15に関する第2の投影
像データを作成するようになっている(図2の右半
分)。
【0045】第2の投影像データを作成する際、いわゆ
るZバッファアルゴリズム(奥行きの距離に応じて輝度
を変えていく手法)を用いて例えば赤などの色の階調で
表示することにより、3次元的な奥行きを陰影によって
表現するのがよい。
【0046】投影像を作成する際の図法として、視点位
置が三次元空間から十分遠いと仮定した平行投影法、所
定の視点を基準とした透視図法等があり、本発明の画像
表示装置ではいずれの図法を適用してもよいが、本実施
例では、透視図法を用いて投影像データを作成するもの
とする。
【0047】視点および投影面の設定は、図1に示した
入力部3で行うのがよい。
【0048】制御部2は、第1の投影像データに第2の
投影像データを重ねて合成投影像データを作成するよう
に構成してある。
【0049】図3は、作成された合成投影像データを示
したものである。
【0050】制御部2は、さらに別の部分空間を設定
し、それぞれについて合成投影像データを作成可能に構
成してある。
【0051】図4(a) は、上述の部分空間12および残
余空間13について作成された合成投影像データ、(b)
は、部分空間12aおよび対応する残余空間13aにつ
いて作成された合成投影像データ、(c) は、部分空間1
2bおよび対応する残余空間13bについて作成された
合成投影像データを示したものである。
【0052】図4でわかるように、制御部2は、各部分
空間12、12a,12bを三次元空間11内の所定の
軸線21回りに所定の角度ごとに設定するとともに、各
視点を部分空間12、12a,12bに向かい合う所定
の位置に設定するように構成してある。
【0053】図5は、図4(a) 、(b) 、(c) に示す合成
投影像データを作成した際のそれぞれの視点から見た方
向31、32、33を示したものである。
【0054】ここで、三次元空間、部分空間および視点
の相対的な位置関係は、図4に示すように、三次元空間
11が時計方向に回転しつつ、常に手前の部分が部分空
間となって血流像が表示されると考えてもよいし、三次
元空間11は静止しており、この三次元空間11の回り
に反時計方向に視点および部分空間を移動させながらそ
の部分空間に血流像が表示されると考えてもよい。
【0055】合成投影像データは、上述の所定の角度が
例えば11.25°であれば、1周で合計32枚分作成
される。
【0056】この所定の角度、いわば投影像を作成する
作成角度ピッチは、連続表示の際に3次元構造として十
分に把握できる程度に細かく設定するのがよい。
【0057】投影像記憶メモリー4は、作成した各合成
投影像データを各角度ごとに記憶するようになってい
る。
【0058】次に、本実施例の画像表示装置の作用につ
いて説明する。
【0059】図6は、本実施例の画像表示装置を用いて
Bモード像およびカラードプラー像を三次元表示する手
順を示したフローチャートである。
【0060】まず、超音波診断装置で撮影したBモード
像、カラードプラー像をそれぞれ画像データ記憶メモリ
ー1a,1bに記憶する。
【0061】次いで、投影像を作成する際の視点、作成
角度ピッチおよび三次元空間内の回転軸線を入力部3で
設定する。
【0062】次いで、設定した回転軸線がディスプレイ
上で例えば上下方向になるように三次元空間を位置決め
する。
【0063】次いで、三次元空間から部分空間を取り除
く。
【0064】次いで、部分空間を取り除いた残余空間の
表面領域に分布したBモード像データから上述の視点に
ついての投影像データを作成する。この投影像データは
3次元画像と同様の階調を有する。
【0065】同時に、部分空間内に分布したカラードプ
ラー像データから上述の視点についての投影像データを
作成する。この投影像は視点からの距離に応じた階調を
もつ。
【0066】次いで、作成された2つの投影像データを
重ね合わせて合成投影像データを作成する。
【0067】次いで、合成投影像データを投影像記憶メ
モリーに格納する。
【0068】次いで、三次元空間を作成角度ピッチたと
えば11.25°だけ回転させ上述の手順を繰り返す。
【0069】ここで、三次元空間の回転角が360°を
越えたときには、合成投影像データの作成を終了する。
【0070】最後に、作成された32枚の合成投影像デ
ータをディスプレイ5に所定の時間間隔で連続表示す
る。
【0071】以上説明したように、本実施例の画像表示
装置は、Bモード像とカラードプラー像とを同時表示可
能に構成したので、例えば腫瘍とその周辺の栄養血管と
を同時に観察することができる。
【0072】そのため、腫瘍の摘出範囲の決定、エタノ
ール塞栓術等の治療の効果の判定あるいは腫瘍の良性悪
性の判定等を正確かつ効率よく行うことができる。
【0073】また、部分空間を設定し、三次元空間から
部分空間を取り除いた残余空間の表面領域に分布したB
モード像データを投影像として表示するようにしたの
で、例えば腫瘍の境界抽出を行うことなく、腫瘍の三次
元表示を行なうことができる。
【0074】したがって、診断時間の短縮、診断精度の
向上を図ることができるとともに、これらのデータを保
存しておくことにより、患者等への説明資料として有効
に活用することができる。
【0075】また、部分空間を複数設定し、各部分空間
についての合成投影像データを連続表示するように構成
したので、例えば腫瘍自身の三次元構造を明確に理解で
きるとともに、腫瘍の周辺の栄養血管との関係を3次元
的に観察することができる。
【0076】また、本実施例の画像表示装置は、複数の
部分空間を設定する際、三次元空間に所定の回転軸線を
設定し、この回転軸線の回りに三次元空間を回転させつ
つ部分空間を設定し、このような各部分空間について合
成投影像データを作成して連続回転表示するように構成
したので、例えば腫瘍あるいは腫瘍およびその周辺の栄
養血管の三次元構造をさらに明確に理解することができ
る。
【0077】本実施例では、異なる部分空間について合
成投影像データを複数表示するように構成したが、所定
の部分空間について合成投影像データを1つだけ表示す
るようにしてもよい。
【0078】かかる構成であっても、腫瘍の三次元構造
を観察できるとともに、腫瘍とその周辺の栄養血管とを
同時に三次元的に観察することができる。
【0079】また、本実施例では、三次元空間に所定の
回転軸線を設定し、この回転軸線の回りに所定の角度だ
け三次元空間を回転させながら部分空間を設定するよう
に構成したが、これに限定されるものではなく、例え
ば、部分空間と残余空間との境界面である割断面がほぼ
平行移動するように複数の合成投影像データを連続表示
するように構成してもよい。
【0080】また、本実施例では、三次元空間を立方体
として説明したが、かかる形状に限定されるものではな
く、任意の形状に設定することができる。
【0081】例えば、図7(a) に示すように円筒形状の
三次元空間41としてもよい。
【0082】このときの部分空間については、部分空間
12のように立方体形状ではなく、同図に示す形状の部
分空間42となる。
【0083】また、本実施例では、部分空間を、三次元
空間の中心軸線を含む互いに直交する2平面と三次元空
間を上下に2分する平面とによって切り取られる空間で
あるとしたが、かかる形状に限らず、任意の形状に設定
することができる。
【0084】例えば、図7(b) に示すように、所定の回
転位置で球を8分割したような形状の部分空間43とし
てもよいし、図7(c) に示すように、三次元空間11を
半分で割った三角柱形状の部分空間44としてもよい。
【0085】また、本実施例では、組織像データの例と
してBモード像を取り上げたが、これに限定されるもの
ではなく例えばMRI像、CT像でもよい。
【0086】また、血流像データとしてカラードプラー
像を取り上げたが、例えばMRアンギオグラフィーで得
られた像でもよい。
【0087】さらに、必ずしも人体の組織像、血流像で
ある必要はなく、それぞれ、境界抽出が困難な三次元画
像データ、表面表示可能な三次元画像データであれば本
発明の画像表示装置を適用することが可能であり、例え
ば構造材料の内部組織像と欠陥像とを同時表示すること
ができる。
【0088】また、本実施例では、Zバッファアルゴリ
ズムで陰影を付けることによって3次元的な奥行きを表
現したが、多数の投影像データを回転連続表示すること
で三次元表示を十分達成できる場合には、Zバッファア
ルゴリズムで陰影を付けなくともよい。
【0089】また、Zバッファアルゴリズム以外の他の
手法、例えばphong の陰影付モデル、光の反射方向を考
慮した方法等で陰影付けを行ってもよいし、MRアンギ
オグラフィーで行われている最大値投影法を用いてもよ
い。
【0090】上述の実施例では、Bモード像とカラード
プラー像とを同時表示する場合について説明したが、B
モード像を単独に表示することができることはいうまで
もない。
【0091】このような場合においても、上述したよう
に、例えば腫瘍の境界抽出を行うことなく、腫瘍の三次
元表示が可能となるとともに腫瘍の表面と内部とを同時
観察することができる。
【0092】Bモード像のみを表示する場合についての
変形例は、Zバッファアルゴリズムに関する変形例を除
いて、Bモード像とカラードプラー像とを同時表示する
実施例に対する上述の変形例がほぼ同様に当てはまるの
で、ここでは説明を省略する。
【0093】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の画像表示装
置は、被検体内の所定の三次元空間に対応した三次元画
像データを記憶する画像データ記憶メモリーと、前記三
次元空間から所定の部分空間を取り除いた残余空間の表
面領域に分布した三次元画像データを用いて所定の視点
に関する投影像データを作成する制御部と、前記投影像
データを記憶する投影像記憶メモリーと、前記投影像デ
ータを画像として表示するディスプレイとを備えたの
で、境界抽出困難な組織像を3次元表示することができ
る。
【0094】また、本発明の画像表示装置は、被検体内
の所定の三次元空間に対応した第1、第2の三次元画像
データを各々記憶する第1、第2の画像データ記憶メモ
リーと、前記三次元空間から所定の部分空間を取り除い
た残余空間の表面領域に分布した前記第1の三次元画像
データを用いて所定の視点に関する第1の投影像データ
を作成するとともに前記部分空間内に分布した前記第2
の三次元画像データを用いて前記視点に関する第2の投
影像データを作成し、前記第1の投影像データに前記第
2の投影像データを重ねて合成投影像データを作成する
制御部と、前記合成投影像データを記憶する投影像記憶
メモリーと、前記合成投影像データを画像として表示す
るディスプレイとを備えたので、境界抽出困難な組織像
を3次元表示するとともに、組織像のみならずその近辺
の血流像をも同時に3次元表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の画像表示装置のブロック図。
【図2】本実施例の画像表示装置を用いて投影像データ
を作成する手順を示した図。
【図3】2つの投影像データを重ね合わせた合成投影像
データを示した図。
【図4】三次元空間を回転させて次々に作成した合成投
影像データを示した図。
【図5】図4に示した合成投影像データを作成した視点
を示した図。
【図6】本実施例の画像表示装置を用いてBモード像お
よびカラードプラー像を同時表示する手順を示したフロ
ーチャート。
【図7】本実施例の画像表示装置における三次元空間お
よび部分空間の変形例を示す図。
【符号の説明】
1 画像データ記憶メモリー 2 制御部 3 入力部 4 投影像記憶メモリー 5 ディスプレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G09G 5/36 9177−5G

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体内の所定の三次元空間に対応した
    三次元画像データを記憶する画像データ記憶メモリー
    と、前記三次元空間から所定の部分空間を取り除いた残
    余空間の表面領域に分布した三次元画像データを用いて
    所定の視点に関する投影像データを作成する制御部と、
    前記投影像データを記憶する投影像記憶メモリーと、前
    記投影像データを画像として表示するディスプレイとを
    備えたことを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 被検体内の所定の三次元空間に対応した
    第1、第2の三次元画像データを各々記憶する第1、第
    2の画像データ記憶メモリーと、前記三次元空間から所
    定の部分空間を取り除いた残余空間の表面領域に分布し
    た前記第1の三次元画像データを用いて所定の視点に関
    する第1の投影像データを作成するとともに前記部分空
    間内に分布した前記第2の三次元画像データを用いて前
    記視点に関する第2の投影像データを作成し、前記第1
    の投影像データに前記第2の投影像データを重ねて合成
    投影像データを作成する制御部と、前記合成投影像デー
    タを記憶する投影像記憶メモリーと、前記合成投影像デ
    ータを画像として表示するディスプレイとを備えたこと
    を特徴とする画像表示装置。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、2以上の異なる部分空間
    を設定し、それぞれについて前記合成投影像データを作
    成するとともに、前記各合成投影像データを所定の順序
    でかつ所定の時間間隔で表示するように構成した請求項
    2記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】 前記制御部は、前記各部分空間を前記三
    次元空間内の所定の軸線回りに所定の角度ごとに設定す
    るとともに、前記視点を前記部分空間に向かい合う所定
    の位置に設定するように構成した請求項3記載の画像表
    示装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の三次元画像データは医用画像
    データにおける組織像データであり、前記第2の三次元
    画像データは医用画像データにおける血流像データであ
    る請求項2記載の画像表示装置。
  6. 【請求項6】 前記組織像データはBモード超音波断層
    画像データであり、前記血流像データはカラーフローマ
    ッピングで得られた超音波ドプラー像データである請求
    項5記載の画像表示装置。
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