JPH0683662U - タックテープホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 タックテープ本体を離型紙から確実に剥離す
ることができ、且つホルダー本体からも剥がし易いタッ
クテープホルダーを提供することである。 【構成】 ホルダー本体の周方向の壁を構成する天板５
ａに、周方向と直交して開口する引き出し口７と、２本
のスリット１１及び１２に挟まれる離型紙誘導部１３及
び１４を設ける。前記引き出し口７に隣接する前記前端
板５ｂの内部には突出部８を設ける。前記離型紙誘導部
１３、１４の表面には、離型剤が塗布されている。ホル
ダー本体内に収容され、所要長さ引き出されたタックテ
ープ１５は、前端板５ｂの内部に設けた突出部８によ
り、引き出し口７の手前において、ホルダー本体の中央
部に向けて湾曲する。タックテープ本体１７は引き出し
口７から上方へ、離型紙１６は天板５ａに沿う方向に引
き出される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、適宜長さを有する帯片基材の片面に接着剤層を設けた複数のタッ クテープ本体を、前記接着剤層に対して剥離性を有する離型紙を介して巻き取り 体に形成したタックテープを収容し、且つタックテープ本体を離型紙から剥離し ながら引き出すために使用されるタックテープホルダーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のタックテープホルダーの一例について、図５に基づいて説明する。 このタックテープホルダーは、ホルダー本体２１の先端部２２の上面と、平板 部２３の下面との間に引き出し口２４が設けられている。前記平板部２３は、先 端が後端より高く位置するべく、前記ホルダー本体２１の先端部２２に対して、 斜めに取付けられている。

【０００３】 このタックテープホルダーは、通常、机上に載置して使用され、タックテープ を引き出す際に、この平板部２３の後端がタックテープ本体２５の先端を浮き上 がらせ、前記引き出し口２４からは、離型紙２６のみが引き出されるようになっ ている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来のタックテープホルダーは、離型紙２６を水平に引っ 張ると、タックテープ本体２５が離型紙２６と共に引き出し口２４に引き出され てしまうという問題がある。

【０００５】 この問題は、離型紙２６を下方へ引っ張ることにより解消されるものの、引き 出し口２４と机面との距離が少ない場合は、使いにくいという欠点がある。

【０００６】 また、引き出し口２４の手前で離型紙２６から一旦剥離されたタックテープ本 体２５が平板部２３の表面に仮接着されて剥がしにくいという欠点もある。

【０００７】 そこで、この考案は、タックテープ本体を離型紙から確実に剥離することがで き、且つホルダー本体からも剥がし易いタックテープホルダーを提供することを 課題とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、この考案は、巻き取り体に形成されたタックテ ープを収容するホルダー本体の周方向の壁に、周方向と直交して開口する引き出 し口を設け、この引き出し口近くの前記壁の内部に突出部を設け、この突出部の 位置と前記引き出し口を挟んで反対側の前記壁の表面に離型紙誘導部を設け、こ の離型紙誘導部の表面が離型面から成る構成を採用したのである。

【０００９】

【作用】

以上のように構成されたタックテープホルダーのホルダー本体内に、巻き取り 体に形成されたタックテープを収容し、タックテープを所要長さ引き出して引き 出し口を通過させたのち、離型紙のみを離型紙誘導部の下面に位置させる。

【００１０】 ホルダー本体内に収容されたタックテープは、引き出し口近くの周壁内面に設 けた突出部により、引き出し口の手前において、ホルダー本体の中央部に向けて 湾曲する。

【００１１】 離型紙を引き出すと、タックテープ本体は引き出し口から上方へ、離型紙は周 方向の壁に沿う方向に引き出され、タックテープ本体が離型紙から剥離される。

【００１２】 さらに離型紙を引き出すと、予め適宜長さに切断されたタックテープ本体が、 離型紙誘導部の表面に被さるが、この表面には離型剤が塗布されていることから 、タックテープ本体が仮接着されない。

【００１３】

【実施例】

この考案に係るタックテープホルダーの第一の実施例は、図１に示すように、 巻き取り体に形成されたタックテープを収容するホルダー本体１と蓋体２とが、 ビス３によって一体化されて成る。

【００１４】 前記ホルダー本体１は、四角形状を有する側板４と、この側板４の四辺に連設 されて周方向の壁を構成する天板５ａ、前端板５ｂ、底板５ｃ及び後端板５ｄと から成る。この周方向の壁を構成する各板５ａ、５ｂ、５ｃ及び５ｄは、前記ホ ルダー本体１内に収容されるタックテープの幅と略同じ幅を有する。

【００１５】 また、前記蓋体２は前記側板４と同形状を有し、前記側板４の中央には、芯体 支持部６が突設されている。

【００１６】 前記天板５ａの一端に、周方向と直交して開口する引き出し口７が設けられ、 この引き出し口７に隣接する前記前端板５ｂの内部に突出部８が設けられている 。

【００１７】 前記天板５ａには、前記引き出し口７と平行に間隔をおいて２本のスリット１ １、さらに間隔をおいて２本のスリット１２が設けられ、各スリット１１及び１ ２に挟まれる部分が、離型紙誘導部１３、１４となっている。 この離型紙誘導部１３、１４の表面には、離型剤が塗布されて離型面となって いる。なお、離型剤は特に限定されるものではなく、離型剤を塗布する構成に代 えて、例えばシリコン樹脂で成形することにより離型面を有する構成としても良 い。

【００１８】 また、この実施例においては、前記天板５ａの他端に、カッター刃９が取付け られている。

【００１９】 以上のように構成されたタックテープホルダーのホルダー本体１の芯体支持部 ６に、図２に示すように、巻き取り体に形成されたタックテープ１５を収容する 。

【００２０】 タックテープ１５を所要長さ引き出して引き出し口７を通過させたのち、図３ に示すように、離型紙１６のみを、各スリット１１、１２に挿通することにより 、各離型紙誘導部１３、１４の下面に位置させ、蓋体２をビス３により取付ける 。

【００２１】 このようにすると、図２及び図３に示すように、ホルダー本体１内に収容され たタックテープ１５は、前記前端板５ｂの内部に設けた突出部８により、引き出 し口７の手前において、ホルダー本体１の中央部に向けて湾曲する。

【００２２】 離型紙１６を引き出すと、図３に示すように、タックテープ本体１７は引き出 し口７から上方へ、離型紙１６は天板５ａに沿う方向に引き出され、タックテー プ本体１７が確実に離型紙１６から剥離される。

【００２３】 さらに離型紙１６を引き出すと、タックテープ本体１７が離型紙誘導部１３、 １４の表面に被さるが、この表面には離型剤が塗布されていることから、タック テープ本体１７が仮接着されない。

【００２４】 なお、タックテープ本体１７が剥離され、２本目のスリット１２から引き出さ れた離型紙１６を、カッター刃９によって切断すると、不要となった離型紙１６ が邪魔にならない。

【００２５】 次に、この考案に係るタックテープホルダーの第二の実施例について、図４に 基づいて説明する。

【００２６】 ホルダー本体１の天板５ａの一端には、周方向と直交して開口する引き出し口 ７が設けられ、この引き出し口７と平行に２本のスリット１１が設けられている 。

【００２７】 このスリット１１から所要間隔離れて断面下向きコの字形の挟持板１８が、天 板５ａの表面と若干の隙間を保持して取付けられる。

【００２８】 この挟持板１８の天面には離型剤が塗布されている。即ち、この第二の実施例 においては、この挟持板１８が離型紙誘導部を構成する。

【００２９】 その他の構成及び作用は、上記第一の実施例と同様であり、同じ符号を付して 、説明を省略する。

【００３０】

【考案の効果】

以上のように構成されたタックテープホルダーは、引き出し口近くの周方向の 壁の内部に設けた突出部により、引き出し口の手前において、ホルダー本体内に 収容されたタックテープが、ホルダー本体の中央部に向けて湾曲する。

【００３１】 従って、離型紙を引き出すと、タックテープ本体が引き出し口から上方へ、離 型紙が周方向の壁の表面に沿う方向に引き出され、タックテープ本体が確実に離 型紙から剥離される。

【００３２】 また、ホルダー本体の周方向の壁に設けた離型紙誘導部の表面を、離型面によ り構成したことから、タックテープ本体が仮接着されることがなく、ホルダー本 体からも簡単に剥がしとることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】第一の実施例の分解斜視図

【図２】同上の使用状態における一部切欠側面図

【図３】同上の使用状態における一部拡大縦断側面図

【図４】第二の実施例の一部分解斜視図

【図５】従来例の斜視図

【符号の説明】

１、２１ ホルダー本体 ２ 蓋体 ３ ビス ４ 側板 ５ 周方向の壁 ５ａ 天板 ５ｂ 前端板 ５ｃ 底板 ５ｄ 後端板 ６ 芯体支持部 ７、２４ 引き出し口 ８ 突出部 ９ カッター刃 １１、１２ スリット １３、１４ 離型紙誘導部 １５ タックテープ １６、２６ 離型紙 １７、２５ タックテープ本体 １８ 挟持板 ２２ 先端部 ２３ 平板部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 巻き取り体に形成されたタックテープを
   収容するホルダー本体の周方向の壁に、周方向と直交し
   て開口する引き出し口を設け、この引き出し口近くの前
   記壁の内部に突出部を設け、この突出部の位置と前記引
   き出し口を挟んで反対側の前記壁の表面に離型紙誘導部
   を設け、この離型紙誘導部の表面が離型面から成るタッ
   クテープホルダー。