JPH0682550A - レーダ受信機 - Google Patents
レーダ受信機Info
- Publication number
- JPH0682550A JPH0682550A JP4234364A JP23436492A JPH0682550A JP H0682550 A JPH0682550 A JP H0682550A JP 4234364 A JP4234364 A JP 4234364A JP 23436492 A JP23436492 A JP 23436492A JP H0682550 A JPH0682550 A JP H0682550A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal
- pulse
- target
- distance
- filter
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 目標の捜索に要する時間及びパルス信号を送
信する送信電力を増加させることなく、遠距離にある目
標と近距離にある目標とを同時に捜索可能なレーダ受信
機を提供する。 【構成】 アンテナ１５、コンバータ７、分配器８、フ
ィルタ９、パルス圧縮器１０，１１及び信号処理回路１
３，１４等を有する。分配器８で２つに分配される受信
信号のうち信号１ａは、パルス圧縮器１０へ入力し、そ
のまま信号処理して、遠距離にある目標を捜索し、信号
１ｂは、フィルタ９を介して相対的にパルス幅が短い送
信パルスの反射波と等価な信号１ｃに変換した後、信号
処理して、近距離にある目標を捜索する。これにより近
距離にある目標と遠距離にある目標とを同時に捜索す
る。
信する送信電力を増加させることなく、遠距離にある目
標と近距離にある目標とを同時に捜索可能なレーダ受信
機を提供する。 【構成】 アンテナ１５、コンバータ７、分配器８、フ
ィルタ９、パルス圧縮器１０，１１及び信号処理回路１
３，１４等を有する。分配器８で２つに分配される受信
信号のうち信号１ａは、パルス圧縮器１０へ入力し、そ
のまま信号処理して、遠距離にある目標を捜索し、信号
１ｂは、フィルタ９を介して相対的にパルス幅が短い送
信パルスの反射波と等価な信号１ｃに変換した後、信号
処理して、近距離にある目標を捜索する。これにより近
距離にある目標と遠距離にある目標とを同時に捜索す
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、レーダ受信機に関し、
特に周波数変調（チャープパルス変調）されたパルス信
号を用いるレーダに適用して有用なものである。
特に周波数変調（チャープパルス変調）されたパルス信
号を用いるレーダに適用して有用なものである。
【０００２】
【従来の技術】遠距離にある目標を捜索する遠距離捜索
レーダでは、遠距離にある目標の捜索能力を向上させる
ため、パルス圧縮技術を用い、パルス幅の長いパルス信
号をレーダ送信機によって送信し、その後前記パルス信
号の目標からの反射波をレーダ受信機によって受信する
とともに、この受信した受信信号をレーダ受信機内のパ
ルス圧縮器によって圧縮するという方法が採られる。
レーダでは、遠距離にある目標の捜索能力を向上させる
ため、パルス圧縮技術を用い、パルス幅の長いパルス信
号をレーダ送信機によって送信し、その後前記パルス信
号の目標からの反射波をレーダ受信機によって受信する
とともに、この受信した受信信号をレーダ受信機内のパ
ルス圧縮器によって圧縮するという方法が採られる。
【０００３】従来技術に係るこの種のレーダ受信機のシ
ステム構成を図３に示す。同図に示すように、レーダ受
信機は、アンテナ１５、プリアンプ６、コンバータ７、
パルス圧縮器１０、Ａ／Ｄ１２及び信号処理回路１３を
有する。
ステム構成を図３に示す。同図に示すように、レーダ受
信機は、アンテナ１５、プリアンプ６、コンバータ７、
パルス圧縮器１０、Ａ／Ｄ１２及び信号処理回路１３を
有する。
【０００４】これらのうち、アンテナ１５は、送信され
たパルス信号の目標からの反射波を受信し、この受信し
た受信信号をプリアンプ６へ出力する。プリアンプ６
は、前記受信信号を増幅してコンバータ７へ出力する。
コンバータ７は、増幅された前記受信信号を入力し、該
受信信号を受信機内で処理される中間周波数信号（以下
ＩＦ信号という）に変換した後、ＩＦ信号に変換された
信号１をパルス圧縮器１０へ出力する。パルス圧縮器１
０は、信号１を入力し、この信号１のパルス幅を圧縮す
るとともに、圧縮された信号２をＡ／Ｄ１２へ出力す
る。Ａ／Ｄ１２では、信号２をディジタル信号に変換
し、該ディジタル信号を信号処理回路１３へ出力する。
信号処理回路１３は、前記ディジタル信号を入力し、該
ディジタル信号に基づき信号処理を行う。
たパルス信号の目標からの反射波を受信し、この受信し
た受信信号をプリアンプ６へ出力する。プリアンプ６
は、前記受信信号を増幅してコンバータ７へ出力する。
コンバータ７は、増幅された前記受信信号を入力し、該
受信信号を受信機内で処理される中間周波数信号（以下
ＩＦ信号という）に変換した後、ＩＦ信号に変換された
信号１をパルス圧縮器１０へ出力する。パルス圧縮器１
０は、信号１を入力し、この信号１のパルス幅を圧縮す
るとともに、圧縮された信号２をＡ／Ｄ１２へ出力す
る。Ａ／Ｄ１２では、信号２をディジタル信号に変換
し、該ディジタル信号を信号処理回路１３へ出力する。
信号処理回路１３は、前記ディジタル信号を入力し、該
ディジタル信号に基づき信号処理を行う。
【０００５】図４は、図３に示すレーダ受信機における
送・受信波形の一例を示す説明図であり、このうち同図
（ａ）は、遠距離の目標を捜索する場合の送・受信波形
の一例を示す説明図である。同図（ａ）に示す送信信
号である１つのパルス信号Ｐ 1 のパルス幅内では、同図
（ａ）に示すように、ｆ1 〜ｆ3 の周波数変調である
チャープパルス変調（以下、単に周波数変調という）が
行なわれており、周波数がｆ1 〜ｆ3 まで直線的に変化
している。同図（ａ）には、受信信号である信号１の
波形を示す。この種のレーダは、パルス信号Ｐ1 の送信
が完了するまでパルス信号Ｐ1 の目標からの反射波を受
信することができない。このためパルス信号Ｐ1 の送信
時間に相当する距離が、目標を捜索することができない
ブラインド距離Ｔ1 となる。すなわち目標がレーダに近
ければ近いほど、レーダから送信されたパルス信号Ｐ1
が前記目標に反射してレーダに戻ってくるまでの時間が
短くなるが、該時間が前記送信時間よりも短くなるほど
前記目標がレーダの近くにある場合には、該目標からの
反射波を受信することができずに該目標を捜索すること
ができない。しかも前述のように遠距離にある目標を捜
索するためにはパルス信号Ｐ1 のパルス幅を長くするた
め、それだけブラインド距離Ｔ1 も長くなる。同図
（ａ）は、信号１をパルス圧縮器１０で圧縮した後の
信号２を示す波形である。
送・受信波形の一例を示す説明図であり、このうち同図
（ａ）は、遠距離の目標を捜索する場合の送・受信波形
の一例を示す説明図である。同図（ａ）に示す送信信
号である１つのパルス信号Ｐ 1 のパルス幅内では、同図
（ａ）に示すように、ｆ1 〜ｆ3 の周波数変調である
チャープパルス変調（以下、単に周波数変調という）が
行なわれており、周波数がｆ1 〜ｆ3 まで直線的に変化
している。同図（ａ）には、受信信号である信号１の
波形を示す。この種のレーダは、パルス信号Ｐ1 の送信
が完了するまでパルス信号Ｐ1 の目標からの反射波を受
信することができない。このためパルス信号Ｐ1 の送信
時間に相当する距離が、目標を捜索することができない
ブラインド距離Ｔ1 となる。すなわち目標がレーダに近
ければ近いほど、レーダから送信されたパルス信号Ｐ1
が前記目標に反射してレーダに戻ってくるまでの時間が
短くなるが、該時間が前記送信時間よりも短くなるほど
前記目標がレーダの近くにある場合には、該目標からの
反射波を受信することができずに該目標を捜索すること
ができない。しかも前述のように遠距離にある目標を捜
索するためにはパルス信号Ｐ1 のパルス幅を長くするた
め、それだけブラインド距離Ｔ1 も長くなる。同図
（ａ）は、信号１をパルス圧縮器１０で圧縮した後の
信号２を示す波形である。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上述の如く、従来技術
に係るレーダ受信機におては、近距離にある目標と遠距
離にある目標との両方を捜索するためには、捜索の処理
を２つに分け、遠距離にある目標に対しては、上述のよ
うにパルス幅の長いパルス信号を送信して前記目標の捜
索を行い、近距離にある目標に対しては、パルス幅の短
いパルス信号を送信して前記目標の捜索を行う必要があ
った。
に係るレーダ受信機におては、近距離にある目標と遠距
離にある目標との両方を捜索するためには、捜索の処理
を２つに分け、遠距離にある目標に対しては、上述のよ
うにパルス幅の長いパルス信号を送信して前記目標の捜
索を行い、近距離にある目標に対しては、パルス幅の短
いパルス信号を送信して前記目標の捜索を行う必要があ
った。
【０００７】図４（ｂ）は、近距離の目標を捜索する場
合の送・受信波形の一例を示す説明図である。同図
（ｂ）に示す送信信号である１つのパルス信号Ｐ2 の
パルス幅は、上記パルス信号Ｐ1 のパルス幅に比べて短
い。なお同図（ｂ）に示すようにパルス信号Ｐ1 と同
様にパルス幅内で周波数ｆ1 〜ｆ3 の周波数変調が行な
われる。同図（ｂ）には、受信信号である信号１の波
形を示す。ここでブラインド距離Ｔ2 は、パルス信号Ｐ
2 の送信時間に相当し、上記のブラインド距離Ｔ1より
短い。このため近距離にある目標の捜索が可能となる。
同図（ｂ）は、信号１をパルス圧縮器１０で圧縮した
後の信号を示す波形である。
合の送・受信波形の一例を示す説明図である。同図
（ｂ）に示す送信信号である１つのパルス信号Ｐ2 の
パルス幅は、上記パルス信号Ｐ1 のパルス幅に比べて短
い。なお同図（ｂ）に示すようにパルス信号Ｐ1 と同
様にパルス幅内で周波数ｆ1 〜ｆ3 の周波数変調が行な
われる。同図（ｂ）には、受信信号である信号１の波
形を示す。ここでブラインド距離Ｔ2 は、パルス信号Ｐ
2 の送信時間に相当し、上記のブラインド距離Ｔ1より
短い。このため近距離にある目標の捜索が可能となる。
同図（ｂ）は、信号１をパルス圧縮器１０で圧縮した
後の信号を示す波形である。
【０００８】このように従来技術のレーダ受信機を用い
て、近距離にある目標と遠距離にある目標との両方を捜
索する場合には、捜索の処理を２つに分け、近距離では
パルス幅の短い送信波を使用してブラインド距離を短く
し、近距離の捜索を実施し、遠距離ではパルス幅の長い
送信波を使用して、遠距離のみの捜索を実施する必要が
あり、このため全捜索範囲（近距離から遠距離まで）の
捜索に要する時間及びパルス信号を送信するための送信
電力が増加になる。
て、近距離にある目標と遠距離にある目標との両方を捜
索する場合には、捜索の処理を２つに分け、近距離では
パルス幅の短い送信波を使用してブラインド距離を短く
し、近距離の捜索を実施し、遠距離ではパルス幅の長い
送信波を使用して、遠距離のみの捜索を実施する必要が
あり、このため全捜索範囲（近距離から遠距離まで）の
捜索に要する時間及びパルス信号を送信するための送信
電力が増加になる。
【０００９】本発明は、上記従来技術に鑑み、目標の捜
索に要する時間及びパルス信号を送信する送信電力を増
加させることなく、遠距離にある目標と近距離にある目
標とを同時に捜索可能なレーダ受信機を提供することを
目的とする。
索に要する時間及びパルス信号を送信する送信電力を増
加させることなく、遠距離にある目標と近距離にある目
標とを同時に捜索可能なレーダ受信機を提供することを
目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の構成は、周波数変調された送信パルスの反射波を受
信する受信部と、該受信部で受信し、分配器を介して分
配された受信信号をそのまま処理する信号処理部と、前
記分配器によって分配された受信信号を相対的にパルス
幅が短い送信パルスの反射波と等価な信号に変換するフ
ィルタと、該フィルタを通過した信号を処理する信号処
理部とを有することを特徴とする。
明の構成は、周波数変調された送信パルスの反射波を受
信する受信部と、該受信部で受信し、分配器を介して分
配された受信信号をそのまま処理する信号処理部と、前
記分配器によって分配された受信信号を相対的にパルス
幅が短い送信パルスの反射波と等価な信号に変換するフ
ィルタと、該フィルタを通過した信号を処理する信号処
理部とを有することを特徴とする。
【００１１】
【作用】上記構成の本発明によれば、周波数変調された
相対的にパルス幅の長い送信パルスの反射波を受信し、
この受信した受信信号を分配器によって２分配する。こ
れら２分配された受信信号のうち、一方の受信信号に対
しては該受信信号をそのまま信号処理して遠距離にある
目標を捜索し、他方の受信信号に対しては、フィルタを
介して、相対的にパルス幅が短い送信パルスの反射波と
等価な信号に変換し、該信号を信号処理して近距離にあ
る目標を捜索する。すなわち、遠距離にある目標と短距
離にある目標とを同時に捜索する。
相対的にパルス幅の長い送信パルスの反射波を受信し、
この受信した受信信号を分配器によって２分配する。こ
れら２分配された受信信号のうち、一方の受信信号に対
しては該受信信号をそのまま信号処理して遠距離にある
目標を捜索し、他方の受信信号に対しては、フィルタを
介して、相対的にパルス幅が短い送信パルスの反射波と
等価な信号に変換し、該信号を信号処理して近距離にあ
る目標を捜索する。すなわち、遠距離にある目標と短距
離にある目標とを同時に捜索する。
【００１２】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づき詳細に説
明する。
明する。
【００１３】図１は本実施例に係るレーダ受信機のシス
テム構成を示すブロック図である。同図に示すように、
本実施例に係るレーダ受信機は、アンテナ１５、プリア
ンプ６、コンバータ７、パルス圧縮器１０，１１、Ａ／
Ｄ１２，１５、信号処理回路１３，１４、分配器８及び
フィルタ９を有する。
テム構成を示すブロック図である。同図に示すように、
本実施例に係るレーダ受信機は、アンテナ１５、プリア
ンプ６、コンバータ７、パルス圧縮器１０，１１、Ａ／
Ｄ１２，１５、信号処理回路１３，１４、分配器８及び
フィルタ９を有する。
【００１４】これらのうち図３と同一の構成要素につい
ては、同一番号を付して説明を省略し、それ以外の構成
要素について以下に説明する。
ては、同一番号を付して説明を省略し、それ以外の構成
要素について以下に説明する。
【００１５】分配器８は、コンバータ７から出力された
信号１を入力し、この信号１を信号１ａと信号１ｂとに
分配する。これらのうち信号１ａは、パルス圧縮器１０
に入力され、これ以降従来と同様に処理される。これに
対し信号１ｂは、フィルタ９に入力される。フィルタ９
では、信号１ｂのパルス幅内の周波数成分のうち後端部
分（詳細は後述する）のみを通過させるとともに、これ
を信号１ｃとしてパルス圧縮器１１へ出力する。つまり
信号１ｂは、相対的にパルス幅が短いパルス信号の反射
波と等価な信号１ｃに変換される。パルス圧縮器１１
は、信号１ｃを入力し、この信号１ｃのパルス幅を圧縮
するとともに、圧縮された信号３をＡ／Ｄ１５へ出力す
る。Ａ／Ｄ１５は、信号３をディジタル信号に変換し、
該ディジタル信号を信号処理回路１４へ出力する。信号
処理回路１３は、前記ディジタル信号を入力し、該ディ
ジタル信号に基づき信号処理を行う。
信号１を入力し、この信号１を信号１ａと信号１ｂとに
分配する。これらのうち信号１ａは、パルス圧縮器１０
に入力され、これ以降従来と同様に処理される。これに
対し信号１ｂは、フィルタ９に入力される。フィルタ９
では、信号１ｂのパルス幅内の周波数成分のうち後端部
分（詳細は後述する）のみを通過させるとともに、これ
を信号１ｃとしてパルス圧縮器１１へ出力する。つまり
信号１ｂは、相対的にパルス幅が短いパルス信号の反射
波と等価な信号１ｃに変換される。パルス圧縮器１１
は、信号１ｃを入力し、この信号１ｃのパルス幅を圧縮
するとともに、圧縮された信号３をＡ／Ｄ１５へ出力す
る。Ａ／Ｄ１５は、信号３をディジタル信号に変換し、
該ディジタル信号を信号処理回路１４へ出力する。信号
処理回路１３は、前記ディジタル信号を入力し、該ディ
ジタル信号に基づき信号処理を行う。
【００１６】図２は、図１に示すレーダ受信機における
送・受信波形の一例を示す説明図である。同図に示す
送信信号である１つのパルス信号Ｐ3 のパルス幅内で
は、同図に示すように周波数ｆ1 〜ｆ3 の周波数変調
が行なわれている。同図は、分配器８により分配され
た受信信号のうち信号１ａの波形を示す。ここで、パル
ス信号Ｐ3 の送信時間に相当する距離がブラインド距離
Ｔ3 となる。同図は、信号１ａをパルス圧縮器１０で
圧縮した後の信号２を示す波形である。同図は、分配
器８により分配されたもう一方の受信信号である信号１
ｂの波形を示す。これはパルス信号Ｐ3 のパルス幅内の
周波数成分のうち、パルス信号Ｐ3 を送信中に目標から
反射されてきた周波数ｆ1 〜ｆ2 部分は受信されず、パ
ルス信号Ｐ 3 の送信完了後に目標から反射されてきた周
波数ｆ2 〜ｆ3 部分のみが受信された状態を示してい
る。同図は、信号１ｂをフィルタ９に通した後の信号
１ｃの波形を示す。フィルタ９は、同図に示すパルス
信号Ｐ3 の周波数成分のうち周波数ｆ2 〜ｆ3 の周波数
帯域を通過させる特性を有しており、このため信号１ｃ
は、前記周波数ｆ2 〜ｆ3 に相当する信号となる。従っ
て、パルス信号Ｐ3 のパルス幅内における周波数ｆ2 部
分の送信が開始されてから周波数ｆ3 部分の送信が終了
するまでの時間に相当する距離がブラインド距離Ｔ4 と
なる。すなわちパルス信号Ｐ3 の周波数ｆ2 〜ｆ3 部分
に相当するパルス幅の短いパルス信号をはじめから送信
した場合と等価な受信信号が得られ、ブラインド距離Ｔ
4 は前述のブラインド距離Ｔ3 に比べて短くなる。同図
は、信号１ｃをパルス圧縮器１０で圧縮した後の信号
３を示す波形である。
送・受信波形の一例を示す説明図である。同図に示す
送信信号である１つのパルス信号Ｐ3 のパルス幅内で
は、同図に示すように周波数ｆ1 〜ｆ3 の周波数変調
が行なわれている。同図は、分配器８により分配され
た受信信号のうち信号１ａの波形を示す。ここで、パル
ス信号Ｐ3 の送信時間に相当する距離がブラインド距離
Ｔ3 となる。同図は、信号１ａをパルス圧縮器１０で
圧縮した後の信号２を示す波形である。同図は、分配
器８により分配されたもう一方の受信信号である信号１
ｂの波形を示す。これはパルス信号Ｐ3 のパルス幅内の
周波数成分のうち、パルス信号Ｐ3 を送信中に目標から
反射されてきた周波数ｆ1 〜ｆ2 部分は受信されず、パ
ルス信号Ｐ 3 の送信完了後に目標から反射されてきた周
波数ｆ2 〜ｆ3 部分のみが受信された状態を示してい
る。同図は、信号１ｂをフィルタ９に通した後の信号
１ｃの波形を示す。フィルタ９は、同図に示すパルス
信号Ｐ3 の周波数成分のうち周波数ｆ2 〜ｆ3 の周波数
帯域を通過させる特性を有しており、このため信号１ｃ
は、前記周波数ｆ2 〜ｆ3 に相当する信号となる。従っ
て、パルス信号Ｐ3 のパルス幅内における周波数ｆ2 部
分の送信が開始されてから周波数ｆ3 部分の送信が終了
するまでの時間に相当する距離がブラインド距離Ｔ4 と
なる。すなわちパルス信号Ｐ3 の周波数ｆ2 〜ｆ3 部分
に相当するパルス幅の短いパルス信号をはじめから送信
した場合と等価な受信信号が得られ、ブラインド距離Ｔ
4 は前述のブラインド距離Ｔ3 に比べて短くなる。同図
は、信号１ｃをパルス圧縮器１０で圧縮した後の信号
３を示す波形である。
【００１７】上記実施例によれば、受信信号である信号
１を分配器８により、信号１ａと信号１ｂとに分配す
る。このうち信号１ａをパルス圧縮器１０に入力し、こ
れ以降従来と同様に処理することにより遠距離にある目
標の捜索を行う。これに対して信号１ｂは、フィルタ９
に入力し、信号１ｂのパルス幅内の後端部分（周波数ｆ
2 〜ｆ3 部分）のみが、このフィルタ９を通過する。フ
ィルタ９を通過した信号１ｃは、パルス圧縮器１１に入
力され、これ以降従来と同様に処理することにより近距
離にある目標の捜索を行う。
１を分配器８により、信号１ａと信号１ｂとに分配す
る。このうち信号１ａをパルス圧縮器１０に入力し、こ
れ以降従来と同様に処理することにより遠距離にある目
標の捜索を行う。これに対して信号１ｂは、フィルタ９
に入力し、信号１ｂのパルス幅内の後端部分（周波数ｆ
2 〜ｆ3 部分）のみが、このフィルタ９を通過する。フ
ィルタ９を通過した信号１ｃは、パルス圧縮器１１に入
力され、これ以降従来と同様に処理することにより近距
離にある目標の捜索を行う。
【００１８】
【発明の効果】以上実施例とともに具体的に説明したよ
うに、本発明は、受信信号を分配器によって２つの信号
に分配し、一方の信号は、そのまま処理し、他方の信号
は、フィルタを介した後、処理することにより、時間を
かけることなく遠距離にある目標と近距離にある目標と
を同時に捜索することができ、しかも遠距離捜索用と近
距離捜索用の２種類のパルス信号を送信する必要がな
く、１種類のパルス信号を送信するだけで前記捜索が可
能であり、送信電力が増加することもない。
うに、本発明は、受信信号を分配器によって２つの信号
に分配し、一方の信号は、そのまま処理し、他方の信号
は、フィルタを介した後、処理することにより、時間を
かけることなく遠距離にある目標と近距離にある目標と
を同時に捜索することができ、しかも遠距離捜索用と近
距離捜索用の２種類のパルス信号を送信する必要がな
く、１種類のパルス信号を送信するだけで前記捜索が可
能であり、送信電力が増加することもない。
【図１】本発明の実施例に係るレーダ受信機のシステム
構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
【図２】図１に示すレーダ受信機における送・受信波形
の一例を示す説明図である。
の一例を示す説明図である。
【図３】従来技術に係るレーダ受信機のシステム構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図４】図３に示すレーダ受信機における送・受信波形
の一例を示す説明図である。
の一例を示す説明図である。
７ コンバータ ８ 分配器 ９ フィルタ １０，１１ パルス圧縮器 １３，１４ 信号処理回路 １５ アンテナ
Claims (1)
- 【請求項１】 周波数変調された送信パルスの反射波を
受信する受信部と、 該受信部で受信し、分配器を介して分配された受信信号
をそのまま処理する信号処理部と、 前記分配器によって分配された受信信号を相対的にパル
ス幅が短い送信パルスの反射波と等価な信号に変換する
フィルタと、 該フィルタを通過した信号を処理する信号処理部とを有
することを特徴とするレーダ受信機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4234364A JPH0682550A (ja) | 1992-09-02 | 1992-09-02 | レーダ受信機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4234364A JPH0682550A (ja) | 1992-09-02 | 1992-09-02 | レーダ受信機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0682550A true JPH0682550A (ja) | 1994-03-22 |
Family
ID=16969856
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4234364A Withdrawn JPH0682550A (ja) | 1992-09-02 | 1992-09-02 | レーダ受信機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0682550A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7764223B2 (en) | 2005-01-19 | 2010-07-27 | Kelvin Hughes Limited | Radar apparatus |
| WO2011158359A1 (ja) * | 2010-06-17 | 2011-12-22 | 三菱電機株式会社 | レーダ装置 |
-
1992
- 1992-09-02 JP JP4234364A patent/JPH0682550A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7764223B2 (en) | 2005-01-19 | 2010-07-27 | Kelvin Hughes Limited | Radar apparatus |
| WO2011158359A1 (ja) * | 2010-06-17 | 2011-12-22 | 三菱電機株式会社 | レーダ装置 |
| CN102947725A (zh) * | 2010-06-17 | 2013-02-27 | 三菱电机株式会社 | 雷达装置 |
| JPWO2011158359A1 (ja) * | 2010-06-17 | 2013-08-15 | 三菱電機株式会社 | レーダ装置 |
| JP5595496B2 (ja) * | 2010-06-17 | 2014-09-24 | 三菱電機株式会社 | レーダ装置 |
| US9140783B2 (en) | 2010-06-17 | 2015-09-22 | Mitsubishi Electric Corporation | Radar device |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US8533249B2 (en) | Weight function generating method, reference signal generating method, transmission signal generating apparatus, signal processing apparatus and antenna | |
| US4983979A (en) | Radar detection of targets at short and long range | |
| US5706010A (en) | Method and apparatus for determining location of an unknown signal transmitter | |
| CA2252095A1 (en) | Speed measuring apparatus | |
| JP2593704B2 (ja) | レーダ装置 | |
| JPH0682550A (ja) | レーダ受信機 | |
| JP3500629B2 (ja) | Ｄｂｆレーダ装置 | |
| US5061933A (en) | Short-range radar system | |
| JPH0572324A (ja) | パルスレーダ装置 | |
| JP2003215232A (ja) | 偏波レーダ装置およびそのパルス送受信方法 | |
| JP2980082B2 (ja) | レーダ装置 | |
| JPS5844368A (ja) | レ−ダ−のパルス圧縮装置 | |
| JPH02213790A (ja) | レーダ装置 | |
| JPH11183600A (ja) | レーダ装置 | |
| JPH05312939A (ja) | レーダ装置 | |
| JPS6168573A (ja) | レ−ダ装置 | |
| JPH05341036A (ja) | 距離測定装置 | |
| JPH05240942A (ja) | 高出力小型ミリ波レーダ装置 | |
| SU1615013A1 (ru) | Устройство идентификации подвижных объектов | |
| JPH05240946A (ja) | ミリ波帯レーダ装置 | |
| JPS6027875A (ja) | レ−ダ装置 | |
| JPS59792B2 (ja) | 送受信装置 | |
| JPS6132976U (ja) | レ−ダ装置 | |
| JPS63238484A (ja) | レ−ダ装置 | |
| JPH02120682A (ja) | レーダ装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19991102 |