JPH0680254U - 装飾電球 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 多数の小形電球の集団による分散光でソフト
ムードの趣き有る照明ができるようにすることと、商用
交流でも上記小形電球を無理なく持続点灯可能となし、
かつ多数の小形電球を分散させることで放熱を良くして
１個当りの発熱を小さく抑えること。 【構成】 複数の小形電球1,1 同士を剛性の絶縁被覆電
線2 で直列接続した電球直列組3 の複数組同士を前記絶
縁被覆電線2,2 の遊端に設けた並列接続部 2ａ,2ａで電
球口金4 の電極 4ａ,4ａに前記絶縁被覆電線2,2 を束ね
て並列接続した。なお電球直列組3 同士の長さをそれぞ
れ順次に異ならせてもよく、また絶縁被覆電線2,2 の長
さをランダムにしてもよい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は提灯や行灯に内装して好適なソフトムードの趣き有る光源を演出で きる多数小光源の分散光による装飾電球に関する。

【０００２】

【従来の技術】

現用の提灯や行灯にはろうそくの代りに燭台上のろうそく炎の模した電球を只 一つの光源として採用したものが多い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記した従来の技術は、ろうそくの炎状の電球が只一つで強く輝くため周囲が 明るくはなるが、ハードな感じで光源の部分は極めて明るいが、周辺部特に下部 は暗く、照し出される絵柄も部分的なものとなるという第一の問題点が有る。

【０００４】 また光度を増すと全体的に明るくなるが、提灯や行灯の持つ日本古来の趣き有 るイメージを崩してしまうだけでなく、電球の発熱が大となり、危険でもあると いう第２の問題点が有る。

【０００５】 この考案は前記した各問題点を除去するために、多数の小形電球の分散配置に よる分散光でソフトムードの趣き有る照明ができるようにすることと、商用交流 でも上記小形電球を無理なく持続点灯可能となし、かつ多数の小形電球を分散さ せることで放熱を良くして１個当りの発熱を小さく抑えることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記したこの考案の目的は、複数の小形電球1,1 同士を剛性の絶縁被覆電線2 で直列接続した電球直列組3 の複数組同士を前記絶縁被覆電線2,2 の遊端に設け た並列接続部 2ａ,2ａで電球口金4 の電極 4ａ,4ａに前記絶縁被覆電線2,2 を束 ねて並列接続することで達成できる。

【０００７】 なお電球直列組3 同士の長さをそれぞれ順次に異ならせてもよく、また絶縁被 覆電線2,2 の長さをランダムにしてもよい。

【０００８】

【作用】

定格電圧が例えば２８ボルト３Ｗ程度の小形電球の例えば４個を直列接続する ことで総合使用電圧１１２ボルトの電球直列組を得ることができる。

【０００９】 そしてその複数組を電球口金に並列接続した後、この口金に商用交流ＡＣ１０ ０ボルトＲ．Ｍ．Ｓを通電することで電球１個当り約２５ボルトずつの電圧を印 加することができ、上記定格電圧の８９％の電圧で各電球を小発熱で無理なく持 続点灯させることができる。

【００１０】 そしてこの点灯状態は多数の小形電球の集合による分散光であるため、放熱良 好であるとともに、ソフトムードの照明が可能で、電球１個当りの発熱が小さく 安全であり、提灯や行灯内の疑似ろうそくとして好適である。

【００１１】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。 この考案の基本構成は先ずビーズ球などの周知の小電力の小形電球1 の例えば ４個を単線ビニール被覆電線のような剛性を有する等長または異長の絶縁被覆電 線2,2 で図２に示すように途中で折り曲げ返して直列接続するとともに、電線2, 2 の二つの遊端の被覆を除去して芯線を露出させ並列接続部 2ａ,2ａを作った後 、小形電球1,1 を互いに接近させることで図３に示すような自立性を有する電球 直列組3 を作ることができる。

【００１２】 そしてこの電球直列組3 の複数を図４のように並べて各電球直列組3,3 同士が 並列になるように前記並列接続部 2ａ,2ａで並列接続した後、各接続部にテーピ ング処理等絶縁処理を施して図５のように多数の電線2,2 を束ねる。

【００１３】 次いでこの束ねた電線2,2 の下部を図６のように周知の電球口金4 内に挿入し つつ同図に示すように各電線2,2 の前記並列接続部 2ａ,2ａを上記電球口金4 の 二つの電極 4ａ,4ａにハンダ付けやカシメなどの手段により接続した後、各電線 2,2 の下部と電球口金4 の内面とを接着固化することで図６に示すような多数の 小形電球の集団によるこの考案の装飾電球の基本構成を得る。

【００１４】 なお各絶縁被覆電線2,2 の長さをランダムにすることで、図１に示すように各 小形電球1,1 を広範囲に分散させることができ、さらに図７に示すように電球直 列組3,3 同士の長さを大きく異ならせてもよい。

【００１５】 この考案の装飾電球の基本構成は以上のようなもので、次にその具体例とその 使用例につき以下詳細に説明する。

【００１６】 定格電圧が１個当り例えば２８ボルトで３Ｗ程度の小形電球1,1 の４個を図２ のように直列接続することで、総合使用電圧例えば１１２ボルトの図３のような 電球直列組3 を得ることができる。

【００１７】 そしてその複数組（図４）を絶縁被覆電線2,2 で図５のように束ねて前記のよ うに集中させながら電球口金4 に図６のように並列接続した後、この口金に商用 交流ＡＣ１００ボルトＲ．Ｍ．Ｓを図８のようにソケットにより通電することで 電球１個当り約２５ボルトずつの電圧を印加することができ、上記定格電圧の８ ９％の電圧で各電球1,1 を小発熱で無理なく持続点灯させることができる。

【００１８】 すなわちその具体例としては図８に示すように、周知の電球ソケット5 内に電 球口金4 をねじ込みまたはツイストロックすることで、ソケット端子 5ａ,5ａに 印加したＡＣ１００ボルトを電極 4ａ,4ａを経て各小形電球直列組3,3 に印加す ることで、多数の小形電球2,2 のすべてを点灯できる。

【００１９】 そしてこの点灯状態は多数の小形電球の集合による分散光であるため、ソフト ムードの照明が可能で、図９のようにＡＣコード10ａで配線した提灯10や行灯内 の疑似ろうそくとして用いた場合多数の小形電球１個当りの発熱は前述のように 小さいので安全である。

【００２０】

【考案の効果】

この考案は以上説明したように構成したので、以下に記載の効果を奏する。 複数の小形電球1,1 同士を剛性の絶縁被覆電線2 で直列接続した電球直列組3 の複数組同士を前記絶縁被覆電線2,2 の遊端に設けた並列接続部 2ａ,2ａで電球 口金4 の電極 4ａ,4ａに前記絶縁被覆電線2,2 を束ねて並列接続したので、多数 の小形電球1,1 の分散配置の仕方が任意に可能で、その配置状態も妄りに変化せ ず、多数の小形電球の集合による分散光でソフトムードの趣き有る照明ができる とともに、放熱良好であるし、商用交流でも上記多数の小形電球１個当りに加わ る電圧を定格電圧以下となして発熱を小さく抑えることができ、多数の小形電球 を無理なく安全に持続点灯可能となし得たという効果が有る。

【００２１】 請求項２および請求項３によれば、多数の小形電球2,2 をより大きな間隔で疎 らに分散配置できるから、より一層放熱がし易くまたソフトムードの照明や装飾 光を得ることができるという効果を付加できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案実施例の立面図

【図２】小形電球の接続例を示す立面図

【図３】電球を直列組の一例を示す立面図

【図４】図３に示すものの複数を並列接続した例を示す
立面図

【図５】図４に示すものを集中させた例を示す立面図

【図６】図１に示すものの要部切断拡大立面図

【図７】この考案の他の実施例を示す立面図

【図８】ソケット接続例を示す要部の拡大断面図

【図９】この考案の使用例を示す略図

【符号の説明】

1 小形電球 2 絶縁被覆電線 2a 電線接続部 3 電球直列組 4 電球口金 4a 口金の電極 5 ソケット

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数の小形電球1,1 同士を剛性の絶縁被
   覆電線2 で直列接続した電球直列組3 の複数組同士を前
   記絶縁被覆電線2,2 の遊端に設けた並列接続部 2ａ,2ａ
   で電球口金4 の電極 4ａ,4ａに前記絶縁被覆電線2,2 を
   束ねて並列接続してなる装飾電球。
2. 【請求項２】 電球直列組3 同士の長さをそれぞれ順次
   に異ならせた請求項１記載の装飾電球。
3. 【請求項３】 絶縁被覆電線2,2 の長さをランダムにし
   た請求項１または２記載の装飾電球。