JPH0679755B2 - タンディッシュの堰脱着装置 - Google Patents

タンディッシュの堰脱着装置

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JPH0679755B2
JPH0679755B2 JP34127790A JP34127790A JPH0679755B2 JP H0679755 B2 JPH0679755 B2 JP H0679755B2 JP 34127790 A JP34127790 A JP 34127790A JP 34127790 A JP34127790 A JP 34127790A JP H0679755 B2 JPH0679755 B2 JP H0679755B2
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weir
tundish
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spray
clamp
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正孝 川野
末記 久保
浩輔 倉田
泰次郎 松井
正人 仲井
正治 松本
康行 和田
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KUROSAKI YOGYO KK
Nippon Steel Corp
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KUROSAKI YOGYO KK
Nippon Steel Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、溶鋼の連続鋳造用等のタンディッシュの再生
整備において堰の着脱に使用する装置に関する。
〔従来の技術〕
従来から使用済みのタンディッシュの再生整備は以下の
要領で行われてきた。
まず、使用済みのタンディッシュのストッパーとタンデ
ィッシュカバー、さらにスライディングノズルを本体か
ら取り外してからタンディッシュ内部が100℃以下にな
るまで冷却する。
冷却後、タンディッシュ本体の内部に設けられた堰を解
体機で壊し、底面に付着した地金を除去した後に、側壁
に付着したスラグの除去と内張りコーティング材の解体
を行い、解体を終えたタンディッシュは反転機で反転し
解体屑を排出する。その後、タンディッシュの内面全域
に新たなコーティング材をコテ塗りあるいは吹付けによ
って塗布し、コーティング材が固まったのち堰の取付け
を行う。堰の取付けは、作業員がタンディッシュ内に入
り、クレーンで吊降された堰を所定の位置にレンガ片の
くさびで固定し、更にこのくさびを覆うようにモルタル
を塗り、強化する。
以上の工程で整備を終えたタンディッシュは、カバー、
ストッパー、スライディングノズル装置を取付け終え
て、鋳床に搬送され予熱した後に再度の使用に供され
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
このように、従来のタンディッシュの再生整備は、とく
に、堰着脱に際しての作業の効率が悪く、その上、作業
員が中に入っての作業となるためタンディッシュ本体内
部の冷却を待たねばならず、これが、作業効率の低下を
招いていた。
本発明において解決すべき課題は、タンディッシュを熱
間で補修することおよび省力化のための再生整備の効率
化を達成するための手段として内部堰の着脱の能率化の
手段を見出すことにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明のタンディッシュの堰脱着装置は、タンディッシ
ュを跨ぐ門型台車に、堰の離脱及び装着をなす昇降自在
なクランプ装置と、堰の取付けに際して固定用モルタル
を吹付ける昇降旋回自在な複数の吹付けノズルとを設け
たことを特徴とする。
さらに、このタンディッシュの堰脱着装置にはノズルに
吹付け材を供給する複数のコーティングの吐出孔を有す
る材料タンクを具備せしめることもできる。
〔作用〕
本発明の装置の作動は以下の要領で行うことができる。
使用済みのタンディッシュを所定箇所に搬送したのち、
台車を堰の位置に移動固定し、クランプ装置における昇
降シリンダーを作動して先端のクランプを下ろし、作動
シリンダーを作動して堰をつかみ、再び、昇降シリンダ
ーを作動してクランプをタンディッシュの上面以上に持
ち上げ台車を移動して堰を持ち去る。また、堰の取付け
に際しては、上記取り外しの場合とは逆の作動によって
設置し、設置後、ノズル装置を旋回昇降作動せしめて堰
の前後から不定形耐火物を吹付け固定する。
不定形耐火物としては、耐火モルタル、アルミナ系、マ
グネシヤ系その他、通常の吹付け用耐火物を使用するこ
とができる。
また、吹付け方法としては吹付け材を溶融あるいは半溶
融した溶射方法を適用することができる。
さらに、吹付けを堰の両面から複数のノズルを使用して
行うことも可能である。
また、さらに、堰の固定強度を、吹付け材、溶射材等の
施工量によって調整することも可能である。
吹付け材の堰面に対する吹付け角度は、20〜60°に設定
することによって、吹付け材のリバウンドを防止して、
効率的な取付けを行うことができる。
吹付け施工するにあたっては、堰のサイズ、堰およびタ
ンディッシュ材料、使用する吹付け材料とその施工条件
によって堰の固定力が大きく異なるので、事前に各施工
条件による堰の固定力の確認をしておくことが好まし
い。
とくに、溶射施工での堰の固定を行う場合は、少量の溶
射材で大きな固定力が確保できるので、施工範囲または
施工量を多くすると、使用後の堰回収時に大きな回収力
が必要となり、堰またはタンディッシュ側壁の損傷、さ
らには回収装置の能力以上が要求され、回収装置の損傷
にも繋がるので、事前に使用する溶射材料等を用いて、
施工量、溶射条件による堰の固定力の確認をしておくこ
とが大切である。
このようにして、作業員が内部に入ることなく機械手段
によるタンディッシュ内の堰の着脱を行うことができ、
熱間における再生整備が可能となる。
〔実施例〕
添付図は本発明装置の実施例を示す。第1図は平面図、
第2図は側面図、第3図は正面図であって、それぞれ一
部断面によって示す。
これらの図において、Tは作業床面に置かれた使用済み
のタンディッシュ本体を示す。1は第3図に示すよう
に、タンディッシュ本体Tを跨いで走行する門型台車で
整備床に敷設されたレール2上を第2図に示すモータ3
によって走行する。この門型台車1の台枠4の上には堰
の離脱及び装着に際して使用されるクランプ装置5と吹
付けノズル装置6と、さらに同吹付けノズル装置6に吹
付け材を供給する材料タンク7が設けられている。
クランプ装置5は、第2図に示すように、台枠4に昇降
ガイド枠51と、同枠の上部に固定されたシリンダー52と
ローラ53とによってガイド枠51内を昇降するクランプ枠
54を有する。さらに同クランプ枠54にはシリンダー55に
よって駆動されるクランプ56が設けられている。
また、吹付けノズル装置6は第1図に示すように、シリ
ンダー61の駆動によって旋回する旋回塔62を有する。さ
らにこの旋回塔62には、第2図に示すように、ローラ63
によって上下動可能に設けられたパイプ64があり、その
パイプ64の先端には吹付けノズル65が設けられている。
この吹付けノズル装置6はクランプ装置5を挟んで、台
車の進行方向に対して2個設けられている。さらに吹付
けノズル装置6には、同じく台車上に設けられた材料タ
ンク7から吹付け材が供給される構造になっている。
この装置は使用済みのタンディッシュTが所定箇所に搬
送されたのち、台車1を堰Sの位置に移動固定したの
ち、クランプ装置5における昇降シリンダー52を作動し
て先端のクランプ56を下ろし、作動シリンダー55を作動
して堰Sをつかみ、再び、昇降シリンダー52を作動して
クランプ56をタンディッシュTの上面以上に持ち上げ台
車1を移動して堰Sを持ち去る。
また、堰Sの取付けに際しては、上記取り外しの場合と
は逆の作動によって設置し、設置後、ノズル装置6を旋
回昇降作動せしめて、堰Sの前後からモルタル材を吹付
け固定する。
この吹付けに際しては、堰面に対して複数配置された吹
付けノズル65から堰Sに対して20〜60°の吹付け角度を
以て施工するのが、リバウンドを防止して吹付け効率を
向上するのに都合が良い。
吹付け材はタンディッシュT側壁と堰S間の隙間に密に
充填する必要性はない。隙間に充填すると、タンディッ
シュ使用後の堰回収時に大きな回収力が必要となり、回
収時の堰またはタンディッシュ側壁の損傷に繋がる。
また、吹付け、溶射施工するにあたって、複数の吹付け
ノズルまたは複数の溶射ノズルを用いて吹付けまたは溶
射施工を行うことで、少量の吹付け材、少量の溶射材で
より短時間に堰の固定が確実にできる。
すなわち、複数の吹付けノズル65を用いた堰の両サイド
から同時に施工することで、吹付けまたは溶射材がタン
ディッシュTの側壁と堰Sの隙間を通り抜けるロス分が
抑制でき、所定量の吹付け材あるいは溶射材でタンディ
ッシュの側壁と堰の隙間に密に充填することなく施工が
できる。とくに、隙間が30〜60mmと大きい場合は、吹付
け材、溶射材等が隙間を通り抜けロス分が多くなるが、
堰Sの両サイドから施工することで、ロス分が大幅に抑
制できる。
さらに、堰Sの両サイドから施工することでタンディッ
シュ1の側壁と堰S間に空隙ができ、隙間の大小にかか
わることなく、所定量の吹付けで一定の堰の固定力が確
保できる。なお、空隙は吹付け材或いは溶射材が全く充
填されていない部分とそれぞれの材料が充填されてはい
るが、強固に接着機能を果たしていない部分からなって
いる。
表1に各種の隙間があるときに1本のノズルを用いて両
側を吹付けした時と、2本のノズルで吹付け施工した時
の実験結果を示す。
以下に、65tタンディッシュにおいて6枚の堰をタンデ
ィッシュ側壁温度が約500℃の条件下で吹付けて固定し
た実炉に対する試験結果を示す。
施工前のタンディッシュ側壁と堰間の隙間は、堰の各サ
イドで5〜30mmであった。使用した吹付け材の特性を表
2に示す。吹付け条件を表3に示す。
吹付け用ノズルは湿式タイプで添加水分を手元で混合す
る2本のノズルを使用して両サイドから同時に施工し
た。
6枚の堰の取付けは、楔れんがの製作等の準備作業を除
き、従来の楔れんがとモルタル耐火物を使用する場合で
2人で2時間要していたが、本発明の吹付け方法では2
人で30分で可能となった。堰1枚当たりの吹付け材の使
用量は20〜28kgであった。
吹付け施工で堰を取付けてタンディッシュ予熱後に堰の
固定力を確認した結果、吹付け材を28kg使用したものが
3500kgであり、吹付け材を23kg使用したものが2500kgで
あった。
上述した吹付け方法で堰を施工したタンディッシュを表
4に示す条件で使用した結果は、堰の転倒・浮上もな
く、また、鋳造製品の品質異常もなく良好な結果であっ
た。
さらに、使用後の堰の回収力は4000kg、6000kgであり、
回収時に堰の損傷等がなかった。
また、同じく、65tタンディッシュにおいて堰6枚を、
タンディッシュ側壁温度が約500℃の条件で溶射施工し
た。
溶射材料は表5に示すごとく、アルミナ質の材料を使用
した。溶射装置は、酸素プロパンタイプの溶射装置一式
で表6に示す条件で施工した。施工量は、堰1枚あたり
10kg施工した。
6枚の堰の取付けは、2人で50分であった。溶鋼温度15
90〜1610℃で1750tを340分の鋳造に使用した結果は、堰
の転倒・浮上もなく良好な結果であった。
従来方法では堰1枚あたりに楔れんがを4〜6個とモル
タルを200kg程度使用していたのが、極少量の溶射材
で、短時間で可能となった。
さらに、65tタンディッシュを用いて、タンディッシュ
母材と堰の間隙を約20mmに調整し各種の方法で施工実験
を行い、施工後1000℃で1時間加熱後に堰の回収力を調
査した。実験結果を表7に示す。
なお、本堰を実機で異常なく使用するには、最低360kg
以上の固定力が必要である。
従来方法では、楔れんがの取付け状況によって固定力が
左右され、固定力のバラツキが大きいのに対し、本発明
方法では施工材料の使用量によって所定の固定力が確保
でき、且つ、短時間での施工が可能となった。
このように、本発明の装置によって堰のタンディッシュ
への取付けと取り外しを機械的に行うことができる。
〔発明の効果〕
本発明の装置により以下の効果を奏することができる。
(1)タンディッシュの再生整備に際して冷却が不要と
なり、その分だけ整備の時間を少なくすることができ
る。
(2)これによって、製鋼等の設備においてタンディッ
シュの予備基数を低減することができ、設備稼動率が向
上する。
(3)整備に際しての人手を大幅に少なくでき、省力化
が達成できる。
【図面の簡単な説明】
添付図は本発明装置の実施例を示す。第1図は平面図、
第2図は側面図、第3図は正面図であって、それぞれ一
部断面によって示す。 1:門型台車、2:レール 3:モータ、4:台枠 5:クランプ装置、6:吹付けノズル装置 7:材料タンク 51:昇降ガイド枠、52:シリンダー 53:ローラ、54:クランプ枠 55:シリンダー、56:クランプ 61:シリンダー、62:旋回塔 63:ローラ、64:パイプ 65:吹付けノズル S:堰、T:タンディッシュ本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉田 浩輔 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式會社八幡製鐵所内 (72)発明者 松井 泰次郎 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式會社八幡製鐵所内 (72)発明者 仲井 正人 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式會社八幡製鐵所内 (72)発明者 松本 正治 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式會社八幡製鐵所内 (72)発明者 和田 康行 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式會社八幡製鐵所内 (56)参考文献 特開 昭58−77753(JP,A) 実開 昭59−119367(JP,U)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タンディッシュを跨ぐ門型台車に、堰の離
    脱及び装着のための昇降自在のクランプ装置と、取付堰
    を固定するための昇降旋回自在の複数の吹付けノズルを
    設けてなるタンディッシュの堰脱着装置。
JP34127790A 1990-11-01 1990-11-01 タンディッシュの堰脱着装置 Expired - Lifetime JPH0679755B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2920036B2 (ja) * 1993-02-18 1999-07-19 品川白煉瓦株式会社 タンディッシュ用堰ブロックの取付装置
JP5803730B2 (ja) * 2011-02-18 2015-11-04 Jfeスチール株式会社 タンディッシュ堰の再使用方法

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