JPH06785A - 視覚センサ座標系の補正方法 - Google Patents

視覚センサ座標系の補正方法

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JPH06785A
JPH06785A JP18743192A JP18743192A JPH06785A JP H06785 A JPH06785 A JP H06785A JP 18743192 A JP18743192 A JP 18743192A JP 18743192 A JP18743192 A JP 18743192A JP H06785 A JPH06785 A JP H06785A
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coordinate system
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offset
error
image
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JP18743192A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Sumida
達夫 澄田
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Citizen Watch Co Ltd
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Citizen Watch Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】視覚センサの画像座標系で得られた測定結果か
ら実際に作業を行なう作業空間座標系への座標変換を行
なうために必要な座標変換パラメータに含まれるオフセ
ット誤差を算出する。 【構成】作業空間座標系で位置が既知の標識101を視
覚センサ3でとらえ、視覚センサ3のとらえた画像デー
タを作業空間座標系に座標変換してオフセット誤差を算
出して、座標変換時に用いた座標変換パラメータのオフ
セットにオフセット誤差を繰り込むことによって座標変
換パラメータを補正する。 【効果】算出されたオフセット誤差で座標変換パラメー
タを補正することで、作業空間座標系に座標変換された
視覚センサによる位置の測定結果がより正確なものとな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、視覚センサによってと
らえた作業対象物の画像から位置や形状などを測定する
場合に、視覚センサのとらえた画像の画像座標系から実
際の作業が行なわれる作業空間座標系への座標変換に必
要なデータである座標変換パラメータに含まれる誤差を
算出して補正する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】視覚センサを用いた作業対象物の種類判
定、良否の検査、位置の測定などが広く行なわれてい
る。視覚センサから得られる作業対象物の測定結果を用
いて実際の作業を行なうためには、視覚センサでとらえ
た画像の画像座標系で得られた測定結果を実際に作業を
行なう作業空間座標系へ座標変換を行なう必要がある。
【0003】例えば作業対象物の寸法から良否の判断を
行なうために視覚センサで測定した寸法を実寸に換算す
る事、ロボットの把持装置で作業対象物を把持するため
に視覚センサで測定した作業対象物の位置や向きを作業
空間座標系の位置と向きに変換する事などが実例として
上げられる。
【0004】この視覚センサの画像座標系から実際の作
業が行なわれる作業空間座標系への座標変換に必要な座
標変換パラメータは、画像データの1画素の水平方向と
垂直方向の寸法を視野の上で計った値である単位画素
長、視覚センサの固定される座標系と画像座標系との間
の回転角である角度オフセット、視覚センサの固定され
る座標系の原点と画像座標系の原点との平行移動量であ
る位置オフセットで表すことができる。
【0005】座標変換パラメータは作業を行なう前に教
示作業で与えておく必要がある。一般に座標変換パラメ
ータの教示作業は、作業空間座標系で位置や寸法のわか
っている教示対象物を用意してそれを視覚センサで測定
した結果や、ロボットの移動量を基にして座標変換に必
要なデータを算出する方法が用いられている。例えば特
開昭59−222706号公報や特開平2−19430
2号公報などにその一例を見ることができる。
【0006】図9は教示作業の一例を示す。視覚センサ
93の視野92の中に教示用の標識901,902,9
03が置かれ、視覚センサ93でとらえた画像からそれ
ぞれの標識の画像座標系での位置を算出することができ
る。3つの標識の作業空間座標系での位置がわかってい
れば画像座標系で算出された位置との比較から座標変換
パラメータを求めることができる。
【0007】標識の位置を作業空間座標系で与えるため
に、視覚センサの視野92上で正確に機械加工された穴
や突起に標識をかん合させる事や、作業を行なうロボッ
ト91の把持装置94で標識を視野内に置く事などで作
業空間座標系での位置を得ることが行なわれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来で
は教示作業の結果から得られた座標変換パラメータをそ
のまま使用するため、作業空間座標系へ座標変換した値
は、教示作業の際に含まれた誤差や教示作業と実作業の
間の条件の違いになどよって生じた誤差を含んだ値にな
る。
【0009】例えばロボットのアーム先端付近に視覚セ
ンサが取付けられているとき、教示作業を行なった位置
と作業対象の画像をとらえる位置とが異なる場合には視
覚センサからの測定結果を座標変換したときに得られる
位置はロボットの位置決め誤差を含むことになる。
【0010】そこで本発明は、教示作業によって得られ
た座標変換パラメータは誤差を含むと考え、視覚センサ
から得られる測定結果をより正確なものとするために座
標変換パラメータの誤差を算出する方法を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、視覚センサのとらえた画像の画像座標
系から実際の作業が行なわれる作業空間の座標系への座
標変換を行なうための座標変換パラメータに誤差がある
と仮定し、この誤差を含んだ座標変換の式と誤差を含ま
ない座標変換の式とを変形して、少なくとも2組の、作
業空間座標系での真の位置とその位置にある対象物を視
覚センサでとらえて測定した画像座標系の位置を座標変
換して得られた位置との差から座標変換パラメータの誤
差を算出する。
【0012】座標変換パラメータのうち、単位画素長の
持つ誤差は無視できるとし、角度オフセットと位置オフ
セットが誤差を持つと仮定して、この誤差を含んだ座標
変換の式を変形して誤差を算出する式を得る。
【0013】補正作業に用いる標識は作業空間座標系で
既知である位置と視覚センサでとらえた標識の画像デー
タから得られる位置とを一致させたものとする。例えば
円形の標識ではその中心を機械的に既知の位置に位置決
めすれば、標識の画像データから算出される重心は作業
空間座標系の既知の位置に一致する。
【0014】機械装置の可動部に視覚センサが取付けら
れ視覚センサと作業空間座標系とが相対的に移動する場
合、少なくとも1個の標識について、対象物を固定した
まま視覚センサの取付けられた可動部を標識が画面をは
み出さない範囲で動かして対象物の測定を少なくとも2
回行なうことで画像座標軸の角度オフセットと画像座標
原点の位置オフセットの誤差を算出できる。
【0015】視覚センサが作業空間座標系に対して固定
されている場合、あるいは視覚センサが機械装置の可動
部に取付けられていても補正を行なう場合に作業空間座
標系との相対的な移動がない場合、視覚センサの画面を
はみ出さない少なくとも2個の固定された標識、あるい
は少なくとも2ケ所の既知の位置に移動する標識につい
て、それぞれの標識の位置を測定することで画像座標軸
の角度オフセットと画像座標原点の位置オフセットの誤
差を算出できる。
【0016】算出された誤差から補正した座標変換パラ
メータを用いて上記誤差算出の手順を繰り返すことでよ
り正確な値を得られる。この時、最初の誤差算出手順の
時に得られた画像座標での位置測定結果があれば視覚セ
ンサによる標識の測定を繰り返さず誤差を算出できる。
【0017】
【実施例】
(実施例1)以下本発明の請求項1に基づく一実施例を
図面を用いて説明する。図1は、水平多関節型ロボット
の第2アーム2の先端付近に視覚センサ3を取付け、作
業領域6の画像をとらえて作業する場合の斜視図であ
る。
【0018】このとき、視覚センサ3の固定される座標
系は、第2アーム2の先端に固定される座標系であり、
把持装置4の取付けられている回転上下動軸5の軸心を
原点とし、第2アーム2の長手方向に平行で回転上下軸
5に向かう方向をY軸とする。
【0019】ロボットにはロボット制御装置12が付属
しており、ロボット本体から第1アーム1、第2アーム
2の関節角度などの位置情報13を受け、制御手順に従
って駆動動力14を発生して作業を行なう。
【0020】視覚センサ3でとらえられる作業領域6の
画像データ7は、画像データ記憶装置8に記憶され、画
像データバス9を介して画像データ演算装置10によっ
て作業対象物の位置や形状などを算出する。
【0021】ロボット制御装置12は画像データ演算装
置10からシステムバス11を介して作業対象物の位置
や形状の情報を得ることができる。画像データ演算装置
10からの位置情報と視覚センサ3の固定されている第
2アーム2の位置情報とから作業空間座標系での位置情
報を得て作業を行なう。
【0022】座標変換パラメータの補正作業は視覚セン
サ3の作業領域6の中に置かれた標識101を用いて行
なう。標識101は作業空間座標系での既知の位置に位
置決めされているものとする。
【0023】図2は、水平多関節型ロボットの作業空間
座標系、アーム、および第2アームに固定された視覚セ
ンサの画像座標系との幾何学的な関係を表す。図中、作
業空間座標系を(X,Y)、視覚センサの画像座標系を
(Xv,Yv)、作業空間座標系における標識の位置を
pw(pwx,pwy)、視覚センサの画像座標系にお
ける標識の位置をpv(pvx,pvy)、作業空間座
標系における回転上下動軸の軸心の位置をpr(pr
x、pry)、視覚センサの固定されている第2アーム
の角度をcr、視覚センサの固定される座標系の原点と
画像座標原点との位置オフセットを(dx,dy)、画
像座標の角度オフセットをdcと表記する。なお前記の
座標pv(pvx,pvy)は、視覚センサの画素数を
単位とする値である。
【0024】視覚センサがある位置で標識の画像をとら
えたとき、作業空間座標系での標識の位置と画像座標に
おける標識の位置との関係は数1の式(1)となる。こ
の数1の式(1)によって画像座標での標識の位置pv
を座標変換することで作業空間座標系での標識の位置p
wが得られる。
【数1】
【0025】ここで、uxはXv方向の単位画素長、u
yはYv方向の単位画素長である。またR(a)は、座
標回転マトリクスを簡便に表記したもので、数2の式
(2)の定義による。
【数2】
【0026】ところで、画像座標での対象物の位置pv
から算出される位置と作業座標系での対象物の真の位置
pwとの間に位置のずれpeが存在し、それは位置オフ
セットの誤差(ex,ey)、および角度オフセットの
誤差ecが原因であるとすれば、式(1)に誤差を含ん
だ数3の式(3)を考えることができる。この式と誤差
がない場合の数1の式(1)との差分が、誤差peと座
標変換パラメータ中のオフセットの持つ誤差(ex,e
y,ec)との関係を表す数3の式(4)である。
【数3】
【0027】ここで誤差peは画像座標で得た補正対象
物の位置を座標変換して得られる位置の値から補正対象
物の真の位置を差し引いた値である。
【0028】数3の式(4)を視覚センサが固定されて
いる座標系を基準で考えれば、式の両辺で第2アームの
回転角crの分だけ逆方向に回転させることになり、数
3の式(4)は数4の式(5)となる。この式ではロボ
ットの姿勢についてアームの角度crのみが含まれ、ロ
ボットの回転上下動軸の軸心の位置prは含まれない。
【数4】
【0029】位置pwである標識が視覚センサの視野を
はみ出さない範囲でロボットのアームを動かし、固定さ
れた1つの標識を視覚センサの位置を変えた2ケ所で測
定を行う。それぞれの視覚センサの位置を第1の撮像位
置および第2の撮像位置と呼び、第1の撮像位置で視覚
センサの取付けられているアームの角度をcr1、視覚
センサの画像座標系で測定した標識の位置を(pvx
1,pvy1)、第2の撮像位置で視覚センサの取付け
られているアームの角度をcr2、視覚センサの画像座
標系で測定した標識の位置を(pvx2,pvy2)と
する。
【0030】ロボットのアーム移動によって生ずる誤差
は無視できると仮定すれば、それぞれ数5の式(6)式
(7)が得られる。数5の式(6)と式(7)の差分は
位置オフセットが消去されて数5の式(8)である。
【数5】
【0031】図3は数5の式(8)の各項の関係を図示
したものである。ecがあまり大きくない値であれば図
中に示した角Aは近似的に90°である。数5の式
(8)は数6の式(9)のように変形することができ
る。またecがあまり大きくない値であればsin(e
c)は近似的にecであるから左辺の回転マトリクスを
展開すれば数6の式(10)となり、式(10)のX成
分あるいはY成分の関係式よりecを算出できる。
【数6】
【0032】dc−ecが補正されたdcである。この
補正された角度オフセットを用いて再び座標変換を行な
えば、数5の式(6)および式(7)でec=0として
得られる数7の式(11)あるいは式(12)から位置
オフセットの誤差(ex,ey)が算出できる。
【数7】
【0033】dx−exおよびdy−eyがそれぞれ補
正されたdxおよびdyである。上述した手順によって
補正された位置オフセットおよび角度オフセットを用い
て画像座標で得られた対象物の位置を座標変換すれば、
視覚センサによる測定でより正確な対象物の位置を得ら
れることになる。
【0034】誤差の算出を容易にするために仮定した条
件があり、補正した位置オフセットおよび角度オフセッ
トが理想的に補正されたわけではなく若干の補正可能な
誤差を残していると考えられる。したがって、補正した
位置オフセットと角度オフセットとを含む座標変換パラ
メータを用い、さらに上述した手順を繰り返すことで誤
差の値を小さくできると考えられる。
【0035】以下本発明の請求項4に基づく1実施例を
図面を用いて説明する。図4は上述の手順によるオフセ
ットの補正を繰り返して座標変換の誤差を小さくする場
合の処理の流れ図を示す。
【0036】補正の手順を繰り返す際に、手順の401
〜404で得られた画像座標系での標識の位置、視覚セ
ンサの固定された第2アームの位置と角度とを保存して
おけば補正手順の繰り返しにおいて測定を繰り返す必要
はなく補正のための算術演算の手順405〜408の繰
り返しとなる。手順401〜404で得られた画像座標
系での標識の位置は、図1の画像データ演算装置10あ
るいはロボット制御装置12の内部に設けられ、演算や
制御のプログラムを記述する際に用いられている汎用の
記憶装置の一部を使用して保存することができる。
【0037】手順405で算出した既知の位置と座標変
換で得られた位置との差pe1およびpe2が目標値以
下であれば処理を終了する。pe1あるいはpe2が目
標値より大きい場合、手順407で算出したオフセット
の誤差から手順408で座標変換パラメータのオフセッ
トを補正し、手順405に戻って再び誤差の算出と目標
値との比較を行なう。
【0038】なお、上述の実施例では第2アームまでの
水平多関節型ロボットについての本発明の適用例である
が、作業空間座標系に固定された標識との間に相対的移
動が可能である可動部を有する機械装置の可動部に視覚
センサが取付けられていれば本発明を適用できる。例え
ば直交座標型のロボットの作業軸を基準とした座標系に
視覚センサが固定される場合上述の実施例に示した数式
においてcr=0、あるいはcr=任意の定数とすれば
よい。
【0039】(実施例2)以下、補正作業の際に視覚セ
ンサの画像座標系と作業空間の座標系との間に移動がな
い場合の請求項2に基づく本発明の一実施例について図
面を用いて説明する。
【0040】先の実施例と同様に、水平多関節型ロボッ
トと視覚センサとの関係が図1および図2で説明される
ならば、補正作業の際に視覚センサの移動がない場合は
アームを固定したまま2点の補正対象物について測定を
行ない、それぞれの誤差pe1およびpe2を得て、数
5の式(6)から数7の式(12)までの第2アームの
角度cr1とcr2を等しいとすれば位置オフセットお
よび角度オフセットの算出ができる。
【0041】図5は水平多関節型ロボット51上方に視
覚センサ53を固定して作業領域52の画像をとらえて
作業を行なう場合を示す斜視図である。視覚センサは作
業空間座標系に対して固定され、ロボットの移動には無
関係である。標識501および502は、視覚センサの
視野内である作業領域52の内部でそれぞれ既知の位置
に固定されているものとする。図1の場合と視覚センサ
の固定位置が異なるのみで、視覚センサから得られる画
像データの記憶と演算、ロボット制御装置によるアーム
の駆動などについては図1に示した場合と同様である。
【0042】図6は、水平多関節型ロボットの作業空間
座標系と視覚センサの画像座標系との幾何学的な関係を
表す。図中、作業空間座標系を(X,Y)、視覚センサ
の画像座標系を(Xv,Yv)、作業空間座標系におけ
る標識の位置をpw(pwx,pwy)、視覚センサの
画像座標系における標識の位置をpv(pvx,pv
y)、画像座標原点との位置オフセットを(dx,d
y)、画像座標の角度オフセットをdcと表記する。な
お前記の座標pv(pvx,pvy)は、視覚センサの
画素数を単位とする値である。
【0043】標識の画像をとらえたとき、作業空間座標
系での標識の位置と画像座標における標識の位置との関
係は数8の式(13)となる。この式(13)によって
画像座標での標識の位置pvを座標変換することで作業
空間座標系での標識の位置pwが得られる。
【数8】
【0044】ここで、uxはXv方向の単位画素長、u
yはYv方向の単位画素長である。またR()は座標回
転マトリクスを簡便に表記したもので、数2の式(2)
の定義による。
【0045】ところで、画像座標での標識の位置pvか
ら算出される位置と作業座標系での標識の真の位置pw
との間に位置のずれpeが存在し、それは位置オフセッ
トの誤差(ex,ey)、および角度オフセットの誤差
ecが原因であるとすれば、数8の式(13)に誤差を
含んだ数9の式(14)を考えることができる。この式
と誤差がない場合の式(13)との差分が、誤差peと
座標変換に必要なデータの持つ誤差(ex,ey,e
c)との関係を表す数9の式(15)である。
【数9】
【0046】ここで誤差peは、画像座標で得た標識の
位置を座標変換して得られる位置の値から標識の真の位
置を差し引いた値である。
【0047】2点の標識501および502について測
定を行い、画像座標系での位置をそれぞれpv1、pv
2とすれば数10の式(16)式(17)が得られる。
式(16)と式(17)の差分は位置オフセットが消去
されて数10の式(18)である。
【数10】
【0048】図7は数10の式(18)の各項の関係を
図示したものである。ecがあまり大きくない値であれ
ば図中に示した角Bは近似的に90°である。数10の
式(18)は数11の式(19)のように変形すること
ができる。またecがあまり大きくない値であればsi
n(ec)は近似的にecであるから左辺の回転マトリ
クスを展開すれば数11の式(20)となり、式(2
0)のX成分あるいはY成分の関係式よりecを算出で
きる。
【数11】
【0049】dc−ecが補正されたdcである。この
補正された角度オフセットを用いて再び座標変換を行な
えば、数10の式(16)および式(17)でec=0
として得られる数12の式(21)あるいは式(22)
から位置オフセットの誤差(ex,ey)が算出でき
る。
【数12】
【0050】dx−exおよびdy−eyが補正された
dxおよびdyである。上述した手順によって補正され
た位置オフセットおよび角度オフセットを用いて画像座
標で得られた対象物の位置を座標変換すれば、視覚セン
サによる測定でより正確な対象物の位置を得られること
になる。
【0051】誤差の算出を容易にするために仮定した条
件があり、補正した位置オフセットおよび角度オフセッ
トが理想的に補正されたわけではなく若干の補正可能な
誤差を残していると考えられる。したがって、補正した
位置オフセットと角度オフセットを含む座標変換パラメ
ータを用い、さらに上述した手順を繰り返すことで誤差
の値を小さくできると考えられる。
【0052】以下本発明の請求項5に基づく1実施例を
図面を用いて説明する。図8は上述の手順によるオフセ
ットの補正を繰り返して座標変換の誤差を小さくする場
合の処理の流れ図を示す。
【0053】補正の手順を繰り返す際に、手順の801
で得られた画像座標系での標識の位置を保存しておけば
補正手順の繰り返しにおいて測定を繰り返す必要はなく
補正のための算術演算の手順802〜805の繰り返し
となる。手順801で得られた画像座標系での標識の位
置は、図1の画像データ演算装置10あるいはロボット
制御装置12の内部に設けられ演算や制御のプログラム
を記述する際に用いられている汎用の記憶装置の一部を
使用して保存することができる。
【0054】手順802で算出した既知の位置と座標変
換で得られた位置との差pe1およびpe2が目標値以
下であれば処理を終了する。pe1あるいはpe2が目
標値より大きい場合、手順804で算出したオフセット
の誤差から手順805で座標変換パラメータのオフセッ
トを補正し、手順802に戻って再び誤差の算出と目標
値との比較を行なう。
【0055】なお、上述の実施例では第2アームまでの
水平多関節型ロボットについての本発明の適用例である
が、作業空間座標系に固定された視覚センサのとらえた
画像データから測定された対象物の位置や形状の情報を
利用して作業を行なう機械装置であれば機械装置の形態
に関わらず広く本発明を適用できる。
【0056】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、視覚セン
サのとらえた画像の座標系から実際の作業が行なわれる
空間の座標系への座標変換に必要なデータの誤差を算出
できるので、この誤差で座標変換パラメータを補正する
ことで視覚センサから得られる処理結果をより正確なも
のとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す説明図で斜視図で
ある。
【図2】本発明の第1の実施例における幾何学的な関係
を表す説明図である。
【図3】本発明の第1の実施例における数式の各項の関
係を表す説明図である。
【図4】本発明の第1の実施例を示す説明図で流れ図で
ある。
【図5】本発明の第2の実施例を示す説明図で斜視図で
ある。
【図6】本発明の第2の実施例における幾何学的な関係
を表す説明図である。
【図7】本発明の第2の実施例における数式の各項の関
係を表す説明図である。
【図8】本発明の第2の実施例を示す説明図で流れ図で
ある。
【図9】従来の技術を示す説明図で斜視図である。
【符号の説明】
1 第1アーム 2 第2アーム 3 視覚センサ 4 把持装置 5 回転上下軸 6 作業領域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 視覚センサのとらえた画像データから測
    定される画像座標系の位置を作業が行なわれる作業空間
    座標系へ座標変換するときに用いる座標変換パラメータ
    中のオフセットに含まれる誤差の算出において、前記視
    覚センサの視野内におかれる標識であって前記作業空間
    座標系での位置が既知である標識を用い、少なくとも1
    点の前記標識を前記視覚センサでとらえ前記画像座標で
    算出された前記標識の位置を前記作業空間座標系に座標
    変換する工程を、前記標識が前記視覚センサの画像から
    はみ出さない範囲で前記視覚センサを移動させて少なく
    とも2回行ない、得られた前記作業空間座標系での前記
    標識の位置の測定結果と前記標識の既知である位置との
    差からオフセットの誤差を算出して、該オフセットの誤
    差を前記座標変換で用いたオフセットに繰り込むことに
    より該オフセットを補正することを特徴とする視覚セン
    サ座標系の補正方法。
  2. 【請求項2】 視覚センサのとらえた画像データから測
    定される画像座標系の位置を作業が行なわれる作業空間
    座標系へ座標変換するときに用いる座標変換パラメータ
    中のオフセットに含まれる誤差の算出において、前記視
    覚センサの視野内におかれる標識であって前記作業空間
    座標系での位置が既知である標識を用い、少なくとも2
    点の前記標識を前記視覚センサでとらえ前記画像座標で
    算出された前記標識の位置を前記作業空間座標系に座標
    変換し、得られた前記作業空間座標系での前記標識の位
    置の測定結果と前記標識の既知である位置との差からオ
    フセットの誤差を算出して、該オフセットの誤差を前記
    座標変換で用いたオフセットに繰り込むことにより該オ
    フセットを補正することを特徴とする視覚センサ座標系
    の補正方法。
  3. 【請求項3】 請求項1あるいは請求項2に記載の補正
    方法を用いて補正したオフセットを、補正後、再び請求
    項1あるいは請求項2に記載の補正方法を用いてオフセ
    ットの誤差を算出して補正することを特徴とする視覚セ
    ンサ座標系の補正方法。
  4. 【請求項4】 視覚センサのとらえた画像データから測
    定される画像座標系の位置を作業が行なわれる作業空間
    座標系へ座標変換するときに用いるオフセットに含まれ
    る誤差の算出において、前記視覚センサの視野内におか
    れる標識であって前記作業空間座標系での位置が既知で
    ある標識を用い、少なくとも1点の前記標識を前記視覚
    センサでとらえ前記画像座標で前記標識の位置を算出し
    て保存する工程を、前記標識が前記視覚センサの画像か
    らはみ出さない範囲で前記視覚センサを移動させて少な
    くとも2回行ない、 (イ)前記保存された前記画像座標系での位置を前記作
    業空間座標系に座標変換する工程。 (ロ)座標変換された位置と前記既知である位置との差
    からオフセット誤差を算出する工程。 (ハ)オフセットの誤差を前記座標変換で用いたオフセ
    ットに繰り込むことによりオフセットを補正する工程。 上記(イ)(ロ)(ハ)の工程を少なくとも1回は行な
    うことを特徴とする視覚センサ座標系の補正方法。
  5. 【請求項5】 視覚センサのとらえた画像データから測
    定される画像座標系の位置を作業が行なわれる作業空間
    座標系へ座標変換するときに用いるオフセットに含まれ
    る誤差の算出において、前記視覚センサの視野内におか
    れる標識であって前記作業空間座標系での位置が既知で
    ある標識を用い、少なくとも2点の前記標識を前記視覚
    センサでとらえ前記画像座標で前記標識の位置を算出し
    て保存し、 (イ)前記保存された前記画像座標系での位置を前記作
    業空間座標系に座標変換する工程。 (ロ)座標変換された位置と前記既知である位置との差
    からオフセット誤差を算出する工程。 (ハ)オフセットの誤差を前記座標変換で用いたオフセ
    ットに繰り込むことによりオフセットを補正する工程。 上記(イ)(ロ)(ハ)の工程を少なくとも1回は行な
    うことを特徴とする視覚センサ座標系の補正方法。
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