JPH0678582U - 複層ガラス用のスペーサ構造 - Google Patents

複層ガラス用のスペーサ構造

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JPH0678582U
JPH0678582U JP2623093U JP2623093U JPH0678582U JP H0678582 U JPH0678582 U JP H0678582U JP 2623093 U JP2623093 U JP 2623093U JP 2623093 U JP2623093 U JP 2623093U JP H0678582 U JPH0678582 U JP H0678582U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】汎用タイプの押出機を用いて多様な形状的バリ
エーショのもとで一体形成することができ、生産歩留を
上げて生産性の向上の図れる複層ガラス用のスペーサ構
造を得ることができる。 【構成】断面が厚肉化された囲繞部10と囲繞部10に
よって形成される空間部16とを有していて、空気層1
6との接触面に位置する長さ方向の端部側に通孔17が
配設されている複層ガラス用のスペーサ構造。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は複層ガラス用のスペーサ構造に係り、さらに詳しくは、スペーサの肉 厚を厚くすることで押出成形の容易化を図るとともに、通気孔配設作業の簡易化 も同時に達成することができる複層ガラス用のスペーサ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
2枚又はそれ以上の板ガラス材を吸湿剤を収納したスペーサを介して隔置し、 その四周を密閉することで形成される複層ガラスは、断熱性や防音性、防露性な どに優れた効果を発揮するほか、日射遮蔽性や安全性などの付加的機能も有して いるため、省エネルギーや安全性が重視される今日的なニーズによく適合し、業 務用としてのみならず、一般家庭用としても大きな需要が見込まれている。
【0003】 図4の(イ),(ロ)は、上記複層ガラスについての従来構造を例示する説明 図であり、二枚の板ガラス2,2は、相互間に空気層3を形成するために配設さ れるスペーサ4を介して隔置されており、このスペーサ4とそれぞれの板ガラス 2との間には一次封着剤7が、隔置された板ガラス2,2の周縁部2a,2a相 互とスペーサ4とにより画成される空隙部9には二次封着剤8がそれぞれ充填さ れ、スペーサ4の中空部5には乾燥剤25が収納されて複層ガラス1が形成され ている。
【0004】 また、この場合に用いられるスペーサ4については、(イ)に示すように押出 成形して形成された後、その中空部5を前記空気層3の側に連通させるため多数 の通孔4aを穿設してなる一体構造タイプのもののほか、(ロ)に示すように板 状材をロールフォーミングして形成する際、前記空気層3の側に位置する部位に 通気溝4bを配設することで中空部5を空気層3と連通させたり、図示は省略し たがロールフォーミング後に対向する突合せ端面相互を溶接し、この溶接部位の 反対側に位置する板面に(イ)における通孔4aと同様な通孔を穿設する一体構 造タイプのものなどが主に用いられている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、図4に示す(イ)や(ロ)などに示す上記一体構造タイプのスペー サ4を用いても二枚の板ガラス2,2を隔置して相互間に乾燥した空気層3を保 有する複層ガラス1を形成することはできる。
【0006】 しかし、図4の(イ)に示すスペーサ4の場合は、押出成形される一体構造タ イプのものであることから成形難易度が高く製品歩留が悪いほか、成形加工後に 多数の通孔4aを穿設する必要からその肉厚を薄くして形成しなければならない ために小型で吐出量の少ない専用押出機を用いざるを得ず、結果的に製品コスト を上昇させ、しかも、事後的に行われる通孔4aの穿設作業自体も煩雑で非能率 であるなどの不都合があった。
【0007】 また、図4の(ロ)に示すスペーサ4の場合は、(イ)の場合に比較して成形 難易度は低いものの、ロールフォーミングに用いる金型や溶接設備のために多大 な設備投資が必要になり、(イ)の場合と同様、結果的に製品コストが高くなる 不都合があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は従来技術にみられた上記課題に鑑みてなされたものであり、その構成 上の特徴は、板ガラス相互を隔置して空気層を形成すべく介在配置される複層ガ ラス用のスペーサが、少なくとも囲繞部と囲繞部によって形成されて乾燥剤を収 納する空間部とを有していて、前記囲繞部は、その断面が厚肉化されているとと もに前記空気層との接触面に位置する長さ方向での少なくともいずれか一方の端 部側に通孔が配設されていることにある。
【0009】
【作用】
このため、スペーサ自体は、その肉厚を従来にも増して比較的厚く形成されて いるので、小型で吐出量の少ない専用押出機を用いずに汎用タイプの押出機を用 いることで一体形成することができる。しかも、スペーサにあって複層ガラス内 に形成される空気層との接触面に位置する部位に配設される通孔は、その口径が 乾燥剤の粒径よりも大きくして形成されているので、その数も少なくすることが でき、通孔配設作業を簡易化することができる。
【0010】
【実施例】
以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明する。
【0011】 本考案を適用して形成される複層ガラス31は、図2に例示するように、二枚 の板ガラス32,32がその相互間に空気層33を形成するために配設されるス ペーサ11を介して隔置されており、このスペーサ11とそれぞれの板ガラス3 2との間には一次封着剤34が、隔置された板ガラス32,32の周縁部32a ,32a相互とスペーサ11とにより画成される空隙部35には二次封着剤36 がそれぞれ充填され、かつ、スペーサ11内には乾燥剤25が収納されて形成さ れており、前記空気層33との接触面に少なくとも1以上の通孔17を配設する ことでその全体が形成されている。
【0012】 図1の(イ),(ロ)は、本考案の一実施例を示す説明図であり、前記スペー サ11は、通常の押出成形機を用いるなどして一体形成された断面略ロ字形を呈 する両側板部12,12と天板部13と底板部14とを備え、しかも、両側板部 12,12の長さ方向での中央部には凹部15を有してなる囲繞部10が構成さ れており、これらにより囲繞形成される空間部16内には適宜の乾燥剤25が収 納されるようになっている。
【0013】 しかも、図1の(ロ)からも明らかなように、この場合のスペーサ11は、乾 燥剤25が収納される空間部16の縦断面積S2 が相対的に小さなものとなるよ うに、側板部12と天板部13と底板部14とのそれぞれの肉厚aにより得られ る縦断面積S1 を大きくすることで、つまり肉厚aを比較的厚肉化することで一 体形成されている。
【0014】 また、前記空気層33との接触面である天板部13には、長さ方向でのいずれ か一方もしくは双方の端部側、必要によっては長さ方向での中央部など、適宜の 位置に、略円形のほか、楕円や長円や矩形などのような適宜形状を呈する通孔1 7が配設されている。
【0015】 なお、この場合における通孔17は、スペーサ11の長さ方向の端部にのみ配 設されているので、その口径が空間部内の乾燥剤と空気層との間に必要にして十 分な連通状態を確保することができるように大きくして形成される必要がある。 その際、実装時には収納された乾燥剤25が通孔17を介して外部に出てしまう ことのないように、スポンジ材のような通気性クション材18を充填することで 通気性を確保しながら閉止されている。
【0016】 図3の(イ)〜(ハ)は、本考案におけるスペーサについての他の実施例をパ ターン分けして示すものであり、このうち、(イ)に示すスペーサ11aは、側 板部12aと底板部14aとの形状を図1と同様に形成し、天板部13aのみを 内方に湾曲させて形成するとともに、この天板部13aの側に矩形状を呈する通 孔17aを配設した場合を、(ロ)に示すスペーサ11bは、側板部12bと底 板部14bよりは狭幅な天板部13bとの間に傾板部19を介在させるとともに 、天板部13bの側に矩形状を呈する通孔17bを配設した場合を、(ハ)に示 すスペーサ11cは、底板部14cよりは狭幅な天板部13cの側から垂設され ている垂直部20と、この垂直部20と側板部12cとの間に介在する水平部2 1とを有し、垂直部20のいずれか一方、もしくは双方の側に矩形状を呈する通 孔17cを配設した場合をそれぞれ示す。なお、これらの場合における通孔17 a〜cは、いずれも矩形状を呈して形成されている場合が示されているが、図示 例以外にも円形や楕円形、長円形など、適宜の形状のものを採用することができ る。
【0017】 本考案はこのようにして構成されているので、スペーサ11自体は、通孔17 も従来のような多数箇所への配設を不要とした結果、その肉厚aも従来のものに 比べ比較的厚くして形成することができ、したがって、小型で吐出量の少ない専 用押出機を用いずに汎用タイプの押出機を用いて押出成形することで一体形成す ることができるので、生産歩留を上げて生産性の向上を図ることができる。
【0018】 しかも、スペーサ11にあって複層ガラス31内に形成される空気層33との 接触面に位置する天板部13に配設される前記通孔17は、その口径を十分大き くして形成してあるので、その配設位置を少なくしても空間部16内の乾燥剤2 5と空気層33との間に必要にして十分な連通状態を確保することができるほか 、通孔17自体の配設作業も簡易化することができ、生産性の向上に寄与させる ことができる。
【0019】 なお、本考案において通孔17の配設作業は、押出成形して所定の長さに切断 した後の後加工として行われる結果、スペーサ11自体の形状上での制約もそれ だけ少なくなり、例えば図3の(イ)〜(ハ)に示すように多くのバリエーショ ンのもとで押出成形することができ、多様化するデザイン的なニーズにも柔軟に 対処することができることになる。
【0020】
【考案の効果】
以上述べたように本考案によれば、スペーサ自体は、その肉厚を従来にも増し て比較的厚く形成することができるので、小型で吐出量の少ない専用押出機を用 いずに汎用タイプの押出機を用いて多様な形状的バリエーショのもとで一体形成 することができ、生産歩留を上げて生産性の向上を図ることができる。
【0021】 しかも、スペーサにあって複層ガラス内に形成される空気層との接触面に位置 する部位に配設される通孔は、その口径が空間部内の乾燥剤と空気層との間に必 要にして十分な連通状態を確保することができるように大きくして形成されてい るので、その数も少なくすることができ、通孔配設作業を簡易化することができ る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す説明図であり、このう
ちの(イ)は要部を示す部分斜視図であり、(ロ)は肉
厚部分と内部の空間部分との相互関係を示す説明図であ
る。
【図2】図1の実施例に係るスペーサを組み込んだ複層
ガラスの構造例を示す説明図である。
【図3】本考案の他の実施例を(イ),(ロ),(ハ)
にパターン分けして示す説明図である。
【図4】従来からあるスペーサを組み込んだ複層ガラス
の構造例をパターン(イ),(ロ)として示す説明図で
ある。
【符号の説明】
10:囲繞部 11,11a,11b,11c:スペーサ 12,12a,12b,12c:側板部 13,13a,13b,13c:天板部 14,14a,14b,14c:底板部 15:凹部 16:空間部 17,17a,17b,17c:通孔 18:通気性クッション材 19:斜板部 20:垂直部 21:水平部 25:乾燥剤 31:複層ガラス 32:板ガラス 32a:周縁部 33:空気層 34:一次封着剤 35:空隙部 36:二次封着剤

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】板ガラス相互を隔置して空気層を形成すべ
    く介在配置される複層ガラス用のスペーサが、少なくと
    も囲繞部と囲繞部によって形成されて乾燥剤を収納する
    空間部とを有していて、前記囲繞部は、その断面が厚肉
    化されているとともに前記空気層との接触面に位置する
    長さ方向での少なくともいずれか一方の端部側に通孔が
    配設されていることを特徴とする複層ガラス用のスペー
    サ構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002521592A (ja) * 1998-07-23 2002-07-16 ピーピージー・インダストリーズ・オハイオ・インコーポレイテッド 絶縁ユニットレス窓サッシ
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