JPH0677979B2 - 真珠光沢と金属調模様を有する包装用リボン、テープおよびその製造方法 - Google Patents

真珠光沢と金属調模様を有する包装用リボン、テープおよびその製造方法

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JPH0677979B2
JPH0677979B2 JP2109623A JP10962390A JPH0677979B2 JP H0677979 B2 JPH0677979 B2 JP H0677979B2 JP 2109623 A JP2109623 A JP 2109623A JP 10962390 A JP10962390 A JP 10962390A JP H0677979 B2 JPH0677979 B2 JP H0677979B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は真珠風の光沢と例えば水玉、星型、波型、スト
ライプ型或いは幾何学型その他適宜な金属調の模様を表
現した包装用リボン、テープおよびその製造方法に関
し、更に詳しくは化粧品、菓子、衣料品或いは贈答品等
の包装時に供する斬新で在来に見ない発色と最適な引張
り強度、巻き癖のない真珠光沢と金属調模様を有する包
装用リボン、テープおよびその製造方法に関する。
(従来の技術) 従来より一般に贈答品等の商品を捲結したり或いは立体
的花型片等の装飾物を商品に固定する際には、包装用リ
ボンまたはテープが適用され、斯かる包装用リボンまた
はテープは通常幅員を18mm程度とするものが使用され、
織成されたもの或いは編成されたもの若しくはフィルム
製のもので、それ等は所謂ボビンに捲取らせているもの
である。フィルム製の包装用リボンまたはテープ片に於
いては、金属光沢のある押出し延伸テープ片の面上に、
押出しと同時に金銀平箔糸等の金属繊条模様片を粘着等
により形成したものが周知されるが、斯かる包装用リボ
ンまたはテープ片では、スリットし乍ら金属繊条模様片
を形成する際に、スリット時の油を確実に除去すること
が出来ず、テープ片等に油付着による汚損、変色を発生
させ、また度々模様片に捩れが生起し、工程上に問題点
が多い欠陥があった。
更には該模様片の切断時に、必然的に生ずる屈曲、引張
り、捩れ等の応力が少なからず残存するため、延伸テー
プ片と模様片との貼着時に側縁部分が完全に一致せず、
剥離現象が生じ易いものである。そうして、在来の延伸
テープ片の面上に貼着された模様片は25μ程度の膜厚が
あり、このため細幅な包装用リボンまたはテープとして
ボビンに捲取った際には、両者の段差に起因して歪が発
生して捲崩れが生じ、またボビンの芯へ向うに従い捲癖
が確かに生じ、弯曲したテープとなるので実際面の使用
が耐え難く、審美性が要求されるこの種包装用リボンま
たはテープとして適用した場合、頗る当該外観が粗悪と
なる憂いがあった。
更には在来の包装用リボンまたはテープは金属調の光沢
を具備するが、単にアルミニウム等がフィルムに真空蒸
着された構成に過ぎず、このため必然的に画一化された
何等斬新な発色を伴わぬ外観を有するものであった。
また在来の包装用リボンまたはテープに使用された金属
繊条模様片はアルミニウム等が使用され、従って重量が
増加し、梱包費や輸送費が嵩むのみならず、屈従力が乏
しいものでもあった。
(解決しようとする問題点) 然るに本発明になる真珠光沢と金属調模様を有する包装
用リボン、テープおよびその製造方法に於いては、既述
在来の欠陥を是正し、積層テープの膜厚が一定で平滑化
出来、段差による***部分を解消することで捲崩れや捲
癖を可及的に消失し得る真珠光沢と金属調模様を有する
包装用リボン、テープおよびその製造方法を提供するこ
とを目的とする。
また真珠光沢に発色する包装用リボン、テープに任意の
金属調の図柄模様が表現出来、軽量であるに拘らず薄っ
ぺら感がなく、華美な雰囲気を醸し出す真珠光沢と金属
調模様を有する包装用リボン、テープおよびその製造方
法を提供することを目的とする。
更には包装用リボン、テープに要求されるひねり性、屈
従力が適切で、特に縦方向に引張り力を持つので保型性
を良好とし、リボン製作時に押しピンを挿通しても孔部
が拡張されない真珠光沢と金属調模様を有する包装用リ
ボン、テープおよびその製造方法を提供することを目的
とする。
また在来のようにスリット時の油付着の問題が解決出
来、油による模様片の減退色がなく、同時に模様片が剥
離する憂いのない真珠光沢と金属調模様を有する包装用
リボン、テープおよびその製造方法を提供することを目
的とする。
(問題点を解決するための手段) 上記した目的を達成するがために、本考案になる真珠光
沢と金属調模様を有する包装用リボン、テープおよびそ
の製造方法に於いては、発泡剤が混入され光沢が与えら
れた縦方向に強度を持つ一軸延伸フィルム6の面上に、
任意の図柄に形成された柄模様接着剤層5を塗布し、更
に該接着剤層5の面上に金属蒸着層4と保護樹脂膜層3
とを順次形成すると共に、保護樹脂膜層3側へ埋入塗布
された接着剤7を介して二軸延伸ポリエステルフィルム
8を貼着して成る積層シートDを所定幅に裁断したこと
を特徴とする真珠光沢と金属調模様を有する包装用リボ
ン、テープを特徴とし、また積層シートDの発泡一軸延
伸フィルム6側に、接着剤7を介して二軸延伸ポリエス
テルフィルム8を貼着し、また積層シートDを二枚、発
泡一軸延伸フィルム6側を内面として互いに接着剤9を
介して貼着した構成を有する。
また、二軸延伸ベースフィルム1の一面に、直接または
離型剤層2を介して保護樹脂膜層3と金属蒸着層4とを
順次形成したフィルム層Aと、一方発泡剤を混入して光
沢を与え縦方向に強度を持たせた一軸延伸フィルム6の
面上に、任意の図柄が形成されるように柄模様接着剤層
5を塗布したフィルム層Bとを、金属蒸着層4側を内面
として貼着し、熟成した後、柄模様接着剤層5面上の金
属蒸着層4と保護樹脂膜層3以外の金属蒸着層4と保護
樹脂膜層3とをベースフィルム1と共に剥離したフィル
ム層Cの保護樹脂膜層3側へ、接着剤7を埋入塗布する
と共に、二軸延伸ポリエステルフィルム8を貼着して成
る積層シートDを所定幅に裁断したことを特徴とする真
珠光沢と金属調模様を有する包装用リボン、テープの製
造方法を特徴とし、また発泡剤を混入した一軸延伸フィ
ルム6の表面をコロナ放電により更に微細粗面に改質し
たことを特徴としている。
(実施例) 次いで本発明になる真珠光沢と金属調模様を有する包装
用リボン、テープおよびその製造方法に関する実施の一
例について詳述する。
厚さ9〜50μのポリエステルフィルム等より成る二軸延
伸ベースフィルム1の一面に離型剤層2を形成する。
この離型剤層2は後続工程で前期ベースフィルム1を剥
離容易とするためのもので、また二軸延伸ベースフィル
ム1は金属蒸着層4の形成時の基材として役立たせるも
のである。
従って、離型剤層2を塗布しない場合でも、必ずしも実
施不能とはならない。
斯かる離型剤層2は例えばワックス、シリコン、フッ素
樹脂、界面活性剤等が適用され、厚さ1〜2μに塗布さ
れている。
次いで該離型剤層2の表面に、例えばアクリル系、ポリ
ウレタン系、エポキシ系等の厚さ1〜2μとする保護樹
脂膜層3を形成する。
更に該保護樹脂膜層3の面上に金属蒸着層4を形成す
る。
この金属蒸着層4は例えば金、銀、銅、アルミニウム等
の金属を真空蒸着方式によって厚さ30〜60μの膜厚に蒸
着されるものであるが、光沢面およびコスト面からアル
ミニウムを真空蒸着するのが好ましい。
而して、二軸延伸ベースフィルム1の面上には順次離型
剤層2、保護樹脂膜層3、金属蒸着層4が積層されたフ
ィルム層Aが製出される。
一方、ポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂に所望発
泡剤を混入して真珠光沢を付与すると共に、縦方向に引
張り強度を持たせた厚さ100〜120μに形成される一軸延
伸フィルム6の面上に、任意の図柄模様が表現されるグ
ラビア印刷用に製版されたロールを用いて、柄模様接着
剤層5を形成する。この柄模様接着剤層5は、例えば水
玉、星型、波型、ストライプ型或いは幾何学型その他適
宜な模様を有する、厚さ2〜5μとするポリエステル
系、ポリウレタン系その他の接着剤が適用されるもので
あり、而して一軸延伸フィルム6と柄模様接着剤層5に
よるフィルム層Bを得る。
次いでフィルム層Bの柄模様接着剤層5側と、フィルム
層Aの金属蒸着層4側とをドライラミネート方式で圧着
して、当該接着剤層5が充分に硬化し熟成したる後、前
記二軸延伸ベースフィルム1を剥離すれば、柄模様接着
剤層5の面上に在る金属蒸着層4と保護樹脂膜層3を除
いた、金属蒸着層4と保護樹脂膜層3とがベースフィル
ム1と共に剥離し、以って一軸延伸フィルム6の面上に
は柄模様接着剤層5と、その面上の金属蒸着層4と保護
樹脂膜層3のみが残存したフィルム層Cが製出されるも
のとなる。
この際前記一軸延伸フィルム6は、気泡発泡した隙間が
形成された粗面を呈し、反射光沢を持つことで所謂パー
ル調の真珠光沢が表面から得られるものとなる。また白
色顔料を練込むと白色がかった真珠光沢が、赤色顔料を
練込むとピンクがかった真珠光沢が得られ、一定の厚み
を有した軽くてしなやかな風合いを奏することとなる。
更には該一軸延伸フィルム6の表面をコロナ放電するこ
とで、気泡発泡した一軸延伸フィルム6の表面は、更に
微細な粗面となるように製造破壊され、改質されるもの
となるので、真珠光沢の光輝性が著しく増加するものと
なる。
次いで、該フィルム層Cの保護樹脂膜層3側へポリエス
テル系、ポリウレタン系その他の接着剤7を、互いに隣
接する柄模様接着剤層5、金属蒸着層4および保護樹脂
膜層3の間へ埋入塗布すると共に、該保護樹脂膜層3の
各面上へも同様塗布し、而して斯かる接着剤7の面上
へ、超薄膜の二軸延伸ポリエステルフィルム8をドライ
ラミネート方式を以って貼着して積層シートDを得る。
この二軸延伸ポリエステルフィルム8は、その厚さを1
〜6μとなすもので、貼着後はその結合促進のため一定
温度で長時間低温加熱するエージング工程を経て、充分
に熟成する。
而して目的とせる包装用リボン、テープを得るべく3〜
36mm幅に、シャー方式捲取りスリッターで輪切り裁断さ
れ、必要によって所望ホビンへ捲取られるものである。
また本発明の真珠光沢と金属調模様を有する包装用リボ
ン、テープおよびその製造方法に於いては、前述積層シ
ートDの発泡一軸延伸フィルム6側にポリエステル系、
ポリウレタン系その他の接着剤7を介して、厚さ1〜6
μとする超薄膜の二軸延伸ポリエステルフィルム8をド
ライラミネート方式で貼着し、第2図に示すように中心
部に一軸延伸フィルム6が、またその両側外面に二軸延
伸ポリエステルフィルム8が夫々構成される場合も有
る。
また他の実施例としては、前記積層シートDを二枚用い
て、夫々発泡一軸延伸フィルム6の側を内面として、互
いにポリエステル系、ポリウレタン系その他の接着剤9
によって貼着し、第3図が示すように、中心部に二枚の
一軸延伸フィルム6が、またその両側外面に二軸延伸ポ
リエステルフィルム8が夫々構成される表裏両面使用出
来る場合もある。
また本発明の真珠光沢と金属調模様を有する包装用リボ
ン、テープおよびその製造方法に於いては、一軸延伸フ
ィルム6の面上に任意の図柄模様が表現されるグラビア
印刷用に製版されたロールを用いて、任意柄模様接着剤
層5を形成するのであるが、この際接着剤層5を形成す
べき部位に、接着剤とグラビアインキとを同居させ、グ
ラビアインキの色彩と金属調模様とを同時に発現するこ
とも可能である。
(発明の効果) 本発明の真珠光沢と金属調模様を有する包装用リボン、
テープおよびその製造方法によれば、発泡剤が一軸延伸
フィルム6に混入されているので、その極微細な気泡発
泡による隙間により該表面が粗面化され、従って反射光
沢性を保有することで真珠風の光沢を呈するものとな
り、更に白色或いは赤色顔料を練込むと白色系或いはピ
ンク系の真珠光沢が出現するものとなる。
そうして発泡化されるため一定の厚味が生まれ、薄っぺ
ら感がなく軽くてしなやかな風合いを奏するものとな
る。
またコロナ放電処理を施すことで、発泡した一軸延伸フ
ィルム6の粗面を更に微細粗面へと改質出来、これがた
めに不規則な中に微妙に変化する発色性良好なテープ等
が得られるものとなる。
一軸延伸フィルム6表面に柄模様状に形成された接着剤
層5、金属蒸着層4、保護樹脂膜層3による積層部の隣
接間を接着剤7で埋入塗布するので、積層シートDの膜
厚が一定で平滑出来、在来のようにテープ表面の金属調
図柄が25μ要したものと異なり、段差に伴う***部分が
消失するため、捲崩れ、捲癖を可及的に排除出来、更に
縦方向に引張り力を備える一軸延伸フィルム6を適用す
ることで、包装用リボン、テープに要求されるひねり
性、屈従性が生起し、耐摩擦性、耐候耐熱性、耐薬品性
にも優れ、安価堅牢に製出し得、同時に花型等のリボン
製作時の押しピン挿通に際しても、二軸延伸ポリエステ
ルフィルム8により、孔部拡大の虞れがない効果があ
る。
更に、二軸延伸ポリエステルフィルム8を両面に適用す
れば、縦横方向に同一の引張り力が出て、裁断後に捩れ
が誘発されない。
また金属薄膜と超薄膜のフィルムをラミネートしてある
ので前記効果及び風合い良好なリボン、テープを得るこ
とが出来、且つ両面使用可能となり応用性が拡大するも
のとなる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示すものであって、第1図はそ
の工程図、第2図及び第3図は他の実施例を示す断面図
である。 1……二軸延伸ベースフィルム 2……離型剤層 3……保護樹脂膜層 4……金属蒸着層 5……柄模様接着剤層 6……一軸延伸フィルム 7、9……接着剤 8……二軸延伸ポリエステルフィルム

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発泡剤が混入され光沢が与えられた縦方向
    に強度を持つ一軸延伸フィルム6の面上に、任意の図柄
    に形成された柄模様接着剤層5を塗布し、更に該接着剤
    層5の面上に金属蒸着層4と保護樹脂膜層3とを順次形
    成すると共に、保護樹脂膜層3側へ埋入塗布された接着
    剤7を介して二軸延伸ポリエステルフィルム8を貼着し
    て成る積層シートDを所定幅に裁断したことを特徴とす
    る真珠光沢と金属調模様を有する包装用リボン、テー
    プ。
  2. 【請求項2】積層シートDの発泡一軸延伸フィルム6側
    に、接着剤7を介して二軸延伸ポリエステルフィルム8
    を貼着した請求項1記載の真珠光沢と金属調模様を有す
    る包装用リボン、テープ。
  3. 【請求項3】積層シートDを二枚、発泡一軸延伸フィル
    ム6側を内面として互いに接着剤9を介して貼着した請
    求項1記載の真珠光沢と金属調模様を有する包装用リボ
    ン、テープ。
  4. 【請求項4】二軸延伸ベースフィルム1の一面に、直接
    または離型剤層2を介して保護樹脂膜層3と金属蒸着層
    4とを順次形成したフィルム層Aと、一方発泡剤を混入
    して光沢を与え縦方向に強度を持たせた一軸延伸フィル
    ム6の面上に、任意の図柄が形成されるように柄模様接
    着剤層5を塗布したフィルム層Bとを、金属蒸着層4側
    を内面として貼着し、熟成した後、柄模様接着剤層5面
    上の金属蒸着層4と保護樹脂膜層3以外の金属蒸着層4
    と保護樹脂膜層3とをベースフィルム1と共に剥離した
    フィルム層Cの保護樹脂膜層3側へ、接着剤7を埋入塗
    布すると共に、二軸延伸ポリエステルフィルム8を貼着
    して成る積層シートDを所定幅に裁断したことを特徴と
    する真珠光沢と金属調模様を有する包装用リボン、テー
    プの製造方法。
  5. 【請求項5】発泡剤を混入した一軸延伸フィルム6の表
    面をコロナ放電により更に微細粗面に改質した請求項4
    記載の真珠光沢と金属調模様を有する包装用リボン、テ
    ープの製造方法。
JP2109623A 1990-04-24 1990-04-24 真珠光沢と金属調模様を有する包装用リボン、テープおよびその製造方法 Expired - Lifetime JPH0677979B2 (ja)

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