JPH0677796A - 電流検出機能付電界効果トランジスタのドライブ回路 - Google Patents

電流検出機能付電界効果トランジスタのドライブ回路

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JPH0677796A
JPH0677796A JP4226163A JP22616392A JPH0677796A JP H0677796 A JPH0677796 A JP H0677796A JP 4226163 A JP4226163 A JP 4226163A JP 22616392 A JP22616392 A JP 22616392A JP H0677796 A JPH0677796 A JP H0677796A
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Tetsuji Oya
哲司 大矢
Shogo Mori
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明の目的は、高精度な電流検出が可能な
電流検出機能付電界効果型トランジスタを駆動する駆動
回路を実現することである。 【構成】 駆動回路20は、主電流を流すメイントラン
ジスタ部13と、該メイントランジスタ部13に流れる
電流を検出するセンストランジスタ部14とを備え、該
2つのトランジスタ部13,14の各MOSFETセル
のドレインを共通とし、かつゲート及びソースを各々独
立した電流検出機能付MOS型電界効果トランジスタ
を、前記2つのトランジスタ部13,14の各々のゲー
ト・ソース間の電位差が常に等しくなるように前記2つ
のトランジスタ部13,14の各MOSFETセルのゲ
ート電圧を制御する。このことにより、メイントランジ
スタ部13を流れる電流ID とセンストランジスタ部1
4を流れる電流Id の比は、メイントランジスタ部に設
けられたMOSFETセルの数とセンストランジスタ部
14に設けられたMOSFETセルの数の比に等しくな
り、上記電流Id を測定することにより、主電流ID
び負荷に流れる電流Iを非常に精度良く検出できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電流検出機能付トラン
ジスタを駆動する駆動回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、大電力スイッチングや大電力増
幅などに用いられるようなパワートランジスタには、そ
の用途の性質上、定格値以上の過電流が流れたときに、
接続されている負荷やトランジスタ自体を保護するため
の機能が具備されている。そのようなパワートランジス
タの1つとして、単一ゲート・マルチソース構造の電流
検出機能付MOS型電界効果トランジスタ(MOS型F
ET)が知られている。
【0003】このような単一ゲート・マルチソース構造
の電流検出機能付MOS型FETには、接続される負荷
に流れる電流にほぼ等しい主電流を流すメイントランジ
スタ部と過電流検出用のセンストランジスタ部とが設け
られる。上記メイントランジスタ部は、通常、並列接続
して設けられた複数のMOS型FETから成っており、
センストランジスタ部は、通常、1個のMOS型FET
から成っている。これらのメイントランジスタ部の複数
のMOS型FETのソースと、センストランジスタ部の
MOS型FETのソースは、共に接地されている。メイ
ントランジスタ部を流れる主電流とセンストランジスタ
部を流れる検出用電流との比は、メイントランジスタ部
に設けられたMOS型FETの数とセンストランジスタ
部のMOS型FETの数の比に一致する。従って、セン
ストランジスタ部を流れる検出用電流の大きさを測定す
ることにより、主電流の大きさ、あるいは負荷に流れる
電流の大きさを検出することができる。
【0004】図3に、従来の単一ゲート・マルチソース
構造の電流検出機能付MOS型FET及びその駆動回路
を示す。同図に示す単一ゲート・マルチソース構造の電
流検出機能付MOS型FET2においては、メイントラ
ンジスタ部3とセンストランジスタ部4は、ドレインD
とゲートGが共通になっており、ソースのみが独立して
設けられている。その共通ドレインDは負荷1に接続さ
れ、共通ゲートGは駆動回路7の出力に接続される。ま
たメイントランジスタ部3のソースSは直接接地され、
センストランジスタ部4のソースsは、センス抵抗RS
を介して接地される。センス抵抗RS の両端の電位VS
は判定・制御回路6に入力される。判定・制御回路6は
上記入力電圧VS により、負荷1に過電流が流れたか否
かを判定し、過電流が流れた場合には駆動回路7に対
し、過電流検出信号Cを出力する。
【0005】次に、上記構成の単一ゲート・マルチソー
ス構造のMOS型FET2の動作を、図4のタイミング
チャートを参照しながら説明する。まず、駆動回路7に
特に図示していない回路から“H”レベルの駆動命令信
号aが入力されると、駆動回路7はMOS型FET2の
ゲートGに閾値以上の電圧を加える。MOS型FET2
は、このゲート電圧VG の印加により導通(オン)し、
負荷1に所定の電流が流れ始める。このとき、メイント
ランジスタ部3を流れる主電流とセンストランジスタ部
4を流れる検出用電流の比は既知であるので、判定・制
御回路6はセンス抵抗RS による電圧降下、つまりセン
ス電圧VS を測定することにより主電流の大きさを検知
することができる。
【0006】過電流を検出するためには、このセンス電
圧VS を、負荷1またはMOS型FET2の最大許容電
流Ia が流れたときのセンス電圧であるリファレンス電
圧V REF と比較すればよい。このリファレンスVREF
値は前述の最大許容電流Iaとセンス抵抗RS の抵抗値
の積Ia ・RS に等しい。そして、何らかの原因により
負荷1に短絡等が発生し、MOS型FET2のメイント
ランジスタ部3に過電流が流ると、判定・制御回路6は
センス電圧VS の値がリファレンス電圧VREFよりも大
きいことを検出することにより、過電流が発生したもの
と判定し、駆動回路7に対して保護動作指示信号Cを出
力する。駆動回路7は保護動作指示信号Cを受けると、
MOS型FET2の両トランジスタ部のMOS型FET
セルのゲートに加えるゲート電圧を閾値電圧よりも小さ
くしてMOS型FET2の両トランジスタ部のMOS型
FETセルをオフ(非導通状態)にする。このことによ
り、負荷1に過電流が流れた場合、直ちにMOS型FE
T2のメイントランジスタ部3及びセンストランジスタ
部4の全てのMOS型FETセルをオフにし、負荷また
はMOS型FET2を過電流から保護するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図3に示し
た従来の単一ゲート・マルチソース構造の電流検出機能
付MOS型FET2は、メイントランジスタ部3のゲー
トとセンストランジスタ部4のゲートが共通であるの
で、これら2つのトランジスタ部のゲートに加わる電位
は常に等しい。一方それぞれのトランジスタ部のソース
は独立しており、メイントランジスタ部3のソースが接
地レベルであるのに対し、センストランジスタ部4のソ
ースは、センス抵抗RS を介して接地されている。した
がって、メイントランジスタ部3のゲート・ソース間電
圧VGSは、センストランジスタ部4のゲート・ソース間
電圧Vgsより抵抗RS の電圧降下分、高くなる。ここ
で、センス抵抗RS の値を小さくすることによりこの電
圧降下の値を小さくすることは可能であるが、この電圧
降下は過電流検出用に用いられるセンス電圧VS そのも
のであるため、極端に小さい値になると測定精度が低下
してしまう。このように、従来の単一ゲート・マルチソ
ースのMOS型FET2は、過電流保護のための電流検
出の精度を高めるには、限界があった。
【0008】本発明は、このような問題点を解決するも
のであり、その目的は、高精度な電流検出が可能な電流
検出機能付電界効果トランジスタを駆動するトランジス
タ駆動回路を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、主電流を流す
メイントランジスタ部と、電流検出用のセンストランジ
スタ部とを備え、これら2つのトランジスタ部のドレイ
ンを共通として、かつゲート及びソースを各々独立に構
成したマルチゲート・マルチソース構造の電界効果トラ
ンジスタを駆動するドライブ回路であり、前記2つのト
ランジスタ部内の各電界効果型トランジスタセルのゲー
ト・ソース間電圧を等しくするように前記2つのトラン
ジスタ部内の各電界効果型トランジスタのゲート電圧を
独立に制御する駆動回路と、前記センストランジスタ部
を流れる電流を基に、過電流を検出する判定・制御回路
とを備え、前記駆動回路は前記判定・制御回路の過電流
検出を受けて、前記2つのトランジスタ部に流れる電流
を停止させることを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明が駆動するマルチゲート・マルチソース
構造の電流検出機能付電界効果型トランジスタは、メイ
ントランジスタ部内の電界効果型トランジスタセル(F
ETセル)のゲートとセンストランジスタ部内のFET
セルのゲートとが独立して設けられているので、各々の
トランジスタ部の各FETセルのゲートを独立に駆動す
ることが可能である。本発明では、駆動回路により、メ
イントランジスタ部の各FETセルのゲート・ソース間
電圧とセンストランジスタ部のFETセルのゲート・ソ
ース間電圧とが常に等しくなるように各々のトランジス
タ部のFETセルのゲート電圧を制御する。
【0011】メイントランジスタ部とセンストランジス
タ部は、特性の等しいFETセルから構成されており、
メイントランジスタ部とセンストランジスタ部のそのセ
ル数の比は、例えば、n:1(n≫1)となるように設
けられる。これらの多数のFETセルは各々のトランジ
スタ部において並列に接続されているので、同一の製造
工程により製造され、かつ各FETセルのサイズと各F
ETセル間のピッチが微小なので、各FETセルに等し
いゲート・ソース間電圧を印加すると各FETセルに流
れる電流の分布が均一化され、各FETセルに流れる電
流の値はほとんど等しくなる。
【0012】従って、前述の駆動回路によって各トラン
ジスタ部のFETセルのゲート・ソース間電圧が常に等
しくなるように制御することにより、メイントランジス
タ部を流れる電流の大きさとセンストランジスタ部を流
れる電流の大きさの比が、両トランジスタ部間のFET
セルの数の比と一致する。
【0013】このため、メイントランジスタ部を流れる
主電流の大きさ、及び負荷に流れる電流を、センストラ
ンジスタ部を流れる電流を測定することにより、非常に
高い精度で正確に検出することができる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。図1は、本発明の一実施例であるマ
ルチゲート・マルチソース構造の電流検出機能付MOS
型FETの回路構成及びそのMOS型FETを駆動する
駆動回路の構成を示す図である。
【0015】MOS型FET12は、主電流を流すメイ
ントランジスタ部13及び検出用電流を流すセンストラ
ンジスタ部14を備えており、上記2つのトランジスタ
部において、ドレインが共通になっており(以下、この
ドレインを共通ドレインと称す)、ゲートG,gとソー
スS,sは各々独立して設けられた構造となっている。
【0016】MOS型FET12の共通ドレインは、直
流電源10より電流が供給される負荷11に接続されて
いる。また、メイントランジスタ部13のゲートGは、
駆動回路20のゲート電圧VG の出力端子に接続され、
そのソースSは第1の差動増幅器16の+入力端子に接
続されると共に接地されている。また、センストランジ
スタ部14のゲートgは、上記駆動回路20のゲート電
圧Vgの出力端子に接続され、そのソースsはセンス抵
抗RS を介して接地されている。センス抵抗R S のセン
ストランジスタ部14のソースsに接続されている一端
は第2の差動増幅器17の+入力端子と第3の差動増幅
器18の−入力端子に接続され、その接地されている他
端は第3の差動増幅器18の+入力端子に接続されてい
る。
【0017】また、メイントランジスタ部13のゲート
Gは、第1の差動増幅器16の−入力端子に接続され、
この第1の差動増幅器16の+入力端子は、MOS型F
ET12を介し接地されている。さらに、センストラン
ジスタ部14のゲートgは、第2の差動増幅器17の−
入力端子に接続され、そのソースSは第2の差動増幅器
17の+入力端子並びに第3の差動増幅器18の+入力
端子に接続されている。さらに、第1の差動増幅器16
と第2の差動増幅器17の出力は、共に、駆動回路20
に入力され、第3の差動増幅器18の出力は、判定・制
御回路19に入力されている。
【0018】MOS型FET12はメイントランジスタ
部13とセンストランジスタ部14とを備えているが、
これらの各トランジスタ部はそれぞれ特性の等しい多数
のMOS型FETセルから構成されており(但し、セン
ストランジスタ部14は、1個のMOS型FETセルの
みから成ってもよい)、そのセル数の比はn:1(n≫
1)である。これらの多数のMOS型FETセルは、微
小であり各々のトランジスタ部において並列に接続され
ており同一の製造工程により形成されるため、等しいゲ
ート・ソース間電圧を印加すると各MOS型FETセル
のドレイン・ソース間を流れる電流は等しくなる。した
がって、メイントランジスタ部13のドレインD・ソー
スS間を流れる主電流をID とし、センストランジスタ
部14のドレインd・ソースs間を流れる検出用電流を
d とすれば、ID ≒n・Id という関係が成立する。
また、検出用電流Id は、主電流ID に比べて非常に小
さいので(Id ≪ID )、主電流ID と負荷を流れる電
流Iはほぼ等しいものとみなせる。
【0019】従って、メイントランジスタ部13のゲー
ト・ソース間電圧VGSとセンストランジスタ部14のゲ
ート・ソース間電圧Vgsとを等しくすれば、検出用電流
dの大きさを測定することによって主電流ID や負荷
を流れる電流Iを検出することができる。検出用電流I
d の大きさは、所定の抵抗値を有するセンス抵抗Rs
よる電圧降下であるセンス電圧Vs から求められる。
【0020】次に、駆動回路20の機能について、その
具体的な回路構成を示した図2とともに説明する。図2
において、駆動回路20は、センストランジスタ部駆動
回路30、メイントランジスタ部駆動回路40、Vgs
正回路50を備えている。センストランジスタ部駆動回
路30は、インバ−タ31、定電流源32,33、及び
npn型トランジスタTR1,TR2から構成されてい
る。定電流源32の出力がTR1のコレクタに接続さ
れ、そのエミッタは定電流源33に接続されている。そ
して、定電流源33の出力がTR2のコレクタに接続さ
れ、そのエミッタは接地されている。また、TR1のベ
−スとインバ−タ31の入力が接続され、インバ−タ3
1はTR2のベ−スに接続されている。尚、メイントラ
ンジスタ部駆動回路40は、インバ−タ41、定電流源
42,43、及びnpn型トランジスタTR3,TR4
から構成され、Vgs補正回路50は、インバ−タ51、
定電流源52,53、及びnpn型トランジスタTR
5,TR6から構成されており、その接続はそれぞれセ
ンストランジスタ部駆動回路30と同様である。
【0021】駆動回路20への入力である駆動命令信号
kがANDゲ−ト21に入力され、その出力はTR1及
びTR3のベ−スに接続されている。また、ANDゲ−
ト21の他の入力端子は、過電流保護回路22の一方の
出力に接続されており、過電流保護回路22の他方の出
力はTR1及びTR5のエミッタに接続されている。そ
して、TR1のエミッタ,TR3のエミッタは、それぞ
れVg ,VG として駆動回路20の出力となる。さら
に、駆動回路20への入力であるVgs’及びVGS’は、
それぞれ差動増幅器23の−入力端子,+入力端子に入
力され、その出力はTR5のベ−スに接続されている。
【0022】また、判定制御回路19はコンパレ−タ2
4を備えており、その+入力端子にVs ’が入力され、
−入力端子にはリファレンス電圧VREF が入力されてい
る。そして、コンパレ−タ24の出力は保護動作指示信
号hとして過電流保護回路22に入力される。
【0023】上記構成の駆動回路20の基本的機能は2
つある。すなわち、メイントランジスタ部13の各MO
S型FETセルのゲート・ソース間電圧VGSとセンスト
ランジスタ部14のMOS型FETセルのゲート・ソー
ス間電圧Vgsとが常に等しくなるように両トランジスタ
部のMOS型FETセルのゲート電圧を制御する機能
と、負荷11またはMOS型FET12に過電流が流れ
た時に両トランジスタ部を直ちにオフさせる機能であ
る。
【0024】まず、前者の機能から説明する。駆動回路
20に駆動命令信号kが入力されると、過電流保護回路
22からANDゲ−ト21への入力が“H”であれば、
(通常“H”である。)ANDゲ−ト21の出力は
“H”となり、TR1及びTR3をオン、TR2及びT
R4をオフにする。このことにより、MOS型FET1
2のメイントランジスタ部13の各MOS型FETセル
をオンさせるための“H”レベルのゲート電圧VG 及び
センストランジスタ部14のMOS型FETセルをオン
させるための“H”レベルのゲート電圧Vg が出力され
る。これらのゲート電圧VG ,Vg の印加により各トラ
ンジスタ部13,14の各MOS型FETセルがオン
し、それら各MOS型FETセルのドレイン・ソース間
にはゲート・ソース間電圧VGS,Vgsに依存した電流I
D ,Id が流れはじめる。この段階で各トランジスタ部
13,14の各MOS型FETセルのゲート・ソース間
電圧VGSとVgsとは等しいとは限らず、等しくないとす
ると、主電流ID と検出用電流I d との関係はID =n
・Id とはならない。従ってこのとき、検出電流Id
ら得られる主電流ID の値は正しい値とは言えない。
【0025】そこで、各トランジスタ部13,14の各
MOS型FETセルのゲート・ソース間電圧VGS,Vgs
を駆動回路20にフィードバックする。すなわち、メイ
ントランジスタ部13のゲート・ソース間電圧VGSが第
1の差動増幅器16で増幅されて、VGS′として駆動回
路20の差動増幅器23の+入力端子に入力され、他
方、センストランジスタ部14のゲート・ソース間電圧
gsが第2の差動増幅器17で増幅されてVgs′として
差動増幅器23の−入力端子に入力される。ここで、第
1,第2の差動増幅器16,17の増幅率は等しいもの
とする。差動増幅器23の出力はVgs補正回路50に入
力される。VGS’>Vgs’のときは、TR5がオン、T
R6がオフとなり、定電流源52からの電流がVg に加
算されるので、センストランジスタ部14の各MOS型
FETのゲ−ト電圧Vg が上昇し、Vgsは大きくなる。
一方、Vgs’>VGS’のときは、TR5がオフ、TR6
がオンとなり、定電流源53がVg から電流を引き抜く
ので、センストランジスタ部14の各MOS型FETの
ゲ−ト電圧Vg が降下し、Vgsは小さくなる。
【0026】上記のようにVgs補正回路50はVGS′と
gs′とが等しくなるようにゲート電圧VG ,Vg を制
御する。すなわち、各トランジスタ部13,14の各M
OS型FETセルのゲート・ソース間電圧VGSとVgs
を等しくするために、センストランジスタ部14のMO
S型FETセルのゲート電位がメイントランジスタ部1
3のMOS型FETセルのゲート電位よりも、センス抵
抗Rs での電圧降下によるセンス電圧Vs だけ高くする
制御を行う。尚、図2に示した回路構成においては、V
g を補正することによってVGSとVgsとを等しくする制
御を行ったが、VG を補正する構成であってもよい。
【0027】このようにし、駆動回路20により、各ト
ランジスタ部13,14の各MOS型FETセルのゲー
ト・ソース間電圧VGSとVgsとが等しくなると、主電流
Dと検出用電流Id との関係はID =n・Id とな
り、検出用電流Id の測定により、主電流ID の検出を
精度よく行うことができる。
【0028】次に、過電流検出時のMOS型FET12
の制御動作を説明する。前述したように、センストラン
ジスタ部13を流れる検出用電流Id の測定は、判定・
制御回路19がセンス抵抗Rs の電圧降下に相当するセ
ンス電圧Vs を測定することによって行われる。
【0029】このセンス電圧Vs は、第3の差動増幅器
18によって増幅され、Vs ′として判定・制御回路1
9のコンパレ−タ24の+入力端子に入力される。一
方、コンパレ−タ24の−入力端子には、予め過電流検
出用のリファレンス電圧VREFが与えられている。リフ
ァレンス電圧VREF とは、負荷11に最大許容電流が流
れたときのセンス電圧Vs が第3の差動増幅器18によ
り増幅されたときの電圧である。
【0030】判定・制御回路19は、増幅されたセンス
電圧Vs ′とリファレンス電圧VRE F との大小関係を常
時、比較している。判定・制御回路19は増幅されたセ
ンス電圧Vs ′がリファレンス電圧VREF よりも小さい
ときには、MOS型FET12のドレイン・ソース間に
過電流が発生していないものと判定し、駆動回路20に
対し、保護動作指示信号hを出力しない。従って駆動回
路20はMOS型FET12の駆動を継続し、負荷11
には電流Iが流れ続ける。
【0031】そして、何らかの原因により負荷11に短
絡等が発生し、MOS型FET12に過電流Iが流れ込
むと、センス電圧Vs ′がリファレンス電圧VREF より
も大きくなる。この場合、判定・制御回路19のコンパ
レ−タ24は、VS ′>VRE F の検出により過電流Iが
発生したものと判定し、駆動回路20に対して保護動作
指示信号hを出力する。
【0032】保護動作指示信号hを受けると、駆動回路
20の過電流保護回路22は、ANDゲ−ト21に
“L”レベルを出力することにより、駆動命令信号kの
状態によらずANDゲ−ト21の出力を“L”レベルに
する。このことにより、センストランジスタ部駆動回路
30のTR1をオフ、TR2をオンとし、メイントラン
ジスタ部駆動回路40のTR3をオフ、TR4をオンと
して、各トランジスタ部13,14の各MOS型FET
セルのゲートG,gに加えるゲート電圧VG ,Vg
“L”レベルにし、各トランジスタ部13,14の全て
のMOS型FETセルのドレイン・ソース間の電流の流
れを禁止する。また、過電流保護回路22の他の出力は
gs補正回路50に接続されており、例えば、定電流源
52からの電流がVg にながれこむなどして、過電流保
護動作が働かなくなることのないように、Vgs補正回路
50の動作を無効にする。
【0033】この過電流保護回路22にタイマ−を備え
させ、MOS型FET12の駆動禁止動作を所定時間の
み行う構成としてもよい。また、過電流保護回路22に
自己保持回路を備えさせ、過電流保護動作に始めた後
は、電源をオフにするまでその動作を継続するような構
成にしてもよい。
【0034】このようにして、MOS型FET12に過
電流Iが流れ込むと、駆動命令信号kの状態によらず、
MOS型FET12の各トランジスタ部13,14の全
てのMOS型FETセルを直ちにオフさせ、負荷11を
過電流から保護するものである。
【0035】尚、上記実施例は、本発明をMOS型FE
Tセルから成る電流検出機能付MOS型FETに適用し
た例であるが、これに限定されることなく、接合型FE
Tセルまたは電界効果型SITから成る電流検出機能付
FETにも適用可能なものである。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
マルチゲート・マルチソース構造の電界効果トランジス
タのメイントランジスタ部のゲート・ソース間電圧とセ
ンストランジスタ部のゲート・ソース間電圧とが、常に
等しくなるように各トランジスタ部の電界効果トランジ
スタセルのゲート電圧を制御するので、メイントランジ
スタ部を流れる電流とセンストランジスタ部を流れる電
流の比は、各トランジスタ部を構成するMOS型FET
セルの数の比と常に一致するようになり、高精度な電流
検出が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるマルチゲート・マルチ
ソース構造の電流検出機能付MOS型FETを駆動する
駆動回路のブロック図である。
【図2】図1に示した駆動回路の具体的な回路構成図で
ある。
【図3】従来の電流検出機能付MOSトランジスタ及び
その駆動回路の回路構成を示す図である。
【図4】従来の駆動回路の動作を説明するタイムチャー
トである。
【符号の説明】
12 電流検出機能付MOS型電界効果トランジス
タ 13 メイントランジスタ部 14 センストランジスタ部 16,17,18 差動増幅器 19 判定・制御回路 20 駆動回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主電流を流すメイントランジスタ部と該
    メイントランジスタ部に流れる電流を検出するセンスト
    ランジスタ部とを備え、該2つのトランジスタ部内の各
    電界効果型トランジスタセルのドレインを共通とし、か
    つゲート及びソースを各々独立とした電流検出機能付電
    界効果トランジスタを駆動するドライブ回路であって、 前記2つのトランジスタ部内の各電界効果型トランジス
    タのゲート・ソース間の電位差が常に等しくなるように
    前記各電界効果トランジスタのゲート電圧を制御する駆
    動回路と、 前記センストランジスタ部を流れる電流を基に過電流を
    検出する判定・制御回路と、 を備え、前記駆動回路は前記判定・制御回路の過電流検
    出を受けて、前記2つのトランジスタ部に流れる電流を
    停止させることを特徴とする電流検出機能付電界効果ト
    ランジスタのドライブ回路。
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