JPH0677092A - 電解コンデンサ用電解液 - Google Patents

電解コンデンサ用電解液

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Publication number
JPH0677092A
JPH0677092A JP23042392A JP23042392A JPH0677092A JP H0677092 A JPH0677092 A JP H0677092A JP 23042392 A JP23042392 A JP 23042392A JP 23042392 A JP23042392 A JP 23042392A JP H0677092 A JPH0677092 A JP H0677092A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrolytic
acid
electrolytic solution
electrolytic capacitor
amine salt
Prior art date
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Pending
Application number
JP23042392A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Shimizu
誠 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Chemi Con Corp
Original Assignee
Nippon Chemi Con Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Chemi Con Corp filed Critical Nippon Chemi Con Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 100V以上の電圧領域で使用可能で、かつ
電解コンデンサの低インピーダンス化を実現した電解コ
ンデンサ用電解液を提供する。 【構成】 有機極性溶媒を主体とする溶媒中に、 一般式: のジメチルマロン酸のアミン塩を溶質として添加して電
解液とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電解コンデンサ用電解
液の改良に関し、更に詳しくは電解コンデンサ用電解液
にジメチルマロン酸のアミン塩を溶質として添加するこ
とにより、100V以上の電圧領域で使用可能でかつ電
解コンデンサの低インピーダンス化を実現した電解コン
デンサ用電解液に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電解コンデンサ用電解液は、アルミニウ
ムまたはタンタルなどの表面に絶縁性の酸化被膜が形成
された弁金属を陽極電極に使用し、前記酸化被膜層を誘
電体とし、この酸化被膜層の表面に電解質層となる電解
液を接触させ、さらに通常陰極と称する集電用の電極を
配置して構成されている。
【0003】電解コンデンサ用電解液は、上述のように
誘電体層に直接に接触し、真の陰極として作用する。即
ち、電解液は電解コンデンサの誘電体層と集電陰極との
間に介在して、電解液の抵抗分が電解コンデンサに直列
に挿入されていることになる。故に、その電解液の特性
が電解コンデンサ特性を左右する大きな要因となる。
【0004】電解コンデンサの従来技術においては、低
電圧および中電圧領域の電解コンデンサ用電解液に溶質
としてアジピン酸、グルタル酸、フタル酸などの塩が広
く使用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
公知の技術においては、アジピン酸、グルタル酸などの
塩では充分な低抵抗率が得られていない。またフタル酸
の塩では100V以上の電圧領域への適用が困難な現状
にある。
【0006】そこで本発明の目的は、100V以上の電
圧領域で使用可能でかつ電解コンデンサの低インピーダ
ンス化を実現した電解コンデンサ用電解液を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、電解コン
デンサの電解液につき鋭意検討した結果、ジメチルマロ
ンコハク酸のアミン塩を溶質として添加することによ
り、100V以上の電圧領域で使用可能でかつ電解コン
デンサの低インピーダンスを実現する電解コンデンサ用
電解液が得られることを突き止めた。
【0008】したがつて本発明によれば、有機極性溶媒
を主体とする溶媒中に、一般式:
【0009】
【化2】
【0010】で示されるジメチルマロン酸のアミン塩を
溶質として添加することを特徴とする電解コンデンサ用
電解液を提供する。
【0011】本発明にあつては、溶質とするジメチルマ
ロン酸のアミン塩は、トリエチルアミン塩が好適である
が、この他のアミンとしては、 1)モノアルキルアミン類 メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン等 2)ジアルキルアミン類 ジメチルアミン、ジエチルアミン、エチルメチルアミ
ン、ジブチルアミン等 3)トリアルキルアミン類 トリメチルアミン、トリブチルアミン、ジメチルエチル
アミン、ジエチルメチルアミン等 を例示することができる。
【0012】ジメチルマロン酸のアミン塩の使用量は、
電解コンデンサ用電解液に対して約1重量%−約30重
量%で添加するのが好適である。
【0013】電解コンデンサ用電解液にジメチルマロン
酸のアミン塩を溶質として添加すると、従来の溶質と比
較して、電解液の抵抗率が顕著に低下し、電解コンデン
サの低インピーダンスを図ることができる。しかも10
0V以上の耐電圧性を実現し、電解コンデンサの100
V以上の電圧領域での使用を可能とする。
【0014】有機極性溶媒として、プロトン性極性溶媒
のグリコール類を主として組み合わせた溶媒が一般的で
あるが、非プロトン性極性溶媒も使用し得る。有機極性
溶媒としては、 (1)プロトン性極性溶媒: (1−1)一価アルコール類 エタノール、プロパノール、ブタノール、ペンタノー
ル、ヘキサノール、シクロブタノール、シクロペンタノ
ール、シクロヘキサノール、ベンジルアルコール (1−2)多価アルコール類およびオキシアルコール化
合物類 エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリ
ン、メチルセロソルブ(メトキシエタノール)、エチル
セロソルブ(エトキシエタノール)、メトキシプロピレ
ングリコール、ジメトキシプロパノール等 (2)非プロトン性極性溶媒: (2−1)アミド系 N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N−エチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルム
アミド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルア
セトアミド、N−エチルアセトアミド、N,N−ジエチ
ルアセトアミド、ヘキサメチルホスホリックアミド等 (2−2)ラクトン類、環状アミド系 γ−ブチロラクトン、N−メチル−2−ピロリドン、エ
チレンカルボネート、プロピレンカルボネート、イソブ
チレンカルボネート等 (2−3)ニトリル系 アセトニトリル等 (2−4)オキシド系 ジメチルスルホキシド等 などが代表として挙げられる。
【0015】従来の溶質として、次に例示するような有
機酸もしくは無機酸またはそのアミン塩を単独または組
合せて使用し得る。
【0016】(1)有機酸: (1−1)脂肪族モノカルボン酸類 ギ酸、酢酸、プロピオン酸、エナント酸等 (1−2)脂肪族ジカルボン酸類 マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、メチル
マロン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、デカンジカルボン酸、マレイン酸、シトラコ
ン酸、イタコン酸等 (1−3)芳香族カルボン酸類 安息香酸、フタル酸、サリチル酸、トルイル酸、ピロメ
リト酸等 (2)無機酸:ホウ酸、リン酸、ケイ酸、HBF、H
PF等 (3)アンモニウム: (3−1)モノアルキルアンモニウム類 メチルアンモニウム、エチルアンモニウム、プロピルア
ンモニウム等 (3−2)ジアルキルアンモニウム類 ジメチルアンモニウム、ジエチルアンモニウム、エチル
メチルアンモニウム、ジブチルアンモニウム等 (3−3)トリアルキルアンモニウム類 トリメチルアンモニウム、トリエチルアンモニウム、ト
リブチルアンモニウム等
【0017】
【作用】本発明で使用するジメチルマロン酸のアミン塩
は、電解コンデンサの低インピーダンス化を実現させ、
しかも100V以上の耐電圧性を与えるものであるが、
その作用としては、電解コンデンサの誘電体であるアル
ミニウム酸化被膜界面に適切なミセル層が形成されると
いう機構の存在が考えられる。
【0018】
【実施例】以下、実施例と比較例によつて本発明につい
て詳細に説明する。
【0019】実施例1−2および比較例1−3 比較例1−3として、従来から用いられている表1の組
成の電解液を常法により調製して使用した。実施例1−
2として、従来から使用されている溶質の代わりに、本
発明に係る化合物試料を添加した表1の組成の電解液を
常法により調製して使用した。
【0020】上記電解液の電導度は30℃で測定した。
上記電解液を、定格電圧160V、定格容量22μFの
製品素子に含浸させて、定電圧電源を使用してDC5m
Aで、火花電圧を周囲環境温度25℃および110℃で
測定した。5試料の測定値の平均値を算出した結果を表
1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】表1から明らかなように、溶質としてジメ
チルマロン酸とトリエチルアミンを添加した電解液は、
従来の電解液に比して電導度が向上し、しかも100V
以上の耐電圧性を示すことが分つた。
【0023】
【発明の効果】本発明に係る電解コンデンサ用電解液に
よると、有機極性溶媒を主体とする溶媒中に、ジメチル
マロン酸のアミン塩を溶質として添加ことによつて、1
00V以上の電圧領域で使用可能でかつ電解コンデンサ
の低インピーダンス化を実現した電解コンデンサ電解液
が得られ、その工業的価値が高い。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機極性溶媒を主体とする溶媒中に、一
    般式: 【化1】 で示されるジメチルマロン酸のアミン塩を溶質として添
    加することを特徴とする電解コンデンサ用電解液。
JP23042392A 1992-08-28 1992-08-28 電解コンデンサ用電解液 Pending JPH0677092A (ja)

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JP23042392A JPH0677092A (ja) 1992-08-28 1992-08-28 電解コンデンサ用電解液

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JP23042392A JPH0677092A (ja) 1992-08-28 1992-08-28 電解コンデンサ用電解液

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JPH0677092A true JPH0677092A (ja) 1994-03-18

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ID=16907663

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JP23042392A Pending JPH0677092A (ja) 1992-08-28 1992-08-28 電解コンデンサ用電解液

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002075793A (ja) * 2000-08-25 2002-03-15 Nichicon Corp アルミニウム電解コンデンサ駆動用電解液

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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